JPH11298870A - ビデオコーディック及びビデオ情報伝送システム - Google Patents

ビデオコーディック及びビデオ情報伝送システム

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JPH11298870A
JPH11298870A JP10498398A JP10498398A JPH11298870A JP H11298870 A JPH11298870 A JP H11298870A JP 10498398 A JP10498398 A JP 10498398A JP 10498398 A JP10498398 A JP 10498398A JP H11298870 A JPH11298870 A JP H11298870A
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JP
Japan
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signal
video
audio
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encoding
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JP10498398A
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Hiroshi Okamura
宏 岡村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオコーディックを介する掛け合いの会話
の無音期間を短縮できるようにする。 【解決手段】 開示されるビデオコーディックは、映像
符号化回路11、音声符号化回路13、音声符号化信号
eの遅延回路14、映像符号化信号cと遅延音声符号化
信号fとを多重化して多重化信号g1を伝送路に送出す
る多重化回路15を備えた送信部1と、伝送路からの多
重化信号g2を映像符号化信号hと音声符号化信号mと
に分離する分離回路21、映像符号化信号jを復号化す
る映像復号化回路23、音声符号化信号nを復号化する
音声復号化回路25、復号化音声信号pの遅延回路26
を備えた受信部2とを有し、受信部2が、再生映像信号
kと遅延再生音声信号qとによって同期した映像信号と
音声信号を出力するとともに、音声信号pを遅延のない
音声信号として出力するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像信号と音声
信号とを符号化して送信し、復号化して受信するビデオ
コーディック及びビデオ情報伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ放送やテレビ会議システム等にお
いては、映像信号と音声信号とを符号化し多重化した信
号として伝送路を介して伝送するために、ビデオコーデ
ィックが用いられている。ビデオコーディックにおいて
は、映像信号を情報圧縮のため高能率符号化して伝送す
る際における、映像信号の符号化,復号化の処理に必要
な時間が、音声の符号化,復号化の処理に要する時間よ
りもかなり長いため、受信側において再生される映像が
音声よりも遅れることになって、視聴者に不自然な感じ
を与える。 これに対しては、音声信号の側に遅延回路
を設けて映像信号と音声信号とを同期させることによっ
て、再生信号における自然さを損なわないようにする方
法が知られている(例えば特開平9−9213号公報参
照)。
【0003】図4は、映像信号と音声信号とを符号化し
て同時伝送する、従来のビデオコーディックの電気的構
成を示すブロック図である。送信部10は、図4(a)
に示すように、映像符号化回路101と、バッファメモ
リ回路102と、音声符号化回路103と、遅延回路1
04と、多重化回路105とから概略構成されている。
また、受信部20は、図4(b)に示すように、分離回
路201と、バッファメモリ回路202と、映像復号化
回路203と、遅延回路204と、音声復号化回路20
5とから概略構成されている。
【0004】送信部10において、映像信号符号化回路
101は、映像入力端子30からの映像信号Aを符号化
して、符号化された映像信号Bとして出力する。バッフ
ァメモリ回路102は、映像信号Bを一時的に保持して
映像信号Cとして出力する。一方、音声符号化回路10
3は、音声入力端子40からの音声信号Dを符号化し
て、符号化され音声信号Eとして出力する。遅延回路1
04は、音声信号Eを遅延して、バッファメモリ回路1
