JP2016217118A - マンホール周壁の継目構造 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、本実施において対象となるマンホールについて説明する。
マンホールは、複数のコンクリート製の環状構造物1a,1aを上下に積層してマンホール周壁1を構成するものである。また、各々の環状構造物1a,1aは、それぞれの外径と内径がほぼ同一寸法に形成してあり、各環状構造物1a,1aを上下に積み重ねたときには、内周部がほぼ面一なマンホール周壁1を形成することになる。そして、本実施によるマンホール周壁の継目補強構造は、上記のマンホール周壁1に施工するものであり、図1(a)(b)のように、マンホール周壁1を形成する上下に積層した各環状構造物1a,1a同士の継目Pに設けるものであり、連結部材2と、固定具3と、連結部材側緩衝部材(緩衝部材)4a,固定具側緩衝部材(緩衝部材)4b、被覆カバー(被覆部)5a,被覆キャップ(被覆部)5bとを備えている。
第一の手順として、図4(a)のように、マンホール周壁1を構成する各環状構造物1a,1a同士の継目Pに固定具用のネジ孔7を開ける。
第二の手順として、図4(b)のように、連結部材2に対し、一側に窪んだ嵌合凹部9を有する被覆カバー5aを押し込んで嵌合する。そして、上記の被覆カバー5aを嵌合した連結部材2を各環状構造物1a,1a同士の内周側の継目Pに沿わせる。このときに連結部材2とほぼ一致した矩形状でシート状をなす連結部材側緩衝部材4aをマンホール周壁1と連結部材2の間に挟む。さらに、各連結部材2の挿通孔6をマンホール周壁1に設けたネジ孔7と一致させ、挿通孔6とネジ孔7に緩衝部材4も一緒に固定具3のネジ部3aを挿通し、連結部材2をマンホール周壁1に仮固定する。
第三の手順として、図4(c)のように、仮固定してある各固定具3を締め込み、連結部材2で隣接する各環状構造物1a,1a同士を強固に連結する。このときに、固定具3に取り付けてある緩衝部材4は、固定具3の鍔部3bと連結部材2の間のそれぞれに配置する。
第四の手順として、図4(d)のように、固定具3の鍔部3bに被覆キャップ(被覆部)5bを嵌める。
以上の第一〜第四の各手順を経て本実施によるマンホール周壁1の継目構造の施工が完了する。
被覆カバー5aで連結部材2を覆うとともに、被覆キャップ5bで固定具3の鍔部3bで覆うことにより、施工後の連結部材2と固定具3がマンホール内で露出しなくなる。これにより、隣接する環状構造物1a,1a同士の継目Pの内周側に固定具3で固定した連結部材2は、被覆カバー5aと被覆キャップ5bで覆われることにより、マンホール内を流れる薬品や発生したガス等の影響で腐食しない構造となる。また、連結部材2は、上記のように被覆カバー5aで覆う状態を維持しながら、固定具3による連結部材2のマンホール周壁1への固定によって、上下に隣接する各環状構造物1a,1a同士の位置のズレを解消する。さらに、連結部材側緩衝部材4aがマンホール周壁1と連結部材2の間に配置するとともに、固定具側緩衝部材4bが固定具3の鍔部3bと連結部材2の間に配置することにより、マンホール周壁1が受けた外圧によってマンホール周壁1から固定具3に伝わる衝撃と、固定具3から連結部材2に伝わる衝撃の双方を緩衝する。これにより、連結部材2をマンホール周壁1の内周部に固定しても腐食することなく、さらに、各環状構造物1a,1aに加わるマンホール外側からの衝撃を固定具3や連結部材2がそのまま受けることなく、衝撃を分散できることから、マンホール周壁1の破損もしにくくなる。
本実施では、図5(a)〜(c)のように、連結部材2と被覆カバー5aを巾広または巾を狭く形成し、マンホールの規模に対応してその大きさを変えたものである。また、連結部材2の巾によって固定具3の本数を変更するものである。また、図5(d)(e)のものは、連結部材2の外周部全体を被覆部5b,5cで覆う構造をなすものである。具体的には、樹脂に連結部材2をインサート成形しており、連結部材2と被覆部5cが一体的に形成されている。また、上記のように耐薬品性と耐ガス性を兼ね備える樹脂にインサート成形した連結部材2は、図6のようにマンホール周壁1の継目Pに施工される。このときに、インサート成形して被覆部5cが被覆された連結部材2は、被覆箇所の接合部等がないことから、マンホール内に存在するガスや薬品等の接触、付着をほぼ完全に防ぐことができる。これにより、施工後に高い耐腐食性能を得ることができる。また、図7のように、マンホール周壁1の継目Pの箇所に連結部材2を固定具3で固定した後、嵌合凹部9が深い被覆カバー5aで被覆することもできる。この場合には、すでに連結部材2が施工してある既設の現場であっても簡単に耐薬品及び耐ガス性能を有するマンホール周壁1の継目構造を形成することができる。
1a,1b 環状構造物
2 連結部材
3 固定具
3a ネジ部
3b 鍔部
4a 連結部材側緩衝部材
4b 固定具側緩衝部材
5a 被覆カバー(被覆部)
5b 被覆キャップ(被覆部)
5c 被覆部
5d 被覆部
6 挿通孔
7 ネジ穴
8 地表開口部
9 嵌合凹部
10 止水モルタル(止水部材)
11 蓋
12 枠体
13 調整リング
14 突起部
15 ナット
16 ワッシャー
P 継目
Claims (5)
- 複数の環状構造物を連結部材で上下に連結してマンホール周壁を構成するマンホール周壁の継目を補強する構造であって、
上下に積み上げた各環状構造物同士の周壁内周部側の継目を跨ぐ箇所に、複数の連結部材を継目に沿って間隔をあけて配置するとともに、連結部材とマンホール周壁の間に緩衝部材を設け、継目を挟んだ上側と下側のマンホール周壁の内周部に対して各連結部材を固定具で固定してあり、少なくとも連結部材は、耐薬品性及び耐ガス性を有する素材で形成してあることを特徴とするマンホール周壁の継目構造。 - 複数の環状構造物を連結部材で上下に連結してマンホール周壁を構成するマンホール周壁の継目を補強する構造であって、
上下に積み上げた各環状構造物同士の周壁内周部側の継目を跨ぐ箇所に、複数の連結部材を継目に沿って間隔をあけて配置するとともに、連結部材とマンホール周壁の間に緩衝部材を設け、継目を挟んだ上側と下側のマンホール周壁の内周部に対して各連結部材を固定具で固定してあり、連結部材は、耐薬品性及び耐ガス性を有する素材で形成した被覆部で覆われていることを特徴とする請求項1記載のマンホール周壁の継目構造。 - 連結部材は、耐薬品性及び耐ガス性を有する樹脂にインサート成形したものであることを特徴とする請求項1又は2記載のマンホール周壁の継目構造。
- 連結部材は、耐薬品性及び耐ガス性を有するゴムなどの弾性材にインサート成形したものであることを特徴とする請求項1又は2記載のマンホール周壁の継目構造。
- 固定具は、連結部材をマンホール周壁に固定したときに、マンホール内に露出した部位を覆う被覆部が設けてあることを特徴とする請求項1、2又は3記載のマンホール周壁の継目構造。
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