JPH11297139A - ハーネス被覆シートの製造装置及び製造方法 - Google Patents

ハーネス被覆シートの製造装置及び製造方法

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JPH11297139A
JPH11297139A JP10097570A JP9757098A JPH11297139A JP H11297139 A JPH11297139 A JP H11297139A JP 10097570 A JP10097570 A JP 10097570A JP 9757098 A JP9757098 A JP 9757098A JP H11297139 A JPH11297139 A JP H11297139A
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sheet
guide
folding
guide plate
bending
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JP10097570A
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Sanae Kato
早苗 加藤
Motofumi Maejima
基文 前嶋
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネス被覆用のシートを簡単確実に
三折りに成形する。 【解決手段】 シート2をU字状に折曲する一次手段3
と、シート21 を凵字状に折曲する二次手段4と、シー
ト22 を三折りに折曲する三次手段5とを備え、一次手
段3が矩形状のシート挿通孔8であり、二次手段4が、
シート送り方向のガイド板と、ガイド板を位置させるガ
イド溝15であり、三次手段5が、ガイド溝の両側でシ
ート送り方向に傾斜して順次配置された一対の折曲ガイ
ド板16,17である。折曲ガイド板16,17に代え
て、三次手段が、ガイド溝の上でシートの両側部を当接
させる折曲ガイドブロックでもよい。あるいは三次手段
が、シート送り方向に傾斜した一枚の補助ガイド板と、
補助ガイド板に近接して配置された湾曲形状の折曲ガイ
ド部材とでもよい。ガイド板の先端側はガイドアーム1
2に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスに
被着させる合成樹脂製のシートを三つ折りに成形するハ
ーネス被覆シートの製造装置及び製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図19〜図20は、特開平8−1299
12号公報に記載された従来のハーネス被覆シートとそ
の組付方法を示すものである。このハーネス被覆シート
(以下シートと言う)63は、図示しない合成樹脂製の
帯状のシートを主要長さに切断したものであり、ワイヤ
ハーネス64の中間部において電線65をフラット状に
ばらした部分にシート63を被せ着けて、ワイヤハーネ
ス64の中間部にフラット形状部66(図20)を形成
して、フラット形状部66を狭い場所に収容可能とする
ことを目的としている。
【0003】図19のシート63の組付作業において
は、シート63の一側部63aと他側部63bの各角部
をずれないように作業者が手で位置合わせすると共に、
シート63の中間部から折り曲げて、各電線65を上下
からシート63で挟むようにして、シート63の合わせ
部67(図20)を加熱や接着剤等で接着させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手段にあっては、シート63を二つに折り曲げるた
めに、シート63の合わせ部67を大きく設定しないと
接着力が弱くなり、合わせ部67が外れてしまうという
心配があった。そのため、どうしてもシート63を大き
くせざるを得ず、ワイヤハーネス64のフラット形状部
66が幅方向に肥大化するという問題を生じた。また、
シート63を折り曲げて各角部がずれないように位置合
わせする手間や、シート63の合わせ部67が接着する
