JPH11298296A - 選局装置 - Google Patents

選局装置

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JPH11298296A
JPH11298296A JP10471698A JP10471698A JPH11298296A JP H11298296 A JPH11298296 A JP H11298296A JP 10471698 A JP10471698 A JP 10471698A JP 10471698 A JP10471698 A JP 10471698A JP H11298296 A JPH11298296 A JP H11298296A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御電圧を増大させることなく、局部発振信
号の周波数の広帯域化に対応可能な選局装置を提供す
る。 【解決手段】 チューナブルBPF34にて帯域制限さ
れたRF信号中の所望チャンネルの信号をIF信号に変
換するミキサ38に、RF信号と混合される局部発振信
号(LO信号)を供給する発振器36は、選局すべきチ
ャンネルの中心周波数が、予め設定された切換周波数よ
り小さければアッパーローカルとなり、中心周波数が切
換周波数以上であればロウワーローカルとなるようなL
O信号を生成するように制御される。ロウワーローカル
時とアッパーローカル時とで、LO信号の周波数領域が
重複するため、LO信号の周波数範囲を広げることな
く、より広い周波数範囲のRF信号をIF信号に変換す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに周波数の異
なった多チャンネルの信号からなる入力信号から、特定
チャンネルの信号を選局する選局装置に関し、特に、選
局された信号の信号レベルを測定する信号レベル測定器
等を構成するために用いられる選局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の選局装置は、放送衛
星(BS)或いは通信衛星(CS)からの送信電波(1
1G〜12GHz帯)を受信し、この受信信号に含まれ
る任意チャンネルの信号を抽出して復調するチューナー
に使用されるものや、受信アンテナの偏波面調整等のた
めに任意チャンネルの信号レベルを測定する信号レベル
測定器等に使用されている。
【0003】ところで、チューナーや信号レベル測定器
には、受信信号がそのまま入力されるのではなく、通
常、受信アンテナに設けられたコンバータにて、受信信
号を例えば950MHz〜1880MHz帯の信号に周
波数変換してなる第1中間周波信号(以下、RF信号と
いう)が入力される。そして、チューナーや信号レベル
測定器では、内蔵する選局装置にて、RF信号の中から
所望の特定チャンネルの信号を、400MHz帯(中心
周波数402.78MHz)の第2中間周波信号(以
下、IF信号という)に変換し、この選局装置が出力す
るIF信号を用いて、信号の復調や信号レベルの検出を
行っている。
【0004】なお、IF信号は、RF信号と局部発振信
号(以下、LO信号という)とをミキサにて混合するこ
とにより生成され、RF信号の周波数をfr,LO信号
の周波数をflとすると、ミキサで生成されるIF信号
の周波数fiは、(1)式に示すものとなる。
【0005】 fi=|fr±fl| (1) つまり、所定周波数fiのIF信号を得るために用いら
れるLO信号の周波数flは、RF信号に含まれる選局
すべき特定チャンネルの周波数frより、周波数fiだ
け大きくても(このようなLO信号をアッパーローカル
と言う)、周波数fiだけ小さくても(このようなLO
信号をロウワーローカルと言う)よい。しかし、ロウワ
ーローカルを用いると、LO信号の発振周波数flを5
47.22M〜1477.22MHzに設定しなければ
ならず、その一部がUHFバンド(470〜770MH
z)と重なってしまうため、通常、アッパーローカルが
用いられている。
【0006】また、アッパーローカルを用いた場合、R
F信号のうち、周波数がfr=fl−fiである信号成
分を、IF信号として抽出することになるが、このとき
ミキサでは、RF信号のうち、同じLO信号をロウワー
ローカルとする信号成分、即ち周波数がfr=fl+f
iである信号成分(イメージ信号という)も、同じ周波
数fiに変換されてしまう。
【0007】このようなイメージ信号が重畳されること
を防止し、所望の信号成分のみをIF信号に変換するた
め、例えば特開昭61−72490号公報に開示されて
いるように、選局すべき特定チャンネルに応じて通過帯
域を制御可能なチューナブルバンドパスフィルタ(以
下、チューナブルBPFという)をミキサの前段に設
け、ミキサに入力する前に、RF信号からイメージ信号
を除去することが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、衛星
信号伝送のシステムが種々提案されており、それぞれの
システムにて、人工衛星からの受信信号をRF信号に変
換する際に用いられる局部発振信号の周波数として、様
々なものが採用されている。その結果、チューナーや信
号レベル測定器に入力されるRF信号の周波数帯がシス
テム毎に異なったものとなっている。これに対して、信
号レベル測定器では、どのシステムでも共通に使用でき
るように、より広い周波数範囲のRF信号に対応できる
ことが要求されている。
【0009】例えば、RF信号が950MHz〜188
0MHz帯に設定されたものと、1385MHz〜21
50MHz帯に設定されたものとで2種類のシステムが
あり、RF信号に含まれる任意チャンネルの信号を、い
ずれも中心周波数402.78MHzのIF信号に変換
する場合、各システム専用に作製された選局装置では、
LO信号(アッパーローカル)の周波数をそれぞれ13
52.78MHz〜2282.78MHz,1787.
