JPH11295856A - 熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料、その包装体、および撮影ユニット - Google Patents

熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料、その包装体、および撮影ユニット

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JPH11295856A
JPH11295856A JP10455298A JP10455298A JPH11295856A JP H11295856 A JPH11295856 A JP H11295856A JP 10455298 A JP10455298 A JP 10455298A JP 10455298 A JP10455298 A JP 10455298A JP H11295856 A JPH11295856 A JP H11295856A
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JP
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heat
silver halide
image
halide photographic
sensitive material
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JP10455298A
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English (en)
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Masaru Iwagaki
賢 岩垣
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料の包装体
が液現像型との識別が容易で、間違いを生じない包装体
の提供。更に、自動的に熱現像型ハロゲン化銀写真感光
材料であることを識別できるハロゲン化銀写真感光材料
及びユニットの提供。 【解決手段】 画像露光後、熱現像することによって画
像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に変換
し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型
ハロゲン化銀写真感光材料を、回転可能なスプールに巻
き、遮光されたパトローネに収納した熱現像型ハロゲン
化銀写真感光材料包装体において、該パトローネの表面
に、現像処理手段が熱現像処理であることを文字表記ま
たは記号表記したことを特徴とする熱現像型ハロゲン化
銀写真感光材料包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱によって現像
処理される熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料に関し、
更に詳しくは、熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料であ
ることが識別しやすく、熱現像処理できる熱現像型ハロ
ゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハロゲン化銀写真感光材料は、そ
の目的と用途によって多種多様化が著しく、細分化がさ
らに進みつつある。旧来の、銀画像を形成するハロゲン
化銀白黒写真感光材料に対して、発色色素画像を形成す
るハロゲン化銀カラー写真感光材料がある。カメラによ
る撮影を目的とした撮影用の高感度ハロゲン化銀写真感
光材料に対して、その撮影用ハロゲン化銀写真感光材料
からプリントするためのプリント用ハロゲン化銀写真感
光材料がある。支持体の種類による透過型、反射型、半
透過型がある。ハロゲン化銀白黒写真感光材料の中で
も、一般撮影用、一般プリント用、医療用、印刷用、特
殊用等がある。ハロゲン化銀カラー写真感光材料では、
低感度〜高感度の感度別、階調別等がある。その他に直
接ポジ型、反転処理型、拡散転写型、銀色素漂白型、熱
現像型等がある。
【0003】上記ハロゲン化銀写真感光材料の多品種
化、多用途化は、産業の発展と社会への貢献を表してい
るものであり、望ましいと言える。さらに新しい目的と
用途に対応したハロゲン化銀写真感光材料の出現が、強
く求められている。
【0004】しかしながら、上記各種のハロゲン化銀写
真感光材料は、その現像処理方法がそれぞれ異なるとい
う欠点を有している。すなわち、複数のハロゲン化銀写
真感光材料を用いる場合には、それぞれのハロゲン化銀
写真感光材料に対応する現像処理方法を準備しなければ
ならないという問題点がある。特に市中の現像所では、
顧客の要望を満たすために新たな処理方法を新設する必
要があり、多大な投資を迫られることがある。
【0005】特に近年、ハロゲン化銀写真感光材料の現
像処理工程において、実質的に処理液を用いないで熱現
