JPH11297880A - 樹脂封止型半導体装置及びその製造方法並びにリードフレーム及びその製造方法 - Google Patents

樹脂封止型半導体装置及びその製造方法並びにリードフレーム及びその製造方法

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JPH11297880A
JPH11297880A JP9878998A JP9878998A JPH11297880A JP H11297880 A JPH11297880 A JP H11297880A JP 9878998 A JP9878998 A JP 9878998A JP 9878998 A JP9878998 A JP 9878998A JP H11297880 A JPH11297880 A JP H11297880A
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semiconductor device
semiconductor chip
pad
resin film
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Yasuhiro Yamada
恭裕 山田
Osamu Adachi
修 安達
Takeshi Hamaya
毅 濱谷
Junichi Ueno
順一 上野
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部機器との信号の授受を行なう接続部材の
一部を封止樹脂から露出させた,信頼性の高い樹脂封止
型半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 樹脂封止型半導体装置は、電極パッド1
0を有する半導体チップ1と、半導体チップ1に固着さ
れた樹脂フィルム2と、金属薄膜からなるパッド3と、
電極パッド10とパッド3とを接続するための金属細線
4と、封止樹脂6と、金属細線4に接続される柱状電極
8と、柱状電極8のうち封止樹脂6の面から突出してい
る先端部により構成される外部端子9とを備えている。
従来のダイパッドに代えて樹脂フィルム2を用い、封止
樹脂6に設けた凹部を埋める柱状電極8を設けることに
より、外部機器との信号の授受を行なう接続部材の一部
を封止樹脂から露出させ、かつ接続の信頼性の高い構造
を得ることができる。樹脂フィルム2の構造を工夫すれ
ば、小型化,他ピン化にも対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封止樹脂の下面に
外部電極を設けた薄型および小型の樹脂封止型半導体装
置およびその製造方法ならびに樹脂封止型半導体装置に
用いるリードフレーム及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、薄型化に対応
するために、半導体部品の高密度実装が要求され、それ
にともなって、半導体部品の小型、薄型化、多ピン化が
進んでいる。
【0003】以下、従来の樹脂封止型半導体装置につい
て説明する。
【0004】図10は、従来の樹脂封止型半導体装置を
示す図であり、インナーリード113に対して上方に位
置されたダイパッド115に半導体チップ101を接着
し、半導体チップ101の電極パッド110とインナー
リード113の上面とを金属細線104で接続し、イン
ナーリード113の裏面が封止樹脂106から露出する
ように樹脂封止を行い、露出部分を外部端子109とし
ている。
【0005】また、インナーリード113の裏面を封止
樹脂106から露出させることにより、封止樹脂106
との密着強度が低下するため、インナーリード113の
先端部形状は外部端子109の幅よりも幅方向に広くな
るようにし、かつインナーリード113の上面には溝を
設けるなど、インナーリード113の脱落防止のために
複雑な形状を採用している。
【0006】さらに、リードフレームとしては、インナ
ーリード113と、ダイパッド115、ダイパッド11
5を支持するサポートリード116、サポートリード1
16を支持する外枠が同一材料で一体的に成形されるリ
ードフレームを使用し、量産に対応できるようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
樹脂封止型半導体装置では、以下に述べるような問題が
あった。
【0008】第1に、インナーリード113の下面は封
止樹脂から露出しているので、インナーリード113に
溝を形成したり幅広部を設けてインナーリード113に
対する封止樹脂106の保持力を高める工夫をしている
ものの、保持力の増強にも限界があり、必ずしも高い信
頼性を得ることができなかった。また、樹脂封止工程で
封止樹脂がインナーリード113の下面に回り込んで樹
脂バリを形成することが多く、この樹脂バリを除去する
ためにウォータージェット工程を導入する必要が生じ、
処理の煩雑化を招いていた。
【0009】第2に、インナーリード113が上方から
見てダイパッド115の周辺に配置されているため、樹
脂封止型半導体装置の外形寸法は、搭載される半導体チ
ップ101に対して、少なくともインナーリード113
の長さ分だけ大きくなることが避けられなかった。つま
り、小型化にも限界があった。
【0010】第3に、インナーリード113の内方側の
幅がその外方側の幅よりも広いため、インナーリード1
13の数が増大すると各インナーリード113を狭いピ
ッチで配列するのにも限界があるために、多ピン化への
対応が困難であった。
【0011】第4に、インナーリード113を取り囲む
外枠などは、最終的に樹脂封止型半導体装置に含まれな
いので廃棄されるが、リードフレームには高価な材料を
使用しているので、このような無駄な部分の存在は半導
体装置全体のコストの削減の妨げとなっていた。
【0012】本発明は係る諸点に鑑みてなされたもので
あり、その第1の目的は、半導体チップ内のトランジス
タ等の信号を外部機器に伝達するための接続部材の一部
を封止樹脂から露出させながら、接続部材が封止樹脂か
ら剥がれにくくする手段を講ずることにより、信頼性の
高いかつマザーボードへの実装性の高い樹脂封止型半導
体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0013】また、本発明は、小型化に適した,他ピン
化に対応できる樹脂封止型半導体装置及びその製造方法
や、かかる樹脂封止型半導体装置の製造に適したリード
フレーム及びその製造方法を提供することも目的として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1,第2の樹脂封止型半導体装置に
関する手段と、第1,第2の樹脂封止型半導体装置の製
造方法に関する手段と、リードフレーム及びその製造方
法に関する手段とを講じている。
【0015】本発明の第1の樹脂封止型半導体装置は、
主面上に電極パッドを有する半導体チップと、上記半導
体チップの電極パッドに接続される接続部材と、上記半
導体チップ及び接続部材を封止する封止樹脂と、上記封
止樹脂に形成された凹部とを備え、上記接続部材の一部
が上記凹部の底部で上記封止樹脂から露出している。
【0016】これにより、封止樹脂に設けられた凹部の
底部で接続部材が露出している構造となっているので、
