JPH11294149A - 希薄燃焼内燃機関 - Google Patents

希薄燃焼内燃機関

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JPH11294149A
JPH11294149A JP10093456A JP9345698A JPH11294149A JP H11294149 A JPH11294149 A JP H11294149A JP 10093456 A JP10093456 A JP 10093456A JP 9345698 A JP9345698 A JP 9345698A JP H11294149 A JPH11294149 A JP H11294149A
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nox
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deterioration
lean
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公二郎 岡田
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隆 堂ヶ原
Yasuki Tamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希薄燃焼内燃機関に関し、吸蔵型NOX 触媒
の劣化状態を正確に把握することにより、NOX の大気
中への放出量の確実な低減と、リーン運転領域の拡大に
よる燃費の向上とを可能とする。 【解決手段】 酸化雰囲気ではNOX を吸蔵し還元雰囲
気ではNOX を放出する吸蔵型NOX 触媒6Aを排気通
路に設け、吸蔵型NOX 触媒6Aの下流にNOX濃度を
検出できるNOX センサ10を設ける。さらに、吸蔵型
NOX 触媒6Aが吸蔵しているNOX 量を推定するNO
X 吸蔵量推定手段29を設ける。吸蔵型NOX 触媒6A
の周囲雰囲気は、雰囲気調整手段23により調整可能と
し、雰囲気調整手段23が吸蔵型NOX 触媒6Aの周囲
雰囲気を酸化雰囲気にしたときの吸蔵型NOX 触媒6A
下流のNOX 濃度をNOX センサ10により検出し、N
Xセンサ10の出力値とNOX 吸蔵量推定手段29で
推定したNOX 吸蔵量とに基づいて劣化判定手段22に
より吸蔵型NOX 触媒6Aの劣化状態を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸蔵型NOX 触媒
をそなえ希薄燃焼可能な内燃機関に関し、特に、かかる
吸蔵型NOX 触媒の劣化を検出することができる、希薄
燃焼内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、排ガス中の酸素が過剰になる酸素
過剰雰囲気でもNOX が浄化できるNOX 触媒が開発さ
れており、希薄燃焼内燃機関においては、このNOX
媒を設けることで希薄燃焼時のNOX を浄化するように
している。このNOX 触媒としては、NOX を触媒上に
吸蔵させることにより排ガス中のNOX を浄化する吸蔵
型NOX 触媒(トラップ型NOX 触媒)が開発されてい
る。この吸蔵型NOX 触媒は、酸化雰囲気、即ち、酸素
濃度過剰雰囲気では、排ガス中のNOを酸化させて硝酸
塩を生成し、これによりNOX を吸蔵する一方、還元雰
囲気、即ち、酸素濃度が低下した雰囲気では、NOX
媒に吸蔵した硝酸塩と排ガス中のCOとを反応させて炭
酸塩を生成し、これによりNOX を放出,分解する機能
を有する。もちろん、吸蔵型NOX 触媒のNOX 吸蔵量
には限度がある。そこで、例えば、適宜の時間間隔でN
X 触媒の周囲雰囲気を還元雰囲気としてやることによ
り、触媒上に吸蔵したNOX を放出することができる。
これにより、NOX 触媒によるNOX 吸蔵性能を確保し
て、希薄燃焼運転時において排ガス中のNOX を浄化す
ることができるようになるのである。
【0003】なお、このように吸蔵したNOX を放出し
て、吸蔵型NOX 触媒のNOX 吸蔵量を再び増加させる
操作を「復活」と称する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料や潤滑
油内には、イオウ成分(S成分)が含まれており、この
ため、排ガス中にもこのようなイオウ成分が含まれてい
る。NOX 触媒では、希薄燃焼運転時の酸素濃度過剰雰
囲気でNOX を吸蔵するとともに、このようなイオウ成
分も吸蔵する。つまり、イオウ成分は燃焼し、更にNO
X 触媒上で酸化されてSO3 になる。そして、このSO
3 の一部はNOX 触媒上でさらにNOX 用の吸蔵剤と反
応して硫酸塩となって、NOX 触媒に吸蔵する。
【0005】したがって、NOX 触媒には、硝酸塩と硫
酸塩とが吸蔵されることになるが、硫酸塩は硝酸塩より
も塩としての安定度が高く、酸素濃度が低下した雰囲気
とした場合でもその一部しか分解されないため、NOX
触媒に残留する硫酸塩の量は時間とともに増加する。こ
れにより、NOX 触媒のNOX 吸蔵能力が時間とともに
低下し、NOX 触媒としての性能が劣化することにな
り、これを、S被毒という。
【0006】このように、劣化したNOX 触媒をそのま
ま使用し続けると、浄化されない排気中のNOX がその
まま大気中に放出されることになる。したがって、S被
毒等によるNOX 触媒の劣化を判定して、劣化したNO
X 触媒は早期に交換やS被毒からの回復(再生)等の処
置を施す必要がある。このため、従来より、希薄燃焼内
燃機関においてNOX 触媒の劣化判定を可能にした技術
が開発されており、例えば、特開平7−208151号
公報には、NOX 触媒の下流側にNOX センサをそな
え、酸素濃度が低下した雰囲気(還元雰囲気)としてN
X を放出した後の希薄燃焼運転時のNOX 濃度を検出
し、検出したNOX 濃度の時間的変化に基づいてNOX
触媒の劣化(例えば、S被毒)を判定する技術が開示さ
れている。
【0007】この技術は、NOX 触媒の後流のNOX
度はNOX 触媒が飽和すると上昇し、かつ、その上昇速
度はNOX 触媒のNOX 吸蔵容量が減少するほど、即
ち、NOX 触媒の劣化が進むほど大きくなることに着目
したものである。しかしながら、NOX センサには、個
体バラツキや経時変化があるので、検出したNOX 濃度
の値は、単にNOX 触媒の劣化(S被毒)のみならず、
これらの要因によっても変化する。このような種々の要
因により変化するNOX 濃度値を単純に評価するので
は、正確な劣化判定をすることはできない。
【0008】また、NOX 触媒を還元雰囲気にした際、
吸蔵されていたNOX の全てが放出されたとは限らず、
少なからずNOX が残存していることもある。このよう
な場合、NOX 触媒から大気中に放出されるNOX 濃度
は、NOX 触媒の劣化が進んだときと同様に短時間で上
昇するため、単にNOX センサで検出されるNOX 濃度
の高低差に基づいた判定では、NOX 触媒のNOX 吸蔵
容量が飽和しただけの状態を劣化と判定してしまう可能
性がある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、吸蔵型NOX 触媒の劣化状態を正確に把握す
ることにより、NOX の大気中への放出量の確実な低減
と、リーン運転領域の拡大による燃費の向上とを可能と
した、希薄燃焼内燃機関を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の希薄
燃焼内燃機関では、排気通路に、酸化雰囲気ではNO X
を吸蔵し還元雰囲気においてはNOX を放出する吸蔵型
NOX 触媒が設けられており、吸蔵型NOX 触媒の下流
にはNOX 濃度を検出できるNOX センサが設けられ、
さらに、吸蔵型NOX 触媒が吸蔵しているNOX 量を推
定するNOX 吸蔵量推定手段が設けられている。吸蔵型
NOX 触媒の周囲雰囲気は、雰囲気調整手段により調整
可能であり、雰囲気調整手段が吸蔵型NOX 触媒の周囲
雰囲気を酸化雰囲気に調整したときの吸蔵型NOX 触媒
下流のNOX 濃度をNOX センサにより検出すると、こ
のNOX センサの出力値とNOX 吸蔵量推定手段で推定
