JPH11290394A - 寝台装置 - Google Patents

寝台装置

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JPH11290394A
JPH11290394A JP10095845A JP9584598A JPH11290394A JP H11290394 A JPH11290394 A JP H11290394A JP 10095845 A JP10095845 A JP 10095845A JP 9584598 A JP9584598 A JP 9584598A JP H11290394 A JPH11290394 A JP H11290394A
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Akio Hirose
明生 広瀬
Koichi Ono
耕一 小野
Motoyuki Adachi
元之 安達
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Yamato Scale Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に痴呆性老人の寝台に載っている状態での
異常を検知してその異常を確実に通報できるようにする
こと。 【解決手段】 寝台8と、寝台8の寝床部11に掛かる
荷重を検出して荷重信号を生成する第1〜第4の荷重検
出器9a〜9bと、荷重信号に基づいて寝床部11上の
使用者の体重の重心位置を演算する重心位置演算手段
と、重心位置演算手段が演算して得られた重心位置が寝
床部11の予め設定した領域(14、15)内にあると
きに警報信号を生成する第1の警報手段と、警報信号を
電波に変換して送信する送信部10と、この送信部10
から送信された電波を受信する受信部29と、を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば痴呆性老
人、寝たきり老人等の病弱者を介護又は看護するために
適合させた寝台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の寝台装置の一例を図10を参照し
て説明する(特公平3−51411号公報参照)。この
寝台装置は、ベッド(寝台)1が備える4本の各脚部2
に荷重検出器3を設けてあり、各荷重検出器3は、体重
測定兼監視装置4と電気的に接続している。そして、こ
の体重測定兼監視装置4には、警報部5がコード26を
介して電気的に接続している。
【0003】この寝台装置によれば、ベッド1に患者等
の使用者が載ると、使用者の体重に相当する荷重信号を
荷重検出器3が生成してこの荷重信号が体重測定兼監視
装置4に入力する。体重測定兼監視装置4は、4つの荷
重信号の合計値を演算して使用者の体重を表示部(図示
ぜず)に表示させることができるものである。このよう
に、使用者がベッド1の寝床部6に載った状態で体重を
測定することができるので、使用者である患者又は痴呆
性老人等の体重の管理を容易に行うことができる。
【0004】そして、体重測定兼監視装置4は、ベッド
1上に掛かる使用者の体重等の荷重を適宜時間ごとに演
算して荷重値を記憶部に記憶し、前回演算して得られた
荷重値と今回演算して得られた荷重値との荷重差を演算
し、そして、この演算して得られた荷重差が予め定めた
荷重差よりも大きいか否かを判定する。そして、今回演
算して得られた荷重差が予め定めた荷重差よりも大きい
と判定したときに警報部5に警報信号を送って警報ラン
プを点灯させると共に、警報音を出力させることができ
る。これにより、使用者が例えば痴呆性老人の場合に
は、その徘徊の開始を介護者や看護人に知らせることが
できるので、痴呆性老人の事故等を未然に防止すること
が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示す
従来の寝台装置では、使用者である例えば痴呆性老人が
ベッド1から降りたことを介護者等に通報することがで
きるが、使用者がベッド1に載っている状態でその使用
者の異常を検知することができないという問題がある。
つまり、痴呆性老人や寝たきり老人は、介護を求めたい
意思を介護者に的確に伝えることが困難であるので、そ
のような使用者がベッド1に載っている状態でその使用
者の異常を介護者等に的確に通報できるようにすること
が強く求められている。特に、夜間では、少ない人数の
介護者や看護者が多数の老人や病人の介護等を行う必要
があるので、ベッド1に寝ている老人等の異常を介護者
等に速やかに通報できるようにすることは、介護される
老人の健康と安全を守るために、そして介護者の労力の
軽減を図るために強く望まれているものである。
【0006】そこで、ベッド1に寝ている使用者をモニ
ターカメラで監視する方法があるが、この方法では使用
者のプライバシーを侵害するし、介護者が1又は多数の
モニターを続けて監視することは過酷な労働であるの
で、モニターカメラを使用することができない場合が多
い。なお、使用者のベッド1に載っている状態での異常
としては、例えば、使用者がベッド1上で盛んに動くこ
とが挙げられる。使用者が痴呆性老人の場合、自分の住
まいの布団の上と間違ってベッド1上で起立することが
あり、この起立しようとするときにベッド1上で盛んに
動くのである。痴呆性老人がベッド1上で起立すると非
常に危険であるので、介護者はその老人の介護に向かわ
なければならない。
【0007】また、介護者が待機する待機室に設置され
ている警報部5とベッド1に設けられている体重測定兼
監視装置4は、コード26を介して電気的に接続されて
おり、このコード26は、体重測定兼監視装置4から導
出されているので、ベッド1を使用する痴呆性老人等の
使用者の目に付き易く、そのために、このコード26が
痴呆性老人等の使用者によってこのコード26が配設さ
れている壁や体重測定兼監視装置4から引き抜かれるこ
とがある。コード26が体重測定兼監視装置4又は壁か
ら引き抜かれると、使用者の異常を介護者に通報するこ
とができないという問題がある。
【0008】本発明は、特に、使用者の寝台に載ってい
る状態での異常を検知して通報することができる寝台装
置、及び使用者の異常を確実に通報することができる寝
台装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、寝台と、