この部分を外部機器との接続部として利用できる。そし
て、外部機器との信号の授受を行なう接続部材には特に
大きな力が作用するが、接続部材が凹部の底部で露出し
ていることから、凹部の周辺部分に存在する封止樹脂に
よる接続部材に対する支持力が大きく確保され、接続部
材の封止樹脂からの剥がれや露出を確実に防止でき、信
頼性が向上する。
【0017】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記半導体チップに固着された少なくとも1つの樹
脂フィルムをさらに備え、上記接続部材は、上記半導体
チップの電極パッドに接続される基端部から上記樹脂フ
ィルム上にまで延びていることが好ましい。
【0018】これにより、リードではなく樹脂フィルム
を利用した外部端子の形成が可能な構造となり、従来の
樹脂封止型半導体装置の諸問題を生じない構造とするこ
とが可能となる。
【0019】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記少なくとも1つの樹脂フィルムは、上記半導体
チップの主面に対向する面で上記半導体チップに固着さ
れているとともに上記半導体チップの外方に位置する領
域を有している構造となっていてもよいし、上記半導体
チップの主面の電極パッド形成領域を除く部分で上記半
導体チップに固着されている構造となっていてもよい。
【0020】特に、後者の場合には、半導体チップの外
方に部材を設ける必要がなくなるので、半導体チップの
面積に等しくなるまで樹脂封止型半導体装置の小型化を
図ることができる利点がある。
【0021】また、上記少なくとも1つの樹脂フィルム
が、上記半導体チップの主面の電極パッド形成領域を除
く部分で上記半導体チップに固着されている第1の樹脂
フィルムと、上記半導体チップの主面に対向する面で上
記半導体チップに固着されているとともに上記半導体チ
ップの外方に位置する領域を有する第2の樹脂フィルム
とを含んでいてもよい。
【0022】これにより、2つの樹脂フィルムに亘って
多くの外部機器との接続部を設けることが可能となり、
他ピン化に適した構造となる。
【0023】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記樹脂フィルムに、金属薄膜からなるパッドを設
け、上記接続部材の先端部を上記パッドに接続しておく
ことができる。
【0024】また、上記第1の樹脂封止型半導体装置に
おいて、上記樹脂フィルムに金属薄膜からなるパッドを
設け、上記接続部材の先端部を上記樹脂フィルムの一部
位に接着層により固着しておき、上記接続部材が上記パ
ッド上を通過しているようにしてもよい。
【0025】これにより、外部機器との接続部となる接
続部材の露出している部分の長さが、凹部の寸法分だけ
確保されるので、接続の信頼性が向上する。
【0026】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記接続部材の先端部を、上記樹脂フィルムの一部
位に接着層により固着しておいてもよい。
【0027】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記接続部材を金属細線により構成することができ
る。
【0028】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記接続部材を樹脂フィルムの上に形成された配線
層とし、上記半導体チップの電極パッドを上記配線層の
一部に接触させておくことができる。
【0029】これにより、樹脂フィルムに対して半導体
チップがいわゆるフリップチップ接続された構造とな
り、金属細線ではなく樹脂フィルムに形成された配線層
が接続部材となることで、封止樹脂からの接続部材の露
出を確実に行なわせることができる構造となる。
【0030】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記接続部材が、上記半導体チップの電極パッドに
電気的に接続されるリードであってもよい。
【0031】これにより、リードを封止樹脂内に埋め込
みながらその一部を封止樹脂から露出させることが可能
になるので、リードの剥がれなどを確実に防止すること
ができる。
【0032】上記第1の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記凹部を埋める導電体からなる電極をさらに備え
ていることが好ましい。
【0033】本発明の第2の樹脂封止型半導体装置は、
主面上に電極パッドを有する半導体チップと、上記半導
体チップに固着された少なくとも1つの樹脂フィルム
と、上記樹脂フィルムの上に形成された金属薄膜からな
るパッドと、上記半導体チップの電極パッドと上記パッ
ドとを接続する接続部材と、上記樹脂フィルムに形成さ
れ、上記パッドに到達する貫通孔と、上記半導体チッ
プ,パッド,接続部材及び樹脂フィルムを封止する封止
樹脂とを備え、上記貫通孔内で上記パッドの一部が上記
封止樹脂から露出している。
【0034】これにより、樹脂フィルム上のパッドのう
ち貫通孔内で露出している部分が外部機器との接続部と
して機能するので、貫通孔の周囲にある樹脂フィルムに
よってパッドが保持された状態となっている。したがっ
て、外部機器との接続部となるパッドの裏面側に、実装
時などに応力が作用しても、これに起因する封止樹脂か
らのパッドの剥がれなどの不具合を確実に防止すること
ができる。
【0035】上記第2の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記接続部材は、金属細線であってもよい。
【0036】また、上記第2の樹脂封止型半導体装置に
おいて、上記少なくとも1つの樹脂フィルムを、上記半
導体チップの主面に対向する面で上記半導体チップに固
着されているとともに上記半導体チップの外方に位置す
る領域を有するものとし、上記接続部材を上記少なくと
も1つの樹脂フィルムの上に形成された配線層とし、上
記半導体チップの電極パッドを上記配線層の一部に接触
させる構造とすることができる。
【0037】上記第2の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記樹脂フィルムを上記半導体チップの主面におけ
る上記電極パッド形成領域を除く部分で上記半導体チッ
プに固着しておき、上記接続部材を上記少なくとも1つ
の樹脂フィルムの上に形成された配線層とし、上記封止
樹脂に上記貫通孔内の上記パッドを露出させる凹部を設
けることができる。
【0038】上記第2の樹脂封止型半導体装置におい
て、上記貫通孔内を埋める導電体により構成される電極
をさらに設けることが好ましい。
【0039】これにより、この電極を利用して外部機器
との接続を容易に行なうことができる。
【0040】本発明の第1の樹脂封止型半導体装置の製
造方法は、主面上に電極パッドを有する半導体チップと
上記半導体チップの電極パッドに接続される接続部材と
を準備する第1の工程と、上記接続部材の一部を底部で
露出させる凹部が形成されるように、上記接続部材の一
部位に柱状部材を押し当てながら上記半導体チップ及び
接続部材を封止樹脂により封止する第2の工程とを備え
ている。
