JP3797362B2 - 記録装置、及び記録再生装置 - Google Patents

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本発明は所定の記録媒体に対して例えば音声信号などの所定の情報をトラックなどの所定の情報単位毎に区別した状態で記録することができる記録装置、及び記録再生装置に関するものである。
磁気テープや光磁気ディスクを記録媒体として、ユーザーが音楽などの音声信号や映像信号の記録を行なうことのできる各種記録装置が普及している。例えば音声信号についていえば、コンパクトカセットテープレコーダやDATレコーダなどの磁気テープを用いるものや、ミニディスクレコーダとして知られているように光磁気ディスクを用いるものが存在する。
このような録音装置に対しては、例えばコンパクトディスクプレーヤを接続してコンパクトディスク(以下、CD)の音楽をダビングしたり、ラジオなどの放送のエアチェック録音が行なわれる。
また、例えばコンパクトディスクプレーヤ部とミニディスクレコーダ部を一体化した複合機器も存在し、ダビング動作が手軽に実行できるようにされている。
ところで、ダビング録音操作やエアチェック録音によりユーザーがミニディスクなどの記録媒体に自分の気に入った曲を集めて録音するような使用が行なわれることが多い。このように気に入った曲ばかりを集めたディスクやテープを作成することで、ユーザーの音楽等の楽しみ方を一層広げることができる。
しかしながら、このような作業はユーザーにとって甚だ面倒なものであるという問題がある。
例えばCDを聞いていて気に入った曲がかかった場合に、これをミニディスク(以下、MD)に録音したいと思った場合は、わざわざCDプレーヤ側で再生位置をその曲の先頭位置に戻し、またMDレコーダ側で録音の用意を行なって、タイミングをはかってCDプレーヤの再生を開始させ、かつMDレコーダの録音を開始させるという煩雑な作業が必要になる。
また、エアチェックに関しては、ラジオ放送を録音できる限り録音しておき、MDレコーダ側の編集機能、即ち記録されているデータについてのトラックの分割やトラックの消去等を行なえば、例えば放送された中で気に入った曲のみをMDに残しておくということも可能であるが、これも面倒な編集操作が必要なものである。
本発明の記録装置は、データが記録されるデータ記録領域と上記データ記録領域に記録されるデータを管理する管理情報が記録される管理情報記録領域とを備える記録媒体に入力されるオーディオ信号を記録する記録装置において、上記オーディオ信号のトラックの切れ目を判別するトラックチェンジ判別手段と、上記オーディオ信号を上記記録媒体のデータ記録領域に記録する記録手段と、コレクション指示が入力される操作手段と、上記操作手段から入力されるコレクション指示が保持されるコレクション指示保持手段と、上記トラックチェンジ判別手段によって判別される上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持された場合には、上記トラックの記録終了後に上記管理情報を上記トラックの再生が可能に編集し、上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持されなかった場合には、上記管理情報を上記トラックが上記データ記録領域から消去された状態に編集する制御手段と、上記入力されるオーディオデータの管理情報を受信する管理情報受信手段とを備え、上記トラックチェンジ判別手段は、上記入力されるオーディオデータの管理情報に基づいてトラックチェンジを判別するよう構成される。
本発明の記録再生装置は、データが記録されるデータ記録領域と上記データ記録領域に記録されるデータを管理する管理情報が記録される管理情報記録領域とを備える第1の記録媒体に第2の記録媒体に記録されたオーディオデータを記録する記録再生装置において、上記第2の記録媒体からオーディオデータを再生する再生手段と、上記再生手段にて再生されるオーディオデータのトラックの切れ目を判別するトラックチェンジ判別手段と、上記オーディオ再生されたオーディオデータを上記第1の記録媒体のデータ記録領域に記録する記録手段と、コレクション指示が入力される操作手段と、上記操作手段から入力されるコレクション指示が保持されるコレクション指示保持手段と、上記トラックチェンジ判別手段によって判別される上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持された場合には、上記トラックの記録終了後に上記管理情報を上記トラックの再生が可能に編集し、上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持されなかった場合には、上記管理情報を上記トラックが上記データ記録領域から消去された状態に編集する制御手段とを備える。
そして、上記記録再生装置は、上記再生手段から再生される上記第2の記録媒体に記録されたオーディオデータをスピーカに出力する出力手段を更に備え、上記制御手段は、上記再生手段にて再生されるオーディオ信号を上記出力手段に出力するとともに、上記再生されるオーディオ信号が上記第2の記録媒体に記録されるように更に制御するよう構成される。
上記構成の記録装置によれば、或る情報が入力される際に自動的にその情報を記録媒体に記録していき、その記録中などにユーザー操作などに応じて、上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持された場合には、上記トラックの記録終了後に上記管理情報を上記トラックの再生が可能に編集し、上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持されなかった場合には、上記管理情報を上記トラックが上記データ記録領域から消去された状態に編集することで、例えばユーザーの気に入った情報単位のみが記録媒体に残されている状態を得ることができる。
以上説明したように本発明の記録装置、及び記録再生装置は、入力された情報についての情報単位の変化を判別する情報単位判別手段を設け、また記録制御手段によって、情報の入力に応じて、その入力情報を自動的に記録手段で記録媒体に記録するようにする。そして情報単位の記録動作に関してその情報単位を有効とするか無効とするかを設定する有効/無効設定手段を設け、さらに記録情報単位選択処理手段は、記録手段によって記録媒体に記録された情報単位のうち、有効/無効設定手段によって有効とされた情報単位のみが記録媒体上での記録データとして残されるように所定の処理を行なうようにしている。
このため、ユーザーは全く記録動作ということを意識せずに、例えばユーザーの気に入った曲(情報単位)のみが記録媒体に残されている状態を得ることができ、全く手間をかけずに好みのディスクなどを製作できるという効果がある。
以下、本発明の記録装置としての各種実施例を説明する。各実施例は記録装置を、光磁気ディスク(ミニディスク)を用いるMD記録装置として実現する例において説明する。説明は次の順序で行なう。

