JPH11292985A - 樹脂成形体 - Google Patents

樹脂成形体

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JPH11292985A
JPH11292985A JP10104388A JP10438898A JPH11292985A JP H11292985 A JPH11292985 A JP H11292985A JP 10104388 A JP10104388 A JP 10104388A JP 10438898 A JP10438898 A JP 10438898A JP H11292985 A JPH11292985 A JP H11292985A
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JP
Japan
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resin composition
resin
thickness
weight
filler
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Application number
JP10104388A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Katano
弘章 片野
Sachiko Nakao
幸子 中尾
Yoshihiro Hase
善博 長谷
Manabu Fujitani
学 藤谷
Fumihiko Oda
文彦 織田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然石の風合いを出すことのできる樹脂成形
体を提供する。 【解決手段】 厚さ1mmにおける厚さ方向の全光線透
過率が35%以下の樹脂組成物100重量部に対し、平
均厚さ1〜200μm、面の最大長さが0.1〜5m
m、平均厚さと面の最大長さとの比が1:25以上であ
り、面の最小長さと面の最大長さとの比が1:1〜1:
5、樹脂組成物に配合したとき視認可能である板状充填
材を0.1〜10重量部配合してなる板状充填材配合樹
脂組成物からなり、厚さ1mmにおける厚さ方向の全光
線透過率が0.05〜20%である樹脂成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種トレイ、キッチン
システム、浴槽、壁材、テーブルトップ、床材など住宅
資材、家具、室内装飾材、表示用資材などに利用される
樹脂成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トレイ、キッチンシステム部材、
テーブルトップなどの住宅資材などには、おもにセラミ
ックなどの無機質材料、塩化ビニルを主成分とする樹脂
組成物、無機充填材を含有する熱硬化樹脂組成物が利用
されてきた。しかしながら無機質材料は、成形性に乏し
く、再生利用が困難であり、塩化ビニル系樹脂組成物は
焼却時に有毒ガスを発生する危険性があり、熱硬化性樹
脂系組成物は、加工性に乏しく、再生利用が困難である
等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年の環境問題などの
点から、再生利用できる材料への期待が高まっている。
そこで、ポリカーボネート、ポリエステルなどのエンジ
ニアリングプラスチックに無機充填材を配合した樹脂組
成物が提案されている。例えば、特開平6−27966
5号公報には、ポリカーボネート系樹脂に硫酸バリウム
を配合することによりセラミック様感触をもつ成形用樹
脂組成物が記載されている。特開昭62−174261
号公報には、ポリカーボネート系樹脂にガラス粉を配合
することにより光拡散性のよい材料について、また、特
開平6−212070号公報には、ポリカーボネート形
樹脂にガラス繊維を配合した透明性のよい強化樹脂組成
物が提案されている。
【0004】一方、特開平9−194631号公報に
は、透明な熱可塑性樹脂に金属光沢を有する粒子と着色
剤とを配合することが、特開平7−258426号公報
では、エンジニアリングプラスチックに厚み2μm以
下、平均粒径100μm以下の板状充填材を配合した表
面光沢度が60%以上の品が提案されている。ところ
が、これらの樹脂組成物には意匠性の面で充分満足でき
るものではなっかた。とくに砂目調で天然素材の質感を
持つ組成物は得られない。特に特開平9−194631
