JPH11295800A - ファインダおよびカメラ - Google Patents

ファインダおよびカメラ

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JPH11295800A
JPH11295800A JP10097598A JP9759898A JPH11295800A JP H11295800 A JPH11295800 A JP H11295800A JP 10097598 A JP10097598 A JP 10097598A JP 9759898 A JP9759898 A JP 9759898A JP H11295800 A JPH11295800 A JP H11295800A
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shutter
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JP10097598A
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Hidehiro Ogawa
英洋 小川
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタの開閉作動がなされたことを撮影者
に確実に伝える。 【解決手段】 カメラのファインダ光学系の一次結像面
近傍には透過型液晶40が配設される。透過型液晶40
を構成する各表示セグメント40a〜40iのそれぞれ
は、LCDドライバ81を介してCPU80により透過
または非透過状態に制御される。これらの表示セグメン
トの透過、非透過状態に応じてファインダの視野は変化
する。CPU80は、レリーズ釦15が押し下げられる
のに呼応してシャッタの開閉駆動制御を行う。CPU8
0は、シャッタ開閉と相前後して透過状態にある表示セ
グメントを一時的に非透過状態にすることによりシャッ
タが開閉作動していることを撮影者に伝える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一眼レフカメラな
どのように撮影動作に際してファインダの視野像が一時
的に消失するタイプのもの以外のカメラに用いて好適な
ファインダおよびこのフィンダを有するカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】レンズシャッタを内蔵する小型カメラ
(以下レンズシャッタカメラと称する)に用いられるフ
ァインダとしては逆ガリレオ式と呼ばれるものや、ケプ
ラー式と呼ばれる形式のものが主に用いられる。これら
のファインダは、一眼レフカメラのアイレベルファイン
ダのように大きなペンタプリズムを必要としないため、
カメラの小型化に有利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のレン
ズシャッタカメラで撮影を行う場合、撮影者がレリーズ
操作をしたときに実際に撮影動作が行われたのかどうか
が不明となり、再度レリーズ操作をしてしまう場合があ
った。これは、レンズシャッタカメラに装備される逆ガ
リレオ式あるいはケプラー式のファインダではレリーズ
動作に伴うファインダ像の消失がないことと、レンズシ
ャッタの作動音が小さいこととに起因する。この問題
は、機械的に作動するシャッタを有していなかったり、
あるいはシャッタを有していても作動音の小さいディジ
タルスチルカメラでも同様に起こり得る。これに対して
一眼レフカメラでは、撮影レンズによって形成される被
写体像をファインダスクリーンまたはフイルム面に導く
スイング式のミラーを有している。そして、レリーズ動
作に伴ってこのミラーが上下動するのにともない、ファ
インダ像が一時的に消失することと、比較的大きな質量
の機構部品が往復作動したり、あるいはシャッタ幕が高
速で走行し、停止したりするのに伴ってショックと騒音
を発し、いつ撮影動作が行われたのかが明確にわかる。
【0004】上述の問題点を解決するための一案とし
て、撮影完了時にブザー音を発したり、発光ダイオード
を点灯するレンズシャッタカメラがある。しかし、ブザ
ー音を発するものでは作動音が静かと云うレンズシャッ
