JPH11292145A - 緩衝材 - Google Patents

緩衝材

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JPH11292145A
JPH11292145A JP10093898A JP10093898A JPH11292145A JP H11292145 A JPH11292145 A JP H11292145A JP 10093898 A JP10093898 A JP 10093898A JP 10093898 A JP10093898 A JP 10093898A JP H11292145 A JPH11292145 A JP H11292145A
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Nobuhiro Sekiguchi
悦弘 関口
Kazuo Tanaka
一夫 田中
Akira Aoyama
晃 青山
Akira Hino
昭 日野
Norikazu Yamagishi
令和 山岸
Mutsuharu Takesada
睦治 武貞
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

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  • Buffer Packaging (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で緩衝効果が高い緩衝材を経済的
に提供する。 【解決手段】 緩衝材100は、紙袋20と、紙袋内に
収容される少なくとも1個のポリビニルアルコールフィ
ルムよりなる袋体に気体を封入した緩衝素材10を有
し、開口を接着等の手段により封止25する。また、紙
袋内に複数個の緩衝素材を収容する、あるいは、緩衝素
材の気体注入孔は水滴を付けたPVAフイルム小片を重
合して封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を梱包し運搬
の際の振動、衝撃から内容品(物品)を保護する為に、
梱包箱と物品との間隙に介在させる緩衝材に関する。
【0002】
【従来の技術】物品の収納、搬送に際し、収容された物
品と収納物(梱包箱等)との間隙に緩衝物を介在させ、
物品を収容した梱包箱の中の物品を固定し動かなくする
ことにより物品を保護していた。この緩衝物として、特
開平7−189183号公報には、シート状の素材を袋
状とし、気体を閉じ込め紙風船のように膨らませて、緩
衝材としている。この緩衝材は内部に封入された空気等
の気体の圧力によって、振動、衝撃等の外力を吸収させ
るものである。
【0003】ポリビニルアルコール(以降PVA)フィ
ルムや皮膜のガス透過性は極めて低く、例えば、PVA
フィルム(ケン化度=95%、厚さ=35μm、水溶
性)の20℃、65%RHの環境で2週間調湿したとき
の酸素透過量は70ml/m2‐24h‐atmであ
る。この酸素透過量は二軸延伸ナイロンフィルム(厚さ
15μm)と、PETフィルム(厚さ12μm)のガス
透過量の中間の値を示している。PVAのこの特性に着
目し、特開平9−267866号公報では、紙にPVA
フィルムをラミネートし、気体封入型緩衝材の素材とし
ているし、特開平7−189182号公報では、紙にP
VA溶液を塗布し、同様に緩衝材の素材を形成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、紙にPVAフ
ィルムをラミネートした素材は高価であって、ほとんど
が使い捨ての緩衝材を高価なものとしていた。そこで、
この発明は簡単な構成で緩衝効果が高い緩衝材を経済的
に提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の緩衝材は、紙袋
と、紙袋内に収容される少なくとも1個のPVAフィル
ムよりなる袋体に気体を封入した緩衝素材を具備する。