像して画像を得るような、乾式処理方式または乾式に近
い処理方式のハロゲン化銀写真感光材料およびその画像
形成方法が数多く提案されている。
【0006】例えば、特開平9−204031号、同9
−258402号、同9−274295号等には、処理
部材と重ねて加熱処理して画像を得る方法が、また特開
平9−121265号、同9−146247号、同9−
230557号等には、熱現像によって得られた画像を
スキャナー読み取りする方法が、又特開平9−3190
57号等には熱現像処理装置についてそれぞれ開示され
ている。
【0007】これらのハロゲン化銀写真感光材料および
その画像形成方法は、現像処理液を用いる煩わしさがな
く、装置がコンパクトであり、現像処理時間が比較的短
く、操作が簡便であるなどの長所を有している。したが
って、処理装置を設置する場所の制約が少なく、誰にで
も簡単に写真プリントが得られるという長所を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の提
案では、撮影済みの熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料
と液現像型ハロゲン化銀写真感光材料の識別が困難であ
り、それらを混同するという不都合を生ずる。
【0009】従って、本発明の目的は、熱現像型ハロゲ
ン化銀写真感光材料の包装体が液現像型との識別が容易
で、間違いを生じない包装体を提供することにある。
又、別の目的は、自動的に熱現像型ハロゲン化銀写真感
光材料であることを識別できるハロゲン化銀写真感光材
料及びユニットの提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0011】(1) 画像露光後、熱現像することによ
って画像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に
変換し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料を、回転可能なスプール
に巻き、遮光されたパトローネに収納した熱現像型ハロ
ゲン化銀写真感光材料包装体において、該パトローネの
表面に、現像処理手段が熱現像処理であることを文字表
記または記号表記したことを特徴とする熱現像型ハロゲ
ン化銀写真感光材料包装体。
【0012】(2) 画像露光後、熱現像することによ
って画像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に
変換し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料を、回転可能なスプール
に巻き、遮光されたパトローネに収納した熱現像型ハロ
ゲン化銀写真感光材料包装体において、該パトローネの
表面に、現像処理手段が熱現像処理であることをDXコ
ード表記またはデータディスク(回転バーコード)表記
したことを特徴とする熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
料包装体。
【0013】(3) 画像露光後、熱現像することによ
って画像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に
変換し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料を、回転可能なスプール
に巻き、遮光されたパトローネに収納した熱現像型ハロ
ゲン化銀写真感光材料包装体において、該パトローネの
表面に、現像処理手段が熱現像処理であることを切り欠
きまたは突起加工したことを特徴とする熱現像型ハロゲ
ン化銀写真感光材料包装体。
【0014】(4) 画像露光後、熱現像することによ
って画像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に
変換し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料が
磁気記録層を有し、該磁気記録層に、現像処理手段が熱
現像処理であることを磁気記録したことを特徴とする熱
現像型ハロゲン化銀写真感光材料。
【0015】(5) 画像露光後、熱現像することによ
って画像を形成し、該画像をスキャナー読み取りし、そ
の情報に基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型ハ
ロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料が磁気記
録層を有し、該磁気記録層に、スキャナー読み取り条件
を磁気記録したことを特徴とする熱現像型ハロゲン化銀
写真感光材料。
【0016】(6) 画像露光後、熱現像することによ
って色素画像を形成し、その後ハロゲン化銀または現像
銀の少なくとも一部を脱銀処理し、該色素画像を光学的
または電気的情報に変換し、それに基づいて別の記録材
料に画像を得る熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、該感光材料が磁気記録層を有し、該磁気記録層
に、脱銀処理条件を記録したことを特徴とする熱現像型
