JPH1129119A - 密封容器の製造方法 - Google Patents

密封容器の製造方法

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JPH1129119A
JPH1129119A JP18107797A JP18107797A JPH1129119A JP H1129119 A JPH1129119 A JP H1129119A JP 18107797 A JP18107797 A JP 18107797A JP 18107797 A JP18107797 A JP 18107797A JP H1129119 A JPH1129119 A JP H1129119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物のいかんにとらわれずに良好な、高置
換率を得る密封容器のガス置換方法を提供すること。 【解決手段】 フランジ部と凸型部を有し周縁にフラン
ジ部より本体容器側に1〜15mm突出したガス流出防止
部及び該ガス流出防止部に少なくとも1ヶ所以上のガス
射出ノズル挿入口を設けた蓋容器と、フランジ部を有す
る本体容器からなる容器において、該ガス射出ノズル挿
入口の幅W1及び高さH1がガス射出ノズルの断面の幅W
2及び高さH2、ガス流出防止部の高さH3に対してW2
1<W2+5(mm)、H2−2<H1≦H3(mm)なる関
係があり、かつ該本体容器内に内容物を充填後に該蓋容
器をのせ、ガス射出ノズル挿入口にガス射出ノズルを挿
入し、ガス導入を行った後、ガス射出ノズルを抜き蓋容
器のフランジ部と本体容器のフランジ部を直ちにシール
する密封容器の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等を保存する
ための密封容器において、ガス置換率の高い密封容器を
得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、核家族化、共働きの増加等生活様
式の多様化に伴い、密封容器に充填した調理済みの食品
が、一般家庭でも広く使用されるようになってきた。こ
のような食品は当初は袋詰めの状態で提供されていた
が、食品の種類が多様化するにつれて、そのままあるい
は電子レンジで加熱し食卓へ載せることができる密封容
器が望まれるようになった。蓋容器と本体容器をヒート
シールしてなる密封容器としては2種類の形態のものが
商品化されている。1つは本体容器にフィルム状の蓋材
をヒートシールするタイプであり、もう1つは凹型形状
の蓋材を本体容器にヒートシールするタイプである。こ
れらは、そのままでは消費者の目をひきにくく新鮮味に
乏しかった。しかも、これらの密封容器は内容物の容量
が本体容器の容量より少ない量に限定され、近年の傾向
としてボリュームを有する惣菜などを内容物とする場合
には対応できなかった。本体容器より容量の大きい食品
を充填する場合、蓋材を凸型に成形した形状の非密封容
器が使用されていた。このような容器はヒートシールさ
れることがなく、主として持ち帰り弁当、寿司、和菓子
など保存性を要求されない食品に使用されてきた。蓋材
を凸型に成形し、かつガス置換およびヒートシールを行
える密封容器を作れば、デザインの自由さ、容器の利便
性の向上に加え、本体容器より容量の大きいものを包装
できる上に内容物保存性も高い従来にない優れた容器と
なることから検討が続けられてきたが、このように容器
自体の形状を複雑化するとガス置換は難しくなり、安定
した製造方法を開発する必要が出てきた。
【0003】一般にプラスチック密封容器のガス置換方
法としては、真空チャンバー内にて容器に中身を入れた
状態で真空引き後、ガスをチャンバー内に吹き込み、蓋
材をシールするチャンバー方式と大気中で内容物を入れ
た容器内にガスを吹き付けたのちシールするガスフラッ
シュ方式がある。チャンバー方式の問題点は、チャンバ
