JPH11290688A - 活性炭触媒および排煙脱硫方法 - Google Patents

活性炭触媒および排煙脱硫方法

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JPH11290688A
JPH11290688A JP10094584A JP9458498A JPH11290688A JP H11290688 A JPH11290688 A JP H11290688A JP 10094584 A JP10094584 A JP 10094584A JP 9458498 A JP9458498 A JP 9458498A JP H11290688 A JPH11290688 A JP H11290688A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望のサイズ範囲の細孔が効果的に撥水化さ
れ高い触媒活性を発現する活性炭触媒を提供する。 【解決手段】 硫黄酸化物を含む排ガスと接触させ、上
記硫黄酸化物を吸着し酸化して硫酸として回収除去する
ための活性炭触媒であって、活性炭粉末とフッ素樹脂と
を含み、これらに剪断力をかけて混練し所定形状に成形
してなることを特徴とする活性炭触媒。活性炭粉末は好
ましくは平均粒子径が12〜600μmであり、フッ素
樹脂は活性炭粉末に対して0.5〜25重量%程度含ま
れることが好ましい。活性炭粉末にフッ素樹脂の粒子ま
たは粒子分散液を加えて混合し、これを混練して成形す
れば上記活性炭触媒が好適に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス中に含まれ
る硫黄酸化物を接触硫酸化反応によって硫酸として回収
除去するための活性炭触媒、およびそれを用いた当該排
煙脱硫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、排ガス中に含まれる亜硫酸ガ
ス等の硫黄酸化物を触媒及び酸素の共存下に低温で気相
酸化し、最終的に硫酸として回収する方法が、接触硫酸
化反応として知られている。この方法において、上記触
媒としては活性炭が最も好んで用いられるが、これは、
上記触媒として例えばアルミナ、シリカ、チタニア、ゼ
オライト等のセラミックス系担体からなるものを用いた
場合には、それだけでは活性が不足するために触媒種と
して金属または金属酸化物を担持させる必要があり、そ
うした触媒種が反応により生成する硫酸の攻撃を受けて
溶解ないし変質してしまうために、長時間にわたって安
定した活性を維持することが困難であるという問題があ
るからである。これに対し活性炭には、金属や金属酸化
物等の触媒種を担持しなくても相当な活性を有し、かつ
その活性が長時間にわたって劣化することなく持続する
ため、上記問題を生ずることがないという特長がある。
【0003】しかしながら、排煙脱硫装置において工業
的に用いるには、市販の活性炭そのままでは常に高活性
が安定して得られるとはいえず、所望の脱硫効果を安定
して得るには触媒充填量を十分に大きくしなければなら
ないため、湿式排煙脱硫プロセス等の他の脱硫プロセス
と比較して割高となることが多い。常に高活性が安定し
て得られない原因は、次のように考えられている。すな
わち、活性炭の亜硫酸ガス吸着・酸化活性(以下、単に
「活性」と称す。)は本来は非常に大きいのであるが、
低温かつ水蒸気の存在下において亜硫酸ガスが活性炭表
面に吸着・酸化されるとそこで水分を吸収して希硫酸を
生成し、これが活性炭の細孔を被覆・閉塞して亜硫酸ガ
スの拡散や活性点との接触を妨害する結果、活性炭内部
の活性点が十分に利用されなくなるのである。このた
め、活性炭に撥水性を付与して、生成した希硫酸を速や
かに活性炭の細孔から排出することにより、当該活性炭
の高活性を維持しようとする各種の試みが提案されてい
る。
【0004】例えば、Chem. Eng. Comm. Vol.60(1987),
