JPH11294437A - 内燃機関の盲プラグシールワッシャ - Google Patents

内燃機関の盲プラグシールワッシャ

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JPH11294437A
JPH11294437A JP11591098A JP11591098A JPH11294437A JP H11294437 A JPH11294437 A JP H11294437A JP 11591098 A JP11591098 A JP 11591098A JP 11591098 A JP11591098 A JP 11591098A JP H11294437 A JPH11294437 A JP H11294437A
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JP
Japan
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blind plug
seal washer
passage
plug
blind
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JP11591098A
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English (en)
Inventor
Yukinori Ito
幸徳 伊藤
Atsushi Suzuki
敦 鈴木
Hideaki Kawanishi
秀明 川西
Toshiyuki Yamaguchi
敏之 山口
Toyoki Hiraoka
豊毅 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHINO GASKET KOGYO
ISHINO GASKET KOGYO KK
Original Assignee
ISHINO GASKET KOGYO
ISHINO GASKET KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い軸力によっても破壊される虞がなく、プ
ラグ座面やボス座面の加工精度に影響されることなくシ
ールでき、簡単に盲プラグの取付け、取外しを行うこと
ができと共に、耐薬品性が高く、しかも安価な転造品の
盲プラグを使用できる盲プラグシールワッシャを提供す
ることにある。 【解決手段】 内燃機関のシリンダーブロックおよび/
またはシリンダーヘッドの潤滑油通路および/または冷
却水通路の通路開口端に使用される盲プラグのためのシ
ールワッシャであり、両面にNBRまたはその他の適当
なラバーコーティングを有する鉄またはステンレス製の
金属薄板により形成されており、盲プラグが通る開口周
縁にはビードが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のシリンダ
ーブロックやシリンダーヘッドの潤滑油通路や冷却水通
路の通路開口端と盲プラグとの間に介在される盲プラグ
シールワッシャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダーブロックやシリン
ダーヘッドの潤滑油通路や冷却水通路の通路開口端を閉
鎖するために用いられる盲プラグは、使用中における緩
みを防止するために、高い軸力で取り付けることが必要
であった。一方、盲プラグと通路開口端との間をシール
することが必要であるが、相対的にシール効果の優れた
ソフトワッシャはこの高い軸力によって破壊されてしま
うために使用することができない。
【0003】そのため、厚さ1mm程度の銅またはアルミ
ニウムのような軟質の金属ワッシャを盲プラグのボス座
面とプラグ座面との間に介在させて取り付け、ボス座面
やプラグ座面の加工粗さや傾斜によって生じる洩れを防
止するために、接着剤を充填して固定する手段が用いら
れていた。しかしながら、接着剤を用いて固着している
ため、盲プラグを取り外すためには盲プラグを穴明けし
て壊さねばならず、再使用を不可能にしてしまうもので
あった。更に、銅やアルミニウムのような軟質金属は相
対的に耐薬品性が乏しく、通路を流動する流体の種類に
よって使い分けしなければならず作業性を損なうもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い軸力で
取り付けても破壊される虞がなく、プラグ座面やボス座
面の加工精度の高低に影響されることなくシールでき、
簡単に盲プラグの取付けおよび取外しを行うことができ
と共に、耐薬品性が高く、しかも安価な転造加工品の盲
プラグの使用を可能にする盲プラグシールワッシャを提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による内燃機関の
シリンダーブロックやシリンダーヘッドの潤滑油通路や
冷却水通路の通路開口端に使用される盲プラグのための
盲プラグシールワッシャは、両面にラバーコーティング
を有する鉄またはステンレス製の金属薄板により形成さ
れ、そして、盲プラグが通る開口周縁にはビードが形成
される。これにより、本発明の盲プラグシールワッシャ
は、ボス座面やプラグ座面の傾斜に対してもビードを備