ーおよび真空ポンプを必要とするため設備が大型化し、
高価になること、チャンバー内を一度真空引きしてガス
置換するため、どうしても生産速度があがらないという
こと、水分を含んでいるものは沸点の降下が生じ、内容
物の食品内の水分が突沸を起こしたり、水分含有量が変
化してしまったり、フレーバー成分が飛んでしまい、風
味が損なわれるということが生じてしまう。また、内容
物が粉体状のものであれば、急激な気圧変化による内容
物の飛散を生じ、飛散したものがフランジに付着し、本
体容器と蓋材とのシール不良が起こる等の問題があっ
た。一方、ガスフラッシュ方式においては、ガス置換率
があがらないあるいは安定しないという欠点があった。
また、空気より軽いガスに関しては置換率があがらない
ということも重大な欠点であった。いずれの方法でも容
器形態が複雑になるほど、ガス置換率が十分にあがらな
い、ガス置換率をあげようとすると時間がかかり生産性
が低下する、あるいはガス置換率が変動し安定しないと
いう問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、凸型に成形
された蓋容器と本体容器とからなる密封容器において、
従来の方法では得られなかった高置換率、高生産性、良
好な生産安定性が得られ、かつフレーバー成分の飛散等
の従来の種々の問題点を解決するため鋭意検討の結果な
されたものであり、その目的とするところは高置換率の
得られる密封容器の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器本体及び
蓋容器ともにフランジ部と凹凸部からなり、フランジ部
をヒートシールして密封される容器において、蓋材部分
の周縁に、ガス置換の際のガス流出防止部を設け、さら
に該ガス流出防止部の一部にはガス導入のためのガス射
出ノズル挿入口を少なくとも1ヶ所以上設けたことでガ
ス置換を効率よく行えるようにしたものである。
【0006】即ち本発明は、フランジ部と凸型部を有し
周縁にフランジ部より本体容器側に1〜15mm突出した
ガス流出防止部及び該ガス流出防止部に少なくとも1ヶ
所以上のガス射出ノズル挿入口を設けた蓋容器と、フラ
ンジ部を有する本体容器からなる容器において、該ガス
射出ノズル挿入口の幅W1及び高さH1がガス射出ノズル
の断面の幅W2及び高さH2、ガス流出防止部の高さH3
に対してW2<W1<W2+5(mm)、H2−2<H1≦H3
(mm)なる関係があり、かつ該本体容器内に内容物を充
填後に該蓋容器をのせ、ガス射出ノズル挿入口にガス射
出ノズルを挿入し、ガス導入を行った後、ガス射出ノズ
ルを抜き蓋容器のフランジ部と本体容器のフランジ部を
直ちにシールすることを特徴とする密封容器の製造方法
であり、好ましくはガス射出ノズルが、断面形状はコー
ナー部の角出がなく曲線状になった矩形であり、ガス射
出孔は蓋容器と本体容器内に挿入される部分に少なくと
も1ヶ所以上有し、更に少なくともそのうちの1ヶ所以
上がノズルの上面に有し、かつ該ガス射出孔の総面積が
5mm2 以上である密封容器の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における本体容器及び蓋容
器は単層もしくは2層以上からなる多層シートより真空
成形法、圧空成形法又はその併用によって成形されたも
ので、容器本体の最内層および蓋容器の最内層はシール
可能なものを用いる。シール可能な樹脂としては、例え
ばポリプロピレン、低密度ポリエチレン、高密度エチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリスチレン、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体金属架橋物等をあ
げることができる。これらの樹脂は1種のみ、あるいは
2種以上の混合樹脂を使用して最内層を形成することが
できる。またこれらの樹脂の組合せとヒートシール条件