【0041】この方法により、柱状部材で押し当てなが
ら樹脂封止を行なうことにより、接続部材の一部位を確
実に封止樹脂から露出させながら、露出部分への樹脂の
回り込みによる樹脂バリの生成を確実に防止することが
できる。一方、接続部材のうち凹部の周囲の部分は封止
樹脂内にあるので、接続部材の封止樹脂からの剥がれの
ない構造を実現することができる。
【0042】上記第1の樹脂封止型半導体装置の製造方
法において、上記第1の工程に、上記半導体チップと樹
脂フィルムとを互いに固着させる工程と、上記半導体チ
ップの電極パッドと上記樹脂フィルム上の一部位の間に
金属細線を形成する工程とを含ませることができる。
【0043】上記第1の樹脂封止型半導体装置の製造方
法において、上記第1の工程では、接着層を有する樹脂
フィルムを用い、上記金属細線の一端部を上記接着層の
上で止めることができる。
【0044】上記第1の樹脂封止型半導体装置の製造方
法において、上記第1の工程では、金属薄膜からなるパ
ッドが予め形成された樹脂フィルムを用い、上記金属細
線の一端部を上記パッドの上で止めることを特徴とする
ことができる。
【0045】上記第1の樹脂封止型半導体装置の製造方
法において、上記第1の工程では、接着層と金属薄膜か
らなるパッドとが予め形成された樹脂フィルムを用い、
上記金属細線を上記パッドを横切るように設けかつ上記
金属細線の一端部を上記接着層の上で止めることができ
る。
【0046】上記第1の樹脂封止型半導体装置の製造方
法において、上記第1の工程では、金属薄膜からなるパ
ッドと、該パッドに接続される配線層とが予め形成され
た樹脂フィルムを用い、上記半導体チップ上の電極パッ
ドと上記樹脂フィルム上の配線層の一部とを接触させて
上記半導体チップと上記樹脂フィルムとを互いに固着さ
せることができる。
【0047】上記第1の樹脂封止型半導体装置の製造方
法において、上記樹脂フィルムの貫通孔内に導電体を埋
設してなる電極を形成する工程をさらに備えることが好
ましい。
【0048】本発明の第2の樹脂封止型半導体装置の製
造方法は、主面上に電極パッドを有する半導体チップ
と、金属薄膜からなるパッド及び該パッドに到達する貫
通孔を有する樹脂フィルムとを準備する第1の工程と、
上記半導体チップと上記樹脂フィルムとを固着させる第
2の工程と、上記半導体チップの電極パッドと上記樹脂
フィルムのパッドとを互いに接続する接続部材を形成す
る第3の工程と、上記樹脂フィルム,半導体チップ及び
接続部材を封止樹脂により封止する第4の工程とを備
え、上記第4の工程の終了後には、上記樹脂フィルムの
パッドが上記貫通孔の底部で上記封止樹脂から露出して
いる。
【0049】この方法により、貫通孔に封止樹脂が回り
込むことがなく、接続部材に接続されるパッドが封止樹
脂から露出した構造を容易に実現することができる。
【0050】上記第2の樹脂封止型半導体装置の製造方
法において、上記第3の工程では、上記接続部材として
金属細線を形成することがきる。
【0051】上記第2の半導体装置の製造方法におい
て、上記第3の工程では、予め第1の工程で金属薄膜か
らなるパッド及び該パッドに接続される配線層が予め形
成された樹脂フィルムを用い、上記第2の工程で上記半
導体チップ上の電極パッドと上記樹脂フィルム上の配線
層の一部とを接触させて上記半導体チップと上記樹脂フ
ィルムとを互いに固着させることができる。
【0052】この方法により、樹脂フィルムの上に半導
体チップをフリップチップ接続させながら、上述の不具
合を解消させることができる。
【0053】本発明のリードフレームは、樹脂フィルム
に半導体チップを搭載して樹脂封止することにより形成
される樹脂封止型半導体装置に用いられるリードフレー
ムであって、帯状に延びる平板からなる本体と、上記本
体の一部に設けられた開口部と、上記開口部にはめ込ま
れた樹脂フィルムとを備えている。
【0054】これにより、リードフレームの本体を樹脂
封止型半導体装置に使用せずに、本体に支持される樹脂
フィルムを用いて樹脂封止型半導体装置を構成すること
が可能となる。したがって、使用する部分と使用しない
部分とを別の材料で構成することが可能となり、使用さ
れない部分を安価な材料で構成することにより、樹脂封
止型半導体装置の製造コストを低減することができる。
【0055】本発明のリードフレームの製造方法は、樹
脂フィルムに半導体チップを搭載して樹脂封止すること
により形成される樹脂封止型半導体装置に用いられるリ
ードフレームの製造方法であって、帯状に延びる平板か
らなる本体の一部に開口部を形成する第1の工程と、上
記開口部に樹脂フィルムをはめ込む第2の工程と、上記
樹脂フィルムがはめ込まれた開口部の外周付近の領域に
おける上記本体を厚み方向に押圧する第3の工程とを備
えている。
【0056】この方法により、本体を使用せずに樹脂フ
ィルムだけを用いて樹脂封止型半導体装置を製造するこ
とができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の樹脂封止型半導体
装置の実施形態について説明する。
【0058】(第1の実施形態)図1(a),(b)
は、本発明の第1の実施形態に係る樹脂封止型半導体装
置の平面図及び断面図である。ただし、図1(a)にお
いては、封止樹脂を透明体として扱い、かつ柱状電極を
除外して示している。
【0059】図1(a),(b)において、1は主面上
に電極パッド10を有する半導体チップ、2は半導体チ
ップ1を支持するための樹脂フィルム、3は金属薄膜か
らなるパッド、4は半導体チップ1上の電極パッド10
と樹脂フィルム2上のパッド3とを接続するための金属
細線、6は封止樹脂、8は金属細線4に接続される部分
から縦方向に延びて先端部が封止樹脂6から露出してい
る柱状電極、9は柱状電極8のうち封止樹脂6の面から
突出している先端部により構成される外部端子である。
【0060】本実施形態に係る樹脂封止型半導体装置の
主な特徴は、半導体チップ1を搭載する支持部材として
従来のリードフレームの一部を構成していたダイパッド
に代えて樹脂フィルム2を用いている点と、封止樹脂6
に柱状の凹部を設けておきこの凹部に柱状電極8を設け
ている点とである。
【0061】そして、この樹脂封止型半導体装置におい
ては、図1(b)に示す外部端子9を下方に向けて、マ
ザーボード上に実装される。本実施形態に係る樹脂封止
型半導体装置は、片面封止型の構造を有しており、樹脂
フィルム2の上面が樹脂封止型半導体装置の上面に相当
している。
【0062】次に、本実施形態に係る樹脂封止型半導体
装置の製造工程について、概略的に説明する。
【0063】まず、パッド3が設けられた樹脂フィルム
2の上に半導体チップ1を搭載する。この工程が、ダイ
ボンド工程である。
【0064】次に、半導体チップ1の電極パッド10と
パッド3との間に金属細線4を設ける。この工程が、第
1のボンディング及び第2のボンディングを行なうワイ
ヤボンディング工程である。
【0065】次に、半導体チップ1を搭載した樹脂フィ
ルム2を金属細線4とともに封止金型に設置して、ダイ
キャビティ内に封止樹脂6を流し込んで、半導体チップ
1,樹脂フィルム2の片面などを封止樹脂6内に封止す
る。このとき、柱状電極8を形成しようとする部分が凹
部となるように、封止金型に柱状のピンなどを付設して