この寝台の寝床部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生
成する荷重検出手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝
床部上の使用者の体重の重心位置を演算する重心位置演
算手段と、上記重心位置演算手段が演算して得られた重
心位置が上記寝床部の予め設定した領域内にあるか否か
を判定する重心位置判定手段と、上記領域を設定する領
域設定手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0010】第2の発明は、寝台と、寝台の寝床部に掛
かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段
と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体
重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重心
位置演算手段が演算して得られた重心位置が上記寝床部
の予め設定した領域内にあるときに警報信号を生成する
第1の警報手段と、上記警報信号を無線信号に変換して
送信する送信手段と、この送信手段から送信された上記
無線信号を受信する受信手段と、を具備することを特徴
とするものである。
【0011】第3の発明は、寝台と、この寝台の寝床部
に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段
と、上記移動距離演算手段が演算して得られた重心位置
の移動距離又は2以上の移動距離の合計移動距離が予め
設定した上限距離よりも長いか否かを判定する上限距離
判定手段と、上記上限距離を設定する上限距離設定手段
と、を具備することを特徴とするものである。
【0012】第4の発明は、第3の発明の寝台装置にお
いて、上記移動距離演算手段は、上記重心位置の移動距
離又は2以上の移動距離の合計移動距離を複数回演算
し、上記上限距離設定手段は、複数の移動距離又は複数
の合計移動距離のうち最長のものに基づいて得られた移
動距離を上記上限距離として設定することを特徴とする
ものである。
【0013】第5の発明は、寝台と、この寝台の寝床部
に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段
と、上記移動距離演算手段が演算して得られた重心位置
の移動距離又は2以上の移動距離の合計移動距離が予め
設定した上限距離よりも長いときに警報信号を生成する
第2の警報手段と、上記警報信号を無線信号に変換して
送信する送信手段と、この送信手段から送信された上記
無線信号を受信する受信手段と、を具備することを特徴
とするものである。
【0014】第6の発明は、寝台と、この寝台の寝床部
に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段
と、上記重心位置の移動距離が予め設定した下限距離よ
りも短いか否かを判定する下限距離判定手段と、上記下
限距離を設定する下限距離設定手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0015】第7の発明は、寝台と、この寝台の寝床部
に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段
と、上記重心位置の移動距離が予め設定した下限距離よ
りも短いか否かを判定する下限距離判定手段と、上記移
動距離が上記下限距離よりも短いと上記下限距離判定手
段が判定したときから、上記移動距離が上記下限距離よ
りも長いと上記下限距離判定手段が判定するまでの時間
が予め設定した上限時間よりも長いときに警報信号を生
成する第3の警報手段と、上記警報信号を無線信号に変
換して送信する送信手段と、この送信手段から送信され
た上記無線信号を受信する受信手段と、を具備すること
を特徴とするものである。
【0016】第8の発明は、寝台と、この寝台の寝床部
に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動速度を演算する移動速度演算手段
と、上記移動速度演算手段が演算して得られた重心位置
の移動速度が、予め設定した上限速度よりも速いか否か
を判定する速度判定手段と、上記上限速度を設定する速
度設定手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0017】第9の発明は、第8の発明の寝台装置にお
いて、上記移動速度演算手段は、上記重心位置の移動速
度を複数回演算し、上記速度設定手段は、この複数回の
演算により得られた複数の移動速度のうち最も速いもの
に基づいて得られた移動速度を上記上限速度として設定
することを特徴とするものである。
【0018】第10の発明は、寝台と、この寝台の寝床
部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出
手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者
の体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記
重心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に
基づいて重心位置の移動速度を演算する移動速度演算手
段と、上記移動速度演算手段が演算して得られた重心位
置の移動速度が、予め設定した上限速度よりも速いとき
に警報信号を生成する第4の警報手段と、上記警報信号
を無線信号に変換して送信する送信手段と、この送信手
段から送信された上記無線信号を受信する受信手段と、
を具備することを特徴とするものである。
【0019】第11の発明は、寝台と、この寝台の寝床
部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出
手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる
重量を演算する重量演算手段と、この重量演算手段が演
算して得られた上記寝床部上の重量が予め設定した下限
重量よりも軽いときに警報信号を生成する第5の警報手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた重心位置が上記寝床
