JPH11294365A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
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- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/008—Hermetic pumps
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/10—Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮機内部から生じる振動及び騒音を効率よ
く抑制する。 【解決手段】 内側密閉容器と外側密閉容器との間に形
成される空間を振動減衰構造としたので、内側密閉容器
内に配設された駆動部及び圧縮部から発生する騒音及び
振動を振動減衰構造で吸収することができるために、外
側密閉容器から漏れる騒音及び振動を抑制できる。
く抑制する。 【解決手段】 内側密閉容器と外側密閉容器との間に形
成される空間を振動減衰構造としたので、内側密閉容器
内に配設された駆動部及び圧縮部から発生する騒音及び
振動を振動減衰構造で吸収することができるために、外
側密閉容器から漏れる騒音及び振動を抑制できる。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】この発明は、二重構造の密閉
容器（シェル）を有し、該シェル間に形成された空間に
防音防振構造を設けた密閉型圧縮機に関する。
容器（シェル）を有し、該シェル間に形成された空間に
防音防振構造を設けた密閉型圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】実公昭４９−１２２４９号公報に開示さ
れるロータリーコンプレッサは、第１及び第２のケース
を有し、第１及び第２のケースの間に潤滑油を収容する
ようにしたもので、両ケースの間の空間で消音作用と冷
却作用とを同時に行えるようにしたものである。
れるロータリーコンプレッサは、第１及び第２のケース
を有し、第１及び第２のケースの間に潤滑油を収容する
ようにしたもので、両ケースの間の空間で消音作用と冷
却作用とを同時に行えるようにしたものである。
【０００３】また、特開昭６３−２８０８８６号公報に
開示される密閉型回転圧縮機は、第２の密閉ケースで第
１の密閉ケースを被いケースの２重構造化によって圧縮
機の運転騒音を低減すると共に、第１の密閉ケースと第
２の密閉ケースとは両者の重合部にて強固に接合される
ものである。また、この引例は、前記第１の密閉ケース
と第２の密閉ケースの間に画成される空間に、オイルや
冷媒を充填する例、真空する例、耐冷媒性、耐油性を有
する吸振材料を充填する例を開示する。
開示される密閉型回転圧縮機は、第２の密閉ケースで第
１の密閉ケースを被いケースの２重構造化によって圧縮
機の運転騒音を低減すると共に、第１の密閉ケースと第
２の密閉ケースとは両者の重合部にて強固に接合される
ものである。また、この引例は、前記第１の密閉ケース
と第２の密閉ケースの間に画成される空間に、オイルや
冷媒を充填する例、真空する例、耐冷媒性、耐油性を有
する吸振材料を充填する例を開示する。
【０００４】さらに、実開平３−１０３９３４号公報に
開示される空気調和機は、圧縮機の周囲に隔壁を設ける
と共に、圧縮機と隔壁との間に発泡性シール材を充填し
たもので、圧縮機の騒音や周辺部材の接触による騒音の
発生を抑えるものである。
開示される空気調和機は、圧縮機の周囲に隔壁を設ける
と共に、圧縮機と隔壁との間に発泡性シール材を充填し
たもので、圧縮機の騒音や周辺部材の接触による騒音の
発生を抑えるものである。
【０００５】また、特開平５−３２１８３９号公報に開
示される冷凍機用圧縮機は、潤滑油の油面最高位置より
も上方のケーシングの外周面のみに防音層を形成したも
ので、潤滑油貯留部の熱の発散を阻害しないような構造
となっているものである。
示される冷凍機用圧縮機は、潤滑油の油面最高位置より
も上方のケーシングの外周面のみに防音層を形成したも
ので、潤滑油貯留部の熱の発散を阻害しないような構造
となっているものである。
【０００６】さらにまた、特開平３−９６６９３号公報
に開示されるロータリコンプレッサは、圧縮機構部を収
納した内側ケースとこの内側ケースを覆う外側ケースと
を有する２重ケース式のもので、内側ケースは外側ケー
スに内部支持スプリングにより弾性的に支持されるもの
である。この引例において、内側ケースと外側ケースの
間に画成された空間は、内部ケースの外周面に突設され
た内部リングによる分割される共に、該内部リングに形
成された連通孔によって連通するもので、外部吸込管か
ら空間に吸い込まれた冷媒は、前記内部リングに当た
り、ここでオイル分離されるものである。これによっ
て、分離されたオイルは、前記連通孔から前記空間の下
部に形成された油溜り部に滴下して収容されるものであ
る。
に開示されるロータリコンプレッサは、圧縮機構部を収
納した内側ケースとこの内側ケースを覆う外側ケースと
を有する２重ケース式のもので、内側ケースは外側ケー
スに内部支持スプリングにより弾性的に支持されるもの
である。この引例において、内側ケースと外側ケースの
間に画成された空間は、内部ケースの外周面に突設され
た内部リングによる分割される共に、該内部リングに形
成された連通孔によって連通するもので、外部吸込管か
ら空間に吸い込まれた冷媒は、前記内部リングに当た
り、ここでオイル分離されるものである。これによっ
て、分離されたオイルは、前記連通孔から前記空間の下
部に形成された油溜り部に滴下して収容されるものであ
る。
【０００７】特開平７−１２１６７号公報に開示される
ものは、容器と、容器内部に内蔵されるチキソトロピー
性物質と、該チキソトロピー性物質を撹拌する可動体
と、該可動体に接続される力伝達要素とによって構成さ
