JPH11293527A - 光学的等方性ピッチ系活性炭素繊維及びそれを用いた電気二重層キャパシタ - Google Patents

光学的等方性ピッチ系活性炭素繊維及びそれを用いた電気二重層キャパシタ

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JPH11293527A
JPH11293527A JP10110065A JP11006598A JPH11293527A JP H11293527 A JPH11293527 A JP H11293527A JP 10110065 A JP10110065 A JP 10110065A JP 11006598 A JP11006598 A JP 11006598A JP H11293527 A JPH11293527 A JP H11293527A
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activated carbon
carbon fiber
double layer
electric double
layer capacitor
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Takashi Maeda
崇志 前田
Tetsuo Yamamoto
哲夫 山本
Yuji Kawabuchi
祐二 河淵
Tomimori Hosotsubo
富守 細坪
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Petoca Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 光学的等方性ピッチ系不融化繊維又
は不融化後に350℃〜1000℃で炭化した光学的等
方性ピッチ系炭素繊維を、平均粒径5μm〜50μmの
粉砕物を、アルカリ賦活処理し得られる活性炭素繊維。
該活性炭素繊維を電極材として用いる電気二重層キ
ャパシタ。 活性炭素繊維が、細孔半径(MP法)
0.4〜1.5nmの細孔(A) と細孔半径(水銀ポロシ
メーター法)3.5〜6nmの細孔(B) とを保有し、細
孔(A) の細孔容積(Av)と細孔(B) の細孔容積(Bv)の割合
[( Bv)/(Av)]が0.01〜0.25である電気二重層キ
ャパシタ。 【効果】 本発明の光学的等方性ピッチ系活性炭素繊維
を電極材に用いた電気二重層キャパシタは高放電容量を
示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的等方性ピッ
チ系炭素繊維をアルカリ金属化合物を用いて賦活処理し
て得られる活性炭素繊維、及び該活性炭素繊維を用いた
高い容量を持つ電気二重層キャパシタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やノート型パソコンなど
の新しい電子機器が次々に出現し、これら商品の小型軽
量化、携帯化などの開発競争から、そこに内蔵されるI
Cメモリやマイコンなども小型高性能化が進んでいる。
ところが、このようなICメモリなどの素子やマイコン
は、電力瞬断に対して電子機器のメモリ消却や機能停止
など誤動作する恐れがある。実際、コンピューター機器
は、適切な対策を講じなければ10〜20%のわずかな
電圧低下であっても、0. 003〜0. 02秒続くだけ
で停止やメモリー喪失などが起こり、電子機器の機能が
麻痺してしまう。
【0003】この対策として、Ni−Cd電池やアルミ
電解コンデンサがバックアップ電源に用いられてきた。
しかし、これらの電源は使用温度範囲、充放電のサイク
ル回数、容量、急速充放電性およびコストなどの点で充
分なものでなかった。この市場ニーズに応え開発された
ものが電気二重層キャパシタである。当初は活性炭が電
極材として用いられてきたが、最近、より高比表面積を
有する活性炭素繊維を用いた電気二重層キャパシタが注
目されるようになってきている。
【0004】さらに、従来の小電力分野から電気自動車
用バッテリーの補助電源等の大容量分野への応用が考え
られ、一部、減速時の回生運動エネルギーをキャパシタ
に充電し、加速時に逆に放電してエンジンの出力の補助
をさせるという目的でキャパシタを搭載した乗用車が参
考出品の段階に来ている。電気二重層の研究の歴史は古
く1879年のHelmholtzに遡ることができ
る。一般に異なる二層が接触すると、界面に正、負の電
荷が短距離を隔てて配列する。この界面にできた電荷分
布を電気二重層と呼ぶ。
【0005】電気二重層キャパシタはこの電気二重層に
電圧を加えて電荷を蓄積するものである。しかし、実用
化には長時間を要し、ようやく1980年代の初めにな
って、この原理を用いたファラッド単位の大容量コンデ
ンサの出現をみた。電気二重層キャパシタとは、電極材
面と電解液との間に形成される電気二重層を利用した大
容量のコンデンサーである。電気二重層キャパシタは充
放電に通常の二次電池の様な化学反応を伴わない。この
ために、二次電池と比較し内部抵抗が格段に低く大電流
放電が可能である。さらに、充放電回数の制限が無いと
いう特徴も有している。
【0006】しかし、電気二重層キャパシタの最大の問
題点は二次電池に比べてエネルギー密度が低いという点
であって、この点を改良すべく現在各種の検討がなされ
ている。電気二重層キャパシタには,プロピレンカーボ
ネート等の有機系極性溶媒に過塩素酸リチウム或いは4
級アンモニウム塩等の電解質を溶解させた有機溶媒系電
解液を使用するものと、硫酸水溶液あるいは水酸化カリ
ウム水溶液のような水溶液系電解液を使用するものの大
きく分けて2種類が存在する。
【0007】水溶液系電解液を使用した場合にはキャパ
シタの容量は有機溶媒系電解液を使用した場合の約1.