78MHz〜2552.78MHzという最大930M
Hzの周波数幅で変化させればよかった。ところが、こ
の選局装置を、両システムで共通に使用できるようにす
るには、両方の周波数領域を全て含んだ950MHz〜
2150MHz帯のRF信号に対応しなければならず、
これに応じて、LO信号の周波数も1352.78MH
z〜2552.78MHzという1200MHzの周波
数幅の間で変化させることができるよう270MHzも
の広帯域化を図らなければならない。
【0010】しかし、LO信号は、通常、電圧制御発振
器を用いて、印加する制御電圧を変化させることにより
周波数を変化させているため、LO信号の周波数を広帯
域化する場合、この制御電圧の可変範囲を広げる必要が
あり、そのためには、より高電圧の電源を用意しなけれ
ばならないという問題があった。
【0011】また、電圧制御発振器を構成する際に用い
られ、印加電圧に応じて容量が変化するバリキャップ
は、印加電圧に対して十分な容量変化が得られる動作範
囲が限られているため、制御電圧を増大させることなく
LO信号の周波数の広帯域化に対応するには、発振周波
数帯の異なる複数種類の電圧制御発振器を用いて、これ
らを切り替えてLO信号を生成するようにしなければな
らず、装置が複雑化,大型化してしまうという問題もあ
った。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するために、
制御電圧を増大させることなく、局部発振信号の周波数
の広帯域化に対応可能な選局装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた発明である請求項1に記載の選局装置では、
バンドパスフィルタが、互いに周波数の異なった多チャ
ンネルの信号からなる入力信号から、設定された通過帯
域内の信号を抽出し、周波数変換手段が、この抽出信号
を、発振器からの発振信号と混合することにより、予め
設定された出力周波数の信号に変換する。
【0014】この時、選局制御手段は、外部から指定さ
れた特定チャンネルの信号が、バンドパスフィルタを通
過し、周波数変換手段にて、予め設定された出力周波数
の信号に変換されるように、バンドパスフィルタの通過
帯域、及び発振器の発振周波数を制御する。
【0015】特に、選局すべき特定チャンネルの周波数
が予め設定された切換周波数より小さい場合は、該特定
チャンネルの周波数より出力周波数だけ高い発振周波数
(アッパーローカル)を用いて周波数変換を行い、一
方、特定チャンネルの周波数が切換周波数以上の場合
は、特定チャンネルの周波数より出力周波数だけ低い発
振周波数(ロウワーローカル)を用いて周波数変換を行
う。
【0016】即ち、比較的低い周波数領域のチャンネル
を選局する場合には、発振器の発振周波数がUHFバン
ドと重なり合うことがないようにアッパーローカルが用
いられ、この発振周波数がUHFバンドと重なり合うお
それがない比較的高い周波数領域のチャンネルを選局す
る場合には、ロウワーローカルを用いているのである。
【0017】そして、発振器が生成する発振信号の周波
数領域が、ロウワーローカル時とアッパーローカル時と
で重複するようにすれば、発振器での周波数制御範囲を
広げることなく、より広い周波数範囲の入力信号を出力
周波数の信号に変換することができる。
【0018】このように、本発明の選局装置によれば、
広い周波数領域をカバーするために、複数の発振器を設
けたり、特に発振器が電圧制御型の場合は制御信号を発
生させるための電源電圧を高くしたりすることなく、入
力信号の広帯域化に対応することができる。
【0019】また、換言すれば、入力信号を広帯域化す
る際に、発振器の発振周波数の制御範囲を広げる必要が
なく、従来の発振器をそのまま使用することができるた
め、装置を簡易かつ安価に構成することができる。な
お、アッパーローカルを用いた場合では、周波数変換前
と変換後とで周波数の並び方が反転し、ロウワーローカ
ルを用いた場合では、周波数変換前と変換後とで周波数
の並びは変化しない。このため、当該選局装置により選
局した信号を、実際に復調して用いる場合には、注意を