02からの映像信号Cとのタイミングを合わせた音声信
号Fとして出力する。多重化回路105は、バッファメ
モリ回路102からの映像信号Cと、遅延回路104か
らの音声信号Fとを多重化して、多重化信号G1として
伝送路出力端子50に出力する。受信部20において、
分離回路201は、伝送路入力端子60からの多重化信
号G2を、符号化された映像信号Hと符号化された音声
信号Lとに分離する。バッファメモリ回路202は、映
像信号Hを一時的に保持して映像信号Jとして出力す
る。映像復号化回路203は、符号化された映像信号J
を復号化して、映像信号Kとして映像出力端子70に出
力する。一方、遅延回路204は、音声信号Lを、音声
信号に対する映像信号の復号化の遅れに相当する時間だ
け遅延して、音声信号Mとして出力する。音声復号化回
路205は、符号化された音声信号Mを復号化して、音
声信号Nとして音声出力端子80に出力する。
【0005】上記ビデオコーディックでは、送信部10
と受信部20における、映像信号の符号化と復号化の処
理時間が、音声信号の符号化と復号化の処理時間より長
いため、送信側において、伝送信号における映像信号と
音声信号との同期化のために、遅延回路104を挿入す
るとともに、受信側でも、出力信号における映像信号と
音声信号の同期化とのために、遅延回路204を挿入し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のビデオコーディックにあっては、これを例えば中継
点(例えば中継車)とスタジオとの間で使用した場合
に、スタジオ側において、音声復号回路からの会話の音
声出力に応じて、スタジオにおける話者が会話した音声
信号を中継点側に送り返して、中継点側の音声信号とと
もに音声入力端子に入力することによって、中継点の話
者とスタジオの話者との間における、掛け合い(対話)
結果の音声信号を、スタジオを介して外部の放送装置等
に出力することができるが、この場合、中継点における
話者の会話と、スタジオにおける話者の会話とによる掛
け合いの対話において、一方の会話の音声と他方の会話
の音声との間に、送信部の遅延回路と受信部の遅延回路
とによる遅延時間に基づいて無音期間が生じるため、会
話の自然さが損なわれるという問題があった。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
ものであって、ビデオコーディックの送信部と受信部と
を離れた場所に設置して、一方の側における話者と、他
方の側における話者とが掛け合いの会話を行う場合に、
出力される会話の音声信号において、一方の話者の会話
と他方の話者の会話との間に生じる無音期間に基づい
て、会話の自然さが損なわれることが少ない、ビデオコ
ーディック及びビデオ情報伝送システムを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ビデオコーディックに係
り、映像信号を符号化する映像符号化手段と、音声信号
を符号化する音声符号化手段と、該音声符号化信号を遅
延させる第1の遅延手段と、上記映像符号化信号と遅延
された音声符号化信号とを多重化して伝送路に送出する
多重化手段とを備えた送信部と、伝送路からの多重化さ
れた信号を映像符号化信号と音声符号化信号とに分離す
る分離手段と、該分離された映像符号化信号を復号化し
て映像信号を再生する映像復号化手段と、上記分離され
た音声符号化信号を復号化して音声信号を第2の音声出
力端子に出力する音声復号化手段と、上記音声信号を遅
延させて第1の音声出力端子に出力する第2の遅延手段
とを備えた受信部とを有し、該受信部が、上記映像復号
化手段からの映像信号と上記第1の音声出力端子からの
音声信号とによって同期した映像信号と音声信号を出力
するとともに、上記第2の音声出力端子から遅延されな
い音声信号を出力するように構成されていることを特徴
としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のコーディックに係り、上記第1の遅延手段の遅延時
間と第2の遅延手段の遅延時間との和が、上記映像信号
の符号化処理時間と復号化処理時間の和と、上記音声信
号の符号化処理時間と復号化処理時間の和との差に相当
するものであることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のコーディックに係り、上記送信部において、第1の
遅延手段の遅延時間を、映像信号の符号化処理時間と音
声信号の符号化処理時間との差より短くするとともに、
映像信号の符号化処理結果の信号と該映像信号より早い
時刻の音声信号の符号化処理結果の信号とを組み合わせ