したNOX 吸蔵量とに基づいて劣化判定手段が吸蔵型N
X 触媒の劣化状態を判定する。
【0011】これにより、NOX 触媒の劣化状態を正確
に把握することができ、NOX の大気中への放出量の確
実な低減と、リーン運転領域の拡大による燃費の向上と
が可能となる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の実施の
形態について説明する。まず、図1〜図4を参照して本
発明の第1実施形態の希薄燃焼内燃機関について説明す
る。本希薄燃焼内燃機関の構成の概要は、図2に示すよ
うに、4サイクルエンジンであって、火花点火式で、且
つ、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射型内燃機関
(筒内噴射エンジン)として構成される。
【0013】燃焼室1には、吸気通路2および排気通路
3が連通しうるように接続されており、吸気通路2と燃
焼室1とは吸気弁4によって連通制御されるとともに、
排気通路3と燃焼室1とは排気弁5によって連通制御さ
れるようになっている。また、吸気通路2には、図示し
ないエアクリーナ及びスロットル弁が設けられており、
排気通路3には、排気浄化装置6および図示しないマフ
ラ (消音器)が設けられている。
【0014】また、燃焼室1の上部中央には点火プラグ
7が設けられ、燃焼室1の上部側縁にはインジェクタ8
が設けられている。このインジェクタ(燃料噴射弁)8
は、その開口を燃焼室1に臨ませるように配置されてい
る。このような構成により、図示しないスロットル弁の
開度に応じ吸入された空気は、吸気弁4の開放により燃
焼室1内に吸入され、電子制御ユニット(ECU)20
からの信号に基づいてインジェクタ8から直接噴射され
た燃料と混合される。そして、点火プラグ7の適宜のタ
イミングでの点火により燃焼せしめられて、エンジント
ルクを発生させたのち、燃焼室1内から排出ガスとして
排気通路3へ排出され、排気浄化装置6で排出ガス中の
CO,HC,NOX の3つの有害成分を浄化されてか
ら、マフラで消音されて大気側へ脱離されるようになっ
ている。
【0015】この排気浄化装置6は、吸蔵型NOX 触媒
(以下、単にNOX 触媒という)6Aと三元触媒6Bと
を組み合わせたものになっている。つまり、空燃比がリ
ーンの場合は、排ガス中にはCO,HCはほとんど含ま
れない一方でNOX 濃度は急増するが、このNOX を、
酸化雰囲気(即ち、酸素過剰雰囲気)で機能するNO X
触媒6Aにより吸蔵し、理論空燃比下では三元触媒6B
の三元機能により排出ガス中のCO,HC,NOX を浄
化するようになっているのである。
【0016】ところで、NOX 触媒6Aは、NOX を吸
蔵し続けているとやがて飽和状態に達し、吸蔵しきれな
くなったNOX は大気中に放出されてしまうことにな
る。そこで、NOX 触媒6Aが飽和状態に達したとき
は、吸蔵されたNOX を一度放出してやる必要がある
が、このNOX の放出は、NOX 触媒6Aの周囲雰囲気
を還元雰囲気(即ち、酸素不足状態)とすることで吸蔵
されているNOX をNO2 として脱離し、さらに、H
C,CO(還元剤)の供給によりNO2 を還元してN2
として排出することにより行なうようになっている。
【0017】ここで、本希薄燃焼内燃機関におけるNO
X 触媒6AからのNOX の放出について、さらに詳しく
説明する。本希薄燃焼内燃機関のような筒内噴射エンジ
ンでは、燃料噴射の態様として、上述の層状超リーン燃
焼によるリーン運転を実現し燃費を向上させるために圧
縮行程中で燃料噴射を行なう後期噴射モードと、予混合
燃焼によるリーン運転を実現し、緩加速による出力を得
るために吸気行程中に燃料噴射を行なう前期噴射モード
と、予混合燃焼によるストイキオ運転を実現し、前期噴
射モードより出力を向上させるために吸気行程中に燃料
噴射を行なうストイキオモードと、予混合燃焼によるリ
ッチ運転を実現し、ストイキオモードより出力を向上さ
せるエンリッチモードとが設けられており、エンジンの
運転状態に応じて切り換えられるようになっている。
【0018】そして、前述のような各リーン運転のもと
では、NOX 触媒6Aの周囲は酸化雰囲気になっている
ので、NOX 触媒6Aには希薄燃焼により生じたNOX
が吸蔵されていくが、こうして吸蔵されたNOX は還元
雰囲気下で放出,分解されるので、NOX 触媒6Aに吸
蔵されたNOX を放出するために、排気通路を還元雰囲
気にする雰囲気調整手段23がそなえられている。この
雰囲気調整手段23は、燃料噴射制御を利用して還元雰
囲気をつくるようになっている。
【0019】つまり、本実施形態にかかる希薄燃焼内燃
機関のECU20には、図1の機能ブロック図に示すよ
うに、モード選択手段24と燃料噴射制御手段25とが
設けられている。モード選択手段24では、エンジン回
転数Ne及び平均有効圧力Peに応じて上述のような各
モードの中から一つを選択するようになっている。
【0020】また、燃料噴射制御手段25には、エンジ
ン出力を得るための通常の燃焼を行なうべく燃料を噴射
する通常燃料噴射制御手段26と、還元雰囲気をつくる
ための追加燃料噴射制御手段27とが備えられている。
通常燃料噴射制御手段26は、モード選択手段24で設
定されたモードに応じた燃料噴射制御マップを選択し
て、この選択した燃料噴射制御マップを用いて、エンジ
ン回転数Ne及び平均有効圧力Peに応じて、通常の燃
焼を行なうための燃料噴射量及び噴射時期(即ち、燃料
噴射終了時期及び燃料噴射開始時期)を設定する。
【0021】なお、エンジン回転数Neにはエンジン回
転数センサ13の検出情報(又は、演算情報)が用いら
れ、平均有効圧力Peは、有効圧力演算手段28の演算
情報が用いられる。この有効圧力演算手段28では、エ
ンジン回転数Ne及びアクセルポジションセンサ(AP
S)14で検出されたアクセル開度θの各情報から平均
有効圧力Peを算出する。
【0022】追加燃料噴射制御手段27は、NOx触媒
6Aの復活及び再生のために行なう燃料噴射を制御する
ものである。この追加燃料噴射は、排ガス中のHC,C
Oの確保やエンジンの出力トルクへの影響を考慮して各
気筒の膨張行程内(できれば膨張行程でも末期に近いタ
イミングが好ましい)に追加燃料噴射を行なうようにし
ている。
【0023】NOx触媒6Aの復活とは、NOx触媒6
AのNOx吸蔵性能を確保するための処理であり(この
処理を復活制御という)、また、NOx触媒6Aの再生
とは、NOx触媒6Aに吸蔵されたSOxを放出させる
ことで、NOx触媒6AがSOxを吸蔵したことにより
低下(劣化)したNOx吸蔵性能を再び向上させるため
の処理である(この処理を再生制御という)。
【0024】したがって、追加燃料噴射制御手段27の
制御により行なわれる追加燃料噴射は、NOx触媒6A
の復活のための追加燃料噴射(これを、復活用追加燃料
噴射という)と、NOx触媒6Aの再生のための追加燃
料噴射(これを、再生用追加燃料噴射という)とがあ
る。詳細は後述するが、復活用追加燃料噴射では、この
追加燃料噴射によりNOx触媒6Aの周囲を酸素濃度の
低下した状態、即ち、還元雰囲気にしてNOx触媒6A
からのNOx放出を促し、再生用追加燃料噴射では、こ
の追加燃料噴射によりNOx触媒6Aの周囲を所定温度
以上の高温で且つ酸素濃度の低下した状態、即ち、還元
雰囲気にしてNOx触媒6AからのSOx放出を促すよ
うになっている。
【0025】なお、NOx触媒6Aの再生及び復活のた
めに触媒周囲雰囲気を還元雰囲気にする方法としては、
追加燃料噴射は用いずに、通常燃料噴射において空燃比
をリッチ化するという方法でもよい。また、NOx触媒
6Aの再生のために触媒周囲雰囲気を所定温度以上の高
温とする方法としては、通常燃料噴射において点火時期
を遅角する方法でもよい。
【0026】雰囲気調整手段23は、このような追加燃
料噴射によりNOx触媒6Aの周囲を還元雰囲気(酸素
濃度の低下した状態)とする機能であり、追加燃料噴射
制御手段27と、この追加燃料噴射制御手段27の制御
により図示しないインジェクタドライバを通じて駆動さ
れ追加燃料噴射を行なうインジェクタ(燃料噴射弁)8
とから構成されている。
【0027】ところで、復活用追加燃料噴射は復活制御
用判定手段21の判定に基づいて行なわれ、再生用追加