要するが、信号レベルを測定するだけであれば、周波数
の並びは関係がないため、そのまま問題なく使用でき
る。つまり、本発明の選局装置は、信号レベル測定器を
構成する際に極めて好適に用いることができる。
【0020】次に、請求項2に記載の選局装置では、バ
ンドパスフィルタは、通過させるべき特定チャンネルの
周波数が高いほど、通過帯域の帯域幅が高周波側に広が
り、且つ該特定チャンネルの周波数が切換周波数以上で
ある場合、より高周波側に位置する全ての他チャンネル
を通過帯域に含むよう構成され、選局制御手段は、特定
チャンネルの周波数が切換周波数以上である場合、バン
ドパスフィルタの通過帯域を、最大周波数のチャンネル
を含む通過帯域のうち、最も低い周波数領域のものに固
定する。
【0021】つまり、ロウワーローカルを用いた場合、
イメージ信号は、変換すべき特定チャンネルより低い周
波数領域に存在し、バンドパスフィルタにより、特定チ
ャンネルより高周波側の信号を除去する必要がないの
で、ロウワーローカル時に固定されるバンドバスフィル
タの通過帯域を上述のように設定できるのである。但
し、最大周波数の特定チャンネルを選局する際に、その
イメージ信号がバンドパスフィルタの通過帯域内に含ま
れないように、この帯域固定時のバンドパスフィルタの
帯域幅を、出力周波数の2倍より小さく設定する必要が
ある。
【0022】このように本発明の選局装置によれば、ロ
ウワーローカル時には、バンドパスフィルタの通過帯域
が固定されるため、バンドパスフィルタの制御範囲を小
さくすることができる。その結果、バンドパスフィルタ
を、従来からあるバリキャップ等の素子を用いても単一
の回路で構成できるため、装置を大型化することなく、
入力信号の広帯域化を図ることができる。
【0023】また次に、請求項3に記載の選局装置で
は、第2バンドパスフィルタが、出力周波数帯を通過帯
域とし、周波数変換手段により混合された信号から特定
チャンネルの信号のみを抽出する。即ち、バンドパスフ
ィルタが、複数チャンネルの信号を通過させる設定とな
っている場合、ミキサの出力は、出力周波数に変換され
た特定チャンネルの信号以外に、不要な信号が重畳され
ているため、この不要な信号を除去しているのである。
【0024】従って、この選局装置を用いて信号レベル
測定器を構成する場合、別途、出力周波数に変換された
特定チャンネルを抽出するための手段を設けることな
く、選局装置が出力する信号をそのまま用いてレベル測
定を行えばよいため、装置を簡単に構成することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図2は、本実施例の選局装置が適用された
信号レベル測定器の全体構成を表すブロック図である。
【0026】なお、信号レベル測定器2は、人工衛星か
ら垂直2偏波の送信電波(11〜12GHz帯)を受信
し、その受信信号をコンバータ6にて所定周波数帯(9
50MHz〜2150MHz)の第1中間周波信号(R
F信号)に変換して出力する衛星信号受信用パラボラア
ンテナ(受信アンテナ)4に接続され、この受信アンテ
ナ4からのRF信号に含まれる任意チャンネルの信号レ
ベルを測定するものである。
【0027】また、受信アンテナ4のコンバータ6は、
伝送線8を介して信号レベル測定器2から電源供給を受
けると共に、同じ信号線8を介してRF信号を信号レベ
ル測定器2に供給し、しかも供給される電源電圧(11
V/15V)に応じて、RF信号として出力する偏波信
号(垂直/水平)が切り換わるように構成された周知の
ものである。
【0028】そして、図2に示すように、信号レベル測
定器2は、入力端子10に接続された伝送線8にコンバ
ータ6の電源となる直流成分を印加すると共に、伝送線
8を介して入力されるコンバータ6からのRF信号を直
流成分から分離する電源分離フィルタ12と、後述する
切換信号Sc,選局信号Ssに従って、RF信号中の特
定チャンネルの信号を400MHz帯(中心周波数40
2.78MHz;出力周波数に相当)の第2中間周波信
号(IF信号)に変換して出力する選局装置14と、選
