JPH11292460A - 天井クレ−ンのクレーンガーダ - Google Patents

天井クレ−ンのクレーンガーダ

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JPH11292460A
JPH11292460A JP9413698A JP9413698A JPH11292460A JP H11292460 A JPH11292460 A JP H11292460A JP 9413698 A JP9413698 A JP 9413698A JP 9413698 A JP9413698 A JP 9413698A JP H11292460 A JPH11292460 A JP H11292460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crane
top flange
crane girder
girder
metal resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP9413698A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Tachikake
一典 太刀掛
Akimitsu Osaki
秋光 大崎
Akihisa Matsumoto
明久 松本
Haruhiro Matsuoka
晴大 松岡
Genji Kanetani
弦治 金谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH11292460A publication Critical patent/JPH11292460A/ja
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  • Leg Units, Guards, And Driving Tracks Of Cranes (AREA)
  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗の少ないクレ−ンガ−ダを得る。 【解決手段】 天井クレ−ンのクレ−ンガ−ダを構成す
るトップフランジ1の表面1aの横行レ−ル41設置位
置に、速硬性金属樹脂3の被覆層を形成した天井クレ−
ンのクレ−ンガ−ダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天井クレ−ンの
クレ−ンガ−ダ、特に摩耗の少ないクレ−ンガ−ダに関
する。
【0002】
【従来の技術】天井クレ−ンのクレ−ンガ−ダの構造
は、ボックス構造とトラス構造に大別することができ
る。そして、ボックス構造のうちト−ショナル型と呼ば
れるものは、図2に示すように、トップフランジ21と
ボトムフランジ22との間を2枚のウェブ材23で接続
して箱型とし、この箱型の長手方向に沿って補強材であ
る複数の孔明きプレ−ト24を溶接したものであり、コ
ンベンショナル型と呼ばれるものは、図3に示すよう
に、箱型の構成はト−ショナル型と同じであるが、補強
材に孔を明けていないプレ−ト25を溶接したものであ
る。
【0003】また、トラス構造のものは、図4に示すよ
うに、2本の上下フランジ31aおよび31bを有する
I形部材31の、上方のフランジ31a同士および下方
のフランジ31b同士を接続部材32で接続するととも
に、一方のI形部材の上方のフランジ31aと他方のI
形部材の下方のフランジ31bとを補強材33で接続し
たものである。
【0004】そして、ボックス構造の場合のトップフラ
ンジ21の上面およびトラス構造の場合のI形部材31
の上方のフランジ31aの上面には、他の部材を介在さ
せることなく、横行レ−ル41が直接ボルト等で固定さ
れているのが一般的である。
【0005】図5は天井クレ−ンのクレンガ−ダおよび
横行台車部分の断面図であるが、天井クレ−ンで荷を運
搬するときには、図示していない走行レ−ルを走行する
走行車輪により、天井クレ−ンを建屋の長手方向に荷の
あるところまで移動させた後、横行台車51が荷の真上
にくるように、横行台車51を横行レ−ル41に沿って
建屋の横方向に移動させ、巻上げ装置52により荷を吊
り上げる。そして、再び横行台車51により荷を安全な
位置に移動させた後、天井クレ−ンを建屋に沿って所定
の位置まで移動させる。
【0006】このような一連の天井クレ−ンの動きの中
で、横行台車51が横行レ−ル41上を走行するときに
は、吊荷や横行台車51の自重により、横行レ−ル41
とクレ−ンガ−ダのトップフランジ(トラス構造におけ
るI形部材の上方のフランジも含む)間に摩擦力や垂直
荷重が繰り返し作用する。
【0007】横行レ−ルとクレ−ンガ−ダのトップフラ
ンジ間に摩擦力や垂直荷重が繰り返し作用すると、トッ
プフランジが摩耗して、減肉が発生する。特に、屋外に
設置されている天井クレ−ンの場合には雨水がかかるの