紙袋内に複数個の緩衝素材を収容する、あるいは、緩衝
素材の気体注入孔は水滴を付けたPVAフィルム小片を
重合して封止する構成を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。緩衝材100は、紙袋20と紙袋内に収
容する緩衝素材10とを有する。紙袋20はある程度の
柔軟性を有する紙材であれば使用可能である。この実施
の形態では、坪量約14g/m2〜坪量約60g/m2
紙材を使用した。紙袋20は開口部23を設けた状態の
袋体としている。緩衝素材10はPVAフィルムで構成
される袋体内部に気体を封入して形成している。
【0007】緩衝素材10の作成方法を説明する(図
4,5,6参照)。PVAフィルム11は、例えば、け
ん化度95%程度、厚さ35μm程度のフィルムを用い
ている。ロール1A,1Bから送り出される2枚のPV
Aフィルム11A,11Bを重合し、端部を適当な圧力
と温度、時間で加熱圧着(以後ヒートシールという)し
てシール部110bを形成すると共に、所望する寸法で
両側面をヒートシールしてシール部110a,110c
を形成する。ヒートシールすることによりPVAフィル
ム同士は溶融接着する。次に、開口部から適切な圧力で
空気を注入しながら当該部をヒートシールし、シール部
110dを形成し、当該シール部の中央で切断し緩衝素
材10を形成する。緩衝素材10を連続形成し、シール
部110dにミシン目を入れておいて、所望する個数で
切り離すことができるように構成しても良い。その他、
2枚のPVAフィルム11A,11Bを重合し、重合し
たPVAフィルム11を適当の長さに裁断する。重合P
VAフィルム11A,11Bをヒートシールして、シー
ル部110a,110b,110cを形成する。つぎに
開口している1辺から適切な圧力で空気を注入しながら
当該辺をヒートシールしてシール部110dを形成し、
緩衝素材10を形成する方法もある。
【0008】上記の方法の他、図7,8に示すように、
ロール1cから巻き出されるPVAフィルム11Cを両
側から折畳み、端部をシールしてシール部150bを形
成すると共に、所望する寸法で中央部分をシールしてシ
ール部150aを形成する。そして、開口部分から気体
を注入し、最後にシール部150cを形成して、緩衝素
材15を形成する。これを連続して形成し、シール部1
50cにミシン目を入れておいて、所望する個数で切り
離すことができるように構成しても良い。その他、図9
に示すように、1枚のPVAフィルムのシート1Dを2
つ折し、2辺をシールしてシール部160a、160b
を形成し、開口部分から気体を注入しした後、シール部
160cを形成して緩衝素材16を形成する。
【0009】ここで、シール部の形成方法の実施の形態
を説明する。シール部の形成は、重ね合わせたPVAフ
ィルム同士を、ヒートシールして溶融接着させるもので
ある。したがって、溶融したPVAフィルムがヒートシ
ール手段に付着するのを防止するため下記の処理を講じ
ている。 (1)シール部に相当する部分にテフロンテープを貼付
してヒートシールする。ヒートシールすることにより、
PVAフィルム表面が溶融するがテフロンテープを貼付
しているので、PVAフィルムのヒートシール手段への
溶着が防止でき、確実なPVAフィルム同士の溶着が達
成できる。 (2)シール部に相当する部分を紙で被覆する。最大の
シール強度を得るためには、最適の温度、圧力、時間で
ヒートシールする必要がある。しかしながら、温度を高
くするとPVAフィルムの溶融が進み、ヒートシール手
段へ溶融PVAが付着しやすくなる。これを防止するた
めに、シール部相当部分のPVAフィルムを紙で挾み込
み、その上からヒートシールする。このようにすること
により、溶融したPVAは紙に浸透、吸着されるので、
ヒートシール手段に付着しない。また、PVAが紙に浸
透、固化するとシール部の強度が増すので、緩衝素材の
耐荷重性を増大させることができる。(3)PVAフィ
ルム間に紙を介在させる。 溶融したPVAは紙に浸透、吸着されるので、ヒートシ
