JPH112932A - 濃度検出装置およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

濃度検出装置およびこれを用いた画像形成装置

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JPH112932A
JPH112932A JP9153162A JP15316297A JPH112932A JP H112932 A JPH112932 A JP H112932A JP 9153162 A JP9153162 A JP 9153162A JP 15316297 A JP15316297 A JP 15316297A JP H112932 A JPH112932 A JP H112932A
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JP9153162A
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Mariko Emi
真理子 江見
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光センサからの出力信号からノイズ成分を除
去し、高精度な濃度検出を行うこと。 【解決手段】 本発明は、感光体10上に形成されたト
ナーパッチの濃度を光センサSで検出し、この光センサ
Sから出力される信号にデジタルフィルタ処理手段6で
所定の信号処理を施してノイズ成分を除去し、この処理
後の信号を用いて演算手段7で濃度検出値を算出する濃
度検出装置1である。また、この濃度検出装置1を備え
た画像形成装置でもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濃度検出用のトナ
ー像を形成し、この濃度を検出することで画像濃度制御
を行う濃度検出装置およびこれを用いた画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置では、画
像形成における濃度制御のため、感光体などの像担持体
上に濃度検出用のトナー像(以下、「トナーパッチ」と
言う。)を形成して光センサでその濃度を読み取り、こ
の濃度検出結果に基づき濃度制御が行う濃度検出装置を
備えている。
【0003】濃度検出装置では、光センサにより感光体
表面(地肌)からの反射光出力(地肌部出力)とトナー
パッチからの反射光出力(トナーパッチ出力)とを得
て、これらの比をとることで、地肌部出力によるトナー
パッチ出力の影響や光センサの光量変動の影響を取り除
くことが行われている。
【0004】特開平4−146459号公報では、感光
体ドラムの偏心やドラム表面傷、汚れによって発生する
周期的なセンサ出力の変動を取り除くため、感光体地肌
部の測定位置とトナーパッチ測定位置とを同期させるこ
とで、より精度よく反射光を読み取る技術が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−146459号公報に記載される技術のように、感
光体地肌部の測定位置とトナーパッチ測定位置とを同期
させようとすると、画像形成における処理時間の遅延を
招くことになる。
【0006】例えば、複写機の場合にはスタートボタン
を押してから最初のコピーが出力されるまでの時間が長
くなったり、CMP(Copy Per Minuite)を低下させ、
生産性の低下を招くことになる。
【0007】また、装置の制約上、自由にトナーパッチ
を作成したり読み取ったりすることができず、同期をと
るのは困難である。さらに像担持体が劣化してくると、
トナーや汚れなどの細かい傷が徐々に増え、センサ出力
のノイズが増加してトナーパッチ出力のばらつきを増加
させてしまう。このような状態で地肌部の測定位置とト
ナーパッチ測定位置との同期をとってトナーパッチ出力
のばらつきを抑えようとすると、非常に高精度な同期制
御が必要となり、外乱に対して正確な濃度検出を行うの
が困難となる。
【0008】よって、本発明は同期をとる必要なく短時
間で高精度なトナーパッチ濃度の検出を行うことができ
る濃度検出装置およびこれによって安定した濃度制御を
行うことができる画像形成装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために成された濃度検出装置およびこれを用
いた画像形成装置である。すなわち、本発明の濃度検出
装置は、像担持体上に濃度検出用のトナー像を形成する
トナー像形成手段と、像担持体上に形成された濃度検出
用のトナー像の濃度を検出する検出手段と、検出手段か
ら出力される信号に所定の処理を施す出力信号処理手段
とを備えている。また、上記構成から成る濃度検出装置
を備えた画像形成装置でもある。
【0010】本発明の濃度検出装置では、濃度検出用の
トナー像の濃度を検出手段で検出し、その検出手段から
出力される信号に対して出力信号処理手段で所定の処理
を施していることから、検知手段からの信号にノイズが
