JPH11294383A - 遠心羽根車およびそれを用いた送風装置 - Google Patents

遠心羽根車およびそれを用いた送風装置

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JPH11294383A
JPH11294383A JP10105061A JP10506198A JPH11294383A JP H11294383 A JPH11294383 A JP H11294383A JP 10105061 A JP10105061 A JP 10105061A JP 10506198 A JP10506198 A JP 10506198A JP H11294383 A JPH11294383 A JP H11294383A
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Japan
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shroud
suction port
centrifugal impeller
main plate
axis
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JP10105061A
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English (en)
Inventor
康雄 ▲ひろ▼中
Yasuo Hironaka
Katsuhisa Otsuta
勝久 大蔦
Hisafumi Ikeda
尚史 池田
Atsushi Edayoshi
敦史 枝吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、騒音に対する寄与が大きい漏れ
流れの乱れに起因する騒音を低減して、騒音の少ない遠
心羽根車およびそれを用いた送風装置を得る。 【解決手段】 遠心羽根車20は、中心部に回転軸装着
部21aを有する主板21と、中心部に吸込口24を有
し、該吸込口24の中心を主板21の中心部に一致させ
て該主板21に対向して配置されたシュラウド22と、
主板21とシュラウド22との間に周方向に配置された
複数の羽根23とから構成されている。そして、シュラ
ウド22は、その内周側が主板21と反対側に突出する
ように曲がって筒状に形成されて吸込口24を構成し、
さらに該吸込口24を構成する先端部22aが外周側に
湾曲してR形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調機の室内機
や換気装置等に使用される遠心羽根車およびそれを用い
た送風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開平2−157539
号公報に記載された従来の遠心羽根車を用いた送風装置
を示す断面図である。図12において、遠心羽根車1
は、主板2とシュラウド3とが相対して配置され、内周
側を回転方向に曲げて成形された後方湾曲形の羽根4が
主板2とシュラウド3との間に放射状に複数枚配設され
て構成されている。この遠心羽根車1は、ハウジング5
の内部に電動機6を介して主板2を上方側にして吊設さ
れている。そして、遠心羽根車1は、主板2の中心部が
電動機6の回転軸6aに嵌合結合されている。ハウジン
グ5の底面には、内周側を内側に湾曲して成形されたベ
ルマウス7が取り付けられ、所定の大きさの空気の吸入
口8を構成している。また、ハウジング5の外周側下縁
部には、空気の吐出口9が設けられている。さらに、熱
交換器10がハウジング5内の遠心羽根車1の外周囲に
配設されている。ハウジング5の内底面には、ファンガ
イド11が、シュラウド3の吐出口側端部3aよりも所
定間隔上方側にオーバーヘッドした状態で湾曲して延設
されている。また、シュラウド3の吸入口側端部3bが
吸入口8を構成するベルマウス7のアール面と半径を異
にする形で下方に湾曲されている。
【0003】つぎに、上記従来の送風装置の動作につい
て説明する。電動機6が駆動され、遠心羽根車1が回転
すると、吸入口8から空気が流入する。この空気の大部
分は、主流100となって遠心羽根車1を通過し、さら
に熱交換器10を通過して吐出口9から外部に流出す
る。このとき、シュラウド3の吸入側端部3bとベルマ
ウス7との間に隙間が存在するので、その隙間を通って
遠心羽根車1に流入する流れが生じる。これによって、
遠心羽根車1を通過した空気の一部がシュラウド3の裏
側を通ってシュラウド3の吸入側端部3bとベルマウス
