JP3686264B2 - 動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法およびその符号化装置ならびに復号装置 - Google Patents

動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法およびその符号化装置ならびに復号装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方式およびその符号化装置ならびに復号装置に係り、特に、たとえば、テレビジョン放送などの動画像に伴う音声および音響信号のディジタル伝送または蓄積などに用いて好適な動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方式およびその符号化装置ならびに復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、たとえば、テレビジョン放送などにて、撮影した動画像信号およびこれにともなう音声および音響信号(以下、オーディオ信号)などを符号化する高能率符号化方式として、CD-ROMなどのディジタルの記録媒体に記録する際に適用されるMPEG1(Moving Picture Experts Group phase1)またはディジタル衛星放送などの高画質伝送に適用されるMPEG2 (Moving Picture Experts Group phase2 )などの符号化方式が標準化されている。
【0003】
従来、上記のような符号化方式が適用された動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方式としては、たとえば、MPEG2 オーディオなどでは、入力するオーディオ信号を符号化側にて、MPEG1 と同様のサブバンド符号化などによりAAU(Audio Access Unit)と呼ばれる符号化フレームに圧縮符号化する。符号化フレームは、符号化レイヤ、ビットレート、モード種別などを有するヘッダを含み、それぞれアクセスユニットAAU 毎に元のオーディオ信号に復号可能なオーディオフレームである。
【0004】
次に、符号化フレームは、画像パケットに多重可能なPES(Packetized Elementary Stream) パケットに形成される。先頭のアクセスユニットAAU を含むPES パケットのヘッダには、MPEG2 特有のフラグ類および復号の際の同期情報となるタイムスタンプなどが含まれる。
【0005】
次いで、PES パケットは、通信ケーブル、電波、あるいは記録媒体などの伝送媒体に応じた多重ストリームに形成されて、画像パケットに時分割多重されて伝送される。多重ストリームは、複数のプログラムを含むことが可能なトランスポートストリーム(TS: Transport Stream)と、1つのプログラムからなるプログラムストリーム(PS: Program Stream)とがある。トランスポートストリームTSは、PES パケットを固定長に再分割して、ATM セルなどと互換性を有するように形成されたものである。プログラムストリームPSは、複数のPSE パケットをグループ化してさらにパケット化したパック構造を有するものである。
【0006】
復号側では、伝送媒体から受けた多重ストリームを分離して、PES パケットを再生する。次いで、PES パケットからそのヘッダに含まれるタイムスタンプに基づいて先頭のアクセスユニットAAU から順次同期保護をかけてそれぞれのユニットAAU を取り出す。そして、それぞれのアクセスユニットAAU をモード種別に従って復号し、復号したオーディオ信号およびそのモード種別を表わすモード信号を外部に出力するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、たとえば、テレビジョン放送などの場合にコマーシャルなどを含むプログラムでは、オーディオ信号のモードがステレオおよびモノラルなど時系列的に混在して、それらのモードの信号を同様の圧縮率にて符号化した場合、符号化レートおよび1アクセスユニットAAU のバイト長がモード毎に異なって、復号側にて同期保護をかけることが難しくなるという問題があった。
【0008】
具体的には、たとえば、MEPG1 レイヤIIにて、サンプリング周波数48kHz 、符号化レート256kbps にてステレオモードのオーディオ信号を符号化した場合、1アクセスユニットAAU のバイト長がそれぞれ768byte となる。同様の圧縮率にてモノラルモードのオーディオ信号を符号化すると、符号化レートが128kbps となり、その1アクセスユニットAAU のバイト長が384byte となる。復号側では、先頭のアクセスユニットAAU から順次ユニット毎に同期をとって復号するため、上述したようにステレオモードおよびモノラルモードが混在する場合、そのバイト長および符号化レートが変動すると、その同期保護を保持することが困難になっていた。