タカメラの特質を損なう場合がある。つまり、撮影にと
もなう音を出したくないような状況下では、このブザー
音が煩わしいものとなる。また、ファインダの接眼部の
脇に発光ダイオードを設置するものでは、撮影者が被写
体像の観察に集中していて見落としてしまったり、被写
体の輝度が高い場合に発光ダイオードの明かりを認識し
づらい場合があった。
【0005】本発明の目的は、シャッタの開閉動作がな
されたことを確実に撮影者に伝えることの可能なファイ
ンダおよびカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図2
および図3に対応づけて本発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明は、被写体からの光束を
入射する対物レンズ21と;対物レンズ21により形成
される像を観察するための接眼レンズ27と;レリーズ
動作に呼応して、接眼レンズ27を通して観察される視
野内の表示形態を変化させるファインダ内表示形態変化
手段40とを有することにより上述の目的を達成する。 (2) 請求項2に記載の発明は、レリーズ動作に呼応
して、ファインダ20の視野範囲を実撮影範囲に対応す
る視野範囲よりも狭くなる方向に変化させるファインダ
視野範囲変更手段40を有するものである。 (3) 請求項3に記載の発明は、ファインダ視野範囲
変更手段40により、ファインダ20の視野範囲が実撮
影範囲に対応する視野範囲よりも狭い、または遮蔽され
た状態に保たれる時間はシャッタ速度に依存しない一定
の時間としたものである。 (4) 請求項4に記載の発明において、ファインダ視
野範囲変更手段40は、複数のファインダ視野遮蔽要素
40a〜40iを有し、レリーズ動作に呼応して複数の
ファインダ視野遮蔽要素40a〜40iのそれぞれを予
め決められた遮蔽順番に従って時系列的に順次非遮蔽状
態から遮蔽状態に切り換えた後、遮蔽状態から非遮蔽状
態に切り換えるようにしたものである。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の実施の形態について説明する。
【0009】本発明が適用されるAPS対応レンズシャ
ッタカメラ10の外観を示す図1において、カメラ前面
にはズームレンズ11が装着されるとともに、ファイン
ダ窓12が形成されている。ファインダ窓12に入射し
た被写体光束は図2に示すようなファインダ光学系20
により一点鎖線で示す光路を通ってファインダ接眼部1
3に導かれる。ファインダ光学系20はズーミングスイ
ッチ14によりズームレンズ11の焦点距離を変更する
のに応じてファインダ像を変倍する変倍光学系を有す
る。カメラ上面にはレリーズ釦15が、また、カメラ背
面にはCHP切換レバー16がそれぞれ設けられてい
る。撮影者がCHP切換レバー16を操作し、C、H、
Pのうちの好みのプリントタイプに切り換えるのに対応
して後述するようにファインダ光学系20内部の視野も
切り換えられる。
【0010】図2に示すように、ファインダ光学系20
はファインダブロック30内に配設されている。このフ
ァインダ光学系20は、対物レンズ21と、変倍光学系
を構成するレンズ22、23および24と、変倍光学系
から出射される被写体光束を第1〜第3反射面25a〜
25cで3回反射させて出射する第1プリズム25と、
第1プリズム25から出射する被写体光束を図示の光路
で反射させて被写体像を倒立する第2プリズム26と、
第2プリズム26から出射される被写体像を観察するた
めの接眼レンズ27とを備えている。第1プリズム25
のカメラ前側(図2の紙面に沿う左方向)に向いた面2
5PLのカメラ右方側(図2の紙面に沿う上方向)の領
域は入射面25inとされ、カメラ左方側(図2の紙面
に沿う下方向)の領域は出射面25outとされてい
る。すなわち、入射面25inと出射面25outとが
同一平面25PL内に位置する。そして、出射面25o
utの近傍に1次結像面(焦点面)が位置する。
【0011】図2に示すように、第1プリズム25の面
25PLのカメラ前方側には、絞り28aと視野開口2
8bが形成された平板28が配設されている。円形状の
絞り28aは、ファインダ装置に入射した被写体光束の
うちゴーストや迷光の原因となるような周辺光を遮光