p.253には、平均直径0.78mmの活性炭にポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)の分散液を吹きかける
ことにより、PTFEの添加量8〜20%の領域におい
て亜硫酸ガスの吸着・酸化反応の速度定数が3倍に上昇
したとの事例が報告されている。また、特開昭59−3
6531号公報には、活性炭に撥水化処理を施すことで
亜硫酸ガスの吸着・酸化活性が上昇すること、具体的に
は5〜10mmの粒状活性炭にPTFE分散液を含浸さ
せ、200℃で2時間加熱処理することにより、活性炭
単味の触媒に比べてはるかに高い活性を示すことが開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、活性炭
の触媒活性を高める上記のような従来の方法の有効性を
検証するため、以下の確認実験を行った。まず、上述し
た従来の撥水化技術に基づき、直径2.8〜4.0mm
の粒径範囲にある各種市販の活性炭にスプレー法或いは
浸漬法によってPTFEを含浸担持させてその活性を測
定したところ、活性炭単味の場合と比較してある程度の
活性の向上とその長時間にわたる持続性が認められた。
しかしながら、大規模な工業的実施を考慮して他の競合
するプロセスと比較すると、依然としてこの程度の活性
の向上では十分とはいえず、より一層の触媒活性の向上
が必要であるとの認識に達した。
【0006】本発明者等は、更に検討を行った結果、触
媒活性の向上には活性炭のマクロポア(5nmを超える
細孔直径を有する孔)のみを撥水化することが有効であ
ることを見出した。すなわち、10〜100nmの球相
当直径を有するポリスチレン(PS)粒子を撥水性物質
として粒状活性炭に含浸担持させることにより、当該活
性炭の触媒活性が大幅に向上することを確認した。しか
しながら、PSよりも撥水性が大きいPTFE等のフッ
素樹脂粒子を用いようとすると、そのようなフッ素樹脂
粒子の市販品は平均球相当直径が100nm以上である
ため、スプレー法や浸漬法等の含浸担持方法では原料活
性炭のマクロポアを撥水化できない。この点を確認する
ため、本発明者等は、市販の粒状活性炭にPTFE分散
液をスプレー法あるいは浸漬法で含浸担持して活性炭触
媒を作製し、このものについてフッ素の分布をEPMA
で面分析した。それによると、PTFE粒子は活性炭粒
子の内部には全く侵入しておらず、すべて粒子の外表面
に付着していることが判明した。すなわち、市販の粒状
活性炭には直径1μm以上の細孔がほとんど存在しない
ため、直径が0.2〜0.4μmの範囲にあるPTFE
粒子が上記細孔内に侵入するには抵抗が大きすぎるので
ある。因みに、PTFE分散液に代えて、平均粒径が
0.3μmのPS粒子の分散液を用いた場合について
も、同様の実験結果を得た。そして、これら2種類の撥
水性粒子を担持した活性炭触媒について活性試験を行っ
たところ、PTFEを担持したものの方がPS粒子を担
持したものよりも僅かに活性が高かったものの、いずれ
も期待するほどの高活性を発現することはなかった。
【0007】更に本発明者等は、原料活性炭におけるマ
クロポアのうち、どの程度の細孔径のものを撥水化する
ことが最も活性向上に寄与するのかについて調べた。ま
ず、それぞれ平均直径が10、28、55、102、3
00nmである5種類のラテックス(サイズが比較的均
一なPS球状粒子を10重量%程度水に分散させたも
の)を準備し、これらを0.1〜5重量%の各種濃度に
希釈して、各々に粒状の原料活性炭を減圧下で浸漬して
減圧乾燥することにより活性炭触媒を調製し、それぞれ
について活性を評価した。その結果、いずれの活性炭触
媒においても最高の活性を発現するPSの添加量は1重
量%付近にあること、平均直径が28nm及び55nm
のものが最も高い活性を示し、平均直径が10nm及び
102nmのものはそれよりも若干活性が低くなり、さ