ハロゲン化銀写真感光材料。
【0017】(7) 画像露光後、熱現像することによ
って画像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に
変換し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料を、未露光で撮影可能な
状態に装填した撮影ユニット。
【0018】(8) 前記撮影ユニットに装填された熱
現像型ハロゲン化銀写真感光材料が、前記1〜3の包装
体として装填されたことを特徴とする撮影ユニット。
【0019】(9) 前記撮影ユニットに装填された熱
現像型ハロゲン化銀写真感光材料が、前記4〜6の熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料であることを特徴とする
撮影ユニット。
【0020】(10) 前記熱現像型ハロゲン化銀写真
感光材料の特定写真感度が50以上3200以下である
ことを特徴とする前記1〜3のいずれか1項記載の包装
体。
【0021】(11) 前記熱現像型ハロゲン化銀写真
感光材料の特定写真感度が50以上3200以下である
ことを特徴とする前記4〜6のいずれか1項記載の熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料。
【0022】(12) 前記熱現像型ハロゲン化銀写真
感光材料の特定写真感度が50以上3200以下である
ことを特徴とする前記7〜9のいずれか1項記載の撮影
ユニット。
【0023】(13) 熱現像型ハロゲン化銀写真感光
材料を装填した撮影ユニットで撮影した後、該撮影済み
の熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料を、該撮影ユニッ
トから熱現像処理装置に直接移動させるための、遮光性
係合部を有することを特徴とする熱現像処理装置。
【0024】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料(以後単に本発明の
感光材料ともいう)に用いることのできる感光性ハロゲ
ン化銀としては特に制限はなく、ハロゲン組成としては
臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀及
び塩化銀等のハロゲン化銀粒子が任意に使用できる。
【0025】本発明では、無色の色素前駆体を用いるこ
とが好ましく、発色現像主薬の酸化体とカップリング反
応してイエロー色素、マゼンタ色素、シアン色素及び赤
外色素等を形成するものが好ましい。また、本発明の効
果を損ねることがない範囲で有色の色素またはその前駆
体を用いることが出来る。
【0026】本発明の感光材料は、親水性バインダーを
用いることができる。親水性バインダーは、ゼラチンを
用いることが好ましい。
【0027】本発明の感光材料には、各種の写真用添加
剤を用いることができる。公知の添加剤としては例えば
リサーチ・ディスクロージャーNo.17643(19
78年12月)、同No.18716(1979年11
月)及び同No.308119(1989年12月)に
記載された化合物が挙げられる。
【0028】本発明の感光材料に用いることのできる支
持体としては、例えば前述のRD−17643の28頁
およびRD−308119の1009頁に記載されてい
るものが挙げられる。適当な支持体としては、ポリエチ
レンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、バライタ紙、ポリエチレンコートした紙
(RC原紙)などで、これら支持体の表面は塗布層の接
着をよくするために、下塗り層を設けたり、コロナ放
電、紫外線照射などを施しても良い。
【0029】本発明の感光材料は、有機銀塩を用いるこ
ともできる。有機銀塩の具体例としてはベヘン酸銀、べ
ンゾトリアゾール銀等を挙げることができる。有機銀塩
を用いると高い画像濃度が得られて好ましい。
【0030】本発明の感光材料は、熱溶剤を用いること
ができる。熱溶剤の種類に特に制限は無いが、熱現像温
度に応じた融点の熱溶剤を用いることが有利である。熱
溶剤の種類、および使用量は所望の最大濃度が得られる
ように最適化して決めることが容易である。
【0031】本発明の感光材料を熱現像するために用い
る加熱手段に特に制限はなく、ヒートローラー、電磁
波、輻射熱、レーザー光等を用いることができる。加熱
を均等に行い易い点、低コストである点でヒートローラ
ーによる加熱が好ましい。
【0032】本発明の感光材料は、分光増感色素によっ
て分光増感することができる。分光増感色素としては任
意の分光増感色素を用いることができる。
【0033】本発明の感光材料の分光増感色素は、有機
溶媒の溶液として添加することが可能であり、また分光
増感色素を固体微粒子状の分散物として添加することも
可能である。分光増感色素の少なくとも1種が実質的に
有機溶媒及び/又は界面活性剤が存在しない水系中に分
散させた実質的に水に難溶性の固体微粒子分散物の状態
で添加されることが好ましい。
【0034】本発明の感光材料は、通常のカラーネガと