1.第1の実施例としてのMD記録装置の構成
2.U−TOCセクター
3.実施例で採用できる第1の記録方式例
4.実施例で採用できる第2の記録方式例
5.第2の実施例としてのMD記録装置の構成及び動作
6.第3の実施例としてのMD記録装置の構成及び動作
7.各種変形例

1.第1の実施例としてのMD記録装置の構成

図1は第1の実施例のMD記録装置となる、光磁気ディスク(ミニディスク)を記録媒体として用いた記録再生装置の要部のブロック図を示している。
また、この実施例の場合は、MD記録装置だけでなくCD再生装置としての部位も設けられているMD−CD複合機器としている。
図1においてMD(光磁気ディスク)1は音声データを記録できるメディアとして用いられ、記録/再生時にはスピンドルモータ2により回転駆動される。光学ヘッド3は光磁気ディスク1に対して記録/再生時にレーザ光を照射することで、記録/再生時のヘッドとしての動作を行なう。即ち記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力をなす。
このため、光学ヘッド3はレーザ出力手段としてのレーザダイオードや、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッド3全体はスレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。 また、磁気ヘッド6aはMD1を挟んで光学ヘッド3と対向する位置に配置されている。この磁気ヘッド6aは供給されたデータによって変調された磁界をMDに印加する動作を行なう。
磁気ヘッド6aは光学ヘッド3とともにスレッド機構5によりディスク半径方向に移動可能とされている。
再生動作によって、光学ヘッド3によりMD1から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RFアンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、グルーブ情報(MD1にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位置情報)等を抽出する。そして、抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路9に供給され、グルーブ情報はアドレスデコーダ10に供給されて復調される。グルーブ情報からデコードされたアドレス情報、及びデータとして記録されエンコーダ/デコーダ部8でデコードされたアドレス情報は、マイクロコンピュータによって構成されるシステムコントローラ11に供給される。
サーボ回路9は供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御する。
再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、CIRC等のデコード処理され、メモリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるMD1からのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメモリ13までの再生データの転送は1.41Mbit/secで行なわれる。
バッファメモリ13に書き込まれたデータは、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給される。そして、変形DCT処理による音声圧縮に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、D/A変換器15によってアナログ信号とされる。D/A変換器15からのアナログ音声信号は出力スイッチ50のTMD端子に供給される。
MD1の再生動作時には、システムコントローラ11は出力スイッチ50をTMD端子に接続制御しており、これによってMD1からの再生音声信号は音量調節回路51、増幅回路52を介してスピーカ53に供給され、音声出力されることになる。
MD1に対してアナログ伝送による記録動作が実行される際には、例えばマイクロホン、CDプレーヤ、テーププレーヤ、或は他のミニディスクプレーヤなどの外部機器からの音声信号が端子17に供給されることになる。
端子17に供給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によって、44.1KHz サンプリング、16ビット量子化のデジタルデータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。即ち変形DCT処理により約1/5のデータ量に圧縮される。
エンコーダ/デコーダ部14において圧縮された記録データはメモリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られる。
そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
磁気ヘッド駆動回路6は、エンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、MD1に対して磁気ヘッド6によるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ11は光学ヘッド3に対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
CD(コンパクトディスク)30は、CD再生動作時においてスピンドルモータ31によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。そして光学ヘッド32によってCD30にピット形態で記録されているデータを読み出され、RFアンプ35に供給される。光学ヘッド32において対物レンズ32aは2軸機構33によって保持され、トラッキング及びフォーカス方向に変位可能とされる。
また光学ヘッド32はスレッド機構34によってディスク半径方向に移動可能とされる。
RFアンプ35では再生RF信号のほか、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成し、これらのエラー信号はサーボ回路36に供給される。サーボ回路36はフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号、スレッド駆動信号、スピンドル駆動信号の各種駆動信号を生成し、2軸機構33、スレッド機構34、及びスピンドルモータ31の動作を制御する。
再生RF信号はデコーダ37に供給される。デコーダ37ではEFM復調、CIRCデコード等を行なってCD30から読み取られた情報を16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタル音声データ形態にデコードする。
またデコーダ37ではTOCやサブコード等の制御データSCも抽出されるが、それらはシステムコントローラ11に供給され、各種制御に用いられる。
デコーダ37から出力されるデジタル音声データはD/A変換器38でアナログ音声信号とされ、出力スイッチ50のTCD端子に供給される。
CD再生動作時にはシステムコントローラ11によって出力スイッチ50はTCD端子が選択されているため、CD30からの再生音声信号は音量調節回路51、増幅回路52を介してスピーカ53に供給され音声出力されることになる。
またデコーダ37の出力はエンコーダ/デコーダ部14にも供給されるようになされている。このため、CD30の再生とMD1の録音を同時に実行することによって、CD30からの再生音声データをMD1にダビング記録することができる。
操作部20は、ユーザーがCD再生やMD録音/再生などのための各種操作を行なうために、録音キー、再生キー、停止キー、AMSキー、サーチキー等が設けられている。
また本実施例では、後述するコレクションモード動作のための操作キーとしてコレクションキーが設けられている。
システムコントローラ11は、操作部19からの操作情報と、内部ROMに記憶された動作プログラムに応じて各部の制御動作を実行し、MD再生動作、MD録音動作、CD再生動作等を実行させる。
また表示部20ではMD1もしくはCD30の動作時に、総演奏時間、再生や録音時の進行時間などの時間情報や、トラックナンバ、動作状態、動作モードなどの各種の表示がシステムコントローラ11の制御に基づいて行なわれる。
2.U−TOCセクター