燃料噴射は劣化判定手段としての再生制御用判定手段2
2の判定に基づいて行なわれるようになっている。復活
制御用判定手段21は、復活制御を行なう必要があるか
否かを判定すべく、吸気リーンモードや圧縮リーンモー
ド等のリーンモードでの運転が所定時間(例えば、約6
0秒)行なわれたか否かを判定するものである。このた
め、復活制御用判定手段21には、タイマ12のカウン
ト値が読み込まれるようになっている。
【0028】そして、この復活制御用判定手段21によ
って、リーンモードでの運転が所定時間(例えば、約6
0秒)行なわれたと判定された場合は、復活制御を行な
う必要があると判定し、復活用追加燃料噴射に関する制
御信号を追加燃料噴射制御手段27に出力するようにな
っている。再生制御用判定手段(劣化判定手段)22
は、再生制御を行なう必要があるか否かを判定すべく、
NOX 触媒6Aの劣化を判定するものである。この劣化
判定の詳細は後述するが、この再生制御用判定手段(劣
化判定手段)22によって、NOX 触媒が劣化している
と判定された場合には、再生制御を行なう必要があるた
め、再生用追加燃料噴射に関する制御信号を追加燃料噴
射制御手段27に出力するようになっている。
【0029】ところで、上述の復活制御を行なうのは、
吸気リーンモードや圧縮リーンモード等のリーンモード
での運転が行なわれると、NOX 触媒6Aの近傍は酸素
過剰雰囲気となり、NOX 吸蔵反応が進むため、これら
のリーンモードが所定時間(例えば約60秒)以上行な
われると、NOX 触媒6Aに多量のNOX が吸蔵され
て、NOX 触媒6AによるNOX 浄化効率が徐々に低下
することになるからである。
【0030】そこで、復活制御では、復活制御用判定手
段21によりリーンモードが所定時間(例えば約60
秒)以上行なわれたと判定されると、NOX 触媒6Aの
近傍が酸素濃度の低下した還元雰囲気となるように追加
燃料噴射を行なうが、この追加燃料噴射では、空燃比が
理論空燃比よりもやや小さく(例えば約13)なるよう
に、短時間(例えば約2秒間)だけ燃料噴射を行なうこ
とで、排気通路内を還元雰囲気とする。
【0031】また、上述の再生制御を行なうのは、所定
時間(例えば、約60秒)毎にNO X 触媒6Aの復活制
御を行なったとしても、NOX 触媒6Aの近傍が酸素過
剰雰囲気(リーン雰囲気、即ち、酸化雰囲気)となる
と、NOX 触媒6Aには、例えばSOX も徐々に吸蔵し
ていき、NOX 触媒6Aの近傍の酸素濃度が低下して排
気空燃比が還元雰囲気になっても、このSOX はNOX
触媒6Aに吸蔵したままとなってしまうため、SOX
吸蔵分だけNOX 触媒6AによるNOX の浄化能力が低
下(S被毒)するなど、復活制御では除去できない劣化
要因が生じるからである。
【0032】そこで、再生制御では、再生制御用判定手
段(劣化判定手段)22により、NOX 触媒6Aが劣化
したと判定されると、NOX 触媒6Aの近傍を酸素濃度
が低下した雰囲気(例えば、A/F=約12)とし、か
つ、所定温度(例えば、約600℃)以上となるよう
に、所定時間(例えば、約3分)追加燃料噴射を行なう
ようにしている。
【0033】ところで、劣化判定手段22では、NOX
センサ10,NOX 触媒温度センサ(高温センサ:NO
X 触媒の上流もしくは下流に取り付けて排気温を測定し
これをNOX 触媒温度の代表とする)11,エンジン回
転数センサ13,有効圧力演算手段28,NOX 吸蔵量
推定手段29からの情報に基づいて、上述のリーン運転
を行なっている期間に得られるNOX 濃度αを評価しな
がら、NOX 触媒6Aの劣化を判定するようになってい
る。
【0034】図3は、復活用の追加燃料噴射の前後にわ
たる空燃比、NOX 吸蔵総量A(n)、NOX 吸蔵サイト
残存率C(n) 、NOX 濃度αの変化の一例を示すもので
ある。なお、A(n) ,C(n) については後述する。図3
に示すように、復活用の追加燃料噴射が終了すると(時
点t0 )、劣化判定手段22では、タイマ12のカウン
トを開始して、復活制御の終了(時点t0)から所定時
間tt01経過した時点(時点t1 )を起点として、NOX
センサ10から入力されるNOX 濃度αを所定の周期で
サンプリングしていく。そして、サンプリング開始(時
点t1 )から時間tt12経過した時点(時点t2 )でサン
プリングを終了し、サンプリングした各NOX 濃度の平
均値γを算出する。
【0035】ただし、サンプリングしたNOX 濃度は、
NOX 触媒6Aの劣化以外の要因でも変化するため、排
気ガス中のNOX 量をより正確に推定するために適宜の
補正を施して平均値γを算出する。つまり、NOX セン
サ10は、その個体バラツキにより又は経時変化により
検出精度に少なからず誤差が生じており、NOX センサ
10が検出するNOX 濃度αにも、その検出誤差分のN
X 濃度α0 を含んでいる。
【0036】そこで、この検出誤差分のNOX 濃度α0
をあらかじめ把握して補正する必要があるが、ここで
は、例えば、復活処理直後において、モードがストイキ
オフィードバック運転になっており、かつアイドル等の
低負荷低回転運転状態において検出したNOX 濃度を、
検出誤差分のNOX 濃度(NOX センサ補正量)α0
し、劣化判定手段22内の記憶手段に記憶するようにな
っている。
【0037】つまり、低負荷低回転でのストイキオフィ
ードバック運転時においてNOX 触媒6Aが完全に機能
している場合は、NOX 濃度は実質的にゼロとなるの
で、NOX センサ10が正常であれば、NOX センサ1
0が検出するNOX 濃度もゼロとなるはずである。した
がって、このときNOX センサ10が一定のNOX 濃度
α0 を検出していれば、これが検出誤差分のNOX
度、即ち、NOX センサ補正量α0 となるのである。そ
して、このNOX センサ補正量α0 の設定は、設定条件
(即ち、復活処理直後,ストイキオフィードバックモー
ド,低負荷低回転状態)が整う度に行なわれ、劣化判定
手段22内の記憶手段における記憶が更新されるように
なっている。
【0038】こうして、NOX センサ補正量α0 によっ
てNOX センサ10が検出するNO X 濃度αを補正する
ことにより、NOX センサ10の個体バラツキが補償さ
れ、さらに、NOX センサ補正量α0 の設定は設定条件
が整う度に行なわれるので、検出したNOX 濃度αから
経時変化の影響も排除されるようになるのである。この
ようにして設定されたNOX センサ補正量α0 により、
サンプリングした各NOX 濃度の平均値γを補正する
(例えば、減算)することにより、排気ガス中に含まれ
るNOX 濃度の平均値γを算出するようになっているの
である。
【0039】この補正済平均値(以下、単に平均値とい
う)γは、リーン運転時においてNOX 触媒6Aの下流
で検出されるNOX 濃度の評価値であり、この平均値γ
が大きいほど、NOX 触媒6Aで吸蔵されずに下流へ排
出されるNOX 量が多い、即ち、NOX 触媒6Aの劣化
が進んでいる可能性が高い。そこで、この平均値(以
下、評価値という)γを予め設定された判定基準値γ0
と比較して、γ≦γ0 ならば劣化していると一応判定す
ることができる。
【0040】なお、判定基準値γ0 は、有効圧力演算手
段28から入力される有効圧力(負荷情報)Peと、回
転数センサ15から入力されるエンジン回転数Neとで
定まるマップに基づいて設定している。また、上述の時
間tt01は、NOX 触媒6Aから排出されるNOX 濃度が
劣化前後で十分に差がでる時間に設定する。これは、劣
化後でも復活処理直後は排出NOX 濃度の差が小さいた
めである。時間tt12はNOX 触媒6Aから排出されるN
X の濃度を正確に評価するために十分なサンプリング
数を取れる時間とする。
【0041】このように、復活制御の終了から所定時間
(時間tt01)経過後の所定区間(時間tt12)でのリーン
運転中に得られるNOX 濃度の評価値γを評価すること
により、NOX 触媒6Aの劣化の度合いをある程度評価
することができる。しかしながら、復活制御を行なった
としても、NOX 触媒6Aに吸蔵されていたNOX の全
てが放出されたとは限らず、少なからぬNOX が残存し
ている可能性は高い。そして、リーン運転再開時にNO