部の予め設定した領域内にあるときに警報信号を生成す
る第1の警報手段と、を有する寝台装置において、第1
の警報手段と第5の警報手段のうちのいずれか一方又は
両方の警報手段を選択することができ、この選択した警
報手段が警報信号を生成することを可能にする選択手段
を具備することを特徴とするものである。
【0020】第12の発明は、寝台と、この寝台の寝床
部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出
手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる
重量を演算する重量演算手段と、この重量演算手段が演
算して得られた上記寝床部上の重量が予め設定した下限
重量よりも軽いときに警報信号を生成する第5の警報手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段
と、上記移動距離演算手段が演算して得られた重心位置
の移動距離又は2以上の移動距離の合計移動距離が、予
め設定した上限距離よりも長いときに警報信号を生成す
る第2の警報手段と、を有する寝台装置において、第2
の警報手段と第5の警報手段のうちのいずれか一方又は
両方の警報手段を選択することができ、この選択した警
報手段が警報信号を生成することを可能にする選択手段
を具備することを特徴とするものである。
【0021】第13の発明は、寝台と、この寝台の寝床
部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出
手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる
重量を演算する重量演算手段と、この重量演算手段が演
算して得られた上記寝床部上の重量が予め設定した下限
重量よりも軽いときに警報信号を生成する第5の警報手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動距離を演算する移動距離演算手段
と、上記重心位置の移動距離が予め設定した下限距離よ
りも短いか否かを判定する下限距離判定手段と、上記移
動距離が上記下限距離よりも短いと上記下限距離判定手
段が判定したときから、上記移動距離が上記下限距離よ
りも長いと上記下限距離判定手段が判定するまでの時間
が予め設定した上限時間よりも長いときに警報信号を生
成する第3の警報手段と、を有する寝台装置において、
第3の警報手段と第5の警報手段のうちのいずれか一方
又は両方の警報手段を選択することができ、この選択し
た警報手段が警報信号を生成することを可能にする選択
手段を具備することを特徴とするものである。
【0022】第14の発明は、寝台と、この寝台の寝床
部に掛かる荷重を検出して荷重信号を生成する荷重検出
手段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる
重量を演算する重量演算手段と、この重量演算手段が演
算して得られた上記寝床部上の重量が予め設定した下限
重量よりも軽いときに警報信号を生成する第5の警報手
段と、上記荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の
体重の重心位置を演算する重心位置演算手段と、上記重
心位置演算手段が演算して得られた複数の重心位置に基
づいて重心位置の移動速度を演算する移動速度演算手段
と、上記移動速度演算手段が演算して得られた重心位置
の移動速度が、予め設定した上限速度よりも速いときに
警報信号を生成する第4の警報手段と、を有する寝台装
置において、第4の警報手段と第5の警報手段のうちの
いずれか一方又は両方の警報手段を選択することがで
き、この選択した警報手段が警報信号を生成することを
可能にする選択手段を具備することを特徴とするもので
ある。
【0023】第1の発明によると、荷重検出手段が寝台
の寝床部に掛かる荷重を検出し、この寝床部に掛かる荷
重と対応する荷重信号に基づいて重心位置演算手段が寝
床部上の使用者の体重の重心位置を演算し、寝床部上の
使用者の重心位置が寝床部の予め設定した領域内にある
か否かを重心位置判定手段が判定することができる。そ
して、領域設定手段により適切な領域を設定することが
できる。第2の発明によると、寝床部上の使用者の重心
位置が寝床部の予め設定した領域内にあるときに、第1
の警報手段が警報信号を生成する。そして、送信手段
は、この警報信号を無線信号に変換して送信し、この無
線信号を受信手段が受信することができる。
【0024】第3の発明によると、移動距離演算手段が
寝床部上の使用者の重心位置の移動距離を演算し、この
移動距離又は2以上の移動距離の合計移動距離が予め設
定されている上限距離よりも長いか否かを上限距離判定
手段が判定することができる。そして、上限距離設定手
段により適切な上限距離を設定することができる。
【0025】第4の発明によると、第3の発明の移動距
離演算手段が、重心位置の移動距離又は2以上の移動距
離の合計移動距離を複数回演算し、上限距離設定手段
は、複数の移動距離又は複数の合計移動距離のうち最長
のものに基づいて得られた移動距離を上限距離として設
定することができる。
【0026】第5の発明によると、移動距離演算手段が
演算して得られた重心位置の移動距離又は2以上の移動
距離の合計移動距離が予め設定した上限距離よりも長い
ときに第2の警報手段が警報信号を生成する。そして、
送信手段は、この警報信号を無線信号に変換して送信
し、この無線信号を受信手段が受信することができる。
【0027】第6の発明によると、寝床部上の使用者の
重心位置の移動距離が、予め設定した下限距離よりも短
いか否かを下限距離判定手段が判定することができる。
そして、下限距離を下限距離設定手段により設定するこ
とができる。
【0028】第7の発明によると、寝床部上の使用者の
重心位置の移動距離が下限距離よりも短いと下限距離判
定手段が判定したときから、重心位置の移動距離が下限
距離よりも長いと下限距離判定手段が判定するまでの時
間が予め設定されている上限時間よりも長いときに、第
3の警報手段が警報信号を生成する。そして、送信手段
は、この警報信号を無線信号に変換して送信し、この無
線信号を受信手段が受信することができる。
【0029】第8の発明によると、移動速度演算手段が
寝床部上の使用者の重心位置の移動速度を演算し、この