ール手段に付着せず、かつ、PVAが紙に浸透、固化す
るとシール部の強度が増して緩衝素材の耐荷重性を増大
させることができる。
【0010】次に、PVAフィルムで形成する袋体に気
体を注入する方法の実施の形態を説明する。 (1)コーナーカット法(図10参照) 最初に全開口辺をヒートシールする。この方法は平らな
状態でPVAフィルム同士をヒートシールできるので、
操作が容易となる。全周縁(4辺、または3辺)をヒー
トシールしてシール部110a,110b,110c,
110dを形成した後、その一角120をカットする。
カット部120から空気を注入した後、当該部を再度シ
ールしてシール部110eを形成して緩衝素材10を作
成する。
【0011】(2)空気注入針法(図11参照) 重合するPVAフィルム間に柔らかい紙クズ30をわず
か入れた状態で全周縁をシールしてシール部(110
a,110c,……)を形成する。つぎに、空気注入針
50を刺し込んで空気を注入する。そして、抜針後表面
にわずかな水滴をつけたPVAフィルム片40で針孔を
封止し、緩衝素材10を作成する。PVAフィルム同士
は適量の水分を含ませると強力に接着するので、PVA
フィルム片40は確実に針孔を封止する。また、紙クズ
30は、PVAフィルム同士が密着するのを防止すると
共に、後工程で空気注入針を刺し込んだとき、PVAフ
ィルムの袋体を貫通することを防止している。なお、空
気注入針50の挿入は中央部とするのが望ましい。すな
わち、針を刺すとき、中央部分は介在物である紙クズ3
0が存在してPVAフィルム同士の間隔が大となってい
るので、誤って袋体を貫通するリスクを低減でき、抜針
後の封止用PVAフィルム片40の貼付が容易となる。
【0012】(3)事前孔明け法(図12参照) ヒートシールする前にPVAフィルム11A,11Bの
うちの一方のPVAフィルム、例えばPVAフィルム1
1Aの1個所に予め通気孔60を設けておく。この通気
孔は、中央に位置するように設けておくのが望ましい。
PVAフィルム同士を重ね合わせて全周縁にシール部1
10a,110b,110c,110dを形成した後、
PVAフィルム11Aに設けた通気孔60に対し、空気
吹き付け具70により軽く接触させる、あるいは非接触
で空気を吹き付ける。これは、丁度紙風船を膨らませる
のと同じ原理で、通気孔60よりPVAフィルムの袋に
気体が入り膨らむ。袋が膨らんだ後、空気の吹き付けを
中止し、通気孔60にPVAフィルム片40(水滴をつ
けたもの)を貼付して緩衝素材10を作成することがで
きる。
【0013】次に、このように構成される緩衝素材10
のシール部の強さを試験した。.ヒートシール(ヒート
シール)強度試験 1 試験に使用したテスター、測定器 (1)シールテスター:テスター産業(株)製ヒートシ
ールテスター TP−701B(商標名) (2)引張強度試験 QC引張試験機:テスター産業(株)製(商標名) ディジタルフォースゲージ:IMADA製(商標名) (3)リークテスター:COSMO製 PACKAGE
LEAK TESTER PL−1100(商標名) 2 試験に使用したPVAフィルム (株)クラレ製、HM#35(商標名)……けん化度=
95%、厚さ=35μm、水溶性
【0014】15mm幅のPVAフィルム同士を2.5
mmのシール幅で直接ヒートシールしてシール部110
を形成した。シール部はヒートシール手段にテフロンテ
ープを貼り、10Kg/cm2のシール圧力でシールし
た。図13に示すように、引っ張り具の間隔を140m
mとして、引っ張ったときの引っ張り強度を測定した。
シール温度175℃、シール時間1.0〜1.5秒のシ
ール部の引張り強度で平均2.5Kgf/15mm以上
を得た。かつ溶けたPVAフィルムがヒートシール手段
に付着することもなかった。
【0015】風船状緩衝素材10の耐荷重 ここで、15mm幅のPVAフィルム11同士のシール
部の引張力をS(Kgf/15mm)とした場合、図1
4に示す、幅がαmm、長さがβmmの矩形緩衝素材8