らに平均直径300nmのものは未処理の活性炭と比べ
てわずかに活性が高いにすぎないことが判明した。この
5種類の活性炭触媒について粒子破断面をSEM観察し
たところ、平均直径が55nm以下のPS粒子は満遍な
く活性炭粒子の内部にまで侵入しているのに対し、10
2nmのPS粒子は活性炭粒子の表面近傍に多く存在し
ており、さらに300nmのPS粒子は活性炭粒子の外
表面にのみ付着していることがわかった。平均直径10
nmのPS粒子を含浸した活性炭触媒が平均直径28n
m及び55nmのPS粒子を含浸したものより活性が低
くなった理由については推定の域を出ないが、PS粒子
が微細になるほど原料活性炭のポアを閉塞しやすくなる
ためではないかと考えられる。すなわち上記実験結果か
ら、平均粒径28nmのPS粒子が侵入できる最小の細
孔径以上のマクロポアを撥水化することが有効であるこ
とが示唆されたことになる。
【0008】かくして、触媒粒子を構成する原料活性
炭、特にそのマクロポアを撥水化することが活性の向上
に大きく寄与すること、また触媒粒子の内部まで満遍な
く撥水化することが有効なこと、そしてPSと比較する
とPTFE等のフッ素樹脂の方が撥水化作用が大きい分
だけ活性向上効果も大きいことが確認された。そこで本
発明者等は、市販のフッ素樹脂粒子の平均粒径が比較的
大きく粒状活性炭への含浸担持では有効に撥水化できな
いことに鑑み、粒状活性炭を微粉砕してフッ素樹脂粒子
とともに混合して成形することとし、かくして成形体を
構成する活性炭粉末粒子間の間隙(これは「大きなマク
ロポア」ということもできる。)並びに原料活性炭自体
のマクロポアの一部をフッ素樹脂粒子により撥水化する
ことを試みた。こうして得られた活性炭触媒の活性は、
原料活性炭自体はもとより、原料活性炭にPS粒子を含
浸担持させて製造した活性炭触媒に比べても大きく向上
していた。
【0009】本発明者等は、活性炭粉末をフッ素樹脂と
ともに混合して成形する際の粉砕条件については、活性
炭をできる限り細かい粒子にまで粉砕してPTFE分散
液と混合すれば、PTFEによる活性炭粉末粒子間の間
隙の修飾率が高くなってより高い活性が得られるものと
考えていたので、市販の活性炭を平均粒子径10μmま
で粉砕してPTFE分散液と混合することにより活性炭
触媒を調製し、これについて触媒活性を評価した。しか
しながら、PTFEの添加量を2〜30重量%の範囲で
種々に変えても、期待したほどの活性の向上が認められ
なかった。これは、原料活性炭をあまりに細かく粉砕し
てしまうと、本来生成硫酸の排出経路となるべき活性炭
粉末粒子間の間隙が極端に狭くなり、さらにはそのよう
な間隙がPTFEによって閉塞されてしまうからではな
いかと考えられる。そこで、粉砕するに際して活性炭粉
末の粒子サイズには最適値があるのではないかと考え、
PTFEの添加量を一定にして活性炭粉末の平均粒子径
を10〜3000μmまで種々に変えて成形してみたと
ころ、後述するように12〜600μmの範囲において
比較的に高活性の活性炭触媒を得ることができた。
【0010】更に本発明者等は、少量のPTFEの添加
で高活性な触媒を得るため、マクロポアの撥水性を効果
的に向上させる方法について検討した。具体的には、同
一量のPTFEの添加でもその投影面積を大きくするこ
とにより、活性炭粉末の表面及び内部マクロポアをPT
FEとより広く接触させることができ、それらをより強
く撥水化することができると考えた。すなわち、活性炭
粉末とPTFE粒子とを混合する際に剪断力をかけ、P
TFE粒子を変形させるとともに活性炭粉末と広く密着
させることにより、活性炭粉末の表面及び内部マクロポ
アに強い撥水性を発現させることを考えたのである。そ
こで、活性炭粉末に対して0.5〜30重量%のPTF
E粒子を粉末もしくは分散液として加え、ニーダ、ロー
ル混練機、カレンダーロール、ロール式ミル等を用いて
混練後、成形して活性炭触媒を得た。これを用いて脱硫