3倍から2倍に上げることが出来,さらに内部抵抗を1
/5から1/10に下げることが出来る。水溶液系電解
液を使用した場合に内部抵抗を下げることが出来る理由
は、水溶液系電解液の電気抵抗が低いことに起因してい
るが、水溶液系の電解液を使用する場合には、電圧を1
V余りまでにしか上げることが出来ないために体積当た
りの蓄電エネルギー量は少ないという短所も併せ持って
いる。
【0008】一方、有機溶媒系の電解液を使用した場合
には、電気二重層キャパシタの電圧を最高3V以上まで
上げることが可能であり、キャパシタの体積当たりの蓄
電エネルギー量(蓄電エネルギー量=1/2CV2、但
し、C:キャパシタ容量、V:電圧)を上げることが出
来るため、容積当たりのエネルギーの高密度化という観
点からは、有機溶媒系の方が有利である。これらの電気
二重層キャパシタの電極材料としては、比表面積の大き
な活性炭や活性炭素繊維が最適と考えられ、各方面で炭
素材料の最適化の研究が盛んである。
【0009】電気二重層キャパシタの電極材は、通常、
ヤシ殻、石炭やフェノール樹脂等難黒鉛系炭素材(いわ
ゆるハードカーボン)を原料として、通常、水蒸気や二
酸化炭素等によるガス賦活により得られる高比表面積の
活性炭を用い製造されている。すなわち、炭素材と水蒸
気や二酸化炭素の反応による脱炭素現象によって形成さ
れる細孔を利用している訳である。しかし、放電容量の
大きな電気二重層キャパシタ用電極材を得るためには、
BET方式で2000m2/g以上の比表面積の活性炭
が必要とされ、この場合、賦活収率が20wt%以下に
も低下するような賦活処理が必要となり、得られる活性
炭の製造コストをアップさせるだけではなく、活性炭そ
のものの嵩密度も低く電極材としての嵩密度を高く出来
ない等の問題点も有している。
【0010】また、本発明者の測定によると、これらの
原料から製造されたBET方式で2000m2/gの比
表面積の活性炭を用いた電極材の有機溶媒系での放電容
量は、30F/g程度であり、比表面積から考えると、
まだまだ改良の余地があるものと判断される。これは、
後述するように、BET方式で示される比表面積がすべ
て電気二重層の形成に利用されているわけではないこと
を示しているものと考えられる。
【0011】活性炭の製造において、賦活収率を高くす
るためにアルカリ金属化合物を用いた賦活(本発明で
は、以下アルカリ賦活と言う)が研究され成果が見られ
ている。例えば、炭素繊維をアルカリ賦活することが特
開平1−139865号公報に開示されており、この技
術をメソフェーズ50%以上の炭素繊維(易黒鉛系炭素
材の範疇に入る)に応用した高比表面積の活性炭素繊維
の製造について特開平5−247731号公報等に開示
されている。しかしながら、これら活性炭素繊維を電気
二重層キャパシタ用電極材として使用することについて
は何も示唆されていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、電気二重層
キャパシタに使用する活性炭の単位重量当たりの容量
は、活性炭の比表面積に比例すると言われてきたが、前
記のように最近の研究では、必ずしも、この関係が一義
的には決まらないことが解ってきた。この要因として
は、種々考えられるが、出発原料と、その賦活等の製造
方法に影響される活性炭の微細構造や細孔の分布状態
が、大きく係わっているものと考えられる。このため、
電気二重層キャパシタの容量を向上させる上で、比表面
積を高めるだけではなく、出発原料の選択と、その製造
条件等の選択が重要な課題となる。本出願人は、特願平
8−285911号において、メソフェーズピッチをア
ルカリ賦活した、BET比表面積が500m2 /g以上
