JPH11294918A - 蓄冷装置 - Google Patents

蓄冷装置

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JPH11294918A
JPH11294918A JP11020698A JP11020698A JPH11294918A JP H11294918 A JPH11294918 A JP H11294918A JP 11020698 A JP11020698 A JP 11020698A JP 11020698 A JP11020698 A JP 11020698A JP H11294918 A JPH11294918 A JP H11294918A
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JP
Japan
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tube
case
cold storage
storage material
storage device
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Application number
JP11020698A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Haraguchi
達夫 原口
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Bosch Corp
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Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄冷装置全体の構造を簡素にし、かつ冷却手
段としてのチューブの位置決めを簡便に行えるようにす
る。 【解決手段】 蓄冷材18と、該蓄冷材18を収納する
と共に前記蓄冷材18の膨張を吸収する体積逃がし空間
24を有するケース16と、該ケース16に密着して設
けられて前記蓄冷材18との間で熱交換を行うチューブ
14とによって少なくとも構成される蓄冷装置6におい
て、前記チューブ14を保持するチューブ保持部25を
前記ケース16に形成すると共に、前記チューブ保持部
25の内部に前記体積逃がし空間24を画成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、長距離トラック
等に設けられる仮眠ベッドを冷房する冷房装置に使用さ
れる蓄冷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄冷装置として、特開平1−21946
6号公報に開示されるものは、冷熱を蓄える蓄冷材を内
蔵した偏平面を持つ蓄冷材包囲手段と、この偏平面に接
触しかつこの接触面で前記蓄冷材を冷却する冷却手段
と、前記蓄冷材が前記冷却手段により冷却され凝固する
時に生じる蓄冷材の膨張体積を吸収し、かつ空気通路を
構成する体積逃がし空間と、前記空気通路に空気を流通
する送風手段とを有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つまり、上記引例は、
前記体積逃がし空間を備えたコ字状の波形プレートを前
記冷却手段にろう付け等により固定し、これら冷却手段
と波形プレートとの間に形成された空間に、蓄冷材を内
蔵した弾力性を有する薄膜袋状の蓄冷材包囲手段を挟み
込み、前記冷却手段と前記蓄冷材包囲手段とを接触させ
る構造である。このような構造では、冷却手段と冷却材
包囲手段とを密接させるための位置決めが困難であり、
また体積逃がし空間を確保するために、前記波形プレー
トのような部材を個別に形成する必要があるので、構造
及び組み立てが複雑となる。
【0004】そこで、本発明は、蓄冷装置全体の構造を
簡素にし、かつ冷却手段としてのチューブの位置決めを
簡便に行えるようにした蓄冷装置を提供することを目的
としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、本発明は、蓄冷材と、該蓄冷材を収納すると共に
前記蓄冷材の膨張を吸収する体積逃がし空間を有するケ
ースと、該ケースに密着して設けられて前記蓄冷材との
間で熱交換を行うチューブとにより少なくとも構成され
る蓄冷装置において、前記チューブを保持するチューブ
保持部を前記ケースに形成すると共に、前記チューブ保
持部の内部に前記体積逃がし空間を画成したものである
(請求項1)。これにより、前記ケースの所定部分が、
前記冷却材の体積逃がし機能と前記チューブの位置決め
機能とを兼ねることになり、構造が簡素になると共に、
該チューブの位置決めが容易になる。
【0006】また、本発明は、上記構成に加え、前記チ
ューブ保持部にチューブ押さえを形成したものである
(請求項2)。従って、前記チューブの位置決めが容易
かつ確実となり、また前記蓄冷材を内蔵するケースに該
チューブを密接させすることができるので、蓄冷時間の
短縮および冷房性能の向上が図れる。
【0007】また、本発明は、上記各々の構成に加え、
前記ケース内部の上面を、前記チューブ保持部内に形成
された体積逃がし空間に向かって傾斜させたものである
(請求項3)。従って、前記ケース内部の上面に溜まっ
た前記蓄冷材内の空気(気泡)は、前記ケース内部の上
面に形成された傾斜に沿って、前記チューブ保持部内に
形成された体積逃がし空間に移動することになり、前記
チューブと前記蓄冷材との間に空気層が留まることが防
止され、蓄冷時間の短縮および冷房性能の向上が図れ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1において、長距離トラック等に用