し、矩形の視野開口28bは、絞り28aを通過した被
写体光束を所定の視野サイズに規定する。絞り28aと
視野開口28bとの間の領域には遮光部28cが形成さ
れている。平板28には対角線上に取り付け孔28dと
28eがあけられている。そして、取り付け孔28dと
28eにファインダブロック30からカメラ後方に突出
する取り付け用スナップピン31および32を嵌合する
ことにより、平板28がファインダブロック30に装着
される。
【0012】このファインダ装置では、対物レンズ21
からファインダ光学系20に入射した被写体光束は変倍
レンズ22〜24を通過し、絞り28aで周辺光が遮光
されて入射面25inから第1プリズム25に入射す
る。この被写体光束は第1反射面25a、第2反射面2
5b、第3反射面25cで反射して出射面25outか
ら出射する。第2反射面25bのカメラ前方には平板2
8の遮光部28cが形成されており、第2反射面25b
からカメラ前方に漏れる光を遮光する。第3反射面25
cで反射されて出射面25outから出射された被写体
光束は視野開口28bで矩形視野、すなわちH型撮影画
面を包括する視野にされて透過型液晶40を透過し、そ
して第2プリズム26に入射する。この透過型液晶40
については後で説明する。第2プリズム26に入射した
被写体光は、図2に示すように反射面26a、ダハ面2
6bで反射、反転されて接眼レンズ27に入射し、ファ
インダ接眼部13からズームレンズ11(図1)の焦点
距離に応じた被写体像が観察される。
【0013】平板28に固定される透過型液晶40およ
び透過型液晶40と接続される回路等について図3を参
照して説明する。CPU80はカメラの動作を統括制御
するためのもので、透過型液晶40の駆動制御に加え、
測光や測距、ズームレンズ11の駆動制御、シャッタの
開閉駆動、ストロボのコンデンサの充電や発光タイミン
グ制御、そしてフイルム巻き上げモータの駆動制御など
もこのCPU80により行われる。
【0014】CPU80には、レリーズ釦15が押し下
げられるのに連動して半押し信号Sw1、レリーズ信号
Sw2を発するレリーズスイッチ15A、CHP切換レ
バーが切り換えられるのに連動してC、H、P信号を発
するCHP切換スイッチ16A、そして透過型液晶40
を駆動するためのLCDドライバ81が接続される。
【0015】透過型液晶40としては、例えば高分子分
散型のものが用いられる。なお、高分子分散型液晶の詳
細については、たとえば以下の文献に詳細に記述されて
おり、ここではその説明を省略する(月刊 LCD I
ntelligence ’97年9月号、pp.35
〜38)。透過型液晶40を構成する9つの表示セグメ
ント40a〜40iのそれぞれは、LCDドライバ81
を介してCPU80により制御される。すなわち、各表
示セグメント40a〜40iのそれぞれを形成する複数
組の電極間に電圧が印加されるのに応じて、電圧が印加
された表示セグメントは透過状態となる。逆に、電圧の
印加されない表示セグメントは混濁状態となり、第1プ
リズム25の出射面25outから出射される光が遮蔽
される。以下、これらの混濁状態および透過状態を表示
状態と総称して説明する。
【0016】撮影者によるレリーズ操作が行われる前ま
での段階における透過型液晶40の表示状態について説
明する。カメラの電源がOffの状態では透過型液晶4
0のいずれのセグメントにも電圧は印加されておらず、
したがって表示セグメント40a〜40iはいずれも混
濁状態にある。これにより、撮影者がカメラの電源をO
nにしない状態でファインダを覗いても、ファインダ視
野は遮蔽されているのでカメラの電源が入っていないこ
とを容易に認知することができる。
【0017】カメラの電源スイッチがOnされるのに伴
い、CPU80はCHP切換スイッチ16Aから入力さ
れる信号に基づいて透過型液晶40の表示状態を制御す
る。つまり、CHP切換レバーがCポジションにある場
合、表示セグメント40b、40eおよび40hを透過
状態にする。同様にして、Hポジションにある場合には
表示セグメント40a〜40iのすべてを透過状態に、
Pポジションにある場合には表示セグメント40d、4
0eおよび40fを透過状態にする。これにより、ファ
インダ視野は撮影者の所望するC、H、Pいずれかのプ