おく。この工程が、樹脂封止工程である。
【0066】次に、樹脂封止後に、封止樹脂6の凹部に
柱状電極8を形成する。その際、柱状電極8と金属細線
4とを電気的に接続する(第2のボンディング)ととも
に、その先端部を封止樹脂6から突出させて外部端子と
する。
【0067】なお、柱状電極8の形成方法としては、例
えば銀ペーストを凹部に埋め込んだ後焼き固める方法が
あるが、これに限定されるものではなく、メッキなどを
利用するなど他の方法を用いることも可能である。
【0068】以上の製造工程において、樹脂封止工程で
は、封止樹脂の注入圧力によって樹脂フィルム2の上面
が封止金型に密着するため、樹脂フィルム2が上下に移
動することに起因する半導体チップ1や金属細線4の露
出を確実に防止することができる。
【0069】また、樹脂封止工程では、封止金型に付設
される柱状のピンの先端と、金属細線4の第2のボンデ
ィング接合部とを密着させながら樹脂を注入すること
で、柱状のピンが抜けた後に凹部が形成される。そし
て、樹脂封止工程の終了後に、凹部に導電物質を注入あ
るいは埋め込んで柱状電極8を形成して、この柱状電極
8の封止樹脂6からの突出した先端部を外部端子9とす
るので、封止樹脂6の外部端子9への回り込みによる樹
脂バリの形成を防止することができる。したがって、従
来必要とされていたウォータージェット工程が不要とな
るので、処理の煩雑化を回避することができる。
【0070】さらに、無駄な廃棄する部分がほとんどな
いので、従来の樹脂封止型半導体装置のごとく、高価な
リードフレームの一部を廃棄することによる材料の無駄
を招くことがなく、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0071】なお、樹脂封止工程の後に、凹部に注入あ
るいは埋め込む導電物質の量を変更することで、柱状電
極8の長さ、つまり外部端子9のスタンドオフ高さを任
意に調節することも可能である。
【0072】また、封止金型に付設される柱状のピンの
先端と、金属細線4の第2のボンディング接合部とを密
着させることによる金属細線4の断線や、ループ形状の
変動は、柱状のピンの先端と平行になるように、第2の
ボンディング接合部を形成することで、容易に回避する
ことができる。
【0073】なお、本実施形態では、樹脂フィルム2を
半導体チップ1の全領域よりも広い単一のフィルムによ
り構成したが、本発明における樹脂フィルムは係る実施
形態に限定されるものではなく、部分的に半導体チップ
1の外方にはみ出る形状であってもよいし、複数枚に分
割されていてもよい。
【0074】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造と製造工程
について説明する。
【0075】図2(a),(b)は、本実施形態の樹脂
封止型半導体装置の構造を示す図である。ただし、図2
(a)においては、封止樹脂を透明体として扱い、かつ
柱状電極を除外して示している。
【0076】図2(a),(b)において、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置と共通の部材は、同じ
符号が付されており、既に説明したとおりである。
【0077】本実施形態に係る樹脂封止型半導体装置
は、上記第1の実施形態に係る樹脂封止型半導体装置と
は異なり、樹脂フィルム2が半導体チップ1の裏面では
なく主面上で電極パッド10の形成領域を除く部分に配
置されており、半導体チップ1の裏面が封止樹脂6から
露出している。そして、樹脂フィルム2上のパッド3と
半導体チップ1の電極パッド10とが金属細線4により
接続され、金属細線4に接続される部分から縦方向に延
びる柱状電極8が形成され、柱状電極8の先端部が封止
樹脂6から突出して外部端子9となっている。本実施形
態に係る樹脂封止型半導体装置は、片面封止型の構造を
有しており、半導体チップ1の裏面が樹脂封止型半導体
装置の上面に相当している。
【0078】次に、本実施形態に係る樹脂封止型半導体
装置の製造工程は、上記第1の実施形態とほぼ共通して
いる。ただし、本実施形態では、半導体チップ1の裏面
を封止金型面に密着させて樹脂封止工程を行なうことに
なる。
【0079】本実施形態に係る樹脂封止型半導体装置に
よると、上記第1の実施形態に係る樹脂封止型半導体装
置と同じ特徴を有しているので、上述の第1の実施形態
と同じ効果を発揮することができる。
【0080】それに加えて、半導体チップ1の外周より
も小さい領域に、すべての部材が配置されているので、
第1の実施形態に係る樹脂封止型半導体装置に比べ、半
導体装置全体の小型化を図ることができるという利点が
ある。
【0081】なお、本実施形態においても、樹脂フィル
ム2は複数に分割されていてもよい。たとえば、半導体
チップ1の中央部に電極パッド10が配置されている場
合などに適した構造となる。
【0082】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造と製造工程
について説明する。
【0083】図3(a),(b)は、本実施形態の樹脂
封止型半導体装置の構造を示す図である。ただし、図3
(a)においては、封止樹脂を透明体として扱い、かつ
柱状電極を除外して示している。
【0084】図3(a),(b)において、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置と共通の部材は、同じ
符号が付されており、既に説明したとおりである。
【0085】図3(a),(b)に示すように、本実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置の特徴は、半導体チッ
プ1の主面上の電極パッド10の形成領域を除く部分と
裏面との双方に第1,第2樹脂フィルム2a,2bが存
在していて、各樹脂フィルム2a,2bに第1,第2パ
ッド3a,3bが形成され、金属細線4に接続される部
分から縦方向に延びる柱状電極8と、その先端部である
外部端子9が設けられている点である。すなわち、第1
の実施形態と第2の実施形態の構造を併有しているとい
える。
【0086】本実施形態では、上記第1の実施形態の説
明において述べた効果に加え、特に、外部端子9を設け
る領域が半導体チップ1の外方と内方とに拡大できるの
で、樹脂封止型半導体装置の多ピン化に対応することが
できる。
【0087】次に、本実施形態に係る樹脂封止型半導体
装置の製造工程について、図4(a)〜(f)を参照し
ながら説明する。
【0088】まず、図4(a)に示す工程で、半導体チ
ップ1の主面上の電極パッド10の形成部分を除く領域
に、第1パッド3aが形成された第1樹脂フィルム2a
を搭載する。ただし、第1樹脂フィルム2aと半導体チ
ップ1の主面とを粘着層18により接着する。
【0089】次に、図4(b)に示す工程で、半導体チ
ップ1よりも広い第2樹脂フィルム2bを準備し、半導
体チップ1を第2樹脂フィルム2bの上に搭載する。こ
のとき、半導体チップ1の裏面と第2樹脂フィルム2b
とを粘着層18により接着する。
【0090】次に、図4(c)に示す工程で、半導体チ
ップ1の電極パッド10と第1,第2パッド3a,3b
との間に金属細線4を設ける。
【0091】次に、図4(d)に示す工程で、封止金型