局装置14からのIF信号を復調する復調回路16と、
復調回路16にて生成された復調信号の電圧レベル(即
ち選局装置14が選局したチャンネルの信号レベル)を
デジタル信号に変換するA/Dコンバータ18とを備え
ている。
【0029】また、信号レベル測定器2は、信号レベル
の測定対象となるチャンネル等を指定するための操作部
20と、液晶表示パネル等からなる表示装置22と、こ
の表示装置22を駆動する表示制御回路24と、偏波選
択信号Svに従って、水平偏波指定用の高電圧(15
V)或いは垂直偏波選択用の低電圧(11V)のいずれ
かを生成し、電源分離フィルタ12に供給する電圧発生
回路26と、CPU28a,ROM28b,及びRAM
28cを中心に構成された周知のマイクロコンピュータ
からなり、操作部20での操作に従って電圧発生回路2
6を制御するための偏波選択信号Svを設定する偏波選
択制御、及び同じく操作部20での操作等に従って選局
装置14を制御するための切換信号Sc,選局信号Ss
を設定する選局制御、A/Dコンバータ18を介して読
み込んだ電圧レベルに基づき、選局装置14にて選局さ
れたチャンネルの信号レベル等を表示制御回路24を介
して表示装置22に表示させる表示制御等を実行する制
御回路28とを備えている。
【0030】ここで、この信号レベル測定器2の主要部
である本実施例の選局装置14は、図1に示すように、
電源分離フィルタ12を介して入力されたRF信号を増
幅するRF増幅回路30と、RF増幅回路30の出力
を、後段での処理に適した振幅となるよう減衰させる可
変減衰器32と、第2チューニング信号VT2に従って
通過帯域が設定され、RF増幅回路30,可変減衰器3
2を介して入力されるRF信号のうち、設定された通過
帯域内の信号のみを通過させるチューナブルバンドパス
フィルタ(チューナブルBPF)34と、第1チューニ
ング信号VT1に従って1352.78MHz〜231
2.78MHz帯で発振周波数を制御可能な発振器36
と、チューナブルBPF34にて帯域制限されたRF信
号に、発振器36からの局部発振信号(LO信号)を混
合して、RF信号をIF信号に変換する周波数変換手段
としてのミキサ38と、中心周波数がIF信号と同じ4
02.78MHz、帯域幅が20MHz程度に設定さ
れ、ミキサ38にて生成されたIF信号から、選局すべ
き特定チャンネル以外の不要な信号成分を除去する第2
バンドパスフィルタ(以下単にBPFという)40と、
BPF40にて抽出されたIF信号を増幅するIF増幅
回路42とを備えている。
【0031】また選局装置14は、発振器36の発振周
波数を分周する分周器44と、分周器44からの分周信
号、及び制御回路28からの選局信号Ssに基づいて、
発振器36の発振周波数が選局信号Ssにて指定された
周波数となるような第1チューニング信号VT1を生成
するPLL回路46と、制御回路28からの切換信号S
cがHighレベルの時に、固定電圧(22V)を供給する
スイッチング回路48とを備えている。また、第1チュ
ーニング信号VT1及びスイッチング回路48の出力の
うち、電圧値の大きい方が第2チューニング信号VT2
として印加されるよう、PLL回路46及びスイッチン
グ回路48とチューナブルBPF34の間には、ダイオ
ードD1,D2がそれぞれ接続されている。
【0032】即ち、選局装置14では、第1チューニン
グ信号VT1により発振器36の発振周波数、即ちLO
信号の周波数が設定され、第2チューニング信号VT2
によりチューナブルBPF34の通過帯域が設定され
る。そして特に、第2チューニング信号VT2の電圧値
は、切換信号ScがLow レベルの場合に、第1チューニ
ング信号VT1に応じて増減し、切換信号ScがHighレ
ベルの場合に、スイッチング回路48からの固定電圧に
保持されるようにされている。
【0033】ここで、図3は、チューナブルBPF34
の具体的な構成を表す回路図である。図3に示すよう
に、チューナブルBPF34は、例えばプリント基板上
に蛇行した配線パターンとして形成されるインダクタン
スL1,L2、及び両端に印加される逆極性の制御電圧