同様の加工を施し、カメラに装填して直接撮影できる。
またレンズ付きフィルムユニットにも好ましく用いられ
る。
【0035】本発明の感光材料は処理時間が10秒〜3
00秒である熱現像で処理されるのが好ましい。熱現像
の温度は80から200℃が好ましく、140から18
0℃がより好ましい。
【0036】本発明の感光材料は熱現像後、漂白浴、ま
たは定着浴で処理することも可能であり、最低濃度が低
く、感材の保存性が改良されて好ましい。漂白浴、また
は定着浴は各々漂白能力、定着能力を有する液からなる
浴であって、その組成は問わない。
【0037】本発明の感光材料を熱現像後に保存する際
には暗所に保存することが濃度変動が小さい点で好まし
い。カートリッジ中で保存すると濃度変動が特に小さく
て好ましい。
【0038】本発明の感光材料を熱現像後に前記漂白処
理や定着処理を施す事なく、そのままスキャナーなどで
画像情報を読み取って、画面表示したり、プリントを作
製したり、画像情報を電送したり、フロッピーディスク
やハードディスクに保存したりすることができる。
【0039】本発明の熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
料包装体(以後単に包装体ともいう)を図を用いて説明
する。図1は本発明の文字表記または記号表記した熱現
像型ハロゲン化銀写真感光材料包装体の1例を示す。図
1において、包装体本体1の表面に該包装体にスプール
2に巻き付けられ、包装されているハロゲン化銀写真感
光材料の内容が記載されている。
【0040】図2(a)は、本発明の切り欠きまたは突
起加工した包装体を、図2(b)は本発明のDXコード
表記またはデータディスク(回転バーコード)包装体
を、図2(c)は文字表記した別の形態の包装体の例を
示す。図2(a)において、包装体本体1の中心のスプ
ール2に巻き付けられハロゲン化銀写真感光材料が熱現
像型であることを示す、突起4及び切り欠き5が包装体
本体1に付与されている。ハロゲン化銀写真感光材料は
窓6から引き出される。図2(b)においてDXコード
7及びデータディスク8が包装体本体1に付与され、ハ
ロゲン化銀写真感光材料3が熱現像型であることを表示
している。図2(c)は包装体のハロゲン化銀写真感光
材料3が熱現像型であることを文字9で表示している。
【0041】図3は、熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
料を、未露光で撮影可能な状態に装填した撮影ユニット
の斜視図を示す。
【0042】図4は上記撮影ユニットの撮影前の断面図
を示すが、熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料3は未露
光フィルム室12に収められ、巻き上げ室14に巻き上
げれるようにセットされている。このユニットの本体1
3は遮光性でありしかも、熱現像装置と直接明室でフィ
ルムの授受ができるように、遮光性係合部15とフィル
ム取り出し口16を備えている。
【0043】図5は図4の撮影ユニットの撮影後の断面
図を示す。レンズ11、シャター(図示せず)絞り(図
示せず)を適切に設定して撮影されたフィルムは巻き上
げ室14に巻き上げられる。撮影の終了したフィルム
は、撮影ユニットのフィルム取り出し口が開けられ、図
6に示すように熱現像装置17と遮光性係合部15で係
合されてから、フィルム取り出し口16が熱現像装置に
より破られ(図示せず)図6に示すように撮影済みのフ
ィルムは熱現像に送られる。
【0044】本発明によれば、熱現像型ハロゲン化銀写
真感光材料包装体または撮影ユニットを、従来の液現像
処理装置に誤って挿入しても、熱現像型ハロゲン化銀写
真感光材料であることを装置が識別して、現像処理を開
始しないか、工程経路外に排出するか、または警告を発
するなどして事前に間違いを防止できる。
【0045】現像処理装置が熱現像処理装置と液現像処
理装置の両方を兼ね備えている場合は、熱現像型ハロゲ
ン化銀写真感光材料包装体または撮影ユニットを挿入す
ると、熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料であることを
装置が識別して、途中の工程経路の分岐点で選択され
て、熱現像処理装置の側に搬送されて、的確に熱現像処
理される。
【0046】さらに本発明によれば、熱現像型ハロゲン
化銀写真感光材料を熱現像処理後に、そのまま該画像を
光学的または電気的情報に変換するか、または熱現像処
理後にハロゲン化銀または現像銀の少なくとも一部を脱
銀処理したのち、該画像を光学的または電気的情報に変
換するかなどの脱銀処理条件を装置が識別できるので、
間違いがなく的確に処理できる。
【0047】
【実施例】以下に本発明を実施例により、さらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0048】実施例1 (熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料の作製)ポリエチ
レンナフタレート支持体(厚み90μm)の一方の側に
特開平9−281677号実施例記載のコロナ放電処