X 触媒6Aに相当のNOX が残存していた場合、NOX
触媒6Aの下流のNOX 濃度αは、NOX 触媒6Aの劣
化が進んだときと同様に短時間で上昇するため、これを
NOX 触媒6Aの劣化と誤判定してしまう可能性があ
る。
【0042】そこで、評価値γの評価を行なうととも
に、それが真にNOX 触媒6Aの劣化に基づくものかど
うかも判定する必要がある。この判定は、劣化判定手段
22が、NOX 吸蔵量推定手段29から入力されるNO
X 吸蔵総量A、即ち、NOX 触媒6Aに吸蔵されている
NOX の総量推定値に基づいて行なうようになってい
る。
【0043】NOX 吸蔵量推定手段29は、NOX 触媒
6Aに吸蔵されるNOX 量(NOX吸蔵量)Qと、NO
X 触媒6Aから放出されるNOX 量(NOX パージ量)
Bとを推定し、推定したNOX 吸蔵量QとNOX パージ
量Bとに基づいてさらにNO X 吸蔵総量Aを推定するよ
うになっている。まず、NOX 吸蔵量Qは次式により推
定するようになっている。
【0044】 Q=K×qNOx ×KSV×KCC ・・・・・・・(1) ここで、(1)式中の係数及び量について説明する。K
はNOX 触媒6AのNOX 吸蔵能力を示す係数(NOX
吸蔵能力係数)であり、NOX 触媒6Aの飽和状態と関
係するものであり、飽和状態に近づくほど、流入したN
X 量qNOx のうち吸蔵されるNOX 量の割合が少なく
なることを示す。そこで、NOX 吸蔵能力係数Kは、さ
らに次式で示されるようになっている。
【0045】 K=C(n) ×C1 ・・・・・・・(2) (2)式において、C(n)はNOX 触媒6Aに吸蔵可能
な空き容量率(吸蔵サイト残存率)であり、NOX 触媒
6Aの全NOX 吸蔵容量に対する空き容量の比率であ
る。この空き容量率C(n) が小さいほど、NOX 触媒6
AのNOX 吸蔵能力は飽和状態に近づいていることを示
す。この空き容量率C(n) の詳細については後述する。
C1は空き容量率C(n)に対する補正係数であり、NO
X 触媒6Aの触媒特性によって設定する。なお、(2)
式に示すような設定方法の他、空き容量率C(n) に対す
るマップよりNOX 吸蔵能力係数Kを設定するようにし
てもよい。
【0046】また、qNOx はNOX 触媒6Aへ流入する
NOX 量であり、有効圧力Pe,エンジン回転数Neに
より変化する。そこで、有効圧力Peとエンジン回転数
Neとから流入NOX 量qNOx を定めるマップを予め作
成しておき、有効圧力演算手段28,エンジン回転数セ
ンサ13からそれぞれ入力される有効圧力Pe,エンジ
ン回転数Neを上述のマップに照らし合わせることによ
り設定するようになっている。ここでは、一制御周期間
にNOX 触媒6Aへ流入するNOX 量に相当するものと
する。
【0047】KSVはNOX 吸蔵ガス量係数であり、NO
X 触媒6Aに全くNOX が吸蔵されていない状態におい
て、流入したNOX 量qNOx のうちのNOX 触媒6Aへ
吸蔵されるNOX 量の割合に相当し、一度に流入するガ
ス量(NOX 量qNOx )が多いほど、吸蔵されるNOX
量の割合が小さくなることを示している。ここでは流入
NOX 量qNOx で定まるマップに基づいて設定してい
る。
【0048】KCCはNOX 吸蔵温度係数であり、NOX
吸蔵能力の温度の影響に相当し、NOX 触媒温度センサ
11で検出されたNOX 触媒温度θc.c で定まるマップ
に基づいて設定している。一方、NOX パージ量Bは次
式により推定するようになっている。 B=qCO×KC0×KTCO ×D ・・・・・・・(3) (3)式中の係数及び量について説明する。
【0049】qCOはNOX 触媒6Aへ流入するCO量で
ある。NOX 触媒6Aへ吸蔵されたNOX は、CO(還
元剤)が供給されると、NO X 触媒6Aから放出され
る。この放出量は、当然、供給されるCO量に応じて多
くなる。そこで、NOX 触媒6Aへ流入するCO量qCO
をNOX パージ量Bを算出する際のパラメータとしてい
る。この流入CO量qCOは、NOX 量qNOx と同様に有
効圧力Pe,エンジン回転数Neにより変化する。そこ
で、有効圧力Peとエンジン回転数Neとから定まるマ
ップに基づいて流入CO量qCOを設定するようになって
いる。ここでは、流入CO量qCOは、一制御周期間にN
X 触媒6Aへ流入するCO量とする。
【0050】KCOはNOX 触媒6AからNOX を放出さ
せる能力を示す係数(NOX パージ能力係数)である
が、NOX パージ能力係数KCOはNOX 触媒6Aに吸蔵
されたNOX 吸蔵総量Aに応じて設定するものであり、
ここでは、NOX 吸蔵総量Aに対するマップよりNOX
パージ能力係数KCOを設定するようになっている。ただ
し、ここで用いるNOX 吸蔵総量Aは前回制御周期にて
算出したNOX 吸蔵総量Aである。
【0051】KTCO はNOX パージ温度係数、即ち、N
X 触媒6AからNOX を放出させる能力の温度に対す
る係数を示している。このNOX パージ温度係数KTCO
をNOX パージ量Bの算出パラメータとしているのは、
COによるNOX 放出能力は反応の際の雰囲気温度によ
り変化するからであり、ここでは、NOX 触媒温度セン
サ11で検出した触媒温度θc.c に対するマップよりN
X パージ温度係数K TCO を設定するようになってい
る。
【0052】そして、Dは変換係数であり、NOX 吸蔵
量Qと合わせるために流入したCO量を放出されたNO
X 量へ変換するためのものである。こうして、NOX
蔵量Q及びNOX パージ量Bが定まると、次式によりN
X 吸蔵総量Aを算出するようになっている。ただし、
今回(n)の制御周期におけるNOX 吸蔵総量AをA
(n) とし、前回(n−1)の制御周期におけるNOX
蔵総量AをA(n-1) とする。
【0053】 A(n) =A(n-1) +Q(n) −B(n) ・・・・・・・(4) (4)式に示すように、制御周期毎にNOX 吸蔵量Q
(n) 及びNOX パージ量B(n) を算出し、前回(n−
1)の制御周期におけるNOX 吸蔵総量A(n-1) に加算
又は減算していくことにより、NOX 吸蔵総量A(n) を
更新していくようになっているのである。
【0054】ただし、NOX 触媒6Aは、周囲雰囲気に
よってNOX を吸蔵したり放出したりする特性であるの
で、常に流入NOX 量qNOx や流入CO量qCOに応じて
NO X 触媒6A上にNOX が吸蔵,放出されるわけでは
ない。このため、NOX 触媒6Aが、リーン運転時にお
いてNOX を吸蔵し、リッチ運転及びストイキオ運転時
においてNOX を放出する触媒特性であるとすると、N
X 吸蔵量Q(n) はリーン運転時においてのみ加算さ
れ、NOX パージ量B(n) はリッチ運転及びストイキオ
運転時において減算されるようになっている。また、N
X 触媒6Aの特性によっては、ストイキオ運転時にN
X 吸蔵量Q(n) もしくはそれに所定の係数を掛けたも
のを加算するようにしてもよい。なお、NOX 吸蔵総量
A(n) の初期値A(0) は、NOX 触媒6Aが未使用の時
点に対応するので0である。
【0055】劣化判定手段22は、NOX 吸蔵量推定手
段29から入力されるNOX 吸蔵総量A(n) に基づい
て、NOx濃度平均値γに基づき一応判断されるNOX
触媒6Aの劣化が、真にNOX 触媒6Aの劣化に基づく
ものかどうか評価するようになっている。まず、劣化判
定手段22は、制御周期毎に入力されるNOX 吸蔵総量
A(n) に基づきNOX 触媒6Aの空き容量率C(n) を次
式により求める。
【0056】 C(n) =〔Qmax −A(n) 〕/Qmax ・・・・・・・(5) (5)式において、Qmax はNOX 触媒6AにおけるN
X 吸蔵量の飽和値である。このNOX 吸蔵量の飽和値
Qmax は、NOX 触媒6Aの温度により変化するので、
ここでは、NOX 触媒温度センサ11で検出した触媒温
度θc.c に対するマップより飽和値Qmax を設定するよ
うになっている。
【0057】ここで、図3に示すように、NOX 触媒6
Aの空き容量率C(n) が少なくなるにつれ、NOX 濃度
αも上昇していくが、もしNOX 触媒6Aの劣化(SO
X 等の付着)が無ければ、空き容量率C(n) の減少率と
