JPH11297039A - 編集装置 - Google Patents

編集装置

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JPH11297039A
JPH11297039A JP9458098A JP9458098A JPH11297039A JP H11297039 A JPH11297039 A JP H11297039A JP 9458098 A JP9458098 A JP 9458098A JP 9458098 A JP9458098 A JP 9458098A JP H11297039 A JPH11297039 A JP H11297039A
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JP9458098A
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Hirokazu Imazeki
浩和 今関
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 編集対象とされる記録媒体が装填されていな
い状態でも、この編集対象の記録媒体についての文字入
力(ネーム登録)等の編集作業が行えるようにする。 【解決手段】 編集対象として設定したディスクを現在
装填されていないディスクとした場合には、入力された
文字情報を、現在装填されていないディスクの編集領域
であるTOC文字情報エリアに格納し、ディスクが交換
又は改めて挿入されるのを待って、ディスクの管理情報
の書き換えを行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は編集装置に関わり、
例えば記録媒体に記録されたデータ又は記録媒体ごとに
対して登録した名称などを示し得る文字情報が編集情報
として格納される記録媒体に対応して、その文字情報に
ついての入力、及び記録媒体への編集情報の記録(更
新)などを行うことが可能とされた編集装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】各種記録媒体及びそれらに対応する記録
再生装置が開発されているが、特に近年ミニディスクシ
ステムとして知られているように、ユーザーが自由に音
楽データ等を記録できるものも普及している。
【0003】例えばこのミニディスクシステムの場合
は、ディスク上でユーザーが録音を行なった領域(デー
タ記録済領域)や、まだ何も録音されていない領域(デ
ータ記録可能な未記録領域)を管理するために、音楽等
の主データとは別に、ユーザーTOC(以下、U−TO
Cという)という管理情報が記録されている。そして記
録装置はこのU−TOCを参照しながら録音を行なう領
域を判別し、また再生装置はU−TOCを参照して再生
すべき領域を判別している。
【0004】つまり、U−TOCには録音された各楽曲
等がトラックというデータ単位で管理され、そのスター
トアドレス、エンドアドレス等が記される。また何も録
音されていないフリーエリアについては今後のデータ記
録に用いることのできる領域として、そのスタートアド
レス、エンドアドレス等が記される。
【0005】また、このようなミニディスクシステムで
は、編集機能の1部としてディスクタイトル等を示すこ
とのできるディスクネーム、及びトラック(プログラ
ム)単位で記録される楽曲等のタイトルを示すことので
きるトラックネームを、ユーザが所定の操作方法に従っ
て入力して登録することが可能とされている。ミニディ
スクシステムでは、このようなディスクネーム及びトラ
ックネーム(以下両者を一括した場合は、これを単に
「ネーム」ということもある)として登録された文字情
報もU−TOC上の所定領域において格納するようにし
ており、例えば再生時等に際して、必要に応じてU−T
OCに格納されたディスクネーム及び所望のトラックの
トラックネームを参照して表示出力させることができる
ようになっている。ユーザはこのような機能を活用し
て、ディスクやトラックについてネームを登録しておく
ことで、例えば以降は、再生装置に装填されたディスク
名やトラックごとの曲目などを表示部に表示させて確認
することができる。
【0006】上記のようなネームの登録のための編集
は、例えば次のような構成により実現される。例えばミ
ニディスクシステムとしての記録再生装置においては、
主としてショックプルーフ機能(耐振機能)を得るため
に、記録再生データを一時蓄積して保持するバッファメ
モリが備えられるのであるが、このバッファメモリの一
部所定領域は、上記U−TOCを格納する領域として設
定される。つまり、バッファメモリとしては、例えば図
18(a)に示すように、記録再生データが蓄積される
データエリアA1と、U−TOCが格納されるTOCエ
リアA2とが設定されているものである。ここで、TO
CエリアA2には、記録再生装置にディスクが装填され
たときに、このディスクから読み出した上記U−TOC
を少なくとも含む管理情報が格納されるものである。そ
して、TOCエリアA2に管理情報が格納されて以降、
例えばディスクネームやトラックネームの表示等の動作
は、例えば、ディスクに格納されているU−TOCを直
接利用するのではなく、TOCエリアA2に格納されて
いるU−TOCの情報を参照することにより行われるよ
うにされる。このバッファメモリは、例えばDRAMに
より構成される。
【0007】また、記録再生装置のシステムコントロー
ラが有するとされるRAM(例えばSRAMにより構成
される)としては、図18(b)に示すようにして、シ
ステムコントローラ制御用エリアA11と、文字情報制
御用エリアA12とが設定される。システムコントロー
ラ制御用エリアA11は、システムコントローラが実行
すべき各種制御処理に利用されるデータや演算結果など
の情報が逐次格納される領域である。そして、文字情報
制御用エリアA12は、ユーザの所定操作等に従って、
ネーム等の文字情報の変更などの編集を行う場合の作業
領域として設定されているものである。このRAMは、
例えばSRAMにより構成される。
【0008】ここで、現在装填されているディスクに関
するネームの編集のための所定操作が行われたとする
と、先ず、操作に従ったネームの編集のために必要とさ
れるデータ部分をバッファメモリのTOCエリアA2か
ら読み出し、システムコントローラのRAMの文字情報
制御用エリアA12に書き込みを行う。そして、文字情
報制御用エリアA12に書き込まれたデータに対して操
作に従ったネームの追加、変更などの編集処理を実行
し、編集処理が終了した時点で、文字情報制御用エリア
A12に格納されている情報をバッファメモリのTOC
エリアA2に戻して書き込むようにしている。このよう
な処理が行われることで、バッファメモリのTOCエリ
アA2としては、常に装填されているディスクに対応す
る最新の管理情報が格納されることになる。そして、実
際には、前述したようにして、このTOCエリアA2に
格納されている管理情報を参照することで、記録再生装
置では、ユーザの操作に従った編集結果に応じたネーム
等の表示、及び適正な記録再生動作を行うことが可能と
なるものである。そして、TOCエリアA2に格納され
ている管理情報は、例えば、ディスクが記録再生装置か
ら排出されるとき、或いは録音や再生動作終了時などの
所定のタイミングでディスクに対して書き込みが行われ
るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図18
により説明した構成によると、バッファメモリのTOC
エリアA2は、記録再生装置に対して現在装填されてい
るディスクの管理情報が読み込まれて格納されるべき領
域として規定され、ネーム登録などの編集時において
は、RAMの文字情報制御用エリアA12を作業領域と
して利用しながらバッファメモリのTOCエリアA2の
管理情報を更新していくようにされるが、このような構
成は、管理情報の書き換えを要するネームの登録等の編
集処理は、現在装填されているディスクに関してのみし
か行うことができないことを意味する。つまりは、ネー
ム登録などを編集を行うためには、その編集対象となる
ディスクが装填されていることが条件となるものであ
る。このため、或るディスクが装填されている状態の下
で、現在は装填されていない他のディスクに関するネー
ムの登録を予め行い、例えば、これまで装填されていた
ディスクと、上記他のディスクとを入れ替えるように装
填し、この改めて装填されたディスクに対して先に登録
しておいたネームを記録するといったことはできないこ
とになる。更には、記録再生装置に対してディスクが装
填されていない状態であっても、、バッファメモリのT
OCエリアA2が現在装填されているディスクの管理情
報が格納されるべき領域として規定されている以上、現
在装填されていないディスクに関するネームの登録など
の編集作業はおこなうことができないことになる。
【0010】つまり、現状としては、ネーム登録などの
編集処理を行うのにあたり、編集対象とされるディスク
が装填されていない状態の下で予め行うことはできずに
いたものである。これは、ユーザにとっては、編集作業
に関する使い勝手の向上が阻害されることにつながる。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
たような課題を考慮して、データが記録されると共に、
少なくともデータ又は当該記録媒体に関連する文字情報
を有して形成される編集情報が記録可能とされる記録媒
体に対応して編集情報の記録を行うことのできる編集装
置として、記録媒体が装脱可能な機構を有すると共に、
文字情報を入力することのできる文字情報入力手段と、
文字情報入力手段による文字情報入力について、文字情
報入力手段により文字情報入力が行われているときには
装填されていない、或る未装填記録媒体に対応するもの
であることを設定することのできる対応記録媒体設定手
段と、当該編集装置に現在装填されている記録媒体の編
集情報が記憶されるべき第1の記憶手段と、対応記録媒
体設定手段による設定が行われた場合に、文字情報入力