ところで、MD1に対して記録/再生動作を行なう際には、MD1に記録されている管理情報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−TOC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。システムコントローラ11はこれらの管理情報に応じてMD1上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別することとなる。この管理情報はバッファメモリ13に保持される。このためバッファメモリ13は、MD1の記録時/再生時に記録データ/再生データを蓄積するためのバッファエリアと、P−TOC、U−TOCを保持するエリアが分割設定されている。
そして、システムコントローラ11はこれらの管理情報を、MD1が装填された際に管理情報の記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファメモリ13に記憶しておき、以後そのMD1に対する記録/再生動作の際に参照できるようにしている。
また、U−TOCはデータの記録や消去に応じて編集されて書き換えられるものであるが、システムコントローラ11はMD1に対する記録/消去動作のたびにこの編集処理をバッファメモリ13に記憶されたU−TOC情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングでMD1上でのU−TOCエリアについても書き換えるようにしている。
ここで、MD1においてトラックの記録/再生動作などの管理を行なう管理情報として、U−TOCセクターについて説明する。
なおTOC情報としてはU−TOCのほかに、P−TOC(プリマスタードTOC)情報が設けられている。このP−TOCはMD1の最内周側のピットエリアに形成されるもので、読出専用の情報である。そして、P−TOCによってディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)や、リードアウトエリア、U−TOCエリアなどの位置の管理等が行なわれる。なお、ミニディスクシステムでは、全てのデータがピット形態で記録されている再生専用の光ディスクも使用できるが、再生専用ディスクの場合は、P−TOCによってROM化されて記録されている楽曲の管理も行なうことができるようにされ、U−TOCは形成されない。
P−TOCについては詳細な説明を省略し、ここでは記録可能な光磁気ディスクに設けられるU−TOCについて説明する。
図2はU−TOCセクター0のフォーマットを示すものである。
なお、U−TOCセクターとしてはセクター0〜セクター7まで設けることができるが、セクター1、セクター4は文字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアとされる。ここでは、MD1の記録/再生動作に必ず必要となるU−TOCセクター0についてのみ説明を行なうこととする。
U−TOCセクター0は、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに楽曲が録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
例えばMD1に或る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコントローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上のフリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアをU−TOCセクター0から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
U−TOCセクター0のデータ領域(4バイト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期パターンが記録される。
続いてクラスタアドレス(Cluster H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)となるアドレスや、モード情報(MODE)が4バイト付加され、以上でヘッダとされる。
セクターとは、2352バイトで形成され、さらに36セクターが1クラスタとなる。アドレスについては、このU−TOCセクター0に限らず、P−TOCセクターや、実際に音声データが記録されるセクターでも、そのセクター単位に記録されている。
クラスタアドレスは、上位アドレス(Cluster H) と下位アドレス(Cluster L) の2バイトで記され、セクターアドレス(Sector)は1バイトで記される。
続いて所定バイト位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
さらに、ユーザーが録音を行なって記録されているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を後述する管理テーブル部に対応させることによって識別するため、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P-DFA、P-EMPTY 、P-FRA 、P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させることになる管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。さらに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。
なお本明細書において『h』を付した数値はいわゆる16進表記のものである。また、パーツとは1つのトラック内で時間的に連続したデータが物理的に連続して記録されているトラック部分のことをいう。
ミニディスクシステムでは、1つの楽曲のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もある。
そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、そのパーツ位置の管理はなされる。
なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バイト目)としてパーツテーブルを指定する。
U−TOCセクター0の管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DFA、P-EMPTY 、P-FRA 、P-TNO1〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
テーブルポインタP-DFA はMD1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
テーブルポインタP-FRA はMD1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
図3にパーツテーブルにより、フリーエリアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされている時に、この状態が対応テーブル指示データP-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様になる。
ところで、全く楽曲等の音声データの記録がなされておらず欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h) が指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザーエリアの全体がフリーエリアであることが示される。そして、この場合残る(02h) 〜(FFh) のパーツテーブルは使用されていないことになるため、上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され・・・・・・、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。
なお、このときパーツテーブル(01h) については、スタートアドレスとしてはレコーダブルユーザーエリアのスタートアドレスが記録され、またエンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直前のアドレスが記録されることになる。
テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、MD1にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラックについて示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では第1トラックのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
例えば第1トラックとされた楽曲がディスク上でトラックが分断されずに、つまり1つのパーツで記録されている場合は、その第1トラックの記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
また、例えば第2トラックとされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図3と同様の形態)。
このように例えば2曲目を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域へのオーバライトを行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘッド6をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
以上のようにU−TOCセクター0が構成されているため、MD1での記録/再生動作におけるアドレス管理が可能になるとともに、さらに、このU−TOCセクター0を更新するのみで、トラックの分割、トラックの連結、トラック消去、トラックナンバの入換え、という処理が可能になることが理解される。