理、下引処理、磁気記録層の塗設、潤滑層の塗設を行っ
た。他方の側に厚さ0.1μmのゼラチン下引きを施
し、その上に下記の構成の層を塗設し、熱現像型ハロゲ
ン化銀写真感光材料を作製した。尚、全写真構成層の乾
燥膜厚は8.5μmであった。ここで、各素材の添加量
は熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料1m2当りの量で
示し、感光性ハロゲン化銀乳剤は銀に換算した値を示し
た。
【0049】 第一層(赤感光性層) アルカリ処理ゼラチン 0.18g (Ca含有量:90μg/1gゼラチン) フェニルカルバモイルゼラチン 0.55g (Ca含有量:50μg/1gゼラチン) 赤感光性ハロゲン化銀乳剤(Em−1) 0.7mmol 現像主薬 0.5mmol ベンゾトリアゾール銀 0.9mmol 界面活性剤−1 0.082g 高沸点有機溶媒−2 0.59g 熱溶剤−1 0.59g カブリ防止剤−1 0.43mg 臭化カリウム 0.13mg カプラー(C−1) 0.35mmol 第二層(第一中間層) アルカリ処理ゼラチン 0.24g (Ca含有量:90μg/1gゼラチン) フェニルカルバモイルゼラチン 0.51g (Ca含有量:50μg/1gゼラチン) 界面活性剤−1 0.07g 高沸点有機溶媒−1 0.33g ポリエチレンイミン 0.1g 第三層(緑感光性層) アルカリ処理ゼラチン 0.228g (Ca含有量:90μg/1gゼラチン) フェニルカルバモイルゼラチン 0.58g (Ca含有量:50μg/1gゼラチン) 緑感光性ハロゲン化銀乳剤(Em−2) 0.925mmol 現像主薬 0.74mmol ベンゾトリアゾール銀 0.90mmol 界面活性剤−1 0.071g 高沸点有機溶媒−1 0.52g 熱溶剤−1 0.52g カプラー(M−1) 0.52mmol 第四層(第二中間層) アルカリ処理ゼラチン 0.24g (Ca含有量:90μg/1gゼラチン) フェニルカルバモイルゼラチン 0.51g (Ca含有量:50μg/1gゼラチン) 界面活性剤−1 0.07g 高沸点有機溶媒−1 0.30g 第五層(青感光性層) アルカリ処理ゼラチン 0.08g (Ca含有量:90μg/1gゼラチン) フェニルカルバモイルゼラチン 0.31g (Ca含有量:50μg/1gゼラチン) 青感光性ハロゲン化銀乳剤(Em−3) 0.39mmol 現像主薬 0.74mmol ベンゾトリアゾール銀 0.90mmol 界面活性剤−1 0.023g 高沸点有機溶媒−1 0.52g カプラー(Y−1) 0.52mmol 第六層(保護層) アルカリ処理ゼラチン 0.29g (Ca含有量:90μg/1gゼラチン) フェニルカルバモイルゼラチン 0.21g (Ca含有量:50μg/1gゼラチン) 還元剤−1 0.06g 界面活性剤−1 0.06g 高沸点有機溶媒−1 0.30g マット剤(シリカ:平均粒径約3μm) 0.01g 硬膜剤−1 0.15g なお、第一層、第三層、および第五層において現像主薬
とカプラーはそれぞれ高沸点有機溶媒−2と共に界面活
性剤−1の存在下でゼラチン水溶液中で乳化分散して添
加した。
【0050】上記乳化分散液は、分散後、分散助剤とし
て使用した酢酸エチルを減圧除去した。
【0051】それぞれの塗布液は酢酸エチルと各種添加
剤の溶解に使用したメタノールの含有量の合計はいずれ
の塗布液においても2%以下であった。
【0052】次に、使用した各感光性ハロゲン化銀乳剤
について以下に示す。
【0053】各ハロゲン化銀乳剤は平均粒径0.18μ
mの沃臭化銀種乳剤(沃化銀含有量2モル%)に硝酸銀
水溶液と臭化カリウム水溶液をゼラチン水溶液中で同時
混合して臭化銀を被覆して得た。なお、各乳剤は最終粒
子表面から0.05μmにまで結晶が成長した段階で六
塩化イリジウム(IV)ナトリウムをハロゲン化銀1モル
当たり10-5モル添加した。定法に従って可溶性塩を除
去して、表1に示す特性のハロゲン化銀乳剤を得た。
【0054】ついで上記ハロゲン化銀乳剤に対して、化
学増感剤STを、ハロゲン化銀1モル当たり表1に示す
量及び増感色素を添加し、60℃でそれぞれ最適な感度
点まで熟成して化学増感を行った。化学増感終了時に安
定剤ST−1をハロゲン化銀1モル当たり表1に示す量
添加してそれぞれのハロゲン化銀乳剤を得た。なお、増
感色素は、Em−1は3,3′−ジ−γ−スルホプロピ
ル−6,6′−ジクロロ−9−エチル−チアカルボシア
ニン、Em−2は3,3′−ジ−γ−スルホプロピル−
5,5′−ジフェニル−9−エチル−オキサカルボシア
ニン、Em−3は、3,3′−ジ−γ−スルホプロピル
−4,5,4′,5′−ジベンゾチアシアニンを、それ
ぞれ、ハロゲン化銀1モルに対し、3×10-4モル添加
した。
【0055】
【表1】
【0056】使用した添加剤の構造式を以下に示す。
【0057】
【化1】
【0058】
【化2】
【0059】得られた熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
料をロール状に巻き、相対湿度30〜60%、23℃の
条件下で二日間保存し、さらに相対湿度30〜60%、