試験を行ったところ、単に活性炭粉末とPTFE粒子を
混合して成形しただけのものと比べ、活性炭粉末に加え
るPTFE粉末の量を少なくしても同等の活性が得られ
ることがわかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の知見に
基づいてなされたものであり、所望のサイズ範囲の細孔
が効果的に撥水化され高い触媒活性を発現する活性炭触
媒を提供するものである。本発明はまた、上記活性炭触
媒を用いることにより脱硫効率および経済性にすぐれた
排煙脱硫方法を提供するものである。
【0012】本発明は、硫黄酸化物を含む排ガスと接触
させ、上記硫黄酸化物を吸着し酸化して硫酸として回収
除去するための活性炭触媒であって、平均粒子径が12
〜600μm、好ましくは20〜200μmの活性炭粉
末と、上記活性炭粉末に対して0.5〜25重量%、好
ましくは1〜20重量%のフッ素樹脂とを含み、上記活
性炭粉末に上記フッ素樹脂の粒子または粒子分散液を加
え、これに剪断力をかけて混練し、所定形状に成形して
なるものを提供する。
【0013】本発明はまた、上記で得られた活性炭触媒
を、硫黄酸化物を含む排ガスと接触させ、排ガス中の硫
黄酸化物を上記活性炭触媒に吸着し酸化して硫酸として
回収除去する排煙脱硫方法を提供するものでもある。こ
の場合、活性炭触媒を水、アルカリ水、希硫酸などで連
続的に洗浄して脱硫性能を向上させたり、あるいは間欠
洗浄して生成硫酸を洗い出したり中和することにより再
生してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る活性炭触媒は、排ガ
ス中の亜硫酸ガスを共存する酸素により酸化して硫酸と
して回収除去するためのものであって、撥水性の強いフ
ッ素樹脂の粒子と適切な粒径範囲を有する活性炭粉末と
を剪断力をかけて十分に混練してから成形することによ
り得られる。
【0015】ここで、撥水化による活性の向上に大きな
影響を与える第1の重要な点は、活性炭粉末とフッ素樹
脂粒子とを剪断力をかけて混練することにある。本発明
では、撥水性物質であるフッ素樹脂を活性炭粉末に付着
させて撥水化を行っているので、撥水化させるべき表面
をフッ素樹脂で広く覆うことが効果的な撥水化につなが
る要素となる。このため、同一量のフッ素樹脂であって
も、粒状のものを大きく変形させて投影面積を大きく
し、これにより撥水化させるべき表面を広く覆うように
すると、活性炭触媒全体をより強く撥水化することがで
きる。本発明では、活性炭粉末とフッ素樹脂粒子とをよ
く混合してから剪断力をかけて練り込むことが、フッ素
樹脂粒子を投影面積の大きな形に変形させ、これを活性
炭粉末の表面に広く密着させたりマクロポア内に圧入し
たりする作用をなす。従って、活性炭粉末とフッ素樹脂
粒子との混合物に十分な剪断力を与えることが本発明で
は本質的な要素である。一般に当該混合物1g当たり
0.5W以上、好ましくは1W以上の仕事率で10分以
上混練すれば所望の効果が得られるが、必要な混練エネ
ルギーの量は他の条件によって異なるため、混練エネル
ギーの量だけで混練条件を一義的に特定できるわけでは
ない。要するに、粒状のフッ素樹脂が変形して活性炭表
面に広く密着したりマクロポア内に圧入したりするのに
十分な混練エネルギーが与えられればよい。混練による
剪断力付与の効果により、本発明の活性炭触媒では、触
媒粒子を構成する活性炭粉末間の間隙が、触媒粒子表面
部から内部にわたって満遍なく撥水化された大きなマク
ロポアを形成し、また個々の活性炭粉末自体に存在する
マクロポアの一部も撥水化されている。さらに、混練に
よっても変形されずに残った一部のフッ素樹脂粒子は、
やはり活性炭粉末のマクロポア内に侵入してその撥水化
に寄与することになる。
【0016】本発明の活性炭触媒を製造するのに使用す
る活性炭は、原料活性炭の炭種による活性の差異が本発
明により緩和されるので、比較的自由に選択することが