手段により入力された文字情報が記憶される第2の記憶
手段と、当該編集装置に対して行われた記録媒体の装脱
状態を検出することのできる記録媒体検出手段と、第2
の記憶手段に記憶されている文字情報が第1の記憶手段
の編集情報として管理されるように、第1の記憶手段の
編集情報を更新する情報更新手段と、対応記録媒体設定
手段による設定が行われており、かつ、記録媒体検出手
段の検出結果に基づいて、文字情報入力手段による文字
情報入力終了後において、装填される記録媒体の入れ替
え、或いは記録媒体が装填されていない状態から新たな
記録媒体が装填されたことを判別した場合には、情報更
新手段により更新させた第1の記憶手段の編集情報を、
現在装填されている上記新たな記録媒体に対して記録す
ることのできる記録制御手段とを備えて構成することと
した。
【0012】また、データが記録されると共に、少なく
ともデータ又は当該記録媒体に関連する文字情報を有し
て形成される編集情報が記録可能とされる記録媒体に対
応して、上記編集情報の記録を行うことのできる編集装
置として、記録媒体が装脱可能な機構を有すると共に、
文字情報を入力することのできる文字情報入力手段と、
当該編集装置に現在装填されている記録媒体の編集情報
が記憶されるべき第1の記憶手段と、文字情報入力手段
により入力された文字情報を記憶することのできる第2
の記憶手段と、当該編集装置に対して行われた記録媒体
の装脱状態を検出することのできる記録媒体検出手段
と、第2の記憶手段に記憶されている文字情報が第1の
記憶手段の編集情報として管理されるように、第1の記
憶手段の編集情報を更新する情報更新手段と、記録媒体
検出手段の検出結果に基づいて、文字情報入力手段によ
り文字入力を行っていた段階において記録媒体が装填さ
れておらず、かつ、文字情報入力手段による文字入力情
報終了後において新たな記録媒体が装填されたことを判
別した場合には、情報更新手段により更新させた第1の
記憶手段の編集情報を、現在装填されている新たな記録
媒体に対して記録することのできる記録制御手段とを備
えて構成することとした。
【0013】上記構成によれば、編集装置に対して現在
装填されている記録媒体から読み出された編集情報が記
憶されるべき第1の記憶手段に加えて、現在装填されて
いない記録媒体に対応すべきものとして入力された文字
情報を記憶するための第2の記憶手段が設けられること
になる。そして、第2の記憶手段に対して文字情報を記
憶させた後に記録媒体を装填すれば、第1の記憶手段に
は、この装填された記録媒体の編集情報が記憶されるこ
とになるものである。そこで、この第1の記憶手段に記
憶された編集情報について、第2の記憶手段に記憶され
ている文字情報が含まれるように更新を行った後に、こ
の更新された編集情報(即ち第1の記憶手段の記憶情
報)を記録媒体に対して記録させるようにすることで、
文字入力時には装填されていなかった記録媒体に対する
文字編集を可能とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以降、本発明の実施の形態として
の例を図面を参照して説明する。本実施の形態の編集装
置としてはMD(ミニディスク)に対応して記録再生を
行うことのできるMDレコーダに搭載されている場合を
例に挙げることとする。説明は次の順に行う。 1.MDレコーダ 2.MDトラックフォーマット 3.U−TOC 4.バッファメモリ、RAMの構造例 5.編集動作例 5−1.編集動作例1 5−2.編集動作例2 5−3.編集動作例3 5−4.編集動作例4 6.実際の操作に従った処理動作例 6−1.ディスク編集モード例 6−2.第1の処理動作例 6−3.第2の処理動作例
【0015】1.MDレコーダ 図1は本実施の形態としてのMDレコーダ1のブロック
図である。MDレコーダ1は光磁気ディスク(MD)9
0に対して音声データの記録及び再生動作が可能とされ
る。
【0016】光磁気ディスク(以降、単にディスクとも
いう場合がある)90はカートリッジ内に収納されて、
カートリッジに設けられているシャッター機構を記録時
又は再生時に開閉することで光学ピックアップ(光学ヘ
ッド3)からの光を照射したり、磁気ヘッドからの磁界
を印加することができるように構成されている。光磁気
ディスク90はスピンドルモータ2によってCLV(線速度
一定:constantliner velocity)に回転制御される。
【0017】また、本実施の形態においては、当該MD
レコーダ1における光磁気ディスク90の装填部位に対
して、光磁気ディスク90の脱着状態を検出するための
ディスク検出部30が設けられる。ここでは、ディスク
検出部30としては、光磁気ディスク90の装填の有無
を検出可能な構成を採ればよいものとされる。このディ
スク検出部30の具体的構成としてはここでは特に限定
されるものではなく、例えば、光磁気ディスク90が装
填されている状態時に、例えば光磁気ディスク90のカ
ートリッジにより押圧又は開放されるメカスイッチとさ
れてもよいし、光磁気ディスク90の有無を検出可能に
設けられるフォトインタラプタなども考えられる。更に
は、次に述べる光学ヘッド3から出射させるレーザ光の
反射により得られる信号に基づいてディスクの装填の有
無を検出するように構成することも考えられる。
【0018】光学ヘッド3は、磁気ヘッド6aに対し
て、装填された光磁気ディスク90を挟んで対向する位
置に設けられている。この光学ヘッド3は対物レンズ3
aと2軸機構4と、図示しない半導体レーザ及び半導体
レーザの出射光が上記光磁気ディスクの表面で反射し
て、その反射光を受光する受光部を有して構成されてい
る。2軸機構4は、対物レンズ3aを光磁気ディスク9
0に接離する方向に駆動するフォーカス用コイルと、対
物レンズ3aを光磁気ディスクの半径方向に駆動するト
ラッキング用コイルとを有している。また、光学ヘッド
3全体を光磁気ディスク90の半径方向に大きく移動さ
せるスレッド機構5を更に備えている。
【0019】光学ヘッド3内の受光部にて検知した反射
光情報は、RFアンプ7に供給され、電流−電圧変換さ
れた後、マトリクス演算処理が行われ、フォーカスエラ
ー信号FE、トラッキングエラー信号TEが生成される
とともにRF信号も生成される。再生信号であるRF信
号は、光磁気ディスク90上に記録時より低いレーザパ
ワーで光を照射した際に、反射光の磁気Kerr効果を利用
して磁界ベクトルを検知して、検知した磁界ベクトルに
基づいて生成されることになる。
【0020】RFアンプ7で生成されたフォーカスエラ
ー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボ回路
9にて位相補償、利得調整等をされたのちにドライブア
ンプ(図示せず)を介して2軸機構4のフォーカス用コ
イルと、トラッキング用コイルとに印加される。さらに
トラッキングエラー信号TEからは、サーボ回路9内に
てLPF(lowpass filter )を介してスレッドエラー
信号が生成され、スレッドドライブアンプ(図示せず)
を介してスレッド機構5に印加される。更にRFアンプ
7にて生成されたRF信号は、EFM/CIRCエンコ
ーダ・デコーダ8にて、2値化されてEFM復調(eight
to fourteen modulation ) されるとともに、CIRC
(cross interleave read solomon coding)エラー訂正
処理が行なわれて、メモリコントローラー12に供給さ
れる。
【0021】光磁気ディスク90には予めグルーブ
(溝)が所定周波数にて蛇行して(本例の場合は22.05K
Hz)設けられており、FM変調にてアドレスデータが
記録されている。このアドレスデータはアドレスデコー
ダ10にて所定周波数のみを通過するBPF(バンドパ
スフィルター)を介してFM復調することで抽出され
る。EFM/CIRCエンコーダ・デコーダ8では2値
化したEFM信号もしくはアドレスデコーダ10にて抽
出されたアドレスデコーダに基づいてディスクを回転制
御するためのスピンドルエラー信号を生成してサーボ回
路9を介してスピンドルモーター2に印加する。更にE
FM/CIRCエンコーダ・デコーダ8では2値化した
EFM信号に基づいてPLL(Phase Locked Loop )の
引き込み動作を制御し、デコード処理のための再生クロ
ックを生成させる。
【0022】メモリコントローラ12によって、エラー
訂正後の2値化データは1.4Mbit/sec の転送レ
ートでバッファメモリ13に書き込まれる。メモリコン
トローラ12は、バッファメモリ13に所定量以上のデ
ータが蓄積されたら、バッファメモリ13から書き込み
の転送レートより十分遅い0.3Mbit/sec の転送
レートにて読み出しを行い、オーディオデータとしての
出力に供する。このようにバッファメモリ13に一旦デ
ータを蓄えてからオーデイオデータとして出力するよう
にているため、例えば振動等の外乱に対して不要なトラ
ックジャンプ等が生じて光学ヘッド3からの連続したデ
ータ読み出しが途絶えたとしても、光学ヘッド3のトラ
ックジャンプが発生したアドレスへの再配置に要する時
間に相当するデータは予めバッファメモリ13に蓄積さ
れているので、オーデイオ出力の音声としては連続した
(音のとぎれのない)出力が実現できる。本例の場合、
バッファメモリ13として4MbyteのRAMを用いた場
合には、バッファメモリ13にデータが満杯の状態で約
10秒のオーデイオデータを蓄えることが可能とされ
る。なお、メモリコントローラ12の動作はシステムコ
ントローラ11によって制御されている。
【0023】光磁気ディスク90から読み出されたデー
タは記録時に所定の圧縮方法(本例では例えばATRAC (A
coustic transferred adapted coding )方式)にて圧縮
が施されており、メモリコントローラ12によってバッ
ファメモリ13から読み出されたデータは、オーデイオ
圧縮エンコーダ・伸張デコーダ14にて圧縮が解かれた
デジタルデータとされ、D/A変換器15に印加され
る。D/A変換器16ではオーデイオ圧縮エンコーダ・
伸張デコーダ14にて圧縮が解かれたデジタルデータを