までの間に仮止め等の作業を行って、シート63が拡が
らないように保持する手間がかかり、多くの作業工数を
必要とした。
【0005】本発明は、上記した点に鑑み、シートを肥
大化させなくとも確実に固着することができると共に、
シートの合わせ部の位置決めが容易で、しかも電線にシ
ートを簡単に組み付けることができるハーネス被覆シー
トの製造手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、平らなシートをU字状に折曲させる一次
折曲手段と、U字状のシートを凵字状に折曲させる二次
折曲手段と、凵字状のシートを三つ折りに折曲させる三
次折曲手段とを備え、該一次折曲手段が矩形状のシート
挿通孔を含み、該二次折曲手段が、シート送り方向に延
びるガイド板と、ガイド板を位置させるガイド溝とを含
み、該三次折曲手段が、該ガイド溝の両側においてシー
ト送り方向に傾斜して順次配置された一対の折曲ガイド
板を含む第一のハーネス被覆シートの製造装置を採用す
る(請求項1)。また、前記一対の折曲ガイド板に代え
て、前記三次折曲手段が、前記ガイド溝の上で凵字状の
シートの両側部を当接させる折曲ガイドブロックを含む
第二のハーネス被覆シートの製造装置を採用する(請求
項2)。また、前記一対の折曲ガイド板に代えて、前記
三次折曲手段が、シート送り方向に傾斜した一枚の補助
ガイド板と、該補助ガイド板に近接して配置された湾曲
形状の折曲ガイド部材とを含み、該折曲ガイド部材の内
側ガイド面の高さがシート送り方向に漸次低くなってい
る第三のハーネス被覆シートの製造装置を採用する(請
求項3)。前記各製造装置のガイド板の先端側がガイド
アームに固定されていることも有効である(請求項
4)。また、平らなシートを一次折曲手段でU字状に折
曲させ、次いでU字状のシートを二次折曲手段で凵字状
に折曲させ、さらに凵字状のシートを三次折曲手段で三
つ折りに折曲させるハーネス被覆シートの製造方法を併
せて採用する(請求項5)。
【0007】以下に上記請求項1〜4の構成に基づく作
用を説明する。請求項1の構成においては、平らなシー
トが矩形状のシート挿通孔を通ることでU字状に予備的
に折曲され、二次折曲手段に対してシートがセンタリン
グされる。これにより、シートが左右に捩れてひっくり
返ったりすることが防止される。U字状のシートはガイ
ド板に沿ってガイド溝に案内され、ガイド板とガイド溝
の底面との間を通ることで、シートがガイド溝の幅以下
に縮んで折れることが防止され、ガイド板の幅に凵字状
に折り曲げられる。次いで凵字状のシートの一側部が前
側の折曲ガイド板で内向きに折り曲げられ、L字状とな
る。シートの他側部は後側の折曲ガイド板で内向きに折
り曲げられる。これにより三つ折りのハーネス被覆シー
トが完成する。請求項2の構成においては、凵字状のシ
ートの両側部が折曲ガイドブロックに当接してガイド溝
内に三つ折りに折り曲げられる。請求項3の構成におい
ては、先ず凵字状のシートの一側部が補助ガイド板で曲
げられて湾曲形状の折曲ガイド部材の内側に案内され、
内側ガイド面に沿って内向きに曲げられる。シートの他
側部は一側部とぶつかることなく内側ガイド面に沿って
内向きに曲げられる。シートの両側部はシート送りに伴
って、漸次低くなる内側ガイド面によって徐々に折り曲
げられていき、三つ折りのハーネス被覆シートが完成す
る。請求項4の構成においては、U字状のシートの両側
部がガイドアームによって掻き分けられるようにして左
右に分離し、シートの両側部が垂直に立った状態に補助
矯正される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図6は、本発
明に係るハーネス被覆シートの製造装置の第一実施例を
示すものである。
【0009】図1の如く、この製造装置(以下装置とい
う)1は、合成樹脂製の帯状のシート2を断面U字状に
折り曲げる一次折曲手段3と、U字状のシート21 を凵
字状(矩形状)に折り曲げる二次折曲手段4と、凵字状
のシート22 を三つ折りに折り曲げる三次折曲手段5
と、三つ折りのシート23 を検尺しながら送り出す一対
の送りローラ6と、送られた三つ折りのシート23 を所