て多重化信号を生成して出力し、上記受信部において、
第2の遅延手段の遅延時間を声信号を、映像信号の復号
化処理時間と音声信号の復号化処理時間の差より長くす
ることによって、送信部において同じ時刻に入力された
映像信号と音声信号とに対応する復号化処理結果の映像
信号と音声信号とが同期して出力されるようにしたこと
を特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1,
2又は3記載のコーディックに係り、上記映像信号の符
号化がMPEG2の高能率符号化方式によって行われる
とともに、該映像符号化信号の復号化が該符号化方式に
対応する復号化方式によって行われるものであることを
特徴としている。
【0012】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のコーディックに係り、上記音声信号の符号化が音声
圧縮符号化方式によって行われるものであり、該音声符
号化信号の復号化が、該符号化方式に対応する復号化方
式によって行われるものであることを特徴としている。
【0013】また、請求項6記載の発明は、請求項1,
2,3,4又は5記載のビデオコーディックにおける上
記送信部と受信部とを隔離した場所に設置してなるビデ
オ情報伝送システムに係り、該送信部から映像信号と送
信側の話者の音声信号とをそれぞれ符号化し多重化して
伝送路を介して受信部に伝送し、該受信部において該多
重化信号から分離した映像符号化信号と音声符号化信号
とをそれぞれ復号化し、復号化された音声信号を上記第
1の出力端子から出力することによって、送信側におけ
る同時刻の映像信号と音声信号とを取り出すとともに、
前記第2の音声出力端子の音声出力を再生して受信側に
おける話者に伝達し、該受信側の話者の音声信号を別の
音声回線を介して送信部に送り返して上記送信側の話者
に伝達したときの、該送信側の話者の音声信号と上記受
信側の話者からの音声信号とをともに送信部の音声入力
とするように構成したことを特徴としている。
【0014】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載のビデオ情報伝送システムに係り、上記音声回線が、
受信側に設けられた別のビデオコーディックの送信部
と、送信側に設けられた別のビデオコーディックの受信
部と、該送信部と受信部間に設けられた伝送路とからな
り、該受信部の第2の音声出力端子から受信側の話者の
音声信号を取り出すものであることを特徴としている。
【0015】また、請求項8記載の発明は、請求項6又
は7記載のビデオ情報伝送システムに係り、上記送信側
が中継点であり、受信側がスタジオであることを特徴と
している。
【0016】
【作用】この発明の構成では、映像信号を符号化する映
像符号化手段と、音声信号を符号化する音声符号化手段
と、該音声符号化信号を遅延させる第1の遅延手段と、
上記映像符号化信号と遅延された音声符号化信号とを多
重化して伝送路に送出する多重化手段とを備えた送信部
と、伝送路からの多重化された信号を映像符号化信号と
音声符号化信号とに分離する分離手段と、該分離された
映像符号化信号を復号化して映像信号を再生する映像復
号化手段と、上記分離された音声符号化信号を復号化し
て音声信号を第2の音声出力端子に出力する音声復号化
手段と、上記音声信号を遅延させて第1の音声出力端子
に出力する第2の遅延手段とを備えた受信部とを有し、
該受信部が、上記映像復号化手段からの映像信号と上記
第1の音声出力端子からの音声信号とによって同期した
映像信号と音声信号を出力するとともに、上記第2の音
声出力端子から遅延されない音声信号を出力するように
構成されているので、例えば上記送信部を中継点に配置
し、受信部をスタジオに配置して、受信部の第2の音声
出力端子の音声信号をスタジオの話者に伝達するととも
に、スタジオの話者の音声信号を別の音声回線によって
中継点に伝送して中継点の話者に伝達し、中継点の話者
の音声信号とスタジオの話者からの音声信号とを同時
に、送信部の音声入力とすることによって、受信部から
映像信号に同期して出力される、中継点の話者とスタジ
オの話者との掛け合いの会話における会話間の無音期間
を短縮して、掛け合いの対話における不自然さを少なく
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行なう。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるビデオコーディッ
クの電気的構成を示すブロック図、図2は、この例のビ
デオコーディックにおける各部信号のタイミングを示す
図である。この例のコーディックにおいて、送信部1は