アナログオーデイオ信号に変換する。このアナログオー
ディオ信号は出力端子16から図示しない再生出力系
(アンプ及びスピーカ、ヘッドホン等)に供給され、再
生音声として出力される。
【0024】このような再生動作時においては、システ
ムコントローラ11は、操作部19の操作に応じて各種
サーボ用のコマンドをサーボ回路9に転送したり、メモ
リコントローラ12に対してバッファメモリ13の制御
の指令を与えたり、演奏経過時間や再生しているプログ
ラムのタイトル等の文字情報の表示を表示部20に実行
させるように制御を行ったり、EFM/CIRCエンコ
ーダ・デコーダ8でのスピンドルサーボ制御やデコード
処理制御を行う。また操作部19とともにユーザーが各
種操作を行うためにリモートコマンダー29が用意さ
れ、例えば赤外線変調信号としてユーザーの操作に応じ
たコマンドを出力する。そのコマンド即ち操作情報は赤
外線受光部23によって電気信号に変換され、システム
コントローラ11に供給される。システムコントローラ
11は赤外線受光部23からの操作情報にも対応して必
要な制御処理を行う。
【0025】このMDレコーダ1において楽曲等の音声
をディスク90に記録する場合、その音声信号は入力端
子17もしくは入力端子21に供給される。例えばCD
プレーヤ等の再生装置のアナログ出力端子から出力され
たアナログオーディオ信号は入力端子17に入力されて
A/D変換器18にてデジタル信号に変換され、オーデ
イオ圧縮エンコーダ・伸張デコーダ14に供給される。
【0026】オーデイオ圧縮エンコーダ・伸張デコーダ
14に入力されたデジタルオーディオ信号はATRAC (Aco
ustic transferred adapted coding )方式にて圧縮エン
コードが施され、圧縮されたデジタルオーディオ信号は
転送レート0.3Mbit/secにてメモリコントローラ1
2を介してバッファメモリ13に一旦蓄積される。メモ
リコントローラ12はバッファメモリ13に蓄積された
圧縮されたデータが所定量蓄積されたことを検知してバ
ッファメモリ13からの読み出しを許可する。
【0027】バッファメモリ13から読み出された圧縮
データはEFM/CIRCエンコーダ・デコーダ8にて
CIRC方式のエラー訂正符号付加、EFM変調等の処
理が施されて磁気ヘッド駆動回路6に供給される。磁気
ヘッド駆動回路6は供給されたデータに応じて磁気ヘッ
ド6aのN極又はS極の磁界印加駆動を行う。またこの
ような磁界印加を行う記録時には、システムコントロー
ラ11は光学ヘッド3の図示しない半導体レーザの出射
パワーを再生時のときよりも高パワーに制御して光磁気
ディスクの表面をキューリー温度まで加熱するようにす
る。これにより磁気ヘッド6aから印加された磁界情報
がディスク記録面に固定されていくことになる。つまり
データが磁界情報として記録される。
【0028】記録時にもシステムコントローラ11は、
各種サーボ用のコマンドをサーボ回路9に転送したり、
メモリコントローラ12に対してバッファメモリ13の
制御の指令を与えたり、記録経過時間や記録しているプ
ログラムのトラックナンバ等の表示を表示部20に実行
させるように制御を行ったり、EFM/CIRCエンコ
ーダ・デコーダ8でのスピンドルサーボ制御やエンコー
ド処理制御を行う。
【0029】このMDレコーダ1では、音声データの他
に、その音声データとしての各プログラム(1曲、トラ
ック)や、ディスク全体に対応する文字情報、つまりト
ラックネームやディスクネーム(ネーム)の文字情報を
ディスク90に記録することができる。ユーザーがネー
ム登録としての文字情報入力を行うために、操作部19
としては、例えばジョグダイヤルなどによる文字選択操
作子と、入力した文字列を決定し、文字入力操作を終了
させる決定キーが用意されている。またリモートコマン
ダー29を用いても文字入力を行うことができるよう
に、リモートコマンダー29には「A]〜「Z」のアル
ファベットキー、「・」「’」「.」「 」「?」など
の記号キーなどが用意され、さらに数字入力のためのテ
ンキーなども用意される。またこれらのキーを用いて入
力した文字列を決定し、文字入力操作を終了させる決定
キーも用意されている。
【0030】システムコントローラ11は、操作部19
やリモートコマンダー29により入力された文字をRA
M24上で保持していき、決定操作により文字列が決定
されることで、その文字列を、そのとき選択されている
プログラムに対応させた状態で登録する。選択されてい
るプログラムとは、そのとき再生・記録・一時停止など
の状態とされているプログラムである。もしこのような
状態でなく、プログラムが選択されていない状態の場合
は、入力文字列はディスク全体に対応する文字情報と扱
われる。
【0031】登録された文字情報は、後述するU−TO
Cセクター1のデータとしてディスク90に書き込まれ
ることでディスク90上で確定することになる。U−T
OCデータの更新は記録動作の後や文字入力動作の後に
おいて所定のタイミングで行われる。
【0032】但し、光磁気ディスク90に対して記録/
再生動作を行なう際には、光磁気ディスク90に記録さ
れている管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードT
OC)、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要
がある。システムコントローラ11はこれらの管理情報
に応じて光磁気ディスク90上の記録すべきエリアのア
ドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別すること
となる。この管理情報はバッファメモリ13に保持され
る。このためバッファメモリ13は、後述するようにし
て、記録データ/再生データのバッファエリア(データ
エリア)と、これら管理情報を保持するエリア(TOC
エリア)とが分割設定されている。そして、システムコ
ントローラ11はこれらの管理情報を、光磁気ディスク
90が装填された際に管理情報の記録されたディスクの
最内周側の再生動作を実行させることによって読み出
し、バッファメモリ13に格納しておき、以後その光磁
気ディスク90に対する記録/再生/編集動作の際に参
照できるようにしている。
【0033】また、U−TOCはデータの記録や各種編
集処理に応じて書き換えられるものであるが、システム
コントローラ11は記録/編集動作のたびに、U−TO
C更新処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TO
C情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタ
イミングで光磁気ディスク90のU−TOCエリアにつ
いても書き換えるようにしている。
【0034】つまり、ユーザがネーム登録をするために
文字情報の入力操作を行った場合には、先ず、前述のよ
うにして、入力されたディスクネーム又はトラックネー
ムとしての文字情報がRAM24上に保持され、文字入
力が確定した段階で、RAM24の文字情報を利用し
て、バッファメモリ13の管理情報を更新するようにさ
れる。そして、この管理情報を所定のタイミングで光磁
気ディスク90のU−TOCエリアに書き込むことで、
光磁気ディスク90のU−TOC内容の更新も行われる
ことになる。本実施の形態において、上記ネームとして
の文字情報は、ネーム登録のための文字入力操作とい
う、ユーザが行う編集操作により得られるものであるこ
とから、管理情報における編集情報の1つということが
できる。
【0035】なお、本実施の形態としては、上記した構
成を基としたうえで、RAM24に対してTOC文字情
報エリアを設定することで、MDレコーダ1に装填され
ているディスク90だけでなく、MDレコーダ1に装填
されていないディスク90を編集対象としてネームの文
字入力編集を行うことが可能に構成されるのであるが、
これについては後述する。
【0036】2.MDトラックフォーマット ここで光磁気ディスク90の記録データトラックのクラ
スタフォーマットについて説明する。ミニディスクシス
テムにおける記録動作はクラスタという単位で行われる
が、このクラスタのフォーマットは図2に示される。ミ
ニディスクシステムでの記録トラックとしては図2のよ
うにクラスタCLが連続して形成されており、1クラス
タが記録時の最小単位とされる。1クラスタは2〜3周
回トラック分に相当する。
【0037】そして1クラスタCLは、セクターSFC〜
SFFとされる4セクターのサブデータ領域と、セクター
S00〜S1Fとして示す32セクターのメインデータ領域
から形成されている。メインデータとは、オーデイオ用
の場合はATRAC処理により圧縮されたオーデイオデ
ータとなる。1セクタは2352バイトで形成されるデ
ータ単位である。4セクターのサブデータ領域はサブデ
ータやリンキングエリアとしてなどに用いられ、TOC
データ、オーディオデータ等の記録は32セクターのメ
インデータ領域に行なわれる。リンキングエリアのセク
ターは、エラー訂正処理を施す際にCD等で採用されて
いる1セクター長(13.3msec)と比較して今回採用したC
IRCのインターリーブ長が長いので、そのつじつまを
あわせる為に設けられている捨てセクタであり、基本的
にはリザーブエリアとされるが、これらのセクターは何
らかの処理や何らかの制御データの記録に用いることも
可能である。なお、アドレスは1セクター毎に記録され
る。
【0038】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターS00などの偶数セクターと、セクターS01などの奇
数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグル
ープSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つ
のサウンドグループは424バイトで形成されており、
11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。1つ
のサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルと
Rチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンド
グループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネ
ルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01
はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で
構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデ
ータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよん
でいる。
【0039】3.U−TOC 光磁気ディスク90には、上記図2にて説明したような
クラスタフォーマットが全領域にわたって形成される
が、半径方向に分割されるエリアとして最内周側が管理
領域とされ、その管理領域に続いてプログラム領域が形
成される。なお、ディスク最内周側は位相ピットにより
再生専用データが記録される再生専用領域が設けられ、
その再生専用領域に続いて光磁気記録再生可能な光磁気
領域が形成される。上記管理領域は、再生専用領域と、
光磁気領域の最内周部分となる。
【0040】光磁気領域の管理領域に続いてプログラム
領域が形成されるが、そのプログラム領域においては、
上記図2のメインデータ領域としての各セクターにオー
ディオデータが記録されていく。一方、管理領域とし
て、再生専用領域にはディスク全体のエリア管理等を行
うP−TOC(プリマスタードTOC)が設けられ、そ
れに続く光磁気領域での管理領域に、プログラム領域に
記録された各プログラム(楽曲等)を管理する目録情報
(U−TOC:所謂user table of contents)が記録さ
れる。
【0041】ここで、光磁気ディスク90においてトラ
ック(楽曲等)の記録/再生動作などの管理を行なう管
理情報として、U−TOCセクターについて説明する。
図3はU−TOCセクター0のフォーマットを示すもの
である。なお、U−TOCセクターとしてはセクター0
〜セクター31まで設けることができる。つまり管理領
域における1クラスタの各セクター(S00〜S1F)を用
いることができる。そしてセクター1,セクター4は文
字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアとされ
る。U−TOCセクター0は、主にユーザーが録音を行
なった楽曲や新たに楽曲が録音可能なフリーエリアにつ
いての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
即ちセクター0ではプログラム領域に記録されている各
プログラムの起点(スタートアドレス)、終点(エンド
アドレス)や、各プログラムの性格(トラックモード)
としてのコピープロテクト情報、エンファシス情報等が
管理されている。
【0042】例えばディスク1に或る楽曲の録音を行な
おうとする際には、システムコントローラ11は、U−
TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し
出し、ここに音声データを記録していくことになる。ま
た、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリア
をU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアク
セスして再生動作を行なう。
【0043】図3に示すようにU−TOCセクター0に
は、12バイトでシンクパターンが形成されるヘッダ部
に続いて、当該セクターのアドレスとして3バイトのデ
ータ(「Cluster H 」「Cluster L 」「SECTOR」)と、
ディスクの製造元を示すメーカコード(「maker cod
e」)とモデルコード(「model code」)、最初のプロ
グラム番号(「First TNO 」)、最後のプログラム番号
(「Last TNO」)、セクター使用状況(「used sector
s」)、ディスクシリアル番号(「disc serial N
o」)、ディスクID等が記録されている。
【0044】更にディスク上に生じた欠陥位置情報を格
納するスロットの先頭位置を示すポインタP-DFA (Poin
ter for defective area)と、スロットの使用状況を示
すポインタP-EMPTY (pointer for Empty slot)、記録
可能領域を管理するスロットの先頭位置を示すポインタ
P-FRA (Pointer for Freely area )、各プログラム番
号に対応したスロットの先頭位置を各々示すポインタP-
TNO1,P-TNO2,.............,P-TNO255から構成される対
応テーブル指示データ部が記録されている。
【0045】続いて各8バイトのスロットが255個設
けられている管理テーブル部が設けられる。各スロット
にはスタートアドレス、エンドアドレス、トラックモー
ド、リンク情報が管理されている。本例の光磁気ディス
ク90は、記録媒体上にデータを必ずしも連続した形態
で記録しなくてもよく、シーケンシャルなデータ列を記
録媒体上で離散して(複数のパーツとして)記録しても
いいことになっている(なおパーツとは時間的に連続し
たデータが物理的に連続したクラスタに記録されている
部分を指す)。
【0046】すなわちディスク90に適応される再生装
置(図1のMDレコーダ1)では上述のようにデータを
一旦バッファメモリ13に蓄積することと、バッファメ
モリ13への書込レートと読出レートを変えるようにし
たので、光学ヘッド3をディスク90上に離散的に記録
されたデータに順次アクセスさせてはバッファメモリ1
3にデータを蓄積させることで、バッファメモリ13上
ではシーケンシャルなデータ列に復元して再生すること
ができる。このように構成しても再生時のバッファメモ
リ13への書込レートを読出レートより早くしているの
で連続した音声再生が妨げられる事はない。
【0047】また、既に記録済みのプログラムの上に記
録済みのプログラムより短いプログラムを上書きして
も、余った部分を消去することなく記録可能領域(ポイ
ンタP-FRA から管理される領域)として指定することで
効率よく記録容量を使用することができる。
【0048】記録可能領域を管理するポインタP−FR
Aの例を用いて離散的に存在するエリアの結合方法につ
いて図4を参照して説明する。記録可能領域を管理する
スロットの先頭位置を示すポインタP-FRA に例えば03h
( hexia-decimal) という値が記録されたとすると、続
いてこの「03h 」に対応するスロットがアクセスされ
る。即ち管理テーブル部におけるスロット03hのデー
タが読み込まれる。スロット03hに記録されているス
タートアドレス及びエンドアドレスデータはディスク上
に記録された1つのパーツの起点と終点を示す。スロッ
ト03hに記録されているリンク情報は次に続くべきス
ロットのアドレスを示しており、この場合は18hが記
録されている。スロット18hに記録されているリンク
情報を次にたどってスロット2Bhをアクセスしスロッ
ト2Bhに記録されているスタートアドレス及びエンド
アドレスとしてディスクの1つのパーツの起点と終点を
把握する。さらに同様にリンク情報として「00h」の
データが現われる迄リンク情報をたどっていくことで、
ポインタP-FRA から管理される全パーツのアドレスを把
握できる。
【0049】このようにポインタP-FRA によって指示さ
れるスロットを起点にリンク情報がnull(=00h)に
なるまでスロットを辿り、ディスク上に離散的に記録さ
れたパーツをメモリ上でつなげることが可能となる。こ
の場合、ディスク90上の記録か納涼域としての全パー
ツが把握できる。この例ではポインタP-FRA を例に説明
したがポインタP-DFA 、P-EMPTY 、P-TNO1,P-TNO
2,.............,P-TNO255も同様に離散的に存在するパ
ーツを結合して管理する。
【0050】続いて図5にU−TOCセクター1のフォ
ーマットを示す。U−TOCセクター1では、プログラ
ム領域に記録されている各プログラムに対応する文字情
報や、光磁気ディスク全体に対応する文字情報(例えば
ディスクタイトル)が管理されている。ディスクタイト
ルとは、記録されるプログラムがオーデイオデータの場
合はアルバムタイトル、演奏者名等の情報になり、各プ
ログラムに対応する文字情報とは例えば曲名などとな
る。これらの文字情報はユーザーが任意に文字を設定し
て入力し、登録されるものである。各プログラム毎の文
字情報は、対応テーブル指示データのポインタP-TNA(x)
(xは1から255) によって指示される文字テーブル
内のスロットに記録されている。1つのスロットには7
バイトの文字情報が記録できるが、文字数が多い場合は
リンク情報を用いて複数のスロットを連結して記録を行
うことができる。
【0051】なお、更にU−TOCセクター2ではプロ
グラム領域に記録されている各プログラム毎の記録日時
が同様な形態で管理されている。また、U−TOCセク
ター4に関してはプログラム領域に記録されている各プ
ログラムのタイトル、光磁気ディスク全体のタイトル等
の文字情報のフォントとしてカタカナ、漢字が使用でき
るように図5と同様な形態で管理が行われる。
【0052】4.バッファメモリ、RAMの構造例 ここで、本実施の形態のMDレコーダ1に備えられるバ
ッファメモリ13、RAM24の構造例について説明す
る。バッファメモリ13は、図6(a)に示すようにし
て、記録データ/再生データが蓄積されるデータエリア
A1と、これら記録データ/再生データについての管理
情報を保持するTOCエリアA1とが分割設定されてい
る。前述したように、TOCエリアA1は、MDレコー
ダ1に装填された光磁気ディスク90から読み出された