号公報に記載の組成物は、メタリック外観を提供するこ
とを目的としているため、大理石などの天然石材がもつ
深みを表現することが難しい。また、特開平7−258
426号公報に記載の品では、天然石の自然な風合いを
得ることが難しいという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み鋭意検討した結果、特定の光線透過率を持つ樹脂組
成物と特定の配合材の組み合わせにより上記問題点を改
良した樹脂成形体が得られることを見いだし本発明に到
達した。すなわち本発明の要旨は、厚さ1mmにおける
厚さ方向の全光線透過率が35%以下の樹脂組成物10
0重量部に対し、平均厚さ1〜200μm、面の最大長
さが0.1〜5mm、平均厚さと面の最大長さとの比が
1:25以上、面の最小長さと面の最大長さとの比が
1:1〜1:5、かつ、樹脂組成物に配合したとき視認
可能である板状充填材を0.1〜10重量部配合してな
る板状充填材配合樹脂組成物からなり、厚さ1mmにお
ける厚さ方向の全光線透過率が0.05〜20%である
樹脂成形体に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂成形体を構成する樹
脂組成物としては、厚さ1mmにおける厚さ方向の全光
線透過率が35%以下であればよい。全光線透過率が3
5%を超えるとメタリック調となり、天然石の風合いが
得られない。通常は、樹脂成分、無機充填材および顔料
の種類と配合量、成形体の押出温度などの成形条件を調
整して、樹脂組成物の全光線透過率を調整する。
【0007】このような樹脂組成物を構成する樹脂成分
としては、ポリエステル及び/又はポリカーボネート
(以下「PC」という)などの熱可塑性樹脂が挙げられ
る。PCとしてはPCおよびPCを主成分とした共重合
体が用いられる。ポリエステルとしては、ポリブチレン
テレフタレート(以下「PBT」という)、ポリエチレ
ンテレフタレート(以下「PET」という)、ポリアリ
レート(以下「PAR」という)及びこれらの成分を主
とした共重合体が挙げられる。
【0008】ポリエステルとPCはいずれか一方を使用
しても良いが、2種以上を併用することが耐熱性、耐溶
剤性、シート成形性、加工性等のバランスをとる上で好
ましい。PCとポリエステルを併用する場合、PCとポ
リエステルの重量比は1:0.7〜1.5が好ましい。
PCが少ないと、耐熱性が劣り、一方、PCが多くなる
と耐薬品性が悪くなるので好ましくない。ポリエステル
のうち、PBTが少ないと耐薬品性が悪くなり、多いと
耐熱性が悪くなり好ましくない。また、PETは少ない
とシート成形性および加工性が悪くなり、多いと耐衝撃
性に問題が生じるおそれがあるので好ましくない。
【0009】これらの樹脂成分には、必要に応じアクリ
ルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂、ポリス
チレン、ポリエーテルイミド、ポリオレフィンなど他の
ポリマーを添加してもよい。樹脂組成物に配合される無
機充填材としては、硫酸バリウム、硫酸カルシウムなど
の硫酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭
酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどの
水酸化物、酸化珪素を20重量%以上含有する酸化物な
どが挙げられる。酸化珪素を20重量%以上含有する酸
化物は、好ましくは、酸化珪素を30重量%以上含有
し、具体的には、ガラス、シリカ、セメント、石英、フ
ライアッシュ、クレー、タルクなどが挙げられ、ガラス
としては、繊維状、板ガラスを粉砕して得られたような
無定形の粉末、ビーズ状などがあるが、無定形あるいは
ビーズ状が好ましい。無機充填材としては、好ましくは
硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ガラス、シリカが用い
られる。これの無機充填材は、あらかじめシラン系化合
物、エポキシ系化合物、ウレタン系化合物などで表面処
理されていてもよい。なお、無機顔料は無機充填材に含
まれない。
【0010】これら無機充填材の平均粒径は、通常1〜
100μm、好ましくは2〜20μmである。平均粒径
が大きすぎると成形物の表面平滑性が阻害され、また、
細かすぎると表面光沢が大きくなりすぎ、意匠性に問題
が生じるおそれがある。無機充填材の配合量は、樹脂成
分100重量部に対して、通常20〜150重量部、好