【0009】
本発明はこのような従来の技術の欠点を解消し、同期保護を有効に保持することができる動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法およびその符号化装置ならびに復号装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によるオーディオ信号伝送方法は上述の課題を解決するために、それぞれ所定の符号化方式にて符号化したビデオ信号とオーディオ信号とを多重化して伝送する動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法であって、少なくとも、ビデオ信号に多重化するオーディオ信号として、左右2チャネルのステレオモードと1チャネルのみのモノラルモードとが時系列的に混在するオーディオ信号を含み、符号化側にてオーディオ信号を符号化する際に、ステレオモードの信号をそのままのモードにて符号化し、モノラルモードの信号をステレオモードのオーディオ信号として符号化して、両モードとともに同様のバイト長となる符号化フレームを形成し、その符号化フレームから所定のパケットを組み立てて、そのパケットヘッダに符号化時のモード種別とは別に入力時のオーディオ信号のモード種別を付加し、オーディオ信号のパケットと同様のビデオ信号のパケットとからそれぞれ伝送媒体に応じた形態のストリームに多重化して伝送し、復号側にて伝送ストリームを受けると、そのストリームからビデオ信号のパケットとオーディオ信号のパケットを分離し、そのパケットから抽出したヘッダの入力時のモード種別に基づいてモノラルモードおよびステレオモードのオーディオ信号をそれぞれ復号して出力することを特徴とする。
【0011】
この場合、本発明によるオーディオ信号伝送方法は、符号化側にてオーディオ信号およびそのモード種別を表わすモード信号を入力して、モード種別がモノラルモードである場合に、モード信号をステレオモードのモード信号に変換して、そのモード信号に基づいて入力するモノラルのオーディオ信号をステレオモードにて符号化し、その符号化フレームをパケット化する際にそのヘッダの個別情報に入力時のモード信号にて表わされるモノラルモードのモード種別を付加するとよい。
【0012】
また、本発明によるオーディオ信号伝送方法は、主および副音声を有するデュアルモードのオーディオ信号を含み、入力するモノラルモードのオーディオ信号をステレオモードまたはデュアルモードのオーディオ信号として符号化してもよい。
【0013】
一方、本発明による符号化装置は、少なくとも左右2チャネルのステレオモードと1チャネルのみのモノラルモードが時系列的に混在するオーディオ信号を符号化する符号化装置において、オーディオ信号およびそのモード種別を表わすモード信号を入力する入力手段と、この入力手段からのモード信号がモノラルモードである場合にモード信号をステレオモードのモード信号に変換するモード変換手段と、オーディオ信号を符号化する符号化手段と、この符号化手段からの符号化フレームを所定のパケットに組み立てるパケット生成手段と、パケット化された信号を伝送媒体に応じた形態のストリームに組み立てて出力する伝送ストリーム生成手段とを含み、符号化手段は、モード変換手段からのモード信号に従って入力するオーディオ信号を符号化し、パケット生成手段は、入力手段からの直接の入力時のモード信号をパケットヘッダの個別情報に付加することを特徴とする。
【0014】
この場合、伝送ストリーム生成手段は、パケット化されたオーディオ信号とパケット化されたビデオ信号を時分割多重する多重化手段を含むとよい。
【0015】
他方、本発明による復号装置は、少なくとも左右2チャネルのステレオモードと1チャネルのみのモノラルモードが時系列的に混在するオーディオ信号を復号する復号装置において、所定の伝送媒体からの伝送ストリームを所定のパケットに分解する第1のパケット分解手段と、パケットデータを復号単位の符号化フレームに分解する第2のパケット分解手段と、この第2のパケット分解手段からの符号化フレームをそれぞれ入力時のモード種別に基づいて左右2チャネルのステレオおよび1チャネルのみのモノラルのオーディオ信号に復号する復号手段とを含み、第2のパケット分解手段は、分解した符号化フレームおよびそのパケットヘッダのモード種別を出力することを特徴とする。