要長さに切断するカッタ7とで構成される。
【0010】帯状のシート2はシートロール2′から繰
り出されて一次折曲手段3に送られる。一次折曲手段3
は図2に示す如く矩形状のシート挿通孔8を有する断面
口字状(矩形筒状)のガイド枠9を含む。ガイド枠9は
支柱10を介して装置基板11(図1)に固定されてい
る。ガイド枠9によって平らなシート2がU字状に一次
折り曲げされる。平らなシート2をU字形にすること
で、二次折曲手段4に対するシート2のセンタリングが
行われ、左右にシート2が捩れてひっくり返ることが防
止される。
【0011】一次折り曲げされたシート21 は、図1の
如く二次折曲手段4の一部であるガイドアーム12と、
ガイドアーム12の先端に固定されたガイド板13(図
3)とに沿ってガイド基板14の断面矩形状のガイド溝
15に案内され、ガイド溝15内で凵字状に、すなわち
シート22 (図3)の底部2cと両側部2a,2bとが
直交するように二次折り曲げされる。
【0012】ガイドアーム12とガイド板13とガイド
基板14のガイド溝15とで二次折曲手段4が構成され
る。ガイドアーム12はL字状に屈曲され、その基端部
が門柱21に固定され、門柱21はガイド基板14に固
定されている。ガイドアーム12の先端部は垂直方向に
延び、図3の如くガイドアーム12の先端にガイド板1
3が固定されている。
【0013】ガイド板13は薄く形成されて水平方向に
長く延び、ガイドアーム12の前方に短く突出し、ガイ
ドアーム12の後方に長く突出している。ガイド板13
の前半部はガイド基板14(図1)から前方に突出し、
ガイド板13の後半部はガイド溝15内に位置してい
る。ガイド溝15はガイド基板14の中央に縦断面矩形
状に形成され、シート送り方向に延びている。
【0014】ガイド溝15の深さはシート22 の両側部
2a,2b(図3)の高さよりも浅い。ガイド溝15の
底面15c(図4)とガイド板13(図3)との間には
シート22 を挿通させるための若干の隙間(図示せず)
が構成される。ガイド板13の幅はガイド溝15(図
4)の幅よりもやや狭く形成され、ガイド溝15の両側
面15a,15bとガイド板13の両側部13a,13
bとの間に凵字状のシート22 の両側部2a,2bが挿
通する。
【0015】図1でガイド枠9を通ったU字状のシート
1 はガイドアーム12でシート2 1 の両側部2a,2
b(図2)を立上げ方向に矯正されつつ、ガイド板13
(図3)に沿ってガイド溝15内に導かれ、ガイド溝1
5内で凵の字状に二次成形される。ガイド板13がガイ
ド溝15内に位置することで、シート22 がガイド溝1
5の幅以下に縮んで折れたりすることがない。
【0016】ガイド基板14にはシート送り方向の前後
に三次折曲手段5の一対のへら状の折曲ガイド板16,
17が設けられ(固定され)ている。図4の如く各折曲
ガイド板16,17はシート送り方向に向けて斜めに配
置され、その先端部16a,17aがガイド溝15の上
に位置している。前側の折曲ガイド板16はガイド溝1
5の一側面15aから他側面15bの手前にかけて延び
ている。後側の折曲ガイド板17はガイド溝15の他側
面15bから一側面15aの手前にかけて延びている。
【0017】なお、後側の折曲ガイド板17はガイド溝
15の他側面15bから一側面15aを越えて延びてい
てもよい。一対の折曲ガイド板16,17とガイド溝1
5とで三次折曲手段5が構成される。各折曲ガイド板1
6,17の端面及び前記ガイド板13(図3)及びガイ
ド枠9(図2)の各端面は、シート22 〜2を傷付けな
いようになめらかに形成されていることが好ましい。
【0018】ガイド板13に沿ってガイド溝15内に導
かれた凵の字状のシート22 は、図5(a) の如く、先ず
前側の折曲ガイド板16で一側部2aが内向きにほぼ9
0°に折り曲げられ、次いで図5(b) の如く、後側の折
曲ガイド板17で他側部2bが内向きにほぼ90°に折
り曲げられる。シート22 は各折曲ガイド板16,17
で押さえ付けられることで、折り目付けがなされる。こ
れにより、図6の如く三つ折りのシート23 が形成され
る。