リントタイプに対応したアスペクト比となる。
【0018】CPU80は、撮影者によりレリーズ釦が
押し下げられるのに呼応して測光、測距、シャッタ開
閉、フイルム巻き上げなどの一連の撮影動作の制御を行
う。そしてシャッタの開閉制御を行う際に透過型液晶4
0の表示状態を制御し、ファインダを通して被写体が見
えない状態にする。以下これをファインダ視野の消失と
称する。
【0019】CPU80による以上の動作について、図
4〜図6を参照して説明する。図4は、CPU80によ
る撮影動作制御プログラムである。また、図5および図
6は図4に示すプログラムでコールされるサブプログラ
ムであり、図5がファインダ視野を消失状態にするプロ
グラムを、図6が消失状態にあるファインダ視野を可視
状態に復帰するプログラムを示す。
【0020】撮影者によりレリーズ釦15(図3)が半
押し状態に押し下げられ、レリーズスイッチ15A(図
3)よりCPU80に半押し信号Sw1が入力される
(以下、これをSw1 Onと称する)のに呼応し、こ
のCPU80により実行される図4のプログラムについ
て説明する。なお、以下でCPU80の動作説明をする
にあたり、煩雑化を避けるために動作の主体を示さずに
説明をする。
【0021】ステップS101では半押し状態が維持さ
れているかどうかを判定し、否定されれば撮影者により
レリーズ釦15が半押しされる前に実行されていたプロ
グラムに戻る。ステップS101での判定が肯定される
とステップS102で測光を、続いてステップS103
で測距を行う。ステップS104ではステップS102
における測光結果と、ステップS103における測距結
果に基づき、フラッシュを発光させるか否か等を決定す
る。
【0022】ステップS105において、レリーズ信号
Sw2がCPU80に入力されている(以下、これをS
w2 Onと称する)かどうかについて判定し、否定さ
れるとステップS120に分岐する。ステップS120
ではSw1がOn状態に維持されているかどうか、つま
り、レリーズ釦15が半押し状態に維持されているかど
うかについて判定し、肯定されればステップS105に
分岐して引き続きSw2がOnかどうかの判定を行う。
ステップS120での判定が否定された場合には、撮影
者によりレリーズ釦15が半押しされる前に実行されて
いたプログラムに戻る。
【0023】一方、ステップS105でSw2がOnし
ていると判定されるとステップS106に進み、ファイ
ンダ視野消失処理を行う。ここで、図5を参照してCP
U80により実行されるファインダ視野消失処理につい
て説明する。なお、図5に示すフローチャートでは、理
解を容易にするため、CPU80によってファインダ視
野消失処理が行われるのに伴って透過型液晶40の各セ
グメント40a〜40i(図3)の状態が変化する様子
を模式的に示す。そして、ハッチングを施してあるセグ
メントが混濁状態にあることを示す。
【0024】図5のステップS200においてCHP切
換スイッチ16A(図3)よりCPU80に入力される
信号がプリントタイプCに対応していると判定されると
ステップS201に分岐し、表示セグメント40h(図
3)を透過状態から混濁状態に切り換える。続いてステ
ップS202で表示セグメント40eを透過状態から混
濁状態に切り換え、ステップS203で表示セグメント
40bを透過状態から混濁状態に切り換えて図4のステ
ップS106にリターンする。CPU80による以上の
表示切り換え制御により、プリントタイプCに対応した
状態になっていたファインダ視野は、下から上に向かっ
て順次遮蔽される。
【0025】同様に、ステップS200においてCHP
切換スイッチ16AよりCPU80に入力される信号が
プリントタイプHに対応していると判定されるとステッ
プS211に分岐し、表示セグメント40g、40h、
40iを透過状態から混濁状態に(以上、ステップS2
11)、表示セグメント40d、40e、40fを透過
状態から混濁状態に(以上、ステップS212)、そし
て表示セグメント40a、40b、40cを透過状態か
ら混濁状態に(以上、ステップS213)切り換えて図
4のステップS106にリターンする。これにより、プ
リントタイプHに対応した状態になっていたファインダ
視野は下から上に向かって順次遮蔽される。