のメソフェーズピッチ系活性炭素繊維が、電気二重層キ
ャパシタ用電極材として優れていることを見出し出願を
行っているが、光学的等方性ピッチについても、メソフ
ェーズピッチと同様に電気二重層キャパシタ用電極材と
し優れた特性が得られる条件等があると判断される。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
鋭意検討した結果、光学的等方性ピッチ系炭素繊維また
は不融化繊維を原料とし、粉砕(ミルド化)した後、ア
ルカリ賦活し細孔分布を特定範囲に調整して得た活性炭
素繊維が、電気二重層キャパシタ用電極材として高容量
が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は; 光学的等方性ピッチ系不融化繊維を或いは不融化後
に350℃以上1000℃以下の温度で炭化した光学的
等方性ピッチ系炭素繊維を、平均粒径5μm以上50μ
m以下に粉砕したものを、アルカリ賦活処理し得られる
活性炭素繊維を提供する。また、 記載の活性炭素繊維を電極材として用いる電気二
重層キャパシタを提供する。また、 活性炭素繊維が、窒素吸着を用いたMP法により測
定される細孔半径が0.4〜1.5nmの細孔(A) と水
銀ポロシメーターで測定される細孔半径3.5〜6nm
の細孔(B) との両方を保有し、且つ細孔(A) の細孔容積
(Av)と細孔(B)の細孔容積(Bv)の割合[( Bv)/(Av)]が
0.01〜0.25である活性炭素繊維を電極に用いる
点に特徴を有する。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。 〔I〕光学的等方性ピッチ系活性炭素繊維の製造: 1)原料ピッチ 本発明に用いる光学的等方性ピッチ系炭素繊維の原料ピ
ッチは、石油、石炭等さまざまな原料から作れる。ここ
に用いられる原料ピッチは紡糸が可能ならば特に限定さ
れるものではないが、光学的異方性相を全く含まない光
学的等方性相のピッチが好ましい。すなわち、光学的異
方性成分が混在した場合、等方性成分と異方性成分では
賦活反応性が異なるため、賦活反応が不均一化し細孔構
造の制御が難しくなり、また、紡糸性・不融化性も悪化
する傾向が見られるので好ましくない。
【0015】2)紡糸 紡糸方法としては、従来の溶融紡糸、遠心紡糸、渦流紡
糸等限定されるものではないが、特にメルトブロー紡糸
法が好ましい。光学的等方性ピッチの場合、ピッチ分子
の配向に対する紡糸条件の影響は殆どないため、紡糸の
均一性が得られるなら特に制限はないが、紡糸装置の建
設費や運転費等製造コスト面及び糸径の制御等の品質面
も勘案し、総合的にメルトブロー紡糸法が好ましいと言
える。さらに、このメルトブロー紡糸法は、特にマッ
ト、フェルト状の炭素繊維集合体を製造するのに適して
いる。
【0016】3)不融化 光学的等方性ピッチは熱可塑性有機化合物であり、繊維
形態を保持したまま熱(炭化)処理するためには、紡糸
の後、不融化処理が必要である。この不融化は常法によ
り液相又は気相で連続的に不融化処理することが可能で
あるが、通常は、空気、酸素、NO2 等の酸化性雰囲気
中で行なう。例えば、空気中での不融化においては、平
均昇温速度1〜15℃/分、好ましくは3〜12℃/分
で、処理温度範囲が100〜350℃、好ましくは15
0〜300℃程度で行なわれる。上記不融化工程は本発
明において必須の工程である。不融化工程を経ない、即
ち、紡糸したままのピッチ繊維を用いてアルカリ金属化
合物と均一混合して熱処理すると、加熱工程においてピ
ッチ繊維が再溶融し、繊維形状を保てなくなる恐れがあ
るので好ましくない。