管理情報(P−TOC及びU−TOC)が格納される領
域であると共に、この管理情報が、記録動作やネーム登
録などのための編集操作に従って逐次更新されるための
領域とされる。
【0053】また、RAM24は、図6(b)に示すよ
うにして、システムコントローラ制御用エリアA11
と、文字情報制御用エリアA12と、TOC文字情報エ
リアA13との3つの領域に分割設定される。システム
コントローラ制御用エリアA11は、システムコントロ
ーラ11が各種制御処理を実行する際に利用されるプロ
グラムデータや、実行された制御処理に応じて得られる
演算結果などの情報が逐次格納される領域である。文字
情報制御用エリアA12は、例えばユーザが行ったネー
ム編集のための文字情報の入力操作に従って、入力され
た文字情報によるネームの作成、変更などの編集を行う
場合の作業領域として設定された領域である。また、T
OC文字情報エリアA13は、ネーム登録のための操作
に従って確定された、トラックネーム(及びディスクネ
ーム)としての文字情報が格納される領域とされる。
【0054】なお、バッファメモリ13及びRAM24
を構成するメモリ素子としては、特に限定されるもので
はないが、例えばバッファメモリ13には、比較的大容
量の記録データ/再生データが蓄積されることを考慮し
てDRAM(Dynamic RandomAccess Memory)により構成
することで、コストを抑制することが可能となる。ま
た、RAM24は、さほど大容量を必要としないことか
ら、特にコストを考慮することなく、SRAM(Static
Random Access Memory)を用いることができる。
【0055】5.編集動作例 5−1.編集動作例1 これまで説明した構成による本実施の形態のMDレコー
ダ1では、以降説明するようにして、現在MDレコーダ
1に装填されていな光磁気ディスク90を編集対象とし
て、少なくともネーム登録(つまり、トラックネーム
(及びディスクネーム)の登録)のための編集を行うこ
とができる。
【0056】そこで以降、本実施の形態としてのネーム
登録の各種編集動作例について、バッファメモリ13及
びRAM24におけるデータの格納状況の遷移に従って
説明することとする。
【0057】ここで、MDレコーダ1に装填されていな
光磁気ディスク90を編集対象としてネーム登録を行う
場合としては、2つの場合が考えられる。1つは、編集
対象ではない光磁気ディスク90がMDレコーダ1に装
填されている状態の下で、現在は装填されていない或る
特定の光磁気ディスク90に対するネーム登録を行う場
合であり、もう1つは、MDレコーダ1に光磁気ディス
ク90が何も装填されていない状態の下で、現在は装填
されていない或る特定の光磁気ディスク90に対するネ
ーム登録を行う場合である。
【0058】そこで、「編集動作例1」として、上記し
た前者の場合、即ち、編集対象ではない光磁気ディスク
90がMDレコーダ1に装填されている状態の下で、現
在は装填されていない或る特定の光磁気ディスク90に
対するネーム登録を行う場合について、図7〜図9を参
照して説明する。なお、図7〜図9において図6と同一
部分には同一符号を付している。また、各エリアの説明
は図6により行ったためここでは省略する。
【0059】この場合には、編集対象ではない光磁気デ
ィスク90が装填されていることから、例えばこの光磁
気ディスク90の装填が行われたときにおいて、このデ
ィスクから管理情報(P−TOC及びU−TOC)が読
み出され、バッファメモリ13のTOCエリアA2に対
して格納される。この状態は図7(a)の遷移状態1と
して示されている。ここで、編集対象ではない、現在装
填されている光磁気ディスク90をディスクAとする
と、TOCエリアA2には、このディスクAの管理情報
が格納される。また、この遷移状態1としては、編集対
象の光磁気ディスク90に対するネーム登録のための文
字入力操作は行われていないため、RAM24のTOC
文字情報エリアA13には情報は保持されていない。な
お、現在は装填されていない編集対象となる光磁気ディ
スク90については、ディスクBとする。
【0060】ここで、ユーザがディスクBについてのネ
ーム登録のための文字入力を行ったとすると、先ず、こ
の入力された文字情報によりネームとしての文字列を形
成する等の処理が、例えばRAM24の文字情報制御用
エリアA12により行われる。そして、ここで得られた
ネームとしての文字情報が、図7(b)の遷移状態2と
して示すように、RAM24のTOC文字情報エリアA
13に対して、ユーザが指定したトラックナンバのトラ
ックネーム、又はディスクネームとして格納されること
になる。なお、TOC文字情報エリアA13における文
字情報の保持に際しての管理形態としては、ディスクネ
ームであればディスクネームであることを示す識別子と
共にディスクネームとしての文字情報を記憶し、トラッ
クネームであれば、トラックナンバとの対応を示す識別
子と共にトラックネームとしての文字情報を格納するよ
うにされればよい。また、この遷移状態2のときには、
編集対象ではないディスクAが装填されている状態にあ
るため、TOCエリアA2には、依然としてディスクA
の管理情報が格納されている状態にある。
【0061】ここで、ユーザが、MDレコーダ1には現
在装填されていないディスクBに対するネーム登録のた
めの文字入力操作を終了したとする。そして、この文字
入力操作により得られたネームの情報を、編集対象とし
てのディスクBに記録するには、文字入力操作時に装填
されていたディスクAをMDレコーダ1から取り出し
て、新たにディスクBを装填することになる。
【0062】ここで、文字入力操作終了後において、こ
れまで装填されていたディスクAをMDレコーダ1から
取り出したとする。例えば、ディスクAをMDレコーダ
1から取り出すことで、図8(a)の遷移状態3に示す
ようにして、TOCエリアA2に保持されていたディス
クAの管理情報はクリアされることになる。
【0063】そして、この後、編集対象であるディスク
Bが代わりに装填されたとすると、図8(b)の遷移状
態4に示すようにして、TOCエリアA2にはディスク
Bから読み出された管理情報が格納されることになる。
【0064】そして、図8(b)に示す状態とされた後
は、TOC文字情報エリアA13に格納されている情報
が反映されるように、つまり、ユーザが入力したネーム
が登録されるように、TOCエリアA2におけるディス
クBの管理情報の内容を更新するようにされる。この際
には、TOCエリアA2に管理情報の一部として格納さ
れているU−TOCセクター1(図5参照)に対して、
TOC文字情報エリアA13に格納されている文字情報
が、ディスクネームであればディスクネームとして管理
され、トラックネームであれば、指定されたトラックナ
ンバに対応するトラックネームとして管理されるように
して、対応テーブルデータ指示部、及び文字テーブル部
を書き換えるようにすればよい。また、このときのTO
CエリアA2の管理情報の書き換えに際しては、RAM
24の文字情報制御用エリアA12が作業領域として使
用されればよい。
【0065】例えば、上記のようにして、TOCエリア
A2におけるディスクBの管理情報の内容を書き換える
ことで、バッファメモリ13のTOCエリアA2に格納
されるディスクBの管理情報としては、図9の遷移状態
5に示すようにして、入力された文字情報(ネーム)が
反映されるようにして更新された内容が得られることに
なる。
【0066】この後は、所定の機会、タイミングでもっ
て、今現在MDレコーダ1に装填されているディスクB
に対して、図9に示されるTOCエリアA2の内容を記
録することで、ディスクB上でのネーム登録が確定さ
れ、これまで説明した一連の編集動作が終了することに
なる。なお、この後、ディスクBがMDレコーダ1から
取り出された場合には、TOCエリアA2に保持されて
いるディスクBの管理情報はクリアされる。また、TO
C文字情報エリアA13に保持されている内容である
が、ディスクBがMDレコーダ1から取り出されるタイ
ミングで、TOCエリアA2に保持していた管理情報と
共にクリアするようにしてもよいし、後述する「ディス
ククリアモード」に依る操作によってユーザの意志によ
り消去するように構成してもよい。ディスククリアモー
ドでの操作によって、はじめて、TOC文字情報エリア
A13に保持されている内容をクリアするようにすれ
ば、ディスククリアモードでの操作が行われない限り、
TOC文字情報エリアA13には入力された文字情報が
保持されることになるので、一旦入力した同一のネーム
としての文字情報をを、MDレコーダ1に装填する光磁
気ディスクを入れ替えることにより、複数の光磁気ディ
スクに対してコピーすることが可能になる。
【0067】5−2.編集動作例2 続いて、「編集動作例2」として、前述した後者の場合
となる、MDレコーダ1に光磁気ディスク90が何も装
填されていない状態の下で、現在は装填されていない或
る特定の光磁気ディスク90に対するネーム登録を行う
場合に対応する編集動作について説明する。なお、以降
の編集動作例2の説明にあたっても、文字入力操作時に
装填されていない編集対象としての光磁気ディスクにつ
いては、「ディスクB」ということにする。
【0068】この場合には、MDレコーダ1にはディス
クが装填されていないことから、ネーム登録のための文
字入力操作前の段階では、図10(a)の遷移状態1と
して示すように、バッファメモリ13のTOCエリアA
2には管理情報は格納されていない状態にあり、また、
RAM24のTOC文字情報エリアA13においても、
文字情報は格納されていない状態にある。
【0069】ここで、ユーザがディスクBに対するネー
ム登録のための入力操作を行うことで、図10(b)の
遷移状態2として示すように、RAM24のTOC文字
情報エリアA13には、ユーザが入力したトラックネー
ムやディスクネームとしての文字情報が格納されること
になる。
【0070】そして、ユーザが文字入力操作を終了さ
せ、この後、ディスクBをMDレコーダ1に装填したと
すると、図11(a)の遷移状態3として示すように、