図1(a)に示すように、映像符号化回路11と、バッ
ファメモリ回路12と、音声符号化回路13と、遅延回
路14と、多重化回路15とから概略構成されている。
また受信部2は図1(b)に示すように、分離回路21
と、バッファメモリ回路22と、映像復号化回路23
と、バッファメモリ回路24と、音声復号化回路25
と、遅延回路26とから概略構成されている。
【0018】送信部1において、映像符号化回路11
は、映像入力端子3からの、図示されないテレビカメラ
等からの映像信号aを、例えばMPEG(Moving Pictu
re Experts Group)2方式によって高能率符号化して、
符号化された映像信号bを出力する。バッファメモリ回
路12は、映像信号bを一時的に保持して映像信号cと
して出力する。一方、音声符号化回路13は、音声入力
端子4からの、図示されないマイクロホン等からの音声
信号dを符号化して、符号化された音声信号eとして出
力する。遅延回路14は、音声信号eを遅延して、バッ
ファメモリ回路12からの映像信号cとのタイミングを
合わせて、音声信号fとして出力する。多重化回路15
は、バッファメモリ回路12からの映像信号cと、遅延
回路14からの音声信号fとを時分割多重化して、多重
化信号g1として伝送路出力端子5に出力する。また、
受信部2において、分離回路21は、伝送路入力端子6
からの多重化信号g2を、符号化された映像信号hと符
号化された音声信号mとに分離する。バッファメモリ回
路22は、映像信号hを一時的に保持して映像信号jと
して出力する。映像復号化回路203は、送信側におけ
る符号化方式に対応して、映像信号jを例えばMPEG
2方式で復号化して、再生された映像信号kとして映像
出力端子7に出力する。一方、バッファメモリ回路24
は、音声信号mを一時的に保持して、音声信号nとして
出力する。音声復号化回路25は、送信側における符号
化方式に対応して音声信号jを復号化して、再生された
音声信号pとして遅延回路26と音声出力端子(2)9
に出力する。遅延回路26は、音声信号pを、音声信号
に対する映像信号の復号化の遅れに相当する時間だけ遅
延して、映像信号kと同期した音声信号qとして音声出
力端子(1)8に出力する。
【0019】次に、図1及び図2を参照して、この例の
コーディックの動作について説明する。送信部1では、
映像入力端子3から入力された映像信号aは、映像符号
化回路11において、例えばMPEG2方式の高能率符
号化を行って圧縮されて、映像データパケットV0,V
1,V2,…からなる映像信号bとして、バッファメモ
リ回路12に入力される。バッファメモリ回路12で
は、映像データパケットV0,V1,V2,…を順次一
時的に保持して、映像信号cとして出力する。 一方、
音声入力端子4から入力された音声信号dは、音声符号
化回路13において圧縮符号化されて、音声データパケ
ットA0,A1,A2,…からなる音声信号eとして、
遅延回路14に入力される。遅延回路14は、予め設定
された時間だけ音声データパケットA0,A1,A2,
…を順次遅延させて、音声信号fとして出力する。多重
化回路15は、バッファメモリ回路12からの映像信号
cと、遅延回路14からの音声信号fとを時分割多重化
して、映像の奇数(odd)フィールドと偶数(eve
n)フィールドとを示すFOE(Field Odd Even)信号
Xに応じて、多重化信号g1として伝送路出力端子5に
出力する。
【0020】この場合、図2に示された映像信号bにお
ける映像データパケットV0,V1,V2,…と、音声
信号eにおける音声データパケットA0,A1,A2,
…とにおいて、同じ添字の映像データパケットと音声デ
ータパケットとは、映像入力端子3及び音声入力端子4
において、同時に入力された映像信号aと音声信号d
を、それぞれ映像符号化回路11と音声符号化回路13
とにおいて符号化した結果のデータパケットを示し、映
像符号化回路11における符号化処理時間が長いため
に、映像データパケットが音声データパケットより遅れ
て出力されることが示されている。また、遅延回路14
では、この時間遅れに対応して、音声データパケットを
遅延させて出力し、バッファメモリ回路12で、映像デ
ータパケットを一時的に保持して出力することによっ
て、映像信号cと音声信号fとが多重化回路15に入力
され、多重化回路15では、映像データパケットと音声
データパケットとによって、伝送路パケットを組み立て
て多重化信号g1を形成するが、伝送路パケットg1で
は、例えば映像データパケットV0と音声データパケッ
トA1というように、映像データパケットが遅れて音声
データパケットと組み合わせられて出力される。多重化
