JPH11297588A - 半導体装置の製造方法と測定装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法と測定装置

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JPH11297588A
JPH11297588A JP10096501A JP9650198A JPH11297588A JP H11297588 A JPH11297588 A JP H11297588A JP 10096501 A JP10096501 A JP 10096501A JP 9650198 A JP9650198 A JP 9650198A JP H11297588 A JPH11297588 A JP H11297588A
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】微小寸法パターンにおける位置ずれを高信頼度
で検出し、高精度な補正を可能とする。 【解決手段】 製品ウェハ11Aには大寸法の位置ずれ
検出用パターンL1を形成し、このL1を光学式測定器
17で観察して位置ずれを測定する。また、ダミーウェ
ハ11Bの表面には、微小寸法と大寸法の各位置ずれ検
出用パターンS2,L2を形成し、大寸法の位置ずれ検
出用パターンL2を光学式測定器17で観察して位置ず
れを測定し、かつ微小寸法の位置ずれ検出用パターンS
2を走査型電子顕微鏡18を用いて観察して位置ずれを
測定し、さらにこれら大寸法と微小寸法の各パターンに
おける各位置ずれの相関を求めた上で、前記製品ウェハ
11Aで測定された大寸法パターンL1の位置ずれを、
求められた位置ずれ相関と照合することで、微小寸法パ
ターンS1の位置ずれを推定することができ、これに基
づいて露光位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特にフォトリソグラフィ工程における上層パ
ターンと下層パターンの間の重ね合わせの位置ずれを補
正し、製造歩留りを向上した半導体装置の製造方法と、
その半導体装置における位置ずれを測定するための測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体装置の製造工程では、フォ
トマスクを用いたフォトリソグラフィ工程により半導体
基板に対して下層から上層に順次所要のパターンの導電
層、絶縁層を形成する。このフォトリソグラフィ工程で
は、半導体基板の表面にフォトレジストを塗布し、フォ
トマスクを用いて露光を行い、かつそのフォトレジスト
を現像してフォトレジストパターンを得た後、このフォ
トレジストパターンを利用して導電層や絶縁層をエッチ
ングして目的とするパターンを得ている。このため、順
次積層する下層パターンと、その上に形成する上層パタ
ーンとの間にパターンの重ね合わせの位置ずれが生じて
いると、目的とする特性の半導体素子を得ることが困難
になる。このため、前工程で形成した下層パターンに対
して、次工程の上層パターンを形成するためのフォトマ
スクを高精度に位置決めする必要があり、そのためには
上層パターンのフォトマスクを用いた露光を行う前に、
下層パターンとの位置ずれを測定し、露光装置において
上層パターンのフォトマスクの位置ずれを補正する必要
がある。
【0003】このような位置ずれを測定する方法とし
て、従来では、形成された下層パターン上にフォトレジ
ストを塗布し、上層パターンのフォトマスクでの露光を
行い、かつフォトレジストを現像してフォトレジストパ
ターンを形成した時点で、下層パターンと、上層パター
ンのレジストパターンのそれぞれの間に画成される寸法
を測定することで両パターンの相対位置を検出し、位置
ずれを測定する方法が提案されている。例えば、図5
(a)及び(b)はその一例を示す平面図と断面図であ
り、シリコンウェハ21の表面上に形成されているゲー
ト絶縁膜22上に多結晶シリコン等の導電膜を形成し、
かつこの導電膜を所要のパターンに形成して下層パター
ンとしてのゲート電極23aを形成する。また、前記ゲ
ート電極23aを覆うようにシリコン酸化膜からなる層
間絶縁膜24を形成した後、この前記層間絶縁膜上にフ
ォトレジスト25を塗布した後、このフォトレジスト2
5に上層パターンとしてのコンタクトホール開口用の図