0の耐荷重をみる。この緩衝素材の全周縁長は、2×
(α+β)である。従ってこの緩衝素材の耐荷重力Fは
下記式1で求められる。 F=2×(α+β)×S/15 (Kgf) 式1
【0016】例えばα=β=150、S=2.0とする
と、F=2×(150+150)×2.0/15=80
Kgfとなる。このことは、一辺が15cmの正方形の
緩衝素材で、静荷重80Kgに耐えることを示してい
る。このことから、引っ張り強度Sの値が2.00以上
であれば、重量物の運搬に十分耐えられる緩衝素材が得
られる。
【0017】PVAフィルムの伸長性と復元性 PVAフィルムの伸張性は極めて大で、1.8Kgf/
15mm位から伸び率が大きくなり、2.0Kgf/1
5mmで約40%増の伸びを示す。一方、復元性につい
てみると、1.8Kgf/15mm位ではすぐに元に復
元する。また2.0Kgf/15mmで40%強の伸び
が生じたが、引張力を除去後1時間位でほぼ元の寸法に
戻った。このように、PVAフィルムで構成した緩衝素
材10は十分な耐荷重を有し、かつ伸長性、復元性を有
する。
【0018】ここで、3辺シールの緩衝素材と4辺シー
ルの緩衝素材との耐荷重特性をみると、PVAフィルム
は伸長,復元性に富んでおり、作成した緩衝素材10は
柔軟性に富んでいる。これらの緩衝素材に荷重を加えて
上下方向に圧縮すると、緩衝素材は水平方向に膨れてい
く。ヒートシール部はPVAフィルム同士が溶着、硬化
し、強力な引張り強度を有しているため、緩衝素材の水
平方向の膨らみに対する補強枠の役割を果たしている。
したがって、周縁(4辺)を全てヒートシールした緩衝
素材10(図4参照)は、これらのシール部が緩衝素材
10の水平方向への膨らみを防止する補強枠の役割りを
果たして、緩衝素材の耐荷重に大きく貢献する。一方、
図8、図9に示す周縁の一辺にシール部がない(3辺シ
ール)場合には、補強枠の一辺が欠けた状態となり、こ
の部分の膨らみの補強が不十分となるため、耐荷重性は
周縁全てにシール部を形成した4辺シールの緩衝素材に
比べて劣っている。
【0019】そして、この発明の緩衝材はPVAフィル
ムで形成された風船状の緩衝素材10,15,16を1
個ないし複数個、紙袋20に収納し、紙袋の開口部を接
着等により閉じ、緩衝材100を構成している。
【0020】次に、PVAフィルムで構成する緩衝素材
10を収納した紙袋20の封止を説明する。 緩衝材100の形成(図2参照)。 緩衝素材10を紙袋20に1個ないし複数個収納し、開
口部23を閉じて緩衝材100を形成する。開口部23
の閉じ方は、のり付け、両面テープにて接着したり、ス
テープラ止めによる封止部25を形成、あるいは、紙袋
20の一辺を長く形成し、折り曲げて封止部27を形成
することにより閉じる。
【0021】その他、下記の封止方法がある。 (1) 開口部23に細幅のPVAフィルム片17を挿
入する。紙袋10の上からヒートシールする。PVAフ
ィルム片17は溶融して紙の組織内に侵入し、固化し
て、開口部23の紙を接着する(図15参照)。 (2) PVAフィルムの小片19を1個ないし複数個
開口部に挿入し、点溶着型のハンディなヒートシール手
段を用いて点シールし、開口部23を閉止する(図16
参照)。
【0022】次に、この実施の形態に示す緩衝材100
の耐荷重特性をみる(図17参照)。1個の風船状緩衝
体からなる緩衝材(緩衝材100Aという)と、緩衝材
100Aと同じ大きさの紙袋にn個の緩衝素材を収納し
た緩衝材(緩衝材100Bという)の耐荷重特性。
【0023】緩衝材100Bにおいて、各緩衝素材に平
等に負荷するものとする。ここで、緩衝素材10のシー
ル部のシール強度がS(Kgf/15mm)で同一とす
れば、緩衝材100Aの耐荷重FAは、 FA=2(W+V)S/15(Kg)、 緩衝材100Bの耐荷重FBは FB=n{2(w+v)S/15}(Kg)となる。 両者の比γは、式2となる。
【数1】
【0024】緩衝材100Bは幅が同じ(W=w)で、
長さが半分(V=2v)の緩衝素材2ケ(n=2)を紙