を適当に選ぶことにより、フランジ部に易開封性を付与
することもできる。又、蓋容器の最外層はヒートシール
時の熱盤温度で最内層が密封可能なことが必要であるこ
とから、熱盤に溶着しない耐熱性を有する材料の選択が
必要である。例えば塩化ビニル、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、ナイロン等を挙げること
ができる。又、容器本体及び蓋容器の成形に用いる多層
シートの最外層と最内層の間には酸素等のガス遮断性を
向上する目的でエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物、塩化ビニリデン、ナイロンなどを、又、水蒸気遮断
性を向上する目的で塩化ビニリデン、ポリプロピレン、
ナイロン、ポリクロロトリフルオロエチレン等を適宜積
層することができる。
【0008】蓋容器に設けるガス流出防止部の高さはフ
ランジ部より1〜15mmの範囲であることが必要であ
る。この高さが、1mm未満であれば、ガス置換率向上の
効果がなく、15mmを越えると成形の困難さ、生産の際
の自動ライン化の問題、デザイン性等の観点で実用的で
はない。又、容器本体と蓋容器との嵌合効果を与えるこ
とも可能でこの場合、特に蓋容器の方には腰の強い、例
えば塩化ビニル、ポリエステル、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート等の樹脂層を積層すること
が可能である。このような蓋容器成形に用いる多層シー
トとしてはポリエステル/エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物/ポリプロピレン/ポリエチレンとポリプロ
ピレンの混合物、あるいは、ポリカーボネート/ポリプ
ロピレン/エチレン−酢酸ビニル共重合体/ポリプロピ
レンの4層構造を有する多層シート、又、容器本体用と
してはポリエステル/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物/ナイロン/線状低密度ポリエチレンの4層構造
を有する多層シート等を用いることができる。即ち本体
容器及び蓋容器の素材の選択は、内容物の食品に要求さ
れるシェルフライフやその他の要求性能に応じて自由に
選ぶことができる。
【0009】本発明を図面を用いて説明する。図1及び
図2は本発明で使用する蓋容器2と本体容器1の斜視図
であり、図1は蓋容器2のフランジ部3の周縁にガス流
出防止部4を設けた例であり、図2は蓋容器のフランジ
部3のの内側にガス流出防止部4を設けた例である。図
3は蓋容器に設けたガス流出防止部4の高さH3 とガス
射出ノズル挿入口5の高さH1及び幅W1 の関係を示す
斜視図である。図4は内容物の食品を充填後の本体容器
をシール受台13及びシールバー14にセットした断面
図である。図4に示すように例えば本体容器の搬送台を
兼ね備えたシール受台13に本体容器1を配置し、内容
物を充填した後、蓋容器2をその上にのせる。ガス射出
ノズル挿入口5よりガス射出ノズル11を挿入し、内容
物に応じたガスを導入し、所定時間ガス置換した後ノズ
ルを引出し、次いで蓋容器のフランジ部3と本体容器の
フランジ部7をシールバー14によりシールする。ガス
射出の際、ガス流出防止部がガスの流出を防ぎ、ガス置
換が効率よく行える。ガス置換後、蓋容器はノズルを引
き出した分だけ落下し蓋容器と本体容器のフランジ部が
接し、この状態でフランジ部をシールされる。図ではノ
ズル挿入口は1ヶ所だけ設けてあるが、ノズル挿入口は
射出ノズルの本数に合わせ1ヶ所以上設けることができ
る。
【0010】ガスは窒素、炭酸ガス、アルゴン、ヘリウ
ム等の不活性ガスの他、内容物に応じて酸素等のガスも
使用できる。これらは1種類で用いても2種類以上の混
合物で用いてもよい。これら以外にも内容物の変敗防止
のために各種抗菌剤やエチルアルコール等の物質を混合
して使用してもよい。又、シールの方法としては、ヒー