えることによって発生されるばね性によって吸収し、シ
ール性を確保する。
【0006】本発明の盲プラグシールワッシャは、金属
薄板の両面のラバーコーティングをNBRで作成するこ
ともできる。
【0007】上述の如く構成される本発明の盲プラグシ
ールワッシャは、従来のように接着剤を併用することな
く、慣用の金属ワッシャを用いてねじ止めする場合と同
様に盲プラグと共に高い軸力で取り付けられ、ビードに
よって両者の間のシールを行う。このとき、プラグ座面
およびボス座面の面粗度は金属薄板の両面に付着された
ラバーコーティングによって確実に吸収され、洩れが生
ずるのを防止する。これにより、プラグ座面の加工精度
を相対的に粗く設定することが可能となるだけでなく、
加工精度が劣るがより安価な転造品を盲プラグとして使
用することもまた可能となる。
【0008】ラバーコーティングにNBRを用いること
で耐薬品性が高まり、それにより、盲プラグの取付け時
に、従来におけるような盲プラグシールワッシャの材質
による使い分けを行う必要がなくなり、作業性をより一
層高めることが可能となる。加えて、本質的にビードに
よってシールを行うことになるため、金属薄板の板厚を
薄くすることができ、より確実なシールが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本発明の実施
例による盲プラグシールワッシャ1は、内燃機関のシリ
ンダーブロックやシリンダーヘッドの潤滑油通路や冷却
水通路の通路2の開口端に形成されたプラグ座面3と、
通路2の開口端に着脱自在に取り付けられる盲プラグ4
のボス座面5との間に介在されて両者間をシールするよ
うに使用される。
【0010】盲プラグシールワッシャ1は、図2に示す
ように、その両面にラバーコーティング6を有する金属
薄板7により形成される。盲プラグシールワッシャ1の
内方には盲プラグ4を挿脱自在に通過させるための開口
8が形成されており、そして開口8の周縁にはビード9
が開口8を囲繞するよう形成される。
【0011】ラバーコーティング6は耐熱性および耐薬
品性に優れた弾性材料であればどのようなものも摘要可
能であるが、より過酷な使用条件であるシリンダーヘッ
ドガスケットにも使用されているニトリルブチルゴム
(以下、「NBR」と云う。)が好ましい。また、金属
薄板7は耐熱性および耐薬品性に優れた発条性材料であ
ればどのようなものも摘要可能であるが、加工性や材料
コスト等の観点から鉄またはステンレスを用いるのが好
ましい。
【0012】ビード9の形状は、図示の場合、ハーフビ
ードの形状で示されているが、フルビードまたはその他
のビード形状にも形成できる。一方、ビード9の本数に
ついては、図示の場合、1本のみ示されているが、作成
される盲プラグシールワッシャの寸法形状、盲プラグに
よって加えられる締付圧、通路内の内圧等の要因によっ
て、ビードの高さおよび幅と共に適宜に選定される。
【0013】上述の如く構成される本発明の盲プラグシ
ールワッシャのシール効果について確認するために次の
ような実験を行った。
【0014】表1の左欄に示すように、0.025mmの
厚さのNBRコーティングを各面にそれぞれ有する0.
25mmの板厚の鉄板およびステンレス板を用いてハーフ
ビードおよびフルビードをそれぞれ有する盲プラグシー
ルワッシャを各10枚作成した(試料群1〜4)。比較
のために、0.025mmのNBRコーティングを両面に
有する0.25mmの板厚の鉄板およびステンレス板を用
いてビードのない盲プラグシールワッシャを同様に各1
0枚作成すると共に(試料群5および6)、コーティン
グのない0.25mm厚の鉄板およびステンレス板を用い
てフルビードを有する盲プラグシールワッシャをまた同
様に各10枚作成した(試料群7および8)。従来技術
例として、1.0mmの板厚の銅板およびアルミニウム板
を用いて、ビードのない盲プラグシールワッシャを同様
に各10枚作成した(試料群9および10)。
【0015】これらの盲プラグシールワッシャを用い
て、転造加工および切削加工により作成された盲プラグ
4を、図3に示すように、0°と0.12°の傾斜角θ
をそれぞれ有するプラグ座面3に6.0kg-mの締付トル
クでそれぞれ取り付け、通路2の内圧を上昇させ、シー
ル洩れ開始時における通路2の内圧を計測することによ
ってシール限界圧を測定した。通路2の内圧は、通路2
が水系の通路であるとき、ラジエーターキャップ作動圧
が1.8kgf/cm2であり、最大でも6kgf/cm2程度であ
り、そして油系の通路であるとき、通常作動時の圧力が
4〜6kgf/cm2、緊急作動時の最大圧力が15kgf/cm2
程度あることから、0〜25kgf/cm2まで変化させて実
験を行った。
【0016】ここにおいて、切削加工により作成した盲
プラグ4を使用することは、内燃機関の性能向上に対し
て機能的に作用するものではない盲プラグに、転造加工
品に比べて約2.5〜3倍高価なものを使用することを
意味し、また、プラグ座面3の傾斜角θが0°となるよ
うに加工することは、今日のNC加工機器によっても極
めて困難であり、単にコストの上昇を引き起こすだけで
なく、決して実際的ではないことに留意されたい。
【0017】盲プラグ4が転造加工品であるときの実験
結果を別表1の中欄に、盲プラグ4が切削加工品である