【0017】4)炭化 上記のようにして得られた不融化繊維は、そのままでも
次の賦活処理工程に用いることが出来るが、最適には、
事前に炭化処理を行うことが望ましい。この不融化繊維
は低揮発分を多く含むため、加熱工程において、繊維同
士の融着が起き、ミルド化、賦活等の後工程に支障が生
じるので、温度、昇温速度、時間等の加熱条件を制限す
る必要があり、あまり好ましくない。炭化は窒素等の不
活性ガス中で行われるが、処理温度範囲としては100
0℃以下、好ましくは350℃以上800℃以下であ
る。この処理温度の上限が1000℃を越えると、炭素
繊維の炭素骨格構造が発達し、賦活速度が極端に遅くな
り反応に長時間を要すばかりか、炭化コストが増加する
面からも好ましくない。このため、1000℃以下、よ
り好ましくは800℃以下の軽度な炭化が好ましい。ま
た、その下限温度は炭化が円滑に行われるなら特に制限
されないが、賦活収率の面及びコスト的に不融化処理と
連続して実施されることが有利なため350℃以上が好
ましい。
【0018】5)ミルド化 このようにして得られた、不融化繊維或いは炭化繊維
は、マット、フェルト状のままでも賦活し電極材とする
ことが出来るが、賦活助材であるアルカリ金属化合物と
の均一混合、賦活反応による比表面の均一性及び電極材
の嵩密度を向上させるために、賦活前に粉砕(ミルド
化)することが好ましい。この場合、粒径としては、レ
ーザー回折方式による平均粒径で表示すれば、5μm以
上50μm以下が好ましく、更に好ましくは、10μm
以上30μm以下である。平均粒径が50μmを越える
と電極材の嵩密度が大きくならず、また、いたずらに粒
径が小さいと、均一な賦活が困難となるので5μm以上
とするのが良い。
【0019】ミルド化の方法としては、ビクトリーミ
ル、ジェットミル、高速回転ミル等を用いることが有効
である。ミルド化には、ヘンシェルミキサーやボールミ
ル、擂潰機等による方法もあるが、これらの方法による
と繊維の直径方向への加圧力が働き、繊維軸方向への縦
割れの発生が多くなり賦活の効率及び均一性を低下させ
るので好ましくない。また、ミルド化に長時間を要し適
切なミルド化方法とは言い難い。ミルド化を効率よく行
うためには、例えばブレードを取付けたローターを高速
で回転することにより、繊維を寸断する方法が適切であ
る。繊維長は、ローターの回転数、ブレードの角度等を
調整することによりコントロールすることが可能であ
る。
【0020】6)アルカリ賦活 アルカリ賦活に用いるアルカリ金属化合物としては、水
酸化カリウム、炭酸カリウム、亜硝酸カリウム、硫酸カ
リウム、塩化カリウム等が好適であるが、なかでも水酸
化カリウムが最も好ましい。上記のように、不融化繊維
又は更に炭化した炭素繊維を賦活するには、ミルド化し
た不融化繊維又は炭素繊維と、重量比で0.5倍〜5
倍、好ましくは1倍以上4倍以下のアルカリ金属化合物
を均一に混合した後、500℃以上900℃以下、好ま
しくは600℃以上800℃以下の温度で賦活処理する
ことが必要である。
【0021】アリカリ金属化合物の比率が0.5倍未満
では細孔形成の効率が悪く、一方、5倍を越えて添加し
ても得られる炭素材の比表面積の増加は少なく、非効率
的である。また、賦活温度としては、500℃未満では
反応が進み難く、900℃を越えると金属カリウムの析
出や装置の腐食の観点から好ましくない。また、賦活は
窒素等の不活性ガス中で行うことが必要である。
【0022】7)活性炭素繊維の比表面積 賦活後、反応物を常温に冷却した後、水洗等で未反応の
アルカリ金属化合物を除去し得られる、BET比表面積
で300m2 /g以上、好ましくは500〜2800m