バッファメモリ13のTOCエリアA2には、ディスク
Bから読み出された管理情報が格納される。
【0071】そして、この後においては、TOC文字情
報エリアA13に格納されているネームの情報が、TO
CエリアA2におけるディスクBの管理情報の内容とし
て扱われるように、その内容を更新するようにされる。
これにより、図11(b)の遷移状態4として示すよう
に、TOCエリアA2におけるディスクBの管理情報
は、TOC文字情報エリアA13に対して入力された文
字情報が、ディスクネームやトラックネームとして管理
されるように更新されることになる。そして、この場合
にも、所定の機会、タイミングでもって、今現在MDレ
コーダ1に装填されているディスクBに対して、図11
(b)に示されるTOCエリアA2の内容を記録するこ
とで、ディスクB上での管理情報の更新が確定されるこ
とになる。
【0072】5−3.編集動作例3 ところで、本実施の形態のMDレコーダ1では、従来通
り、現在装填されている光磁気ディスク90を編集対象
として、ネーム登録を行うことも可能とされる。そこ
で、現在装填されている光磁気ディスク90を編集対象
としてネーム登録を行う編集動作について、編集動作例
3,4として、以降、補足的に説明を行うこととする。
なお、以降の説明において、ネーム登録のための文字入
力操作時にMDレコーダ1に装填されている光磁気ディ
スクについては、先の編集動作例1の説明に準じて「デ
ィスクA」ともいうことにする。
【0073】先ず、編集動作例3としての編集動作につ
いて説明する。この場合には、ディスクAが既にMDレ
コーダ1に装填されている状態にあることから、図12
(a)の遷移状態1として示すように、バッファメモリ
13のTOCエリアには、ディスクAから読み出された
管理情報が格納されている状態にある。
【0074】ここで、ディスクAを編集対象としたネー
ム登録のための文字入力操作が行われたとすると、この
編集動作例3の場合には、図12(b)の遷移状態2と
して示すように、文字入力操作により得られた文字情報
を、RAM24のTOC文字情報エリアA13に対して
書き込んで保持するようにされる。
【0075】この後は、図13の遷移状態3として示す
ように、TOC文字情報エリアA13に保持されたトラ
ックネームやディスクネームなどのネームの入力文字情
報が、TOCエリアA2の管理情報におけるU−TOC
セクター1上で、トラックネームやディスクネームとし
て管理されるように書き換え(更新)を行う。この書き
換え処理に際しても、TOC文字情報制御用エリアA1
2が作業領域として利用され、データ書き換え時におい
ては、TOC文字情報制御用エリアA12に対して、書
き換えに必要なデータ部分が、TOCエリアA2から読
み出されてここに書き込みが行われ、この書き込まれた
データに対して変更を行った後に、再度、TOCエリア
A2に対して書き換えを行うようにして変更したデータ
内容を書き込むようにされる。そして、所定の機会でも
って、現在装填されているディスクAに対して、更新さ
れたTOCエリアA2の管理情報を書き込むことで、こ
の編集動作が終了されることになる。
【0076】5−4.編集動作例4 次の編集動作例4としては、先ず、図14(a)の遷移
状態1として示すように、バッファメモリ13のTOC
エリアA2に、ディスクAから読み出された管理情報が
格納されている。この段階では編集動作例3の場合と同
様である。そして編集動作例4として、ユーザのネーム
登録のための文字入力操作が行われた場合には、TOC
エリアA2から、データ内容の書き換えに必要なデータ
部分を抜き出してRAM24の文字情報制御用エリアA
12に書き込み、この文字情報制御用エリアA12に書
き込まれたデータについて、文字入力操作により得られ
たネーム情報に基づいて変更を行うようにされる。そし
て、例えば文字入力操作が終了したら、文字情報制御用
エリアA12にて変更された内容のデータに基づいて、
TOCエリアA2の管理情報の書き換えを行うようにし
て更新を行うものである。そして、この場合も、所定の
機会でもって、ディスクAに対して、更新後のTOCエ
リアA2の管理情報を書き込むことで、この編集動作が
終了されることになる。
【0077】このように、編集動作例4としては、RA
M24のTOC文字情報エリアA13は利用しないよう
にされる。これは、従来としての、ネーム登録時の管理
情報の更新動作と基本的には同様の動作となる。
【0078】なお、上述した編集動作例1〜4は、次に
説明するようにして、実際の操作形態に応じた処理動作
時において、適宜適切とされる編集動作が選択されて実
行されるものである。
【0079】6.実際の操作に従った処理動作例 6−1.ディスク編集モード例 以降、上記した各編集動作例1〜4を踏まえて、本実施
の形態のMDレコーダ1における、ネーム登録のための
操作に従った処理動作例を説明するが、これに先立ち、
本実施の形態のMDレコーダ1において設定されるディ
スク編集モードの種類について説明する。
【0080】図15は、本実施の形態において設定され
るディスク編集モードについて、実際の所要のキーに対
するトグル操作によって遷移するモード状態に対応させ
て示したものである。また、ここで示されているディス
ク編集モードは、現在、MDレコーダ1に装填されてい
る光磁気ディスク90がある場合には、この光磁気ディ
スク90に対して録音又は再生が行われていない停止中
の状態において実行しうる編集モードとされる。
【0081】この図に示すように、ディスク編集モード
としては、ディスクネーム(Disc Name)モード、ディス
クイレーズ(Disc Erase)モード、ディスクエディット(D
isc Edit)モード、ディスクリード(Disc Read)モード、
ディスクライト(Disc Write)モード、ディスククリア(D
isc Clear)モードが示されており、例えば操作部19又
はリモートコマンダー29における所定のモード選択キ
ーを1回押圧操作するごとに、これらのディスク編集モ
ードが順次切り替わるようにされる。
【0082】ディスクネームモードは、ディスクのタイ
トルを示すディスクネームを登録するための編集モード
とされる。ディスクイレーズモードは、ディスクをブラ
ンクディスクとするための編集モードとされる。ディス
クエディットモードは、トラック(プログラム)単位で
の所要の編集を行うための編集モードとされ、このディ
スクエディットモードの階層下において、所要の選択操
作を行うことで、トラックごとのタイトルであるトラッ
クネームを登録するトラックネームモードの他、例えば
既に記録済みとされているトラックに対する編集とし
て、トラックを消去するトラックイレーズモード、或る
トラックを複数のトラックに分割するデバイドモード、
及び複数のトラックを連結して1つのトラックとするた
めのコンバインモードなどのモードを実行させることが
できる。
【0083】ディスクリードモードは、現在装填されて
いるディスクの管理情報として、例えば、少なくともネ
ームに関する文字情報をTOC文字情報エリアA13に
コピーするようにして保持させる機能である。
【0084】ディスクライトモードは、現在、TOC文
字情報エリアA13に保持されている情報を、現在MD
レコーダ1に装填されている光磁気ディスクの管理情報
内容として、書き込みを行うためのモードとされる。つ
まりは、RAM24のTOC文字情報エリアA13に保
持されている情報が、バッファメモリ13のTOCエリ
アA2に保持されている管理情報の内容として反映され
るように、バッファメモリ13のTOCエリアA2の内
容の書き換えを行わせるための編集モードである。
【0085】ディスククリアモードは、RAM24のT
OC文字情報エリアA13に保持されている情報をクリ
アするためのモードである。
【0086】6−2.第1の処理動作例 続いて、上記のようにして設定されるディスク編集モー
ドを前提として、実際の操作形態に応じた、本実施の形
態のネーム登録のための編集機能を実現するための処理
動作について説明することとし、先ず、第1の処理動作
例について図16のフローチャートを参照して説明する
こととする。
【0087】この第1の処理動作例としてはディスクネ
ームの登録を行うための編集を行う場合を例に挙げるこ
ととする。そして、第1の処理動作例が対応する操作形
態としては、先ず、ディスクエディット(Disc Edit)モ
ードの階層下においてディスクネームモードとしたうえ
で、このディスクネームモードに依る編集対象の光磁気
ディスクが、現在装填されているディスクであるのか、
或いは現在は装填されていないディスクであるのかを選
択するための操作が行われるものとされる。そして、こ
の設定操作を行った後に、実際のトラックネームの文字
入力操作を行うようにされる。なお、この場合におい
て、光磁気ディスクが装填されていない場合には、ユー
ザは必然的に現在は装填されていないディスクを編集対
象として選択する操作を行うようにされる。また、この
図に示す処理は、システムコントローラ11が実行する
ものとされる。
【0088】図16に示すルーチンにおいては、先ずス
テップS101において、ディスクエディット(Disc Ed
it)モードの階層下においてディスクネームモードとす
るための操作が行われたか否かが判別され、ここで肯定
結果が得られたら、ステップS102に進む。ステップ
S102に移行した段階では、編集対象のディスクを現
在装填中のディスクとするか、現在は装填されていない
ディスクとするかの選択操作を待機する。このとき、例
えば表示部20に対して、この選択操作を促すための表
示が行われるようにすることが好ましい。
【0089】そして、ステップS102において、現在
装填中のディスクを編集対象とする選択操作が行われた
ことが判別された場合には、ステップS103に移行す
る。ステップS103では、ユーザのトラック指定の操
作に従ってトラックの指定を行い、続くステップS10
4において、その指定されたトラックのトラックネーム
の文字入力操作に従った文字情報を取り込むようにす
る。そして、このステップS104におけるトラックネ
