JPH11298060A - 冷陰極管駆動用圧電トランスインバータ及び液晶表示装置 - Google Patents

冷陰極管駆動用圧電トランスインバータ及び液晶表示装置

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JPH11298060A
JPH11298060A JP10096014A JP9601498A JPH11298060A JP H11298060 A JPH11298060 A JP H11298060A JP 10096014 A JP10096014 A JP 10096014A JP 9601498 A JP9601498 A JP 9601498A JP H11298060 A JPH11298060 A JP H11298060A
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JP
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voltage
piezoelectric transformer
circuit
cathode tube
driving
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JP10096014A
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Inventor
Takeshi Fujimura
健 藤村
Katsuyuki Ishikawa
勝之 石川
Masaaki Toyama
正明 外山
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用状態に応じて、冷陰極管の点灯輝度を最
適に調整する冷陰極管駆動用圧電トランスインバータ及
び液晶表示装置の提供。 【解決手段】 制御電圧Vcに応じて、調光電圧調整回
路10から調光電圧V1または調光電圧V2を出力する。
この何れかの調光電圧に応じて、パルス電源回路8が出
力するパルス電圧のデューティ比を調整することによ
り、圧電トランス1を間欠的に駆動しながら、冷陰極管
2に流れる平均管電流を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、液晶表示
器のバックライト等に使用して好適な冷陰極管駆動用の
圧電トランスインバータ及び液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、持ち運びの容易なノート型パーソ
ナルコンピュータ等には、その表示装置として液晶表示
器が広く用いられている。この液晶表示装置の内部に
は、例えば、透過型の液晶表示パネル(以下、LCD)
の場合、そのLCDを背照すべく、所謂バックライトと
して冷陰極管が備えられており、その冷陰極管を点灯さ
せるには、電池等の直流低電圧から点灯開始時1000
Vrms以上、定常点灯時500Vrms程度の交流高
電圧への変換が可能な昇圧インバータが必要とされる。
【0003】このような昇圧インバータとして、近年で
は、所謂圧電トランスが使用されるようになっている。
この圧電トランスは、出力負荷(負荷抵抗)の大きさに
よって昇圧比が大きく変化するという一般には好ましく
ない特性を有しているが、一方でこの負荷抵抗への依存
性が冷陰極管のインバータ電源の特性として適している
ため、LCDの薄型化、高効率化の要求に応える小型高
圧電源として注目されている。本願出願人は、このよう
な特性を有する圧電トランスの応用例として、先行する
特願平9−135188号、特願平9−260424号
(何れも本願出願時点では未公開である)等において冷
陰極管等の負荷を駆動する圧電トランスの制御回路等を
提案している。
【0004】上記のような圧電トランスを使用したイン
バータ回路(以下、圧電トランスインバータ)において
は、一般に、冷陰極管に流れる管電流を略一定に保持す
る制御機構が設けられており、この機能の働きにより、
点灯輝度を略一定に調整することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような圧電トランスインバータを備えるLCDは、CR