【0016】
この場合、本発明による復号装置は、復号手段からの復号したオーディオ信号と、第2のパケット分解手段からの入力時のモード種別を表わすモード信号とを外部に出力する出力手段を含むとよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法およびその符号化装置ならびに復号装置の一実施例を詳細に説明する。図1には、本発明によるオーディオ信号伝送方法が適用される動画像伝送システムの一実施例が示されている。本実施例による動画像伝送システムは、それぞれ入力するアナログのビデオ信号とオーディオ信号とをMPEG2(Moving Picture Experts Group phase2)に準拠した符号化方式にて符号化して多重化する符号化側10と、その多重化ストリームを所定の伝送媒体20を介して受けて元のビデオ信号およびオーディオ信号をそれぞれ復号する復号側30とを含む伝送システムであり、たとえば、伝送媒体20としてCD-ROMなどの記録媒体、ISDN網などの通信ケーブルあるいはディジタル衛星放送などの電波伝送に適用可能な動画像伝送システムである。
【0018】
特に、本実施例では、オーディオ信号として、少なくとも左右2チャネルのステレオモード、1チャネルのみのモノラルモードあるいは主および副音声を含むデュアルモードとがプログラムに応じて切り替えられるコマーシャルなどを含む放送番組または複数の番組などを連続して伝送可能な動画像伝送システムであって、それぞれのモードのオーディオ信号の同期を有効に保持するために符号化側10にてそれぞれのモードのオーディオ信号のバイト長が同様の値となるように符号化して伝送し、復号側20にて有効に同期をとってそれぞれのモードのオーディオ信号を画像に応じて復号するオーディオ伝送方法を適用した点が主な特徴点である。
【0019】
なお、符号化側10は、ビデオ信号を符号化する符号器100 と、オーディオ信号を符号化する符号器110 と、それらの符号化信号を多重化する多重化部120 とを含み、復号側30は、多重化信号をビデオ信号とオーディオ信号に分離する分離部300 と、元のアナログのビデオ信号を復号する復号器310 と、元のアナログのオーディオ信号を復号する復号器320 とを含む。以下、本実施例では、説明の都合上、符号化側10のオーディオ信号の符号器110 および多重化部120 の一部を含む装置を符号化装置として、復号側30の分離部300 の一部およびオーディオ信号の復号器320 を含む装置を復号装置としてオーディオ信号伝送方式について説明する。
【0020】
詳細には本実施例による符号化装置は、図2に示すように、入力回路112 と、A-D 変換部114 と、モード変換器116 と、符号化回路118 と、パケット生成回路120 と、多重ストリーム形成回路122 とを含む。入力回路112 は、音響入力装置あるいはビデオカメラなどの撮像装置の音声出力部からのオーディオ信号を受ける部位であり、オーディオ信号およびそのモード種別を表わすモード信号を受けるそれぞれ入力端子を含む。入力したオーディオ信号はA-D 変換部114 に供給され、モード信号はモード変換器116 およびパケット生成回路120 にそれぞれ供給される。
【0021】
A-D 変換部114 は、入力回路112 からのアナログのオーディオ信号をディジタル信号に変換する変換回路であり、たとえば、所定の周波数にてサンプリングしたアナログのオーディオ信号を十数ビットのディジタル信号に線形量子化する回路である。ディジタルの信号に変換されたオーディオ信号は符号化回路118 に供給される。
【0022】
モード変換器116 は、入力回路112 からのモード信号がモノラルモードを表わす場合に、そのモード信号をステレオモードのモード信号に変換するモード種別変換回路であり、ステレオモードまたはデュアルモードの場合はそのまま符号化回路118 に供給する。その入出力関係は、図4に示すようになる。
【0023】
符号化回路118 は、A-D 変換部114 からのディジタルのオーディオ信号をモード変換回路116 からのモード種別に応じて符号化する回路であり、本実施例ではたとえば、MPEGオーディオのレイヤI/IIの符号化を実行する。より詳しくは、入力信号を複数の帯域のサブバンド信号に分割するサブバンド分析フィルタと、それぞれのサブバンド信号の帯域電力のスケールファクタを計算して、心理聴覚特性に基づいた重み付けビット割り当てを行なうビット割り当て演算部と、そのビット割り当てに基づいてそれぞれのサブバンド信号を量子化する量子化器と、スケールファクタおよびビット割り当て情報を符号化するサイド情報符号化部と、量子符号化された信号およびサイド情報から符号化フレームを形成するフレーム形成部などを含む。
