JP3474242B2 - 板材の折曲げ加工方法 - Google Patents

板材の折曲げ加工方法

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JP3474242B2
JP3474242B2 JP32683493A JP32683493A JP3474242B2 JP 3474242 B2 JP3474242 B2 JP 3474242B2 JP 32683493 A JP32683493 A JP 32683493A JP 32683493 A JP32683493 A JP 32683493A JP 3474242 B2 JP3474242 B2 JP 3474242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板材の一部をL字形状
に折曲げる板材の折曲げ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本件の出願人は、板材の一部をL字形状
に折曲げる板材の折曲げ方法の1つとして特開平2−2
58117号公報に記載する技術を既に完成し、出願し
ている。上記先行技術においては、まず連結部分を残し
て板材に複数のスリットを同一直線上に形成せしめる。
そして、連結部分をスリットとほぼ同一直線上にある折
曲げ線を基準として折曲げるものである。上記先行技術
によれば、連結部分を折曲げるため、板材の一部を容易
にL字形状に折曲げることができるという効果を奏す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
においては、前記連結部分が扇形状に変形し、またスリ
ットが板材の板厚に相当するV字形状の溝に変形してし
まうため、曲げ成形を行った板材の外観が良くないと共
に、折曲げ加工後に折曲げ部強度を高めるための措置が
厄介になるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
点を解決するため、請求項1に記載の発明にあっては、
板材の一部をL字形状に折曲げる板材の折曲げ加工方法
において、 (i) 板材に複数の長スリットを同一直線上に加工形
成せしめて、連結部分を残して板材を一対の区画部に区
画形成せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii) 工程が終了した
後に、上記連結部分における一対の短スリットの間の領
域を、各短スリットの先端部を通りかつ複数の長スリッ
トに対して平行な折曲げ線を基準として折曲げる工程と
を備えてなることを特徴とする。
【0005】請求項2に記載の発明にあっては、板材の
一部をL字形状に折曲げる板材の折曲げ加工方法におい
て、 (i) 板材における同一直線上にある複数の長スリッ
トに相当する部分に、切断テーパ角とほぼ同じ照射角の
下で熱切断ビームを照射することにより、板材に複数の
長スリットを同一直線上に加工形成せしめて、連結部分
を残して板材を一対の区画部に区画せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii) 工程が終了した
後に、上記連結部分における一対の短スリットの間の領
域を、各短スリットの先端部を通りかつ長スリットに対
して平行な折曲げ線を基準として折曲げる工程とを備え
てなることを特徴とする。
【0006】請求項3に記載の発明にあっては、板材の
一部をL字形状に折曲げる板材の折曲げ加工方法におい
て、 (i) 板材における同一直線上にある複数の長スリッ
トに相当する部分に、切断テーパ角とほぼ同じ照射角の
下で熱切断ビームを照射することにより、板材に複数の
長スリットを同一直線上に加工形成せしめて、連結部分
を残して板材を一対の区画部に区画せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii)工程が終了した
後に、前記連結部分における一対の短スリットの間の領
域を、長スリットと同一直線上の折曲げ線を基準として
折曲げる工程と、 (iv) 上記(iii)工程が終了した後に、一方の区画
部を他方の区画部の板厚方向における表側へ相対的に移
動させる工程とを備えてなることを特徴とする。