T等の表示装置と比較して顕著に小型軽量であるため、
ノート型パーソナルコンピュータや所謂、情報携帯端末
等の表示装置として採用され、バッテリで駆動されるこ
とが多い。そのため、当該装置は、バッテリの交換を行
わずに、1つのバッテリによって可能な限り長時間駆動
できることが望ましい。
【0006】また、冷陰極管は、一般に、管内の温度が
低いと、それに応じて管内の水銀の蒸発圧が低くなり、
その結果同じ管電流で駆動しても管内の温度が高いとき
と比較して輝度が低くなるという動作特性を有する。こ
のような冷陰極管の動作特性は、冷陰極管の温度が低い
駆動開始直後から温度がある程度高くなった安定状態に
渡って点灯輝度を略一定に制御したいという観点からは
好ましくない。
【0007】そこで本発明は、使用状態に応じて、冷陰
極管の点灯輝度を最適に調整する冷陰極管駆動用圧電ト
ランスインバータ及び液晶表示装置の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る冷陰極管駆動用圧電トランスインバー
タは、以下の構成を特徴とする。
【0009】即ち、冷陰極管に流れる管電流を検出し、
その検出結果を表わす電圧と基準電圧とを比較した結果
に応じて圧電トランスの駆動周波数を制御することによ
り、該管電流を所定値で略一定に保持する管電流保持手
段と、前記圧電トランスを間欠的に駆動することによっ
て前記冷陰極管を調光すべく、供給される調光電圧に応
じて、前記圧電トランスの駆動電圧の基となるパルス電
圧を生成する間欠発振手段と、前記管電流の検出結果を
表わす電圧を、前記パルス電圧に同期してサンプリング
することによってホールドし、そのホールドした電圧
を、前記パルス電圧のオフ期間に、前記管電流保持手段
に供給するサンプルホールド手段と、前記パルス電圧の
デューティ比を変更すべく、前記間欠発振手段に供給す
るところの、前記調光電圧を調整する調整手段と、を備
えることを特徴とする。
【0010】好ましくは、上記の構成において、前記調
整手段が、前記調整手段に印加される制御電圧に応じ
て、前記調光電圧を調整することにより、前記管電流保
持手段が、前記管電流についての所定値を変更すること
を特徴とする。これにより、使用状態に応じて、冷陰極
管の点灯輝度を最適に調整する。
【0011】また、例えば前記制御電圧が所定電圧より
小さいとき、前記調整手段が、その所定電圧より大きい
ときと比較して大きな調光電圧に変更することにより、
前記管電流保持手段は、前記管電流についての所定値
を、前記制御電圧が所定電圧より大きいときと比較して
小さい値に保持するとよい。これにより、例えば前記制
御電圧が、外部バッテリの出力電圧であるときには、バ
ッテリの消耗状態に応じて、冷陰極管の点灯輝度を最適
に調整し、当該バッテリの使用可能時間を延長する。
【0012】また、例えば前記調整手段はスイッチング
素子を含み、そのスイッチング素子により、前記制御電
圧に応じて前記調光電圧を切り替えることにより、前記
管電流保持手段が、前記管電流についての所定値を切り
替えるとよい。
【0013】また、例えば前記調整手段は、検出した温
度に応じて、前記制御電圧を調整することを特徴とし、
好ましくは、前記温度が所定温度より低いとき、前記調
整手段が、前記制御電圧を、その所定温度より高いとき
と比較して大きな値に調整することにより、前記管電流
保持手段は、前記管電流を、前記温度が所定温度より高
いときと比較して大きい値に保持するとよい。これによ
り、前記冷陰極管の温度及びまたは周囲の温度が低いと
きには管電流を大きくし、温度が低いときでも冷陰極管
の点灯輝度を最適に調整する。
【0014】また、例えば前記調整手段は、前記制御電
圧を、所定時間調整することを特徴とし、好ましくは、
前記圧電トランスインバータの起動後の所定時間に、前
記調整手段が、前記制御電圧を、その所定時間外より大
きな値に調整することにより、前記管電流保持手段は、
前記管電流を、前記所定時間外のときより大きく調整す
るとよい。これにより、前記冷陰極管の温度及びまたは
周囲の温度が低いときには管電流を大きくし、温度が低
いときでも冷陰極管の点灯輝度を最適に調整する。
【0015】また、上記の何れの圧電トランスインバー