で、雨水がこの摩耗部分に侵入し、腐食も同時に発生す
るので、さらに大きい減肉となる。
【0008】そして、このような減肉が進行すると、ト
ップフランジとウェブ材との溶接部に応力が集中して、
亀裂が発生したり、横行レ−ルを固定しているボルトが
折損したりするので、終にはクレ−ンガ−ダを更新しな
けれならなくなるという問題がある。
【0009】そこで、従来はトップフランジの減肉対策
として、次のような対策を施している。 (1)溶接部に亀裂が発生した場合には、肉盛補修を行
う。 (2)応力集中を緩和させる。 図6に示すように、横行レ−ル41とトップフラン
ジ21間にウェアリングプレ−ト61を挿入する。 図7に示すように、横行レ−ル41とトップフラン
ジ21間にH形鋼62を挿入する。 図8に示すように、ウェブ材23の両側に山形鋼6
3を取り付け、この山形鋼63によりトップフランジ2
1と横行レ−ル41を支持する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のクレ−ンガ−ダの減肉対策には、次のような問
題点がある。どの対策も高所作業を伴うものであるの
で、安全上問題があるとともに、補修時間が長くかかっ
たり、補修費が高くなる。
【0011】さらには、いずれの対策も応急対策であ
り、減肉を発生させないという恒久対策ではない。
【0012】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、減肉が抑制で
きるクレ−ンガ−ダを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る天井クレ
−ンのクレ−ンガ−ダは、天井クレ−ンのクレ−ンガ−
ダを構成するトップフランジ表面の横行レ−ル設置位置
に、速硬性金属樹脂の被覆層を形成したものである。
【0014】また、前記速硬性金属樹脂の被覆層を、前
記横行レ−ルに沿って設けた凹部に形成し、その表面が
凹部以外の前記トップフランジの表面と同一高さとなる
ようにしたものである。
【0015】また、前記速硬性金属樹脂が高分子エポキ
シ樹脂と無機化合物の金属粉を混合させたものであり、
かつその圧縮強度が1160kg/cm2以上、硬さが
ショア硬さでHS85以上、繰り返し曲げ応力1600
kg/cm2に対して、106回以上の疲労限をもつもの
である。
【0016】このクレ−ンガ−ダを使用することによ
り、横行レ−ルはクレ−ンガ−ダのトップフランジとは
直接接触せず、横行レ−ルは速硬性金属樹脂の被覆層と
接触する。したがって、摩擦力や垂直荷重が作用するの
は、速硬性金属樹脂の被覆層の表面であるので、上記の
ような耐摩耗性の速硬性金属樹脂を選定することによ
り、摩耗は速硬性金属樹脂の被覆層の部分に留まってお
り、トップフランジが摩耗することはない。
【0017】また、速硬性金属樹脂を上記のように限定
したのは、次の理由による。高分子エポキシ樹脂と無機
化合物の金属粉を混合したものとしたのは、耐腐食性を
向上させるためである。圧縮強度、硬さおよび疲労限を
上記のように限定したのは、耐摩耗性を向上させるため
である。
【0018】また、特に疲労限を繰り返し曲げ応力16
00kg/cm2に対して、106回以上としたのは、そ
れが一般的に規定してあるクレ−ン構造物の許容限界で
あるからである。
【0019】なお、トップフランジは最初から上述した
ような構造にしておいてもよいし、摩耗がある程度進行
してから上述した構造にしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1(a)は本発明の第一の実施の形
態の天井クレ−ンのクレ−ンガ−ダを説明するための、
クレ−ンガ−ダの断面図、図1(b)は本発明の第二の
実施の形態の天井クレ−ンのクレ−ンガ−ダを説明する
ための、クレ−ンガ−ダの断面図である。
【0021】この発明の第一の実施の形態のクレ−ンガ
−ダは、天井クレ−ンのクレ−ンガ−ダを構成するトッ
プフランジ1表面の横行レ−ル41設置位置に、横行レ
−ル41の長手に沿って凹部2を設ける。この凹部2の
深さtは、トップフランジ1の肉厚Tの1/6〜1/1
0とし、幅wは走行レ−ル41の幅Wよりも大きくす
る。そして、凹部2をブラスト処理した後、凹部2に速
硬性金属樹脂3を、その表面3aが凹部2以外のトップ
フランジ1の表面1aと同一表面となるように充満させ
て、速硬性金属樹脂3の被覆層を形成する。
【0022】充満させる速硬性金属樹脂3は、高分子エ
ポキシ樹脂と無機化合物の金属粉を混合させたものが良
好であり、その圧縮強度が1160kg/cm2以上、
硬さがショア硬さでHS85以上、繰り返し曲げ応力1
600kg/cm2に対して、106回以上の疲労限をも
つものであれば申し分がない。
【0023】凹部2にはブラスト処理が施してあるので
密着性がよく、硬化後の速硬性金属樹脂3がはがれるこ
とはない。