含まれていても、このノイズを除去することができるよ
うになる。
【0011】また、この濃度検出装置を備えた画像形成
装置では、検知手段からの信号のノイズを除去できるこ
とから、正確な濃度検出値に基づく濃度制御を行うこと
ができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の濃度検出装置およ
びこれを用いた画像形成装置における実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本実施形態における濃度検出
装置を説明するブロック図、図2は光センサの構成を説
明する図、図3はカラー複写機の構成図である。
【0013】先ず、本実施形態における濃度検出装置を
適用する画像形成装置の一つであるカラー複写機の構成
について説明する。図3に示すように、カラー複写機1
00は、大きく分けて、原稿台に載置された原稿の画像
を読み取るスキャナー部110と、読み取った画像デー
タを処理する画像処理部120と、処理された画像デー
タに従ってレーザを駆動し感光体10に光ビームを照射
するROS(Raster Output Scanner )光学部130
と、画像を形成する画像形成部140とから構成され
る。
【0014】また、画像形成部140は、感光体10、
ロータリー現像装置20、トナーディスペンス装置2
1、用紙トレイ50、用紙搬送装置51、転写装置3
0、定着装置40および光センサSを主要構成としてい
る。
【0015】この他、感光体10の周囲には、その回転
方向に沿って帯電装置11、感光体表面の電位を測定す
る電位計12、クリーナー装置13および除電ランプ1
4、が順に配置されている。また、転写装置30は転写
ドラム31を備えており、この転写ドラム31が感光体
10と隣接して配置されている。
【0016】画像形成の際、この感光体10の表面は帯
電装置11によって一様にマイナス帯電される。また、
感光体10の表面には、スキャナー部110で読み取っ
た画像に基づくレーザ光がROS光学部品部130から
照射され、静電潜像が形成される。
【0017】感光体10の表面に静電潜像が形成される
と、ロータリー現像装置20は、トナーディスペンス装
置21から第1色目(Bk:黒)のトナーを受け取り、
そのトナーにより感光体10表面の静電潜像を現像す
る。
【0018】現像された画像は、用紙トレイ50から用
紙搬送装置51によって搬送され転写ドラム31に巻き
付けられた用紙に転写される。第1色目の画像転写が終
わると、同様に第2色目(Y:黄)の画像が用紙に転写
される。そして、第3色目(M:マゼンタ)、第4色目
(C:シアン)の画像についても同様に用紙に転写され
る。
【0019】全色のトナーの画像転写が完了すると用紙
は転写ドラム31から剥離され、定着装置40へ送られ
る。定着装置40では、送られてきた用紙に転写されて
いる画像を所定の定着処理で定着させ、カラー複写機1
00の外部へ排出する。
【0020】このようなカラー複写機100において
は、設定した濃度のトナー像を正確に感光体10へ形成
するため、所定のタイミングでトナーパッチを感光体1
0表面に形成し、光センサSを用いてその濃度を検出し
ている。例えば、トナーパッチは、長さ16mm、幅1
4mmの四角形トナー像から成り、光センサSによって
このトナーパッチの濃度を0.2msec毎(0.03
2mm毎)センシングしてその平均値を検出するように
している。
【0021】次に、この光センサSを用いた本実施形態
における濃度検出装置を説明する。図1に示すように、
本実施形態における濃度検出装置1は、感光体10の表
面(地肌)からの反射光およびトナーパッチからの反射
光を得る光センサSと、光センサSからの出力信号を増
幅するアンプ2と、増幅された出力信号をデジタル信号
に変換するA/Dコンバータ3と、感光体10の劣化状
態を検出する劣化検出手段4と、複数のデジタルフィル
タの切り換えを行うデジタルフィルタ切り換え手段5
と、選択されたデジタルフィルタを用いて信号処理を行
うデジタルフィルタ処理手段6と、デジタルフィルタ処
理後の信号を用いて濃度検出値を演算する演算手段7と
を備えている。
【0022】このような濃度検出装置1は、所定の回路
素子および処理プログラムによって構成されており、図
3に示すカラー複写機100においては、図示しないC
PUによって制御される。
【0023】図2に示すように、感光体10の表面(地
肌)からの反射光およびトナーパッチからの反射光を得
る光センサSは、例えば反射型センサから成り、筐体構
造をなすセンサ本体の内部に発光ダイオードLEDとフ
ォトトランジスタP/Tとが組み込まれた構成となって
いる。
【0024】すなわち、この発光ダイオードLEDから
の出射光が所定の角度αで感光体10の表面もしくはそ
こに形成されたトナーパッチに照射されると、同じ角度
αで反射した正反射光がフォトトランジスタP/Tに入
射するようになっている。
【0025】フォトトランジスタP/Tは、受光した反
