JPH11292428A - エレベータ用かご室 - Google Patents

エレベータ用かご室

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JPH11292428A
JPH11292428A JP9315398A JP9315398A JPH11292428A JP H11292428 A JPH11292428 A JP H11292428A JP 9315398 A JP9315398 A JP 9315398A JP 9315398 A JP9315398 A JP 9315398A JP H11292428 A JPH11292428 A JP H11292428A
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JP
Japan
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cab
sheet material
elevator
cage
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP9315398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Kawanomoto
靖之 川野元
Minoru Nakamura
実 中村
Masayoshi Yamagiwa
昌好 山極
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】剛性や強度に優れ、より軽量で動力の軽減が可
能であり、かつ、成形性・組立性に優れたエレベータ用
かご室を提供する。 【解決手段】構成部材が、プラスチック製リブ付きシー
ト材で構成されてなるエレベータ用かご室。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータ特に
ホームエレベータに好適なかご室に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータのかご室は、床板、天井板、
側面板および背板からなるボックス状のかご室にドアを
取り付けることによって構成されている。さらに、かご
室はかご枠を介して昇降路内に取り付けられ支持される
とともに、昇降時の案内のためのガイドロールがかご枠
に取り付けられている。
【0003】さて、従来のエレベータ用かご室は、ほと
んどがアルミニウム合金板やスチール板などの金属板で
作られているが、そのようなかご室は重く、運転時大き
な動力を必要とするばかりか、慣性が大きいので運転に
際して高度な制御技術を要する。特に最近高年齢および
障害者向け住宅などで急速に普及しつつあるホームエレ
ベータにおいては、家庭用電源を用いることから、軽量
化による動力の軽減が強く求められている。
【0004】この様な要求に対して、特開昭64−17
790号公報では、かご室をFRPの補強リブ付き単板
で構成することが開示されている。しかし、このかご室
はFRPで構成されているために、金属板で作られたも
のに比べれば軽量ではあるが、熱硬化性樹脂と強化繊維
を使うことと、リブの方向が限定されるため、必要な強
度・剛性が得るためには板厚の増加が避けられず、十分
な軽量化効果が図られているとは言えない。
【0005】更に熱硬化性樹脂を用いたFRP材の特徴
として成形時の溶媒・樹脂臭などの拡散、成形時に発生
するくず材の処理、使用後の成形材料のリサイクルが困
難であるという環境上の問題点が懸念されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
様な現状に鑑み、剛性強度に優れれていることはもちろ
んのこと、より軽量で成形性に優れ、かつ環境保全上好
ましく、特にホームエレベータ用として好適な、しかも
成形性や組立性に優れ、使用後のリサイクルが容易なエ
レベータ用かご室を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の構成を有する。すなわち、プラスチッ
ク製リブ付きシート材を構成部材として含むことを特徴
とするエレベータ用かご室である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、図面中のかご室の斜視図
を示す図において、リブ部は省略している。
【0009】図1は、本発明の一実施形態に係るエレベ
ータ用かご室を用いたホームエレベータを示している。
図において、1はエレベータ全体を示しており、該エレ
ベータ1は、本実施態様では、かご室2と、かご枠3
と、吊下用ワイヤ4とを有している。
【0010】かご室2は、その構成部材として、側板
5、6、天井板7、背板8、床板9、ドア10を有して
いる。これら構成部材の少なくとも一部が、プラスチッ
ク製リブ付きシート材を含む部材から構成されている。
【0011】図2は本発明で用いられるリブ付きシート
材の形状を示している、リブ付きシート材は室内側シー
ト11とリブ12で構成されている。このときのシー
ト、リブ部の各厚みは1〜5mmが強度、剛性の点で好
ましい。リブの高さは必要とされる強度・剛性に依存す
るがかご室スペースの問題もあり、リブ高さ5〜50m
m、リブ間隔30〜200mmの範囲で選択することが
エレベータ用かご室として好ましい。
【0012】図3に示す様にさらに、剛性が必要な場合
はリブをストリンガとし、表裏のシート材14,15を
有する中空断面構造の採用も可能であるが、より軽量化
するためには、図2に示すような態様のもので、シー
ト、リブ部の各厚みやリブの高さを適正化して使用する
のがよい。