できるが、好ましくはそれ自体の触媒活性が高いものを
選ぶべきである。本発明者等が行った活性の比較試験に
よれば、石炭を主原料とする活性炭を用いたものは、他
の椰子殻、ビート、石油ピッチなどを主原料とする活性
炭を用いたものより高活性を示す傾向があった。石炭を
主原料とする活性炭を用いたものが高活性を示す理由
は、必ずしも定かではないが、もともと石炭系の活性炭
は他の原料からなる活性炭と比較して亜硫酸ガスの吸着
・酸化活性点の数が多いにも拘わらず、疎水性の程度が
低いために所望の高活性が安定して得られないという難
点があり、これが撥水化処理により克服されたことで、
その本来の優れた活性が顕著に現れたからであろうと推
察される。ただし、本発明の活性炭触媒は、その原料活
性炭の炭種に拘わらず、原料活性炭自体あるいはそれと
フッ素樹脂粒子とを単に混合して成形したものに比べて
大幅な活性の向上が期待されるものである。なお、焼成
などの前処理を行った活性炭を用いてもよい。
【0017】ここで、撥水化による活性の向上に大きな
影響を与える第2の重要な点は、原料となる活性炭粉末
の粒度の調整にある。当該活性炭粉末の粒度が粗すぎる
と、どのようにフッ素樹脂の添加量を選択しても高活性
は発現しない。また逆に、上記粒度が細かすぎても、生
成した硫酸の排出流路となるべき活性炭粉末間の間隙が
極端に狭くなり、さらにはそうした間隙がフッ素樹脂に
よって閉塞されてしまう結果、使用の際の急激な活性の
低下を招来する。本発明者等の知見によれば、高活性を
得るための活性炭粉末の粒度範囲は、平均粒子径が12
〜600μm、好ましくは20〜200μmの範囲であ
る。なお、活性炭粉末は粒状活性炭を粉砕して調製する
のが一般的であるが、未だ賦活されていない石炭などを
粉砕し、これをフッ素樹脂粒子と混練して成形した後に
賦活してもよい。
【0018】活性炭粉末と混練するためのフッ素樹脂と
しては、一般に市販されている各種フッ素樹脂粒子の粉
末あるいは分散液(ラテックス)を使用することができ
る。フッ素の含有率の高いものが撥水性に優れるため好
ましく、そのようなフッ素樹脂としてはポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシ樹
脂(PFA)、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共
重合体(FEP)、三フッ化塩化エチレン樹脂(PCT
EF)等がある。これらのフッ素樹脂はポリスチレンや
ポリエチレン等よりも撥水性が大きく、しかも市販され
ている分散液中におけるこれらのフッ素樹脂の平均粒子
径は0.2〜0.4μmと比較的大きいために活性炭粉
末のミクロポア内に侵入することがなく、よってこれら
と活性炭粉末とを混合し混練して成形することにより、
活性炭粉末間の間隙(大きなマクロポア)及び活性炭粉
末の内部マクロポアが撥水化された所望の活性炭触媒を
得ることができる。
【0019】ここで、撥水化による活性向上に大きな影
響を与える第3の重要な点は、フッ素樹脂粒子の添加量
にある。本発明の活性炭触媒は、活性炭粉末の平均粒子
径の如何に拘わらず、活性炭粉末に対して0.5〜25
重量%、好ましくは1〜20重量%のフッ素樹脂を含む
ことにより所望の高活性を示す。フッ素樹脂は成形に際
してバインダーとしても働くので、そうしたバインダー
効果をも考慮して添加量を決めることが好ましい。な
お、フッ素樹脂の添加量が少ない場合には、成形のため
に別途バインダーを使用することができる。
【0020】活性炭粉末とフッ素樹脂との混練物を成形
するには、押出成形、打錠成形、転動造粒法などの種々
の成形法が適用可能である。例えば、強度の大きな活性
炭触媒を得たい場合には、混合粉末を押圧して一定形状
に成形する打錠成形が好ましい。また、排ガス中の煤塵
等の蓄積による差圧の発生を抑えたい場合には、混合粉
末をプレート状あるいはハニカム状に成形することもで
きる。以上のように、本発明の活性炭触媒にあっては、