【0026】一方、ステップS200においてCHP切
換スイッチ16AよりCPU80に入力される信号がプ
リントタイプPに対応していると判定されるとステップ
S221に分岐し、表示セグメント40dを透過状態か
ら混濁状態に(以上ステップS221)、表示セグメン
ト40eを透過状態から混濁状態に(以上ステップS2
22)、そして表示セグメント40fを透過状態から混
濁状態に(以上ステップS223)切り換えて図4のス
テップS106にリターンする。これにより、プリント
タイプPに対応した状態になっていたファインダ視野は
左から右に向かって順次遮蔽される。
【0027】再び図4のフローチャートを参照してステ
ップS107以降の処理について説明する。ステップS
107において、視野消失タイマをクリアし、ファイン
ダの視野消失後の経過時間の計測を開始する。ステップ
S108においてシャッタを開く。そして、ステップS
102での測光結果に基づいて予め決定されたシャッタ
開成時間(シャッタ秒時)が経過したかどうかをステッ
プS109で判定し、肯定されるとステップS110に
進んでシャッタを閉じる。なお、ステップS109での
判定が否定された場合の処理については後で説明する。
【0028】ステップS111で、視野消失タイマの計
時が完了したか、つまりファインダの視野が消失してか
ら所定の時間が経過したかどうかについて判定し、否定
されれば引き続き計時を行う一方、肯定されるとステッ
プS112に進みファインダ視野復帰処理を行う。
【0029】ここで図6を参照してCPU80により行
われるファインダ視野復帰処理について説明する。図6
に示すフローチャートにおいても、図5のものと同様に
CPU80によってファインダ視野復帰処理が行われる
のに伴って透過型液晶40の各セグメント40a〜40
i(図3)の状態が変化する様子を模式的に示す。そし
て、ハッチングを施してあるセグメントが混濁状態にあ
ることを示すのも図5と同様である。
【0030】図6のステップS300においてCHP切
換スイッチ16A(図3)よりCPU80に入力される
信号がプリントタイプCに対応していると判定されると
ステップS301に分岐し、表示セグメント40bを混
濁状態から透過状態に切り換える。続いてステップS3
02で表示セグメント40eを混濁状態から透過状態に
切り換え、ステップS303で表示セグメント40hを
混濁状態から透過状態に切り換えて図4のステップS1
12にリターンする。CPU80による以上の表示切り
換え制御により、ファインダ視野は上から下に向かって
遮蔽状態が解除され、プリントタイプCに対応した状態
に復帰する。
【0031】同様に、ステップS300においてCHP
切換スイッチ16AよりCPU80に入力される信号が
プリントタイプHに対応していると判定されるとステッ
プS311に分岐し、表示セグメント40a、40b、
40cを混濁状態から透過状態に(以上ステップS31
1)、表示セグメント40d、40e、40fを混濁状
態から透過状態に(以上ステップS312)、そして表
示セグメント40g、40h、40iを透過状態から混
濁状態に(以上ステップS313)切り換えて図4のス
テップS112にリターンする。CPU80による以上
の表示切り換え制御により、ファインダ視野は上から下
に向かって遮蔽状態が解除され、プリントタイプHに対
応した状態に復帰する。
【0032】一方、ステップS300においてCHP切
換スイッチ16AよりCPU80に入力される信号がプ
リントタイプPに対応していると判定されるとステップ
S321に分岐し、表示セグメント40fを混濁状態か
ら透過状態に(以上ステップS321)、表示セグメン
ト40eを混濁状態から透過状態に(以上ステップS3
22)、そして表示セグメント40dを混濁状態から透
過状態に(以上ステップS323)切り換えて図4のス
テップS112にリターンする。CPU80による以上
の表示切り換え制御により、ファインダ視野は右から左
に向かって遮蔽状態が解除され、プリントタイプPに対
応した状態に復帰する。
【0033】再び図4のフローチャートを参照して説明
すると、CPU80は以上のように測光、測距動作、シ
ャッタ開閉動作およびこれに付随して行われるファイン
ダ視野表示状態の制御を完了し、ステップS113でフ