【0024】
それぞれの符号化フレームは、符号化レイヤ、ビットレートおよびモード種別などを含むヘッダおよび誤りチェック符号CRC あるいは必要であればオーディオ以外のアンシラリーデータなどが付加されて、それぞれ復号側で個別に復号可能なアクセスユニットAAU としてパケット生成回路120 に供給される。
【0025】
パケット生成回路120 は、符号化回路118 からの符号化フレームをビデオ側と多重可能なパケットに形成するパケット化回路であり、たとえば、図5に示すように、アクセスユニットAAU にヘッダを付加したPES(Packetized Elementary Stream) パケットを生成する。この場合、PES ヘッダは、パケット開始コード、ストリームID、パケット長、識別コード"10"、制御ビットおよびフラグ類、PES ヘッダ長、タイムスタンプPTS 、PES 拡張制御、PES 個別情報(private data)などを含み、本実施例では、PES 個別情報に入力時のオーディオ信号のモード種別、すなわち入力回路112 からのモード信号にて表わされるモード情報を付加する。PES パケットは、多重ストリーム形成回路122 に供給される。なお、図5に示すPES ヘッダは、先頭のパケットのヘッダであり、2番目以降はパケット開始コードとパケット長とを含む。
【0026】
多重ストリーム形成回路122 は、パケット生成回路120 からのPES パケットをビデオ符号器100 からのビデオパケットに時分割多重して伝送媒体20に応じた多重ストリームを形成する回路であり、たとえば、ISDNなどの場合パケットを再分割して188 バイト固定長のトランスポートストリームTSを形成し、CD-ROMなどの場合複数のパケットをパック化したプログラムストリームPSを形成してそれぞれ出力する。
【0027】
一方、本実施例による復号装置は、図3に示すように、多重ストリーム分離回路312 と、パケット分解回路314 と、復号回路316 と、D-A 変換部318 と、出力回路320 とを含む。多重ストリーム分離回路312 は、図1に示した伝送媒体20からの多重ストリームを受けてビデオおよびオーディオのパケットを分離する分離回路であり、たとえば、ビデオおよびオーディオのパケット毎に切り替えて振り分けるスイッチング回路と、それらを蓄積するバッファ回路などを含む。ビデオパケットは、多重ストリーム分離回路312 から図1のビデオ復号器310 に供給される。図3ではオーディオのPES パケットが多重ストリーム分離回路312 からパケット分解回路314 に供給される。
【0028】
パケット分解回路314 は、多重ストリーム分離回路312 からのPES パケットをヘッダと符号化フレームとに分解する回路であり、符号化フレームをタイムスタンプSTP の時刻に従って順次、復号回路316 に出力する。特に、本実施例ではヘッダの個別情報から入力時のモード種別を取り出して、復号回路316 および出力回路320 に供給する。
【0029】
復号回路316 は、パケット分解回路314 からの符号化フレームをそれぞれのアクセスユニットAAU 毎に復号する回路であり、符号化回路116 とほぼ反対の過程にて元のオーディオ信号を復号する。より詳しくは、符号化フレームをそれぞれのサブバンド信号の符号とサイド情報の符号とに分解する符号化フレーム分解部と、サイド情報の符号を復号するサイド情報復号部と、サブバンド信号の符号をビット割り当て情報およびスケールファクタなどのサイド情報に基づいて逆量子化する逆量子化器と、その出力からのサブバンド信号を合成して元の信号を再生するサブバンド合成フィルタなどを含む。復号された信号は、D-A 変換部318 に供給される。
【0030】
D-A 変換部318 は、復号回路316 にて復号されたディジタルのオーディオ信号をアナログ信号に変換する変換回路である。出力回路320 は、D-A 変換部318 からのオーディオ信号およびパケット分解回路314 からのモード信号をそれぞれ外部に出力する回路である。
【0031】
以上のような構成において本実施例のオーディオ信号伝送方式を上記各装置の動作とともに説明すると、まず、符号化側10にてビデオカメラなどにて撮影されたビデオ信号がビデオ符号器100 に順次入力されると、これに同期してオーディオ信号およびそのモード信号がオーディオ符号器110 に供給される。
【0032】
詳細には、上記符号化装置にて、オーディオ信号およびそのモード信号は、プログラムに応じてステレオモード、モノラルモードあるいはデュアルモードとして入力回路112 に供給される。