3.実施例で採用できる第1の記録方式例

図1の実施例において実現できる本発明の要旨となる記録動作例を以下説明する。なお、具体的な動作としては各種考えられるが、本明細書では2つの記録方式をあげ、まずここで第1の記録方式について説明することとする。
この実施例で可能となる記録動作は、CD30を再生している際にシステムコントローラ11の制御により、MD1にCD30からの再生音声を自動的に録音していくようにするものである。
ユーザーの認識としては、単にCD30を再生させているのみであり、MD1の記録動作については特に意識しないものとなる。
そして、ユーザーはCD30を聞いていて、気に入った曲がかかった場合に、コレクションキーを押すという操作を行なっておればよく、各種のCD30を再生させるなどの時間を経た或る時点で、最終的にMD1にはユーザーが気に入った曲が集められて録音されている状態にするものである。
この動作モードを説明上、仮にコレクションモードということとする。
例えば或る1枚のCDを1曲目(トラック#1)から6曲目(トラック#6)まで再生させた場合のコレクションモードの動作を図4に例をあげて示す。
最初に、装填されているMD1は図4(a)のように楽曲(トラック)が何も記録されていないバージンディスクであったとする。
ユーザーがCD再生操作を行ない、CD30からトラック#1としての再生音声データが得られると、これは上述したようにスピーカ53から出力されるとともに、エンコーダ/デコーダ部14にも供給される。
コレクションモードであるときは、システムコントローラ11はCD再生に伴って自動的にMD1に対する記録動作を実行させる。
このため、CD30においてトラック#1の再生が終了した時点では、MD1では図4(b)のように第1トラックTK1としての音声データが記録されていることになる。
なお、トラックの記録中において、システムコントローラ11は操作部19でのコレクションキーの操作があったか否かを監視しており、操作があった場合はその記録中のトラックに対応するコレクションフラグを『オン』とする処理を行なうようにしている。
今、CD30からのトラック#1を聞いている期間にユーザーがコレクションキーを操作しなかったとすると、図4(b)のようにMD1上での第1トラックTK1に対応してシステムコントローラ11が内部レジスタなどに設定するコレクションフラグは『L』(オフ)のままとなる。
CD30の再生がトラック#2に進み、トラック#2の再生が終了した時点ではMD1上では図4(c)のように第2トラックTK2も録音された状態となる。そしてこのトラック#2の再生中にユーザーがコレクションキーを操作したとすると、システムコントローラ11は第2トラックTK2に対応してコレクションフラグを『H』(オン)とすることになる。
以下、同様にCD30でトラック#3〜#6が再生されていくに従ってMD1上にも第3トラックTK3〜TK6が記録されていることになるが、各トラックの再生中にユーザーがコレクションキーを押したか否かにより、録音した各トラックに対応してコレクションフラグがオン又はオフとされる。
例えばCD30でトラック#6の再生が終了した時点で再生動作が終了したとすると、そのときMD1上では図4(d)のように第6トラックTK6までが記録された状態となっている。
ここでシステムコントローラ11は各トラックに対応するコレクションフラグを確認し、コレクションフラグがオンのトラックのみを残して、他は消去するようにする。
つまり、U−TOCデータ上でコレクションフラグがオンのトラックのみを楽曲として管理し、他は消去された状態となるように更新処理を行なう。
例えばユーザーがCD30のトラック#2、#5の再生中にコレクションキーを押したとすると、MD1の状態は図4(e)のようにトラック#2、#5としての再生データが、MD1上で第1トラックTK1、第2トラックTK2として記録されている状態にされる。
つまり、ユーザーはCD30を再生させている間に、気に入った曲があったらコレクションキーを押せば、その曲がMD1上に録音された状態で残されるものとなる。