【0007】請求項4に記載の発明にあっては、板材の
一部をL字形状に折曲げる板材の折曲げ加工方法におい
て、 (i) 板材における同一直線上にある複数の長スリッ
トに相当する部分に、板材の切断面に板厚方向に沿って
広がりを与えようとする広がり側から熱切断ビームを照
射することにより、板材に複数の長スリットを同一直線
上に加工形成せしめて、連結部分を残して板材を一対の
区画部に区画形成せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii) 工程が終了した
後に、上記連結部分における一対の短スリットの間の領
域を、各短スリットの先端部を通りかつ長スリットに対
して平行な折曲げ線を基準として折曲げる工程とを備え
てなることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明の構成によれば、連結部
分を折曲げ線を基準して折曲げているため、板材の一部
を小さい力でも容易にL字形状に曲げ形成せしめること
ができる。複数の長スリットの他に短スリットを加工形
成せしめ、かつ上記連結部分における一対の短スリット
の間の領域を折曲げているため、長スリットが変形して
生じるV字形状の溝には、一方の区画部における凸部が
埋まるものである。更に、上記折曲げ線は各短スリット
の先端部を通りかつ長スリットに対してほぼ平行である
ため、連結部分を折曲げ線を基準として折曲げることに
より、板材の一部がL字形状に曲げ形成せしめられると
ほぼ同時に、V字形状の溝に一方の区画部の凸部が埋ま
るものである。
【0009】請求項2又は請求項3に記載の発明の構成
によれば、請求項1に記載の発明の構成と同様に、小さ
い力でも容易に板材の一部をL字形状に曲げ形成せしめ
ることができると共に、長スリットの変形により生じる
V字形状の溝には一方の区画部の凸部が埋まるものであ
る。特に、請求項2に記載の発明の構成によれば、板材
の一部がL字形状に曲げ形成せしめられるとほぼ同時
に、V字形状の溝に一方の区画部の凸部が埋まるもので
ある。更に、請求項2又は請求項3に記載の発明の構成
によれば、切断テーパ角とほぼ同じ照射角の下で熱切断
ビームを長スリットに相当する部分に照射しているた
め、他方の区画部の切断面が裏側面(又は表側面)に対
してほぼ直角になるようにすることができ、板材の一部
をL字形状に曲げ形成せしめたときに、他方の区画部の
切断面と一方の区画部の凸部の間に間隙を極力生じさせ
ないようにすることができる。
【0010】請求項4に記載の発明の構成によれば、請
求項1に記載の発明の構成と同様に、小さい力でも容易
に板材の一部をL字形状に曲げ形成せしめることができ
ると共に、長スリットの変形により生じるV字形状の溝
には一方の区画部の凸部が埋まるものである。また、板
材の一部がL字形状に曲げ形成せしめられるとほぼ同時
に、V字形状の溝に一方の区画部の凸部が埋まるもので
ある。更に、板材の切断面に板厚方向に沿って広がりを
与えようとする広がり側から熱切断ビームを長スリット
に相当する部分に照射しているため、熱切断ビームの照
射量を調整して上記広がりの広がり角度を調節すること
によって、板材の一部をL字形状に曲げ形成せしめたと
きに、一対の区画部のなす角を所定角度になるようにす
ることができる。
【0011】
【実施例】第1実施例に係る板材の折曲げ加工方法につ
いて説明する。
【0012】図1を参照するに、板材1の折曲げ加工を
行うためには、板材1に複数の長スリット3を同一直線
上に加工形成せしめることにより、連結部分5を残して
板材1を第1区画部7と第2区画部9に区画形成せしめ
る(図1参照)。次に、各長スリット3の端部に短スリ
ット11をそれぞれ直交(交差の一例)して加工形成せ
しめる(図1参照)。
【0013】ここで、上記長スリット3、短スリット1
1は、例えばレーザ加工、プラズマジェット加工等によ
り加工するものであり、長スリット3を加工形成せしめ
る前に、短スリット11を加工形成せしめても差し支え
ない。また、短スリット11は、図4(a)(b)に示
すように第2区画部9の裏側9aと表側9bにおいて長
さが異っても差し支えなく、図5(a)(b)に示すよ
うに第2区画部9の他に第1区画部7に加工形成されて
も差し支えない(この場合も区画部7,9の裏側9a,