【0033】
入力回路112 を介して入力したオーディオ信号はA-D 変換部114 にてディジタル信号に変換されて、順次、符号化回路118 に供給される。一方、モード信号は、そのモード種別がモノラルモードである場合にモード変換器116 にてステレオモードに変換され、ステレオモードまたはデュアルモードである場合はそのままモード変換器116 を介して符号化回路118 に供給される。
【0034】
これにより、符号化回路118 では、モノラルモードのオーディオ信号の場合、ステレオモードのオーディオ信号として符号化し、ステレオモードおよびデュアルモードのオーディオ信号はそのモードのまま符号化して、それらの符号化フレームをパケット生成回路120 に順次供給する。たとえば、サンプリング周波数48kHz 、符号化レート256kbps にてステレオモードのオーディオ信号を符号化した場合、1アクセスユニットAAU のバイト長がそれぞれ768byte となる符号化フレームが形成される。モノラルモードのオーディオ信号もステレオモードにて符号化されるため、たとえば、図6に示すように、ステレオ−モノラル−ステレオと時間的に変化する場合、それぞれのアクセスユニットAAU が768byte のフレームとしてパケット生成回路120 に順次供給される。
【0035】
次に、パケット生成回路120 では、符号化回路118 からの符号化フレームをそれぞれPES パケットに形成して、多重ストリーム形成回路122 に供給する。この際、それぞれのモードの先頭のパケットには、図5に示すように、そのヘッダの個別情報に入力回路112 からの入力時のモード信号を付加する。これにより、復号側にて復号する際に、ステレオモードにて符号されたそれぞれのモノラルまたはステレオのモード種別を判別することができる。
【0036】
次に、パケット生成回路120 からのPES パケットを受けた多重ストリーム形成回路122 では、他方のビデオ符号器100 からのビデオパケットを受けて、オーディオのPES パケットとを伝送媒体20に応じてトランスポートストリームTSあるいはプログラムストリームPSを形成して、順次伝送媒体20を介して復号側30に伝送する。
【0037】
復号側30では、上記復号装置にて伝送媒体20から多重ストリームを受けると、その多重ストリームを多重ストリーム分離回路312 にてビデオパケットとオーディオパケットとに分離して、ビデオパケットをビデオ復号器310 に供給し、オーディオのPES パケットをパケット分解回路314 に順次供給する。
【0038】
次に、パケット分解回路314 では、PES パケットからヘッダを取り外して、それぞれの符号化フレームを先頭のヘッダに付されたタイムスタンプPTS に基づいて復号回路316 に順次供給する。その際、ヘッダの個別情報に付加されたモード種別にて表わされるモード信号を生成して、出力回路320 に供給する。
【0039】
パケット分解回路314 から順次符号化フレームを受けた復号回路316 では、順次それぞれのアクセスユニットAAU 毎に元のオーディオ信号を復号してD-A 変換部318 を通して出力回路320 に供給する。この結果、出力回路320 を介して元のアナログのオーディオ信号およびそのモード信号が外部に供給されて、画像に同期したオーディオ信号が再生される。
【0040】
以上のように本実施例のオーディオ信号伝送方式によれば、符号化装置に入力するモノラルモードのオーディオ信号をステレオモードの信号として符号化するので、ステレオモードとモノラルモードのオーディオ信号が時系列的に混在する場合に、それぞれのモードの符号化フレームが同様のバイト長となり、PES パケットを形成して、さらにビデオパケットと多重する際に、同様のタイミングにてパケット形成および多重化を実行することができ、それらの分離および復号の際の同期保護を有効に保持することができる。また、符号化フレームをPES パケットに形成した際に、入力時のモード種別をパケットヘッダに付加して伝送するので、復号側にてパケットヘッダから抽出したモード信号を出力することにより、簡単に外部にオーディオモードを知らせることができる。
【0041】
さらに図7および図8に示す比較例を参照して本実施例の特徴をより明確にすると、図7には上記実施例に対する符号化装置の比較例が示されている。この図において、上記実施例と異なる点は、モード信号が直接、符号化回路250 に供給されている点である。これにより、比較例では、符号化回路250 にてモノラルモードのオーディオ信号を1チャネルのみのオーディオ信号として符号化する。
【0042】