れるもので、前記力伝達要素としては、振動制御装置、
洗濯機、コンプレッサ、配管系及び空調機である。前記
チキソトロピー性物質は、振動が小さい場合には剛性の
大きいゲル状態であり、振動が大きい場合には剛性の小
さいゾル状態となるもので、この特性によって振動を抑
制するものである。
ものは、容器と、容器内部に内蔵されるチキソトロピー
性物質と、該チキソトロピー性物質を撹拌する可動体
と、該可動体に接続される力伝達要素とによって構成さ
れるもので、前記力伝達要素としては、振動制御装置、
洗濯機、コンプレッサ、配管系及び空調機である。前記
チキソトロピー性物質は、振動が小さい場合には剛性の
大きいゲル状態であり、振動が大きい場合には剛性の小
さいゾル状態となるもので、この特性によって振動を抑
制するものである。
【０００８】同様に、特開平８−３２６８３７号公報に
開示されるものは、構造物に取付られた、または取付可
能な容器の内部にチキソトロピー特性を有する物質を貯
留した制振装置である。
開示されるものは、構造物に取付られた、または取付可
能な容器の内部にチキソトロピー特性を有する物質を貯
留した制振装置である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公昭４９−１２２４９号公報に開示させるものにおいて
は、吸入管は外側ケースに開口するので、吸入管から吸
引された冷媒は、該外側ケースと内側ケースの間の空間
を通過して内側ケース内に吸入されるため、この空間
に、防音及び防振材を入れ込むことができないという不
具合を有する。
公昭４９−１２２４９号公報に開示させるものにおいて
は、吸入管は外側ケースに開口するので、吸入管から吸
引された冷媒は、該外側ケースと内側ケースの間の空間
を通過して内側ケース内に吸入されるため、この空間
に、防音及び防振材を入れ込むことができないという不
具合を有する。
【００１０】また、特開昭６３−２８０８８６号公報に
おいては、第１及び第２の密閉ケースによってケースが
２重構造化される部分と、第１の密閉ケースと第２の密
閉ケースとが重合する部分とがあるために、ケース全体
を２重構造化することができないので、騒音、防振の面
で完全とは言えない。
おいては、第１及び第２の密閉ケースによってケースが
２重構造化される部分と、第１の密閉ケースと第２の密
閉ケースとが重合する部分とがあるために、ケース全体
を２重構造化することができないので、騒音、防振の面
で完全とは言えない。
【００１１】さらに、実開平３−１０３９３４号公報に
開示される空気調和機は、圧縮機の周囲に隔壁を設ける
と共に、圧縮機と隔壁との間に発泡性シール材を充填し
たものであるが、圧縮機の周辺のアキュムレータや配管
を含めて発泡性シール材で埋設するために、装置自体の
メンテナンスを行うことが困難であると共に、メンテナ
ンス毎に発泡性シール材を埋める必要があるため経済的
でないものである。また、発泡性シール材が断熱効果を
有することから圧縮機自体の温度上昇による不具合が生
じやすいという問題点を有する。
開示される空気調和機は、圧縮機の周囲に隔壁を設ける
と共に、圧縮機と隔壁との間に発泡性シール材を充填し
たものであるが、圧縮機の周辺のアキュムレータや配管
を含めて発泡性シール材で埋設するために、装置自体の
メンテナンスを行うことが困難であると共に、メンテナ
ンス毎に発泡性シール材を埋める必要があるため経済的
でないものである。また、発泡性シール材が断熱効果を
有することから圧縮機自体の温度上昇による不具合が生
じやすいという問題点を有する。
【００１２】また、特開平５−３２１８３９号公報に開
示されるものは、ケースの周囲の特定の場所にシール材
を配するようにしているので、圧縮機自体の温度上昇に
よる不具合は解消されるものの、騒音防振効果は低減し
てしまうという問題点を有する。
示されるものは、ケースの周囲の特定の場所にシール材
を配するようにしているので、圧縮機自体の温度上昇に
よる不具合は解消されるものの、騒音防振効果は低減し
てしまうという問題点を有する。
【００１３】さらにまた、特開平３−９６６９３号公報
に開示されるロータリコンプレッサは、圧縮機構部を収
納した内側ケースとこの内側ケースを覆う外側ケースと
を有する２重ケース式のもので、内側ケースは外側ケー
スに内部支持スプリングにより弾性的に支持されるもの
であるが、内側ケースと外側ケースの間の空間には外部
吸入管から吸引された冷媒が供給されると共に、該空間
の下部にはオイル溜が形成されていることから、この空
間に、防音及び防振材を入れ込むことができないという
不具合を有する。
に開示されるロータリコンプレッサは、圧縮機構部を収
納した内側ケースとこの内側ケースを覆う外側ケースと
を有する２重ケース式のもので、内側ケースは外側ケー
スに内部支持スプリングにより弾性的に支持されるもの
であるが、内側ケースと外側ケースの間の空間には外部
吸入管から吸引された冷媒が供給されると共に、該空間
の下部にはオイル溜が形成されていることから、この空
間に、防音及び防振材を入れ込むことができないという
不具合を有する。
【００１４】また、特開平７−１２１６７号公報及び特
開平８−３２６８３７号公報に開示されるものは、チキ
ソトロピー性物質を利用して振動及び騒音を抑制するよ
うにしたものであるが、チキソトロピー性物質を内包し
た制振装置を圧縮機と台座の間に配するように、外部に
装着して制振効果や減衰効果を生むようにしたために、
装置そのものから生じて空気を伝搬する騒音及び振動に
対しては効果が得られないという問題点を有する。
開平８−３２６８３７号公報に開示されるものは、チキ
ソトロピー性物質を利用して振動及び騒音を抑制するよ
うにしたものであるが、チキソトロピー性物質を内包し
た制振装置を圧縮機と台座の間に配するように、外部に
装着して制振効果や減衰効果を生むようにしたために、
装置そのものから生じて空気を伝搬する騒音及び振動に
対しては効果が得られないという問題点を有する。