11aと表側9b,11bにおいても長さが異っても差
し支えない)。
【0014】なお、長スリット3の長さは短スリット1
1の長さよりも長いとは限らない。
【0015】図2、図3を参照するに、板材1に対して
長スリット3、短スリット11を加工形成せしめた後
に、折曲げ機におけるダイショルダーピース13、ダイ
板押え15に板材1を支持せしめ、パンチ17を下降さ
せてパンチ17とダイ板押え15により板材1を挟持す
る。
【0016】そして、パンチ17を更に下降させること
により、ダイショルダーピース13をダイ板押え15に
対して相対的に上方向へ移動させ、連結部分5における
一対の短スリット11の間の領域を折曲げ線Lを基準と
して折曲げて、板材Wの一部をL字形状に曲げ形成せし
めることができる(図2参照)。ここで、上記折曲げ線
Lは、図1に示すように各短スリット11の先端部を通
りかつ長スリット3に対してほぼ平行な線である。な
お、折曲げ加工後の板材1においては、図3に示すよう
に、第1区画部7の端面と第2区画部9における凸部1
9の間に微小な間隙gが生じるが、この間隙gを小さく
するためには短スリット11の長さを板厚以下にするこ
とが望ましい。
【0017】上述の折曲げ加工の加工過程について詳し
く説明すると、次のようになる。即ち、連結部分5にお
ける一対の短スリット11の間の領域を折曲げ線Lを基
準として折曲げているため、板材1の一部を小さい力で
も容易にL字形状に曲げ形成せしめることができる。ま
た、複数の長スリット3の他に短スリット11を加工形
成せしめ、かつ上記連結部分5における一対の短スリッ
ト11の間の領域を折曲げているため、図3に示すよう
に長スリット3の変形により生じるV字形状の溝に第2
区画部9における凸部(長スリット3と短スリット11
により区画される部分)19が埋まるものである。更
に、折曲げ線Lは各短スリット11の先端部を通りかつ
長スリット3に対してほぼ平行であるため、連結部分5
を折曲げ線Lを基準として折曲げることにより、板材1
の一部がL字形状に曲げ形成せしめられるとほぼ同時
に、上記V字形状の溝に上記凸部19が埋まるものであ
る。
【0018】以上のごとき第1実施例によれば、板材1
の一部を小さい力でも容易にL字形状に曲げ形成せしめ
ることができるため、板材1の折曲げ加工の作業能率が
向上するものである。
【0019】また、長スリット3の変形により生じるV
字形状の溝に第2区画部9における凸部19が埋まるた
め、板材1の一部をL字形状に曲げ形成せしめても、板
材1の折曲げ部の外観は損なわれることなく、折曲げ部
の強度を高めるための措置(例えば溶接作業)も容易に
行い得る。
【0020】更に、連結部分5を折曲げ線Lを基準とし
て折曲げることにより、板材1の一部がL字形状に曲げ
形成せしめられるとほぼ同時に、上記V字形状の溝に上
記凸部19が埋まるため、折曲げ加工作業における工程
数を減らして、作業能率が向上するものである。
【0021】次に、第2実施例に係る板材の折曲げ加工
方法について説明する。この板材の折曲げ加工方法は、
図6に示すようにレーザ加工ヘッド21により板材1に
対してほぼ垂直にレーザビームLBを照射した場合にお
ける板材1の切断面がテーパ状になっていることを着目
して発明されたものである。
【0022】図7を参照するに、板材1における同一直
線上にある複数の長スリット3に相当する部分に対し
て、レーザ加工ヘッド21を適宜に操作して切断テーパ
角θTと同じ照射角θT の下でレーザビームLB(熱切
断ビームの一例)を照射する。
【0023】これによって、板材1に複数の長スリット
3を同一直線上に加工形成せしめて、連結部分5を残し
て板材1を第1区画部7と第2区画部9に区画せしめる
ことができる(図7(a)参照)。ここで、切断テーパ
角θT とは図6に示すように板材Wに対してほぼ垂直に
レーザヒームLBを照射した場合における切断面の傾斜
角のことをいう。
【0024】板材1に複数の長スリット3を加工形成せ
しめた後に、レーザ加工により各長スリット3の端部に
短スリット11を直交して加工形成せしめる。なお、こ
の場合にはレーザビームLBの照射角をほぼ0、換言す
れば板材1に対してほぼ垂直に照射するようにすること
が望ましい。
【0025】板材1に対して長スリット3、短スリット