7との間の隙間に流れる漏れ流れ101が形成される。
この漏れ流れ101がシュラウド3の吸入側端部3bの
エッジで剥離をしてシュラウド3に沿って流れることが
できず乱れとなり、その乱れが遠心羽根車1の羽根4に
流入することで騒音が発生してしまう。ここで、ファン
ガイド11は、シュラウド3の吐出側端部3aから発生
するカルマン渦を増速することでなくし、熱交換器10
に渦が流入することに起因して発生する熱交換器10で
発生する騒音を低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の送風装置は以上
のように構成されているので、シュラウド3の吐出側端
部3aで発生するカルマン渦がファンガイド11により
低減され、熱交換器10で発生する騒音を低減すること
ができる。しかしながら、このファンガイド11は、漏
れ流れ101がシュラウド3の吸入側端部3bとベルマ
ウス7との隙間に流入する際に端部3bのエッジで剥離
され、乱れとなって遠心羽根車1に流入することに起因
する騒音に対しては何ら対策となっていない。しかも、
流速は遠心羽根車1を出て熱交換器10に流入する絶対
速度よりも、漏れ流れ101が羽根4に流入する相対流
入速度の方が大きいため、羽根4から発生する騒音の方
が大きい。このように、従来の送風装置では、漏れ流れ
101が乱れとなって遠心羽根車1に流入して発生する
騒音に対して何ら対策が何ら施されておらず、十分な騒
音低減効果が得られないという課題があった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、騒音に対する寄与が大きい漏れ
流れの乱れに起因する騒音を低減して、騒音の少ない遠
心羽根車およびそれを用いた送風装置を得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る遠心羽根
車は、中心部に回転軸装着部を有する主板と、中心部に
吸込口を有し、該吸込口の中心を上記主板の中心部に一
致させて該主板に対向して配置されたシュラウドと、上
記主板と上記シュラウドとの間に周方向に配置された複
数の羽根とを備えた遠心羽根車において、上記シュラウ
ドは、その内周側が上記主板と反対側に突出するように
曲がって筒状に形成されて上記吸込口を構成し、さらに
該吸込口を構成する先端部が外周側に湾曲してR形状に
形成されているものである。
【0007】また、上記回転軸装着部の軸心を含む任意
の平面において、該軸心をz軸、半径方向をr軸とした
時に、上記R形状の先端部の端部の傾き(dz/dr)
が、dz/dr≦1となるようにしたものである。
【0008】また、この発明に係る送風装置は、中心部
に回転軸装着部を有する主板、中心部に吸込口を有し、
該吸込口の中心を上記主板の中心部に一致させて該主板
に対向して配置されたシュラウドおよび上記主板と上記
シュラウドとの間に周方向に配置された複数の羽根とを
備えた遠心羽根車と、回転軸を上記回転軸装着部に結合
して上記遠心羽根車を回転駆動する電動機と、空気の吸
入口を有するベルマウスおよび空気の吐出口が設けられ
たハウジングとを備えた送風装置において、上記ベルマ
ウスは、その内周側が上記ハウジングの内部側に突出す
るように曲げられて筒状に形成されて上記吸入口を構成
し、上記シュラウドは、その内周側が上記主板と反対側
に突出するように曲がって筒状に形成されて上記吸込口
を構成し、さらに該吸込口を構成する先端部が外周側に
湾曲してR形状に形成され、上記遠心羽根車が、上記シ
ュラウドの吸込口を上記ベルマウスの吸入口の外周側に
同軸的に上記ハウジングの内部に配設されているもので
ある。
【0009】また、上記回転軸装着部の軸心を含む任意
の平面において、上記R形状の先端部の曲率半径R
0が、上記シュラウドの吸込口と上記ベルマウスの吸入
口との最小隙間距離dに対して、R0/d≧1となるよ
うにしたものである。
【0010】また、上記回転軸装着部の軸心を含む任意
の平面において、該軸心をz軸、半径方向をr軸とした
時に、上記R形状の先端部の端部の傾き(dz/dr)
が、dz/dr≦1となるようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る送
風装置を示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に
係る送風装置の遠心羽根車周りを示す断面図であり、図
2は図1に示される送風装置を遠心羽根車の回転軸装着
部の軸心を含む任意の平面で切った断面を示している。