外のフォトマスクによりコンタクトホールのパターンの
露光、現像を行ない、フォトレジストパターン25aを
形成している。そして、得られたコンタクトホールのフ
ォトレジストパターン25aと、前記ゲート電極23a
に対して、例えば、高倍率の光学系を備えるCCDカメ
ラ等の光学式測定器を用いて半導体基板の表面上から撮
像を行って前記フォトレジストパターン25aとゲート
電極23aの各パターン輪郭を撮像し、この撮像したパ
ターン輪郭を画像解析して各パターンの位置を測定し、
この測定結果に基づいて両半導体パターンの位置ずれを
測定している。
【0004】しかしながら、近年における半導体素子の
微細化、高密度化に伴い、形成する半導体素子パターン
のパターン幅がサブμmないしコンマ数μm以下にまで
縮小化されると、撮像装置の既存の光学系は可視光用に
できているので、各パターンの位置ずれを直接に測定す
ることができなくなる。前記した例では、ゲート電極の
パターン寸法が0.25μm程度であり、かつコンタク
トホールの開口径はこれよりも微細であり、両パターン
の位置ずれ量を0.06μm程度以内に管理する場合に
は、前記した光学方式の撮像装置では位置ずれを測定す
ることは極めて難しいものとなる。そのため、従来で
は、前記した半導体素子を構成するためのパターンとは
別に10ないし30μm程度の半導体素子パターンの寸
法に比較して大きな寸法の位置ずれ測定用パターンを形
成しておき、この位置ずれ測定用パターンを利用して位
置ずれ測定を行っている。図5に示した例では、半導体
基板の素子形成以外の領域に、ゲート電極を形成する導
電膜に矩形、例えば正方形の枠状パターン23Aを形成
し、かつこの枠状パターン23Aの中央位置に前記フォ
トレジスト25の一部で矩形パターン25Aを形成す
る。これらの枠状パターン23Aと矩形パターン25A
は、前記ゲート電極23a等に対して大きな寸法である
ため、前記した高倍率の光学式測定機での測定も可能で
あり、したがって、この大寸法の位置ずれ測定用のパタ
ーンで測定された位置ずれにより、平面X方向及びY方
向、さらには回転方向の位置ずれを演算し、その演算結
果に基づいて露光装置の位置補正を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者の検討によれば、前記したパターンを投影露光する
ための露光機の投影光学系に収差が生じた場合に、大寸
法のパターンと、半導体素子の一部で構成される微小寸
法パターンとでは収差の影響の程度が異なり、そのため
に前記した位置ずれ測定用パターンを利用して測定した
位置ずれの値が、そのまま微小寸法パターンでの位置ず
れの値として適用できないことが判明した。このため、
位置ずれ測定用パターンにおいて測定した位置ずれが予
め設定されている許容寸法以内である場合でも、微小寸
法パターンにおいては必ずしも許容寸法以内であるとは
保証されず、微小寸法パターンにおいて位置ずれの影響
によるリーク、ショート、オープン等の素子欠陥が発生
し、半導体装置の製造歩留りを低下させる要因となって
いた。
【0006】そこで、微小寸法パターンでの位置ずれを
直接に測定することが要求されており、その一手法とし
てSEM(走査型電子顕微鏡)を用いて微小寸法パター
ンの位置ずれを測定することが提案されている。しかし
ながら、周知のようにSEMは被観察体から放射される
二次電子を利用して被観察体の画像を得る原理であるた
め、SEMで観察されるパターンは導電体である必要が
ある。このため、半導体装置の製造工程においては、必
ずしもSEMを用いた位置ずれ測定が可能とはされてい
ない。例えば、図5に示した例では、ゲート電極23a
の上層に、これを覆うようにシリコン酸化膜からなる層
間絶縁膜24が形成されているため、このシリコンウェ
ハをSEMを用いて観察した場合には、下層のゲート電
極23aのパターンやシリコンウェハ21の表面からの
二次電子は層間絶縁膜24によって減衰され、あるいは
拡散、回折されてしまうため、鮮明なSEM画像を得る
ことは困難であり、前例の場合には微小寸法パターンと
して形成されているゲート電極23aとコンタクトホー
ルのフォトレジストパターン25aとの間の位置ずれを
高精度に測定することは困難となり、前記した問題を解
消することは難しい。
【0007】本発明の目的は、微小寸法パターンにおけ