【0013】本発明で用いるリブ付きシート材はプラス
チック製、すなわち熱可塑性樹脂を主成分としたもので
ある。かかる熱可塑性樹脂としては、ポリアミド(ナイ
ロン6、ナイロン66等)、ポリオレフィン(ポリエチ
レン、ポリプロピレン等)、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリエチレンタレフタレート、ポリブチレンタレフ
タレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ABSや
アクリルニトリルとスチレンの共重合体等の他、それら
の混合物を挙げることができる。
【0014】本発明におけるリブ付きシート材は、熱可
塑性樹脂のみからなるものであっても良いが、リブ付き
シート材に補強効果を与え、特に薄肉化したときのかご
室の剛性、強度を高める観点からは、強化繊維を10〜
50重量%と、熱可塑性樹脂を50〜90重量%含むも
のが良い。リブ付きシート材に占める強化繊維の重量含
有率が50重量%を超えると、前述した樹脂の種類にも
よるが、かかるリブ付きシート材を成形する際に、強化
繊維を含む熱可塑性樹脂の流動性が低下し、成形品にお
ける強化繊維の分布にムラができ、成形品の剛性強度が
低下しやすい。
【0015】強化繊維としては、高強度、高弾性率繊維
が用いられ、特に炭素繊維やガラス繊維を用いるのがよ
い。強化繊維は、一般に短繊維状の形態で用いられる。
【0016】炭素繊維としては、引張強度200kgf/mm
2以上、引張弾性率15,000kgf/mm2 である、いわ
ゆる高強度、高弾性率の炭素繊維を用いる。これによ
り、剛性・強度に優れたエレベータ用かご室を得ること
ができる。
【0017】特に強化繊維として炭素繊維を用いる場合
には、リブ付きシート材中での炭素繊維の重量含有率が
10〜40重量%であるのがよく、さらには、リブ付き
シート材中での短繊維状炭素繊維の重利用平均繊維長が
0.05mm以上であれば、成形品の曲げ弾性率を90
0×102kgf/cm2以上にすることができ、高剛性を実現
させられる。さらに好ましくは、炭素繊維の重量含有率
が10〜40重量%であり、さらにリブ付きシート材中
での短繊維状炭素繊維の重利用平均繊維長が0.30m
mとすることにより、成形品の曲げ弾性率を2000×
102kgf/cm2以上にすることを可能にし、さらなる高剛
性を実現させられる。
【0018】またリブ付きシート材に上記のような高剛
性を持たせ、それによりかご室の構造部材として適用す
ることにより、前述のリブ構造の寸法を小さくしたり、
肉厚を薄くできることにより、かご室全体を従来より大
幅に軽量化および省スペース化することができる。
【0019】強化繊維として炭素繊維を用いた場合は、
その優れた導電性のためかご室に導電性を付与すること
ができ、電磁波シールド特性に優れたかご室とすること
ができる。これによりエレベータの制御機器から発する
電磁波シールドが可能となり、人体への悪影響を防止す
ることが可能となる。
【0020】また、かご室の内面(つまり、室内側の
面)を形成するシート材の表面上に、表面化粧層を設け
ておくのが好ましい。すなわち、図4に示すように、エ
レベータ用かご室の室内側に表面化粧層16を設けるこ
とが好ましい。
【0021】このような表面化粧層を設けることによ
り、エレベータ室内の意匠性を高めたり、室内に高級感
をもたせたりすることができる。表面化粧層としては、
樹脂層、壁紙、フィルム材を貼り付けて成形した層、あ
るいは各種塗装によって形成された層を用いることがで
きる。さらに、成形時の型表面にスリット状の溝、とく
に水平方向に延びる多数のスリット状の溝を刻設した
り、表面にシボ加工を施して表面化粧層を形成すること
もできる。
【0022】本発明のエレベータ用かご室を製造するに
あたっては、射出成形法を適用するのが好ましい。強化
繊維を含むプラスチック製リブ付きシート材を成形する
場合には、射出成形において、強化繊維と熱可塑性樹脂
からなるペレットを原料として用いるが、ペレットとし
ては、その製造時に押し出し機の中で炭素繊維が熱可塑
性樹脂に練り込まれたペレットや、長繊維状の炭素繊維
の外周に熱可塑性樹脂をコーティングし、それを3〜2
0mmにカットして得られる長繊維ペレットを用いるこ
とができる。
【0023】さて、本発明においては、かご室を形成す
る構成部材は各種の形態を取り得る。
【0024】まず、かご室の構成部材である両側板、天
井板、背板、床板をそれぞれ別パネルに形成し、これら
のパネルをそれぞれ接合する構成をとることができる。
この場合、少なくとも一つのパネルの少なくとも一部が
リブ付きシート材から構成されている。リブ付きシート
材を構造部材の一部として含み、他を従来の材料で構成
することももちろん可能である。他の材料としては、金
属板、サンドイッチパネルがある。
【0025】たとえば図5に示すように、両側板21
a、21b、天井板22、背板23、床板24をそれぞ
れ別部材に構成し、これらを接合してかご室25を形成
する構成である。
【0026】また、図6に示すように、リブ付きシート
材からなるかご室の側板31a、31bと天井板の一部
32a、32bを一体成形して、それぞれ一体化部材3
3a、33bに形成し、これら一体化部材33a、33
b同士をかご室の天井部で接合する構造を採ることがで
きる。接合部にはフランジ34を形成しておき、フラン
ジ34同士を接合するのが好ましい。これに床板35、
背板36を接合することにより、かご室37が形成され
る。床板35および/または背板36もリブ付きシート
を含む構造部材から形成できる。
【0027】また、図7に示すように、リブ付きシート