図1および図2において、遠心羽根車20は、中心部に
回転軸装着部21aが設けられた主板21と中心部に吸
込口24が形成されたシュラウド22とが中心部を互い
に一致させて相対して配置され、羽根23が主板21と
シュラウド22との間に周方向に放射状に複数枚配置さ
れて構成されている。このシュラウド22は、その内周
側が主板21と反対側に突出するように湾曲されて筒状
に形成されて吸込口24を構成している。さらに、吸込
口24を構成するシュラウド22の先端部22aは外周
側に湾曲されてR形状に形成されている。
【0012】ハウジング25は、所定の大きさの空気の
吸入口26を有するベルマウス27と、空気の吐出口2
8とが設けられている。このベルマウス27は、その内
周側がハウジング25の内部側に突出するように曲げら
れて筒状に形成されて吸入口26を構成している。ま
た、電動機29がハウジング25の外壁から延設された
支持板30に取り付けられている。そして、回転軸装着
部21aが電動機29の回転軸29aに結合されて、遠
心羽根車20がハウジング25内に配置されている。ま
た、熱交換器31がハウジング25内の遠心羽根車20
の外周囲に配設されている。なお、遠心羽根車20は、
シュラウド22の吸込口24を、ベルマウス27の吸入
口26の外周側に同軸的に配置されている。
【0013】ここで、この種の送風装置における空気の
流れと騒音の発生について図3を参照しつつ説明する。
なお、図3に示される遠心羽根車40は従来例であっ
て、シュラウド41の内周側が主板21と反対側に突出
するように曲げられて筒状に形成されて吸込口24を構
成しているものである。つまり、吸込口24を構成する
シュラウド41の先端部が外周側に曲げられていない点
で、この実施の形態1によるシュラウド22と相違して
いる。まず、電動機29が駆動され、遠心羽根車40が
回転すると、吸入口26および吸込口24から空気が流
入する。この空気の大部分は、主流100となって遠心
羽根車40を通過し、さらに熱交換器31を通過して吐
出口28から外部に流出する。このとき、吸込口24と
吸入口26との構成部材間に隙間が存在するので、その
隙間を通って遠心羽根車40に流入する流れが生じる。
これによって、遠心羽根車40を通過した空気の一部が
シュラウド41の裏側を通って該隙間に流れる漏れ流れ
101が形成される。この漏れ流れ101が直線状のシ
ュラウド41の吸込口側端部で流れ方向を急激に変えら
れ、シュラウド41のエッジで剥離してシュラウド41
の壁面に沿って流れることができず乱れ102となり、
その乱れ102が遠心羽根車40の羽根23に流入する
ことで騒音103が発生してしまう。
【0014】つぎに、この実施の形態1の送風装置にお
ける空気の流れについて図2を参照しつつ説明する。こ
の送風装置においても、吸入口26および吸込口24か
ら流入する空気の大部分は、主流100となって遠心羽
根車20を通過し、さらに熱交換器31を通過して吐出
口28から外部に流出する。そして、遠心羽根車20を
通過した空気の一部がシュラウド22の裏側を通って吸
込口24と吸入口26との構成部材間に存在する隙間に
流れる漏れ流れ101が形成される。このとき、シュラ
ウド22の先端部22aが外周側に湾曲されてR形状に
形成されているので、漏れ流れ101はその流れ方向が
急激に変化せず、シュラウド22の壁面に沿って円滑に
遠心羽根車20に流入する。そこで、漏れ流れ101は
シュラウド22の先端部22aのエッジで剥離にしくく
なり、剥離に起因する乱れ102の発生が抑えられる。
その結果、漏れ流れ101の乱れ102が羽根23に流
入しなくなり、騒音103の発生が低減される。
【0015】ついで、遠心羽根車の回転数を固定し、風
量を変化させた時の比騒音を測定し、その結果を図4に
示す。なお、図4では、縦軸に相対比騒音(dB)を、
横軸に相対風量(m3/min)を表し、Aは実施の形
態1の特性を、Bは図3による従来例の特性を示してい
る。図4から、実施の形態1による送風装置は、従来例
による送風装置に対して、全風量域において騒音が低減
していることがわかる。つまり、この騒音の低減分がシ
ュラウドの先端部をR形状としたことによる効果といえ
る。
【0016】さらに、実施の形態1による送風装置と従
来例による送風装置との同一風量における騒音スペクト
ルを測定し、その結果を図5に示す。なお、図5では、
縦軸に相対比騒音(dB)を、横軸に周波数(KHz)
を表し、Aは実施の形態1の特性を、Bは図3による従
来例の特性を示している。図5から、実施の形態1によ
る送風装置は、従来例による送風装置に対して、0.5