の下金型20に設けられた開口部に第2樹脂フィルム2
bをはめ込む一方、上金型19のダイキャビティ内に半
導体チップ1,第1樹脂フィルム2a,金属細線4等を
設置した状態で封止樹脂を流し込んで、樹脂封止を行な
う。このとき、上金型19には、後に柱状電極8が形成
される領域を凹部とするための柱状のピンが付設されて
おり、この柱状のピンの先端が金属細線4を押圧してい
る状態となっている。
【0092】次に、図4(e)に示す工程で、樹脂封止
工程が終了した後、第1,第2樹脂フィルム2a,2b
や半導体チップ1などを封止樹脂6により封止してなる
パッケージ体を封止金型から取り出すと、パッケージ体
の各パッド3a,3bの上には柱状の凹部が形成された
状態となっている。このとき、金属細線4の一部は凹部
の底で封止樹脂6から露出した状態となっている。
【0093】次に、図4(f)に示す工程で、パッケー
ジ体の各凹部を埋める導電層を形成し、柱状電極8とす
る。このとき、柱状電極8の先端部を封止樹脂6から突
出させて外部端子9とする。
【0094】上述の方法により、図3に示す構造を容易
に実現することができる。
【0095】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造と製造工程
について説明する。
【0096】図5(a),(b)は、本実施形態の樹脂
封止型半導体装置の構造を示す図である。ただし、図5
(a)においては、封止樹脂を透明体として扱い、かつ
柱状電極を除外して示している。
【0097】図5(a),(b)において、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置と共通の部材は、同じ
符号が付されており、既に説明したとおりである。
【0098】図5(a),(b)に示すように、本実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置の特徴は、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造のうち樹脂フィ
ルム2においてパッド3が設けられていない点である。
このようにパッド3を設けていなくても、金属細線4と
柱状電極8の基端部とが接触していれば不具合は生じる
ことがなく、上記第1の実施形態と同じ効果を発揮する
ことができる。
【0099】次に、本実施形態に係る樹脂封止型半導体
装置の製造工程は、上記第1の実施形態において説明し
た手順と基本的には同じである。ただし、本実施形態で
は、予め樹脂フィルム2に粘着層を有するものを準備し
ておき、ワイヤボンディング工程では、キャピラリーで
金属細線4の第2のボンディング接合部を押さえつけた
後に引きちぎることで、パッド3がなくとも第2のボン
ディングを行うことができる。
【0100】なお、このような構造及び製造方法は、上
記第1の実施形態だけではなく、第2及び第3の実施形
態に係る樹脂封止型半導体装置についても適用すること
ができる。
【0101】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造と製造工程
について説明する。
【0102】図6(a),(b)は、本実施形態の樹脂
封止型半導体装置の構造を示す図である。ただし、図6
(a)においては、封止樹脂を透明体として扱い、かつ
柱状電極を除外して示している。
【0103】図6(a),(b)において、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置と共通の部材は、同じ
符号が付されており、既に説明したとおりである。
【0104】図6(a),(b)に示すように、本実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置の特徴は、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造のうち金属細線
4の一端がパッド3の上にあるのではなく、金属細線4
の一端がパッド3の外方にまで達している点である。そ
して、金属細線4の端部は樹脂フィルム2上の接着層に
接続されている。この場合にも、金属細線4と柱状電極
8の基端部とが互いに接触していることに変わりはない
ので、上記第1の実施形態と同じ効果を発揮することが
できる。
【0105】加えて、金属細線4がパッド3上を横切る
ことで、柱状電極8に接続される金属細線4の部分の長
さが凹部の寸法分だけ確保されるので、接続の信頼性が
向上する。
【0106】次に、本実施形態に係る樹脂封止型半導体
装置の製造工程は、上記第1の実施形態において説明し
た手順と基本的には同じである。ただし、本実施形態で
は、予め樹脂フィルム2に粘着層を有するものを準備し
ておき、ワイヤボンディング工程では、キャピラリーで
金属細線4の先端部を押さえつけた後に引きちぎること
で、パッド3が存在していない領域まで金属細線4を延
設することができる。その後、樹脂封止工程では柱状の
ピンで金属細線4の先端付近の部分をパッド3に押圧し
ておくことで、金属細線4の一部を封止樹脂6から露出
させておくことができるので、その後、金属細線4に電
気的に接続される柱状電極8を容易に形成することがで
きる。
【0107】なお、このような構造及び製造方法は、上
記第1の実施形態だけではなく、第2及び第3の実施形
態に係る樹脂封止型半導体装置についても適用すること
ができる。
【0108】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造と製造工程
について説明する。
【0109】図7(a),(b)は、本実施形態の樹脂
封止型半導体装置の構造を示す図である。ただし、図7
(a)においては、封止樹脂を透明体として扱い、かつ
柱状電極を除外して示している。
【0110】図7(a),(b)において、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置と共通の部材は、同じ
符号が付されており、既に説明したとおりである。
【0111】図7(a),(b)に示すように、本実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置の特徴は、第1の実施
形態に係る樹脂封止型半導体装置の構造のうち柱状電極
8に代えて、樹脂フィルム2を貫通してパッド3に到達
する貫通孔が形成されており、この貫通孔内に柱状電極
8が設けられている点である。この場合にも、金属細線
4と柱状電極8とがパッド3を介して互いに電気的に接
続されている。そして、柱状電極8の先端部が封止樹脂
6から突出して外部電極9となっている。
【0112】本実施形態の樹脂封止型半導体装置による
と、パッド3が樹脂フィルム2の上に形成されており、
パッド3の裏面に貫通孔が形成され、その貫通孔内に柱
状電極8,外部端子9が設けられているので、パッド3
が封止樹脂6及び樹脂フィルム2によって支持された構
造となっている。したがって、実装時などに外部端子9
及び柱状電極8を介してパッド3に引っ張り力などの力
が作用しても、パッド3が封止樹脂6から剥がれるのを
確実に防止することができる。しかも、貫通孔は樹脂フ
ィルム2の裏面に形成されているので、樹脂封止工程で
封止樹脂6が貫通孔内に回り込むことがなく、貫通孔内