信号g1は、図示されない伝送路を経て、別の場所に設
置された受信部の伝送路入力端子6に到達して、多重化
信号g2として受信部2に入力される。
【0021】受信部2において、伝送路入力端子6から
入力された、多重化信号g2は、分離回路21におい
て、FOE信号Yに対応して、映像データパケットV
0,V1,V2,…からなる映像信号hと、音声データ
パケットA0,A1,A2,…からなる音声信号mとに
分離される。バッファメモリ回路22は、映像データパ
ケットV0,V1,V2,…を順次一時的に保持して、
映像信号jとして出力する。映像復号化回路23では、
映像信号jをもとのMPEG2方式の高能率符号化に対
応する復号化方式で復号して、再生された映像信号kと
して、映像出力端子7に出力する。映像信号kは映像信
号jに対して、映像復号化回路23における復号化処理
時間だけ遅れて出力される。一方、音声信号mは、バッ
ファメモリ回路24において順次一時的に保持された
後、音声信号nとして音声復号化回路25に入力され
る。音声復号化回路25では、音声信号nをもとの符号
化に対応する復号化方式で復号することによって、再生
された音声信号pとして、遅延回路26と音声出力端子
(2)9に供給する。音声信号pは、音声復号化回路2
5での復号化処理時間が短いので、音声信号nに対して
あまり遅れない。遅延回路26では、予め設定された時
間だけ音声信号pを遅延させることによって、映像信号
kと同期した音声信号qとし音声出力端子(1)8に供
給する。
【0022】このように、この例のビデオコーディック
によれば、送信部と受信部とを隔離した場所に設置し
て、送信側から映像信号と音声信号とを符号化伝送し
て、受信側において同期した映像信号と音声信号とを出
力するとともに、映像信号と音声信号の符号化,復号化
時間の差に対応する遅延時間に基づく遅れのない音声信
号を、別に例えばモニタ用として取り出すことができ
る。
【0023】◇第2実施例 図3は、この発明の第2実施例であるビデオ情報伝送シ
ステムの電気的構成を示すブロック図である。図3にお
いて、Aは中継点側ビデオコーディックであって、送信
部1Aと受信部2Aとからなっている。Bはスタジオ側
ビデオコーディックであって、送信部1Bと受信部2B
とからなっている。送信部1A,受信部1B及び送信部
2A,受信部2Bは、それぞれ図1に示された送信部
1,受信部2と同様の構成を有している。L1は送信部
1A,受信部2B間の伝送路、L2は送信部1B,受信
部2A間の伝送路である。また、(A)は中継点側の話
者を示し、SAは受信部2Aの音声出力端子(2)9A
の音声信号を話者(A)に伝達する例えばイヤホン、M
Aは話者(A)の音声信号を送信部1Aの音声入力端子
4Aに供給するマイクロフォンである。(B)はスタジ
オ側の話者を示し、SBは受信部2Bの音声出力端子
(2)9Bの音声信号を話者(B)に伝達する例えばイ
ヤホン、MBは話者(B)の音声信号を送信部1Bの音
声入力端子4Bに供給するマイクロフォンである。
【0024】この例のビデオ情報伝送システムを中継点
とスタジオ間に設置して、中継点の話者(A)とスタジ
オの話者(B)とが掛け合いの会話を行おうとする場合
には、図3に示すように、中継点に中継点側ビデオコー
ディックAを設置し、スタジオにスタジオ側ビデオコー
ディックBを設置するとともに、中継点側の送信部1A
とスタジオ側の受信部1Bとの間を伝送路L1で接続
し、スタジオ側の送信部1Bと中継点側の受信部2Aと
を伝送路L2で接続する。この状態で、中継点からの映
像信号を中継点側ビデオコーディックAの映像入力端子
3Aに接続し、中継点の話者(A)の音声信号をマイク
ロホンMAを介して音声入力端子4Aに接続することに
よって、同期したスタジオの映像と音声の情報を、スタ
ジオ側ビデオコーディックBの映像出力端子7Bと音声
出力端子(1)8Bから、例えば図示されない放送装置
へ送出することができる。スタジオと放送装置との間の
映像と音声の情報の伝送は、図示されない専用回線を使
用してもよく、又はスタジオと放送装置間に対向して設
置された、図示されない別のビデオコーディック系によ
って行うこともできる。さらに、スタジオの話者(B)
が中継点の話者(A)と掛け合いの会話を行う場合に
は、スタジオ側で、受信部2Bの音声出力端子(2)9
Bからの、話者(A)の音声信号を例えばイヤホンSB
等を使用して話者(B)に伝達するとともに、話者
(B)の音声信号をマイクロホンMBを介して送信部1
Bの音声入力端子4Bに接続し、中継点側で、受信部2
Aの音声出力端子(2)9Aからの、話者(B)の音声
信号を例えばイヤホンSA等を使用して話者(A)に伝