タも、液晶表示装置に使用するとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷陰極管駆動
用圧電トランスインバータの実施形態を、図面を参照し
て詳細に説明する。以下に述べる各実施形態では、基本
となるインバータ回路として、本願出願人が先行する特
願平9−135188号において提案しているサンプル
ホールド回路を含む圧電トランスの制御回路を採用す
る。
【0017】[第1の実施形態]本実施形態におけるイ
ンバータ回路の動作を、図1から図3を参照して説明す
る。
【0018】図1は、本発明の第1の実施形態における
冷陰極管駆動用の圧電トランスのインバータ回路を示す
ブロック構成図である。
【0019】同図において、1は、圧電トランスであ
る。2は、圧電トランス1の出力側に接続された負荷と
しての冷陰極管である。3は、冷陰極管2に流れる電流
を検出するための検出用抵抗Rdetである。4は、検出
用抵抗3に生じた交流電圧を直流電圧に変換する整流回
路である。12は、整流回路4の出力電圧(以下、負荷
電流検出電圧Vri)を、パルス電源回路8からの信号に
応じてサンプル・ホールドするサンプルホールド回路で
ある。5は、サンプルホールド回路12の出力電圧と基
準電圧Vrefとを比較してその差を増幅する誤差増幅回
路である。6は、誤差増幅回路5の出力電圧に応じて発
振信号を出力する電圧制御発振(VCO)回路である。
7は、電圧制御発振回路6の発振信号と、パルス電源回
路8から供給されるパルス状の駆動電圧とに応じて、圧
電トランス1を駆動する駆動回路である。
【0020】また、8はパルス電源回路であり、冷陰極
管2の輝度を変化させるべく駆動回路7に供給するパル
ス状の電源電圧を、調光電圧調整回路10から入力され
る調光電圧V1または調光電圧V2(<V1)と、入力電
圧Viとに基づいて生成し、且つそのパルス状の電源電
圧におけるパルス幅及び間隔を制御する。
【0021】調光電圧調整回路10は、制御電圧Vcの
変化に応じて、パルス電源回路8に供給する調光電圧
を、調光電圧V1または調光電圧V2に切り替える(詳細
は後述する)。
【0022】本実施形態では、一例として、駆動回路7
に一般的な構成を採用する。即ち、駆動回路7は、不図
示のFET(電界効果トランジスタ)等のトランジスタ
と、マッチング用の所謂、巻線インダクタとを備えてい
る。入力電圧Viは、電圧制御発振回路6からの発振信
号に応じて、当該トランジスタをスイッチングすること
により、矩形波電圧に変換される。この矩形波電圧は、
当該巻線インダクタによって正弦波に変換される。この
正弦波電圧により、圧電トランス1は駆動され、その結
果圧電トランス1の出力側には交流の高電圧が発生す
る。尚、駆動回路7は、所謂、ハーフブリッジ型または
フルブリッジ型のトランジスタ回路によって構成しても
よいことは言うまでもない。
【0023】また、サンプルホールド回路12は、同図
に示す如くバッファ12a、充電用のコンデンサ12
b、スイッチング素子12cで構成される。
【0024】図2は、本発明の第1の実施形態のインバ
ータ回路におけるパルス電源回路の構成を説明する図で
ある。
【0025】同図において、パルス電源回路8は、直流
電圧である入力電圧Viを、例えばMOS−FET(M
OS型電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子8
bによりパルス発振回路8aから出力される信号に応じ
てオン/オフさせることにより、駆動回路7へパルス状
の電源電圧を出力する。また、パルス発振回路8aから
出力される信号は、サンプルホールド回路12のスイッ
チング素子12cにも供給されている。従って、パルス
発振回路8aから出力される信号によってスイッチング
素子8bとスイッチング素子12cとのスイッチング速
度が制御されるように構成されている。ここで、パルス
発振回路8aは、入力される調光電圧V1または調光電
圧V2に応じたデューティ比のパルス信号を出力する。
【0026】次に、調光電圧調整回路10が出力する調
光電圧が、調光電圧V1または調光電圧V2の何れかの状
態であるとし、上記のような構成を備える圧電トランス
インバータ回路の動作について説明する。
【0027】はじめに、調光電圧V2のときは、パルス