活性炭粉末を原料として任意形状のものを作ることがで
き、活性の向上と併せて製造コストの観点からも有利で
ある。
【0021】なお、得られた成形物には、必要ならば粉
砕して適当な粒度に調整した後、続いて撥水化処理を施
してもよい。これにより、活性炭触媒の外表面部をより
強く撥水化し、表面における水膜の形成を妨げ、マクロ
ポア入口部の液による閉塞を防止し、外部から内部への
水蒸気や水溶液の侵入を強く阻害する。従って、触媒内
部の活性点が有効に利用され、高い触媒性能が得られる
ことになる。この撥水化処理の方法としては、撥水性物
質の微粒子の分散液、あるいは撥水性物質をトルエン等
の有機溶媒に溶解した溶液を、スプレー法或いは浸漬法
等により成形物に含浸させればよい。この場合、撥水性
物質としては、フッ素樹脂が高密着性、高撥水性を発現
する点で好ましい。一方、有機溶媒溶液を用いる場合に
は、分子量が1万以上の高分子撥水性物質を溶解して用
いることが好ましい。分子量がこれより小さいものを用
いると、活性点が必要以上に撥水性物質で覆われて有効
な活性点の数が低下する。撥水性物質は、0.1〜3.
5重量%、好ましくは0.2〜3重量%含浸させること
が好ましい。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。実施例1 市販されている石炭系活性炭を、窒素気流中、800℃
で1時間焼成した。得られた活性炭500gを市販され
ている粉砕器にて粉砕した後、ステンレス製の篩(15
0μm)を用いて篩振盪機での2時間の分級操作にか
け、150μm以下の微粉活性炭を得た。次に、市販の
PTFE分散液(直径0.2〜0.4μmのPTFE粒
子を60重量%含む)に水を加えて6倍に希釈し、この
希釈したPTFE分散液111gと上記微粉活性炭10
0gとを直径300mmの磁製乳鉢にて10分混練した
後、圧縮成形機にて500kgf/cm2 で成形してP
TFEを10重量%含有する活性炭触媒を得た。更に、
この活性炭触媒を45〜50℃で12時間乾燥した後、
粗砕・分級して直径2.8〜4.0mmの粒状活性炭触
媒を得た。
【0023】このようにして得られた本発明の活性炭触
媒につき、接触硫酸化反応試験装置を用いて5%希硫酸
水溶液200mL/hrを触媒層に流しながら活性試験
を行った。具体的には、内径16mmのジャケット付き
硝子製反応器に活性炭触媒を40mL充填し、 SO2: 800容量ppm O2: 4容量% CO2: 10容量% N2: 残部 相対湿度: 100% の組成のガスを、50℃、600dm3/hr (SV=
15000hrー1)で流し、出口SO2 濃度をSO2
(紫外式、赤外式)で測定して触媒活性を評価したとこ
ろ、試験開始後100hr後における脱硫率42%を得
た。
【0024】実施例2 実施例1と同様にして得た微粉活性炭100gに実施例
1と同じ希釈PTFE分散液111gを加えたものを、
ニーダー(容量400mL、ゼット型ブレード、回転数
43rpm、仕事率250W)で30分混練した後、5
00kgf/cm2 で圧縮成形してPTFEを10重量
%含有する活性炭触媒を得た。これを45〜50℃で1
2時間乾燥した後、粗砕・分級して直径2.8〜4.0
mmの粒状活性炭触媒を得た。こうして得られた本発明
の活性炭触媒につき、実施例1と同様な方法で活性試験
を行ったところ、脱硫率47%を得た。
【0025】実施例3 実施例1と同様にして得た微粉活性炭100gに実施例
1と同じ希釈PTFE分散液111gを加えたものを、
ニーダー(容量400mL、ゼット型ブレード、回転数
43rpm、仕事率250W)で30分混練し、次いで
プレスロール機で圧延(ロール間隙3mm、2mm、
1.5mm、1mmで順次圧延)し、これを粗砕した
後、500kgf/cm2 で圧縮成形してPTFEを1
0重量%含有する活性炭触媒を得た。これを45〜50
℃で12時間乾燥した後、粗砕・分級して直径2.8〜