ームの入力操作が終了されたのであれば、ステップS1
05に進んで、入力されたトラックネームとしての文字
情報に従って、バッファメモリ13のTOCエリアA2
の書き換えを行うようにされる。つまり、ここでのステ
ップS103〜S105の処理は、先に図14により説
明した編集動作例4に相当する。
【0090】そして、ステップS105の処理が終了し
た後は、ステップS106においてネーム入力終了操作
が行われたことが判別されるまで、ステップS103〜
S105の処理を繰り返すようにされる。そして、ステ
ップS106においてネーム入力終了操作が行われたこ
とが判別されると、ステップS107において現在装填
されているディスクに対して、TOCエリアA2の管理
情報を書き込むことで、管理情報の更新処理を行うよう
にされる。なお、実際においては、ステップS107及
びステップS115の処理は、例えばディスクがMDレ
コーダから取り出されるときなどの所定の機会、或いは
タイミングでもって行われるものである。また、上記処
理の流れでは、ネーム入力終了操作が行われれば自動的
に、現在装填されているディスクに対する管理情報の更
新処理を行うようにされているが、例えば、ユーザの確
認のために、ステップS106において肯定結果が得ら
れた後に、ディスクライトモードとしてディスクライト
を実行させることで、はじめてディスクに対する管理情
報の更新を行うようにすることも考えられる。 但し、
この場合には、ユーザがディスクライトを実行させるた
めの操作を行ったときに、既に、装填されているディス
クが、本来編集対象ではない他のディスクに交換されて
いたような場合が考えられるので、このような場合に
は、装填されているディスクが、編集対象ではないこと
を示す警告等を表示部20に表示させ、ディスクライト
動作をキャンセルさせることが好ましい。
【0091】これに対して、ステップS102におい
て、編集対象のディスクを、現在装填されているディス
クではないとする選択操作が行われた場合には、ステッ
プS108に進むようにされる。ステップS108にお
いては、ユーザのトラック指定の操作に従ってトラック
の指定を行い、続くステップS109において、その指
定されたトラックのトラックネームの文字入力操作に従
った文字情報を取り込むようにする。そして、このステ
ップS109におけるトラックネームの入力操作が終了
されれば、ステップS110に進んで、入力されたトラ
ックネームとしての文字情報を、RAM24のTOC文
字情報エリアA13に格納するようにされる。そして、
この場合もステップS111においてネーム入力終了操
作が行われたことが判別されるまで、ステップS103
〜S105の処理を繰り返すようにされる。この場合、
上記ステップS108〜S110の処理は、現在編集対
象ではないとされるディスクが装填されている場合であ
れば、先に説明した編集動作例1の遷移状態1,2(図
7(a)(b))に相当し、ディスクが全く装填されて
いない場合であれば、編集動作例2の遷移状態1,2
(図10(a)(b))に相当する。
【0092】そして、ステップS111にてネーム入力
終了操作が行われたことが判別されると、ステップS1
12に進んで、ディスクライトモードの下でディスクラ
イト実行のための操作が行われることを待機する。この
際ユーザは、作業として、これまで装填されていたディ
スク(編集対象ではないディスク)があるのであれば、
このディスクをMDレコーダ1から取り外して、新たに
編集対象となっているディスクを装填する。あるいは、
これまでMDレコーダ1に装填されているディスクは無
かったのであれば、改めて編集対象となっているディス
クを装填するようにされる。そして、この後、例えばユ
ーザがディスクライト実行のための操作を行うと、ステ
ップS112において肯定結果が得られ、ステップS1
13に進むようにされる。
【0093】ステップS113においては、上記ステッ
プS112においてディスクライト実行のための操作が
判別されるまでの待機期間の間に、当該MDレコーダ1
に対してディスクの入れ替え、又は新たなディスクの装
填が行われたかどうかが判別される。この判別処理は、
ステップS112においてディスクライト実行のための
操作が判別されるまでの待機期間において、ディスク検
出部30から出力される検出信号に基づいて、ディスク
の入れ替えがあったこと、若しくは、ディスクが装填さ
れていない状態からディスクが装填された状態が得られ
たことを判別するようにすればよい。
【0094】このステップS113において肯定結果が
得られたのであれば、システムコントローラ11は、ス
テップS114に進んで、編集対象としてのディスクが
改めて装填されたものとして、今現在装填されているデ
ィスクに対する管理情報の記録(更新)のための制御処
理を実行してこのルーチンを抜けるようにされる。この
ステップS111以降の、ステップS112〜S115
までの処理は、編集動作例1の遷移状態3,4,5(図
8(a)(b),図9)、或いは、編集動作例2の遷移
状態3,4(図11(a)(b))に相当することにな
る。つまり、ステップS114では、RAM24のTO
C文字情報エリアA13に格納されているネームとして
の文字情報を利用して、バッファメモリ13のTOCエ
リアA2(このときには、編集対象としてのディスク
(ディスクB)の管理情報が格納されている)を更新
し、この更新された管理情報をディスクに対して記録す
るものである。
【0095】また、ステップS113において否定結果
が得られた場合には、ディスクへの管理情報の書き込み
は行わず、ステップS112の処理に戻るようにされ
る。
【0096】6−3.第2の処理動作例 続いて、トラックネーム登録についての第2の処理動作
例について図17のフローチャートを参照して説明す
る。この第2の処理動作例では、編集対象のディスクを
選択する操作は行われない。代わりに、ネームとしての
文字情報入力時において、ディスクが装填されている場
合には、この装填されているディスクが編集対象である
ものとして自動的に設定して、ネームとしての文字情報
入力時においてディスクが装填されていなければ、文字
入力操作終了後において改めて装填されたディスクが編
集対象であるものとして自動的に設定するものとされ
る。つまり、ユーザは、所望のディスクを予め装填して
おいた上で、トラックネームの登録のための文字入力操
作を行うことで、この装填されていたディスクに対する
編集を行うことができ、かつ、ディスクが装填されてい
ない状態の下では、MDレコーダ1に装填せずに、例え
ば今手元にある所望のディスクについての編集を行うこ
とができるものである。
【0097】この図に示すルーチンにおいても、先ず、
ステップS201においてトラックネームモードとする
ための操作が行われることを待機し、ここで肯定結果が
得られればステップS202に進む。
【0098】ここで、ステップS202〜S205まで
の処理は、先に図16により説明したステップS108
〜S111の処理と同様となることから、ここでは説明
を省略する。
【0099】そして、ステップS205において肯定結
果が得られたとすると、システムコントローラ11は、
ステップS206に進む。ステップS206では、上記
ステップS202〜S205までの処理が実行されてい
るときに、既にディスクが装填されていたか否かを判別
する。
【0100】ステップS206において肯定結果が得ら
れた場合には、ステップS207に進んで、ステップS
202〜S205までの処理により得られたTOC文字
情報エリアA13の内容が反映されるように、現在装填
されているディスクに対して管理情報の更新を行う。つ
まりは、トラックネームとしての文字入力操作時におい
て装填されていたディスクを編集対象として設定し、こ
れまでに入力されたトラックネームが、このディスクに
記録されたトラック(プログラム)のトラックネームと
して管理されるようにして、管理情報の更新を行うもの
である。これまでのステップS202〜S207に至る
までの処理は、図12及び図13に示した編集動作例3
に相当するものとなる。
【0101】一方、ステップS206において、ディス
クが装填されていないと判別された場合には、先ず、ス
テップS208においてTOC文字情報エリアA13の
文字情報を保持した上で、ステップS209において、
ディスク検出部30にて得られる検出信号に基づき、改
めてディスクが装填されるのを待機することになる。そ
して、ステップS209においてディスクが装填された
こと検出されると、システムコントローラ11は、ステ
ップS207の処理を実行することになる。このステッ
プS202〜S206の処理から、ステップS208,
S209を経由してステップS207に至る処理として
は、図10及び図11にて説明した編集動作例2が行わ
れることになる。
【0102】なお、図17に示した処理動作では、文字
入力操作時においてディスクが装填されているか否かの
判別結果に基づいて、以降は、自動的に編集対象として
見なされたディスクに対して管理情報の更新のための記
録を行うようにされる。このような構成は、例えばユー
ザのキー操作回数を少なくする等して、依り簡易な作業
で編集が行えるという点でメリットがある。但し、例え
ばユーザの誤りにより、文字入力操作時において装填し
ておいたディスク、又は文字入力操作後に装填したディ
スクが、本来編集対象とすべきディスクでは無かったよ
うな場合には、これらのディスクに対して文字情報が格
納されてしまう可能性も生じ得る。そこで、安全性を確
保するために、例えばディスクライトの実行を待機する
処理ステップを図17のフローチャートにおいて適切な
段階で挿入することが考えられる。即ち、ユーザが予め
挿入しておいたディスクが編集対象のディスクである
か、或いはネームの文字入力終了操作後において改めて
装填したディスクが編集対象のディスクであるのか確認
を行った上で、ディスクライト実行のための操作を行う
ことで、ステップS207の処理を実行させるようにす
ることが考えられる。
【0103】なお、上記図16及び図17に示した第1
及び第2の処理動作例は、トラックネームを登録する場