発振回路8aが出力するパルス信号のデューティ比は、
調光電圧V1のときと比較して大きなデューティ比であ
り、パルス電源回路8から駆動回路7に供給されるパル
ス状の電源電圧は、調光電圧V1のときよりも連続的で
ある。その結果、サンプルホールド回路12では、スイ
ッチング素子12cが常に閉じた状態に近くなる。
【0028】ここで、スイッチング素子12cが常に閉
じた状態にあると仮定し、当該インバータ回路で行われ
るところの、「冷陰極管に流れる管電流を略一定に保持
する制御機構」について概説する。
【0029】圧電トランス1は、圧電トランス1自体が
有する物理的な共振周波数を頂上とする山形の出力電圧
−周波数特性を有し、圧電トランス1の出力電圧によっ
て冷陰極管2に流れる電流も同様な山形の特性となるこ
とが一般的に知られている。ここで、このような山形の
特性において、右側(右下がり)の部分を使った制御を
前提として説明する。
【0030】調光電圧V1または調光電圧V2の何れかの
状態で安定しているとき、当該インバータ回路への電源
を投入すると、電圧制御発振回路6は所定の初期周波数
faで発振を開始する。その際、冷陰極管2には電流が
流れていないため検出用抵抗3にて発生する電圧は略零
である。このため、誤差増幅回路5は、負荷電流検出電
圧Vriと基準電圧Vrefとを比較した結果である負の電
圧を電圧制御発振回路6に出力する。そして、電圧制御
回路6は、その電圧に応じて発振信号の発振周波数を低
周波側にシフトさせるため、発振周波数が低周波側にシ
フトしていくに従って圧電トランス1の出力電圧は上昇
し、その結果として冷陰極管2の管電流(負荷電流検出
電圧Vri)も増加し始める。そして、管電流(負荷電流
検出電圧Vri)と基準電圧Vrefとが同じになったとこ
ろで電圧制御発振回路6の発振周波数が安定する。この
負荷電流検出電圧Vriを基準電圧Vrefに一致させる周
波数制御により、管電流は略一定に保持され、その結
果、冷陰極管2の輝度も略一定に保持される。
【0031】次に、調光電圧が、調光電圧V2から調光
電圧V1に上昇した場合について説明する。このとき、
パルス発振回路8aが出力するパルス信号のデューティ
比は、調光電圧V2のときと比較して小さなデューティ
比である。パルス電源回路8は、この小さなデューティ
比のパルス状の電源電圧を駆動回路7に供給するため、
圧電トランス1は、調光電圧V2のときよりもより間欠
的に駆動されるようになる。
【0032】今、パルス電源回路8内部のスイッチング
素子8bが閉じて駆動回路7に電圧Viが供給されてい
る時、駆動回路7からの駆動電圧によって圧電トランス
1は駆動され、冷陰極管には管電流が流れる(発振期
間)。この時、サンプルホールド回路12内のスイッチ
ング素子12cの制御端子には、パルス電源回路内部の
パルス発振回路8aからの信号が入力されているので、
パルス電源回路8内部のスイッチング素子8bと同じく
閉じており、検出抵抗3及び整流回路4により検出され
た負荷電流検出電圧Vriは、コンデンサ12bに充電さ
れる共に、バッファ12aを介して誤差増幅回路5に出
力される。従って、誤差増幅回路5からは負荷電流検出
電圧Vriと基準電圧Vrefとの差に応じた電圧が出力さ
れ、結果として圧電トランス1が駆動される。
【0033】次に、パルス電源回路8内部のスイッチン
グ素子8bが開き、駆動回路4に電圧が供給されていな
い時には、圧電トランス1が駆動されないため、冷陰極
管には管電流が流れない(休止期間)。この時、サンプ
ルホールド回路12内部のスイッチング素子12cは開
いているので、整流回路4からの負荷電流検出電圧Vri
には影響されず、サンプルホールド回路12内部の充電
コンデンサ12bにスイッチング素子12cが閉じてい
る間に充電されていた電圧、即ち点灯時の負荷電流検出
電圧Vriが誤差増幅回路5に出力される。
【0034】従って、上記のインバータ回路によれば、
休止期間においても、発振期間の負荷電流検出電圧Vri
により充電された電圧を使って発振周波数の制御が可能
となるため、発振期間における圧電トランス1の駆動状
態が保持されることになる。また、パルス電源回路に供
給される調光電圧V1または調光電圧V2に応じて、パル