4.0mmの粒状活性炭触媒を得た。こうして得られた
本発明の活性炭触媒につき、実施例1と同様な方法で活
性試験を行ったところ、脱硫率54%を得た。
【0026】実施例4 実施例1と同様にして得た微粉活性炭100gに実施例
1と同じ希釈PTFE分散液111gを加えたものを、
ニーダー(容量400mL、ゼット型ブレード、回転数
43rpm、仕事率250W)で30分混練した後、さ
らに3本ロール式ミル(ロール寸法63.5Φ×150
L、ロール回転数84rpm、205rpm、500r
pm、仕事率400W)で15分混練し、500kgf
/cm2で圧縮成形してPTFEを10重量%含有する
活性炭触媒を得た。これを45〜50℃で12時間乾燥
した後、粗砕・分級して直径2.8〜4.0mmの粒状
活性炭触媒を得た。こうして得られた本発明の活性炭触
媒につき、実施例1と同様な方法で活性試験を行ったと
ころ、脱硫率66%を得た。
【0027】実施例5 実施例1と同様にして得た微粉活性炭200gに実施例
1と同じ希釈PTFE分散液222gを加えたものを、
ロール型加圧ニーダー(容量500mL、回転数20r
pm、仕事率2000W)で15分混練した後、500
kgf/cm2で圧縮成形してPTFEを10重量%含
有する活性炭触媒を得た。これを45〜50℃で12時
間乾燥した後、粗砕・分級して直径2.8〜4.0mm
の粒状活性炭触媒を得た。こうして得られた本発明の活
性炭触媒につき、実施例1と同様な方法で活性試験を行
ったところ、脱硫率68%を得た。
【0028】実施例6 実施例1と同様にして粉砕した活性炭を実施例1と同様
な方法で分級した。このとき、メッシュの異なる篩の組
合せ(0〜25μm、20〜53μm、53〜106μ
m、106〜212μm、212〜300μm、280
0〜4000μm)を用いることにより、平均粒子径の
異なる6種の微粉活性炭を得た。これら6種の微粉活性
炭各100gに実施例1と同じ希釈PTFE分散液各1
11gを加えたものに対して、それぞれ実施例3と同様
な操作(混練、成形、乾燥、粗砕、分級)を行うことに
より、PTFEを10重量%含有する直径2.8〜4.
0mmの粒状活性炭をそれぞれ得た。
【0029】このようにして得られた各活性炭触媒につ
き、実施例1と同様な方法で活性試験を行った。表1お
よび図1は試験開始後100hr後における各触媒の脱
硫性能を示すものである。これらの結果より、微粉活性
炭の平均粒子径の範囲が12〜600μm、好ましくは
20〜200μmのときに、高い脱硫率が得られること
がわかる。
【表1】
【0030】実施例7 実施例1と同様にして粉砕した活性炭を実施例1と同様
な方法で分級して微粉活性炭を得た。次に、市販のPT
FE分散液(60重量%)に水を加えて1.5〜20倍
に希釈し、3〜40重量%の各種濃度の希釈PTFE分
散液を得た。これらの希釈PTFE分散液各111gに
対してそれぞれ上記微粉活性炭100gを加えたものに
対し、実施例3と同様な操作(混練、成形、乾燥、粗
砕、分級)を行うことにより、PTFEを0〜30重量
%の各種割合で含有する直径2.8〜4.0mmの粒状
活性炭触媒を得た。
【0031】このようにして得られた各活性炭触媒につ
き、実施例1と同様な方法で活性試験を行った。表2お
よび図2は試験開始後100hr後における各触媒の脱
硫性能を示すものである。これらの結果より、微粉活性
炭と混練するPTFEの添加量が0.5〜25重量%、
好ましくは1〜20重量%ときに、高い脱硫率が得られ
ることがわかる。
【表2】
【0032】実施例8 実施例1と同様にして得た微粉活性炭100gに実施例
1と同じ希釈PTFE分散液111gを加えたものを、
小型擂壊機(鉢外径178mm、回転数100rpm、
仕事率100W)で10分混練した後、500kgf/
cm2 で加圧成形してPTFEを10重量%含有する活
性炭触媒を得た。これを45〜50℃で12時間乾燥し