この図4(e)の状態のMD1をそのまま装填しておき、コレクションモードで他のCD30の再生を行なえば、同様にフリーエリアに録音が実行され、コレクションキーを押したトラックのみが残されることになる。
従って、例えば日々の生活のなかでCD30を再生させる際に、気に入った曲があったらコレクションキーを押すという操作を行なっていれば、例えば何日かたった状態では、自分の気に入った曲だけが録音されたMD1が作成されている状態となる。
このようなコレクションモードの動作を実現するためのシステムコントローラ11の処理を図5及び図6に示す。
図5はまずコレクションモードとするための操作に関する処理、及びコレクションモードから通常モードに戻るための操作に関する処理を示している。
ユーザーは、MD1に関する録音を行なっていない期間(CD1の再生を行なっていない期間としてもよい)において、コレクションキーを押す(F101)。
するとシステムコントローラ11は、現在コレクションモードでなければコレクションモードをオンとする (F102→F103) 。
一方、現在コレクションモードである場合は、コレクションモードをオフとする (F102→F104) 。
このようにユーザーはコレクションキーを操作することで、コレクションモードの設定及び解除を行なうことができる。
なおモード状態をユーザーが認識できるように、コレクションモードに対応するLED(発光ダイオード)などを設け、コレクションモードとされている期間はLEDを点灯させるなどの動作を実行させると好適である。
また、この例ではコレクションキーを用いてモード設定するようにしたが、もちろん他に独立したモード切換操作部を設けるようにしてもよい。
コレクションモードとされた場合の処理は図6に示される。
コレクションモードであるときは、CD30の再生動作が行なわれることに応じて、システムコントローラ11は処理をステップF201からF202に進める。まず、その時点でのU−TOCセクター0における最後のトラックナンバ(Last TNO)のデータに対して『1』を加えた値を変数nとして設定する。即ち変数nとは今回のMD1に対する録音するトラックの最初のトラックナンバとなり、装填されているMD1がバージンディスクであれば、ステップF202で変数n=1とされる。また、その時点でMD1が図4(e)のような記録状態(2曲録音済)になっているものであったら、ステップF202で変数n=3とされる。
続いてシステムコントローラ11は、ステップF203ではCD30から再生されてくる音声データを、第nトラックとしてMD1に記録していく処理を行なう。 この第nトラックの録音中には、システムコントローラ11はCD30側のトラックチェンジがあったか、またコレクションキーが押されたか、を監視している(F205,F206) 。
CD30側のトラックチェンジについては、システムコントローラ11はCD30から得られるサブコード情報から検出できる。
第nトラックの録音中において、コレクションキーが押された場合は、その第nトラックに対応して、コレクションフラグをオンとする(F206,F207)
また、CD30側のトラックチェンジがあった場合、つまりCD30からの再生が次の曲に移った場合は、システムコントローラ11は変数nをインクリメントし(F205,F208) 、ステップF203に戻って、CD30からの再生音声データを第nトラック、即ち次のトラックとしてMD1へ記録していくように制御することになる。
ここまで説明した処理により、例えば図4(a)〜(d)までの動作が実行されることになる。
CD30に対する再生が終了された場合、処理はステップF204からF209に進み、U−TOCの更新処理を行なうことになる。
即ち、今回録音したトラックについて、コレクションフラグがオフとされているトラックを消去し、また残ったトラックのトラックナンバを順番に詰めることによってトラックナンバが整理されるようにする。
これによってMD1上の記録状態は、例えば図4(d)の状態から図4(e)のようになり、ユーザーが気に入った曲のみが録音されている状態となる。
なお、U−TOCの更新はバッファメモリ13内において行ない、その後電源オフなどの所定のタイミングにおいてMD1上で実際にU−TOCデータを書き換えることになる。