で露出しているパッド3上に樹脂バリが形成されるのを
も確実に防止することができる。
【0113】なお、半導体チップ1の裏面側に封止樹脂
6が存在しないので、樹脂封止時における半導体チップ
1の上下変動による金属細線3等の封止樹脂6からの露
出を確実に防止できる構造となる。
【0114】次に、本実施形態に係る樹脂封止型半導体
装置の製造工程について、図8(a)〜(d)を参照し
ながら説明する。
【0115】まず、図8(a)に示す工程で、パッド3
が形成された樹脂フィルム2の上に半導体チップ1を搭
載する。ただし、樹脂フィルム2と半導体チップ1の裏
面とを粘着層18により接着する。また、樹脂フィルム
2のパッド3の下方に位置する部分には、貫通孔5が設
けられている。
【0116】次に、図8(b)に示す工程で、半導体チ
ップ1の電極パッド10とパッド3との間に金属細線4
を設ける。
【0117】次に、図8(c)に示す工程で、封止金型
の下金型20に設けられた開口部に樹脂フィルム2をは
め込む一方、上金型19のダイキャビティ内に半導体チ
ップ1,金属細線4等を設置した状態で封止樹脂を流し
込んで、樹脂封止を行なう。このとき、上金型19に
は、上記第1〜第5の実施形態のごとく、柱状電極8が
形成される領域を凹部とするための柱状のピン(金属細
線4を押圧するピン)は付設されていない。
【0118】次に、図8(d)に示す工程で、樹脂封止
工程が終了した後、樹脂フィルム2や半導体チップ1な
どを封止樹脂6により封止してなるパッケージ体を封止
金型から取り出すと、パッケージ体のパッド3の下方の
貫通孔には封止樹脂が充填されていない状態となってい
る。そこで、パッケージ体の各貫通孔を埋める導電層か
らなる柱状電極8を形成し、その先端部を封止樹脂6か
ら突出させて外部端子9とする。
【0119】上述の方法により、図7に示す構造を容易
に実現することができる。
【0120】(第7の実施形態)次に、第7の実施形態
について説明する。図9(a),(b)は第7の実施形
態に係る樹脂封止型半導体装置の製造に使用されるリー
ドフレームの構造を示す平面図及び断面図である。
【0121】図9(a),(b)に示すように、本実施
形態に係るリードフレーム12は、金属板からなるリー
ドフレーム本体12aと、樹脂フィルム2とを備えてい
る。リードフレーム本体12aには、樹脂フィルム2を
はめ込むための開口部11と、リードフレーム12の位
置を決めるための規制穴17とが設けられている。そし
て、開口部11の形状は樹脂フィルム2と相似形であ
り、かつ、樹脂フィルム2と遊嵌合する程度の大きさを
有している。そして、リードフレーム本体12aの開口
部11に樹脂フィルム2を遊嵌させた状態で、リードフ
レーム本体12aのうち樹脂フィルム2の外周に近接し
た部分つまり開口部11の縁部を厚み方向にプレスして
押し潰し領域14を形成することにより、樹脂フィルム
2が挿入されている開口部11の外形を収縮させて、樹
脂フィルム2をリードフレーム本体12aに固定するよ
うにしている。
【0122】本実施形態のリードフレームによると、リ
ードフレーム12を、最終的に樹脂封止型半導体装置に
含まれる部分である樹脂フィルム2と、廃棄される部分
であるリードフレーム本体12aとに分離できるので、
廃棄される部分については、安価な材料の使用が可能と
なるものである。
【0123】なお、樹脂フィルム2をリードフレーム本
体12aに固定する際のパンチング量は、樹脂フィルム
2が側面からの圧力で変形せず、平坦性を確保できる程
度に制御することが望ましい。
【0124】(その他の実施形態)上記第1〜第6の実
施形態において、柱状電極8の先端部を突出させて外部
端子9としているが、柱状電極8の先端部が例えば凹部
の途中で止まっている構造でもよい。また、柱状電極8
が存在せずに金属細線4が凹部の底部で露出した状態に
なっているものでもよい。外部端子を外部機器側に設
け、これを封止樹脂6の凹部に係合させることによって
も、外部機器と半導体チップ1内のトランジスタ等との
電気信号の授受を行なうことは可能だからである。
【0125】上記第1〜第6の実施形態では、パッド3
と半導体チップ1の電極パッド10とを金属細線4によ
り接続しているが、本発明の接続部材はかかる実施形態
に限定されるものではなく、例えば樹脂フィルム2上に
配線層を形成しておき、この配線層の一部に半導体チッ
プの電極パッドを接触させて両者間を接着剤などにより
接続するいわゆるフリップチップ接続構造を有したもの
としてもよい。このような構造を有するものであって
も、その後、配線層の一部又はパッド3に柱状のピンを
押し当てて樹脂封止工程を行なうことにより、配線層の
一部又はパッド3の一部を封止樹脂6の凹部の底部上に
露出させることができ、上記各実施形態の効果を得るこ
とができる。図1,図5,図6及び図7に示す構造につ
いては、金属緯線4を配線層により置き換えることが可
能なことは容易に理解できる。
【0126】ただし、樹脂フィルムを半導体チップの上
方に設ける場合、つまり、図2や図3の一部に示す構造
を採る場合には、パッド3が半導体チップ1の主面と樹
脂フィルム2との間に挟まれる状態となる。したがっ
て、樹脂フィルム2に図7,図8に示すようなパッド3
に到達する貫通孔5を予め形成しておいて、樹脂封止工
程では、柱状のピンで貫通孔5を貫通させた後パッド3
に押し当てることにより、貫通孔5の底部にあるパッド
3を封止樹脂6から露出させることができる。
【0127】また、図10に示す従来の樹脂封止型半導
体装置において、インナーリード113の裏面を封止樹
脂106から露出させずに封止樹脂106内に埋め込ん
でおき、インナーリード113の上方に柱状の凹部を形
成して、この凹部内に柱状電極を形成するようにしても
よい。このような構造によっても、インナーリード11
3の封止樹脂106による保持力が強固なものとなり、
しかも、柱状電極を封止樹脂から突出させて外部端子を
設けることにより、マザーボードへの実装時に必要なス
タンドオフ高さを容易に得ることができる。
【0128】
【発明の効果】本発明の第1の樹脂封止型半導体装置に
よれば、半導体チップや金属細線等の接続部材を封止樹
脂内に封止するようにした樹脂封止型半導体装置におい
て、封止樹脂に凹部を設け、凹部の底部に接続部材を露
出させるようにしたので、外部機器との接続部となる接
続部材の封止樹脂からの剥がれや露出などの不具合を確
実に防止でき、よって信頼性の向上を図ることができ
る。
【0129】本発明の第2の樹脂封止型半導体装置によ
れば、半導体チップや金属細線等の接続部材を封止樹脂
内に封止するようにした樹脂封止型半導体装置におい
て、パッドを有する樹脂フィルムで半導体チップを支持
する構造とし、パッドに到達する貫通孔を樹脂フィルム
に形成しておいて、貫通孔の底部でパッドが封止樹脂か
ら露出する構造としたので、外部機器との接続部となる
パッドの封止樹脂からの剥がれや露出などの不具合を確
実に防止できる。
【0130】本発明のリードフレーム又はその製造方法
によれば、帯状に延びる平板からなる本体と、本体の一
部に設けられた開口部と、開口部にはめ込まれた樹脂フ
ィルムとを設けたので、使用する部分と使用しない部分
とを別の材料で構成することで、樹脂封止型半導体装置