ス発振回路8aのデューティ比を調整することにより、
平均管電流を変化させることができるので、結果として
冷陰極管の輝度を変えることも可能となる。
【0035】尚、サンプルホールド回路12は、図1に
おいて整流回路4と誤差増幅回路5の間に配置されてい
るが、その代わりに、誤差増幅回路5と電圧制御発振回
路6との間に配置してもよい。
【0036】次に、調光電圧調整回路10について説明
する。
【0037】図3は、本発明の第1の実施形態における
調光電圧調整回路の回路構成を示す図である。
【0038】図中、調光電圧調整回路10は、制御電圧
Vcの変化に応じてon/off動作を行うFET2
3、直列に接続された分圧抵抗(Ra,Rb,Rc)31から
33を備える。分圧抵抗31から33は、同図に示すよ
うに、所定の電圧Vを分圧する分圧回路を構成してい
る。調光電圧調整回路10は、制御電圧VcがFET2
3をオンさせる所定の電圧より大きな状態のとき、調光
電圧V2を出力する。また、制御電圧Vcが所定の電圧よ
り低下し、FET23をオフにすると、調光電圧調整回
路10は、調光電圧V1を出力する。尚、調光電圧調整
回路10には、所謂アナログスイッチを採用してもよ
い。
【0039】ここで、上記のインバータ回路において、
調光電圧V2にて管電流が略一定に安定した状態から、
制御電圧Vcが上記の所定の電圧より低下し、その結
果、調光電圧V1に切り替えられたときの動作を説明す
る。
【0040】FET23がオフになり、調光電圧調整回
路10の出力電圧が調光電圧V2から調光電圧V1に切り
替えられると、パルス電源回路8が駆動回路7に供給す
る電源電圧のデューティ比は、調光電圧V2のときと比
較して小さなデューティ比に変化する。その結果、サン
プルホールド回路12では、スイッチング素子12cが
閉じている期間が短くなり、圧電トランス1は、光量A
のときより間欠的に駆動されるようになり、平均管電流
が今までより減少するため、結果として冷陰極管2の輝
度は、調光電圧V2のときより暗い状態である。
【0041】このように、上記のインバータ回路によれ
ば、負荷電流検出電圧Vriを基準電圧Vrefに一致させ
る周波数制御により、管電流が略一定に制御されている
が、制御電圧Vcが低下すると、調光電圧調整回路10
が出力する調光電圧が調光電圧V2から調光電圧V1に切
り替えられ、その調光電圧V1に応じて、それまでの管
電流よりも小さな管電流の状態を保持することができ
る。また逆に、この小さな管電流で安定しているとき
に、制御電圧Vcが上昇し、調光電圧調整回路10が出
力する調光電圧が、調光電圧V2に低下したときには、
当該インバータ回路においては上述した動作と逆の動作
を行うため、調光電圧V1のときより大きな平均管電流
で安定させる制御が行われる。
【0042】ここで、本実施形態におけるインバータ回
路において、制御電圧Vcを、例えばバッテリの出力電
圧として捉えれば、そのバッテリの出力電圧が減少した
ときには、調光電圧調整回路10の動作により、それま
でよりも冷陰極管2の輝度を暗く(管電流を少なく)調
整することができ、これにより、バッテリの消費電力を
少なくすること、及びそのバッテリの使用可能時間を延
長することができる。即ち、バッテリの使用状態に応じ
て、冷陰極管の点灯輝度を最適に調整するインバータ回
路が実現する。
【0043】[第2の実施形態]本実施形態では、第1
の実施形態における図1のインバータ回路において、調
光電圧調整回路10Aを、検出した温度に応じて動作さ
せる。
【0044】図4は、本発明の第2の実施形態における
調光電圧調整回路の回路構成を示す図である。
【0045】同図において、分圧抵抗21と所謂NTC
サーミスタ22とは、所定の電圧Vを分圧する分圧回路
を構成している。NTCサーミスタ22の動作は、検出
した温度が低いときに抵抗値が大きく、温度が高いとき
には抵抗値が小さくなる特性を有する。当該分圧回路に
生じる電圧は、コンパレータ24において基準電圧Vre
f’と比較され、コンパレータ24は、その比較結果で
ある電圧を、制御電圧Vcとして、例えば図3に示した
ような、調光電圧V1または調光電圧V2への切り替え回
路に出力する。このような回路構成により、調光電圧調
整回路10Aは、NTCサーミスタ22によって検出し