の大きさに応じて、容量分が変化する周知のバリキャッ
プVC1,VC2,VC3をはしご状に接続してなり、
入力端子aに印加される信号のうち、設定された下限周
波数より周波数の高い信号成分を通過させるハイパスフ
ィルタ部50と、インダクタンスL3,L4,L5、及
びバリキャップVC4,VC5をはしご状に接続してな
り、ハイパスフィルタ部50が出力する信号のうち、設
定された上限周波数より周波数の低い信号成分を通過さ
せ出力端子cに出力するローパスフィルタ部52とを備
えている。
【0034】また、チューナブルBPF34では、コン
デンサC1を介して接地された制御端子cに入力される
第2チューニング信号VT2が、抵抗R1を介してロー
パスフィルタ部52と出力端bとの間に印加され、バリ
キャップVC3〜VC4のバイアス電圧として用いられ
ていると共に、抵抗R2,R3,R4及びコンデンサC
2からなるバイアス回路54を介して、バリキャップV
C1,VC2のバイアス電圧としても用いられるように
構成されている。
【0035】このように構成されたチューナブルBPF
34は周知のものであり、第2チューニング信号VT2
の電圧値に応じて、各バリキャップVC1〜VC5に印
加される直流バイアス電圧が変化し、これに従って、容
量分が変化することにより、ハイパスフィルタ部50の
通過帯域の下限周波数、及びローパスフィルタ部52の
通過帯域の上限周波数が変化するようにされている。
【0036】但し、本実施例では、第2チューニング信
号VT2の電圧値の変化(上昇)に対して、下限周波数
より上限周波数の方が大きく変化(上昇)するように設
定され、また選局信号Ssの設定毎にきまる通過帯域
は、選局信号Ssにより指定される特定チャンネルが、
通過帯域のほぼ下限に位置するように設定されている。
即ち、図5に示すように、チューナブルBPF34の通
過帯域は、選局信号Ssにて指定されるチャンネルA〜
Dを含むように通過帯域がシフトするだけでなく、特定
チャンネルA〜Dの周波数が高くなるほど、その帯域幅
が高周波側により広がるように設定されている。
【0037】しかも、第2チューニング信号VT2とし
てスイッチング回路48からの固定電圧がチューナブル
BPF34に印加された場合、中心周波数が予め設定さ
れた切換周波数fth(本実施例では、1910MHz)
に等しいチャンネルCから、最大周波数のチャンネルD
(中心周波数2150MHz)の間の全てのチャンネル
を含んだものとなるように設定されている。
【0038】次に、制御回路28にて実行される選局制
御について説明する。なお、この選局制御は、選局装置
14にて選局すべきチャンネル、即ち信号レベルを測定
すべきチャンネルが、何等かの方法により指定された場
合に起動され、指定されたチャンネルの信号が、選局装
置14にて抽出されIF信号に変換されるように、切換
信号Sc及び選局信号Ssを制御する処理である。
【0039】また、選局すべきチャンネルは、例えば、
当該装置2の使用者により操作部20を介して指定され
るものであってもよいし、制御回路28が自動的に全チ
ャンネルの信号レベルを測定する処理を行う場合であれ
ば、この処理によって順次指定されるものであってもよ
い。
【0040】図4に示すように、本処理が起動される
と、まずS110では、選局装置14にて選局すべきチ
ャンネルの中心周波数が、予め設定された切換周波数f
thより小さいか否かを判断し、肯定判定された場合に
は、S120に移行する。S120では、切換信号Sc
をLow レベルに設定し、続くS130では、選局すべき
チャンネルの信号に対して、アッパーローカルとなるL
O信号が発振器36から出力されるような選局信号Ss
を設定し、本処理を終了する。
【0041】一方、先のS110にて、否定判定された
場合、即ち、選局すべきチャンネルの中心周波数が切換
周波数fth以上である場合には、S140に移行する。
S140では、切換信号ScをHighレベルに設定し、続
くS150では、選局すべきチャンネルの信号に対し
て、ロウワーローカルとなるLO信号が発振器36から
出力されるよう選局信号Ssを設定し、本処理を終了す
る。