【００１５】このために、この発明においては、圧縮機
内部から生じる振動及び騒音を効率よく抑制することの
できる密閉型圧縮機を提供することにある。
内部から生じる振動及び騒音を効率よく抑制することの
できる密閉型圧縮機を提供することにある。
【００１６】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、少なくとも駆動部及び圧縮部が内設された内側密閉
容器と、該内側密閉容器を所定の空間を配して内包する
外側密閉容器とを有し、前記空間を振動減衰構造とする
ことにある。
は、少なくとも駆動部及び圧縮部が内設された内側密閉
容器と、該内側密閉容器を所定の空間を配して内包する
外側密閉容器とを有し、前記空間を振動減衰構造とする
ことにある。
【００１７】これによって、内側密閉容器と外側密閉容
器との間に形成される空間を振動減衰構造としたので、
内側密閉容器内に配設された駆動部及び圧縮部から発生
する騒音及び振動を振動減衰構造で吸収することができ
るために、外側密閉容器から漏れる騒音及び振動を抑制
できるものである。
器との間に形成される空間を振動減衰構造としたので、
内側密閉容器内に配設された駆動部及び圧縮部から発生
する騒音及び振動を振動減衰構造で吸収することができ
るために、外側密閉容器から漏れる騒音及び振動を抑制
できるものである。
【００１８】また、前記内側密閉容器は、支持手段によ
って前記外側密閉容器内に支持されるものである。これ
によって内側密閉容器を外側密閉容器内の中央に配置す
ることができるので、前記振動減衰構造を前記内側密閉
容器の全周にわたって付設することができるため、制振
効果を向上させることができるものである。また、前記
支持手段として、スプリング等の振動吸収手段を用いる
ことによって、さらに制振効果を増大させることができ
るものである。
って前記外側密閉容器内に支持されるものである。これ
によって内側密閉容器を外側密閉容器内の中央に配置す
ることができるので、前記振動減衰構造を前記内側密閉
容器の全周にわたって付設することができるため、制振
効果を向上させることができるものである。また、前記
支持手段として、スプリング等の振動吸収手段を用いる
ことによって、さらに制振効果を増大させることができ
るものである。
【００１９】さらに、前記振動減衰構造は、前記空間内
に注入されるチキソトロピー性流体からなることが望ま
しい。これによって、振動が大きい場合には、チキソト
ロピー性流体がゲル状態からゾル状態に変化するため
に、内側密閉容器から生じる騒音及び振動を抑制するこ
とができるものである。
に注入されるチキソトロピー性流体からなることが望ま
しい。これによって、振動が大きい場合には、チキソト
ロピー性流体がゲル状態からゾル状態に変化するため
に、内側密閉容器から生じる騒音及び振動を抑制するこ
とができるものである。
【００２０】また、前記外側密閉容器を密閉容器とせず
に、振動減衰構造を、柔軟性を有する容器と、該容器内
に注入されるチキソトロピー性流体とによって構成し、
前記外側容器と内側密閉容器との間に介在させるように
しても良いものである。これによって、振動減衰構造の
装着が容易となると共に、外側容器が完全密閉でなくて
も良いので、作業性を向上させることができるものであ
る。尚、前記柔軟性を有する容器とは、チキソトロピー
性流体を収納する袋状のものを指すものである。
に、振動減衰構造を、柔軟性を有する容器と、該容器内
に注入されるチキソトロピー性流体とによって構成し、
前記外側容器と内側密閉容器との間に介在させるように
しても良いものである。これによって、振動減衰構造の
装着が容易となると共に、外側容器が完全密閉でなくて
も良いので、作業性を向上させることができるものであ
る。尚、前記柔軟性を有する容器とは、チキソトロピー
性流体を収納する袋状のものを指すものである。
【００２１】さらに、前記振動減衰構造として、極細炭
素繊維材を前記空間に配することが考察されたが、この
極細炭素繊維材は、振動エネルギーを繊維間の擦れ合い
による摩擦熱に変換することで吸収するため、振動が大
きい場合にはかなり発熱することが推測されるため、こ
の熱処理をいかにするかに課題を残すものである。よっ
て、この発熱を処理する適切な方法が得られた場合に
は、振動減衰構造として使用できるものである。
素繊維材を前記空間に配することが考察されたが、この
極細炭素繊維材は、振動エネルギーを繊維間の擦れ合い
による摩擦熱に変換することで吸収するため、振動が大
きい場合にはかなり発熱することが推測されるため、こ
の熱処理をいかにするかに課題を残すものである。よっ
て、この発熱を処理する適切な方法が得られた場合に
は、振動減衰構造として使用できるものである。
【００２２】さらに、前記外側密閉容器は、上ケースと
下ケースの嵌合によって形成されることが望ましく、該
下ケースは、該密閉型圧縮機が配設されるフレームと一
体に形成されることが望ましいものである。これによっ
て、外側密閉容器の形成を簡易化することができると共
に、下ケースをフレームと一体に成形できるために、さ
らに形成を簡略化することが可能となるものである。
下ケースの嵌合によって形成されることが望ましく、該
下ケースは、該密閉型圧縮機が配設されるフレームと一
体に形成されることが望ましいものである。これによっ
て、外側密閉容器の形成を簡易化することができると共
に、下ケースをフレームと一体に成形できるために、さ
らに形成を簡略化することが可能となるものである。
【００２３】また、前記内部密閉容器には、切換弁が一
体に形成されていることが望ましい。これによって、圧
縮機と共に、該圧縮機から吐出／吸入される冷媒の流れ
を切り換える切換弁の騒音及び振動も圧縮機と同様に抑
制できると共に、外部密閉容器外の構造を簡略化するこ
とができるものである。
体に形成されていることが望ましい。これによって、圧
縮機と共に、該圧縮機から吐出／吸入される冷媒の流れ