射光を光電変換し、反射光の光量に応じた電気信号を出
力する。本実施形態ではこの光センサSからの出力信号
に対して所定の処理を施し、高精度な読み取りを行う。
【0026】図1に示すように、本実施形態の濃度検出
装置1は、光センサSからの出力信号をアンプ2で増幅
し、A/Dコンバータ3でこの増幅された出力信号をデ
ジタル信号に変換する。
【0027】ここで、感光体10の表面(地肌)からの
反射光による出力信号をA/Dコンバータ3によりデジ
タル信号へ変換したのもを地肌デジタル信号(Vc)、
トナーパッチからの反射光による出力信号をA/Dコン
バータ3によりデジタル信号へ変換したものをトナーパ
ッチデジタル検出値(Vp)と言う。
【0028】また、地肌デジタル信号(Vc)およびト
ナーパッチデジタル検出値(Vp)から濃度制御のため
に必要な濃度検出値は以下の(1)式によって求める。 濃度検出値=(Vp/Vc)×200 …(1) なお、上記(1)式で乗じている200はCPUによる
演算のオーバーフローを防ぐための係数である。
【0029】このように、トナーパッチデジタル検出値
(Vp)と地肌デジタル信号(Vc)との比をとること
で、光センサSの汚れ、あるいは温度による検出値のば
らつきを除去することができる。
【0030】ここで、感光体10の表面状態による光セ
ンサSの出力信号変化について説明する。図4は感光体
の劣化によるセンサ出力の変化を示す図であり、(a)
はカラー複写機によるコピー枚数が50枚のとき、
(b)は同コピー枚数が30000枚のときを示してい
る。
【0031】感光体の表面にはレーザ光の干渉縞を避け
るためのホーニング処理が施されており、図4(a)に
示すようにコピー枚数が少ない状態でも光センサによる
センサ出力としては感光体の表面状態による細かな反射
むらを受けたり、感光体ドラムの偏心などの影響により
わずかなうねりを生じる。
【0032】この感光体が劣化してくると、クリーナー
で除去し損ねたトナーや細かな塵などで感光体表面に傷
がつき、感光体周方向に無数の細線のような削り跡が発
生する。このため、図4(b)に示すようにコピー枚数
が多くなると感光体の劣化が進み、光センサによるセン
サ出力は、この傷の影響を受けて高周波が乗った状態と
なる。
【0033】図5はコピー枚数に対する劣化(傷レベ
ル、ピーク周波数)を説明する図である。すなわち、感
光体の表面の傷レベルとしては、コピー枚数が増加する
ほど大きくなっていき、これに伴いセンサ出力の波形に
おけるピーク周波数も高くなっていくことが分かる。な
お、図5においてk=1000である。また、ピーク周
波数とは、感光体の地肌部分を0.15mm間隔で合計
4096点サンプリングしFFT(Fast Fourier Trans
form)解析して求めた周波数のことである。
【0034】このような劣化は感光体に限らず中間転写
ベルト上でも同様であり、この表面からの反射光を検出
する場合であっても同じことが言える。
【0035】本実施形態では、このように感光体の劣化
によって周波数成分の異なるセンサ出力を用い正確な濃
度検出値を算出するため、図1に示すデジタルフィルタ
処理手段6によって濃度検出値を演算する前のセンサ出
力に対して信号処理を施している。
【0036】また、図4(a)、(b)に示すように、
感光体の劣化によって変化するセンサ出力に応じてデジ
タルフィルタでの処理特性をデジタルフィルタ切り換え
手段5によって切り換え、種々のセンサ出力に対しても
最適な信号処理を行い、安定した濃度検出値を算出でき
るようにしている。
【0037】この切り換えを行うデジタルフィルタ切り
換え手段5は、劣化検出手段4により検出した感光体1
0の劣化の状態に基づき所定の係数を選択し、この係数
によって処理特性の異なるデジタルフィルタを設定して
光センサSからのセンサ出力に対して最適な処理を施す
ようにしている。
【0038】次に、本実施形態の濃度検出装置1による
デジタルフィルタの係数選択の手順を図6のフローチャ
ートに基づいて説明する。なお、図6に示されない符号
は図1を参照するものとする。
【0039】先ず、ステップS101に示すように、ト
ナーパッチの作成タイミング時にコピー枚数(CV:Co
py Volume )を検知する。CVの検知は劣化検出手段4
が例えば処理カウンタ(コピー枚数を計数するカウン
タ)の値を読み取ることで得る。
【0040】次に、ステップS102〜S104では、
このCVの値がどの範囲に入っているかを判断する。こ
の例では、CVの値が10k(k=1000)以下の場
合、ステップS102の判断でYesとなり、ステップ
S105に示す係数を選択する。
【0041】また、CVの値が10kから30kの間と
なる場合、ステップS102の判断でNo、ステップS
103の判断でYesとなり、ステップS106に示す
係数を選択する。さらに、CVの値が30kから50
kの間となる場合、ステップS102の判断でNo、ス
テップS103の判断でNo、ステップS104の判断
でYesとなり、ステップS107に示す係数を選択