2 /g、より好ましくは600〜2500m2 /gの比
表面積を有する等方性ピッチ系活性炭素繊維が、キャパ
シタ用電極材として優れた特性を示す。BET比表面積
は、キャパシタ容量が本発明の実施例からも解るよう
に、一義的ではないにせよ、比表面積と相関があるた
め、300m2 /g未満では充分な放電容量が得られ
ず、またその上限は特に制限されないが、いたずらに比
表面積を大きくしてもキャパシタ容量はそれに比例して
大きくならず、一方賦活に時間がかかるばかりでなく、
賦活収率が低下するため好ましくなく、通常2800m
2 /g以下である。ここで言う比表面積とは、窒素吸着
によるBET法により測定し、測定精度を考慮して一の
位を四捨五入して十の桁から表示したものを指す。
【0023】8)活性炭素繊維の細孔分布 活性炭の細孔は、通常、マクロ孔(細孔直径50nm以
上)、メソ孔(細孔直径2〜50nm)、ミクロ孔(細孔
直径0.8〜2nm)、サブミクロ孔(細孔直径0.8nm
以下)と言うように分類される。本発明者は、種々のB
ET比表面積を有する、本発明の等方性ピッチ系活性炭
素繊維と、同一原料を使用したガス賦活による活性炭素
繊維とを比較検討した結果、キャパシタの容量が、BE
T比表面積だけではなく、活性炭内部の細孔の分布状況
とも大きく関係してくることを見出した。さらに、本発
明者は、細孔分布とキャパシタ放電容量との関係を研究
した結果、細孔半径0.4〜1.5nmの領域における
細孔(A) の存在と細孔半径3.5〜6nmの領域におけ
る細孔(B) の存在とがキャパシタの放電容量との関わり
が強く、この2つの領域の細孔(A) 、(B) が両方とも存
在し、且つ適度な割合で存在する活性炭素繊維が、単位
比表面積当たりの放電容量が大きくなる傾向にあること
を見い出した。
【0024】すなわち、細孔半径0.4〜1.5nmの
細孔(A) と半径3.5〜6nmの細孔(B) との両方が存
在し、且つ細孔(A) の細孔容積(Av)と細孔(B) の細孔容
積(Bv)の割合[( Bv)/(Av)]が0.01〜0.25である
活性炭素繊維が、単位比表面積当たり最も高いキャパシ
タ容量が得られることが解った。この理由はまだ解明さ
れていないが、電気二重層を形成し実際のキャパシタ容
量に寄与する細孔は半径0.4〜1.5nmの領域の細
孔(A) であり、この存在割合が高いほど高容量を発現す
るが、この細孔半径では活性炭素繊維の内部まで電解液
が浸透しにくい欠点があり、この欠点が半径3.5〜6
nmの細孔(B) が存在することによって解消され、容量
が大きく向上すると考えられる。
【0025】但し、細孔(B) の細孔容積(Bv)が細孔(A)
の細孔容積(Av)に対し0.25を越えると、電解液の内
部への浸透に関しては有利になるが、キャパシタ容量に
寄与する細孔(A) の比表面積当たりの存在割合が減少す
ることとなり好ましくない。また、半径6nm以上の大
きな細孔の存在は、電解液の浸透ではより有利な方向で
はあるが、同程度の比表面積における、活性炭素繊維の
賦活収率が低下するため好ましくない。なお、本発明に
おいて細孔分布及び細孔容積の測定は、半径3.5nm
以上の比較的に大きな細孔は水銀ポロシメーターによ
り、半径2nm以下の細孔は、窒素吸着によるBETの
測定の結果を、MP法で解析することで行った。
【0026】<水銀ポロシメーター>半径約3.5nm
以上のマクロポア測定法として一般的に用いられる測定
方法で、試料を入れたセルに真空下で水銀を注入し、こ
れに圧力を加えて試料細孔内に水銀を圧入する。種々の
圧力で細孔内に圧入された水銀の容積(細孔容積)を測
定し、円筒状細孔を仮定した細孔半径と圧力との関係式