る位置ずれを高信頼度で検出し、露光機における高精度
な補正を可能として、製造歩留りの高い半導体装置の製
造を可能にした半導体装置の製造方法と、半導体装置に
おける位置ずれを測定する測定装置とを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、半
導体基板に下層パターンを形成する工程と、前記下層パ
ターンを覆う絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に
上層パターンを形成するためのフォトレジストパターン
を形成する工程を含む半導体装置の製造方法において、
表面が導電性の基板の表面にフォトレジストを塗布し、
前記フォトレジストに対して前記下層パターン及び前記
上層パターンを形成するためのそれぞれのフォトマスク
を用いて前記フォトレジストで前記下層パターンと上層
パターンとの位置ずれを検出するための大寸法と微小寸
法の各位置ずれ検出用パターンを形成する工程と、前記
大寸法の位置ずれ検出用パターンを光学式測定器で観察
して位置ずれを測定する工程と、前記微小寸法の位置ず
れ検出用パターンを走査型電子顕微鏡で観察して位置ず
れを測定する工程と、前記測定された各位置ずれ検出用
パターンの位置ずれに基づいて前記大寸法と微小寸法に
おける各位置ずれの相関を求める工程と、前記半導体基
板に下層パターンと前記フォトレジストパターンの各一
部で大寸法の位置ずれ検出用パターンを形成し、この半
導体基板上の位置ずれ検出用パターンを光学式測定器で
観察して位置ずれを測定する工程と、前記半導体基板の
大寸法の位置ずれ検出用パターンから測定された位置ず
れを前記求められた位置ずれ相関と照合することで前記
半導体基板に形成される微小寸法パターンの位置ずれを
推定する工程と、この推定された位置ずれに基づいて前
記露光を行うための露光装置における露光位置を補正す
る工程を含んでいる。
【0009】ここで、前記大寸法の位置ずれ検出用パタ
ーンは数μm以上のパターンとして形成され、前記微小
寸法の位置ずれ検出用パターンはコンマ数μmのパター
ンとして形成される。また、前記大寸法及び微小寸法の
各位置ずれ検出用パターンは、前記下層パターンを形成
するためのフォトマスクを用いた露光現像により残され
た前記フォトレジストの一部と、前記上層パターンを形
成するためのフォトマスクを用いた露光現像により前記
残されたフォトレジストの一部が除去されたパターンと
して形成される。
【0010】本発明の製造方法によれば、製品となる半
導体基板に大寸法の位置ずれ検出用パターンを形成して
光学式測定器で位置ずれを検出する一方、表面が導電性
の基板に同様な大寸法の位置ずれ検出用パターンと、微
小寸法の位置ずれ検出用パターンを形成し、大寸法の位
置ずれ検出用パターンを光学式測定器で測定してその位
置ずれを検出する一方、微小寸法の位置ずれ検出用パタ
ーンをSEMで測定してその位置ずれを検出し、これら
大寸法と微小寸法の各位置ずれ検出用パターンにおける
位置ずれの相関を求めた上で、この相関に製品となる半
導体基板で測定された位置ずれを当てはめることで、当
該製品となる半導体基板における微小寸法パターンでの
位置ずれを推定し、露光装置における位置ずれを補正
し、高精度に位置決めされた半導体装置を製造すること
が可能となる。
【0011】また、本発明の測定装置は、前記した本発
明の製造方法におけるパターンの位置ずれを測定するた
めに、表面が導電性の基板上に形成した、連続した2つ
のフォトリソグラフィ工程の重ね合わせパターンについ
て、数μm以上のパターンを測定する光学式測定器と、
コンマ数μmのパターンを測定する走査型顕微鏡とを有
し、前記光学式測定器と前記走査型顕微鏡の位置ずれの
相関を表示する構成とされる。また、下層のパターンを
覆う絶縁膜上に上層パターンを形成するためのレジスト
パターンを有する半導体基板に対し、前記レジストパタ
ーンのうち数μm以上のパターンを測定し、前記光学式
測定器と走査型顕微鏡との測定値の相関関係から前記レ
ジストパターンのうちコンマ数μmのパターン位置ずれ
を推定し表示する構成とされる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の実施形態における主
要工程を模式的に示す図である。製品ウェハ11Aの表
面にはシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜12が形成
され、その上に多結晶シリコン等の導電膜13が所要の
膜厚に形成される。そして、前記導電膜13上にポジ型
のフォトレジスト14を塗布し、かつゲート電極形成用
のフォトマスクを用いて露光装置により前記フォトレジ
スト14に対してゲート電極パターンを露光し、かつ現
像し、前記フォトレジストをゲート電極パターン14a
に残す。また、このとき、前記フォトレジスト14の一
部には、一辺が10〜30μm程度の矩形、ここでは矩
形をした大寸法のパターン14Aを前記フォトレジスト
パターンの一部として形成している(ステップS10
1)。
【0013】このとき、一方では位置ずれを測定するた
めにのみ用いられるダミーウェハ11Bを用意し、この
ダミーウェハ11Bの表面に前記ポジ型のフォトレジス
ト14を同時に塗布し、かつ前記ゲート電極形成用のフ
ォトマスクを用いて同様に露光装置によりゲート電極パ
ターンを露光し、かつ現像する。これにより、露光され
ない領域のフォトレジストが残され、ゲート電極パター
ンのフォトレジストパターン14bが形成される。この
状態では、ゲート電極パターンの間に前記ダミーウェハ
11Bの導電性の表面が露呈された状態となる。また、
このとき、前記フォトレジスト14の一部で前記製品ウ
ェハに形成した前記パターン14Aと同じフォトレジス
トパターンを形成し、ダミーウェハにおける下層の大寸
法の矩形パターン14Bとする(ステップS102)。
【0014】しかる上で、前記製品ウェハ11Aにおい
ては、前記パターン形成されたフォトレジスト14a,
14Aをマスクにして前記導電膜13をエッチングし、
ゲート電極13a及び下層の大寸法の矩形パターン13
Aを形成する。次いで、これらゲート電極13a及び矩
形パターン13Aを形成した製品ウェハ上にBPSG等
の層間絶縁膜15を形成する。さらに、その上にポジ型
フォトレジスト16を塗布する。そして、前記複数枚の
製品ウェハの1枚をパイロット露光用として選択し、コ
ンタクトホール形成用のフォトマスクを用いて露光装置
により前記フォトレジストに対してコンタクトホールパ
ターンを露光し、かつ現像する。これにより、コンタク
トホールのフォトレジストパターン16aが形成され、
微小寸法パターンS1が形成される。このとき、特に前
記矩形パターン13Aに対して、これよりも平面寸法が
小さい相似形をした矩形パターン16Aがフォトレジス
ト16が存在しない抜きパターンとして形成され、これ
らで大寸法の位置ずれ検出用パターンL1が形成される
(ステップS103)。図2はこの状態の製品ウェハの
平面図と断面図である。
【0015】一方、前記ダミーウェハ11Bに対して
も、前記コンタクトホール形成用のフォトマスクを用い
て露光装置によりダミーウェハの表面上に残されている
フォトレジスト14bに対してコンタクトホールパター
ンを露光し、かつ現像する。これにより、コンタクトホ
ールを開口する領域で前記フォトレジスト14bが露光
され、その一部が現像により除去される。この結果、コ
ンタクトホールを開口する領域において前記ダミーウェ
ハ11Bの導電性の表面が露呈された状態のフォトレジ
ストパターン14bからなる微小寸法の位置ずれ検出用
パターンS2が形成される。また、このとき、前記矩形
パターン14Bに対向する位置に、これよりも平面寸法
が小さい相似形をした矩形パターンを露光し、この露光
領域において前記矩形パターンのフォトレジストパター
ン14Bの一部を除去し、この領域にフォトレジスト1
4が存在しない抜き構造の矩形パターン14Cを形成
し、これらで前記ダミーウェハの導電性の表面を露呈さ
せた大寸法の位置ずれ検出用パターンL2が形成される
(ステップS104)。この状態のダミーウェハは、図
3に示したものとなる。
【0016】しかる上で、前記ダミーウェハ11Bを光
学式測定器17にセットし、前記大寸法の位置ずれ検出
用パターンL2を撮像する。これにより、矩形パターン
14Bの外形と、その内側の矩形パターン14Cの外形
が撮像パターンとして得ることができ、例えば、図3に
示すように、各外形辺の横方向位置X11,X12およ
びX21,X22を測定し、かつ各パターンの位置の中