の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の平面図及び断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の平面図及び断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の平面図及び断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の平面図及び断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の平面図及び断面図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の平面図及び断面図である。
【図8】本発明の第6の実施形態に係る樹脂封止型半導
体装置の製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第7の実施形態に係るリードフレーム
の平面図及び断面図である。
【図10】従来の樹脂封止型半導体装置の平面図及び断
面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 樹脂フィルム2 3 パッド 4 金属細線 5 凹部 6 封止樹脂 8 柱状電極 9 外部端子 10 電極パッド 11 開口部 12 リードフレーム 12a リードフレーム本体 14 押し潰し領域 17 規制穴 18 粘着層 19 上金型 20 下金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 順一 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面上に電極パッドを有する半導体チッ
    プと、 上記半導体チップの電極パッドに接続される接続部材
    と、 上記半導体チップ及び接続部材を封止する封止樹脂と、 上記封止樹脂に形成された凹部とを備え、 上記接続部材の一部が上記凹部の底部で上記封止樹脂か
    ら露出していることを特徴とする樹脂封止型半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂封止型半導体装置に
    おいて、 上記半導体チップに固着された少なくとも1つの樹脂フ
    ィルムをさらに備え、 上記接続部材は、上記半導体チップの電極パッドに接続
    される基端部から上記樹脂フィルム上にまで延びている
    ことを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の樹脂封止型半導体装置に
    おいて、 上記少なくとも1つの樹脂フィルムは、上記半導体チッ
    プの主面に対向する面で上記半導体チップに固着されて
    いるとともに上記半導体チップの外方に位置する領域を
    有することを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の樹脂封止型半導体装置に
    おいて、 上記少なくとも1つの樹脂フィルムは、上記半導体チッ
    プの主面の電極パッド形成領域を除く部分で上記半導体
    チップに固着されていることを特徴とする樹脂封止型半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の樹脂封止型半導体装置に
    おいて、 上記少なくとも1つの樹脂フィルムは、上記半導体チッ
    プの主面の電極パッド形成領域を除く部分で上記半導体
    チップに固着されている第1の樹脂フィルムと、上記半
    導体チップの主面に対向する面で上記半導体チップに固
    着されているとともに上記半導体チップの外方に位置す
    る領域を有する第2の樹脂フィルムとを含むことを特徴
    とする樹脂封止型半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のうちいずれか1つに記載
    の樹脂封止型半導体装置において、 上記樹脂フィルムには、金属薄膜からなるパッドが設け
    られており、 上記接続部材の先端部は上記パッドに接続されているこ
    とを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜5のうちいずれか1つに記載
    の樹脂封止型半導体装置において、 上記樹脂フィルムには、金属薄膜からなるパッドが設け
    られており、 上記接続部材の先端部は上記樹脂フィルムの一部位に接
    着層により固着されており、上記接続部材が上記パッド
    上を通過していることを特徴とする樹脂封止型半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項2〜5のうちいずれか1つに記載
    の樹脂封止型半導体装置において、 上記接続部材の先端部は、上記樹脂フィルムの一部位に
    接着層により固着されていることを特徴とする樹脂封止
    型半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8のうちいずれか1つに記載
    の樹脂封止型半導体装置において、 上記接続部材は、金属細線であることを特徴とする樹脂
    封止型半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項2〜8のうちいずれか1つに記
    載の樹脂封止型半導体装置において、 上記接続部材は、樹脂フィルムの上に形成された配線層
    であり、 上記半導体チップの電極パッドは、上記配線層の一部に
    接触していることを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の樹脂封止型半導体装置
    において、 上記接続部材は、上記半導体チップの電極パッドに電気
    的に接続されるリードであることを特徴とする樹脂封止
    型半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のうちいずれか1つに
    記載の樹脂封止型半導体装置において、 上記凹部を埋める導電体からなる電極をさらに備えてい
    ることを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  13. 【請求項13】 主面上に電極パッドを有する半導体チ
    ップと、 上記半導体チップに固着された少なくとも1つの樹脂フ
    ィルムと、 上記樹脂フィルムの上に形成された金属薄膜からなるパ
    ッドと、 上記半導体チップの電極パッドと上記パッドとを接続す
    る接続部材と、 上記樹脂フィルムに形成され、上記パッドに到達する貫
    通孔と、 上記半導体チップ,パッド,接続部材及び樹脂フィルム
    を封止する封止樹脂とを備え、 上記貫通孔内で上記パッドの一部が上記封止樹脂から露
    出していることを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の樹脂封止型半導体装
    置において、 上記接続部材は、金属細線であることを特徴とする樹脂
    封止型半導体装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の樹脂封止型半導体装