(1) 及び微小細孔半径区間での細孔容積分率と全細孔容
積との関係式(2) から、細孔分布を算出する。 r=−2σcosθ/P×10-6 ・・・・(1) r:細孔半径(nm) σ:水銀の表面張力(dyn/cm) θ:水銀の試料に対する接触角(°) P:水銀注入圧力(N/m2 ) φ=(dV/V)×100 ・・・・(2) φ:細孔容積分率(%) V:全区間累積細孔容積(ml/g) dV:細孔半径区間drでの細孔容積(ml/g) <MP法>主としてミクロ孔の解析に用いられる手法
で、窒素吸着によるBET測定の結果をt−プロット
し、折れ曲がり付近の曲率解析で算出する。
【0027】〔II〕 電気二重層キャパシタ電極の製
造: 1)本発明において電極を作製する方法は特に限定され
ない。従来知られている電極の製造手法をそのまま使用
することが出来る。即ち、光学的等方性ピッチ系活性炭
素繊維に、ポリエチレンやポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の
バインダーを添加して、加圧ロール成型してシート状或
いは板状にし電極材とすることが可能である。この時、
導電材料として黒鉛粉やアセチレンブラック等を添加す
ることも有効である。また、マット、フェルト状のもの
に集電性を向上させるためにアルミニウム等の導電材を
蒸着し電極とすることも可能である。さらに、ペーパー
化した後電極とすることも可能である。このようにして
作製された電極は、所望の大きさ、形状に切断しセパレ
ーターを両極の間に介在させ、容器に挿入後電解液を注
入し、封口板、ガスケットを用いて封口をかしめて単極
セルとすることが出来る。
【0028】2)本発明に使用する電解液としては、有
機溶媒系、或いは水系のいずれのものも使用することが
出来るが、特に有機溶媒系が好ましい。有機溶媒として
は、例えばプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクト
ン、ジメチルスルフォキシド、ジメチルフォルムアミ
ド、アセトニトリル、エチレンカーボネート、テトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン等を挙げることが出来
る。これらの有機溶媒は、一種または二種以上の混合溶
媒として用いることも出来る。また、これらの溶媒は水
との親和性が高く水の溶解性の高いものであり、一般的
には水と任意の割合で混合しで用いることが出来る。
【0029】さらに,これらの溶媒中で使用される電解
質としては、金属の陽イオン、4級アンモニウムカチオ
ン、カルボニウムカチオン等の陽イオンと陰イオンの塩
を挙げることが出来る。ここで用いられる陰イオンとし
ては、ClO4 - 、BF4 - 、PF4 - 、PF6 - 、A
sF6 - 等が挙げられる。具体的な電解液としては、例
えばLiClO4 、BuN・ClO4 、NaBF4 等が
挙げられる。
【0030】有機非水系極性溶媒の場合の電解質の濃度
は0.5M/L〜3M/Lにするのが良い。特に好まし
くは1M/L〜2M/Lの範囲である。本発明に使用す
る水系電解液とは溶媒として水を使用したものであり、
例えばNaCl、NaOH、KOH、HCl、H2SO4
等の水溶液を挙げることができるが、特に入手の容易性
とキャパシタの容量の面から硫酸水溶液の使用が望まし
い。 〔III〕 電気二重層キャパシタの構造 本発明の電気二重層キャパシタの代表的構造を図1に示
す。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが,本発明はそれに限定されるものではない。 <放電容量の測定>電気二重層キャパシタの放電容量