〜1.8KHzの周波数帯域において特に騒音が低減し
ていることがわかる。この周波数帯域は、他の周波数帯
域と比較して騒音レベルの大きな領域に相当し、この周
波数帯域の騒音を低減することで、全体の騒音レベルを
大きく低減できることがいえる。
【0017】このように、この実施の形態1によれば、
遠心羽根車20を構成するシュラウド22の先端部22
aが外周側に湾曲されてR形状に形成されているので、
先端部22aで漏れ流れ101の剥離を発生しにくく、
漏れ流れ101がシュラウド22の壁面に沿って円滑に
流れる遠心羽根車が得られる。また、この遠心羽根車2
0を搭載しているので、シュラウド22の先端部22a
での漏れ流れ101の剥離の発生が抑えられ、漏れ流れ
101がシュラウド22の壁面に沿って円滑に流れるよ
うになる。そこで、騒音発生の大きな要因となる漏れ流
れ101が乱れとなって遠心羽根車1に流入することが
抑えられるので、騒音の低減された送風装置が得られ
る。
【0018】なお、上記実施の形態1では、平板のシュ
ラウド22の先端部22aを所定の曲率で外周側に曲げ
てR形状に形成するものとしているが、シュラウドの先
端の形状が流れに対して鋭角な端部を形成していなけれ
ばよく、例えば図6に示されるように、肉厚のシュラウ
ド22Aでも、該隙間部でベルマウス側が滑らかなR形
状になっていればよく、図7に示されるように、平板の
シュラウド22Bの先端部を丸めてもよい。また、上記
実施の形態1では、電動機29がハウジング25の外部
に配設されている送風装置について説明しているが、電
動機29がハウジング25内に配設され、その回転軸2
9aが主板21の裏面側から回転軸装着部21aに嵌合
結合されている送風装置でも、同様の効果が得られる。
【0019】実施の形態2.図8はこの実施の形態2に
係る送風装置における遠心羽根車を構成するシュラウド
の先端部を示す拡大図であり、遠心羽根車の回転軸装着
部の軸心を含む任意の平面で切った断面を示している。
この実施の形態2では、図8に示されるように、シュラ
ウド22の先端部22aのR形状の曲率半径R0が、シ
ュラウド22とベルマウス27との最小隙間距離dに対
して、R0/d≧1となるように形成されている。な
お、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されてい
る。
【0020】ここで、この実施の形態2による送風装置
において、同一回転数、かつ、同一風量でR0/dを変
えて相対比騒音を測定し、その結果を図9に示す。な
お、図9では、縦軸に相対比騒音(dB)を、横軸にR
0/dを表している。図9から、R0/dが1以上におい
て、相対比騒音が下がっていることがわかる。なお、R
0/d=0はシュラウドの先端部がR形状ではなく直線
形状となっている従来例に相当する。このことは、シュ
ラウド22の先端部22aのR形状の曲率半径R0がシ
ュラウド22とベルマウス27との最小隙間距離dより
も大きくなると、漏れ流れ101がシュラウド22の先
端部22aでシュラウド22の外壁面に沿って円滑に流
れやすくなり、漏れ流れ101の乱れが低減することを
示している。このように、R0/d≧1と構成すること
で、騒音を大きく低減することができる。
【0021】実施の形態3.図10はこの実施の形態3
に係る送風装置における遠心羽根車を構成するシュラウ
ドの先端部を示す拡大図であり、遠心羽根車の回転軸装
着部の軸心を含む任意の平面で切った断面を示してい
る。図10において、遠心羽根車の回転軸装着部の軸心
をz軸とし、半径方向(z軸と直交する方向)をr軸と
している。この実施の形態3では、図10に示されるよ
うに、シュラウド22のR形状の先端部22aの端部2
2bにおける接線105の傾き(dz/dr)が、dz
/dr≦1となるように形成されている。なお、他の構
成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0022】ここで、この実施の形態3による送風装置
において、同一回転数、かつ、同一風量で接線105の
傾き(dz/dr)変えて相対比騒音を測定し、その結
果を図11に示す。なお、図11では、縦軸に相対比騒
音(dB)を、横軸にdz/drを表している。図11
から、dz/drが1以下で相対比騒音が著しく下が
り、dz/drが0以下では低減された相対比騒音が維
持されていることがわかる。また、dz/drが1より
大きくなると、シュラウドの先端部のR形状がなくなっ
て直線状に近付き、相対比騒音が上がることがわかる。
なお、dz/dr=1はシュラウド22の先端が45度