重心位置の移動速度が予め設定されている上限速度より
も速いか否かを速度判定手段が判定することができる。
そして、上限速度を速度設定手段により設定することが
できる。
【0030】第9の発明によると、第8の発明の移動速
度演算手段が、重心位置の移動速度を複数回演算し、速
度設定手段は、この複数回の演算により得られた複数の
移動速度のうち最も速いものに基づいて得られた移動速
度を上限速度として設定することができる。
【0031】第10の発明によると、寝床部上の使用者
の重心位置の移動速度が上限速度よりも速いときに、第
4の警報手段が警報信号を生成する。そして、送信手段
は、この警報信号を無線信号に変換して送信し、この無
線信号を受信手段が受信することができる。
【0032】第11乃至第14の各発明の第5の警報手
段は、寝床部上の重量が予め設定した下限重量よりも軽
くなった時、即ち、使用者が寝床部から降りたときに警
報信号を生成する。第11の発明によると、第5の警報
手段と第1の警報手段のうちから所望の警報手段を選択
することができ、第12の発明によると、第5の警報手
段と第2の警報手段のうちから所望の警報手段を選択す
ることができ、及び第13の発明によると、第5の警報
手段と第3の警報手段のうちから所望の警報手段を選択
することができる。そして、第14の発明によると、第
5の警報手段と第4の警報手段のうちから所望の警報手
段を選択することができ、この選択した警報手段が警報
信号を生成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明に係る寝台装置の一実施形
態を各図を参照して説明する。この実施形態の寝台装置
は、例えば痴呆性老人が入居又は滞在している老人保健
施設等の各部屋に設置されて利用することができるもの
である。これらの各部屋に設置された多数の寝台装置
は、図1(b)のブロック図に示すように、各寝台装置
に設けられている送信部27の送信アンテナ28から発
信された警報信号を、例えば介護者や看護者が待機して
いるナースステーション等の待機室に設置されている表
示警報部7の受信アンテナ30(受信部29)に送信す
ることができるようになっている。各図に示す8は寝
台、9(9a〜9b)は第1〜第4の荷重検出器、10
はコントローラである。
【0034】寝台8は、図1(a)に示すように、従来
公知のものであり、平面形状が長方形の寝床部11を備
えている。この寝床部11は、夫々がキャスタで形成さ
れている4つの脚部12で支持されている。この4つの
脚部12は、寝床部11の互いに平行する長いほうの縁
に沿って2つずつ配置され、寝床部11と平行する平面
内の長方形の各頂点と対応する4箇所に設けてある。更
に、この4つの脚部12は、寝床部11の2本の対角線
の交点(中央部O)とこの4つの脚部12の2本の対角
線の交点(0)とが上方から見て一致するように配置し
てある。また、寝床部11の4つの各縁部に沿って4つ
の柵13(13a〜13d)を設けてあり、寝床部11
上の使用者が寝床部11から落ちないようにしている。
ただし、互いに平行する長い方の2つの各縁部に設けら
れている2つの柵13aと13bは、寝床部11の長い
方の縁部の約1/2の長さに形成してあり、寝台8の使
用者は、寝床部11の柵13が設けられていない両側の
互いに対向する2箇所の乗降部14、15から寝台8に
対して乗り降りできるようになっている。
【0035】各荷重検出器9(9a〜9b)は、円板状
であり、中央の上面が窪んだ形状である。そして、図1
(a)に示すように、4つの各脚部12の下に敷かれて
おり、各脚部12を介してこの寝台8の荷重を支えてい
る。4つの各荷重検出器9は、それぞれが支持する荷重
に相当する荷重信号を生成して、これら各荷重信号を各
荷重検出器9と電気的に接続するコントローラ10に出
力する。
【0036】コントローラ10は、図には示さないが、
中央演算処理装置(CPU)と記憶部31を備えてい
る。記憶部31には、図5乃至図8のフローチャートに
示す演算処理をCPUに行わせるための各種プログラ
ム、及び各種データを記憶しているし、所望のデータや
プログラムを記憶することができるものである。コント
ローラ10は、重心位置演算手段、重量演算手段、移動
距離演算手段、アクティビティレベル演算手段、移動速
度演算手段(アクティビティ速度演算手段)、重量判定
手段、第5の警報手段、重心位置判定手段、第1の警報
手段、上限距離判定手段、第2の警報手段、下限距離判
定手段、計時手段、時間判定手段、第3の警報手段、速
度判定手段、及び第4の警報手段を備えている。
【0037】また、コントローラ10の上面には、図2
(a)の平面図に示すように、この寝台装置の電源のO
Nスイッチ16とOFFスイッチ17、第1〜第5の機
能選択スイッチ18(18a〜18e)、荷重検出器9
の零点補正用スイッチ19、各荷重検出器9のスパン調
整用スイッチ20(20a〜20d)を設けてある。第
1〜第5の機能選択スイッチ18(18a〜18e)
(選択手段)は、この寝台装置が備えている対応する重
量判定機能(スイッチ18a)、上限距離判定機能(ス
イッチ18b)、速度判定機能(スイッチ18c)、重
心位置判定機能(スイッチ18d)、及び下限距離判定
機能(スイッチ18e)ごとに設けてあり、各機能のう
ち所望の機能を作動させるための選択スイッチである。
【0038】第1〜第5の機能選択スイッチ18(18
a〜18e)によると、寝台装置に設けられている上記
5つの機能のうち所望の機能を選択してその選択した機
能によって所定の警報信号を生成させることができるの
で、この寝台装置の使用者の例えば症状や病状等に応じ
てこの寝台装置を使い分けることができる。これによ
り、警報手段による誤報を防止することができる。
【0039】荷重検出器9のスパン調整用スイッチ20
は、対応する荷重検出器9ごとに4つ設けてあり、各荷
重検出器9のスパンを調整するためのものである。各荷
重検出器9のスパンの調整をすることにより、図1
(a)に示す寝床部11の中央部Oに使用者の重心が位
置しているときに、重心位置演算手段が演算した体重の
重心位置を中央部Oに一致させることができる。
【0040】そして、コントローラ10の正面には、図
2(b)に示すように、4つの荷重検出器9が接続され
る4つのレセプタクル21(21a〜21d)を設けて
ある。また、コントローラ10の側面には、図2(c)
に示すように、閾値設定装置23が接続されるレセプタ