を切り換える切換弁の騒音及び振動も圧縮機と同様に抑
制できると共に、外部密閉容器外の構造を簡略化するこ
とができるものである。
【００２４】さらにまた、前記圧縮機は、略円筒状の密
閉容器と、該密閉容器内に配された駆動部と、この駆動
部から延出する回転軸と、前記回転軸の中心軸に偏心し
て前記回転軸の端部から延出する偏心軸と、前記回転軸
を回転自在に保持するブロックと、一側面に前記偏心軸
が装着される揺動軸受を有すると共に他側面に渦巻状の
揺動スクロールを有する揺動スクロール部材と、前記揺
動スクロール部材と前記ブロックの間に配される揺動ス
クロール部材の自転防止機構と、前記揺動スクロール部
材を揺動自在に前記ブロックとの間に保持すると共に、
前記揺動スクロールと噛合して圧縮室を画成する固定ス
クロール部材とを少なくとも具備するスクロール型コン
プレッサとすることが望ましい。スクロール型コンプレ
ッサは他のコンプレッサに比較して騒音及び振動が少な
いため、このスクロール型コンプレッサを使用する事に
よって、圧縮機の騒音及び振動をさらに減少させること
ができるものである。
閉容器と、該密閉容器内に配された駆動部と、この駆動
部から延出する回転軸と、前記回転軸の中心軸に偏心し
て前記回転軸の端部から延出する偏心軸と、前記回転軸
を回転自在に保持するブロックと、一側面に前記偏心軸
が装着される揺動軸受を有すると共に他側面に渦巻状の
揺動スクロールを有する揺動スクロール部材と、前記揺
動スクロール部材と前記ブロックの間に配される揺動ス
クロール部材の自転防止機構と、前記揺動スクロール部
材を揺動自在に前記ブロックとの間に保持すると共に、
前記揺動スクロールと噛合して圧縮室を画成する固定ス
クロール部材とを少なくとも具備するスクロール型コン
プレッサとすることが望ましい。スクロール型コンプレ
ッサは他のコンプレッサに比較して騒音及び振動が少な
いため、このスクロール型コンプレッサを使用する事に
よって、圧縮機の騒音及び振動をさらに減少させること
ができるものである。
【００２５】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。
いて図面により説明する。
【００２６】図１に示す第１の実施の形態において、密
閉型圧縮機１は、例えば室外機のフレーム１１０上に複
数の脚部１１１によって固定されるもので、外部密閉容
器２と、内部密閉容器３と、内部密閉容器３内に配設さ
れる駆動部４と、圧縮部５と、切換弁６と、第１のパイ
プ７及び第２のパイプ８と、支持手段としての複数のス
プリング９とによって構成されるものである。
閉型圧縮機１は、例えば室外機のフレーム１１０上に複
数の脚部１１１によって固定されるもので、外部密閉容
器２と、内部密閉容器３と、内部密閉容器３内に配設さ
れる駆動部４と、圧縮部５と、切換弁６と、第１のパイ
プ７及び第２のパイプ８と、支持手段としての複数のス
プリング９とによって構成されるものである。
【００２７】前記外部密閉容器２は、前記複数の脚部１
１１が外部に固着される共に、内部に複数の前記支持ス
プリング９が固着される下ケース２Ａと、外下ケース２
Ａの上部周縁に形成された下嵌合部２Ｃに嵌合する上嵌
合部２Ｄを有すると共に前記第１及び第２のパイプ７，
８が貫通する貫通孔２Ｅが形成された上ケース２Ｂとに
よって構成される。尚、この外部密閉容器２は、耐振及
び防音性を有する合成樹脂によって形成されることが望
ましい。
１１が外部に固着される共に、内部に複数の前記支持ス
プリング９が固着される下ケース２Ａと、外下ケース２
Ａの上部周縁に形成された下嵌合部２Ｃに嵌合する上嵌
合部２Ｄを有すると共に前記第１及び第２のパイプ７，
８が貫通する貫通孔２Ｅが形成された上ケース２Ｂとに
よって構成される。尚、この外部密閉容器２は、耐振及
び防音性を有する合成樹脂によって形成されることが望
ましい。
【００２８】前記内部密閉容器３は、アルミ合金によっ
て形成されるもので、ネジ３Ａによって固定された２つ
のケース３Ａ、３Ｂによって構成されるものである。こ
れによって、前記外部密閉容器２及び内部密閉容器３が
分解可能となることから、前記圧縮機の廃棄時には、各
部品のリサイクルが可能となるものである。
て形成されるもので、ネジ３Ａによって固定された２つ
のケース３Ａ、３Ｂによって構成されるものである。こ
れによって、前記外部密閉容器２及び内部密閉容器３が
分解可能となることから、前記圧縮機の廃棄時には、各
部品のリサイクルが可能となるものである。
【００２９】前記内部密閉容器３内に配設された前記駆
動部３は、例えばブラシレスモータであり、ケース３Ａ
に固着されるステータ７と、該ステータ７に巻回される
励磁コイル８と、前記ステータ７に発生する回転磁界に
よって回転するロータ９と、該ロータ９の回転を伝達す
る駆動軸１０とによって構成される。尚、ロータ９の周
囲には回転方向に沿って交互に磁極の異なる複数の永久
磁石９Ａが配置される。
動部３は、例えばブラシレスモータであり、ケース３Ａ
に固着されるステータ７と、該ステータ７に巻回される
励磁コイル８と、前記ステータ７に発生する回転磁界に
よって回転するロータ９と、該ロータ９の回転を伝達す
る駆動軸１０とによって構成される。尚、ロータ９の周
囲には回転方向に沿って交互に磁極の異なる複数の永久
磁石９Ａが配置される。
【００３０】また、前記ステータ７の外周面には環状の
スリーブ７Ａが焼き嵌めされ、該スリーブ７Ａに形成さ
れたネジ穴７Ｂと前記ケース３Ａに形成されたネジ穴３
２Ｃが、ネジ７Ｃによってネジ止めされることによっ
て、ステータ７は前記ケース２Ａに固着される。これに
よって、ステータ７は、ネジ７Ｃをはずすことによっ
て、ケース３Ａから取り外すことができるので、リサイ
クル可能となる。
スリーブ７Ａが焼き嵌めされ、該スリーブ７Ａに形成さ
れたネジ穴７Ｂと前記ケース３Ａに形成されたネジ穴３
２Ｃが、ネジ７Ｃによってネジ止めされることによっ
て、ステータ７は前記ケース２Ａに固着される。これに