トシール、高周波シール、超音波シール等によって行う
ことができる。
【0011】本発明において、ガス射出ノズルの断面形
状としては矩形であることが必要である。ノズルの幅W
2は容器の容量、サイズに合わせて変える必要がある
が、高さH2 は3mm以下であることが好ましい。ガス射
出ノズルの高さH2 が3mmを越えるとガス射出ノズルを
抜く際にガス置換率の低下を引き起こしやすい。ノズル
のコーナー部は角出をなくし、曲線状にするが好まし
い。図5はガス射出ノズルの先端部の1例を示したもの
であり、ガス射出孔12は、当然のことながら本体容器
及び蓋容器に挿入される部分に設けるべきであり、必要
に応じて1ヶ所もしくは複数個設けられるが、そのうち
の少なくとも1ヶ所以上がノズルの上面にあり、かつ該
ガス射出孔の総面積が5mm2 以上あることが必要であ
る。凸型部6を有する蓋容器2を使用する本発明におい
ては、凸型部6にも置換するガスがいきわたるようにす
ることが必要であり、従って少なくとも1ヶ所は凸型部
6に置換するガスが流れ込むよう該ガス射出ノズルの上
面にガス射出孔12を設けなければならない。より置換
率を上げるためには本体容器の内容物充填部8側にもガ
スが行き渡るようにガス射出ノズルの下面にも1ヶ所は
設けた方が好ましい。また、該ガス射出孔12の大きさ
は、当然用いる容器のサイズ、容量に応じて変わってく
るが、少なくとも総面積が5mm2以上必要である。こ
れ未満であれば、ガス射出孔より射出されるガスの流速
が速くなりすぎ、内容物の飛散や蓋容器が動くなどの問
題が発生する。ノズルの本数は本容器1個に対し1もし
くは2本であることが好ましい。3本以上にしても設備
が複雑化しコスト高になり、ガス射出ノズルを引き抜く
際に隙間ができやすく、ガス置換率の向上という効果が
あまりないためである。
【0012】ここで、該ガス射出ノズル挿入口の幅W1
及び高さH1 がガス射出ノズルの断面の幅W2 及び高さ
2 、ガス流出防止部の高さH3 に対してW2<W1<W
2+5(mm)、H2−2<H1≦H3(mm)なる関係で表さ
れることが重要である。W2<W1の関係が満たされなか
ったら、ガス射出ノズルは円滑にガス射出ノズル挿入口
より差し込むことができず、W1<W2+5なる関係が満
たされなかったらガス射出ノズルとガス射出ノズル挿入
口に大きな隙間があき、導入したガスが流出してしま
う。また、H2−2<H1なる関係が満たされなかった
ら、ガス射出ノズル挿入時に蓋容器が大きく持ち上がり
蓋容器と本体容器の隙間が大きくなり導入したガスの流
出をまねく。H1≦H3なる関係は、ガス射出ノズル挿入
口はフランジ部より凸型部側に設けないことを意味して
おり、当然これが満たされなかったら容器の密閉が困難
になる。
【0013】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定
されるものではない。 《実施例1》最外層が厚さ0.25mmのポリカーボネー
トであり、最内層が厚さ0.05mmのポリプロピレンと
ポリスチレンの混合樹脂である2層シートより、幅6mm
のフランジ部を有し、凸型部の高さが10mmである直径
70mmのドーム形状の蓋容器を真空成形により成形し
た。また、厚さ0.8mmのポリプロピレンシートより、
幅5mmのフランジ部を有し、容量200ml、深さ50mm
である直径70mmの円錐台形状の本体容器を真空成形に
より成形した。この蓋容器は、図3に示したように本発
明の特徴であるガス流出防止部をフランジ外側に設けて
おり、フランジ部より3mm本体容器側に突出しており、
その一部に20mm幅の突出していない部分を設けガス置
換のためのノズル挿入口としている。従ってガス射出ノ
ズル挿入口の幅W1 20mm、高さH1 3mmとなる。ガス
射出ノズルは幅W2 18mm、高さH2 2mmの断面をした
ものを使用した。従って、これらはW2<W1<W2+5
(mm)、H2−2<H1<H3(mm)なる関係を満たす。