11を加工形成せしめた後に、折曲げ機を適宜に操作し
て連結部分5における一対の短スリット11の間の領域
を、長スリット3で同一直線上の折曲げ線L′を基準と
して折曲げて、板材1の一部をL字形状に曲げ形成せし
める(図7(b)参照)。なお、連結部材5の折曲げ作
業は、第1実施例において用いた折曲げ機等により行
う。上記連結部分5を折曲げ線L′を基準として折曲げ
た後に、プッシャー(図示省略)の作用により第1区画
部7を第2区画部9の板厚方向における表側(図7にお
いて下側)へ相対的に移動させることにより、前記V字
形状の溝に凸部19が埋まるものである(図7(c)参
照)。
【0026】ここで、切断テーパ角とほぼ同じ照射角θ
T の下でレーザビームLBを長スリット3に相当する部
分に照射しているため、第2区画部9の切断面(図7に
おける長スリット3の右内側面)を第2区画部9の裏側
面9a(又は表側面9b)に対してほぼ直角になるよう
にすることができ、板材1の一部をL字形状に曲げ形成
せしめたときに、第2区画部9の切断面と第1区画部7
の凸部19の間の間隙gをほぼ0にすることができる
(図7(c)参照)。
【0027】また、第1実施例と同様に、各短スリット
11の先端部を通り長スリット3に対してほぼ平行な折
曲げ線Lを基準として上記連結部分5を折曲げる場合に
は、板材Wの一部をL字形状に曲げ形成せしめるとほぼ
同時にV字形状の溝に凸部19を埋めることができるた
め、プッシャ−の作用により第1区画部7を第2区画部
9の板厚方向における表側へ相対的に移動させることは
必要ない。
【0028】以上のごとき第2実施例によれば、第1実
施例と同様に、小さい力でも容易に板材1の一部をL字
形状に曲げ形成せしめることができるため、板材1の折
曲げ加工の作業能率が向上すると共に、長スリット3の
変形により生じるV字形状の溝に板材1の凸部19が埋
まるため、板材1の折曲げ部の外観は損なわれることな
く、折曲げ部の強度を高めるための措置も容易に行い得
る。
【0029】更に、第2区画部9の切断面を第2区画部
9の裏側面9a(又は表側面9b)に対してほぼ直角に
なるようにすることができ、板材1の一部をL字形状に
曲げ形成せしめたときに、第2区画部9の切断面と第1
区画部7の凸部19の間の間隙gをほぼ0にすることが
できるため、板材1の折曲げ部の外観をより一層良くす
ることができる。
【0030】最後に、第3実施例に係る板材の折曲げ加
工方法について説明する。この板材の折曲げ加工方法
は、図6に示すようにレーザ加工ヘッド21によりレー
ザビームLBを照射した場合に板材1の切断面が一定の
拡がり方向を有していることを着目して発明されたもの
である。
【0031】図8(a)を参照するに、板材1における
同一直線上にある複数の長スリット3に相当する部分に
対して、レーザ加工ヘッド21を適宜に操作して板材1
の切断面に板厚方向に沿って広がりを与えようとする広
がり側(この場合は裏側であって、図8において上側)
からレーザビームLBを照射する。これによって、板材
1に複数の長スリット3を同一直線上に加工形成せしめ
て、連結部分5を残して板材1を第1区画部7と第2区
画部9に区画せしめることができる。また、レーザ加工
ヘッド21を適宣に操作して各長スリット3の端部に短
スリット11を直交して加工形成せしめる。
【0032】板材1を第1区画部7と第2区画部9を区
画せしめた後に、上記長スリット3に対して平行でかつ
同一直線上にある長スリット23に相当する部分に対し
て、レーザ加工ヘッド21を適宜に操作して、板材1の
切断面に板厚方向に沿って広がりを与えようとする広が
り側(この場合は表側であって、図8において下側)か
らレーザビームLBを照射する。これによって、板材1
に長スリット3と平行な複数の長スリット23を同一直
線上に加工形成せしめて、板材1を第1区画部7と第2
区画部9に区画する他に連結部分25を残こして第2区
画部9と第3区画部27に区画せしめることができる。
また、レーザ加工ヘッド21を適宣に操作して各長スリ
ット3の端部に短スリット29を直交して加工形成せし
めることができる。
【0033】なお、切断テーパ角と同じ照射角の下で長
スリット3に相当する部分、長スリット23に相当する
部分にレーザビームLBを照射しても差し支えない。