よって、ステータ７は、ネジ７Ｃをはずすことによっ
て、ケース３Ａから取り外すことができるので、リサイ
クル可能となる。
【００３１】前記駆動軸１０の一端は、前記ケース３Ａ
から内側に突出する保持部１１に装着されたサブ軸受１
１Ｂによって回転自在に支持され、また前記ロータ９の
近傍には、下記する揺動スクロール部材３０との回転バ
ランスをとるためのバランスウェート１９が固着され
る。
から内側に突出する保持部１１に装着されたサブ軸受１
１Ｂによって回転自在に支持され、また前記ロータ９の
近傍には、下記する揺動スクロール部材３０との回転バ
ランスをとるためのバランスウェート１９が固着され
る。
【００３２】前記圧縮部４は、前記駆動軸１０の他端を
回転自在に保持するメイン軸受２１が装着されるブロッ
ク２０と、前記駆動軸１０の中心軸に偏心して軸方向の
突出する偏心軸１２に装着される揺動スクロール部材３
０と、該揺動スクロール部材３０と共に圧縮室４０を形
成する固定スクロール部材５０と、前記揺動スクロール
部材３０と前記ブロック２０との間に設けられる揺動ス
クロール部材の自転防止機構としてのオルダムリング１
３とによって構成される。
回転自在に保持するメイン軸受２１が装着されるブロッ
ク２０と、前記駆動軸１０の中心軸に偏心して軸方向の
突出する偏心軸１２に装着される揺動スクロール部材３
０と、該揺動スクロール部材３０と共に圧縮室４０を形
成する固定スクロール部材５０と、前記揺動スクロール
部材３０と前記ブロック２０との間に設けられる揺動ス
クロール部材の自転防止機構としてのオルダムリング１
３とによって構成される。
【００３３】前記ブロック２０には、密閉容器２の下部
に形成されたオイル溜１４と連通するオイル吸引パイプ
２２と、該オイル吸引パイプ２２と連通して各部に潤滑
油を供給するオイル経路の最上流となるオイル空間２３
が形成される。また、ブロック２０の一端には、前記メ
イン軸受２１との当接面に形成されたスパイラル溝１５
の後端部が開口するオイル排出空間２４を画成するオイ
ル排出ブロック２５が固着されている。これによって、
スパイラル溝１５を通過した潤滑油は、該オイル排出ブ
ロック２５に形成においる排出通路２６及び排出パイプ
２７を介してオイル溜１４に戻るものである。さらに、
前記ブロック２０の揺動スクロール部材側側面には、前
記オルダムリング１３が収納されるオルダムリング収納
溝１６と、オルダムリング１３の爪部が摺動自在に挿入
されるブロック側キー溝１７とが形成される。
に形成されたオイル溜１４と連通するオイル吸引パイプ
２２と、該オイル吸引パイプ２２と連通して各部に潤滑
油を供給するオイル経路の最上流となるオイル空間２３
が形成される。また、ブロック２０の一端には、前記メ
イン軸受２１との当接面に形成されたスパイラル溝１５
の後端部が開口するオイル排出空間２４を画成するオイ
ル排出ブロック２５が固着されている。これによって、
スパイラル溝１５を通過した潤滑油は、該オイル排出ブ
ロック２５に形成においる排出通路２６及び排出パイプ
２７を介してオイル溜１４に戻るものである。さらに、
前記ブロック２０の揺動スクロール部材側側面には、前
記オルダムリング１３が収納されるオルダムリング収納
溝１６と、オルダムリング１３の爪部が摺動自在に挿入
されるブロック側キー溝１７とが形成される。
【００３４】前記揺動スクロール部材３０は、前記偏心
軸１２が挿着される揺動軸受３１と、前記オルダムリン
グ１３の爪部が摺動自在に挿入されるスクロール側キー
溝３２とを、鏡板３３のブロック側側面に有し、また固
定スクロール部材側側面には鏡板３３から軸方向の延出
して渦巻状に形成された揺動スクロール３４が形成され
る。
軸１２が挿着される揺動軸受３１と、前記オルダムリン
グ１３の爪部が摺動自在に挿入されるスクロール側キー
溝３２とを、鏡板３３のブロック側側面に有し、また固
定スクロール部材側側面には鏡板３３から軸方向の延出
して渦巻状に形成された揺動スクロール３４が形成され
る。
【００３５】前記固定スクロール部材５０は、前記揺動
スクロール部材側に延出して渦巻状に形成され、前記揺
動スクロール３４と噛合して圧縮室４０を画成する固定
スクロール５１を有し、前記揺動スクロール部材３０を
旋回自在に前記ブロック２０との間に挟持して、前記ブ
ロック２０と共に前記ケース３Ｂにネジ５２によって固
定されるものである。これによって、このネジ５２をは
ずすことによって、ブロック２０、揺動スクロール部材
３０、固定スクロール部材５０をケース３Ｂから取り外
すことができるものである。
スクロール部材側に延出して渦巻状に形成され、前記揺
動スクロール３４と噛合して圧縮室４０を画成する固定
スクロール５１を有し、前記揺動スクロール部材３０を
旋回自在に前記ブロック２０との間に挟持して、前記ブ
ロック２０と共に前記ケース３Ｂにネジ５２によって固
定されるものである。これによって、このネジ５２をは
ずすことによって、ブロック２０、揺動スクロール部材
３０、固定スクロール部材５０をケース３Ｂから取り外
すことができるものである。
【００３６】さらに、前記固定スクロール部材５０に
は、前記圧縮室４０の後端が連通する吐出孔５３が中央
を貫通して形成され、さらにこの吐出孔５３を開閉する
逆止弁５４が弁保持プレート５５によって固定スクロー
ル部材５０の端面に固着されるものである。また、固定
スクロール部材５０には、前記圧縮室４０の所定の位置
と、前記吐出孔５３が開口する吐出空間５６との間を連
通するバイパス通路５７が形成され、前記逆止弁５４と
一体に成形されたリリーフ弁５４Ａによって開閉される
ものである。さらに、前記圧縮室４０の最上流側には、
吸入空間５８が形成され、ケース３Ｂに形成された吸入
部６１と連通するものである。
は、前記圧縮室４０の後端が連通する吐出孔５３が中央
を貫通して形成され、さらにこの吐出孔５３を開閉する
逆止弁５４が弁保持プレート５５によって固定スクロー
ル部材５０の端面に固着されるものである。また、固定