その先端部には、上下各1個の5mm2 のガス射出孔を設
けた。この容器本体にだし汁50mlを含む野菜の煮物2
10grを充填し、容器本体のフランジ部と蓋容器のガス
流出防止部をはめ合わせてのせた。その際、ガス射出ノ
ズルはガス射出ノズル挿入口より挿入している。この場
合、容器本体と蓋容器の間にほとんど隙間ができない。
次いで、容器のフランジ部をヒートシール受け台におい
た後、窒素ガスを流量50l/分で5秒導入した後、ノ
ズルを直ちに引き抜きヒートシールした。ガス置換率を
測定したところ常に95%以上あり良好であった。
【0014】《比較例1》実施例1と同じ構成の素材を
用い、蓋容器にはガス流出防止部のない形状に成形した
ものを用いた。ノズルは実施例と同じもそを使用した。
以下実施例と同様に、この容器本体にだし汁50mlを含
む野菜の煮物210grを充填し、容器本体のフランジ部
と蓋容器のフランジ部の位置をあわせてのせた。ガス射
出ノズルはそれぞれのフランジ間にあるため、ガス射出
ノズルの高さの分、容器本体と蓋容器の間に隙間ができ
た。次いで、容器のフランジ部をヒートシール受け台に
おいた後、窒素ガスを流量50l/分で5秒導入した
後、ノズルを直ちに引き抜きヒートシールした。ガス置
換率を測定したところ常に80〜90%と実施例に比べ
劣っていた。
【0015】《比較例2》実施例1と同じ構成の素材を
用い、蓋容器をノズル挿入口のないガス流出防止部を設
けた。実施例と同様に、ガス流出防止部はフランジ部よ
り3mm突出している。ガス射出ノズルは実施例と同じも
のを使用した。以下同様に、この容器本体にだし汁50
mlを含む野菜の煮物210grを充填し、容器本体のフラ
ンジ部と蓋容器のガス流出防止部をはめ合わせてのせ
た。その際、ガス射出ノズル挿入口がないため、容器本
体と蓋容器の間に隙間ができた。次いで、容器のフラン
ジ部をヒートシール受け台においた後、窒素ガスを流量
50l/分で5秒導入した後、ノズルを直ちに引き抜き
ヒートシールした。ガス置換率を測定したところ常に8
0〜90%と実施例に比べ劣っていた。
【0016】《比較例3》実施例1と同じ構成の素材を
用い、蓋容器を図1に示したようにガス流出防止部とガ
ス射出ノズル挿入口を設けた。ガス射出ノズル挿入口は
幅W1 20mm、高さH1 1mmとした。ガス射出ノズルは
実施例と同じものを使用した。これは、H2−2<H1
る関係が満たされていない。以下実施例と同様に、この
容器本体にだし汁50mlを含む野菜の煮物210grを充
填し、容器本体のフランジ部と蓋容器のガス流出防止部
をはめ合わせてのせた。その際、ガス射出ノズル挿入口
の高さが十分にないため、容器本体と蓋容器の間に隙間
ができた。次いで、容器のフランジ部をヒートシール受
け台においた後、窒素ガスを流量50l/分で5秒導入
した後、ノズルを直ちに引き抜きヒートシールした。ガ
ス置換率を測定したところ常に85〜95%と実施例に
比べ劣っていた。
【0017】《比較例4》実施例1と同じ構成の素材を
用い、蓋容器を図1に示したようにガス流出防止部とガ
ス射出ノズル挿入口を設けた。ガス射出ノズル挿入口は
幅W1 25mm、高さH1 3mmとした。ガス射出ノズルは
実施例と同じものを使用した。これは、W2<W1<W2
+5なる関係がみたされていない。以下実施例と同様
に、この容器本体にだし汁50mlを含む野菜の煮物21
0grを充填し、容器本体のフランジ部と蓋容器のガス流
出防止部をはめあわせてのせた。その際、ガス射出ノズ
ル挿入口とガス射出ノズルの間に大きな隙間ができた。
次いで、容器のフランジ部をヒートシール受け台におい
た後、窒素ガスを流量50l/分で5秒導入した後、ノ
ズルを直ちに引き抜きヒートシールした。ガス置換率を
測定したところ常に85〜95%と実施例に比べ劣って
いた。
【0018】《比較例5》実施例1と同じ構成で同じ形
状の蓋容器を使用した。ガス射出ノズルは幅W218mm、