達することによって、中継点の話者(A)とスタジオの
話者(B)とが掛け合いで会話を行ったときの音声信号
を、スタジオ側ビデオコーディックBから放送装置へ送
出することができる。
【0025】このように、この例によれば、中継点側の
受信部2Aとスタジオ側の受信部2Bとにおいて、それ
ぞれ音声復号化後の音声信号pを音声出力端子9A,9
Bから取り出して会話に使用することによって、一方の
会話と他方の会話との間に生じる無音期間を短縮して、
対話の自然さを増大させることができる。この際、中継
点側の送信部1Aとスタジオ側の送信部1Bとにおい
て、それぞれ遅延回路14の遅延時間を短くすることに
よって、上述の無音期間をより短縮して、対話の自然さ
をさらに増大させることができる。これは、送信側にお
ける映像符号化処理時間と受信側における映像復号化処
理時間の和は一定であり、送信部の遅延回路14と受信
部の遅延回路26のそれぞれの遅延時間の和はこれに見
合って定められるが、遅延回路14と遅延回路26とに
おける遅延時間の配分は変更可能なので、送信部の遅延
回路14の遅延時間を短く設定することができるためで
ある。このように送信部の遅延回路14の遅延時間を短
くした場合には、多重化回路15から出力される多重化
信号において組み合わせられている、映像データパケッ
トと音声データパケットとは、同じ時刻に発生した映像
信号と音声信号とに対応したものとはならない。図2に
示されたタイムチャートの伝送信号g2において、例え
ば映像データパケットV0と音声データパケットA1と
いうような組み合わせになっているのは、このことを示
している。
【0026】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、スタジオ
における話者の音声信号を中継点へ送り返すための通信
回線としては、ビデオコーディックの回線の代わりに、
中継点とスタジオとの間に設けられた電話回線やその他
の専用線等を使用してもよい。また、ビデオコーディッ
クにおける映像信号の符号化方式としては、MPEG2
方式の高能率符号化方式に限らず、他の任意の圧縮符号
化方式を使用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のビデオ
コーディックは、受信部の音声信号を映像信号と同期さ
せるための遅延回路を、音声復号化回路の後段に設ける
ことによって、音声復号化回路の再生音声信号を直接出
力できる構成なので、この再生音声信号によって、映像
信号の符号化、復号化に要する時間に無関係に、音声信
号の符号化、復号化に必要な時間の遅延だけで、対向す
るビデオコーディックの設置場所における相手側の話者
の音声を、相互に伝達することができる。したがって、
この発明のビデオコーディックを利用したビデオ情報伝
送システムによれば、双方の話者の会話間の無音期間を
短縮して、掛け合い対話時における会話の不自然さを少
なくした音声出力を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるビデオコーディッ
クの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同ビデオコーディックにおける各部信号のタイ
ミングを示す図である。
【図3】この発明の第2実施例であるビデオ情報伝送シ
ステムの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】従来のビデオコーディックの電気的構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】 1,1A,1B 送信部 11 映像符号化回路(映像符号化手段) 13 音声符号化回路(音声符号化手段) 14 遅延回路(第1の遅延手段) 15 多重化回路(多重化手段) 2,2A,2B 受信部 21 分離回路(分離手段) 23 映像復号化回路(映像復号化手段) 25 音声復号化回路(音声復号化手段) 26 遅延回路(第2の遅延手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を符号化する映像符号化手段
    と、音声信号を符号化する音声符号化手段と、該音声符
    号化信号を遅延させる第1の遅延手段と、前記映像符号
    化信号と遅延された音声符号化信号とを多重化して伝送
    路に送出する多重化手段とを備えた送信部と、 伝送路からの多重化された信号を映像符号化信号と音声
    符号化信号とに分離する分離手段と、該分離された映像
    符号化信号を復号化して映像信号を再生する映像復号化