スクロール部材５０には、前記圧縮室４０の所定の位置
と、前記吐出孔５３が開口する吐出空間５６との間を連
通するバイパス通路５７が形成され、前記逆止弁５４と
一体に成形されたリリーフ弁５４Ａによって開閉される
ものである。さらに、前記圧縮室４０の最上流側には、
吸入空間５８が形成され、ケース３Ｂに形成された吸入
部６１と連通するものである。
【００３７】前記吐出空間５６は、固定スクロール部材
５０及びブロック２０を貫通して形成された冷媒通路６
２と連通し、さらに前記駆動部３が配された高圧空間６
３と連通するものである。また、前記冷媒通路６２の高
圧空間側端部には、前記ケース３Ｂの圧縮部端部近傍に
形成された吐出部６４を通過して延出するバイパスパイ
プ６５が設けられ、前記冷媒通路６２から吐出される冷
媒を高圧空間６３に供給できるようになっている。そし
て、高圧空間６３内を循環して駆動部３の各部を冷却及
び潤滑した冷媒は、高圧空間６３から吐出部６４に至る
ものである。尚、前記保持部１１に形成された孔１１Ａ
は、上記冷媒をサブ軸受１１Ｂに供給するために開口さ
れたものである。
５０及びブロック２０を貫通して形成された冷媒通路６
２と連通し、さらに前記駆動部３が配された高圧空間６
３と連通するものである。また、前記冷媒通路６２の高
圧空間側端部には、前記ケース３Ｂの圧縮部端部近傍に
形成された吐出部６４を通過して延出するバイパスパイ
プ６５が設けられ、前記冷媒通路６２から吐出される冷
媒を高圧空間６３に供給できるようになっている。そし
て、高圧空間６３内を循環して駆動部３の各部を冷却及
び潤滑した冷媒は、高圧空間６３から吐出部６４に至る
ものである。尚、前記保持部１１に形成された孔１１Ａ
は、上記冷媒をサブ軸受１１Ｂに供給するために開口さ
れたものである。
【００３８】以上の構成のスクロール型コンプレッサに
おいて、駆動軸１０の回転によって、偏心軸１２に装着
された揺動スクロール部材３０が、前記オルダムリング
１３によって自転が防止された旋回運動（揺動運動）を
行う。これによって、前記揺動スクロール３４と固定ス
クロール５１とによって画成された圧縮室４０は、外周
から中心方向にかけて漸次その容積を減少させる圧縮工
程と、中心から外周方向にかけて前記その容積を増加さ
せる吸入工程とを繰り返す。これによって、前記吸入部
６１から吸引された冷媒は、圧縮されて吐出孔５３から
吐出去れ、吐出空間５６、冷媒通路６２及びバイパスパ
イプ６５を介して高圧空間６３に至り、駆動部３を冷却
／潤滑した後、吐出部６４から切換弁６に至るものであ
る。
おいて、駆動軸１０の回転によって、偏心軸１２に装着
された揺動スクロール部材３０が、前記オルダムリング
１３によって自転が防止された旋回運動（揺動運動）を
行う。これによって、前記揺動スクロール３４と固定ス
クロール５１とによって画成された圧縮室４０は、外周
から中心方向にかけて漸次その容積を減少させる圧縮工
程と、中心から外周方向にかけて前記その容積を増加さ
せる吸入工程とを繰り返す。これによって、前記吸入部
６１から吸引された冷媒は、圧縮されて吐出孔５３から
吐出去れ、吐出空間５６、冷媒通路６２及びバイパスパ
イプ６５を介して高圧空間６３に至り、駆動部３を冷却
／潤滑した後、吐出部６４から切換弁６に至るものであ
る。
【００３９】この切換弁６は、例えば前記吸入部６１と
第１のパイプ７若しくは第２のパイプ８，前記吐出部６
４と第２のパイプ８若しくは第１のパイプ７とを選択的
に切り換えて、第１及び第２のパイプ７，８から吐出・
吸入される方向を切り換えるものである。具体的には、
第１のパイプ７が冷房サイクルの室外用熱交換器と接続
され、第２のパイプ８が室内用熱交換器と接続されてい
る場合、前記切換弁６が、前記吐出部６４と前記第１の
パイプ７、前記吸入部６１と前記第２のパイプ８とを接
続するように切り換えられると、室外用熱交換器がコン
デンサ、室内用熱交換器がエバポレータとして使用され
ることから冷房運転を実施でき、また反対に、前記切換
弁６が、前記吐出部６４と第２のパイプ８、吸入部６１
と第１のパイプ７とを接続するように切り換えられる
と、室外用熱交換器がエバポレータ、室内用熱交換器が
コンデンサとして使用されることから暖房運転を実施で
きるものである。
第１のパイプ７若しくは第２のパイプ８，前記吐出部６
４と第２のパイプ８若しくは第１のパイプ７とを選択的
に切り換えて、第１及び第２のパイプ７，８から吐出・
吸入される方向を切り換えるものである。具体的には、
第１のパイプ７が冷房サイクルの室外用熱交換器と接続
され、第２のパイプ８が室内用熱交換器と接続されてい
る場合、前記切換弁６が、前記吐出部６４と前記第１の
パイプ７、前記吸入部６１と前記第２のパイプ８とを接
続するように切り換えられると、室外用熱交換器がコン
デンサ、室内用熱交換器がエバポレータとして使用され
ることから冷房運転を実施でき、また反対に、前記切換
弁６が、前記吐出部６４と第２のパイプ８、吸入部６１
と第１のパイプ７とを接続するように切り換えられる
と、室外用熱交換器がエバポレータ、室内用熱交換器が
コンデンサとして使用されることから暖房運転を実施で
きるものである。
【００４０】以上の構成の密閉型圧縮機１において、前
記外部密閉容器２と前記内部密閉容器３との間に画成さ
れた空間８０には、振動減衰構造としてチキソトロピ性
流体が注入される。このチキソトロピ性流体は、内部密
閉容器３の振動振幅が小さい場合には粘性の小さいゲル
状態となり、振幅が大きい場合には粘性の大きいゾル状
態変化するものである。これによって、前記内部密閉容
器３はスプリング９によって外部密閉容器２内の中空に
浮いた状態で配されると共に、その周囲を前記チキソト
ロピ性流体で覆われていることから、内部密閉容器３の
振動及び騒音を抑制することができるものである。
記外部密閉容器２と前記内部密閉容器３との間に画成さ
れた空間８０には、振動減衰構造としてチキソトロピ性
流体が注入される。このチキソトロピ性流体は、内部密