高さH2 2mmの断面をしたものを使用した。従って、こ
れらはW2<W1<W2+5(mm)、H2−2<H1<H
3(mm)なる関係を満たす。その先端部には、下側に向
けて1個の10mm2サイズのガス射出孔を設けた。以
下実施例と同様に、この容器本体にだし汁50mlを含む
野菜の煮物210grを充填し、容器本体のフランジ部と
蓋容器のガス流出防止部をはめあわせてのせた。次い
で、容器のフランジ部をヒートシール受け台においた
後、窒素ガスを流量50l/分で5秒導入した後、ノズ
ルを直ちに引き抜きヒートシールした。ガス置換率を測
定したところ常に85〜95%と実施例に比べ劣ってい
た。
【0019】《比較例6》実施例1と同じ構成で同じ形
状の蓋容器を使用した。ガス射出ノズルは幅W218m
m、高さH2 2mmの断面をしたものを使用した。従っ
て、これらはW2<W1<W2+5(mm)、H2−2<H1
<H3(mm)なる関係を満たす。その先端部には、上下
各1個の2mm2 サイズのガス射出孔を設けた。以下実施
例と同様に、この容器本体にだし汁50mlを含む野菜の
煮物210grを充填し、容器本体のフランジ部と蓋容器
のガス流出防止部をはめあわせてのせた。次いで、容器
のフランジ部をヒートシール受け台においた後、窒素ガ
スを流量50l/分で5秒導入した後、ノズルを直ちに
引き抜きヒートシールした。窒素ガス射出時には蓋容器
が動き、だし汁の一部が飛散した。ガス置換率を測定し
たところ常に80〜90%と実施例に比べ劣っていた。
【0020】
【発明の効果】本発明の気密容器のガス置換方法によれ
ば容器内のガス置換率を従来のガス流出防止のための壁
を設けない方法でガス置換すると、80〜95%のガス
置換率であるのに対し、本発明の方法では全く同条件で
ガス置換を行った場合、95%以上のガス置換率が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明で使用するフランジ外側にガス流出防
止部を設けた例を示す蓋容器及び本体容器の斜視図
【図2】 本発明で使用するフランジ内側にガス流出防
止部を設けた例を示す蓋容器及び本体容器の斜視図
【図3】 蓋容器に設けたガス流出防止部の高さとガス
射出ノズル挿入口の高さ及び幅の関係を示す斜視図
【図4】 本発明でのガス置換及びシール方法の概念を
示す断面図
【図5】 ガス射出ノズルの先端部の1実施態様を示す
斜視図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部と凸型部を有し周縁にフラン
    ジ部より本体容器側に1〜15mm突出したガス流出防止
    部及び該ガス流出防止部に少なくとも1ヶ所以上のガス
    射出ノズル挿入口を設けた蓋容器と、フランジ部を有す
    る本体容器からなる容器において、該ガス射出ノズル挿
    入口の幅W1及び高さH1がガス射出ノズルの断面の幅W
    2及び高さH2、ガス流出防止部の高さH3に対してW2
    1<W2+5(mm)、H2−2<H1≦H3(mm)なる関
    係があり、かつ該本体容器内に内容物を充填後に該蓋容
    器をのせ、ガス射出ノズル挿入口にガス射出ノズルを挿
    入し、ガス導入を行った後、ガス射出ノズルを抜き蓋容
    器のフランジ部と本体容器のフランジ部を直ちにシール
    することを特徴とする密封容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガス射出ノズルが、断面形状はコーナー
    部の角出がなく曲線状になった矩形であり、ガス射出孔
    は蓋容器と本体容器内に挿入される部分に少なくとも1
    ヶ所以上有し、更に少なくともそのうちの1ヶ所以上が
    ノズルの上面に有し、かつ該ガス射出孔の総面積が5mm
    2 以上である請求項1記載の密封容器の製造方法。
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