35℃の条件下で六日間保存して硬膜させた。尚、写真
感度はおよそISO100相当であった。
【0060】得られた熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
料を通常の35mmカラーネガフィルムと同じサイズに
裁断、穿孔して図1に示す包装体としてから35mmカ
メラに装填し、人物を撮影した。露光済みの感光材料
を、予め150℃に加熱したヒートロールで120秒間
加熱現像した。処理後の感光材料の画像情報をコニカ
(株)製フィルムスキャナーQ−scanで読み取っ
て、Apple Computer製Power Ma
cintosh9500に転送し、得られたデジタル情
報を画像処理した後CRT管面上に画像表示することが
できた。この際、熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料の
磁気記録層にはスキャナーの読み取り条件を記録した。
その結果次回の画像表示は、該読み取り条件でスキャナ
ー読み取りを行い前回と同一の画像を得ることができ
た。
【0061】
【発明の効果】本発明により、熱現像型ハロゲン化銀写
真感光材料の包装体が液現像型との識別が容易で、間違
いを生じない包装体が得られ、更に、自動的に熱現像型
ハロゲン化銀写真感光材料であることを識別できるハロ
ゲン化銀写真感光材料及びユニットを得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文字表記または記号表記した熱現像型
ハロゲン化銀写真感光材料包装体である。
【図2】本発明の別の態様の熱現像型ハロゲン化銀写真
感光材料包装体である。
【図3】本発明の熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料
を、未露光で撮影可能な状態に装填した撮影ユニットの
斜視図である。
【図4】本発明の熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料撮
影ユニットの撮影前の断面図である。
【図5】本発明の熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料撮
影ユニットの撮影後の断面図である。
【図6】本発明の撮影済み熱現像型ハロゲン化銀写真感
光材料を明室で熱現像装置に送る工程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 包装体本体 2 スプール 3 ハロゲン化銀写真感光材料 4 突起 5 切り欠き 6 窓 7 DXコード 8 データディスク 9 文字 11 レンズ 12 未露光フィルム室 13 ユニットの本体 14 巻き上げ室 15 遮光性係合部 16 フィルム取り出し口 17 熱現像装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 17/04 G03B 17/04 G03C 1/498 G03C 1/498 G03D 13/00 G03D 13/00 A F

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光後、熱現像することによって画
    像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に変換
    し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料を、回転可能なスプールに巻
    き、遮光されたパトローネに収納した熱現像型ハロゲン
    化銀写真感光材料包装体において、該パトローネの表面
    に、現像処理手段が熱現像処理であることを文字表記ま
    たは記号表記したことを特徴とする熱現像型ハロゲン化
    銀写真感光材料包装体。
  2. 【請求項2】 画像露光後、熱現像することによって画
    像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に変換
    し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料を、回転可能なスプールに巻
    き、遮光されたパトローネに収納した熱現像型ハロゲン
    化銀写真感光材料包装体において、該パトローネの表面
    に、現像処理手段が熱現像処理であることをDXコード
    表記またはデータディスク(回転バーコード)表記した
    ことを特徴とする熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料包
    装体。
  3. 【請求項3】 画像露光後、熱現像することによって画
    像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に変換
    し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料を、回転可能なスプールに巻
    き、遮光されたパトローネに収納した熱現像型ハロゲン
    化銀写真感光材料包装体において、該パトローネの表面