閉容器３の振動振幅が小さい場合には粘性の小さいゲル
状態となり、振幅が大きい場合には粘性の大きいゾル状
態変化するものである。これによって、前記内部密閉容
器３はスプリング９によって外部密閉容器２内の中空に
浮いた状態で配されると共に、その周囲を前記チキソト
ロピ性流体で覆われていることから、内部密閉容器３の
振動及び騒音を抑制することができるものである。
【００４１】さらに、前記外部密閉容器２を構成する下
ケース２Ａを、例えば、室外機のフレーム１１０、前記
脚部１１１と一体に成形してもよいものである。そし
て、このフレーム１１０と一体に成形された下ケース２
Ａ内に内部密閉容器３を装着し、さらに、上ケース２Ｂ
を噛合部２Ｃ及び２Ｄをはめ込むことによって密閉して
外部密閉容器２を形成し、その後空間８０にチキソトロ
ピ性流体を注入するものである。これによって、所定の
位置に効率よく密閉型圧縮機１を取り付けることができ
るものである。
ケース２Ａを、例えば、室外機のフレーム１１０、前記
脚部１１１と一体に成形してもよいものである。そし
て、このフレーム１１０と一体に成形された下ケース２
Ａ内に内部密閉容器３を装着し、さらに、上ケース２Ｂ
を噛合部２Ｃ及び２Ｄをはめ込むことによって密閉して
外部密閉容器２を形成し、その後空間８０にチキソトロ
ピ性流体を注入するものである。これによって、所定の
位置に効率よく密閉型圧縮機１を取り付けることができ
るものである。
【００４２】また、図２及び図３に示す第２の実施の形
態は、室外機フレーム１１０上に設けられた複数の脚部
によって支持固定される外側容器を、円筒状の半密閉型
容器２Ａとすると共に、該外側容器２Ａと圧縮機を内包
する内側密閉容器３との間に、チキソトロピー性流体が
収納された袋状の変形可能な容器８０Ａを配設すること
によって、振動減衰構造を得るようにしたものである。
これによって、外側容器２Ａの密閉性を考慮しなくて
も、シキソトロピー性流体の液漏れを十分に防止するこ
とができると共に、外側容器の形成及び組み立てを簡略
化できるので、作業性を向上させることができるもので
ある。
態は、室外機フレーム１１０上に設けられた複数の脚部
によって支持固定される外側容器を、円筒状の半密閉型
容器２Ａとすると共に、該外側容器２Ａと圧縮機を内包
する内側密閉容器３との間に、チキソトロピー性流体が
収納された袋状の変形可能な容器８０Ａを配設すること
によって、振動減衰構造を得るようにしたものである。
これによって、外側容器２Ａの密閉性を考慮しなくて
も、シキソトロピー性流体の液漏れを十分に防止するこ
とができると共に、外側容器の形成及び組み立てを簡略
化できるので、作業性を向上させることができるもので
ある。
【００４３】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、密閉型圧縮機を、外部密閉容器及び内部密閉容器か
らなる二重構造とすると共に、その間に形成される空間
を振動減衰構造としたので、密閉型圧縮機の防音防振性
を向上させることができるものである。また、切換弁を
内部密閉容器と共に、外部密閉容器内に収納したので、
切換弁の切換音等の騒音も、振動減衰構造によって抑制
することができるものである。さらに、外部密閉容器を
半密閉形状とすると共に、袋状の容器にチキソトロピー
性流体を収納し、前記外側容器と前記内側密閉容器との
間に配する様にしたことから、液漏れの防止、組み立て
作業の簡略化を達成できるものである。
ば、密閉型圧縮機を、外部密閉容器及び内部密閉容器か
らなる二重構造とすると共に、その間に形成される空間
を振動減衰構造としたので、密閉型圧縮機の防音防振性
を向上させることができるものである。また、切換弁を
内部密閉容器と共に、外部密閉容器内に収納したので、
切換弁の切換音等の騒音も、振動減衰構造によって抑制
することができるものである。さらに、外部密閉容器を
半密閉形状とすると共に、袋状の容器にチキソトロピー
性流体を収納し、前記外側容器と前記内側密閉容器との
間に配する様にしたことから、液漏れの防止、組み立て
作業の簡略化を達成できるものである。
【図１】本願発明の第１の実施の形態に係る密閉型圧縮
機の概略を示した断面図である。
機の概略を示した断面図である。
【図２】本願発明の第２の実施の形態に係る密閉型圧縮
機を示した正面図である。
機を示した正面図である。
【図３】本願発明の第２の実施の形態に係る密閉型圧縮
機を示した側面図である。
機を示した側面図である。
１ 密閉型圧縮機 ２ 外部密閉容器 ２Ａ 下ケース ２Ｂ 上ケース ３ 内部密閉容器 ４ 駆動部 ５ 圧縮部 ６ 切換弁 ８０ 空間 ８１ 仕切壁 ８２ オリフィス ８３ 空間 １０９ 支持スプリング １１０ フレーム １１１ 脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八尾 健治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 田中 宏和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 加賀 新一 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 高木 伸和 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内
Claims (10)
- 【請求項１】 少なくとも駆動部及び圧縮部が内設され
た内側密閉容器と、 該内側密閉容器を所定の空間を配して内包する外側密閉
容器とを有し、 前記空間を振動減衰構造とすることを特徴とする密閉型
圧縮機。 - 【請求項２】 前記内側密閉容器は、支持手段によって
前記外側密閉容器内に支持されることを特徴とする請求
項１記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項３】 前記振動減衰構造は、前記空間内に注入