この結果、たとえば、図9に示すように、ステレオ−モノラル−ステレオと時間的にモード種別が変化する場合、ステレオモードとモノラルモードとを同様の圧縮率にて符号化すると、それぞれのアクセスユニットAAU は、ステレオモードにて768byte となり、モノラルモードにて384byte となる。また、符号化レートが256kbps のステレオモードに対してモノラルモードにて128kbps となる。そのため、符号化回路250 からのビットストリームの時間的な出力差が生じて、同期ずれの原因となる場合があった。本実施例では図6に示すように同様のバイト長および符号化レートとなり、同期ずれが生じにくい。
【0043】
次に、図8には復号装置の比較例が示されている。この図において、上記実施例と異なる点は、復号回路350 にて符号化フレームのヘッダから抽出したモード信号を出力し、そのモードに基づいてそれぞれのアクセスユニットAAU を復号する点である。この場合、比較例の復号回路350 では、たとえば図9に示すようにステレオモードおよびモノラルモードにて異なるバイト長および異なる符号化レートのアクセスユニットAAU を復号化しなければならない。したがって、本実施例に比較して、その同期保護が難しくなる。
【0044】
なお、上記実施例では、本発明によるオーディオ信号伝送方式をMPEG2 に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明においては、同様にMPEG1 に適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のオーディオ信号伝送方法およびその符号化装置ならびに復号装置によれば、少なくともステレオモードおよびモノラルモードが時系列的に混在する場合に、モノラルモードのオーディオ信号をステレオモードの信号として符号化して、その符号化フレームをパケット化する際に入力時のモード種別を付加してから伝送ストリームを形成して伝送するので、ステレオモードとモノラルモードの符号化フレームのバイト長が同様の値となり、復号側での同期保護の保持を有効に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーディオ信号伝送方法が適用される動画像伝送システムの概略的なブロック図である。
【図2】本発明によるオーディオ信号伝送方法が適用された符号化装置の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明によるオーディオ信号伝送方法が適用された復号装置の一実施例を示すブロック図である。
【図4】図2の実施例による符号化装置に適用されたモード変換器の入出力関係を示す図である。
【図5】図2の実施例による符号化装置のパケット生成回路からのPES パケットの例を示す図である。
【図6】図2の実施例による符号化装置の符号化回路からの符号化フレームを示すタイミングチャートである。
【図7】図2の実施例に対する符号化装置の比較例を示すブロック図である。
【図8】図3の実施例に対する復号装置の比較例を示すブロック図である。
【図9】図7の比較例による符号化装置での符号化フレームを示すタイミングチャートである。
【図10】アクセスユニットAAU でのモード種別挿入箇所を示す図である。
【符号の説明】
112 入力回路
114 A-D 変換部
116 モード変換器
118 符号化回路
120 パケット生成回路
122 多重ストリーム形成回路
312 多重ストリーム分離回路
314 パケット分解回路
316 復号回路
318 D-A 変換部
320 出力回路

Claims (7)

  1. それぞれ所定の符号化方法にて符号化したビデオ信号とオーディオ信号とを多重化して伝送する動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法であって、該方法は、
    少なくとも、前記ビデオ信号に多重化するオーディオ信号として、左右2チャネルのステレオモードと1チャネルのみのモノラルモードとが時系列的に混在するオーディオ信号を含み、
    符号化側にて前記オーディオ信号を符号化する際に、前記ステレオモードの信号をそのままのモードにて符号化し、
    前記モノラルモードの信号をモード変換して、前記ステレオモードのオーディオ信号として符号化して、前記両モードとともに同様のバイト長となる符号化フレームを形成し、
    該符号化フレームから所定のパケットを組み立てて、そのパケットヘッダに符号化時のモード種別とは別に入力時の前記オーディオ信号のモード種別を付加し、
    該オーディオ信号の前記パケットと同様のビデオ信号のパケットとからそれぞれ伝送媒体に応じた形態のストリームに多重化して伝送し、