た温度が所定の温度(基準電圧Vref’)より低いと
き、調光電圧V2を出力し、所定の温度より高いときに
は調光電圧V1を出力する。
【0046】従って、本実施形態におけるインバータ回
路は、NTCサーミスタ22によって検出した冷陰極管
2の管温度及び/または周囲の温度に応じて、所定の温
度より低い低温状態のとき、即ち、冷陰極管2の管内の
水銀の蒸気圧が低く、同じ管電流を流しても輝度が低く
(暗く)なってしまうときには(調光電圧V2)、検出
した温度が所定の温度より高いとき(調光電圧V1)と
比較して大きい管電流を流すことにより、低温状態のと
きにも冷陰極管を最適な輝度で点灯させることができ
る。即ち、インバータ回路の使用状態として、冷陰極管
2の管温度及び/または周囲の温度に応じて、冷陰極管
2を最適に点灯させることができる。
【0047】尚、図4において、分圧抵抗21の代わり
にPTCサーミスタを接続し、NTCサーミスタ22の
代わりに適当な抵抗値の分圧抵抗を接続しても同様な動
作を実現できることは言うまでもない。
【0048】また、調光電圧調整回路10Aに含まれる
温度検出用の分圧回路は、感温スイッチを使用して構成
してもよいことは言うまでもない。
【0049】[第3の実施形態]本実施形態では、第2
の実施形態と同様に、低温状態のときにも冷陰極管2を
最適な輝度で点灯させることを目的としている。
【0050】図5は、本発明の第3の実施形態における
調光電圧調整回路の回路構成を示す図である。
【0051】同図に示す調光電圧調整回路10Bは、第
2の実施形態におけるNTCサーミスタ22等の代わり
に、当該インバータ回路の起動後、所定時間経過後にオ
フとなるタイマ25を備えることである。
【0052】ここで、タイマ25に設定する所定時間に
ついて説明すれば、上述したように、冷陰極管2の管電
流の大きさは、管温度及び/または周囲の温度に応じて
変化するため、当該インバータ回路が実装されるLCD
等のユニット(モジュール)の熱容量及び使用環境に応
じて、適宜設定すればよいことは言うまでもない。
【0053】本実施形態におけるインバータ回路は、タ
イマ25のon/off動作により、第2の実施形態と
同様に、冷陰極管2の管内の水銀の蒸気圧が低く、同じ
管電流を流しても輝度が低く(暗く)なってしまうとき
には、所定の大きい管電流を流すことにより、低温状態
のときにも冷陰極管を最適な輝度で点灯させることがで
きる。即ち、インバータ回路の使用状態として、冷陰極
管2の管温度及び/または周囲の温度に応じて、冷陰極
管2を最適に点灯させることができる。
【0054】[第4の実施形態]本実施形態では、第1
の実施形態における図1のインバータ回路において、調
光電圧調整回路10Bを、検出した光の強さに応じて動
作させる。
【0055】図6は、本発明の第4の実施形態における
調光電圧調整回路の回路構成を示す図である。
【0056】同図に示す調光電圧調整回路10Bが、図
4の調光電圧調整回路10Aと基本的な構成を有してお
り、異なる部分は、分圧抵抗21と所謂CdS20とが
所定の電圧Vを分圧する分圧回路を構成していることで
ある。CdS20は、明るさ(光の強さ)を検出する光
センサの一例であり、一般に入射した光が強くなるほど
抵抗値が小さくなり、反対に、入射した光が弱くなるほ
ど抵抗値が大きくなるという特性を有する。従って、当
該分圧回路に生じる電圧は、入射した光が強くなるほど
小さく、入射した光が弱くなるほど大きくなる。この電
圧は、コンパレータ24にて所定の電圧Vref’と比較
され、その比較結果を表わす電圧が、制御電圧Vcとし
て、例えば図3に示したような、調光電圧V1または調
光電圧V2への切り替え回路に出力される。
【0057】このような回路構成により、調光電圧調整
回路10Bは、CdS20によって検出した光の強さ
(光量)が大きいとき、FET23がオフとなって調光
電圧V1を出力し、一方、光の強さが弱いとき、FET
23がオンとなって調光電圧V2を出力する。
【0058】従って、本実施形態におけるインバータ回
路は、CdS20によって検出した光の強さに応じて、
入射する光量が大きいときには(調光電圧V1)、検出
した光量が少ないとき(調光電圧V2)と比較して大き
い管電流を流すことにより、インバータ回路の使用状態