する。
【0042】また、CVの値が50kを越える場合に
は、ステップS102〜S104の全てNoとなり、ス
テップS108に示す係数を選択する。
【0043】デジタルフィルタ切り換え手段5は、この
ようにCVの値に基づき係数を選択する。ここで、デジ
タルフィルタ切り換え手段5で選択する係数〜とデ
ジタルフィルタにおけるフィルタ係数および除去する周
波数領域との関係を説明する。
【0044】使用するデジタルフィルタとしては、以下
の(2)式に示すバンドパスフィルタHBPを用いる。ま
た、このバンドパスフィルタにおけるフィルタ係数hBP
は以下の(3)式のようになる。
【0045】
【数1】
【0046】
【数2】
【0047】(2)式に示すバンドパスフィルタでは、
(3)式に示すフィルタ係数の値を変えることで、除去
する周波数領域を変えることができる。
【0048】デジタルフィルタ切り換え手段5は、除去
する周波数領域の異なる複数のフィルタ係数と先のステ
ップS105〜S108で選択した係数〜とを対応
させて、テーブルデータとして記憶している。このテー
ブルデータの例を図7に示す。
【0049】すなわち、係数の場合は(3)式に対応
するフィルタ係数hBPとして2cos(0.35πn)hL (n) を
用い、これによって3〜4kHzの周波数領域を除去す
る。また、係数の場合は(3)式に対応するフィルタ
係数hBPとして2cos(0.45πn)hL (n) を用い、これに
よって3〜6kHzの周波数領域を除去する。さらに、
係数の場合は(3)式に対応するフィルタ係数hBP
して2cos(0.6 πn)h L (n) を用い、これによって3〜
9kHzの周波数領域を除去する。また、係数の場合
は(3)式に対応するフィルタ係数hBPとして2cos(0.
75πn)hL (n)を用い、これによって3〜12kHzの
周波数領域を除去する。
【0050】つまり、デジタルフィルタ切り換え手段5
によって係数〜を選択することにより、センサ出力
の信号のうち除去できる周波数領域を各々設定できるよ
うになる。
【0051】次に、図6に示すステップS109では、
先に選択された係数〜に対応するフィルタ係数(図
7参照)で設定されたバンドパスフィルタを用い、セン
サ出力に対する信号処理を行う。この信号処理はデジタ
ルフィルタ処理手段6で行う。
【0052】デジタルフィルタ処理手段6では、(2)
式に示すバンドパスフィルタを備えており、デジタルフ
ィルタ切り換え手段5で選択した係数〜に応じたフ
ィルタ係数によりバンドパスフィルタを構成し、センサ
出力から所定の周波数領域を除去して出力する。
【0053】なお、図7に示すテーブルデータをデジタ
ルフィルタ処理手段6に備えておき、デジタルフィルタ
切り換え手段5からはCVに応じた係数〜のみを送
り、デジタルフィルタ処理手段6でこの係数〜に応
じたフィルタ係数をテーブルデータから求めるようにし
てもよい。
【0054】このように係数を選択してセンサ出力に対
する信号処理を施すことで、感光体の劣化に応じて発生
する高周波領域のノイズ成分を除去することができ、演
算手段7で(1)式を用いて濃度検出値を演算するにあ
たり、ノイズに影響を受けない正確な値を算出できるよ
うになる。
【0055】高周波成分を多く含む信号出力と低周波成
分を多く含む信号出力とにおいて同じサンプリング周期
でサンプリングを行った場合、各々の出力波形における
1周期内でのサンプリング数は低周波成分を多く含む信
号の方が多くとれることになる。
【0056】例えば、図7で除去したい周波数範囲は、
係数で4kHz−3kHz=1kHz、係数で12
kHz−3kHz=9kHzとなる。これを同じサンプ
リング周期でサンプリングしたとき、係数の方が検出
精度が上がる。予め、劣化を予測しておいて係数の周
波数範囲を除去するフィルタを使用すると、前記の理由
で低周波ノイズにとって精度の悪いフィルタを使用して
いることになり、結果的に濃度検出精度が落ちる。本実
施形態のようにフィルタ係数を切り換えることで、初期
状態より精度の良いフィルタを使用することができ、検
出精度を向上させることができるようになる。
【0057】本実施形態では、このようにセンサ出力に
対して所定の信号処理を施してノイズ成分を除去できる
ことから、感光体地肌の測定位置とトナーパッチの測定
位置との同期がとれていなくても、これによるばらつき
を吸収することができ、同期をとらなくても高精度な濃
度検出を行うことが可能となる。
【0058】また、トナーパッチの作成タイミングとし
ては、例えば5コピーに1回の割合程度で作成して、コ
ピー処理の生産性低下を抑制している。
【0059】なお、本実施形態では、劣化検出手段4に
よってコピー枚数を検知することにより感光体10の劣
化を判断し、デジタルフィルタ切り換え手段5による係
数選択を行うようにしたが、劣化の判断はこれに限定さ
れることはない。
【0060】例えば、感光体10の傷周期によって判断
することもできる。傷周期による劣化の判断では、所定