イルムを巻き上げ、ステップS114で撮影レンズをリ
セット位置に戻して一連の撮影動作の制御を終える。
【0034】ところで、ステップS109での判定が否
定された場合、すなわちシャッタを開いてからの経過時
間が所定のシャッタ秒時に達していないと判定された場
合、ステップS121に分岐して視野消失タイマの計時
が完了したかどうかを判定し、否定されれば再度ステッ
プS109に戻る。一方、ステップS121での判定が
肯定されるとステップS122に分岐して既に図6を参
照して説明したファインダ視野復帰処理が行われた後、
ステップS109に戻る。
【0035】以上のステップS121およびステップS
122での処理は、視野消失時間が必要以上に長くなら
ないようにするための処理である。つまり、被写体の輝
度が低く、かつフラッシュ発光禁止モードが撮影者によ
って選択されている場合などのように、シャッター秒時
が比較的長くなるような場合、ファインダ視野の消失時
間が長くなって撮影動作中の被写体の状態が確認できな
くなって操作性が低下する恐れがある。これに対し、シ
ャッタ秒時が視野消失タイマの設定時間よりも長い場合
には、ステップS121〜122の処理によって、シャ
ッタの閉じる前にファインダの視野消失が打ち切られる
ので操作性の低下が免れる。
【0036】以上に説明したように、CPU80による
ファインダ視野消失制御により、シャッタの作動音が聴
こえにくいような状況で撮影を行っても、視覚によりシ
ャッタの開閉動作を実感することができる。また、シャ
ッター秒時が長い場合であってもファインダ視野消失は
予め決められた時間で打ち切られるので、撮影時に被写
体が見えなくなることによる操作性の低下が抑制でき
る。たとえば、この打ち切り時間を、視野消失直前のフ
ァインダ視野像が撮影者の視覚として残り得るような時
間(残像時間)、たとえば50msec.程度に設定す
ることにより、ファインダ視野を連続して認識すること
ができる。
【0037】以上の実施の形態のファインダを有するカ
メラでは、ファインダ視野をあたかも遮蔽幕が上下ある
いは左右に走行することによって遮蔽するかのような視
覚を撮影者は得ることができる。このとき、透過型液晶
40の各セグメント40a〜40iは撮影者が設定可能
プリントタイプに対応して分割形状が決められているも
のであるから、ファインダ視野遮蔽のために特別なコス
トをかけることなく上述のような効果を得ることができ
る。なお、図5および図6を参照してのファインダ視野
消失、復帰ルーチンの説明によれば、所定の順番に従っ
てファインダ視野を消失させてゆき、ファインダ視野消
失時の順番と逆の順番に従ってファインダ視野を復帰さ
せるものであったが、ファインダ視野消失、復帰の順番
は必ずしも逆にする必要はなく、また視野消失の順番も
図5の例に限定される訳ではない。たとえば、ファイン
ダ視野復帰時には一時に視野復帰させるものであっても
よいし、視野消失の順番と同じ順番で視野復帰させるも
のであってもよい。
【0038】また、以上のように上下方向あるいは左右
方向に順次ファインダ視野を消失あるいは復帰させるの
に代えて、ファインダ視野の周辺から中心に向けて順次
ファインダ視野を消失させ、続いてファインダ視野の中
心から周辺に向けて視野を復帰させるようにすることも
可能である。これについて図7を参照して説明する。図
7は、以上の実施の形態で説明した透過型液晶40とは
別の表示セグメント形状を有する透過型液晶41を説明
する図である。図7(a)に示すように、透過型液晶4
1は11個の表示セグメント41a〜41kを有してお
り、透過型液晶40の表示セグメント40eが透過型液
晶41では表示セグメント41e、41f、41gの3
つに分割される。そしてファインダ視野の消失、復帰の
際の表示状態の推移は図7(b)〜図7(d)に示すと
おりで、(b)がプリントタイプCのときのもの、
(c)がプリントタイプHのときのもの、そして(d)
がプリントタイプPのときのものである。そして1〜5
の順番に従って表示状態が推移する。
【0039】図7(b)〜(d)の図において、1で示
される表示パターンは視野消失開始前を、5で示される
表示パターンは視野復帰後を示す。そしてプリントタイ
プがC、H、Pいずれの場合であっても、ファインダ視