袋に収納しているとすると、式2より、γは式3とな
る。
【数2】
【0025】これより、緩衝材Bは緩衝材Aに比べて、 (W/(W+V)) 分だけ耐荷重力が増加する。以上説明した緩衝材は、紙
袋内に複数個の緩衝素材を収納した例を示しているが、
図18に示すように、開口23を有する紙袋20内に、
ほぼ紙袋と同様の大きさのPVAフィルムよりなる緩衝
素材10を1個収納する形態でも良い。
【0026】このように構成される緩衝材は、素材とし
て紙とPVAフィルムを用いているので、 (1)ガス透過性が極めて低い。 (2)ヒートシールでき、気体封入型緩衝素材として十
分な強度が得られる。 (3)紙の間に挿入してヒートシールすると紙を接着で
きる。 (4)中間けん化のPVAは水溶性で、かつ生分解性を
有している。 (5)燃焼させたときの発熱量が低い(約6,000c
al/g以下)。 (6)伸縮性に富んでおり、かつ復元性がある。 等の、PVAフィルムの特性と、
【0027】(1)エコロジー性が高い:リサイクル紙
を使用可能、古紙としてリサイクル可能。 (2)緩衝材取扱時の湿気(汗等)からの保護。 (3)緩衝材として使用中(輸送時、保管時)の緩衝素
材(風船状PVAフィルム)の表面保護。 (4)装飾性に優れている(商品や会社の宣伝公告等図
柄を含む印刷が容易)。 (5)選択の多様性、強度、感触(柔軟、手ざわり、色
合い、外)を目的に合わせ柔軟に選択可能。 等の紙の特性が活かされて、製造、廃棄処分が簡単であ
って、かつ、耐久性のある緩衝材を経済的に提供するこ
とが出来る。
【0028】
【発明の効果】本発明の緩衝材は、以下の効果を有す
る。 (1)コスト低減 紙にPVA溶液を塗布したり、紙にPVAフィルムをラ
ミネートする工程が省けるので緩衝材の製造コストを大
幅に低減でき、経済的な緩衝材を提供できる。 (2)緩衝材として強さ、大きさを柔軟に選択可能 風船状にした緩衝素材の大きさと強さ、紙袋に収納する
個数を目的に応じ柔軟に選択できる。 (3)リサイクル性向上 用済の緩衝材は水につけることにより、PVAは水に溶
解し紙と分離できるので、紙は古紙としてリサイクルで
きる。また水に溶解したPVAは生分解性を有してい
る。また、一般ゴミとして焼却した場合でも、発熱量は
低く(6000cal/g以下)廃棄も容易である。 (4)弾力性向上 紙にPVAフィルムをラミネートした素材でできた緩衝
材は弾力性に乏しいが、本発明は外側の紙材と内部のP
VAフィルムでできている風船状緩衝素材は分離してお
り、PVAフィルムの伸長性と復元性をフルに発揮で
き、弾力性が向上する。 (5)信頼性向上 大きな1袋の緩衝材では、1個所でも破損すると袋全体
が緩衝機能を失うが、本発明のように複数の緩衝素材を
1袋に収納することにより冗長性が増し、緩衝材の信頼
性が向上する。 (6)寿命向上 紙にPVAラミネートした緩衝材では、荷重を加えると
素材の硬性によりくびれが発生し、輸送時の振動でくび
れ部分に応力が集中し、この部分が疲労破壊してピンホ
ールができ、空気洩れ発生の一因となっていた本発明で
は、外側の紙袋と内側の緩衝素材の間にはギャップがあ
って、単独で移動ができるので、破損要因を回避でき
る。 (7)装飾性 外側の紙袋は印刷されていても塗工されていても問題な
いので、社名や商品の宣伝、公告の印刷されたものも使
用でき、装飾性に富んだ緩衝材をつくることができる。 (8)軽量化 緩衝材の容積のほとんどが空気であり、軽量な緩衝材を
つくることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝材の断面図。
【図2】本発明に係る緩衝材の断面図。
【図3】本発明に係る緩衝材の斜視図。
【図4】本発明に係る緩衝素材の斜視図。
【図5】緩衝素材の製法説明図。
【図6】緩衝素材の製法説明図。
【図7】緩衝素材の製法説明図。
【図8】緩衝素材の斜視図。
【図9】緩衝素材の製法説明図。
【図10】緩衝素材への気体封入方法の説明図。
【図11】緩衝素材への気体封入方法の説明図。