間隔で感光体10表面を一周分読み取り、その際の反射
むら(センサ出力のむら)の周期を得て劣化を判断す
る。そして、この周期を取り除くようなデジタルフィル
タを選択するようにしてもよい。
【0061】また、上記実施形態では係数として〜
を用いたが、本発明はこれに限定されずさらに細かいス
テップで係数を設定したり、反対に粗いステップ係数を
設定してもよい。さらに、係数に対応して設定したフィ
ルタ係数の値すなわち除去する周波数領域も上記例に限
定されることはない。
【0062】また、本実施形態における濃度検出装置1
は、図3で示すカラー複写機100に適用する以外に
も、プリンタやファクシミリ、およびこれらの機能を備
えたいわゆる複合機であっても適用可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の濃度検出
装置およびこれを用いた画像形成装置によれば次のよう
な効果がある。すなわち、検出手段から出力される信号
に対して所定の処理を施していることから、検出手段か
らの信号にノイズが含まれていてもこのノイズを除去す
ることができ、像担持体の地肌部測定位置と濃度検出用
のトナー像の測定位置とを同期させなくても正確な濃度
検出値を得ることが可能となる。また、外乱に強い濃度
検出を行うことが可能となる。
【0064】これによって、画像形成装置における濃度
制御において装置上の制約を受けずに濃度検出用のトナ
ー像を形成することができ、生産性を向上させることが
可能となる。また、濃度検出用のトナー像を形成するタ
イミングすなわち濃度制御タイミングの選択範囲が広が
り、制御精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態を説明するブロック図である。
【図2】 光センサの構成を説明する図である。
【図3】 カラー複写機の構成図である。
【図4】 劣化によるセンサ出力の変化を示す図であ
る。
【図5】 コピー枚数に対する劣化を説明する図であ
る。
【図6】 係数選択のフローチャートである。
【図7】 テーブルデータの例を示す図である。
【符号の説明】
1…濃度検出装置、2…アンプ、3…A/Dコンバー
タ、4…劣化検出手段、5…デジタルフィルタ切り換え
手段、6…デジタルフィルタ処理手段、7…演算手段、
10…感光体、S…光センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に濃度検出用のトナー像を形
    成するトナー像形成手段と、 前記像担持体上に形成された前記濃度検出用のトナー像
    の濃度を検出する検出手段と、 前記検出手段から出力される信号に所定の処理を施す出
    力信号処理手段とを備えていることを特徴とする濃度検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記出力信号処理手段は、 複数のデジタルフィルタと、 前記複数のデジタルフィルタの中から一つを選択するフ
    ィルタ選択手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1記載の濃度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記出力信号処理手段は、 各々処理特性の異なる複数のデジタルフィルタに対応し
    た複数の係数を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された複数の係数の中から処理特性
    に応じた一つを選択する係数選択手段と、 前記係数選択手段で選択された係数を用いて所定の処理
    特性を演算する特性演算手段とを備えていることを特徴
    とする請求項1記載の濃度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のデジタルフィルタは、前記検
    出手段から出力される信号に対して各々異なる周波数成
    分を除去するものから成ることを特徴とする請求項2ま
    たは3記載の濃度検出装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のデジタルフィルタは、前記像
    担持体の表面における劣化状態に応じて異なる処理特性
    を備えていることを特徴とする請求項2または3記載の
    濃度検出装置。
  6. 【請求項6】 前記劣化状態は、前記像担持体による画
    像形成回数に応じて求めることを特徴とする請求項5記
    載の濃度検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のうちいずれか1項に記
    載の濃度検出装置を備えていることを特徴とする画像形
    成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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