【0034】板材1に対して長スリット3,23、短ス
リット11,29を加工形成せしめた後に、連結部分5
における一対の短スリット11に間の領域を、長スリッ
ト3と同一直線上の折曲げ線L1 を基準として折曲げ
て、板材1の一部をL字形状に曲げ形成せしめる。そし
て、プッシャー(図示省略)の作用により第1区画部7
を第2区画部9の板厚方向における表側(図8において
下側)へ移動させることにより、長スリット3の変形に
より生じるV字形状の溝に凸部19が埋まる(図8
(b)参照)。
【0035】第1区画部7を第2区画部9側へ移動させ
た後に、連結部分25における一対の短スリット29の
間の領域を、長スリット23と同一直線上の折曲げ線L
2 を基準として折曲げて、板材1の一部をコの字形(L
字形状の一態様)に曲げ形成せしめる(図9(a)参
照)。そして、プッシャーの作用により第2区画部9を
第3区画部27の板厚方向における表側(図9において
下側)へ移動させることにより、長スリット23の変形
により生じるV字形状の溝に凸部(長スリット23、短
スリット29により区画される部分)31が埋まる。
【0036】以上のごとき第3実施例によれば、第1実
施例と同様に、小さい力でも容易に板材1の一部をコの
字形状に曲げ形成せしめることができるため、板材1の
折曲げ加工作業能率が向上すると共に、長スリット3,
23の変形により生じるV字形状の溝に板材1の凸部1
1,31が埋まるため、板材1の折曲げ部の外観は損な
われることなく、折曲げ部の強度を高めるための措置も
容易に行い得る。
【0037】特に、板材1の切断面に板厚方向に沿って
広がりを与えようとする広がり側からレーザビームLB
を長スリット3,23に相当する部分に照射しているた
め、レーザビームLBの照射量を調整して上記広がりの
広がり角度を調節することによって、例えば板材1の一
部をL字形状に曲げ形成せしめたときに第1区画部7と
第2区画部9のなす角が所定角度(90°以下)になる
ようにすることができ、折曲げ加工精度を高めることが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、請求項1から請求項4のうちのいずれかの
請求項に記載の発明によれば、板材の一部を小さい力で
も容易にL字形状に曲げ形成せしめることができるた
め、板材の折曲げ加工の作業能率が向上するものであ
る。また、長スリットの変形により生じるV字形状の溝
に板材の凸部が埋るため、板材の折曲げ部の外観は損な
われることなく、折曲げ部の強度を高めるための措置も
容易に行い得る。
【0039】また、本発明に係る請求項1、請求項2、
請求項4のうちのいずれかの請求項に発明によれば、板
材の一部がL字形状に曲げ形成せしめられるとほぼ同時
に、上記V字形状の溝に上記凸部が埋るため、折曲げ加
工作業における工数を減らして作業能率が向上する。
【0040】更に、請求項2又は請求項3に記載の発明
によれば、他方の区画部の切断面が裏側面(又は表側
面)に対してほぼ直角になるようにすることができ、板
材の一部をL字形状に曲げ形成せしめたときに、他方の
区画部の切断面と一方の区画部の凸部の間に間隙を極力
生じさせないようにすることができるため、板材の折曲
げ部の外観をより一層良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る発明における板材折曲げ加工
機の工程を示す図である。
【図2】第1実施例に係る発明における板材折曲げ加工
機の工程を示す図である。
【図3】第1実施例に係る発明における板材折曲げ加工
機の工程を示す図である。
【図4】短スリットの加工態様を示す図である。
【図5】短スリットの加工態様を示す図である。
【図6】板材に対して垂直にレーザビームを照射した場
合における切断面の状態を示す図である。
【図7】第2実施例に係る発明における板材折曲げ加工
の工程を示す図である。
【図8】第3実施例に係る発明における板材折曲加工の
工程を示す図である。
【図9】第3実施例に係る発明における板材折曲加工の
工程を示す図である。
【符号の説明】
1 板材 3 長スリット 5 連結部分 7 第1区画部 9 第2区画部 11 短スリット

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材の一部をL字形状に折曲げる板材の