点の位置ずれ、すなわち(X11とX12の中点)と
(X21とX22の中点)を演算することで、両パター
ンのX方向の位置ずれを測定することができる。同様に
Y方向の位置ずれも測定、演算することができ、さらに
これらから回転方向の位置ずれを演算することができ
る。このことから、ダミーウェハ11Bにおける大寸法
の位置ずれ検出用パターンL2での位置ずれが測定され
る(ステップS105)。
【0017】次いで、前記ダミーウェハ11BをSEM
18にセットし、前記ダミーウェハ11Bに残されてい
る微小寸法の位置ずれ検出用パターンS2においてフォ
トレジスト14bの間に露呈されているダミーウェハ1
1Bの導電面のパターンを観察する。この観察により、
前記ゲート電極の外形位置x11,x12及びコンタク
トホールの外形位置x21,x22をそれぞれ測定し、
大寸法の位置ずれ検出用パターンでの場合と同様の演算
を行うことにより、ゲート電極パターンに対するコンタ
クトホールパターンの平面X方向の位置ずれが求められ
る。すなわち、前記ゲート電極パターンとコンタクトホ
ールパターンとの位置ずれから、ダミーウェハ11Bに
おける微小寸法の位置ずれ検出用パターンS2の位置ず
れが測定できる。この測定においては、微小寸法パター
ンでの平面X方向及びY方向の位置ずれと回転方向の位
置ずれが測定される(ステップS106)。
【0018】そして、このようにSEM18によって測
定された微小寸法位置ずれ検出用パターンS2での位置
ずれと、光学式測定器17によって測定された大寸法位
置ずれ検出用パターンL2での位置ずれ量との相関を求
める(ステップS107)。図4は本発明者により求め
られた相関特性の一例を示す図であり、横軸xが大寸法
パターンにおける位置ずれ量、縦軸yが微小寸法パター
ンにおける位置ずれ量であり、y=k・x+aの関係が
得られる。なお、微小寸法パターンの寸法を0.25μ
m、大寸法パターンの寸法を20μm、露光装置におけ
る投影光学系のNA(開口数)=0.60、投影光学レ
ンズのσ(分散率)=0.50としている。この相関特
性から、前記露光装置における投影光学系の収差の影響
による微小寸法パターンS2と大寸法パターンL2の位
置ずれに偏差aが生じている。この偏差aは、露光装置
における前記NA,σや、微小寸法パターンの寸法、チ
ップ内のパターン位置等の種々の要因によって生じてい
るものと推測される。また、kはSEMと光学式測定器
のスケール精度に依存する計数であるが、概略は1であ
る。いずれにしても、この相関特性から、大寸法パター
ンL2における位置ずれと、微小寸法パターンS2にお
ける位置ずれとが異なっており、かつ両者間に生じてい
る特定の相関が測定される。
【0019】しかる上で、今度は、前記パイロット露光
により形成された製品ウェハ11Aを前記光学式測定器
17にセットし、その製品ウェハ11Aに形成された導
電膜からなる矩形パターン13Aとフォトレジストの抜
きパターンからなる矩形パターン16Aとで構成されて
いる大寸法の位置ずれ検出用パターンL1を撮像し、矩
形パターン13Aの外形辺位置と、矩形パターン16A
の外形辺位置を撮像パターンとして得ることができ、各
パターンのX方向位置、Y方向位置を測定し、かつ両パ
ターンの中心位置の位置ずれを測定することで、大寸法
の位置ずれ検出パターンL1における平面X方向及びY
方向の位置ずれと、回転方向の位置ずれを測定すること
ができる(ステップS108)。
【0020】この場合、実際には、製品ウェハとダミー
ウェハとの間の基板構造の違いによって、製品ウェハ1
1Aに形成された大寸法パターンL1のレジストパター
ンでの位置ずれと、ダミーウェハ11Bに形成された大
寸法パターンL2での位置ずれとで若干の違いが生じる
ことがある。この場合には、製品ウェハ11Aで求めら
れた大寸法パターンL1の位置ずれの値を、図4に示し
た前記ダミーウェハ11Bで求められた大寸法パターン
L2と微小寸法パターンS2の各位置ずれ相関における
大寸法パターンL2の対応する位置ずれの値に当てはめ
ることにより、製品ウェハ11Aでの微小寸法パターン
S1における位置ずれが推定されることになる(ステッ
プS109)。
【0021】したがって、この推定される微小寸法パタ
ーンでの位置ずれに基づいて、図外の露光装置を補正す
ることで、以降の工程において製品ウェハ11Aに形成