は、定電流放電法から求めた。すなわち、定電流で放電
させ、その時の放電曲線をほぼ直線と見なし、キャパシ
タ電圧の時間的変化率より直流静電容量を算出した。ま
た、活性炭素繊維単位重量当たりの放電容量(F/g)
は、正・負両極の活性炭素繊維の合計重量から求めた。
【0032】(実施例1〜3)石油の分解残渣油を熱処
理して得たメトラー軟化点270℃の光学的等方性ピッ
チを幅2mmのスリット中に直径0.2mmの紡糸孔を
一列に1,000個有する口金を用いてメロトブロー紡
糸しピッチ繊維を製造した。この紡出されたピッチ繊維
を捕集部分が35メッシュのステンレス製金網で構成さ
れたベルトの背面から吸引してベルト上に捕集した。得
られたピッチ繊維のマット状物を空気中で平均昇温速度
4℃/分で不融化処理を行い不融化繊維を得た。該不融
化繊維を、窒素ガス中で700℃で炭化処理を行い炭素
繊維マットを得た。次いで、高速回転ミルで平均粒径2
5μmになるように粉砕(ミルド化)を行い炭素繊維ミ
ルドとした。
【0033】この炭素繊維ミルドに重量比で2または4
倍の水酸化カリウムを加え、均一に混合し700℃また
は800℃で2時間、窒素雰囲気下で賦活処理を行い、
次いで、常温に冷却後、反応物をイソプロピルアルコー
ル中に投入した後、中性になるまで水洗し、BET比表
面積が1620m2 /g、2010m2 /g、2560
2 /gの比表面積を持つ活性炭素繊維を3種製造し
た。得られた活性炭素繊維の収率は、比表面積に反比例
し低下する傾向が見られるものの、それぞれ85wt
%、77wt%、72wt%と高いものであった。これ
らの概要を表1に示す。それぞれの活性炭素繊維の細孔
の分布状態を、水銀ポロシメーターとMP法による解析
結果に基づき算出した結果をあわせて表1に示す。
【0034】また、該活性炭素繊維にアセチレンブラッ
クを10wt%導電助剤として添加し、バインダーとし
てPTFEを7wt%添加して圧延成型した後、ニッケ
ルメッシュ上に圧着し電極とし、図1に示すように正・
負極の電極間にセパレータとして濾紙を用い、電解液に
電解質として1Mの過塩素酸リチウムを含むプロピレン
カーボネートを用い電気二重層キャパシタを試作し容量
の測定を行った結果も表1に示す。得られた放電容量
は、39F/g、42F/g、44F/gと比較的に大
きな値を示した。
【0035】(比較例1〜3)実施例1で得られた炭素
繊維マットを用い炭酸ガス40%の雰囲気下、温度を9
50℃とし、処理時間を、3時間、4時間、6時間と変
化させ、BET比表面積が、1580、2050、25
00m2 /gの3種の活性炭素繊維を製造した。
【0036】それぞれの賦活収率は38wt%、24w
t%、19wt%であり、比表面積の増加に伴い極端に
収率の低下が見られた。これら活性炭素繊維を実施例1
と同様に、水銀ポロシメーターとMP法により解析を行
った結果を実施例と合わせて表2に示す。また、該活性
炭素繊維を平均粒径25μmに粉砕したものを用い、実
施例1と同様に電気二重層キャパシタを試作し容量の測
定を行った。放電容量は、比表面積の増加に伴い増大し
たが、20F/g、24F/g、32F/gと実施例よ
り劣るものであった。
【0037】
【表1】
【0038】(実施例4)実施例1で得られた不融化繊
維を、高速回転ミルで平均粒径25μmになるように粉
砕を行った。この不融化繊維ミルドに重量比で4倍の水
酸化カリウムを加え、均一に混合し700℃で2時間、
窒素雰囲気下で賦活処理を行い、次いで、常温に冷却
後、反応物をイソプロピルアルコール中に投入した後、
中性になるまで水洗し、BET比表面積が1880m2
/gの活性炭素繊維を製造した。得られた活性炭素繊維