    に、現像処理手段が熱現像処理であることを切り欠きま
    たは突起加工したことを特徴とする熱現像型ハロゲン化
    銀写真感光材料包装体。
  4. 【請求項4】 画像露光後、熱現像することによって画
    像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に変換
    し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料において、該感光材料が磁気
    記録層を有し、該磁気記録層に、現像処理手段が熱現像
    処理であることを磁気記録したことを特徴とする熱現像
    型ハロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 画像露光後、熱現像することによって画
    像を形成し、該画像をスキャナー読み取りし、その情報
    に基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型ハロゲン
    化銀写真感光材料において、該感光材料が磁気記録層を
    有し、該磁気記録層に、スキャナー読み取り条件を磁気
    記録したことを特徴とする熱現像型ハロゲン化銀写真感
    光材料。
  6. 【請求項6】 画像露光後、熱現像することによって色
    素画像を形成し、その後ハロゲン化銀または現像銀の少
    なくとも一部を脱銀処理し、該色素画像を光学的または
    電気的情報に変換し、それに基づいて別の記録材料に画
    像を得る熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料において、
    該感光材料が磁気記録層を有し、該磁気記録層に、脱銀
    処理条件を記録したことを特徴とする熱現像型ハロゲン
    化銀写真感光材料。
  7. 【請求項7】 画像露光後、熱現像することによって画
    像を形成し、該画像を光学的または電気的情報に変換
    し、それに基づいて別の記録材料に画像を得る熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料を、未露光で撮影可能な状態
    に装填した撮影ユニット。
  8. 【請求項8】 前記撮影ユニットに装填された熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料が、請求項1〜3の包装体と
    して装填されたことを特徴とする撮影ユニット。
  9. 【請求項9】 前記撮影ユニットに装填された熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料が、請求項4〜6の熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料であることを特徴とする撮影
    ユニット。
  10. 【請求項10】 前記熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
    料の特定写真感度が50以上3200以下であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の包装体。
  11. 【請求項11】 前記熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
    料の特定写真感度が50以上3200以下であることを
    特徴とする請求項4〜6のいずれか1項記載の熱現像型
    ハロゲン化銀写真感光材料。
  12. 【請求項12】 前記熱現像型ハロゲン化銀写真感光材
    料の特定写真感度が50以上3200以下であることを
    特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の撮影ユニ
    ット。
  13. 【請求項13】 熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料を
    装填した撮影ユニットで撮影した後、該撮影済みの熱現
    像型ハロゲン化銀写真感光材料を、該撮影ユニットから
    熱現像処理装置に直接移動させるための、遮光性係合部
    を有することを特徴とする熱現像処理装置。
JP10455298A 1998-04-15 1998-04-15 熱現像型ハロゲン化銀写真感光材料、その包装体、および撮影ユニット Pending JPH11295856A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6302599B1 (en) * 1999-09-01 2001-10-16 Eastman Kodak Company Thermal film camera with processing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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