【図12】緩衝素材への気体封入方法の説明図。
【図13】シール部の引っ張り強度試験説明図。
【図14】試験片の平面図。
【図15】緩衝材の開口部の封止形態の説明図。
【図16】緩衝材の開口部の封止形態の説明図。
【図17】耐荷重特性の比較説明図。
【図18】紙袋内に1個の緩衝素材を収容した緩衝材の
説明図。
【符号の説明】
10、15、16 緩衝素材 11 PVAフィルム 20 紙袋 23 開口部 110、150、160 シール部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】物品の収納、搬送に際し、収容された物
品と収納物(梱包箱等)との間隙に緩衝物を介在させ、
物品を収容した梱包箱の中の物品を固定し動かなくする
ことにより物品を保護していた。この緩衝物として、特
開平7−189183号公報には、シート状の素材を袋
状とし、気体を閉じ込め紙風船のように膨らませて、緩
衝材としている。この緩衝材は内部に封入された空気等
の気体の圧力によって、振動、衝撃等の外力を吸収させ
るものである。さらに、実用新案登録第3033858
号公報には紙袋の中に紙シートを丸めて収納した低廉な
緩衝材が提案されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ポリビニルアルコール(以降PVA)フィ
ルムや皮膜のガス透過性は極めて低く、例えば、PVA
フィルム(ケン化度=95%、厚さ=35μm、水溶
性)の20℃、65%RHの環境で2週間調湿したとき
の酸素透過量は70ml/m2‐24h‐atmであ
る。この酸素透過量は二軸延伸ナイロンフィルム(厚さ
15μm)と、PETフィルム(厚さ12μm)のガス
透過量の中間の値を示している。PVAのこの特性に着
目し、特開平5−51069号公報にはPVA製の袋に
気体を密封した緩衝用袋袋体が、また、特開平9−26
7866号公報では、紙にPVAフィルムをラミネート
し、気体封入型緩衝材の素材としているし、特開平7−
189182号公報では、紙にPVA溶液を塗布し、同
様に緩衝材の素材を形成している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、紙にPVAフ
ィルムをラミネートした素材は高価であって、ほとんど
が使い捨ての緩衝材を高価なものとしていた。そこで、
この発明は簡単な構成で緩衝効果が高く、環境にやさし
い緩衝材を経済的に提供するものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の緩衝材は、空気
注入孔をPVAフィルム小片で接着封止したPVAフィ
ルムよりなる空気袋形状の緩衝素材を、少なくとも1個
紙袋内に収容した構成を具備する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】(2)空気注入針法(図11参照)以上説明した緩衝素材は空気を注入し、袋を膨張させな
がら注入口をシールにより封止しているが、このシール
形成はシール機構を複雑としていた。そこで、以下に説
明する方法は製袋工程と空気注入、注入孔封止工程を分
離させて簡単な構成としている。 重合するPVAフィル
ム間に柔らかい紙クズ30をわずか入れた状態で全周縁
をシールしてシール部(110a,110c,……)を
形成する。つぎに、空気注入針50を刺し込んで空気を
注入する。そして、抜針後表面にわずかな水滴をつけた
PVAフィルム片40で針孔を封止し、緩衝素材10を
作成する。PVAフィルム同士は適量の水分を含ませる
と強力に接着するので、PVAフィルム片40は確実に
針孔を封止する。また、紙クズ30は、PVAフィルム
同士が密着するのを防止すると共に、後工程で空気注入
針を刺し込んだとき、PVAフィルムの袋体を貫通する
ことを防止している。なお、空気注入針50の挿入は中
央部とするのが望ましい。すなわち、針を刺すとき、中
央部分は介在物である紙クズ30が存在してPVAフィ
ルム同士の間隔が大となっているので、誤って袋体を貫