ましくは25〜100重量部、さらに好ましくは30〜
70重量部である。
【0011】無機充填材を配合することにより、剛性を
改良することができ、また、表面意匠性に変化を与える
ことが可能となる。本発明で用いる樹脂組成物は、着色
剤を配合することが好ましい。着色剤を配合することに
で意匠性を向上したり、より樹脂組成物の変色や汚染を
抑制することができる。
【0012】着色剤としては、染料、顔料、非分散性顔
料が挙げられる。特に限定は無いが、耐光性の面から無
機顔料が好ましい。無機顔料としては、酸化チタン、硫
化亜鉛、酸化鉄系顔料、クロム系顔料などが挙げられ、
その粒径は通常1μm以下である。顔料の配合量は、顔
料の着色力、隠蔽力により異なるが、樹脂成分100重
量部に対して、通常0.1〜10重量%である。
【0013】さらに、本発明で用いる樹脂組成物には、
ホスファイト系、ホスフェート系などの抗酸化剤、ベン
ゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系などの紫外線吸収
剤などの安定剤、滑材、調色剤、酸化防止剤、帯電防止
剤、抗菌剤などの添加剤を配合してもよい。本発明の特
徴の一つは、このような樹脂組成物に特定の形状の板状
充填材を特定量配合することにある。
【0014】本発明で用いられる板状充填材は、平均厚
さが1〜200μm、好ましくは10〜100μmであ
る。厚さが薄すぎると、樹脂組成物に板状充填材を混練
している間に板状充填材が折れたり曲がったりするおそ
れがあるため、取り扱いが難しく、一方、厚すぎると、
成形物の表面が荒れるという問題がある。板状充填材の
面の大きさは、面の直径のうち最も長い部分、すなわ
ち、面の最大長さが0.1〜5mm、好ましくは0.12
〜1mmである。最大長さが短かすぎると、成形体中での
板状充填材の視認が難しくなり意匠性を悪くし、一方、
長すぎると、成形体の表面を荒らすとともに、その二次
加工性をも阻害する可能性が高くなる。
【0015】板状充填材の平均厚さと面の最大厚さとの
比は、1:25以上、好ましくは1:25〜1:300
である。この比が1:25より小さいと、板状充填材の
形状が球状に近づくため、御影石など天然石のような風
合いである砂目模様を出すことができない。さらに、板
状充填材の面の形状は、面の最小長さと面の最大長さと
の比が1:1〜1:5である。この比が大きくなる、す
なわち細長くなると、砂目模様が不鮮明となり、好まし
い砂目意匠が得られない。ここで、面の最小長さとは、
面の直径のうち最も短い部分を指す。 このような板状
充填材としては、マイカ、樹脂箔片、鱗片状ガラス、金
属箔片が挙げられる。好ましくは、寸法の安定性、二次
加工性の面から、マイカ、アルミニウム箔片さらに好ま
しくは焼き付け塗装された耐熱性のアルミニウム箔片な
どの着色されたアルミニウム箔片が使用される。
【0016】板状充填材は、樹脂組成物に配合したとき
その存在が目視にて確認できる、すなわち、視認可能で
なければならない。視認不可能だと、板状充填材を配合
しても砂目模様を付与することができないからである。
板状充填材の配合量は、樹脂組成物100重量部に対し
て、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部
である。板状充填材が少なすぎると十分な砂目模様を現
出することができず、一方多すぎると、模様が密になり
落ち着いた感じを出すことができない。
【0017】樹脂組成物を構成する、熱可塑性樹脂、無
機充填材、着色剤、添加剤および板状充填材は、例え
ば、押出機、二軸押出機、ミキシングロール、ブラベン
ダーなどを用いて混練した後、Tダイを装備した押出装
置を用いてシート状に押し出し、成形用ロールを用いて
シート化する方法などを用いてシート状などに成形され
る。このとき、表面にエンボス加工を施した用ロールを
用いることにより、成形体表面の60度グロスを20%
以下に抑えることができる。成形体表面の60度グロス
が20%を超えると、例えばテーブルトップなどに用い
た場合、光の照り返しが強く作業がしにくいという問題
や、傷を紙ヤスリなどで補修すると補修した跡が目立
ち、補修性が良好であるという本発明を構成する樹脂組
成物の特徴を十分に発揮できないという問題がある。本
発明において表面光沢度は、Gardner社製 microTRIglo
ss を用いて測定した値をいう。
【0018】このようにして得られた本発明の成形体
は、厚さ1mmにおける厚さ方向の全光線透過率が0.