    折曲げ加工方法において、 (i) 板材に複数の長スリットを同一直線上に加工形
    成せしめて、連結部分を残して板材を一対の区画部に区
    画形成せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
    差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii) 工程が終了した
    後に、上記連結部分における一対の短スリットの間の領
    域を、各短スリットの先端部を通りかつ複数の長スリッ
    トに対して平行な折曲げ線を基準として折曲げる工程と
    を備えてなることを特徴とする板材の折曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】 板材の一部をL字形状に折曲げる板材の
    折曲げ加工方法において、 (i) 板材における同一直線上にある複数の長スリッ
    トに相当する部分に、切断テーパ角とほぼ同じ照射角の
    下で熱切断ビームを照射することにより、板材に複数の
    長スリットを同一直線上に加工形成せしめて、連結部分
    を残して板材を一対の区画部に区画せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
    差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii) 工程が終了した
    後に、上記連結部分における一対の短スリットの間の領
    域を、各短スリットの先端部を通りかつ長スリットに対
    して平行な折曲げ線を基準として折曲げる工程とを備え
    てなることを特徴とする板材の折曲げ加工方法。
  3. 【請求項3】 板材の一部をL字形状に折曲げる板材の
    折曲げ加工方法において、 (i) 板材における同一直線上にある複数の長スリッ
    トに相当する部分に、切断テーパ角とほぼ同じ照射角の
    下で熱切断ビームを照射することにより、板材に複数の
    長スリットを同一直線上に加工形成せしめて、連結部分
    を残して板材を一対の区画部に区画せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
    差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii)工程が終了した
    後に、前記連結部分における一対の短スリットの間の領
    域を、長スリットと同一直線上の折曲げ線を基準として
    折曲げる工程と、 (iv) 上記(iii)工程が終了した後に、一方の区画
    部を他方の区画部の板厚方向における表側へ相対的に移
    動させる工程とを備えてなることを特徴とする板材の折
    曲げ加工方法。
  4. 【請求項4】 板材の一部をL字形状に折曲げる板材の
    折曲げ加工方法において、 (i) 板材における同一直線上にある複数の長スリッ
    トに相当する部分に、板材の切断面に板厚方向に沿って
    広がりを与えようとする広がり側から熱切断ビームを照
    射することにより、板材に複数の長スリットを同一直線
    上に加工形成せしめて、連結部分を残して板材を一対の
    区画部に区画形成せしめる工程と、 (ii) 各長スリットの端部に短スリットをそれぞれ交
    差して加工形成せしめる工程と、 (iii) 上記(i)工程及び上記(ii) 工程が終了した
    後に、上記連結部分における一対の短スリットの間の領
    域を、各短スリットの先端部を通りかつ長スリットに対
    して平行な折曲げ線を基準として折曲げる工程とを備え
    てなることを特徴とする板材の折曲げ加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200492133Y1 (ko) * 2019-05-22 2020-08-13 백승열 커팅한 것처럼 식별되는 각진무늬모양을 갖는 곡면이나 구형태의 귀금속장신구

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