クル24を設けてある。更に、コントローラ10は、図
1(b)に示すように、送信部27を備えている。送信
部27は、各寝台装置ごとに定められている個別IDの
データが格納された記憶部31と送信アンテナ28を備
えている。送信部27は、第1乃至第5の各警報手段が
生成した警報信号と記憶部31に格納された個別IDの
データを多重した多重信号を電波に変換して送信アンテ
ナ28から送信するものである。なお、コントローラ1
0は、図には示さないが、バッテリーを備えており、こ
のバッテリーの電力によりコントローラ10及び荷重検
出器9が作動するものであり、従って、この寝台装置
は、給電用のコードを備えていない構成である。
【0041】表示警報部7は、介護者又は看護者が待機
している例えばナースステーション(待機室)に設置さ
れており、図1(b)に示すように、受信部29を備え
ている。受信部29は、受信アンテナ30を備えてお
り、送信アンテナ28から送信された電波を受信アンテ
ナ30で受信して、受信アンテナ30に誘起された起電
力が受信部29で増幅、検波されて個別IDのデータが
デコードされる。これにより、表示警報部7は、個別I
Dのデータから警報信号を生成した寝台装置の番号、部
屋番号等の個別情報を得ることができ、その番号等の個
別情報を表示すると共に、警報音を発生し、その表示さ
れた寝台装置を使用する使用者が異常な状態であること
を介護者に通報することができる。
【0042】レセプタクル24は、RS232Cケーブ
ル25を介して閾値設定装置23が接続されるものであ
る。閾値設定装置23は、パーソナルコンピュータ、所
定のプログラム、及び入力キー(図示せず)で構成され
ており、重量判定手段、重心位置判定手段、上限距離判
定手段、下限距離判定手段、速度判定手段、及び時間判
定手段のそれぞれの判定の基準となる表1に示す各閾値
及び下限距離dを設定するための装置である。この
閾値設定装置23は、所望の値をそれぞれの閾値
、ad、av、・・・として手動で設定す
ることができるし、上限距離判定手段の判定基準である
閾値の上限距離ad、及び速度判定手段の判定基準
である閾値の上限速度avを自動的に設定すること
ができるものである。上限距離adを自動的に設定
するのが上限距離設定手段であり、上限速度av
自動的に設定するのが速度設定手段である。この上限距
離設定手段及び速度設定手段は、閾値設定装置23の記
憶部に記憶されているプログラムに従ってこの閾値設定
装置23のCPUが閾値ad、avを演算して
設定する手段である。
【0043】上限距離設定手段は、図5のフローチャー
トに示すように、使用者が寝床部11上で移動した重心
位置の移動距離Dを移動距離演算手段が複数回演算し、
この複数回の演算により得られた複数の移動距離Dのう
ち最長のものDmax に基づいて得られた移動距離を
上限距離ad(閾値)として自動的に設定するもの
である。速度設定手段は、図6のフローチャートに示す
ように、使用者が寝床部11上で移動した重心位置の移
動速度AVを移動速度演算手段が複数回演算し、この複
数回の演算により得られた複数の移動速度AVのうち最
も速いものAVmaxに基づいて得られた移動速度を上
限速度av(閾値)として自動的に設定するもので
ある。
【0044】閾値設定装置23は、閾値を設定するとき
にコントローラ10に接続して使用するものであり、寝
台装置を使用する際にはコントローラ10から取り外す
こととする。ただし、閾値設定装置23をコントローラ
10に組み込んで一体の構成としてもよい。重心位置演
算手段は、4つの荷重検出器9の生成する4つの荷重信
号が入力する所定時間ごとに、これら4つの荷重信号に
基づいて寝床部11上の使用者の体重の重心位置を演算
する手段である。つまり、重心位置演算手段は、コント
ローラ10に設けられているマルチプレクサを介してC
PUに入力する4つの荷重信号に基づいて体重の重心位
置を演算するものである。この体重の重心位置座標
(X、Y)(以下、「重心座標(X、Y)」という。)
は、図1(a)及び図3に示すX、Yの直交座標で表さ
れる。このX、Y座標は、寝床部11上の中央部Oを
X、Y座標の原点とし、X軸が寝床部11の長さ方向と
平行し、Y軸が寝床部11の幅方向と平行している。
【0045】次に、重心位置演算手段が体重の重心位置
を演算する方法を説明する。4つの第1〜第4の荷重検
出器9(9a〜9d)が生成する荷重信号は、コントロ
ーラ10に入力するが、寝床部11に使用者が載ってい
ない状態での各荷重信号W10〜W40が0となるよう
にコントローラ10によって零点補正されている。ここ
で、寝床部11に使用者が載ったときに、使用者の体重
によって第1〜第4の荷重検出器9a〜9dが生成する
各荷重信号の増大分をW〜Wとすると、下記
(1)、(2)式により寝床部11上の使用者の重心座
標(X、Y)を演算することができる。
【0046】 X=(W+W−W−W)・(1/W)・(BX/2)・ ・(1) Y=(W+W−W−W)・(1/W)・(BY/2)・ ・(2) ただし、 X ;寝床部11の中央部Oを原点0とする図3に示す
X軸方向の座標 Y ;原点を0とする図3に示すY軸方向の座標 BX;寝台8の脚部12のX軸方向の間隔 BY;寝台8の脚部12のY軸方向の間隔 W;寝床部11上の使用者の体重 である。なお、使用者の体重Wは、W=W
+W+W+W であり、この体重Wは、重
量演算手段が演算する。
【0047】使用者の重心座標(X、Y)及び体重W
は、第1〜第4の荷重検出器9a〜9dの荷重信号
〜Wがコントローラ10に入力するたびに演
算される。つまり、コントローラ10のマルチプレクサ
に入力する各荷重信号W〜Wは、このマルチプレ
クサのチャンネルの切り替えによって0.15秒毎に順
にCPUに入力し、0.15秒×4=0.6秒で4つの
荷重信号W〜WのCPUへの入力が完了する。
従って、重心位置演算手段は、0.6秒毎に重心座標
(X、Y)を演算し、この演算により得られた重心座標
(X、Y)は、コントローラ10のCPUと接続する記
憶部(図示せず)に記憶される。また、重量演算手段
は、使用者の体重Wを演算し、この体重Wも記
憶部に記憶されると共に、コントローラ10の表示部
(図示せず)に表示される。
【0048】移動距離演算手段は、重心位置演算手段が
演算して得られた前回の重心座標(XK−1 、Y
K−1 )と今回の重心座標(X、Y)との間
の直線距離(移動距離)Dを演算する手段である。移動