の収率は、83wt%であった。また、細孔の分布状態
を、実施例1と同様に水銀ポロシメーターとMP法によ
る解析結果に基づき算出した結果を表2に示す。また、
実施例1と同様にい電気二重層キャパシタを試作し容量
の測定を行った結果もあわせて表2に示す。 (比較例4)実施例1で得られた炭素繊維マットを粉砕
しないで、実施例1と同様の賦活条件で賦活処理を行
い、次いで、常温に冷却後、反応物をイソプロピルアル
コール中に投入した後、中性になるまで水洗し、BET
比表面積が1640m2 /gの活性炭素繊維を製造し
た。得られた活性炭素繊維の収率は、85wt%であっ
た。該活性炭素繊維を、高速回転ミルで平均粒径25μ
mになるように粉砕を行った後、細孔の分布状態を、実
施例1と同様に水銀ポロシメーターとMP法による解析
結果に基づき算出した結果を表2に示す。粉砕による影
響のためか、比較的に大きな半径3.5〜6nmの細孔
の存在は検出されなかった。また、実施例1と同様にい
電気二重層キャパシタを試作し容量の測定を行った結果
も合わせて表2に示す。
【0039】(参考例1)実施例1で得られた炭素繊維
ミルドに重量比で4倍の水酸化カリウムを加え、均一に
混合し500℃で6時間、窒素雰囲気下で賦活処理を行
い、次いで、常温に冷却後、反応物をイソプロピルアル
コール中に投入した後、中性になるまで水洗し、BET
比表面積が1500m2 /gの活性炭素繊維を製造し
た。得られた活性炭素繊維の収率は、86wt%であっ
た。該活性炭素繊維の細孔の分布状態を、実施例1と同
様に水銀ポロシメーターとMP法による解析結果に基づ
き算出した結果を表2に示す。また、実施例1と同様に
い電気二重層キャパシタを試作し容量の測定を行った結
果も合わせて表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】以上の通り、本発明の光学的等方性ピッ
チ系活性炭素繊維を電極材に用いた電気二重層キャパシ
タは高放電容量を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気二重層キャパシタの代表的構
造を示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細坪 富守 茨城県鹿島郡神栖町東和田4番地 株式会 社ペトカ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的等方性ピッチ系不融化繊維を或い
    は不融化後に350℃以上1000℃以下の温度で炭化
    した光学的等方性ピッチ系炭素繊維を、平均粒径5μm
    以上50μm以下に粉砕したものを、アルカリ賦活処理
    し得られることを特徴とする活性炭素繊維。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の活性炭素繊維を電極材と
    して用いることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 活性炭素繊維が、窒素吸着を用いたMP
    法により測定される細孔半径が0.4〜1.5nmの細
    孔(A) と水銀ポロシメーターで測定される細孔半径3.
    5〜6nmの細孔(B) との両方を保有し、且つ細孔(A)
    の細孔容積(Av)と細孔(B) の細孔容積(Bv)の割合[( Bv)
    /(Av)]が0.01〜0.25である活性炭素繊維を電極
    に用いることを特徴とする請求項2項記載の電気二重層
    キャパシタ。
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