た後、粗砕・分級して直径2.8〜4.0mmの粒状活
性炭触媒を得た。こうして得られた本発明の活性炭触媒
につき、実施例1と同様な方法で活性試験を行ったとこ
ろ、脱硫率43%を得た。
【0033】実施例9 実施例1と同様にして得た微粉活性炭500gに実施例
1と同じ希釈PTFE分散液555gを加えたものを、
V字双子円筒型混合機(容量1000mL、回転数30
rpm)で60分間混合し、次いで得られた混合物10
0gを小型擂壊機(鉢外径178mm、回転数100r
pm、仕事率100W)で10分混練した後、500k
gf/cm2 で加圧成形してPTFEを10重量%含有
する活性炭触媒を得た。これを45〜50℃で12時間
乾燥した後、粗砕・分級して直径2.8〜4.0mmの
粒状活性炭触媒を得た。こうして得られた本発明の活性
炭触媒につき、実施例1と同様な方法で活性試験を行っ
たところ、脱硫率43%を得た。
【0034】比較例 乳鉢で手混練する代わりに、V字双子円筒型混合機にて
60分間混合して目視にて十分混合されたことを確認し
た以外は、実施例1と同様の操作を行った。得られた活
性炭触媒を用いて活性試験を行った結果は、脱硫率18
%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 微粉活性炭の平均粒子径とそれを用いて得ら
れる本発明の触媒の脱硫性能との関係を示す。
【図2】 微粉活性炭と混練するPTFEの含有量と本
発明の触媒の脱硫性能との関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 和茂 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 戸河里 脩 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄酸化物を含む排ガスと接触させ、上
    記硫黄酸化物を吸着し酸化して硫酸として回収除去する
    ための活性炭触媒であって、活性炭粉末とフッ素樹脂と
    を含んでなり、これらに剪断力をかけて混練し所定形状
    に成形してなることを特徴とする活性炭触媒。
  2. 【請求項2】 硫黄酸化物を含む排ガスと接触させ、上
    記硫黄酸化物を吸着し酸化して硫酸として回収除去する
    ための活性炭触媒であって、平均粒子径が12〜600
    μmの活性炭粉末と、上記活性炭粉末に対して0.5〜
    25重量%のフッ素樹脂とを含み、上記活性炭粉末に上
    記フッ素樹脂の粒子または粒子分散液を加え、これに剪
    断力をかけて混練し、所定形状に成形してなることを特
    徴とする活性炭触媒。
  3. 【請求項3】 該活性炭粉末の平均粒子径が20〜20
    0μmである請求項1または2記載の活性炭触媒。
  4. 【請求項4】 該フッ素樹脂が該活性炭粉末に対して1
    〜20重量%含まれる請求項1〜3のいずれか記載の活
    性炭触媒。
  5. 【請求項5】 該フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロエ
    チレン、パーフルオロアルコキシ樹脂、四フッ化エチレ
    ン六フッ化プロピレン共重合体、または三フッ化塩化エ
    チレン樹脂である請求項1〜4のいずれか記載の活性炭
    触媒。
  6. 【請求項6】 所定形状に成形した後、撥水化処理を施
    してなる請求項1〜5のいずれか記載の活性炭触媒。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の活性炭触
    媒を、硫黄酸化物を含む排ガスと接触させ、排ガス中の
    硫黄酸化物を上記活性炭触媒に吸着し酸化して硫酸とし
    て回収除去することを特徴とする排煙脱硫方法。
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