いられる仮眠ベッド2が示されている。この仮眠ベッド
2は、送風ファン8の作動により空気取込口10から取
り込んだ空気を、本発明に係る蓄冷装置6で冷却し、空
気通路4を通して空気排出口11から冷風12として排
出すると共に、該仮眠ベッド2自体をも冷却可能とした
ものである。
【0009】本発明おける第1の実施の形態における蓄
冷装置6は、図2及び図3に示すように、蓄冷材18
と、チューブ14と、前記蓄冷材18が内蔵されると共
に、上面の両側部および下面の両側部のそれぞれに、後
述するチューブ保持部材25が形成された前記ケース1
6とによって構成される。
【0010】前記蓄冷材18は、水+無機塩(Na塩な
ど)、水+有機化合物(グリコールやアルコールなど)
または水+無機塩+有機化合物で構成される公知の液状
物であり、冷却されて液状から凝固して固体となること
によって蓄冷し、そして外部の熱を吸収して液化し元の
状態に戻るもので、固体となった場合には、液状の場合
よりも体積が膨張するものである。
【0011】前記チューブ14には、その一端に冷媒を
取り入れるヘッダーパイプ20aが設けられており、ま
たその他端に該チューブ14の内部の冷媒通路22を通
った冷媒を排出するヘッダーパイプ20bがそれぞれ設
けられ、前記冷媒通路22を通過する冷媒によって前記
蓄冷材18を冷却すると共に、前記蓄冷装置6による冷
却時には吸熱板の役割をはたすものである。
【0012】前記ケース16は、樹脂、アルミ等からな
る熱伝導率の高い素材から形成されている。前記チュー
ブ保持部25は、前記ケース16上面及び下面の両側部
それぞれに、前記チューブ14が嵌まり込む幅および高
さに形成されているもので、その内部には中空状の空間
が形成される。これらの空間のうちケース16上面に位
置する2つの空間は、前記蓄冷材18が凝固する際の体
積膨張を許容すると共に、前記蓄冷材18内に存在する
空気(気泡)が退避するための体積逃がし空間24とな
る。なお、前記ケース16はチューブ14の挿着時の作
業性を向上させるために、若干の弾力性を有しているこ
とが望ましい。
【0013】また、前記チューブ保持部25には、前記
チューブ14が配置される側の上端角部に、前記チュー
ブ14の抜けを防止するためのチューブ押さえ26が形
成されている。これによって、前記チューブ保持部25
はチューブ14の保持機能と蓄冷材18の体積逃がし機
能とを備えるものである。
【0014】以上の構成により、車両等のエンジンが駆
動している場合、そのエンジンによって駆動される車両
用空調装置の冷媒の一部が、前記ヘッダーパイプ20a
に供給され、前記チューブ14内の冷媒通路22を通過
する際に前記蓄冷材18を冷却した後、前記ヘッダーパ
イプ20bから排出される。この時、前記蓄冷材18は
前記冷媒の冷熱を蓄冷して凝固し、固体状となる。
【0015】そして、仮眠の為、エンジンを停止させた
後、図1に示す仮眠ベッド2の送風ファン8を駆動させ
ると、上記のように凝固し蓄冷した前記蓄冷材18を内
蔵した前記蓄冷装置6によって、送風ファン8の駆動に
よって前記空気取入口10から取り入れられた空気及び
仮眠ベッド2自体が冷却され、前記空気排出口11から
冷風12が排出され、仮眠ベッド2及びその周辺の冷房
が行われる。
【0016】上記蓄冷装置6において、前記チューブ1
4の前記ケース16に対する位置決めは、該チューブ1
4を、該ケース16に形成された前記チューブ保持部2
5間に該ケース16をたわませて挟み込むと共に、該チ
ューブ保持部25に形成された前記チューブ押さえで係
止することによって、簡便かつ確実に行える。
【0017】また、前記蓄冷材18が蓄冷し凝固する際
の体積膨張は、前記上面側チューブ保持部25内部に形
成された逃がし空間24によって許容されると共に、該
蓄冷材18内に存在する空気(気泡)も該逃がし空間2
4に退避することができるので、前記蓄冷材18と前記
チューブ14の密着性を向上させることができる。
【0018】以下、この発明の他の実施の形態について
説明するが、上記実施の形態と同一の箇所、または同一
の効果を奏する箇所には同一の符号を付して、その説明
を省略する。図4に示す第2の実施の形態における蓄冷
装置6は、上記第1の実施の形態の構造に加え、前記ケ
ース16の内部上面に傾斜28が形成されたものであ
る。該傾斜28は、ケース16上側に位置する前記チュ
ーブ14の偏平部と密接する面の裏面に、この面の略中
央から前記逃がし空間24に向けて、前記ケース6の厚
さが徐々に薄くすることによって形成されている。
【0019】上記のように、第2の実施の形態によれ
ば、ケース16内部の上面に停滞し前記チューブ14と
前記蓄冷材18との間の熱交換を阻害する空気層(気
泡)は、前記体積逃がし空間24に導かれるので、冷却
性能の低下などがより効果的に防止できる。
【0020】次に、第3の実施の形態を、図5において
説明すると、第3の実施の形態における蓄冷装置6は、
前記蓄冷材18と、前記チューブ14と、前記蓄冷材1
8が内蔵されると共に、上面の片側端部及び下面の片側
端部に前記チューブ保持部25が形成されたケース32
と、該ケース32の上面および下面において前記チュー
ブ保持部25が形成された端部とは反対側の端部に設置
された押しつけ部材34とによって構成される。
【0021】前記押しつけ部材34は、例えばゴムバン
ド、板バネなどで形成され、前記ケース32の、前記チ
ューブ保持部25とは反対側の端部に巻き付けるなどし
て取り付けられ、前記チューブ14を前記チューブ保持
部材34に押しつけるようになされている。また、該押
しつけ部材34を前記ケース32と一体的に形成された