される微小寸法パターンS1における位置ずれを許容範
囲内に抑えた製造を行うことができる(ステップS11
0)。この露光装置における位置ずれの補正としては、
投影露光径においてはレンズの倍率の変更、あるいはレ
ンズ全体を交換する。あるいは、露光が行われるシリコ
ンウェハを載置しているテーブルの平面X,Y方向の位
置調整、あるいは平面上でのθ方向の回転位置調整を行
う。また、このテーブルの位置調整に際しては、最小二
乗法により求められる最適位置に設定を行うことにな
る。これにより、パイロット露光以外の製品ウェハに対
して、前記コンタクトホール用のフォトマスクでの露光
を行うことで、ゲート電極に対して高精度に位置決めさ
れたコンタクトホールのレジストパターンが形成でき、
このレジストパターンを利用して前記層間絶縁膜をエッ
チングすることにより、ゲート電極に対して位置ずれの
ないコンタクトホールを開口することが可能となる。
【0022】ここで、前記実施形態では、下層パターン
としてゲート電極を、上層パターンとして層間絶縁膜に
開口するコンタクトホールの場合を例示したが、これら
のパターンに限定されるものではなく、上層パターンを
形成する際にその下地が絶縁膜である場合には、本発明
の製造方法を同様に適用することが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製品となる半導体基板に大寸法の位置ずれ検出用パター
ンを形成して光学式測定器で位置ずれを検出する一方、
表面が導電性の基板に同様な大寸法の位置ずれ検出用パ
ターンと、微小寸法の位置ずれ検出用パターンを形成
し、大寸法の位置ずれ検出用パターンを光学式測定器で
測定してその位置ずれを検出する一方、微小寸法の位置
ずれ検出用パターンをSEMで測定してその位置ずれを
検出し、これら大寸法と微小寸法の各位置ずれ検出用パ
ターンにおける位置ずれの相関を求めた上で、この相関
に製品となる半導体基板で測定された位置ずれを当ては
めることで、当該製品となる半導体基板の表面に絶縁膜
が存在して直接的にSEMによる位置ずれの測定が困難
な場合においても、製品となる半導体基板における微小
寸法パターンでの位置ずれを推定し、露光装置における
位置ずれを補正し、高精度に位置決めされた半導体装置
を高い歩留りで製造することが実現できる。また、本発
明の測定装置を用いることで、前記した高精度に位置決
めされた半導体装置の製造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の製造方法の主要工程を説明
するための模式的な工程図である。
【図2】製品ウェハの平面図と断面図である。
【図3】ダミーウェハの平面図と断面図である。
【図4】大寸法の位置ずれ検出用パターンにおける位置
ずれと、微小寸法パターンにおける位置ずれとの相関を
示す図である。
【図5】従来の製造方法における位置ずれ検出用パター
ンを備えた製品ウェハの平面図と断面図である。
【符号の説明】
11A 製品ウェハ 11B ダミーウェハ 13A 矩形パターン 13a ゲート電極 14 フォトレジスト 14B 矩形パターン 14C 矩形パターン 15 層間絶縁膜 16 フォトレジスト 16A 矩形パターン 17 光学式測定器 18 走査型電子顕微鏡 L1,L2 大寸法の位置ずれ検出用パターン S1,S2 微小寸法の位置ずれ検出用パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 541K 564Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に下層パターンを形成する工
    程と、前記下層パターンを覆う絶縁膜を形成する工程
    と、前記絶縁膜上に上層パターンを形成するためのフォ
    トレジストパターンを形成する工程を含む半導体装置の
    製造方法において、表面が導電性の基板の表面にフォト
    レジストを塗布し、前記フォトレジストに対して前記下
    層パターン及び前記上層パターンを形成するためのそれ
    ぞれのフォトマスクを用いて前記フォトレジストで前記
    下層パターンと上層パターンとの位置ずれを検出するた
    めの大寸法と微小寸法の各位置ずれ検出用パターンを形
    成する工程と、前記大寸法の位置ずれ検出用パターンを