ときの実験結果を別表1の右欄にそれぞれ示す。なお、
表中の「<25」は、通路2の内圧が最大圧力である2
5kgf/cm2になってもシール洩れが生じなかったことを
意味しており、また、平均値の計算におけるこの場合の
シール限界圧の値は「25kgf/cm2」として計算した。
【0018】この結果、従来品(試料群9および10)
は、アルミニウム製の盲プラグシールワッシャを、切削
加工された盲プラグ、すなわち、高価な盲プラグ4を用
いて、傾斜角θが0°のプラグ座面、すなわち、極めて
高い加工精度で加工されたプラグ座面3に使用する場合
を除き、通路2の通常作動時の圧力以下でシール洩れを
生じるものであり、前述した接着剤の充填を不可欠とす
るものであることが判明した。
【0019】一方、比較品(試料群5〜8)は、そのほ
とんどが通路の通常作動時の圧力以上でも使用可能であ
り、また、高価な切削加工された盲プラグ4を用いて、
極めて高い加工精度で加工されたプラグ座面3(傾斜角
θが0°)に使用する場合、通路2の内圧が最大になっ
てもシール洩れを生じることはない。しかしながら、安
価な転造加工品の盲プラグを使用する場合、通路2の最
大圧力以下でシール洩れを生じるものもあることから、
必ずしも常に確実にシールできるとはいえず、信頼性が
不足するものであることが判明した。
【0020】これに対し、本発明の盲プラグシールワッ
シャ(試料群1〜4)は、盲プラグ4が転造加工品であ
るか切削加工品であるかに関係なく、かつ、取り付けら
れるプラグ座面3の加工精度の高低に関係なく、通路2
の内圧が最大になってもシール洩れを生じることはな
く、常に確実にシールを行うことができるものであるこ
とが判明した。
【0021】上述の実験からも明らかな如く、本発明に
よれば、両面にラバーコーティングを有する鉄またはス
テンレス製の金属薄板により形成されることにより、高
い軸力で取り付けても破壊される虞はまったくなく、ま
た、盲プラグが通る開口周縁にビードを形成することに
より発生されるばね性によって、プラグ座面やボス座面
の加工精度の高低に影響されることなく確実にシールで
きると共に、安価な転造加工品の盲プラグを使用するこ
とができるものである。加えて、従来におけるような接
着剤の使用を必要としないため、簡単に盲プラグの取付
けおよび取外しを行うことができ、しかも耐薬品性の高
い盲プラグシールワッシャを作成できるものである。
【0022】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による盲プラグシールワッシャ
の使用状態を示す部分断面図である。
【図2】本発明の実施例による盲プラグシールワッシャ
を模式的に示す拡大部分断面図である。
【図3】本発明における実験例を説明するための模式的
な拡大部分断面図である。
【符号の説明】
1 盲プラグシールワッシャ 2 通路 3 プラグ座面 4 盲プラグ 5 ボス座面 6 ラバーコーティング 7 金属薄板 8 開口 9 ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 敏之 神奈川県厚木市岡津古久560−2 日産自 動車株式会社内 (72)発明者 平岡 豊毅 神奈川県横浜市鶴見区大黒町6番1号 日 産自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダーブロックおよび/
    またはシリンダーヘッドの潤滑油通路および/または冷
    却水通路の通路開口端に使用される盲プラグのための盲
    プラグシールワッシャであって、両面にラバーコーティ
    ングを有する鉄またはステンレス製の金属薄板により形
    成され、盲プラグが通る開口周縁にはビードが形成され
    ることにより、ボス座面やプラグ座面の傾斜に対しても
    ビードを備えることによって発生されるばね性によって
    吸収し、シール性を確保することを特徴とする盲プラグ
    シールワッシャ。
  2. 【請求項2】 前記ラバーコーティングはNBRである
    ことを特徴とする請求項1記載の盲プラグシールワッシ
    ャ。
JP11591098A 1998-04-13 1998-04-13 内燃機関の盲プラグシールワッシャ Pending JPH11294437A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003343617A (ja) * 2002-05-24 2003-12-03 Shimano Inc 自転車構成部品用ロック部材
JP2007078094A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd プラグ構造
JP2008202770A (ja) * 2007-02-23 2008-09-04 Nissan Diesel Motor Co Ltd ワッシャ及びその製造方法
JP2016217118A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 株式会社サンリツ マンホール周壁の継目構造

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