を含むかご室の側板41a、41bと背板の一部42
a、42bを一体成形して、それぞれ一体化部材43
a、43bに形成し、これら一体化部材43a、43b
同士をかご室の背部で接合する構成を採ることができ
る。これに天井板44、床板45を接合することによ
り、かご室46が形成される。接合部には、フランジ4
4a、45bを設けておくことが好ましい。天井板44
および/または床板45もリブ付きシート材を含む構成
部材から形成できる。
【0028】また、図8に示すように、リブ付きシート
材を含むかご室の側板51a、51bと天井板の一部5
2a、52bおよび床板の一部53a、53bを一体成
形して、それぞれを一体化部材54a、54bに形成
し、これら一体化部材54a、54b同士をかご室の天
井部および床板で接合する構成を採ることができる。こ
れに背板55を接合することにより、かご室56が形成
される。接合部にはフランジ57a、57b、57cを
設けておくことが好ましい。背板55もリブ付きシート
材を含む構成部材から構成できる。
【0029】また、図9に示すように、リブ付きシート
材を含むかご室の両側板の上部61a、61bと天井板
62、両側板の下部63a、63bと床板64を、それ
ぞれ一体成形して一体化部材65a、65bに形成し、
これらフランジ66a、66bを介してかご室の両側部
で接合する構成を採ることができる。これに背板67を
接合することにより、かご室68が形成される。背板6
7もリブ付きシート材を含む構成部材から形成できる。
【0030】さらに図10に示すようにかご室全体をリ
ブ付きシート材71からなる連続した成形体で一体構成
72とすることが可能である。この場合は、成形時に一
体的な構造をとるため、接合部分が不必要で、かつ高剛
性が可能となり、軽量効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
剛性や強度に優れ、軽量で動力の軽減が可能であり、成
形性や組立性に優れたエレベータかご室が得られる。し
かも、主として熱可塑性樹脂を用いているために、リサ
イクルが可能となり、環境保全上も有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るかご室を用いたエレ
ベータの斜視図である。
【図2】本発明に係るかご室の構成部材の一実施態様を
示す部分断面図である。
【図3】本発明に係るかご室の構成部材の一実施態様を
示す部分断面図である。
【図4】本発明に係るかご室の構成部材の一実施態様を
示す部分断面図である。
【図5】本発明の一実施態様に係るかご室の斜視図であ
る。
【図6】本発明の別の一実施態様に係るかご室の斜視図
である。
【図7】本発明の別の一実施態様に係るかご室の斜視図
である。
【図8】本発明の別の一実施態様に係るかご室の斜視図
である。
【図9】本発明の別の一実施態様に係るかご室の斜視図
である。
【図10】本発明の別の一実施態様に係るかご室の斜視
図である。
【符号の説明】
1 エレベータ 2、25、37、46、56、68、72 かご室 3 かご枠 4 吊下用ワイヤ 5、6、21a、21b、31a、31b、41a、4
1b、51a、51b、側板 7、22、44、62 天井板 8、23、36、55、67 背板 9、24、35、45、64 床板 10 ドア 11、14、15、71 シート 12 リブ 13 ストリンガ 16 表面化粧層 32a、32b、52a、52b 天井板の一部 42a、42b 背板の一部 53a、53b 床板の一部 33a、33b、43a、43b、54a、54b、6
5a、65b 一体化部材 34、44a、45a、57a、57b、57c、66
a、66b フランジ 61a、61b 側板の上部 63a、63b 側板の下部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成部材が、プラスチック製リブ付きシー
    ト材で構成されてなるエレベータ用かご室。
  2. 【請求項2】構成部材が、床板、天井板、側面板および
    背板である請求項1記載のエレベータ用かご室。
  3. 【請求項3】前記リブ付きシート材は、強化繊維を10
    〜50重量%と、熱可塑性樹脂を50〜90重量%含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ
    用かご室。
  4. 【請求項4】前記強化繊維がガラス繊維または炭素繊維
    であることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ用
    かご室。
JP9315398A 1998-04-06 1998-04-06 エレベータ用かご室 Pending JPH11292428A (ja)

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JP9315398A JPH11292428A (ja) 1998-04-06 1998-04-06 エレベータ用かご室

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JP (1) JPH11292428A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202316A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Mitsubishi Electric Corp エレベータかご天井上巾木装置

Cited By (1)

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