されるチキソトロピー性流体からなることを特徴とする
請求項１又は２記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項４】 少なくとも駆動部及び圧縮部が内設され
た内側密閉容器と、該内側密閉容器を所定の空間を配し
て内包する外側容器を有し、 前記空間を振動減衰構造とすることを特徴とする密閉型
圧縮機。 - 【請求項５】 前記振動減衰構造は、柔軟性を有する容
器と、該容器内に注入されるチキソトロピー性流体から
なることを特徴とする請求項４記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項６】 前記外側容器は、半密閉型であることを
特徴とする請求項４又は５記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項７】 前記外側密閉容器は、上ケースと下ケー
スの嵌合によって形成されることを特徴とする請求項
１，２又は３記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項８】 該下ケースは、該密閉型圧縮機が配設さ
れるフレームと一体に形成されることを特徴とする請求
項７記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項９】 前記内部密閉容器には、切換弁が一体に
形成されていることを特徴とする請求項１，２，３，
４，５，６，７又は８記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項１０】 前記圧縮機は、略円筒状の密閉容器
と、該密閉容器内に配された駆動部と、この駆動部から
延出する回転軸と、前記回転軸の中心軸に偏心して前記
回転軸の端部から延出する偏心軸と、前記回転軸を回転
自在に保持するブロックと、一側面に前記偏心軸が装着
される揺動軸受を有すると共に他側面に渦巻状の揺動ス
クロールを有する揺動スクロール部材と、前記揺動スク
ロール部材と前記ブロックの間に配される揺動スクロー
ル部材の自転防止機構と、前記揺動スクロール部材を揺
動自在に前記ブロックとの間に保持すると共に、前記揺
動スクロールと噛合して圧縮室を画成する固定スクロー
ル部材とを少なくとも具備するスクロール型コンプレッ
サであることを特徴とする請求項１，２，３，４，５，
６，７，８又は９記載の密閉型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10114249A JPH11294365A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 密閉型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10114249A JPH11294365A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 密閉型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11294365A true JPH11294365A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14633046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10114249A Pending JPH11294365A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 密閉型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11294365A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1122436A3 (en) * | 2000-02-02 | 2002-05-02 | Copeland Corporation | Horizontal scroll compressor |
| KR100414121B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2004-01-07 | 엘지전자 주식회사 | 압축기용 소음저감케이스 |
| EP2505777A2 (en) | 2011-03-31 | 2012-10-03 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Motor-driven compressor |
| CN102734161A (zh) * | 2011-03-31 | 2012-10-17 | 株式会社丰田自动织机 | 电动压缩机 |
| EP2546457A2 (en) | 2011-07-11 | 2013-01-16 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Motor-driven compressor |
| EP2589746A3 (en) * | 2011-11-03 | 2016-04-20 | Samsung Electronics Co., Ltd | Rotary Compressor |
| US20200248715A1 (en) * | 2019-02-01 | 2020-08-06 | Lg Electronics Inc. | Soundproof cover of a compressor |
| CN114382697A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-22 | 湖州弗德里希杭宁制冷设备有限公司 | 一种制冷设备用压缩机 |
-
1998
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