    光学式測定器で観察して位置ずれを測定する工程と、前
    記微小寸法の位置ずれ検出用パターンを走査型電子顕微
    鏡で観察して前記位置ずれを測定する工程と、前記測定
    された大寸法及び微小寸法の各位置ずれ検出用パターン
    の位置ずれに基づいて前記大寸法と微小寸法における各
    位置ずれの相関を求める工程と、前記半導体基板の前記
    下層パターンとフォトレジストパターンの各一部で大寸
    法の位置ずれ検出用パターンを形成し、この半導体基板
    上の位置ずれ検出用パターンを光学式測定器で観察して
    位置ずれを測定する工程と、前記半導体基板の大寸法の
    位置ずれ検出用パターンから測定された位置ずれを前記
    求められた位置ずれの相関と照合することで前記半導体
    基板に形成される微小寸法パターンの位置ずれを推定す
    る工程と、この推定された位置ずれに基づいて前記パタ
    ーンを露光形成するための露光装置における位置ずれを
    補正する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記大寸法の位置ずれ検出用パターンは
    数μm以上のパターンとして形成され、前記微小寸法の
    位置ずれ検出用パターンはコンマ数μmのパターンとし
    て形成される請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記大寸法及び微小寸法の各位置ずれ検
    出用パターンは、前記下層パターンを形成するためのフ
    ォトマスクを用いた露光、現像により残された前記フォ
    トレジストの一部と、前記上層パターンを形成するため
    のフォトマスクを用いた露光、現像により前記残された
    フォトレジストの一部が除去されたパターンとして形成
    される請求項1または2に記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記下層パターンは、シリコン基板上に
    形成された導電膜からなるゲート電極であり、前記絶縁
    膜はシリコン酸化膜等の絶縁膜であり、前記上層パター
    ンは前記層間絶縁膜に開設するコンタクトホールである
    請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記フォトレジストはポジ型であること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法
  6. 【請求項6】 表面が導電性の基板上に形成した、連続
    した2つのフォトリソグラフィ工程の重ね合わせパター
    ンについて、数μm以上のパターンを測定する光学式測
    定器と、コンマ数μmのパターンを測定する走査型顕微
    鏡とを有し、前記光学式測定器と前記走査型顕微鏡の位
    置ずれの相関を表示する半導体装置の測定装置。
  7. 【請求項7】 下層のパターンを覆う絶縁膜上に上層パ
    ターンを形成するためのレジストパターンを有する半導
    体基板に対し、前記レジストパターンのうち数μm以上
    のパターンを測定し、請求項6における相関関係から前
    記レジストパターンのうちコンマ数μmのパターン位置
    ずれを推定し表示する半導体装置の測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002098823A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Toray Ind Inc カラーフィルター製造時の露光位置ずれの測定方法及びカラーフィルター
US7858271B2 (en) 2008-08-14 2010-12-28 Tdk Corporation Method of measuring dimension of pattern and method of forming pattern
JP2011142321A (ja) * 2009-12-29 2011-07-21 Hitachi Ltd パターン位置およびオーバレイ測定方法および装置

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