NOX 濃度αの上昇率とは常に対応するはずである。し
かしながら、実際には、NOX 触媒6AにはNOX 以外
にもSOX 等が吸蔵されており、しかも、SOX 等はN
X 放出のための通常の復活処理では放出されず、NO
X 触媒6Aに残留する。このため、実際のNO X 触媒6
Aの空き容量率は、SOX 等の吸蔵による劣化度合いに
応じて(5)式で算出した空き容量率C(n) よりも小さ
くなる。
【0058】その結果、SOX 等の吸蔵によりNOX
媒6Aの劣化が進むと、空き容量率C(n) は十分大きい
のにもかかわらず、NOX 濃度αが高くなるという現象
が生じることになる。これは、一定のNOX 濃度αで比
較したとき、空き容量率C(n) が高いほどNOX 触媒6
Aの劣化が進んでいることを意味している。したがっ
て、劣化判定手段22は、算出した空き容量率C(n) を
所定値C0 と比較し、この所定値C0 以上であれば、真
にNOX 触媒6Aが劣化していると判定するようになっ
ている。なお、所定値C0 は、NOx濃度平均値(評価
値)γの判定基準値γ0 と対応し、NOX 触媒6Aが劣
化しているかを判定する判定値としての空き容量率の値
である。所定値C0 は、判定基準値γ0 とともに、有効
圧力演算手段28から入力される有効圧力Peと、回転
数センサ15から入力されるエンジン回転数Neとで定
まるマップに基づいて設定するようになっている。
【0059】このように、劣化判定手段22は、リーン
運転時のNOX 濃度αとNOX 触媒6Aに吸蔵されてい
るNOX の総量Aとを併せて評価することにより、NO
X 触媒6Aが劣化しているかどうかを判定するようにな
っているが、この判定を適正に行なうためには、さらに
種々の条件が必要になる。そこで、劣化判定手段22で
は、上述のNOx濃度α及びNOX 吸蔵総量Aの評価を
含めて、各種条件が成立したときにNOX 触媒6Aが劣
化していると判定するようになっている。
【0060】つまり、劣化判定手段22では、以下の第
1〜第7の条件が全て成立した時、NOX 触媒6Aが劣
化していると判定する。まず、第1条件は、有効圧力演
算手段28から入力される有効圧力Peと、回転数セン
サ15から入力されるエンジン回転数Neとが、復活制
御時の所定時間tta (前述のサンプリング時間tt12
上)の間、ほぼ一定である(即ち、有効圧力Peの変動
が所定値以内で且つエンジン回転数Neの変動幅が所定
値以内に収まっている)ことである。
【0061】前述のように、NOX 触媒6Aから放出さ
れるNOX の濃度αを正確に評価するため、NOX 濃度
αの十分なサンプルをとる必要があるが、NOX 濃度α
はエンジンの負荷状態や回転数状態により変化するた
め、NOX 濃度αを評価するためには、少なくともサン
プリング時間tt12中はエンジンの負荷状態や回転数状態
が一定であることが必要となる。本実施形態では、この
エンジンの負荷状態として有効圧力Peを用いており、
これらの有効圧力Peやエンジン回転数Neがほぼ一定
(即ち、各変動幅がそれぞれ所定値以内)であることを
前提条件としているのである。
【0062】次に、第2条件は、評価値γが判定基準値
γ0 以上であることである。前述のように、NOx触媒
6Aが劣化していれば、流入するNOxを十分に吸蔵す
ることができないため、評価値(リーン運転開始から一
定時間経過後のNOx濃度平均値)γが判定基準値γ0
以上に上昇するはずである。このため、評価値γが判定
基準値γ0 以上であることを劣化条件としているのであ
る。
【0063】第3条件は、NOX 触媒6Aの空き容量率
C(n) が所定値C0 以上であることである。前述のよう
に、(5)式で算出される空き容量率C(n) にはSOX
等の吸蔵による空き容量の減少分は含まれていないた
め、一定のNOX 濃度αで比較したとき、空き容量率C
(n) が高いほどNOX 触媒6Aの劣化が進んでいるとみ
なすことができる。このため、判定基準値γ0 に対応し
て劣化の判定基準となる所定値C0 を設定し、評価値γ
が判定基準値γ0 以上になったときに、空き容量率C
(n) が所定値C0 以上となっていることを条件としたも
のである。
【0064】第4条件は、NOX 触媒温度センサ11で
検出される触媒温度θC.C がNOX触媒6Aが有効に機
能する所定温度範囲内であることである。NOX 触媒6
Aが有効に機能していることを確認するためである。ま
た、第5条件は、NOX 触媒温度センサ11が正常であ
ることであり、第6条件は、NOX センサ10が正常で
あることである。
【0065】そして、第7条件は、上記の第1条件から
第6条件までが、所定回数n0 以上連続して成立するこ
とである。これは、偶然に他の条件が成立した場合の誤
判定を防止し、無駄な追加燃料噴射による燃費悪化や出
力トルクの変動によるドライバの違和感を防止するため
である。以上の第1条件から第7条件までが全て成立し
た時、劣化判定手段22は、NOX 触媒6Aが劣化して
いると判定するのである。そして、劣化判定手段22
は、NOX 触媒6Aに吸蔵されたSOX 等を放出し、N
X 触媒6AのNOX 吸蔵能力の回復、即ち、NOX
媒6Aの再生処理をするべく、追加燃料噴射制御手段2
7に信号(再生処理用追加燃料噴射信号)を送るように
なっている。
【0066】本発明の第1実施形態の希薄燃焼内燃機関
は、上述のように構成されているので、例えば図4のフ
ローチャートに示すようにしてNOX 触媒6Aの劣化判
定と劣化時の再生処理が行なわれる。まず、フラグF1
が0か否かを判定する(ステップS10)。このフラグ
1は、劣化判定が開始されたか否かを示すものであ
り、劣化判定が開始されていない場合は0に設定され、
劣化判定が開始されれば1に設定される。初期値は0に
設定されており、ステップS20において、NOX 触媒
6AからNOX を放出するための追加の燃料噴射、即
ち、復活制御が終了したと判定されたとき、フラグF1
が1に設定され、タイマ12のカウント値Tが0にリセ
ットされ(ステップS30)、ステップS40以降の劣
化判定処理が開始される。なお、復活制御は、復活制御
用判定手段21の判定によりリーン運転時間が所定時間
(例えば60秒)に達する毎に所定時間(例えば2秒程
度)だけ行なわれる。
【0067】劣化判定手段22では、リーンモードでの
運転中にのみNOX 触媒6Aの劣化判定処理を行なうの
で、リーンモード(リーン運転)中か否か判定し(ステ
ップS40)、リーン運転中であれば、復活制御終了時
点からのリーンモードによる運転時間をタイマ12のカ
ウント情報から求め、即ち、制御周期毎にリーン運転時
間Tに所定の制御周期tを加算していき(ステップS5
0)、リーン運転時間Tが所定時間tt01に達したか否か
を判定する(ステップS60)。
【0068】リーン運転時間Tが所定時間tt01に達した
ら、劣化判定手段22では、まず、以下の判定を行な
う。つまり、有効圧力演算手段28から入力される有効
圧力Peと、回転数センサ13から入力されるエンジン
回転数Neとがほぼ一定であるかどうかを判定し(第1
条件、ステップS70)、NOX 触媒温度センサ11で
検出される触媒温度θC.C がNOX 触媒6Aが有効に機
能する所定温度範囲内であるか否かを判定し(第4条
件、ステップS80)、また、NOX 触媒温度センサ1
1が正常であるか否か判定し(第5条件、ステップS9
0)、さらに、NO X センサ10が正常であるか否か判
定する(第6条件、ステップS100)。
【0069】ステップS70からステップS100まで
の判定条件が全て成立している場合、劣化判定手段22
では、リーン運転時間が所定時間tt01に達した時点か
ら、NOX センサ10から入力されるNOX 濃度αを所
定の周期でサンプリングしていく(ステップS11
0)。そして、サンプリングしたNOX 濃度αの平均値
γを算出するとともに(ステップS120)、NOX
媒6AのNOX 吸蔵総量Aに基づき、現時点におけるN
X 触媒6Aの空き容量率C(n) を算出する(ステップ
S130)。
【0070】なお、NOX 濃度αの平均値γを算出する
際、予め設定したNOX センサ補正量α0 により補正を
行ない、NOX センサ10の個体バラツキや経時変化の
影響を排除する。判定基準値γ0 は、有効圧力Peとエ