距離Dは、ピタゴラスの定理より、 D={(X−XK−1 +(Y−YK−1 1/2 ・・・(3) を演算することにより求められる。ただし、Kは、1、
2、・・・であり、移動距離演算手段が演算した重心座
標に付した番号である。アクティビティレベル演算手段
は、移動距離演算手段により0.6秒毎に順次演算して
得られる移動距離Dのうち、最新の5つ分の移動距離D
の和AD(合計移動距離)を順次演算する手段であり、
移動距離演算手段に含まれる。従って、ADは0.6秒
毎に更新される。このADをアクティビティレベルと言
う。アクティビティレベルADは、体重Wの重心移
動距離Dの3秒間の総和であり、寝床部11上の使用者
の活動量を0.6秒毎に表している。ただし、アクティ
ビティレベル演算手段は、最新の5つ分の移動距離Dの
和ADを演算して、このADをアクティビティレベルと
したが、これに代えて、アクティビティレベル演算手段
は、最新の5つ以外の例えば4つ分又は6つ分等の移動
距離Dの和ADを演算して、このADをアクティビティ
レベルとしてもよい。更に、移動距離Dをアクティビテ
ィレベルADとしてもよい。
【0049】移動速度演算手段(アクティビティ速度演
算手段)は、重心位置演算手段が順次演算して得られる
最新の2つの重心座標(X、Y)に基づいて重心位置の
移動速度AVを演算する手段である。この移動速度AV
は、寝床部11上の使用者の活動性を0.6秒毎に表し
ており、使用者の突発的な動きを検出することができ、
アクティビティ速度AVと言う。アクティビティ速度A
Vは、0.6秒当たりの重心の移動距離Dで表される。
勿論、移動距離D/0.6秒を演算して得られた速度を
アクティビティ速度としてもよい。
【0050】重量判定手段は、重量演算手段が演算して
得られた使用者の体重W、即ち、寝床部11上の重
量が予め設定されている下限重量wよりも軽いか否
かを判定する手段である。この予め設定されている下限
重量wは表1に示すように、30kgの閾値として
設定されている。寝床部11上の重量が下限重量w
よりも軽いと重量判定手段が判定したときは、使用者が
寝床部11から降りていると判定することができ、この
判定がされたときは、第5の警報手段が警報信号を生成
し、介護者が待機している部屋に設置されている表示警
報部7が作動する。介護者は、表示警報部7の表示及び
警報音によって当該使用者の離床を認識し、使用者のも
とに行くことができる。これによって、使用者が痴呆性
老人である場合は、徘徊を防止することができる。
【0051】
【表1】
【0052】重心位置判定手段は、重心位置演算手段が
演算して得られた重心座標(X、Y)が、図4に示す寝
床部11の縁部とその近傍の予め設定されている領域R
又はRの範囲内にあるか否かを判定する手段であ
る。この領域R及びR は、表1に示すように、初
期設定値20cm<X<70cm、かつ、|Y|>20
cmとして設定されている。重心座標(X、Y)が領域
又はRの範囲内(寝床部11の乗降部14、
15)に入っていると重心位置判定手段が判定したとき
は、使用者が目を覚まし、寝床部11の縁に例えば端座
して離床する前の状態にあると判定することができ、こ
の判定がされたときは、第1の警報手段が警報信号を生
成し、表示警報部7が作動する。介護者は、表示警報部
7の表示及び警報音によって当該使用者の行動を認識
し、使用者の離床の補助をするために使用者のもとに行
くことができる。逆に、使用者が着床しようとするとき
も、重心座標(X、Y)が領域R又はRの範囲
内に入るので、介護者は使用者の着床の補助をするため
に使用者のもとに行くことができる。
【0053】上限距離判定手段は、アクティビティレベ
ル演算手段が演算して得られたアクティビティレベル
(移動距離)ADが、予め設定されている上限レベル
(上限距離)ad=100cmよりも高い(長い)
か否かを判定する手段である。アクティビティレベルA
Dがad=100cmを超えていると上限距離判定
手段が判定したときは、使用者が寝床部11上で盛んに
動いて異常な行動をとっていると判定することができ、
この判定がされたときは、第2の警報手段が警報信号を
生成して表示警報部7が作動する。これによって、介護
者は、当該使用者のもとに行くことができる。
【0054】下限距離判定手段、計時手段、時間判定手
段、及び第3の警報手段は、この寝台装置の使用者が寝
床部11上で長時間身動きしないでいることを防止して
床擦れを防止するためのものである。下限距離判定手段
は、移動距離演算手段が演算して得られた重心位置の移
動距離Dが、予め設定されている閾値の下限距離d
よりも短いか否かを判定する手段である。重心位置の移
動距離Dが下限距離dよりも短いと下限距離判定手
段が判定すると、使用者が寝床部11上で身動きしてい
ないとみなしてこの身動きしていない時間を計時手段に
より計時させることができる。
【0055】計時手段は、移動距離演算手段の演算した
重心位置の移動距離Dが予め設定されている下限距離d
よりも短いと下限距離判定手段が判定した時から、
重心位置の移動距離Dが下限距離dよりも長いと下
限距離判定手段が判定するまでの時間を測定する手段で
ある。時間判定手段は、計時手段の計時した時間が予め
設定されている上限時間h =2h(時間)よりも長い
か否かを判定する手段である。使用者が寝床部11上で
身動きしていない時間が上限時間hを超えると床擦
れすることがあるので、計時手段の計時した時間が上限
時間hよりも長いと時間判定手段が判定したとき
に、第3の警報手段が警報信号を生成して表示警報部7
が作動する。これによって、介護者は、当該使用者のも
とに行って使用者を寝返りさせて床擦れを防止すること
ができる。
【0056】速度判定手段は、移動速度演算手段が演算
して得られた重心位置の移動速度(アクティビティ速
度)AVが、予め設定されている上限速度av=2
5cm/0.6秒よりも速いか否かを判定する手段であ
る。使用者が寝床部11上で例えば起立する等の突発的
に素早い行動をとった場合は非常に危険であるので、重
心位置の移動速度AVが、上限速度avよりも速い
と速度判定手段が判定したときに、第4の警報手段が警
報信号を生成して表示警報部7が作動する。これによっ
て、介護者は、当該使用者のもとに行って使用者を介護
することができる。
【0057】上記のように構成された寝台装置による
と、閾値設定装置23に設けられている入力キーを操作
してコントローラ10に表1に示す各閾値w、ad