通するリスクを低減でき、抜針後の封止用PVAフィル
ム片40の貼付が容易となる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【発明の効果】本発明の緩衝材は、以下の効果を有す
る。 (1)コスト低減 紙にPVA溶液を塗布したり、紙にPVAフィルムをラ
ミネートする工程が省けるので緩衝材の製造コストを大
幅に低減でき、経済的な緩衝材を提供できる。また、緩
衝素材の空気注入孔はわずかに水滴をつけたPVAフイ
ルムの小片を重合するだけでPVAフィルム同士の接着
性により簡単に封止でき、製造コストを低下させること
ができる。 (2)緩衝材として強さ、大きさを柔軟に選択可能紙製袋内に収容されるPVAフィルム製の緩衝素材は湿
気から保護されて耐久性を向上させると共に、 風船状に
した緩衝素材の大きさと強さ、紙袋に収納する個数を目
的に応じ柔軟に選択できる。 (3)リサイクル性向上 用済の緩衝材は水につけることにより、PVAは水に溶
解し紙と分離できるので、紙は古紙としてリサイクルで
きる。また水に溶解したPVAは生分解性を有してい
る。また、一般ゴミとして焼却した場合でも、発熱量は
低く(6000cal/g以下)廃棄も容易である。 (4)弾力性向上 紙にPVAフィルムをラミネートした素材でできた緩衝
材は弾力性に乏しいが、本発明は外側の紙材と内部のP
VAフィルムでできている風船状緩衝素材は分離してお
り、PVAフィルムの伸長性と復元性をフルに発揮で
き、弾力性が向上する。 (5)信頼性向上 大きな1袋の緩衝材では、1個所でも破損すると袋全体
が緩衝機能を失うが、本発明のように複数の緩衝素材を
1袋に収納することにより冗長性が増し、緩衝材の信頼
性が向上する。 (6)寿命向上 紙にPVAラミネートした緩衝材では、荷重を加えると
素材の硬性によりくびれが発生し、輸送時の振動でくび
れ部分に応力が集中し、この部分が疲労破壊してピンホ
ールができ、空気洩れ発生の一因となっていた本発明で
は、外側の紙袋と内側の緩衝素材の間にはギャップがあ
って、単独で移動ができるので、破損要因を回避でき
る。 (7)装飾性 外側の紙袋は印刷されていても塗工されていても問題な
いので、社名や商品の宣伝、公告の印刷されたものも使
用でき、装飾性に富んだ緩衝材をつくることができる。 (8)軽量化 緩衝材の容積のほとんどが空気であり、軽量な緩衝材を
つくることができる。
フロントページの続き (72)発明者 日野 昭 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 山岸 令和 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内 (72)発明者 武貞 睦治 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番地2 日立電子サービス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙袋と、紙袋内に収容される気体を封入
    した緩衝素材とを備え、 緩衝素材はポリビニルアルコールフィルムよりなる袋体
    に気体を封入して構成されてなる緩衝材。
  2. 【請求項2】 緩衝素材は、紙袋内に複数個収容されて
    なる請求項1記載の緩衝材。
  3. 【請求項3】 緩衝素材は紙袋とほぼ同形状をなし、紙
    袋内に1個収容されてなる請求項1記載の緩衝材。
  4. 【請求項4】 緩衝素材への気体の注入孔は、水滴を付
    けたポリビニルアルコールフィルム小片を重合して封止
    してなる請求項1記載の緩衝材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105236021A (zh) * 2015-09-20 2016-01-13 赵忠义 防破损快递包装盒

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