4.実施例で採用できる第2の記録方式例

次に第2の記録方式例を図7で説明する。
この場合も、CD30を再生させている間にコレクションキーを押せば、結果的にそのコレクションキーが押された曲がMD1上に記録トラックとして残されるものである。
例えば或る1枚のCDを1曲目(トラック#1)から4曲目(トラック#4)まで再生させた場合のコレクションモードの動作を図7に例をあげて示す。
最初に、装填されているMD1は図7(a)のように楽曲(トラック)が何も記録されていないバージンディスクであったとする。
ユーザーがCD再生操作を行ない、CD30からトラック#1としての再生音声データが得られると、このときコレクションモードであれば、上記第1の動作例と同様にシステムコントローラ11はCD再生に伴って自動的にMD1に対する記録動作を実行させる。
このため、CD30においてトラック#1の再生が終了した時点では、MD1では図7(b)のように第1トラックTK1としての音声データが記録されていることになる。
また、トラックの記録中において、システムコントローラ11は操作部19でのコレクションキーの操作があったか否かを監視しており、操作があった場合はその記録中のトラックに対応するコレクションフラグを『オン』とする処理を行なうようにしている。
今、CD30からのトラック#1を聞いている期間にユーザーがコレクションキーを操作しなかったとすると、図4(b)のようにMD1上での第1トラックTK1に対応してシステムコントローラ11が内部レジスタなどに設定するコレクションフラグは『L』(オフ)のままとなる。
ここで、CD30の再生がトラック#2に進む時点で、システムコントローラ11は第1トラックTK1についてコレクションフラグを確認する。そして図7(b)のようにコレクションフラグがオフであれば、この時点で第1トラックTK1を消去してしまい、第1トラックTK1を記録した領域をU−TOC上で再びフリーエリアの先頭に組み込まれるようにする。
続いてCD30からはトラック#2が再生されるが、このトラック#2についてもMD1上のフリーエリアに録音していくため、このトラック#2は、実際にはトラック#1が記録された領域に上書きされていくことになる。
そしてトラック#2の再生が終了した時点ではMD1上では図7(c)のように、トラック#2が第1トラックTK1として録音された状態となる。そしてこのトラック#2の再生中にユーザーがコレクションキーを操作したとすると、システムコントローラ11は第1トラックTK1に対応してコレクションフラグを『H』(オン)とすることになる。
続いてCD30からはトラック#3が再生されるが、この時点でMD1上で第1トラックTK1はコレクションフラグがオンとされているため、トラック#3の録音は第1トラックTK1に続く領域に第2トラックTK2として行なわれることになる。このトラック#3の再生中にもコレクションキーが押されたとすると、第2トラックTK2についてコレクションフラグがオンとなり、図7(d)のようにこの第2トラックTK2は残され、第2トラックTK2に続く位置から、CD30からの次のトラック#4が第3トラックTK3として記録されていく。
そして、トラック#4の再生中にコレクションキーが押されなかったら、トラック#4の終了時点で図7(e)のように第3トラックTK3のコレクションフラグはオフである。この時点でCD30の再生が終了したとすると、システムコントローラ11は第3トラックTK3を消去し、第3トラックTK3を記録した領域をU−TOC上でフリーエリアの先頭に組み込まれるようにして動作を終える。
つまり、この例でもユーザーはCD30を再生させている間に、気に入った曲があったらコレクションキーを押せば、その曲がMD1上に録音された状態で残されるものとなる。
このようなコレクションモードの動作を実現するためのシステムコントローラ11の処理を図8に示す。なお、コレクションモードとするための操作に関する処理、及びコレクションモードから通常モードに戻るための操作に関する処理は図5と同様とする。
コレクションモードであるときは、CD30の再生動作が行なわれることに応じて、システムコントローラ11は処理を図8のステップF301からF302に進め、上記図6の場合と同様に録音するトラックとしての最初のトラックナンバを、その時点でのU−TOCセクター0における最後のトラックナンバ(Last TNO)のデータに対して『1』を加えた値を変数nとして設定する。
続いてシステムコントローラ11は、ステップF303ではCD30から再生されてくる音声データを、第nトラックとしてMD1に記録していく処理を行なう。 この第nトラックの録音中には、システムコントローラ11はCD30側のトラックチェンジがあったか、またコレクションキーが押されたか、を監視している(F304,F305) 。
そして第nトラックの録音中において、コレクションキーが押された場合は、その第nトラックに対応して、コレクションフラグをオンとする(F305,F306)
また、CD30側のトラックチェンジがあった場合、つまりCD30からの再生が次の曲に移った場合は、システムコントローラ11の処理はステップF307に進み、その時点での第nトラック、つまり今録音が行なわれたトラックについてのコレクションフラグを確認する。
そしてコレクションフラグがオンであれば、そのトラックを第nトラックとしてU−TOC上で管理させたうえで、変数nをインクリメントし(F308,F309) 、ステップF303に戻って、続いて入力されるCD30からの再生音声データを第nトラック、即ち次のトラックとしてMD1のフリーエリアへ記録していくように制御することになる。
一方、ステップF307でコレクションフラグがオフであると判別した場合は、第nトラック、つまり今録音が行なわれたトラックについてU−TOC上で消去されたものとし、その記録を行なって領域をフリーエリアの先頭に組み込むようにする(F310)。即ち録音が行なわれなかった状態とする。そして変数nについてはインクリメントせずに、ステップF303に戻って、続いて入力されるCD30からの再生音声データを第nトラック、現在MD1上で記録されている最後のトラックの次のトラックとして、MD1のフリーエリアへ記録していくように制御することになる。
ここまで説明した処理により、例えば図7(a)〜(f)までの動作が実行されることになる。
そしてCD30に対する再生が終了された場合、処理はステップF311から終了する。なお、このフローチャートでは、終了時点でステップF304でトラックチェンジがあったものとみなし、ステップF307〜F310の処理を実行した後に、ステップF311からループを抜けるようにしている。
以上の処理により、図7(f)のようにMD1にはユーザーが気に入った曲のみが録音されている状態となる。
なお、終了後において電源オフなどの所定のタイミングにおいてMD1上で実際にU−TOCデータを書き換えることになる。