、av、・・・、及び下限距離dを設定す
ることができる。なお、コントローラ10には、表1に
示す各閾値及び下限距離dが予め設定されている
が、使用者の体重や病状、寝台8の形状、大きさ、構造
等に応じて適当な閾値を設定することができる。
【0058】次に、閾値設定装置23が上限距離ad
及び上限速度avをコントローラ10に自動的
に設定する手順を図5及び図6を参照して説明する。上
限距離ad及び上限速度avを自動的に設定す
ることができるようにしたのは、重心位置の移動距離
(アクティビティレベル)AD及び移動速度(アクティ
ビティ速度)AVは、使用者ごとに異常の程度が相違し
ており、使用者ごとに適切な閾値ad及びav
を手動でその都度設定することは手間であり、更に適切
な閾値ad及びavを決定することができるま
でには、それに近い閾値を数回設定して試行する必要が
あり手間だからであり、これらの手間を省くためであ
る。
【0059】上限距離ad及び上限速度av
両方の閾値は、1度の操作で図5及び図6に示す手順で
演算されて設定される。まず、この寝台装置を運転する
前段階において、コントローラ10のモード切り替えス
イッチ(図示せず)を運転モードから閾値設定モードに
切り替える。次に、使用者が寝床部11に上がって通常
の寝返り等を行う。すると、図5のフローチャートに示
すように、移動距離演算手段が移動距離Dを演算し、閾
値設定装置23がその移動距離Dを最大移動距離D
max として記憶部に記憶する(S300)。そし
て、閾値設定装置23は、移動距離演算手段が次に演算
して得られた移動距離Dを取り込み(S302)、D
がDよりも大きいか否かを判定する(S30
4)。そして、DがDmaxと等しいか若しくはDがD
max よりも大きくNOと判定したときは、今回の演
算により得られた移動距離Dを最大移動距離Dmax
として記憶部に記憶する(S306)。次に、最初の移
動距離Dが閾値設定装置23に取り込まれた時から現在
までの時間Tが予め設定されている閾値取り込み時間t
(=10分)を超えたか否かを判定し(S30
8)、時間tを超えておらずNOと判定したとき
は、ステップS302に戻り上記処理を繰り返して行
う。ただし、ステップS304において、Dmax
Dよりも大きくYESと判定したときは、今回の演算に
より得られた移動距離Dを最大移動距離Dmax とし
て記憶せず、ステップS308の処理を行う。
【0060】そして、ステップS308において、最初
の移動距離Dが閾値設定装置23に取り込まれた時から
現在までの時間Tが閾値取り込み時間tを超えてお
りYESと判定したときは、記憶部に記憶されているD
max に対して(Dmax+α)×mを演算して
この演算値を上限距離adとして設定し(S31
0)、これで閾値adの設定が終了する。なお、α
は予め設定されている変更可能な定数(=2cm)
であり、mは予め設定されている変更可能な定数(=5
回分)である。
【0061】一方、図6のフローチャートに示すよう
に、移動速度演算手段が移動速度(アクティビティ速
度)AVを演算し、閾値設定装置23がその移動速度A
Vを最大移動速度AVmax として記憶部に記憶する
(S400)。そして、閾値設定装置23は、移動速度
演算手段が次に演算して得られた移動速度AVを取り込
み(S402)、AVmax がAVよりも大きいか否
かを判定する(S404)。そして、AVがAV
max と等しいか若しくはAVがAVmax よりも
大きくNOと判定したときは、今回の演算により得られ
た移動速度AVを最大移動速度AVmaxとして記憶部
に記憶する(S406)。次に、最初の移動速度AVが
閾値設定装置23に取り込まれた時から現在までの時間
Tが予め設定されている閾値取り込み時間t(=1
0分)を超えたか否かを判定し(S408)、時間t
を超えておらずNOと判定したときは、ステップS
402に戻り上記処理を繰り返して行う。ただし、ステ
ップS404において、AVmax がAVよりも大き
くYESと判定したときは、今回の演算により得られた
移動速度AVを最大移動速度AVma として記憶せ
ず、ステップS408の処理を行う。
【0062】そして、ステップS408において、最初
の移動速度AVが閾値設定装置23に取り込まれた時か
ら現在までの時間Tが閾値取り込み時間tを超えて
おりYESと判定したときは、記憶部に記憶されている
AVmax に対して(AV ax +α)を演算
してこの演算値を上限速度avとして設定し(S4
10)、これで閾値avの設定が終了する。なお、
αは予め設定されている変更可能な定数(0.6秒
当たりの移動距離で5cm)である。
【0063】次に、上記のように構成され閾値が設定さ
れた寝台装置の作用を図7及び図8に示すフローチャー
トを参照して説明する。まず、電源ONスイッチ16を
操作する。そして、介護される使用者に応じて必要とさ
れる機能を、重量判定機能、上限距離判定機能、速度判
定機能、重心位置判定機能、及び下限距離判定機能のう
ちから選択し、この選択した機能を作動させるために第
1〜第5の機能選択スイッチ18a〜18eから対応す
るスイッチをONにする(S100)。そして、寝床部
11上に使用者が載っていない状態で零点補正用スイッ
チ19をONにすると(S102)、コントローラ10
のCPUが第1〜第4の荷重検出器9の零補正を行う
(S104)。しかる後に、使用者の体重を測定する場
合は、使用者が寝床部11上に載ると、CPUは、マル
チプレクサを作動させて第1〜第4の荷重検出器9が接
続されているチャンネルを切り替えさせて、各荷重検出
器9が生成する荷重信号W〜Wを順次測定する
(S106)。CPUは、入力した荷重信号の数nが4
つ以上となったか否かを判定し(S108)、入力した
荷重信号の数nが4つ以上となりYESと判定したとき
は、使用者の体重W(寝床部11上の重量)、重心
座標(X、Y)、アクティビティレベルAD、及びアク
ティビティ速度AVを演算する(S110)。ただし、
アクティビティレベルADは、5つの移動距離Dのデー
タを演算して得られた後に求められる。使用者の体重W
は、コントローラ10の表示部(図示せず)に表示
される。
【0064】次に、重量判定機能を選択する第1の機能
選択スイッチ18aがONであるか否かを判定し(S1
12)、ONでありYESと判定したときは、演算して
得られた体重W、即ち、寝床部11上の重量W
が予め設定されている下限重量wよりも軽いか否か
を判定し(S114)、寝床部11上の重量Wが下