05〜20%、好ましくは0.1〜10%であることも
本発明の特徴のひとつである。厚さ1mmにおける厚さ
方向の全光線透過率が小さすぎると成形体の模様に深み
がなく、のっぺりした感じになり、一方、大きすぎる
と、合成樹脂製品独特の雰囲気が醸し出され、天然石材
の重厚な雰囲気が得られず、また、本発明の成形体から
なるシートと、他の材料とを積層した場合、本発明の成
形体からなるシートを通して下にある他の材料が透けて
見えてしまうので問題がある。なお、本発明において全
光線透過率は、JIS K7105 5.5測定法Aに
準拠して測定した値である。
【0019】また、本発明の成形体は、その表面の(中
心面山高さ/中心面粒度)が0.01以下である。好ま
しくは0.075以下更に好ましくは0.005以下で
ある。このことによって意匠性に優れ且つコイン汚染性
に優れたシートを得ることが出来る。この様な表面は、
無機充填材の粒径により制御する事もできるが、エンボ
ス加工を施したロールなど、金属表面上で軟化あるいは
溶融した樹脂組成物を固化する方法が好ましく使用され
る。
【0020】本発明の樹脂成形体は種々の用途に使用で
きるが、洗面台、洗面ボウル、システムキッチン、テー
ブルトップなどの家具、屋根材、外壁材、床材などの建
材、天然石の代替である人工石などの用途に特に好まし
く用いられる。
【0021】
【実施例】<樹脂組成物A>PC(三菱エンジニアリン
グプラスチック社製「ノバレックス7030」)50重
量部、PBT(三菱エンジニアリングプラスチック社製
「ノバドール5040」)30重量部、PET(三菱化
学社製「ノバペックスGS400」)20重量部、ガラ
ス粉(日本硝子繊維社製「E325」(平均粒径9μ
m、無定形))37重量部、リン系安定剤(旭電化工業
社製「PEP−36」)0.2重量部を40mm口径の
2軸押出機に供給し、260℃でTダイ(250mm、
リップクリアランス1mm、260℃)からシート状に
押出し、3本の金属ロール(直径200mm)からなる
シート成形機に供給し、サンドブラスト処理したエンボ
スロールで押圧することにより厚さ約1mmのシートを
得た。
【0022】この時、ロールの温度を50℃で成形した
ところ、全光線透過率は34%であった。また、140
℃で成形したところ、でそれぞれ全光線透過率は13%
であった。これより、ロール温度80℃で成形すれば、
1mm厚さにおける全光線透過率は13〜34%の間の
値になると考えられる。
【0023】なお、全光線透過率の測定は、厚さ1mm
に成形したシートについて、スガ試験機製全自動ヘーズ
メーターHGM−2DPを用い、測定方法はJISK7
105 5.5測定法Aに準拠して行った。
【0024】<樹脂組成物B>チタン白(堺化学工業
(株)製「SR1」(粒径0.3μm))0.25重量
部を加え、ロール温度を80℃に変えた他は樹脂組成物
Aと同様にして厚さ1mmのシートを成形した。シート
の全光線透過率は7.5%であった。
【0025】<樹脂組成物C>茶系顔料(大日精化工業
(株)製)1重量部を加えた他は樹脂組成物Bと同様に
して厚さ1mmのシートを成形した。シートの全光線透
過率は2.9%のであった。
【0026】<樹脂組成物D>酸化チタン(堺化学工業
(株)製「SR−1」(平均粒径0.25μm))3重
量部、硫化亜鉛(堺化学工業(株)製「サクトリスHD
−S」(平均粒径0.2μm))7重量部を加えロール
温度80℃に変えた他は樹脂組成物Aと同様にして、厚
さ1mmのシートを成形した。シートの全光線透過率は
実質的に0%であった。
【0027】<実施例1>樹脂組成物Aを用いてシート
を製造する際に、樹脂組成物A100重量部に対して板
状充填剤として着色アルミニウム箔片(日本防湿工業
(株)「アストロフレーク」(厚さ13μm、面の最大
長さ2.25mm、面の最小長さ0.5mm))3重量部を
押出機のベント部分から添加し、ロール温度80℃で厚
さ1mmのシートを成形した。
【0028】得られたシートの厚さ方向の全光線透過率
と表面光沢度を測定し、意匠性、板状充填材の視認可能
か否かを観察した。結果を表1に示す。表面光沢度は、
Gardner 社製 microTRIgloss を用い60゜グロスを測
定した。意匠性は○:自然な透明感を有し、砂目模様が
発現、△:砂目模様の発現あるが、透明性に劣る、×:
透明感なく、砂目模様も不十分、で判定した。
【0029】<実施例2>板状充填剤として着色アルミ
ニウム箔片の代わりにマイカ(山口雲母工業所製(厚さ
0.03mm、面の最大長さ2mm、面の最小長さ1mm))