【0042】即ち、本処理では、選局すべきチャンネル
の中心周波数が切換周波数fthより小さければアッパー
ローカルを用い、切換周波数fth以上であればロウワー
ローカルを用いてRF信号をIF信号に変換する。そし
て、図5,6に示すように、アッパーローカル時には、
選局信号Ssに応じてPLL回路46から出力される第
1チューニング信号VT1は、1.8V≦VT1<21
Vの範囲で変化し、発振器36に1352.78MHz
〜2312.78MHzのLO信号を発生させる。その
結果、950MHz〜1910MHzにある各チャンネ
ルの信号がIF信号に変換されることになる。この時、
第2チューニング信号VT2は、ダイオードD1での電
圧降下分をVfとすると、第1チューニング信号VT1
に従って、1.8−Vf≦VT2<21−Vfの範囲で
変化し、選局すべきチャンネルの信号が通過するよう
に、チューナブルBPF34の通過帯域を変化させる。
【0043】一方、ロウワーローカル時には、第1チュ
ーニング信号VT1は4V≦VT1≦8Vの範囲で変化
し、発振器36に1507.22MHz〜1747.2
2MHzのLO信号を発生させる。その結果、1910
MHz〜2150MHzにある各チャンネルの信号がI
F信号に変換されることになる。この時、第2チューニ
ング信号VT2は、スイッチング回路48からダイオー
ドD2を介して印加される固定電圧(22−Vf
[V])となり、チューナブルBPF34の通過帯域
を、1910MHz〜2150MHzの信号を全て通過
させるものに固定する。
【0044】つまり、図6に示すように、中心周波数が
切換周波数fthより小さいチャンネルA,Bの信号は、
それぞれアッパーローカルのLO信号UA,UBにてI
F信号に変換され、また、中心周波数が切換周波数fth
以上であるチャンネルC,Dの信号は、それぞれロウワ
ーローカルのLO信号LC,LDにてIF信号に変換さ
れることになる。
【0045】なお、本実施例では、制御装置28が実行
する選局制御(S110〜S150)及びPLL回路4
6,スイッチング回路48が選局制御手段に相当する。
以上説明したように、本実施例の選局装置14によれ
ば、RF信号から所望チャンネルの信号を選局する際
に、その中心周波数が切換周波数fthより小さい場合は
アッパーローカルを用い、また切換周波数fth以上であ
る場合はロウワーローカルを用いてIF信号に周波数変
換しており、アッパーローカル時ととロウワーローカル
時とでLO信号の周波数領域が重なり合うようにされて
いるので、発振器36での発振周波数の制御範囲を小さ
くすることができる。
【0046】また、本実施例の選局装置14では、RF
信号の帯域制限を行うチューナブルBPF34は、通過
させるべきチャンネルの中心周波数が高いほど、通過帯
域の帯域幅が高周波側に広がり、切換周波数fth以上の
中心周波数を有する全てのチャンネルの信号を通過可能
とする通過帯域の設定が存在するように構成され、ロウ
ワーローカル時には、通過させるチャンネルに関わら
ず、この設定を用いるようにされているので、チューナ
ブルBPF34の制御範囲を小さくすることができる。
【0047】つまり、本実施例の選局装置14によれ
ば、RF信号の周波数範囲を広げる際に、発振器36や
チューナブルBPF34による発振周波数や通過帯域の
制御範囲を広げる必要がなく、従って、第1及び第2チ
ューニング信号VT1,VT2を生成するための電源電
圧を高くしたり、発振器36やチューナブルBPF34
を複数設けたりする必要がないため、装置構成を簡易な
ものとすることができる。
【0048】そして、本実施例の選局装置14を用いれ
ば、より広い周波数範囲のRF信号に対応することがで
きるため、周波数帯の異なる様々なコンバータからのR
F信号の信号レベルを測定可能な信号レベル測定器2
を、コンパクトに構成することができる。
【0049】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様
々な態様にて実施することができる。例えば、上記実施
例では、切換周波数fthを1910MHzに設定した