として、周囲の明るさに応じて、冷陰極管を最適な輝度
で点灯させることができる。
【0059】尚、調光電圧調整回路10Cに採用する光
センサとしては、所謂フォトダイオードやフォトトラン
ジスタ等を採用してもよい。
【0060】以上説明した各実施形態におけるインバー
タ回路の好適な実施例としては、例えば、パーソナルコ
ンピュータや所謂、情報携帯端末等が有する表示モジュ
ール内の液晶表示装置、スーパー等の小売業における店
内或いは屋外で使用する販売促進用の宣伝広告装置等に
使用するとよい。
【0061】この場合、第4の実施形態で説明したイン
バータ回路は、所謂透過型のLCDに採用するとよい。
また、上記の調光電圧調整回路10Cでは、CdS20
に入射する光量が大きいときに管電流を大きく(輝度を
高く)する制御であるが、CdS20と分圧抵抗21と
を入れ替えることにより、CdS20に入射する光量が
大きいときに管電流を小さく(輝度を低く)する制御が
実現することは言うまでもなく、この場合は、所謂反射
型のLCDに採用するとよい。
【0062】このように、上述した各実施形態における
インバータ回路をLCDに採用することにより、LCD
の使用状態に応じて、適切な輝度調整を行うインバータ
回路が実現する。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用状態に応じて、冷陰極管の点灯輝度を最適に調整す
る冷陰極管駆動用圧電トランスインバータ及び液晶表示
装置の提供が実現する。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における冷陰極管駆動
用の圧電トランスのインバータ回路を示すブロック構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のインバータ回路にお
けるパルス電源回路の構成を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における調光電圧調整
回路の回路構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における調光電圧調整
回路の回路構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施形態における調光電圧調整
回路の回路構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施形態における調光電圧調整
回路の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
1:圧電トランス, 2:冷陰極管, 3:検出用抵抗(Rdet), 4:整流回路, 5:誤差増幅回路, 6:電圧制御発振回路, 7:駆動回路, 8:パルス電源回路, 8a:パルス発振回路, 8b,12c:スイッチング素子, 12:サンプルホールド回路, 12a:バッファ, 12b:充電用コンデンサ, 10,10A,10B,10C:調光電圧調整回路, 20:CdS, 21,31,32,33:分圧抵抗, 22:NTCサーミスタ 23:トランジスタ, 24:コンパレータ, 25:タイマ,

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷陰極管に流れる管電流を検出し、その
    検出結果を表わす電圧と基準電圧とを比較した結果に応
    じて圧電トランスの駆動周波数を制御することにより、
    該管電流を所定値で略一定に保持する管電流保持手段
    と、 前記圧電トランスを間欠的に駆動することによって前記
    冷陰極管を調光すべく、供給される調光電圧に応じて、
    前記圧電トランスの駆動電圧の基となるパルス電圧を生
    成する間欠発振手段と、 前記管電流の検出結果を表わす電圧を、前記パルス電圧
    に同期してサンプリングすることによってホールドし、
    そのホールドした電圧を、前記パルス電圧のオフ期間
    に、前記管電流保持手段に供給するサンプルホールド手
    段と、 前記パルス電圧のデューティ比を変更すべく、前記間欠
    発振手段に供給するところの、前記調光電圧を調整する