ンジン回転数Neとに対応するように、予め記憶してい
る対応マップに照らし合わせることにより設定する。ま
た、所定値C0 は、有効圧力Peとエンジン回転数Ne
とに対応するように、予め記憶している対応マップに照
らし合わせることにより設定する。
【0071】そして、リーン運転時間Tが所定時間tt01
から、さらに所定時間tt12経過したとき(ステップS1
40)、所定時間tt12内でサンプリングしたNOX 濃度
αの平均値(評価値)γを判定基準値γ0 と比較する
(第2条件、ステップS150)。また、算出した空き
容量率C(n) を所定値C0 と比較する(第3条件、ステ
ップS160)。
【0072】第1〜第6条件の全てが成立した時、条件
成立回数nに1を加算する(ステップS170)。そし
て、劣化判定処理中を示すフラグF1 を0に設定し(ス
テップS180)、条件成立回数nが所定回数n0 に達
したか否かを判定する(第7条件、ステップS19
0)。条件成立回数nが所定回数n0 に達したとき、即
ち、所定回数n0 だけ連続して第1〜第7条件が成立し
たとき、劣化判定手段22では、NOX 触媒6Aが真に
基準値を越えて劣化していると判断し、NOX 触媒6A
に吸蔵されたSOX 等を放出するための追加燃料噴射、
即ち、NOX 触媒6Aの再生処理が必要と判定する(ス
テップS200)。
【0073】この劣化判定手段22の判定に基づき、追
加燃料噴射制御手段27では、NO X 触媒6AからSO
X 等を放出させるための追加燃料噴射制御を行い、イン
ジェクタ8より、所定の時間、SOX 等放出のための追
加燃料噴射が行なわれ、これにより、NOX 触媒6Aが
再生される。NOX 触媒6Aの再生処理が完了した後は
条件成立回数nを0にリセットし(ステップS21
0)、次回のNOX 触媒6Aの再生処理にそなえる。な
お、ステップS190において、条件成立回数nが所定
回数n0 に達しなかった場合は、条件成立回数nを保持
したままステップS10に戻り、次回の復活制御の終了
を待って再び判定処理を行なう。
【0074】また、判定制御中、リーン運転でなくなる
と、ステップS40からステップS220へ進みフラグ
1 を0に切り替えて判定処理を中止し、ステップS2
30で条件成立回数nを0にリセットする。また、ステ
ップS70〜S100において各条件が成立しなかった
場合は、適正な判定が行なえないため、フラグF1 を0
に設定して判定処理を中止し(ステップS240)、条
件成立回数nを0にリセットする(ステップS25
0)。
【0075】同様に、ステップS150,S160にお
いて各条件が成立しなかった場合も、再生処理を行なう
ほどNOX 触媒6Aは劣化していないと判断されるた
め、フラグF1 を0に設定して判定処理を中止し(ステ
ップS260)、条件成立回数nを0にリセットする
(ステップS270)。このように、本希薄燃焼内燃機
関によれば、NOX センサ10が検出するNO X 濃度α
からNOX センサ10の個体バラツキや経時変化の影響
を排除することができるので、リーン運転時のNOX
度αに基づく正確な劣化判定が可能になるともに、リー
ン運転時のNOX 濃度αの高低のみならず、NOX 触媒
6AへのNOX 吸蔵量QやNOX 触媒6AからのNOX
パージ量Bに基づき算出されるNOX 触媒6A上に吸蔵
したNOX の総量(NOX 吸蔵総量)Aにも基づいてN
X 触媒6Aの劣化状態を判定しているので、単なるN
X 触媒6Aの飽和を劣化と誤判定することなく、常に
正確な劣化判定が可能になるという利点がある。
【0076】これにより、NOX の大気中への放出量を
確実に低減することができ、また、誤判定や判定基準の
甘さに基づく無駄な追加燃料噴射による燃費の悪化を防
止し、リーン運転領域の拡大による燃費の向上をはかる
ことができるという利点がある。ところで、本発明の希
薄燃焼内燃機関は、上述の実施形態に限られず、さら
に、以下に説明する第2〜第6実施形態にかかる希薄燃
焼内燃機関のように構成することも可能である。なお、
以下の各実施形態の構成の説明においては、図1に示す
第1実施形態にかかる希薄燃焼内燃機関の追加燃料噴射
制御の制御系の要部構成の模式ブロック図を流用する。
【0077】まず、本発明の第2実施形態の希薄燃焼内
燃機関の構成を説明すると、本希薄燃焼内燃機関は、第
1実施形態にかかる希薄燃焼内燃機関とは、NOX 触媒
6A上に吸蔵したNOX の総量(NOX 吸蔵総量)Aを
算出するNOX 吸蔵量推定手段29の構成に相違があ
る。本希薄燃焼内燃機関では、NOX 吸蔵総量Aを以下
の一次遅れ(1次フィルタによる近似)式により算出す
るようになっている。
【0078】 A(n) =f×A(n-1) +(1−f)×Qmax −B(n) ・・・・・(6) 上式において、fは0<f<1となる係数であり、有効
圧力Peとエンジン回転数Neとから定まるマップに基
づいて設定するようになっている。本発明の第2実施形
態の希薄燃焼内燃機関は、このように構成されているの
で、第1実施形態のものと同様の利点が得られるととも
に、さらに、NOX 吸蔵量Qを算出する必要がなく制御
が簡単になる利点がある。なお、NOX 吸蔵総量Aを算
出するには、本実施形態のようにNOX 吸蔵総量Aの一
次遅れ(1次フィルタ)による近似式からNOX パージ
量Bを減算する方法の他、二次遅れ(2次フィルタ)に
よる近似式を用いるようにしてもよい。
【0079】次に、本発明の第3実施形態の希薄燃焼内
燃機関の構成を説明すると、本希薄燃焼内燃機関は第
1,第2実施形態と異なり、図5に示すように、復活制
御用判定手段21,再生制御用判定手段(劣化判定手
段)22に加え、さらに、NOX触媒6A上に吸蔵され
たNOX を完全に放出するための完全復活制御用判定手
段30がそなえられている。また、追加燃料噴射制御手
段27,劣化判定手段22の構成にも相違があり、NO
X 吸蔵量推定手段29は設けられていない。
【0080】まず、完全復活制御用判定手段30は、吸
気リーンモードや圧縮リーンモード等のリーンモードで
の運転における燃料積算値を算出するようになってお
り、インジェクタ8の駆動時間の積算値から燃料積算値
を算出し、モード選択手段24におけるモードの選択と
組合せることにより、リーンモードでの燃料積算値を算
出するようになっている。
【0081】なお、ここでいう完全復活制御とは、復活
制御用判定手段21の判定に基づく通常の復活制御で
は、NOX 触媒6A上に吸蔵されたNOX が完全には放
出されずに残留する場合があり、NOX 濃度に基づくN
X 触媒6Aの劣化判定における誤判定の原因となるの
で、劣化判定の前においてはNOX が完全に放出される
までNOX 触媒6Aの復活制御を行なうものである。
【0082】ただし、後述するように完全復活制御では
追加燃料噴射時間を延長するので燃費の悪化を伴うため
必要最低限の回数にとどめたい。そこで、算出したリー
ンモードでの燃料積算値が所定値を越えたとき、すなわ
ち、NOX 触媒6Aの劣化がある程度進んだと考えられ
るときには、完全復活制御を行なう必要があると判定
し、完全復活用追加燃料噴射に関する制御信号を追加燃
料噴射制御手段27及び劣化判定手段22に出力するよ
うになっている。
【0083】また、追加燃料噴射制御手段27は、通常
は、復活制御用判定手段21の判定に基づき、NOX
媒6Aの近傍を酸素濃度の低下した雰囲気(還元雰囲
気)とするため、空燃比が理論空燃比よりもやや小さく
(例えば約13)なるように、短時間(例えば約2秒
間)だけ追加の燃料噴射を行なうが、完全復活制御用判
定手段30から制御信号を受けると、劣化判定手段22
が劣化判定を行なう直前の復活制御において、通常の復
活制御時よりも追加燃料噴射時間を十分に延長するよう
になっている。
【0084】完全復活制御としてはNOX 触媒6Aから
吸蔵されたNOX が完全に放出されればよいので、通常
のリッチ運転が所定時間連続した場合に完全復活完了と
してもよい。一方、劣化判定手段22は、劣化判定の条
件として上記の第3条件の判定を行なわず、代わりに完
全復活制御が行なわれたかどうか、即ち、NOX 触媒6
A上のNOX が完全に放出されたかどうかの判定を上記
の第1条件の判定に先立って行なうようになっている
(即ち、前提条件)。この判定は、完全復活制御用判定