    手段と、前記分離された音声符号化信号を復号化して音
    声信号を第2の音声出力端子に出力する音声復号化手段
    と、前記音声信号を遅延させて第1の音声出力端子に出
    力する第2の遅延手段とを備えた受信部とを有し、 該受信部が、前記映像復号化手段からの映像信号と前記
    第1の音声出力端子からの音声信号とによって同期した
    映像信号と音声信号を出力するとともに、前記第2の音
    声出力端子から遅延されない音声信号を出力するように
    構成されていることを特徴とするビデオコーディック。
  2. 【請求項2】 前記第1の遅延手段の遅延時間と第2の
    遅延手段の遅延時間との和が、前記映像信号の符号化処
    理時間と復号化処理時間の和と、前記音声信号の符号化
    処理時間と復号化処理時間の和との差に相当するもので
    あることを特徴とする請求項1記載のビデオコーディッ
    ク。
  3. 【請求項3】 前記送信部において、第1の遅延手段の
    遅延時間を、映像信号の符号化処理時間と音声信号の符
    号化処理時間との差より短くするとともに、映像信号の
    符号化処理結果の信号と該映像信号より早い時刻の音声
    信号の符号化処理結果の信号とを組み合わせて多重化信
    号を生成して出力し、 前記受信部において、第2の遅延手段の遅延時間を、映
    像信号の復号化処理時間と音声信号の復号化処理時間の
    差より長くすることによって、送信部において同じ時刻
    に入力された映像信号と音声信号とに対応する復号化処
    理結果の映像信号と音声信号とが同期して出力されるよ
    うにしたことを特徴とする請求項2記載のビデオコーデ
    ィック。
  4. 【請求項4】 前記映像信号の符号化がMPEG2の高
    能率符号化方式によって行われるとともに、該映像符号
    化信号の復号化が該符号化方式に対応する復号化方式に
    よって行われるものであることを特徴とする請求項1,
    2又は3記載のビデオコーディック。
  5. 【請求項5】 前記音声信号の符号化が音声圧縮符号化
    方式によって行われるものであり、該音声符号化信号の
    復号化が、該符号化方式に対応する復号化方式によって
    行われるものであることを特徴とする請求項4記載のビ
    デオコーディック。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5記載のビデ
    オコーディックにおける前記送信部と受信部とを隔離し
    た場所に設置してなるビデオ情報伝送システムにおい
    て、該送信部から映像信号と送信側の話者の音声信号と
    をそれぞれ符号化し多重化して伝送路を介して受信部に
    伝送し、該受信部において該多重化信号から分離した映
    像符号化信号と音声符号化信号とをそれぞれ復号化し、
    復号化された音声信号を前記第1の出力端子から出力す
    ることによって、送信側における同時刻の映像信号と音
    声信号とを取り出すとともに、前記第2の音声出力端子
    の音声出力を再生して受信側における話者に伝達し、該
    受信側の話者の音声信号を別の音声回線を介して送信部
    に送り返して前記送信側の話者に伝達したときの、該送
    信側の話者の音声信号と前記受信側の話者からの音声信
    号とをともに送信部の音声入力とするように構成したこ
    とを特徴とするビデオ情報伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記音声回線が、受信側に設けられた別
    のビデオコーディックの送信部と、送信側に設けられた
    別のビデオコーディックの受信部と、該送信部と受信部
    間に設けられた伝送路とからなり、該受信部の第2の音
    声出力端子から受信側の話者の音声信号を取り出すもの
    であることを特徴とする請求項6記載のビデオ情報伝送
    システム。
  8. 【請求項8】 前記送信側が中継点であり、受信側がス
    タジオであることを特徴とする請求項6又は7記載のビ
    デオ情報伝送システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001052553A1 (en) * 2000-01-14 2001-07-19 Koninklijke Philips Electronics N.V. Interconnection of audio/video devices
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