が、UHFバンドの上限周波数(770MHz)より、
IF信号の中心周波数(上記実施例では402.78M
Hz)以上大きければ、どのような値に設定してもよ
く、特に、アッパーローカル時とロウワーローカル時と
で、LO信号の周波数領域の重なり合う領域ができるだ
け大きくなるように設定することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の選局装置の構成を表すブロック図で
ある。
【図2】本実施例の選局装置が適用された信号レベル測
定器の全体構成を表すブロック図である。
【図3】チューナブルBPFの詳細構成を表す回路図で
ある。
【図4】制御回路が実行する選局制御の内容を表すフロ
ーチャートである。
【図5】チューナブルBPF及びミキサでの動作等を表
す説明図である。
【図6】発振器の制御範囲及び発振器にて生成されるL
O信号を表す説明図である。
【符号の説明】
2…信号レベル測定器 4…パラボラアンテナ
6…コンバータ 8…伝送線 10…入力端子 12…電源分離フ
ィルタ 14…選局装置 16…復調回路 18…A/Dコ
ンバータ 20…操作部 22…表示装置 24…表示制御
回路 26…電圧発生回路 28…制御回路 30…RF
増幅回路 32…可変減衰器 34…チューナブルBPF 3
6…発振器 38…ミキサ 40…BPF 42…IF増幅回
路 44…分周器 46…PLL回路 48…スイッチング回路 50
…ハイパスフィルタ部 52…ローパスフィルタ部 54…バイアス回路 C1,C2…コンデンサ D1,D2…ダイオード
R1〜R4…抵抗 L1〜L5…インダクタンス VC1〜VC5…バリ
キャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに周波数の異なった多チャンネルの
    信号からなる入力信号から、設定された通過帯域内の信
    号を抽出し、且つ該通過帯域を制御可能なバンドパスフ
    ィルタと、 発振周波数を制御可能な発振器と、 前記バンドパスフィルタからの抽出信号と前記発振器か
    らの発振信号とを混合して、前記抽出信号の周波数を変
    換する周波数変換手段と、 外部から指定された特定チャンネルの信号が、前記バン
    ドパスフィルタを通過し、前記周波数変換手段にて予め
    設定された出力周波数の信号に変換されるよう、前記バ
    ンドパスフィルタの通過帯域および前記発振器の発振周
    波数を制御する選局制御手段と、 を備えた選局装置において、 前記選局制御手段は、前記特定チャンネルの周波数が予
    め設定された切換周波数より小さい場合は、該特定チャ
    ンネルの周波数より前記出力周波数だけ大きい発振周波
    数となり、前記特定チャンネルの周波数が前記切換周波
    数以上の場合は、該特定チャンネルの周波数より前記出
    力周波数だけ小さい発振周波数となるよう前記発振器を
    制御することを特徴とする選局装置。
  2. 【請求項2】 前記バンドパスフィルタは、通過させる
    べき特定チャンネルの周波数が高いほど、通過帯域の帯
    域幅が高周波側に広がり、且つ該特定チャンネルの周波
    数が前記切換周波数以上である場合、より高周波側に位
    置する全ての他チャンネルを通過帯域に含むよう構成さ
    れ、 前記選局制御手段は、前記特定チャンネルの周波数が前
    記切換周波数以上である場合、前記バンドパスフィルタ
    の通過帯域を、最大周波数のチャンネルを含む通過帯域
    のうち、最も低い周波数領域のものに固定することを特
    徴とする請求項1に記載の選局装置。
  3. 【請求項3】 前記出力周波数帯を通過帯域とし、前記
    周波数変換手段により混合された信号から前記特定チャ
    ンネルの信号のみを抽出する第2バンドパスフィルタを
    設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の選局装置。
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