手段30からの制御信号の入力の有無により行なうよう
になっている。
【0085】そして、劣化判定手段22は、前提条件
(第0条件),第1〜第2条件,第4条件〜第7条件の
全てが成立したとき、NOX 触媒6Aが劣化していると
判定するようになっている。本発明の第3実施形態の希
薄燃焼内燃機関は、上述のように構成されているので、
第1,第2実施形態のものと同様の利点が得られるとと
もに、さらに、NO X 触媒6Aの劣化判定を行なう前に
は、完全復活制御用判定手段30の判定に基づく完全復
活制御により、NOX 触媒6Aに吸蔵されたNOX は完
全に放出されるようになっているので、リーンモードで
の運転時に検出されるNOX 濃度のみに基づいてNOX
触媒6Aの劣化判定をすることが可能になるという利点
がある。
【0086】次に、本発明の第4実施形態の希薄燃焼内
燃機関の構成を説明すると、本希薄燃焼内燃機関は第1
〜第3実施形態とは、NOX 触媒6Aの劣化判定を行な
う劣化判定手段22の構成に相違がある。つまり、本希
薄燃焼内燃機関の劣化判定手段22では、判定基準値γ
0 を予め有効 圧力Pe,エンジン回転数Neに対応し
たマップに記憶しておくのではなく、所定走行距離以下
の段階(NOX 触媒6AにSOX 等が吸蔵されていない
状態)においてNOX 濃度の評価値γを算出し、算出し
た評価値γに所定の劣化係数b(b>1)を掛けたもの
を、その時の有効圧力Pe,エンジン回転数Neととも
に、別に設けた記憶手段に判定基準値γ0 として記憶す
る。
【0087】そして、上述の第2条件の成否判定の際に
は、入力される有効圧力Pe,エンジン回転数Neに対
応した判定基準値γ0 を記憶手段からよみ出し、評価値
γと比較するようになっている。本発明の第4実施形態
の希薄燃焼内燃機関は、上述のように各エンジン個別に
判定基準値γ0 を設定するよう構成されているので、第
1〜第3実施形態のものと同様の利点のほか、各々のエ
ンジン本体やNOX 触媒の個体ばらつきに左右されずに
NOX 触媒6Aの劣化判定を行ないうる利点が得られ
る。また、判定基準値γ0 の設定のためのマップを予め
作成しておく必要がない利点や、有効圧力Pe,エンジ
ン回転数Neに応じて変化する実際のNOX 濃度の評価
値γに基づいて判定基準値γ0 を設定するので、より正
確にNOX 触媒6Aの劣化判定を行ないうる利点が得ら
れる。
【0088】次に、本発明の第5実施形態の希薄燃焼内
燃機関の構成を説明すると、本希薄燃焼内燃機関は上述
の第1〜第4実施形態とは、NOX 触媒6Aの劣化判定
を行なう劣化判定手段22の構成に相違があり、本希薄
燃焼内燃機関では、劣化判定の条件として、以下の第8
条件と第9条件とが付加されるようになっている。ま
ず、第8条件は、上述の第1〜第7条件(第3実施形態
においては、第0〜第2,第4〜第7条件)に対してA
ND条件となっており、前回のNOX 触媒6Aの再生処
理以降のリーンモード時の燃料積算値が所定値X以上で
あることが条件である。ただし、この所定値Xは、NO
X 触媒のばらつき下限品に対し使用が想定される最もイ
オウ分が多い燃料を使用した場合に、NOX 触媒が劣化
したと判定された時点でのリーンモードにおける燃料積
算値である。
【0089】次に、第9条件は、上述の第1条件〜第8
条件(第3実施形態においては、第0〜第2,第4〜第
8条件)に対してOR条件となっており、前回のNOX
触媒6Aの再生処理から、リーンモードで運転したとき
の燃料積算値が所定値Y(Y≧X)以上になったときに
は、上述の第1条件〜第8条件の成立とは無関係にNO
X 触媒6Aが劣化したと判定してNOX 触媒6Aの再生
処理を行なうようになっている。ただし、この所定値Y
は、NOX 触媒のばらつき上限品に対し使用が想定され
る最もイオウ分が少ない燃料を使用した場合に、NOX
触媒が劣化したと判定された時点でのリーンモードでの
燃料積算値である。
【0090】燃料積算値はインジェクタ8の駆動時間の
積算値から算出することができ、ECU20によるモー
ドの判定と組合せることにより、リーンモードでの燃料
積算値を算出するようになっている。なお、NOX 触媒
6Aの再生処理を行なった際には燃料積算値はリセット
し、また、エンジン停止時にはバッテリにより燃料積算
値のバックアップを行なうようになっている。
【0091】本発明の第5実施形態の希薄燃焼内燃機関
は、上述のように構成されているので、第1〜第4実施
形態のものと同様の利点が得られる上、第8条件の付加
により、例えば、NOX センサ10やNOX 触媒温度セ
ンサ11に異常が発生し、まだ実際にはNOX 触媒6A
が劣化していないのに第1条件〜第7条件(第3実施形
態においては、第0〜第2,第4〜第7条件)が成立し
てしまった場合における誤判定を防止することができ、
NOX 触媒6Aの劣化判定のさらなる精度向上が期待で
きる。
【0092】また、第9条件の付加により、例えば、N
X センサ10やNOX 触媒温度センサ11に異常が発
生して第1条件〜第8条件(第3実施形態においては、
第0〜第2,第4〜第8条件)の全てが成立することが
ないような場合でも、リーンモードで運転したときの燃
料積算値が所定値Yを越えたときには第1条件〜第8条
件の成立とは無関係にNOX 触媒6Aの再生処理が強制
的に行なわれるので、NOX 触媒6Aの再生処理が行な
われず大気中にNOX を放出してしまうような事態を防
止することができるという利点がある。
【0093】さらに、所定値Yを上述のように設定する
ことで、まだ、実際にはNOX 触媒6Aが劣化していな
いにもかかわらず劣化判定してしまう不具合を回避する
ことができる。なお、NOX 触媒の中には酸化雰囲気だ
けでなく、ストイキオ雰囲気近傍でも幾分NOX を吸蔵
するものがあるため、上述の燃料積算値は、リーンモー
ドで運転したときの燃料積算値のみならず、ストイキオ
モードで運転したときの燃料積算値も加えたものにして
もよく、その際、ストイキオモードで運転したときの燃
料積算値には所定の係数a(0<a<1)を掛けるよう
にしてもよい。これにより、NOX 触媒6Aの劣化の度
合いをより正確に判定することができるようになる。ま
た、燃料積算値の代わりに各モードでの走行距離に基づ
きNOX 触媒6Aの劣化の度合いを判定するようにして
もよい。
【0094】次に、本発明の第6実施形態の希薄燃焼内
燃機関の構成を説明すると、本希薄燃焼内燃機関は上述
の第1〜第5実施形態とは、劣化判定手段22の構成に
更なる相違があり、上述のように復活制御終了後のリー
ン運転時におけるNOX 濃度に基づき劣化判定を行なう
とともに、復活制御時におけるNOX 濃度にも基づいて
劣化判定を行なうようになっている。
【0095】つまり、本実施形態の劣化判定手段22で
は、図6に示すように、復活用の追加燃料噴射の開始信
号が入力されると(時点t3 )、タイマ12のカウント
を開始して、この時点t3 から所定時間tt34経過した時
点(時点t4 )を起点として、NOX センサ10から入
力されるNOX 濃度αを所定の周期でサンプリングして
いく。そして、サンプリング開始(時点t4 )から時間
tt45経過した時点(時点t5 )でサンプリングを終了
し、サンプリングした各NOX 濃度の平均値βを算出す
る。
【0096】ただし、NOX センサ10が検出するNO
X 濃度αは、NOX 触媒6Aから放出されるNOX 濃度
とともに、復活制御中にエンジン本体から排出されるN
X濃度α0 ′をも含んでいるので、後者のNOX 濃度
α0 ′をあらかじめ計測しておき、サンプリングした各
NOX 濃度の平均から減算することにより、NOX 触媒
6Aから放出されるNOX のみの濃度の平均値βを算出
するようになっているのである。
【0097】この平均値βは、復活制御時においてNO
X 触媒6Aから放出されるNOX 濃度の評価値であり、
この平均値βが小さいほど、NOX 触媒6Aに多くのS
X量が吸蔵されていると推定される。つまり、S被毒
時には、SOX 吸蔵分だけNOX 触媒6AのNOX 吸蔵
量が減り、しかも、復活制御時には、通常、NOX は放
出されるが、SOX は放出されない。したがって、NO
x触媒6AがS被毒により劣化していれば、復活制御時
にNOxを十分に放出しなくなり、平均値βが低下する