合についてのものであったが、例えばディスクネームの
登録も、ディスクネームモードとしたうえで、上記第1
及び第2の処理動作例に準じて実行させることができる
ものである。或るいは、ディスクネームモードのもと
で、例えばトラック(プログラム)の指定を行わない場
合にディスクネームの文字入力が行えるようにすれば、
トラックネームモードのもとで、ディスクネームとトラ
ックネームの両者の文字情報を得ることが可能である。
そして、これらの文字情報が反映されるようにして、編
集対象となるディスクに対して管理情報の更新を行うよ
うにすれば、編集モードの切り換えを行わなくとも、装
填されていないディスクに対して、ディスクネームとト
ラックネームを一括して編集することが可能である。
【0104】また、上記実施の形態としては、ディスク
の駆動が停止中における編集モード下における操作によ
り行われるものとして説明したが、現在装填されていな
いディスクに対するネーム登録編集を、現在編集対象で
はないディスクが記録されている状態のもとで行うこと
は、上記実施の形態としての説明に準じてRAM24の
TOC文字情報エリアA13を利用することで可能であ
る。
【0105】また、上記実施の形態としては、本発明の
編集装置を記録再生装置(MDレコーダ1)に適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、記録又は再生専用装置に対しても適用が可能であ
り、更には、少なくともこれまで説明してきた編集動作
を実行可能に構成された編集専用装置として構成するこ
とも考えられる。また、本発明は実施の形態として挙げ
たミニディスクシステムに限ることなく、他の各種ディ
スク記録/再生装置にも適用が可能であり、更にはテー
プ状記録媒体等の他の種類の記録媒体に記録されたデー
タに対応する編集装置としても適用が可能である。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、現在装填
されている記録媒体の文字情報が格納されるべき第1の
記憶手段に加えて、現在装填されていないとされる記録
媒体を編集対象とし得る文字入力情報を格納することの
できる第2の記憶手段を備えることで、現在記録媒体が
装填されているといないとに関わらず、今現在において
装填されていない記録媒体を編集対象として、この記録
媒体に記録されるデータに関連する文字情報を入力し、
この文字情報を、その後改めて装填された編集対象とし
ての記録媒体に対して記録することが可能とされる。
【0107】これにより、従来では現在装填されている
記録媒体を対象として編集を行うことしかできずにいた
のに対して、本発明では、例えば現在編集対象でない記
録媒体が装填されてる状態のもとで、或いは、記録媒体
が装填されていない状態のもとで、機器に装填していな
い記録媒体を対象とした文字入力などの編集作業を行う
ことができることになり、それだけユーザの使い勝手が
向上されることになる。
【0108】また、本発明としては、予め現在装填され
ていない記録媒体を編集対象として設定してから文字入
力を行い、その後装填した記録媒体に対して入力された
文字情報を文字情報として記録媒体に記録する構成と、
文字入力時において記録媒体が装填されていない状態で
は、文字入力後に改めて記録媒体が装填されるのを待っ
て文字情報を記録する構成とが得られることになるが、
前者の構成では、例えばユーザが予め設定操作を行うこ
とで、本来編集対象ではない記録媒体に対して誤って文
字情報を更新するような誤操作を招く可能性を低くする
ことができる。また、後者の構成では、文字入力時にお
いて記録媒体を装填せずにおき、その後記録媒体を装填
することで、例えば自動的に所望の記録媒体についての
文字情報の記録を行わせるようにすることが可能となる
ため、それだけユーザにとっては、例えば文字編集に際
してのキー操作回数などが削減され、より簡易な作業に
よって文字編集が行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての編集装置が備えら
れる記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】ミニディスクのクラスタフォーマットの説明図
である。
【図3】ミニディスクのU−TOCセクター0の説明図
である。
【図4】ミニディスクのU−TOCセクター0のリンク
形態の説明図である。
【図5】ミニディスクのU−TOCセクター1の説明図
である。
【図6】バッファメモリ及びシステムコントローラに備
えられるRAMのデータ割り当て構造を示す説明図であ
る。
【図7】本実施の形態としての編集動作例1を示す説明
図である。
【図8】本実施の形態としての編集動作例1を示す説明
図である。
【図9】本実施の形態としての編集動作例1を示す説明
図である。
【図10】本実施の形態としての編集動作例2を示す説
明図である。
【図11】本実施の形態としての編集動作例2を示す説
明図である。
【図12】本実施の形態としての編集動作例3を示す説
明図である。
【図13】本実施の形態としての編集動作例3を示す説
明図である。
【図14】本実施の形態としての編集動作例4を示す説
明図である。
【図15】トグル操作に応じたディスク編集モードの遷
移を示す説明図である。
【図16】本実施の形態のトラックネームの登録に関す
る処理動作例1を示すフローチャートである。
【図17】本実施の形態のトラックネームの登録に関す
る処理動作例2を示すフローチャートである。
【図18】従来例としてのバッファメモリ及びシステム
コントローラに備えられるRAMのデータ割り当て構造
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスク、3 光学ヘッド、6a 磁気ヘッド、8
エンコーダ/デコーダ部、11 システムコントロー
ラ、12 メモリコントローラ、13 バッファメモ
リ、14 エンコーダ/デコーダ部、19 操作部、2
0 表示部、24RAM、30 ディスク検出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記録されると共に、少なくとも
    上記データ又は当該記録媒体に関連する文字情報を有し
    て形成される編集情報が記録可能とされる記録媒体に対
    応して、上記編集情報の記録を行うことのできる編集装
    置として、 記録媒体が装脱可能な機構を有すると共に、 上記文字情報を入力することのできる文字情報入力手段
    と、 上記文字情報入力手段による文字情報入力について、当
    該文字情報入力手段により文字情報入力が行われている
    ときには装填されていない、或る未装填記録媒体に対応
    するものであることを設定することのできる対応記録媒
    体設定手段と、 当該編集装置に現在装填されている記録媒体の編集情報
    が記憶されるべき第1の記憶手段と、 上記対応記録媒体設定手段による設定が行われた場合
    に、上記文字情報入力手段により入力された文字情報が
    記憶される第2の記憶手段と、 当該編集装置に対して行われた記録媒体の装脱状態を検
    出することのできる記録媒体検出手段と、 上記第2の記憶手段に記憶されている文字情報が上記第
    1の記憶手段の編集情報として管理されるように、第1
    の記憶手段の編集情報を更新する情報更新手段と、 上記対応記録媒体設定手段による設定が行われており、
    かつ、上記記録媒体検出手段の検出結果に基づいて、上
    記文字情報入力手段による文字情報入力終了後におい
    て、装填される記録媒体の入れ替え、或いは記録媒体が
    装填されていない状態から新たな記録媒体が装填された
    ことを判別した場合には、上記情報更新手段により更新
    させた第1の記憶手段の編集情報を、現在装填されてい
    る上記新たな記録媒体に対して記録することのできる記
    録制御手段と、 を備えていることを特徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】 データが記録されると共に、少なくとも
    上記データ又は当該記録媒体に関連する文字情報を有し
    て形成される編集情報が記録可能とされる記録媒体に対
    応して、上記編集情報の記録を行うことのできる編集装
    置として、 記録媒体が装脱可能な機構を有すると共に、 上記文字情報を入力することのできる文字情報入力手段
    と、 当該編集装置に現在装填されている記録媒体の編集情報
    が記憶されるべき第1の記憶手段と、 上記文字情報入力手段により入力された文字情報を記憶
    することのできる第2の記憶手段と、 当該編集装置に対して行われた記録媒体の装脱状態を検
    出することのできる記録媒体検出手段と、 上記第2の記憶手段に記憶されている文字情報が第1の
    記憶手段の編集情報として管理されるように、上記第1
    の記憶手段の編集情報を更新する情報更新手段と、 上記記録媒体検出手段の検出結果に基づいて、上記文字
    情報入力手段により文字入力を行っていた段階において
    記録媒体が装填されておらず、かつ、上記文字情報入力
    手段による文字入力情報終了後において新たな記録媒体
    が装填されたことを判別した場合には、上記情報更新手
    段により更新させた第1の記憶手段の編集情報を、現在
    装填されている上記新たな記録媒体に対して記録するこ
    とのできる記録制御手段と、 を備えていることを特徴とする編集装置。
JP9458098A 1998-04-07 1998-04-07 編集装置 Withdrawn JPH11297039A (ja)

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JP9458098A JPH11297039A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 編集装置

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