    調整手段と、を備えることを特徴とする冷陰極管駆動用
    圧電トランスインバータ。
  2. 【請求項2】 前記調整手段が、前記調整手段に印加さ
    れる制御電圧に応じて、前記調光電圧を調整することに
    より、前記管電流保持手段が、前記管電流についての所
    定値を変更することを特徴とする請求項1記載の冷陰極
    管駆動用圧電トランスインバータ。
  3. 【請求項3】 前記制御電圧が所定電圧より小さいと
    き、前記調整手段が、その所定電圧より大きいときと比
    較して大きな調光電圧に変更することにより、前記管電
    流保持手段は、前記管電流についての所定値を、前記制
    御電圧が所定電圧より大きいときと比較して小さい値に
    保持することを特徴とする請求項2記載の冷陰極管駆動
    用圧電トランスインバータ。
  4. 【請求項4】 前記制御電圧は、外部バッテリの出力電
    圧であることを特徴とする請求項3記載の冷陰極管駆動
    用圧電トランスインバータ。
  5. 【請求項5】 前記調整手段はスイッチング素子を含
    み、そのスイッチング素子により、前記制御電圧に応じ
    て前記調光電圧を切り替えることにより、前記管電流保
    持手段が、前記管電流についての所定値を切り替えるこ
    とを特徴とする請求項2記載の冷陰極管駆動用圧電トラ
    ンスインバータ。
  6. 【請求項6】 前記調整手段は、検出した温度に応じ
    て、前記制御電圧を調整することを特徴とする請求項1
    記載の冷陰極管駆動用圧電トランスインバータ。
  7. 【請求項7】 前記温度が所定温度より低いとき、前記
    調整手段が、前記制御電圧を、その所定温度より高いと
    きと比較して大きな値に調整することにより、前記管電
    流保持手段は、前記管電流を、前記温度が所定温度より
    高いときと比較して大きい値に保持することを特徴とす
    る請求項6記載の冷陰極管駆動用圧電トランスインバー
    タ。
  8. 【請求項8】 前記調整手段は、前記温度を感温スイッ
    チによって検出することを特徴とする請求項6記載の冷
    陰極管駆動用圧電トランスインバータ。
  9. 【請求項9】 前記調整手段は、前記温度をサーミスタ
    によって検出することを特徴とする請求項6記載の冷陰
    極管駆動用圧電トランスインバータ。
  10. 【請求項10】 前記調整手段は、前記制御電圧を、所
    定時間調整することを特徴とする請求項1記載の冷陰極
    管駆動用圧電トランスインバータ。
  11. 【請求項11】 前記圧電トランスインバータの起動後
    の所定時間に、前記調整手段が、前記制御電圧を、その
    所定時間外より大きな値に調整することにより、前記管
    電流保持手段は、前記管電流を、前記所定時間外のとき
    より大きく調整することを特徴とする請求項10記載の
    冷陰極管駆動用圧電トランスインバータ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11の何れかに記
    載の冷陰極管駆動用圧電トランスインバータを備えるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
JP10096014A 1998-04-08 1998-04-08 冷陰極管駆動用圧電トランスインバータ及び液晶表示装置 Pending JPH11298060A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004055538A (ja) * 2002-05-31 2004-02-19 Monolithic Power Systems Inc 高エネルギーの初期パルスを用いて放電ランプを始動するための方法
JP2013132186A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Rohm Co Ltd 発光素子駆動用のスイッチング電源の制御回路、およびそれを用いた発光装置および電子機器

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