野消失にあたって表示セグメント41fを除いて混濁状
態とし(2の表示パターン)、続いて表示セグメント4
1fを混濁状態とする(3の表示パターン)。そして、
ファインダ視野復帰に際しては表示セグメント41fを
透過状態にし(4の表示パターン)、続いて視野消失開
始前の状態と一致するように残りの表示セグメントの表
示状態を制御する(5の表示パターン)。
【0040】図7に示すようにファインダ視野を消失、
復帰させることにより、あたかもレンズシャッタが開閉
動作をしているかのようなイメージを撮影者に与えるこ
とができる。このとき、ファインダ視野消失に際して表
示セグメント41fは透過状態に維持することも可能で
ある。表示セグメント41fを常に透過状態に維持する
ことにより、ファインダ視野の中央部分での被写体観察
は可能とすることもできる。つまり、図7(b)〜
(c)において、順番3および4を省略し、ファインダ
視野を1、2、5の順番で切り換えることもできる。こ
のような場合には上述のファインダ視野消失に際して必
ずしも打ち切り時間を設ける必要はない。
【0041】また、図5および図6を参照しての説明と
同様に、ファインダ視野消失、復帰に際しての順番は図
7に示されるものに限定される訳ではない。
【0042】以上の実施の形態の説明においては、ファ
インダの視野消失部分を時系列的に変化させる例につい
て説明したが、これに代えて全表示セグメントを同時に
混濁状態にしてファインダ視野を消失させ、ファインダ
視野の復帰時にはファインダ視野消失前の視野状態に戻
すために透過状態にする必要のある表示セグメントを、
同時に透過状態にするものであってもよい。また、高分
子分散型液晶は、印加する電圧や駆動電圧波形のデュー
ティー比によって混濁度を制御することもできる。した
がって、上述した制御手順に従ってファインダ視野を消
失させる際に被写体をまったく見えなくするのではな
く、たとえばファインダ視野を半透過状態にすることも
可能である。
【0043】また、図4のフローチャートでは、シャッ
タの開く前にファインダ視野を消失させる(ステップS
106)例について説明したが、シャッタの開閉動作終
了後にファインダ視野の消失させるものであってもよ
い。このようにすれば、撮影者がレリーズ操作をしてか
ら実際にシャッタが開くまでのタイムラグが長くなるの
を防ぐことができる。また、図4のフローチャートで、
シャッタ秒時が長い場合にはシャッタの開いている途中
でファインダ視野消失状態を打ち切る例について説明し
た(ステップS121〜S122)。このような場合に
ファインダ視野が復帰したのを撮影者が撮影完了と誤判
定して、露光途中にあるカメラを動かしてしまうことも
考えられるが、シャッタ開閉動作の終了後にファインダ
視野を消失させることによりこのような問題が生じるこ
ともない。
【0044】以上の実施の形態の説明で、透過型液晶と
して高分子分散型液晶を用いる例について説明したが、
透過型の液晶であれば特に高分子分散型に限らず用いる
ことができる。また、透過型液晶に代えてエレクトロク
ロミックディバイス等や他の機械的な部材を用いるもの
であってもよく、セグメントの分割形状も実施の形態に
示すものに留まらない。また、カメラとしてAPS対応
レンズシャッタカメラを例にとって説明したが、ブロー
ニーフィルムや135カートリッジフイルムを用いるカ
メラに適用することも可能であり、あるいは電子スチル
カメラ等に適用することも可能である。
【0045】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、透過型液晶40および41がファインダ内表
示形態変化手段またはファインダ視野範囲変更手段を、
表示セグメント40a〜40iおよび41a〜41kが
ファインダ視野遮蔽要素をそれぞれ構成する。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、 (1) 請求項1に記載の発明によれば、接眼レンズを
通して観察されるファインダ内の表示形態をレリーズ動
作に呼応して変化させることにより、シャッタの作動音
が聴こえにくいような状況でも撮影者に対してシャッタ
の開閉を明確に認識させることができる。 (2) 請求項2に記載の発明によれば、レリーズ動作