5.第2の実施例としてのMD記録装置の構成及び動作

第2の実施例を図9に示す。この実施例は、ミニディスク記録装置としてのみの部位を有する機器としている。なお、図9のブロック図において図1と同一機能部分は同一符号を付し、説明を省略する。
図9において図1のMD記録再生部位と異なるブロックとしては、端子23、デジタルオーディオインターフェース部21、オーディオレベル検出部22が設けられ、またエンコーダ/デコーダ部14内にレベルメータ部14aが設けられる点である。
端子23は外部機器とのデジタルオーディオインターフェースとしての端子である。端子23から入力されたデータはデジタルオーディオインターフェース部21に供給される。
デジタルオーディオインターフェース接続された場合は、外部のCDプレーヤやミニディスクプレーヤにおいて再生された音声情報がデジタルデータのまま供給され、また同時に、所定のフォーマットで再生側のサブコード情報などを含む制御データSSが伝送されてくる。
デジタルオーディオインターフェース部21では、供給されたデータからオーディオデータ(44.1KHz サンプリング、16ビット量子化)を抽出して、それを記録データとしてエンコーダ/デコーダ部14に供給する。
また、サブコード情報等の制御データSSも抽出し、これをシステムコントローラ11に供給する。例えばCDプレーヤ等から伝送されてくる制御データSSとしては、Uビットデータ、Cビットデータ、Vビットデータ、Pビットデータが存在する。
UビットデータとしてはいわゆるQ、R、S、T、U、V、Wの各データとして知られているサブコードデータが含まれ、また、Cビットデータは記録媒体の判別を行なうカテゴリーデータ、サンプリング周波数データ、クロックデータ、光学系データ等が含まれている。また、Vビットデータにはエラーフラグ等が含まれている。さらにPビットデータはパリティビットとされている。
システムコントローラ11はこれらの制御データSSのうちの所要のデータを用いて各種記録動作の制御を行なうことになる。
デジタルインターフェースによりオーディオデータが供給される場合は、オーディオレベル検出部22によって伝送されてきたオーディオデータのレベルが検出される。そして検出されたレベル情報SLV1 はシステムコントローラ11に供給される。
また端子17からアナログ音声信号が入力される場合は、レベルメータ部14aにより、音声信号のレベル情報SLV2 が検出され、システムコントローラ11に供給される。
システムコントローラ11はレベル情報SLV1 又はSLV2 により、エンコーダ/デコーダ部14に入力される音声データが無音状態となっているか否かを検出し、これによりソース側の音声信号が曲と曲の間のタイミング(つまりトラックチェンジ)となっているか否かを検出することもできる。
このような実施例においても、上述した第1、第2の動作例を適用してコレクションモード動作を実行することができる。
この場合、例えば多数のCDを収納して選択的に再生できるCDチェンジャーとの間でデジタルインターフェースで接続され、CDチェンジャーの再生時にその再生音声データがデジタルオーディオインターフェース部21を介して入力されるようにしておけば、ユーザーは気に入った曲が再生された時点で操作部19でコレクションキーを押すという操作により、上記第1の実施例のような、気に入った曲のみが録音されたMD1を得ることができる。
この場合再生側のトラックチェンジの情報はシステムコントローラ11はUビットデータとして得ることができるため、処理上で不都合はない。
また外部機器とアナログ音声ラインで接続されている場合でも同様の動作は可能であるが、この場合は、システムコントローラ11は再生側のトラックチェンジの情報は得ることができない。そこでレベル情報SLV2 を監視しており、或る程度の時間(例えば2〜5秒程度)無音状態が続いたら、トラックチェンジと判断するようにすればよい。

6.第3実施例としてのMD記録装置の構成及び動作

第3の実施例を図10に示す。この実施例は、図1のミニディスク記録装置におけるCDプレーヤとして部位に代えてラジオチューナ部等の受信装置部を有する機器としている。なお、図9のブロック図において図1と同一機能部分は同一符号を付し、説明を省略する。
アンテナ40で受信された信号はチューナ41で復調され、AGC/音量調節部42で所定量の増幅処理が行なわれる。そして切換回路54のTTU端子に供給される。ラジオ受信モードの場合にシステムコントローラ11は切換回路54をTTU端子に接続制御することで、受信音声がスピーカ53から出力されることになる。
また受信音声信号はA/D変換器43でデジタルデータとされ、エンコーダ/コーダ部14にも供給される。
即ちこの実施例では、ラジオ受信音声をMD1にエアチェック録音できる構成としている。
このような実施例においても、上述した第1、第2の動作例を適用してコレクションモード動作を実行することができる。
この場合コレクションモードにおいては、ラジオ受信中にシステムコントローラ11は自動的に受信音声信号をMD1に録音していくようにする。
そしてユーザーは気に入った曲などが流れた時点で操作部19でコレクションキーを押すという操作により、上記第1の実施例のような、気に入った音声のみが録音されたMD1を得ることができる。
この場合トラックの切れ目を判別するには、例えば放送がFM多重放送などで、音声だけでなく各種の制御データ等が重畳されているものであれば、システムコントローラ11はそのデータからMD1上での記録トラックの変化点を把握することも可能となる。また通常のFM/AM放送などの場合は、レベル情報SLV2 を監視しており、或る程度の時間(例えば2〜5秒程度)無音状態が続いたら、トラックチェンジと判断するようにすればよい。
もちろんラジオ放送以外にも、テレビジョン放送、各種衛星放送等についても適用できる。