【0024】横行レ−ル41は、凹部2に充満した速硬
性金属樹脂3が硬化した後取り付けられる。
【0025】上述した本発明のクレ−ンガ−ダは、トッ
プフランジに摩耗が発生しない新品の段階で上述したよ
うに構成してもよいし、摩耗がある程度進行してから、
上記処置を施してもよい。
【0026】また、上述した速硬性金属樹脂3の被覆層
は、図1(b)に示した本発明の第二の実施の形態の天
井クレ−ンのクレ−ンガ−ダを説明するための、クレ−
ンガ−ダの断面図に示すように、トップフランジ1の表
面1aに凹部2を設けることなしに、表面1a上に直接
形成してもよい。
【0027】本発明のクレ−ンガ−ダを使用することに
より、横行レ−ル41はクレ−ンガ−ダのトップフラン
ジ1とは直接接触せず、速硬性金属樹脂3の被覆層と接
触する。したがって、摩擦力や垂直荷重が作用するの
は、速硬性金属樹脂の被覆層の表面であるので、上記の
ような耐摩耗性の速硬性金属樹脂3を選定することによ
り、摩耗は速硬性金属樹脂3の被覆層の部分に留まって
おり、トップフランジ1が摩耗することはない。
【0028】また、速硬性金属樹脂3という電気抵抗の
大きい材料を、金属と金属との間に配置しているので、
金属間の電位差に基づく電気的な腐食が防止できるとい
う効果もある。
【0029】
【発明の効果】この発明により、クレ−ンガ−ダのトッ
プフランジの摩耗が抑えられるので、高所危険作業が回
避できるとともに、クレ−ンガ−ダの補修費も低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の天井クレ−ンのクレ−ン
ガ−ダの断面図であり、(a)は第一の実施の形態のク
レ−ンガ−ダを、(b)は第二の実施の形態のクレ−ン
ガ−ダを示す。
【図2】従来のト−ショナル型ボックス構造のクレ−ン
ガ−ダの断面図である。
【図3】従来のコンベンショナル型ボックス構造のクレ
−ンガ−ダの断面図である。
【図4】従来のトラス構造のクレ−ンガ−ダの断面図で
ある。
【図5】天井クレ−ンの断面図である。
【図6】ウェアリングプレ−トで応力集中を緩和した構
造のクレ−ンガ−ダの断面図である。
【図7】H形鋼で応力集中を緩和した構造のクレ−ンガ
−ダの断面図である。
【図8】山形鋼で応力集中を緩和した構造のクレ−ンガ
−ダの断面図である。
【符号の説明】
1 トップフランジ 2 トップフランジの凹部 3 速硬性金属樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 晴大 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 金谷 弦治 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井クレ−ンのクレ−ンガ−ダを構成す
    るトップフランジ表面の横行レ−ル設置位置に、速硬性
    金属樹脂の被覆層を形成したことを特徴とする天井クレ
    −ンのクレ−ンガ−ダ。
  2. 【請求項2】 前記速硬性金属樹脂の被覆層を、前記横
    行レ−ルに沿って設けた凹部に形成し、その表面が凹部
    以外の前記トップフランジの表面と同一高さとなるよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の天井クレ−ン
    のクレ−ンガ−ダ。
  3. 【請求項3】 前記速硬性金属樹脂が高分子エポキシ樹
    脂と無機化合物の金属粉を混合させたものであり、かつ
    その圧縮強度が1160kg/cm2以上、硬さがショ
    ア硬さでHS85以上、繰り返し曲げ応力1600kg
    /cm2に対して、106回以上の疲労限をもつものであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の天井クレ
    −ンのクレーンガーダ。
JP9413698A 1998-04-07 1998-04-07 天井クレ−ンのクレーンガーダ Pending JPH11292460A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102627226A (zh) * 2012-04-25 2012-08-08 象王重工股份有限公司 铸造起重机小车轨道及安装方法
CN103663135A (zh) * 2012-09-04 2014-03-26 上海神尹重工机械设备有限公司 起重机混凝土承轨梁粘钢复合修固技术
CN103879896A (zh) * 2014-02-20 2014-06-25 法兰泰克重工股份有限公司 洁净室用电动葫芦桥式起重机
CN112239143A (zh) * 2020-08-21 2021-01-19 宁波舟山港股份有限公司北仑矿石码头分公司 一种小车轨道的修复方法

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