【0019】三つ折りにされたシート23 は図1のカッ
タ7で所要の長さに切断され、ハーネス用被覆シート1
8(図7)が完成する。なお、送りローラ6はシート2
を引っ張ってシートロール2′からガイド基板14まで
供給させる作用と、シート2 3 を所要長さに検尺してカ
ッタ7に供給する作用を同時に行う。シート2の送り速
度は例えば200〜250mm/s程度である。
【0020】図7の如く、シート18の内側にはワイヤ
ハーネス19の各電線がフラット形状に挿通され、フラ
ット形状部20が構成される。ワイヤハーネス19への
シート18の組付は、三つ折りのシート18を開いてワ
イヤハーネス19に被せ着け、三つ折り形状に自動復帰
したシート18の重ね合わせ部(2a,2b)を接着す
るだけの簡単な作業で済む。
【0021】シート18が予め三つ折り形状に成形され
ているから、従来の面倒なシートの各端部の位置合わせ
は全く不要である。また、シート18の重ね合わせ部が
従来のようにワイヤハーネス19の側方ではなく、ワイ
ヤハーネス19の上側に位置するから、接着部がワイヤ
ハーネス19の側方に出っ張って肥大化するといった不
具合も生じない。
【0022】第一実施例の構成はハーネス被覆シートの
成形方法としても有効である。第一折曲手段3のガイド
枠9や第二折曲手段4のガイド基板14は既存のシート
切断機(例えば図1の11)に後付けでき、それにより
簡単にシート折り曲げ切断機が構成される。
【0023】図8〜図13は、ハーネス被覆シートの製
造装置の第二実施例を示すものである。本例は基本的に
は前例とほぼ同様であるが、全体をユニット化し、三次
折曲手段を変更した点が主に異なっている。シートロー
ルや送りローラやカッタは本装置22とは別個に配設さ
れるので、図示を省略する。本例の装置22は例えば3
5mm幅程度の比較的幅狭のシートを15mm幅程度の三つ
折りシートに加工するのに適している。
【0024】図8,図9で、23は、シート(図示せ
ず)を断面U字状に折り曲げる一次折曲手段、24は、
U字状のシートを凵字状に折り曲げる二次折曲手段、2
5は、凵字状のシートを三つ折りに折り曲げる三次折曲
手段、矢印イはシートの供給方向を示す。一次折曲手段
23は長方形のガイド基板26上に一体的に設けられて
いる。
【0025】図10にも示す如く、ガイド基板26の前
端側には、深めで且つ広めの第一ガイド溝27が形成さ
れ、第一ガイド溝27内に逆凵字状のガイド枠28の下
半部が係合し、第一ガイド溝27の底壁27cとガイド
枠28(図12)の両側壁28a,28bと上壁28c
とで矩形状のシート挿通孔29が構成されている。ガイ
ド枠28はブラケット30でガイド基板26に固定され
ている。第一ガイド溝27とガイド枠28とで一次折曲
手段23が構成される。
【0026】図8,図9で第一ガイド溝27のシート送
り方向後方に浅めで且つ狭幅の第二ガイド溝31が続い
ている。第二ガイド溝31はガイド基板26の後端まで
続いている。ガイド枠28の後方に水平方向の薄板のガ
イド板32と、ガイド板32を固定するガイドアーム3
3とが位置している。ガイド板32は第一ガイド溝27
内に突出し、且つ第二ガイド溝31の底面31c(図1
0,図11)に沿ってガイド基板26の後端まで延びて
いる。
【0027】第二ガイド溝31の底面31cとガイド板
32との間には、シートを挿通させる狭い隙間が形成さ
れている。ガイド板32はステンレス等の滑りの良い材
料で形成することが好ましい。図8〜図10でガイドア
ーム33は門柱34に固定され、門柱34はガイド基板
26に固定されている。ガイドアーム33とガイド板3
2と第二ガイド溝31とで二次折曲手段24が構成され
る。
【0028】ガイド基板26の後半部において三次折曲
手段25の折曲ガイドブロック35が第二ガイド溝31
に被さるように設けられている。折曲ガイドブロック3
5の前方からガイド基板26の後端にかけて、第二ガイ
ド溝31の上側に広い溝36が段付きに形成されてい
る。折曲ガイドブロック35は図11,図13にも示す
如く溝36に係合する突部35aを中央に有している。
突部35aが溝36に係合した状態で突部35aの下側