    復号側にて伝送ストリームを受けると、そのストリームから前記ビデオ信号のパケットと前記オーディオ信号のパケットを分離し、
    そのパケットから抽出したヘッダに含まれる符号化前の入力時のモード種別を取り出し、該モード種別に基づいて前記ステレオモードおよび前記ステレオモードのオーディオ信号として扱われ、符号化されたモノラルモードの前記オーディオ信号のそれぞれを復号して出力することを特徴とする動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法。
  2. 請求項1に記載のオーディオ信号伝送方法において、該方法は、符号化側にてオーディオ信号およびそのモード種別を表わすモード信号を入力して、前記モード種別がモノラルモードである場合に、前記モード信号をステレオモードのモード信号に変換して、該モード信号に基づいて入力するモノラルのオーディオ信号を前記ステレオモードの信号として扱って符号化し、その符号化フレームをパケット化する際にそのヘッダの個別情報に入力時のモード信号にて表わされるモノラルモードのモード種別を付加することを特徴とする動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法。
  3. 請求項2に記載のオーディオ信号伝送方法において、該方法は、主および副音声を有するデュアルモードのオーディオ信号を含み、入力するモノラルモードの前記オーディオ信号を前記ステレオモードまたはデュアルモードの前記オーディオ信号として扱い、符号化することを特徴とする動画像伝送システムにおけるオーディオ信号伝送方法。
  4. 少なくとも左右2チャネルのステレオモードと1チャネルのみのモノラルモードが時系列的に混在するオーディオ信号を符号化する符号化装置において、該装置は、
    前記オーディオ信号およびそのモード種別を表わすモード信号を入力する入力手段と、
    該入力手段からの前記モード信号が前記モノラルモードである場合に前記モノラルモードの前記モード信号を前記ステレオモードの前記モード信号に変換するモード変換手段と、
    前記オーディオ信号を符号化する符号化手段と、
    該符号化手段からの符号化フレームを所定のパケットに組み立てるパケット生成手段と、
    パケット化された信号を伝送媒体に応じた形態のストリームに組み立てて出力する伝送ストリーム生成手段とを含み、
    前記符号化手段は、前記モード変換手段からのモード信号に従って入力するオーディオ信号を符号化し、
    前記パケット生成手段は、前記入力手段からの直接の入力時のモード信号をパケットヘッダの個別情報に付加することを特徴とする符号化装置。
  5. 請求項4に記載の符号化装置において、前記伝送ストリーム生成手段は、パケット化されたオーディオ信号とパケット化されたビデオ信号を時分割多重する多重化手段を含むことを特徴とする符号化装置。
  6. 伝送媒体から符号化されたオーディオ信号のパケットを含む伝送ストリームが供給され、該伝送ストリームにおいて前記オーディオ信号のパケットは、パケットヘッダと符号化データとを有し、前記パケットヘッダの個別情報が格納される領域に、符号化側での入力時における前記符号化データが左右2チャネルのステレオモードと1チャネルのみのモノラルモードとのいずれであるかを示すモード種別が書き込まれ、時系列的に少なくとも前記ステレオモードとモノラルモードの混在する前記符号化データを復号する復号装置において、該装置は、
    前記伝送ストリームから前記オーディオ信号のパケットを分離するパケット分離手段と、
    前記オーディオ信号のパケット前記パケットヘッダと前記符号化データに分け、該符号化データを復号単位の符号化フレームに分解し、前記モード種別と符号化フレームを出力するパケット分解手段と、
    パケット分解手段からの符号化フレームを復号する復号手段とを含み、
    該復号手段は、前記モード種別が前記ステレオモードの場合に、前記符号化フレームを前記ステレオモードのオーディオ信号に復号し、前記モード種別が前記モノラルモードの場合に、前記入力時に前記モノラルモードのオーディオ信号がステレオモードとして扱われた符号化フレームを前記モノラルモードのオーディオ信号に復号することを特徴とする復号装置。
  7. 請求項6に記載の復号装置において、該装置は、前記復号手段からの復号したオーディオ信号と、前記パケット分解手段からのモード種別を表すモード信号とを外部に出力する出力手段を含むことを特徴とする復号装置。
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