7.各種変形例

以上、各種実施例を説明してきたが、本発明はさらに多様な変形例が考えられる。
例えば記録媒体はMDであるとした実施例のみで述べたが、DATなどのテープ上の記録媒体や、固体メモリなどを用いた記録装置としても適用できる。
また音声データだけでなく映像データ、文字データ等の記録にも適用できる。
さらに、実施例ではMD1にトラックとして残しておくか否かの判別は、ユーザーのコレクションキーの操作に基づくものとしたが、これ以外に考えられる。例えば図1の実施例などにおいてCDプレーヤ部で再生される各トラックとしての再生回数などをカウントして記憶しておき、再生頻度が高い曲については有効と判断してMD1に記録トラックとして残すようにすることなども考えられる。
本発明の第1の実施例のブロック図である。 MDのU−TOCセクター0の説明図である。 MDのU−TOCセクター0のリンク形態の説明図である。 実施例における第1の動作例の説明図である。 実施例のコレクションモード操作のための処理のフローチャートである。 実施例の第1の動作例のコレクションモード処理のフローチャートである。 実施例における第2の動作例の説明図である。 実施例の第2の動作例のコレクションモード処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施例のブロック図である。 本発明の第3の実施例のブロック図である。
符号の説明
1 MD、3,32 光学ヘッド、6a 磁気ヘッド、8 エンコーダ/デコーダ部
11 システムコントローラ、12 メモリコントローラ、13 バッファメモリ
14 エンコーダ/デコーダ部、14a レベルメータ部、19 操作部、20 表示部
30 CD、21 デジタルオーディオインターフェース部、41 チューナ

Claims (3)

  1. データが記録されるデータ記録領域と上記データ記録領域に記録されるデータを管理する管理情報が記録される管理情報記録領域とを備える記録媒体に入力されるオーディオ信号を記録する記録装置において、
    上記オーディオ信号のトラックの切れ目を判別するトラックチェンジ判別手段と、
    上記オーディオ信号を上記記録媒体のデータ記録領域に記録する記録手段と、
    コレクション指示が入力される操作手段と、
    上記操作手段から入力されるコレクション指示が保持されるコレクション指示保持手段と、
    上記トラックチェンジ判別手段によって判別される上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持された場合には、上記トラックの記録終了後に上記管理情報を上記トラックの再生が可能に編集し、上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持されなかった場合には、上記管理情報を上記トラックが上記データ記録領域から消去された状態に編集する制御手段と
    上記入力されるオーディオデータの管理情報を受信する管理情報受信手段とを備え、
    上記トラックチェンジ判別手段は、上記入力されるオーディオデータの管理情報に基づいてトラックチェンジを判別すること
    を特徴とする記録装置。
  2. データが記録されるデータ記録領域と上記データ記録領域に記録されるデータを管理する管理情報が記録される管理情報記録領域とを備える第1の記録媒体に第2の記録媒体に記録されたオーディオデータを記録する記録再生装置において、
    上記第2の記録媒体からオーディオデータを再生する再生手段と、
    上記再生手段にて再生されるオーディオデータのトラックの切れ目を判別するトラックチェンジ判別手段と、
    上記オーディオ再生されたオーディオデータを上記第1の記録媒体のデータ記録領域に記録する記録手段と、
    コレクション指示が入力される操作手段と、
    上記操作手段から入力されるコレクション指示が保持されるコレクション指示保持手段と、
    上記トラックチェンジ判別手段によって判別される上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持された場合には、上記トラックの記録終了後に上記管理情報を上記トラックの再生が可能に編集し、上記オーディオ信号のトラックの記録中に上記コレクション指示保持手段にコレクション指示が保持されなかった場合には、上記管理情報を上記トラックが上記データ記録領域から消去された状態に編集する制御手段と
    を備える記録再生装置。
  3. 上記記録再生装置は、
    上記再生手段から再生される上記第2の記録媒体に記録されたオーディオデータをスピーカに出力する出力手段を更に備え、
    上記制御手段は、上記再生手段にて再生されるオーディオ信号を上記出力手段に出力するとともに、上記再生されるオーディオ信号が上記第2の記録媒体に記録されるように更に制御する第項記載の記録再生装置。
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