に第二ガイド溝31が位置する。折曲ガイドブロック3
5はボルトでガイド基板26に固定される。折曲ガイド
ブロック35と第二ガイド溝31とで三次折曲手段25
が構成される。
【0029】図14の如く、シート37はガイド枠28
によってU字状に一次折曲され、次いでU字状のシート
371 がガイドアーム33とガイド板32に沿って凵字
状に二次折曲され、さらに凵字状のシート372 の両側
部が折曲ガイドブロック35の前端面35bに当接し、
第二ガイド溝31に沿って内向きに三次折曲される。こ
れによって図7と同様の三つ折りのシートが形成され
る。
【0030】図15〜図17は、ハーネス被覆シートの
製造装置の第三実施例を示すものである。本例の装置4
0は例えば150mm幅程度の幅広のシートを65mm幅程
度の三つ折りシートに加工するのに適している。本例で
はシート(図示せず)をU字状に加工する一次折曲手段
の図示を省略している。一次折曲手段は第一及び第二実
施例の構成を適用可能である。図15〜図17では、シ
ートを凵字状に折り曲げる二次折曲手段41と、凵字状
のシートを三つ折りにする三次折曲手段42とを主に示
している。なお、二次折曲手段41の一部(後述する図
17の支柱部43の切欠部44)を滑らかに形成すれ
ば、一次折曲手段を省略することも可能ではあるが、本
例では前例同様の一次折曲手段を用いることを前提に説
明を行う。
【0031】図15〜図17で、45は薄板状のガイド
板、46は、ガイド板45を固定したガイドアーム(ガ
イド板固定アーム)、47は、ガイドアーム46を固定
した門柱、48は門柱47を固定したガイド基板を示
す。図15,図16の如くガイド板45の前半部45a
はガイド基板48から突出し、ガイド板45の後半部4
5bはガイド基板48のガイド溝49内に位置してい
る。ガイド板45の前端部の両側にはテーパ状のシート
案内部45cが形成されている。
【0032】図17の如くガイド板45とガイド溝49
の底面との間、及びガイド板45の両側部とガイド溝4
9の両側面49a,49bとの間には、シートを挿通す
るために隙間50が構成されている。門柱47はガイド
基板48の前端に位置し、門柱47の両側の垂直な支柱
部43には、ガイド溝49の両側面49a,49bに続
く切欠部44が形成されている。
【0033】シートの両側部は切欠部44の内側面に沿
って垂直に立上げられて凵字状に成形され、図15のガ
イド基板48のガイド溝49に沿って矢印イ方向に移動
する。ガイド板45とガイド溝49と支柱部43とで二
次折曲手段41が構成されている。なお、支柱部43の
内側面をガイド溝49の両側面49a,49bと同一面
に位置させれば、切欠部44は不要である。
【0034】ガイド基板48の後半部には湾曲形状の折
曲ガイド部材51がガイド溝49の上にアーチ型の屋根
の如く被せ付けられている。折曲ガイド部材51は縦断
面円弧状の内側ガイド面51aを有し、内側ガイド面5
1aの高さはシート送り方向(矢印イ方向)にテーパ状
に漸次低くなり、且つ内側ガイド面51aの偏平率はシ
ート送り方向に漸次増加して、すなわち内側ガイド面5
1aの湾曲状態がシート送り方向に徐々に平らになっ
て、後端側においてガイド溝49上に狭い隙間で開口し
ている(図16の52)。内側ガイド面51aの前端側
51a1 はガイド溝49よりも幅広に設定され、内側ガ
イド面51aの幅はシート送り方向に漸次テーパ状に縮
幅している。折曲ガイド部材51は例えば合成樹脂のパ
イプを斜めにカットし、さらに先端側を斜めにカットし
て開口52を設けることで容易に形成される。
【0035】折曲ガイド部材51の直前には一本のへら
状の補助ガイド板53が設けられている。補助ガイド板
53はシート送り方向に傾斜して延び、補助ガイド板5
3の基端部はガイド溝49の一側面方においてガイド基
板48に固定され、補助ガイド板53の先端部53aは
ガイド溝49の他側面の直前において折曲ガイド部材5
1の入口部54内に進入して位置している。
【0036】補助ガイド板53は筒状スペーサ55(図
16)で嵩上げされて折曲ガイド部材51の入口部54
の半分程度の高さに位置し、補助ガイド板53の先端5