    置において、 上記少なくとも1つの樹脂フィルムは、上記半導体チッ
    プの主面に対向する面で上記半導体チップに固着されて
    いるとともに上記半導体チップの外方に位置する領域を
    有し、 上記接続部材は、上記少なくとも1つの樹脂フィルムの
    上に形成された配線層であり、 上記半導体チップの電極パッドは、上記配線層の一部に
    接触していることを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項13記載の樹脂封止型半導体装
    置において、 上記樹脂フィルムは、上記半導体チップの主面における
    上記電極パッド形成領域を除く部分で上記半導体チップ
    に固着されており、 上記接続部材は、上記少なくとも1つの樹脂フィルムの
    上に形成された配線層であり、 上記封止樹脂には、上記貫通孔内の上記パッドを露出さ
    せる凹部が設けられていることを有する樹脂封止型半導
    体装置。
  17. 【請求項17】 請求項13〜16のうちいずれか1つ
    に記載の樹脂封止型半導体装置において、 上記貫通孔内を埋める導電体により構成される電極をさ
    らに備えていることを特徴とする樹脂封止型半導体装
    置。
  18. 【請求項18】 主面上に電極パッドを有する半導体チ
    ップと上記半導体チップの電極パッドに接続される接続
    部材とを準備する第1の工程と、 上記接続部材の一部を底部で露出させる凹部が形成され
    るように、上記接続部材の一部位に柱状部材を押し当て
    ながら上記半導体チップ及び接続部材を封止樹脂により
    封止する第2の工程とを備えている樹脂封止型半導体装
    置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の樹脂封止型半導体装
    置の製造方法において、 上記第1の工程は、 上記半導体チップと樹脂フィルムとを互いに固着させる
    工程と、 上記半導体チップの電極パッドと上記樹脂フィルム上の
    一部位の間に金属細線を形成する工程とを含むことを特
    徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の樹脂封止型半導体装
    置の製造方法において、 上記第1の工程では、接着層を有する樹脂フィルムを用
    い、上記金属細線の一端部を上記接着層の上で止めるこ
    とを特徴とすることを特徴とする樹脂封止型半導体装置
    の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項19記載の樹脂封止型半導体装
    置の製造方法において、 上記第1の工程では、金属薄膜からなるパッドが予め形
    成された樹脂フィルムを用い、上記金属細線の一端部を
    上記パッドの上で止めることを特徴とすることを特徴と
    する樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項19記載の樹脂封止型半導体装
    置の製造方法において、 上記第1の工程では、接着層と金属薄膜からなるパッド
    とが予め形成された樹脂フィルムを用い、上記金属細線
    を上記パッドを横切るように設けかつ上記金属細線の一
    端部を上記接着層の上で止めることを特徴とすることを
    特徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項19記載の樹脂封止型半導体装
    置の製造方法において、 上記第1の工程では、金属薄膜からなるパッドと該パッ
    ドに接続される配線層とが予め形成された樹脂フィルム
    を用い、上記半導体チップ上の電極パッドと上記樹脂フ
    ィルム上の配線層の一部とを接触させて上記半導体チッ
    プと上記樹脂フィルムとを互いに固着させることを特徴
    とする樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 請求項18〜23のうちいずれか1つ
    に記載の樹脂封止型半導体装置の製造方法において、 上記樹脂フィルムの貫通孔内に導電体を埋設してなる電
    極を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする
    樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 主面上に電極パッドを有する半導体チ
    ップと、金属薄膜からなるパッド及び該パッドに到達す
    る貫通孔を有する樹脂フィルムとを準備する第1の工程
    と、 上記半導体チップと上記樹脂フィルムとを固着させる第
    2の工程と、 上記半導体チップの電極パッドと上記樹脂フィルムのパ
    ッドとを互いに接続する接続部材を形成する第3の工程
    と、 上記樹脂フィルム,半導体チップ及び接続部材を封止樹
    脂により封止する第4の工程とを備え、 上記第4の工程の終了後には、上記樹脂フィルムのパッ
    ドが上記貫通孔の底部で上記封止樹脂から露出している
    ことを特徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の樹脂封止型半導体装
    置の製造方法において、 上記第3の工程では、上記接続部材として金属細線を形
    成することを特徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 請求項25記載の半導体装置の製造方
    法において、 上記第3の工程では、 予め第1の工程で金属薄膜からなるパッド及び該パッド
    に接続される配線層が予め形成された樹脂フィルムを用
    い、上記第2の工程で上記半導体チップ上の電極パッド
    と上記樹脂フィルム上の配線層の一部とを接触させて上
    記半導体チップと上記樹脂フィルムとを互いに固着させ
    ることを特徴とする樹脂封止型半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 樹脂フィルムに半導体チップを搭載し
    て樹脂封止することにより形成される樹脂封止型半導体
    装置に用いられるリードフレームであって、 帯状に延びる平板からなる本体と、 上記本体の一部に設けられた開口部と、 上記開口部にはめ込まれた樹脂フィルムとを備えている
    ことを特徴とするリードフレーム。
  29. 【請求項29】 樹脂フィルムに半導体チップを搭載し
    て樹脂封止することにより形成される樹脂封止型半導体
    装置に用いられるリードフレームの製造方法であって、 帯状に延びる平板からなる本体の一部に開口部を形成す
    る第1の工程と、 上記開口部に樹脂フィルムをはめ込む第2の工程と、 上記樹脂フィルムがはめ込まれた開口部の外周付近の領
    域における上記本体を厚み方向に押圧する第3の工程と
    を備えていることを特徴とするリードフレームの製造方
    法。
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