で広がっているものに相当し、dz/dr=0はシュラ
ウド22の先端が水平となっているものに相当する。こ
のことは、シュラウド22の先端部22aの端部22b
の接線105の傾きを1以下とすることにより、漏れ流
れ101が端部22bで剥離せずシュラウド22の壁面
に沿って円滑に流れ、羽根23に流入する乱れが低減さ
れることを示している。このように、dz/dr≦1と
構成することで、騒音を大きく低減することができる。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】この発明によれば、中心部に回転軸装着部
を有する主板と、中心部に吸込口を有し、該吸込口の中
心を上記主板の中心部に一致させて該主板に対向して配
置されたシュラウドと、上記主板と上記シュラウドとの
間に周方向に配置された複数の羽根とを備えた遠心羽根
車において、上記シュラウドは、その内周側が上記主板
と反対側に突出するように曲がって筒状に形成されて上
記吸込口を構成し、さらに該吸込口を構成する先端部が
外周側に湾曲してR形状に形成されているので、送風装
置に搭載した際に、シュラウドとベルマウスと間に生じ
る隙間に流れる漏れ流れがシュラウドの先端部で剥離し
にくい遠心羽根車を得ることができる。
【0025】また、上記回転軸装着部の軸心を含む任意
の平面において、該軸心をz軸、半径方向をr軸とした
時に、上記R形状の先端部の端部の傾き(dz/dr)
が、dz/dr≦1となるようにしているので、シュラ
ウドの先端部での漏れ流れの剥離の発生をより抑えるこ
とができる。
【0026】また、この発明によれば、中心部に回転軸
装着部を有する主板、中心部に吸込口を有し、該吸込口
の中心を上記主板の中心部に一致させて該主板に対向し
て配置されたシュラウドおよび上記主板と上記シュラウ
ドとの間に周方向に配置された複数の羽根とを備えた遠
心羽根車と、回転軸を上記回転軸装着部に結合して上記
遠心羽根車を回転駆動する電動機と、空気の吸入口を有
するベルマウスおよび空気の吐出口が設けられたハウジ
ングとを備えた送風装置において、上記ベルマウスは、
その内周側が上記ハウジングの内部側に突出するように
曲げられて筒状に形成されて上記吸入口を構成し、上記
シュラウドは、その内周側が上記主板と反対側に突出す
るように曲がって筒状に形成されて上記吸込口を構成
し、さらに該吸込口を構成する先端部が外周側に湾曲し
てR形状に形成され、上記遠心羽根車が、上記シュラウ
ドの吸込口を上記ベルマウスの吸入口の外周側に同軸的
に上記ハウジングの内部に配設されているので、シュラ
ウドとベルマウスと間に生じる隙間に流れる漏れ流れが
シュラウドの先端部で剥離しにくくなり、漏れ流れが乱
れの少ない状態で羽根に流入するようになり、羽根に流
入する漏れ流れの乱れに起因して遠心羽根車から発生す
る騒音が低減され、騒音の少ない送風装置が得られる。
【0027】また、上記回転軸装着部の軸心を含む任意
の平面において、上記R形状の先端部の曲率半径R
0が、上記シュラウドの吸込口と上記ベルマウスの吸入
口との最小隙間距離dに対して、R0/d≧1となるよ
うにしているので、シュラウドの先端部での漏れ流れの
剥離の発生をより抑えることができ、騒音をより低減す
ることができる。
【0028】また、上記回転軸装着部の軸心を含む任意
の平面において、該軸心をz軸、半径方向をr軸とした
時に、上記R形状の先端部の端部の傾き(dz/dr)
が、dz/dr≦1となるようにしているので、シュラ
ウドの先端部での漏れ流れの剥離の発生をより抑えるこ
とができ、騒音をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る送風装置を示
す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る送風装置の遠
心羽根車周りを示す断面図である。
【図3】 従来の送風装置の遠心羽根車周りを示す断面
図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る送風装置にお
ける相対比騒音と相対風量との関係を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る送風装置にお
ける相対騒音レベルと周波数との関係を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る他の送風装置
の遠心羽根車周りを示す断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係るさらに他の送