3a(図17)は折曲ガイド部材51の内側ガイド面5
1aに被接触である。補助ガイド板53の傾き角度はス
トッパボルト56(図16)に補助ガイド板53を当接
させることで規定される。補助ガイド板53と折曲ガイ
ド部材51とガイド溝49で三次折曲手段42が構成さ
れる。
【0037】図18の如く、図示しない一次折曲手段で
U字状に折曲されたシート581 (58)はガイド板4
5の下面に沿って門柱47からガイド溝49内に案内さ
れる。両側の支柱部43の切欠部44の内側面とガイド
溝49の両側の内側面49a,49bに沿ってシート5
1 が凵字状に折曲され、次いで凵字状のシート58 2
の一側部が補助ガイド板53によって内向きに少し曲げ
られて折曲ガイド部材51の内側に案内される。
【0038】シート582 の一側部は折曲ガイド部材5
1の入口部側において内側ガイド面51aに沿って内向
きに湾曲状に曲げられる。次いでシート582 の他側部
が折曲ガイド部材51の内側ガイド面51aに沿って内
向きに湾曲状に曲げられる。そして、折曲ガイド部材5
1内で漸次高さを減少させる内側ガイド面51aに沿っ
てシート582 の両側部が徐々に折り曲げられ、ついに
は折曲ガイド部材51の後部側で下向きに押し付けられ
て、三つ折りに折り目が付けられる。そして折曲ガイド
部材51の開口52から三つ折りの状態で導出される。
三つ折りのシート583 は図示しない送りローラで検尺
され、カッタで所要長さに切断される。
【0039】上記各実施例の如く、平らなシートを一次
折曲手段でU字状に一次折曲させ、次いでU字状のシー
トを二次折曲手段で凵字状に二次折曲させ、次いで凵字
状のシートを三次折曲手段で三つ折りに折曲させる構成
は、ハーネス被覆シートの製造方法としても有効であ
る。また、第二実施例において第三実施例と同様な補助
ガイド板(53)を用いることも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、一次折曲手段でシートがU字状に曲げられること
で、ガイド板に対するシートのセンタリングがなされ、
次いでガイド溝内のガイド板でシートの折り曲げ幅が確
保され、U字状のシートが二次折曲手段でスムーズに凵
字状に折り曲げられ、さらに凵字状のシートの両側部が
三次折曲手段で順次内向きに折り曲げられて、三つ折り
のハーネス被覆シートが自動的に簡単且つ確実に形成さ
れる。このハーネス被覆シートによれば、ワイヤハーネ
スにシートを被せるだけでシートが三つ折りの状態に自
動的に復元するから、従来のように作業者が一々シート
を折り曲げたり、シートの角を位置合わせしたりする手
間がかからず、ワイヤハーネスの被覆作業(フラット
化)が容易化する。また、シートが三つ折りであること
で、ワイヤハーネスの上にシートの接着部が位置するか
ら、従来のようにシートの接着部がワイヤハーネスの側
方に突出してワイヤハーネスが肥大化する心配もない。
【0041】また、請求項2記載の発明によれば、ガイ
ド溝の上部が折曲ガイドブロックで完全に塞がれるか
ら、請求項1に較べてガイド溝内でシートが三つ折り形
状に保持される時間が長く、シートの折り目が強く付け
られる。また、請求項3記載の発明によれば、凵字状の
シートの一側部が先に補助ガイド板で曲げられて折曲ガ
イド部材内に案内されることで、シートの各側部の折り
曲げ順が規定され、一定の折り曲げ形状の製品が得られ
ると共に、折曲ガイド部材内でシートの両側部の干渉が
起こらず、三つ折り動作がスムーズ且つ確実に行われ
る。また、折曲ガイド部材内でシートが急激にではなく
徐々に折り曲げられるから、精度の良い三つ折り形状が
得られる。また、請求項4記載の発明によれば、U字状
のシートの両側部がガイドアームによって左右に掻き分
けられることで、シートの両側部の倒れが防止され、次
の二次折曲動作が正確に行われる。また、請求項5記載
の発明によれば、平らなシートをU字状に予備成形し、
次いでU字状から凵字状に成形し、次いで凵字状から三
つ折りに成形することで、精度良くしかも確実に三つ折
りのハーネス被覆シートを形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハーネス被覆シートの製造装置