を用いた他は実施例1と同様に行った。 結果を表1に
示す。
【0030】<実施例3>樹脂組成物Bを用いてシート
を製造する際に、樹脂組成物B100重量部に対して板
状充填材として実施例1で用いた着色アルミニウム箔片
1重量部を押出機のベント部分から添加し、ロール温度
80℃で厚さ1mmのシートを成形した。実施例1と同
様に、得られたシートの厚さ方向の全光線透過率と表面
光沢度を測定し、意匠性を観察した。結果を表1に示
す。
【0031】<実施例4>樹脂組成物Cを用いてシート
を製造する際に、樹脂組成物C100重量部に対して板
状充填材として実施例1で用いた着色アルミニウム箔片
1重量部を押出機のベント部分から添加し、ロール温度
80℃で厚さ1mmのシートを成形した。実施例1と同
様に、得られたシートの厚さ方向の全光線透過率と表面
光沢度を測定し、意匠性を観察した。結果を表1に示
す。
【0032】<比較例1>樹脂組成物Dを用いてシート
を製造する際に、樹脂組成物D100重量部に対して板
状充填材として実施例1で用いた着色アルミニウム箔片
3重量部を押出機のベント部分から添加し、ロール温度
80℃で厚さ1mmのシートを成形した。実施例1と同
様に、得られたシートの厚さ方向の全光線透過率と表面
光沢度を測定し、意匠性を観察した。結果を表1に示
す。
【0033】<比較例2>樹脂組成物Aを用いてシート
を製造する際に、樹脂組成物A100重量部に対して板
状充填材のかわりに着色した熱硬化性樹脂粒(平均粒径
0.4mmの粒状体)3重量部を押出機のベント部分から
添加し、ロール温度80℃で厚さ1mmのシートを成形
した。実施例1と同様に、得られたシートの厚さ方向の
全光線透過率と表面光沢度を測定し、意匠性を観察し
た。結果を表1に示す。
【0034】<比較例3>樹脂組成物Aを用いてシート
を製造する際に、樹脂組成物A100重量部に対して板
状充填材のかわりに炭素繊維(長さ6mm、直径の最大長
さ2mm、直径の最小長さ2mm)3重量部を押出機のベン
ト部分から添加し、ロール温度80℃で厚さ1mmのシ
ートを成形した。実施例1と同様に、得られたシートの
厚さ方向の全光線透過率と表面光沢度を測定し、意匠性
を観察した。結果を表1に示す。
【0035】<比較例4>樹脂組成物Dを用いてシート
を製造する際に、樹脂組成物D100重量部に対して板
状充填材のかわりに炭素繊維(長さ6mm、直径の最大長
さ2mm、直径の最小長さ2mm)3重量部を押出機のベン
ト部分から添加し、ロール温度80℃で厚さ1mmのシ
ートを成形した。実施例1と同様に、得られたシートの
厚さ方向の全光線透過率と表面光沢度を測定し、意匠性
を観察した。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、砂目調で天然素材の質
感や、深みを表現できる成形体を提供できる。
フロントページの続き (72)発明者 藤谷 学 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 織田 文彦 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ1mmにおける厚さ方向の全光線透
    過率が35%以下の樹脂組成物100重量部に対し、平
    均厚さ1〜200μm、面の最大長さが0.1〜5m
    m、平均厚さと面の最大長さとの比が1:25以上、面
    の最小長さと面の最大長さとの比が1:1〜1:5、か
    つ、樹脂組成物に配合したとき視認可能である板状充填
    材を0.1〜10重量部配合してなる板状充填材配合樹
    脂組成物からなり、厚さ1mmにおける厚さ方向の全光
    線透過率が0.05〜20%である樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 板状充填材がマイカまたはアルミニウム
    箔片である請求項1に記載の樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物が0.1〜10重量%の着色
    剤を含有する請求項1または2に記載の樹脂成形体。
  4. 【請求項4】 成形体表面の60度グロスが30%以下
    である請求項1ないし3いずれか1項に記載の樹脂成形
    体。
JP10104388A 1998-04-15 1998-04-15 樹脂成形体 Pending JPH11292985A (ja)

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