はずである。
【0098】そこで、この平均値(以下、評価値とい
う)βを予め設定された判定基準値β 0 と比較して、β
≦β0 ならば劣化していると判定することができるた
め、評価値βが判定基準値β0 以下であることを劣化条
件とする。なお、上述の時間tt34は、NOX 濃度αが定
常状態になるまでの時間であり、時間tt45はNOX 触媒
6Aから放出されるNOX の濃度を正確に評価するため
に十分なサンプリング数を取れる時間とする。また、判
定基準値β0 は、劣化判定手段22に予め記憶されてい
る。
【0099】そして、劣化判定手段22は、復活制御時
にも、評価値(復活制御時のNOx濃度平均値)βが判
定基準値β0 以下に低下しているか否かに基づいてNO
X 触媒6Aの劣化判定を行なうようになっている。な
お、この復活制御時の劣化判定も、復活制御終了後の劣
化判定と同様に、第1条件(Pe,Ne一定),第4条
件(NOX 触媒温度正常),第5条件(高温センサ11
正常),第6条件(NO X センサ10正常)の各条件が
加えられており、β≦β0 及び第1,4,5,6条件が
成立したら、復活制御時情報に基づいてNOx触媒6A
が劣化しているものとする。
【0100】本実施形態では、このような復活制御時情
報により劣化判定された上で、なお且つ(AND条
件)、復活制御終了後の情報により劣化判定(第1〜第
6条件が全て成立)されたら、劣化判定としてカウント
し、このカウント値(条件成立回数)nが所定回数n0
に達したら、劣化判定手段22は、NOX 触媒6Aが劣
化していると判定するのである。そして、劣化判定手段
22は、NOX 触媒6Aに吸蔵されたSOX 等を放出
し、NOX 触媒6AのNOX 吸蔵能力の回復、即ち、N
X 触媒6Aの再生処理をするべく、追加燃料噴射制御
手段27に信号(再生処理用追加燃料噴射信号)を送る
ようになっている。
【0101】本発明の第6実施形態にかかる希薄燃焼内
燃機関は、上述のように構成されているので、劣化判定
を、復活制御時のNOX 濃度情報と復活制御終了後のN
X濃度情報とに基づいて行なう。これにより、本実施
形態の希薄燃焼内燃機関によれば、第1〜第5実施形態
のものと同様の利点が得られるとともに、さらに、NO
X 触媒6Aの劣化状態を、復活制御時におけるNOX
度の高低差に基づいても判定しており、この復活制御時
のNOX 濃度の高低差は、リーン運転時におけるNOX
濃度の高低差に比べて差が大きいので、リーン運転時の
NOX 濃度に基づく劣化判定と併せて判断することによ
り、NOX 触媒6Aの劣化状態をさらに正確に把握する
ことができるという利点がある。
【0102】なお、第6実施形態では、復活制御時の劣
化判定成立と復活制御後の劣化判定成立とが共に成立し
た場合に、条件成立回数nをカウントするので、所定回
数n 0 は第1〜第5実施形態の場合よりも少なくするこ
とも考えられる。また、判定値β0 やγ0 の設定によっ
ては、復活制御時の劣化判定成立と復活制御後の劣化判
定成立とをOR条件としてもよい。この場合の所定回数
0 の値は、第6実施形態の場合とは異なる設定(例え
ば第6実施形態の場合よりも大きく設定する)が考えら
れる。
【0103】なお、本発明の希薄燃焼内燃機関は、上述
の各実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施可能であり、例えば、上
述の各実施形態では、NOX センサ10により排ガス中
のNOX 濃度を検出し、検出したNOX 濃度に基づきN
X 触媒6Aの劣化判定を行なっているが、触媒によっ
ては還元雰囲気でNOX 触媒から放出されたNOX の一
部が触媒上での反応によりNH3 となる場合がある。こ
のNH3 は元来NOX 触媒に吸蔵されていたNOX が変
化したものであるので、NH3 濃度も検出して劣化判定
に利用することもできる。
【0104】その場合、NOX センサがNOX 濃度に加
えNH3 濃度も検出するものである場合は、両者の合計
として出力されるNOX センサ出力値をもとに劣化判定
を行なうようにしてもよい。逆に、NOX センサがNO
X 濃度のみを検出するものである場合は、新たにNH3
センサを設けて排ガス中のNH3 濃度を検出し、NO X
センサ出力値とNH3 センサ出力値との双方により劣化
判定を行なうようにしてもよい。また、NH3 センサの
みによりNOX 触媒6Aの劣化判定を行なうようにして
もよい。
【0105】また、上述の各実施形態では、希薄燃焼内
燃機関のひとつである筒内噴射エンジンの場合について
説明してきたが、本発明の希薄燃焼内燃機関はこの筒内
噴射エンジンに限られるものではなく、希薄燃焼可能な
内燃機関であれば良い。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の希薄燃焼
内燃機関によれば、NOX 触媒の劣化判定を、吸蔵型N
X 触媒の周囲雰囲気が酸化雰囲気になったときのNO
X センサ出力値のみならず、吸蔵型NOX 触媒のNOX
吸蔵量にも基づいて判定しているので、NOX の吸蔵に
よる吸蔵型NOX 触媒の単なる飽和を劣化と誤判定する
ことがなく、常に正確な劣化判定が可能になり、NOX
の大気中への放出低減とともに、希薄運転領域の拡大に
よる燃費の向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の希薄燃焼内燃機関の追
加燃料噴射制御の制御系の要部構成を模式的に示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の第1実施形態の希薄燃焼内燃機関の構
成を示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態の希薄燃焼内燃機関のN
X 触媒の再生処理の開始判定にかかるNOX 濃度の検
出タイミングを説明するための図である。
【図4】本発明の第1実施形態の希薄燃焼内燃機関のN
X 触媒の再生処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第3実施形態の希薄燃焼内燃機関の追
加燃料噴射制御の制御系の要部構成を模式的に示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の第6実施形態の希薄燃焼内燃機関のN
X 触媒の再生処理の開始判定にかかるNOX 濃度の検
出タイミングを説明するための図である。
【符号の説明】
3 排気通路 6 排気浄化装置 6A NOX 触媒(吸蔵型NOX 触媒) 6B 三元触媒 8 インジェクション(燃料噴射弁) 10 NOX センサ 20 ECU 21 復活制御用判定手段 22 再生制御用判定手段(劣化判定手段) 23 雰囲気調整手段 25 燃料噴射制御手段 27 追加燃料噴射制御手段 29 NOX 吸蔵量推定手段(NOX 吸蔵量推定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01N 3/28 301 F01N 3/28 301D 301B F02D 41/14 ZAB F02D 41/14 ZAB 310 310K 310C 310A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路内を酸化雰囲気とする希薄燃焼
    が可能な内燃機関において、 該排気通路に設けられ酸化雰囲気にてNOX を吸蔵し還
    元雰囲気にてNOX を放出する吸蔵型NOX 触媒と、 該吸蔵型NOX 触媒の下流に設けられNOX 濃度を検出
    するNOX センサと、 該吸蔵型NOX 触媒の周囲雰囲気を調整する雰囲気調整
    手段と、 該吸蔵型NOX 触媒のNOX 吸蔵量を推定するNOX
    蔵量推定手段と、 該雰囲気調整手段が該吸蔵型NOX 触媒の周囲雰囲気を
    酸化雰囲気としたときの該NOX センサの出力値と、該
    NOX 吸蔵量推定手段が推定したNOX 吸蔵量とに基づ
    いて該吸蔵型NOX 触媒の劣化状態を判定する劣化判定
    手段とをそなえたことを特徴とする、希薄燃焼内燃機
    関。
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