ツメ状の突起とし、これと前記チューブ保持部25との
間に前記チューブ14を嵌め込むようにしてもよい。
【0022】上記のように、第3の実施の形態のケース
32においては、前記チューブ保持部25を片側上下の
端部にのみ形成すれば良いので、製造が容易である。
【0023】また、第4の実施の形態における蓄冷装置
6は、図6に示すように、上記の第3の実施の形態の構
造に加え、ケース32内部の上面に前記体積逃がし空間
24に向かう傾斜36を形成したものである。また、押
しつけ部材34’として、例えばゴムバンド、板バネな
どで形成され、前記ケース32の、前記チューブ保持部
25とは反対側の端部に巻き付けるなどして取り付けら
れ、前記チューブ14を前記チューブ保持部材25に押
しつけるようになされたものを用いている。
【0024】これによれば、ケース32内部の上面に停
滞して前記チューブ14と前記蓄冷材18との間の熱交
換を阻害する空気層(気泡)は、前記体積逃がし空間2
4に導かれるので、冷却性能の低下などがより効果的に
防止できる。また、押しつけ部材34’としてゴムバン
ド等を用いることによって、前記ケース32に前記押し
つけ部材34のような突起を形成せずとも、前記チュー
ブ14を位置決めさせることができる。
【0025】なお、上記した冷媒を通すチューブとして
は、図7に示すような上下の偏平部分の一端が互いに接
続され、前記ヘッダーパイプ20a及び20bが上下の
偏平通路にそれぞれ一つずつ設けられた断面U字形状の
U字チューブ30も用いることができる。
【0026】このU字チューブ30を用いる蓄冷装置6
としては、図8及び図9に示すものが考えられる。図8
に示す蓄冷装置6(第5の実施の形態)は、前記蓄冷材
18と、前記U字チューブ30と、前記蓄冷材18が内
蔵されると共に、上面の両側端部に前記チューブ保持部
25が形成されたケース38とから構成される。
【0027】上記ケース38は、上面の両側端部にのみ
前記チューブ保持部25を形成すれば良いので、製造が
容易である。該ケース38は、前記U字チューブ30の
ような、熱交換が行われる上下の偏平部が連結している
ものを使用する場合に、好適に用いることができる。
【0028】また、第6の実施の形態における蓄冷装置
6は、図9に示すように、上記の第5の実施の形態の構
造に加え、ケース38内部の上面に前記体積逃がし空間
24に向かう傾斜28を形成したものである。
【0029】これによれば、ケース38内部の上面に停
滞し、前記U字チューブ30と前記蓄冷材18との間の
熱交換を阻害する空気層(気泡)は前記体積逃がし空間
24に導かれるので、冷却性能の低下などがより効果的
に防止できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、蓄冷材
を収納したケースにチューブ保持部材を形成したので、
簡素な構造で、チューブの位置決めを簡便に行える。ま
た、前記チューブ保持部の内部に体積逃がし空間を形成
したので、蓄冷材の凝固時の体積膨張を許容できると共
に、蓄冷材内に存在する空気層を効果的に取り除ける。
更に、前記チューブ保持部がリブの役目をはたすので、
蓄冷装置の強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の蓄冷装置が用いられる仮眠ベ
ッドの概略図である。
【図2】図2(a)は本発明における蓄冷装置の側面図
であり、図2(b)は本発明における蓄冷装置の上面か
らみた平面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態における蓄
冷装置の断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態における蓄
冷装置の断面図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施の形態における蓄
冷装置の断面図である。
【図6】図6は、本発明の第4の実施の形態における蓄
冷装置の断面図である。
【図7】図7は、U字チューブの概略図である。
【図8】図8は、本発明の第5の実施の形態における蓄
冷装置の断面図である。
【図9】図9は、本発明の第6の実施の形態における蓄
冷装置の断面図である。
【符号の説明】
6 蓄冷装置 14 チューブ 16 ケース 18 蓄冷材 24 体積逃がし空間 25 チューブ保持部 26 チューブ押さえ 28 傾斜 30 U字チューブ 32 ケース 36 傾斜 38 ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄冷材と、該蓄冷材を収納すると共に前
    記蓄冷材の膨張を吸収する体積逃がし空間を有するケー
    スと、該ケースに密着して設けられて前記蓄冷材との間
    で熱交換を行うチューブとによって少なくとも構成され
    る蓄冷装置において、 前記チューブを保持するチューブ保持部が前記ケースに
    形成されると共に、前記チューブ保持部はその内部に前
    記体積逃がし空間を画成することを特徴とする蓄冷装
    置。
  2. 【請求項2】 前記チューブ保持部は、チューブ押えを
    有することを特徴とする請求項1記載の蓄冷装置。
  3. 【請求項3】 前記ケース内部の上面は、前記チューブ
    保持部内に形成された体積逃がし空間に向かって傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の蓄冷装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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