風装置の遠心羽根車周りを示す断面図である。
【図8】 この実施の形態2に係る送風装置における遠
心羽根車を構成するシュラウドの先端部を示す拡大図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る送風装置にお
ける相対比騒音とR0/dとの関係を示す図である。
【図10】 この実施の形態3に係る送風装置における
遠心羽根車を構成するシュラウドの先端部を示す拡大図
である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係る送風装置に
おける相対比騒音とdz/drとの関係を示す図であ
る。
【図12】 従来の送風装置を示す断面図である。
【符号の説明】
20 遠心羽根車、21 主板、21a 回転軸装着
部、22、22A、22B シュラウド、22a 先端
部、22b 端部、23 羽根、24 吸込口、25
ハウジング、26 吸入口、27 ベルマウス、28
吐出口、29 電動機、29a 回転軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 枝吉 敦史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に回転軸装着部を有する主板と、
    中心部に吸込口を有し、該吸込口の中心を上記主板の中
    心部に一致させて該主板に対向して配置されたシュラウ
    ドと、上記主板と上記シュラウドとの間に周方向に配置
    された複数の羽根とを備えた遠心羽根車において、 上記シュラウドは、その内周側が上記主板と反対側に突
    出するように曲がって筒状に形成されて上記吸込口を構
    成し、さらに該吸込口を構成する先端部が外周側に湾曲
    してR形状に形成されていることを特徴とする遠心羽根
    車。
  2. 【請求項2】 上記回転軸装着部の軸心を含む任意の平
    面において、該軸心をz軸、半径方向をr軸とした時
    に、上記R形状の先端部の端部の傾き(dz/dr)
    が、dz/dr≦1となることを特徴とする請求項1記
    載の遠心羽根車。
  3. 【請求項3】 中心部に回転軸装着部を有する主板、中
    心部に吸込口を有し、該吸込口の中心を上記主板の中心
    部に一致させて該主板に対向して配置されたシュラウド
    および上記主板と上記シュラウドとの間に周方向に配置
    された複数の羽根とを備えた遠心羽根車と、回転軸を上
    記回転軸装着部に結合して上記遠心羽根車を回転駆動す
    る電動機と、空気の吸入口を有するベルマウスおよび空
    気の吐出口が設けられたハウジングとを備えた送風装置
    において、 上記ベルマウスは、その内周側が上記ハウジングの内部
    側に突出するように曲げられて筒状に形成されて上記吸
    入口を構成し、 上記シュラウドは、その内周側が上記主板と反対側に突
    出するように曲がって筒状に形成されて上記吸込口を構
    成し、さらに該吸込口を構成する先端部が外周側に湾曲
    してR形状に形成され、 上記遠心羽根車が、上記シュラウドの吸込口を上記ベル
    マウスの吸入口の外周側に同軸的に上記ハウジングの内
    部に配設されていることを特徴とする送風装置。
  4. 【請求項4】 上記回転軸装着部の軸心を含む任意の平
    面において、上記R形状の先端部の曲率半径R0が、上
    記シュラウドの吸込口と上記ベルマウスの吸入口との最
    小隙間距離dに対して、R0/d≧1となることを特徴
    とする請求項3記載の送風装置。
  5. 【請求項5】 上記回転軸装着部の軸心を含む任意の平
    面において、該軸心をz軸、半径方向をr軸とした時
    に、上記R形状の先端部の端部の傾き(dz/dr)
    が、dz/dr≦1となることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4記載の送風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100421382B1 (ko) * 2001-08-28 2004-03-09 엘지전자 주식회사 터보팬
KR101039768B1 (ko) 2010-10-16 2011-06-09 허만승 기류전환용 호퍼와 스윙그릴을 부착한 천장 4방향 에어콘의 실내기

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