(製造方法)の第一実施例を示す斜視図である。
【図2】同じく一次折曲手段を示す斜視図である。
【図3】二次折曲手段を示す斜視図である。
【図4】三次折曲手段を示す斜視図である。
【図5】(a)(b)は三次折曲動作を示す斜視図である。
【図6】三次折曲手段で三つ折りにされたシートを示す
斜視図である。
【図7】シートでワイヤハーネスを覆った状態を示す斜
視図である。
【図8】ハーネス被覆シートの製造装置の第二実施例を
示す平面図である。
【図9】同じく第二実施例を示す側面図である。
【図10】第二実施例を示す正面図である。
【図11】第二実施例を示す背面図である。
【図12】一次折曲手段のガイド枠の固定手段を示す斜
視図である。
【図13】三次折曲手段の折曲ガイドブロックを示す斜
視図である。
【図14】第二実施例の作用(ハーネス被覆シートの製
造方法)を示す斜視図である。
【図15】ハーネス被覆シートの製造装置の第三実施例
を示す平面図である。
【図16】第三実施例を示す側面図である。
【図17】第三実施例を示す正面図である。
【図18】第三実施例の作用(ハーネス被覆シートの製
造方法)を示す斜視図である。
【図19】従来例を示す組付前の状態の斜視図である。
【図20】同じく組付後の状態の斜視図である。
【符号の説明】
1,22,40 装置 2,37,58 シート 3,23 一次折曲手段 4,24,41 二次折曲手段 5,25,42 三次折曲手段 8,29 シート挿通孔 12,33,46 ガイドアーム 13,32,45 ガイド板 15,31,49 ガイド溝 16,17 折曲ガイド板 35 折曲ガイドブロック 51 折曲ガイド部材 51a 内側ガイド面 53 補助ガイド板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平らなシートをU字状に折曲させる一次
    折曲手段と、U字状のシートを凵字状に折曲させる二次
    折曲手段と、凵字状のシートを三つ折りに折曲させる三
    次折曲手段とを備え、該一次折曲手段が矩形状のシート
    挿通孔を含み、該二次折曲手段が、シート送り方向に延
    びるガイド板と、ガイド板を位置させるガイド溝とを含
    み、該三次折曲手段が、該ガイド溝の両側においてシー
    ト送り方向に傾斜して順次配置された一対の折曲ガイド
    板を含むことを特徴とするハーネス被覆シートの製造装
    置。
  2. 【請求項2】 前記一対の折曲ガイド板に代えて、前記
    三次折曲手段が、前記ガイド溝の上で凵字状のシートの
    両側部を当接させる折曲ガイドブロックを含むことを特
    徴とする請求項1記載のハーネス被覆シートの製造装
    置。
  3. 【請求項3】 前記一対の折曲ガイド板に代えて、前記
    三次折曲手段が、シート送り方向に傾斜した一枚の補助
    ガイド板と、該補助ガイド板に近接して配置された湾曲
    形状の折曲ガイド部材とを含み、該折曲ガイド部材の内
    側ガイド面の高さがシート送り方向に漸次低くなってい
    ることを特徴とする請求項1記載のハーネス被覆シート
    の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド板の先端側がガイドアームに
    固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか
    に記載のハーネス被覆シートの製造装置。
  5. 【請求項5】 平らなシートを一次折曲手段でU字状に
    折曲させ、次いでU字状のシートを二次折曲手段で凵字
    状に折曲させ、さらに凵字状のシートを三次折曲手段で
    三つ折りに折曲させることを特徴とするハーネス被覆シ
    ートの製造方法。
JP10097570A 1998-04-09 1998-04-09 ハーネス被覆シートの製造装置及び製造方法 Withdrawn JPH11297139A (ja)

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