に呼応して、ファインダ視野を狭くなる方向に変化させ
ることにより、撮影者がファインダ内の被写体像の観察
に集中していてもシャッタの開閉を容易に認識させるこ
とができる。 (3) 請求項3に記載の発明によれば、ファインダ視
野が狭められた状態ないしは遮蔽された状態に保たれる
時間はシャッタ速度に依存しない一定の時間であるの
で、シャッタ速度が早い場合であっても撮影者にファイ
ンダ視野の変化を容易に認識させることができる。逆
に、シャッタ速度が遅い場合であっても必要以上の時間
にわたってファインダ視野が狭められたり、あるいは遮
蔽されたりすることがないので、シャッタが開いている
間であっても被写体像を確認することができ、カメラの
操作性に優れる。 (4) 請求項4に記載の発明によれば、レリーズ動作
に呼応して複数のファインダ視野遮蔽要素を予め決めら
れた順番に従って非遮蔽状態から遮蔽状態に切り換えた
後、遮蔽状態から非遮蔽状態に切り換えることにより、
撮影者に対してシャッタが開閉動作している感じを視覚
的に伝えることができるので違和感なくシャッタの開閉
を撮影者に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるカメラの外観斜視図。
【図2】ファインダの構成を説明する図であり、このフ
ァインダを内蔵するカメラの上方より見た水平断面図で
ある。
【図3】透過型液晶と、透過型液晶の表示状態を制御す
るCPUとの接続状態を説明する図。
【図4】カメラに内蔵されるCPUにより実行される撮
影動作制御プログラムを説明するフローチャート。
【図5】図4に示すプログラムによりコールされるサブ
プログラムを説明するフローチャートであり、ファイン
ダ視野が透過状態から消失状態に変化する過程を示す。
【図6】図4に示すプログラムによりコールされるサブ
プログラムを説明するフローチャートであり、ファイン
ダ視野が消失状態から透過状態に復帰する過程を示す。
【図7】透過型液晶の別の構成例と、この透過型液晶の
表示状態が変化する様子を説明する図。
【符号の説明】
10 カメラ 12 ファインダ窓 13 ファインダ接眼部 14 ズームスイッチ 15 レリーズ釦 15A レリーズスイッチ 16 CHP切換レバー 16A CHP切換スイッチ 20 ファインダ光学系 25 第1プリズム 26 第2プリズム 28 平板 30 ファインダブロック 40、41 透過型液晶 40a〜40i、41a〜41k 表示セグメント 80 CPU 81 LCDドライバ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体からの光束を入射する対物レンズ
    と、 前記対物レンズにより形成される像を観察するための接
    眼レンズと、 レリーズ動作に呼応して、前記接眼レンズを通して観察
    される視野内の表示形態を変化させるファインダ内表示
    形態変化手段とを有することを特徴とするファインダ。
  2. 【請求項2】レリーズ動作に呼応して、ファインダの視
    野範囲を実撮影範囲に対応する視野範囲よりも狭くなる
    方向に変化させるファインダ視野範囲変更手段を有する
    ことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のカメラにおいて、前記フ
    ァインダ視野範囲変更手段により、前記ファインダの視
    野範囲が前記実撮影範囲に対応する視野範囲よりも狭
    い、または遮蔽された状態に保たれる時間はシャッタ速
    度に依存しない一定の時間であることを特徴とするカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のカメラにおいて、前記フ
    ァインダ視野範囲変更手段は、複数のファインダ視野遮
    蔽要素を有し、前記レリーズ動作に呼応して前記複数の
    ファインダ視野遮蔽要素のそれぞれを予め決められた遮
    蔽順番に従って時系列的に順次非遮蔽状態から遮蔽状態
    に切り換えた後、前記遮蔽状態から前記非遮蔽状態に切
    り換えることを特徴とするカメラ。
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