限重量wよりも軽くYESと判定したときは、第5
の警報手段が警報信号を生成して介護者が待機している
部屋に設置されている表示警報部7が作動する(S22
0)。これにより、使用者が寝床部11から降りたこと
とその寝台装置を介護者に通報することができる。
【0065】ただし、ステップS112において、第1
の機能選択スイッチ18aがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS114において、寝床部11上
の重量Wが下限重量w以上であり使用者が寝床
部11上に載っていると判定したときは、次の第2の機
能選択スイッチ18bがONであるか否かを判定する
(S116)。ステップS114が重量判定手段であ
る。
【0066】次に、上限距離判定機能を選択する第2の
機能選択スイッチ18bがONであるか否かを判定し
(S116)、ONでありYESと判定したときは、演
算して得られたアクティビティレベルADが予め設定さ
れている上限距離adよりも長いか否かを判定し
(S200)、アクティビティレベルADが上限距離a
よりも長くYESと判定したときは、第2の警報手
段が警報信号を生成して表示警報部7が作動する(S2
20)。これにより、使用者が寝床部11上で盛んに動
いていることとその寝台装置を介護者に通報することが
できる。
【0067】ただし、ステップS116において、第2
の機能選択スイッチ18bがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS200において、アクティビテ
ィレベルADが上限距離ad以下の長さで使用者が
寝床部11上で安静にしていると判定したときは、次の
第3の機能選択スイッチ18cがONであるか否かを判
定する(S202)。ステップS200が上限距離判定
手段である。
【0068】次に、速度判定機能を選択する第3の機能
選択スイッチ18cがONであるか否かを判定し(S2
02)、ONでありYESと判定したときは、演算して
得られたアクティビティ速度AVが予め設定されている
上限速度avよりも速いか否かを判定し(S20
4)、アクティビティ速度AVが上限速度avより
も速くYESと判定したときは、第4の警報手段が警報
信号を生成して表示警報部7が作動する(S220)。
これにより、使用者が寝床部11上で例えば起立する等
の突発的な行動を起こしていることとその寝台装置を介
護者に通報することができる。
【0069】ただし、ステップS202において、第3
の機能選択スイッチ18cがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS204において、アクティビテ
ィ速度AVが上限速度av以下の速さであり、使用
者が寝床部11上で安静にしていると判定したときは、
次の第4の機能選択スイッチ18dがONであるか否か
を判定する(S206)。ステップS204が速度判定
手段である。
【0070】次に、重心位置判定機能を選択する第4の
機能選択スイッチ18dがONであるか否かを判定し
(S206)、ONでありYESと判定したときは、演
算して得られた重心座標(X、Y)が予め設定されてい
る領域R又はR内にあるか否かを判定し(S2
08)、重心座標(X、Y)が領域R又はR
にありYESと判定したときは、第1の警報手段が警報
信号を生成して表示警報部7が作動する(S220)。
これにより、使用者が寝床部11の乗降部14又は15
に移動して例えば腰掛けていることや寝床部11から降
りようとしていること、及びその寝台装置を介護者に通
報することができる。
【0071】ただし、ステップS206において、第4
の機能選択スイッチ18dがOFFでありNOと判定し
たとき、及びステップS208において、重心座標
(X、Y)が領域R又はRの外にあると判定し
たときは、次の第5の機能選択スイッチ18eがONで
あるか否かを判定する(S210)。ステップS208
が重心位置判定手段である。
【0072】次に、下限距離判定機能を選択する第5の
機能選択スイッチ18eがONであるか否かを判定し
(S210)、ONでありYESと判定したときは、演
算して得られた重心位置の移動距離Dが、予め設定され
ている下限距離dよりも長いか否かを判定し(S2
12)、重心位置の移動距離Dが下限距離d以下の
長さでありNOと判定したときは、使用者が寝床部11
上で身動きしていないとみなしてこの身動きしていない
時間Hを計時手段により計時する(S216)。この計
時手段は、ステップS212で重心位置の移動距離Dが
下限距離dよりも長くYESと判定するまで使用者
が寝床部11上で身動きしていない時間Hを計時して、
移動距離Dが下限距離dよりも長くYESと判定さ
れたときは、時間Hを元の0から計時する。そして、ス
テップS218で、使用者が寝床部11上で身動きして
いない時間Hが予め設定されている上限時間hより
も短いか否かを判定し、時間Hが上限時間hと等し
いか若しくは上限時間hよりも長くNOと判定した
ときは、第4の警報手段が警報信号を生成して表示警報
部7が作動する(S220)。これにより、介護者は、
当該使用者のもとに行って使用者を寝返りさせて床擦れ
を防止することができる。そして、ステップS218に
おいて、時間Hが上限時間hよりも短くYESと判
定したときは、計時手段が時間Hの計時を続けると共
に、ステップS104に戻り、上記と同様に演算処理を
繰り返して行う。
【0073】このように、上記実施形態の寝台装置によ
ると、介護を受ける使用者が、介護を必要とするときに
自ら介護者に通報する必要がなく、使用者の状況を自動
的に検知して、使用者の状況、例えば寝床部11から降
りようとしていることや床擦れしそうであること等を具
体的に、しかも自動的に介護者に通報することができ
る。これにより、介護を受ける者に対するサービスの向
上を図ることができるし、介護を受ける者を監視するた
めの介護者の労力の軽減を図ることができる。
【0074】そして、送信部27は、第1乃至第5の各
警報手段が生成した警報信号と記憶部31に格納された
個別IDのデータを多重した多重信号を電波に変換して
送信アンテナ28から送信し、表示警報部7の受信部2
9は、その送信された電波を受信アンテナ30で受信し
て、個別IDのデータから警報信号を生成した寝台装置
の番号、部屋番号等の個別情報を得て、その番号等の個
別情報を表示すると共に、警報音を発生することができ
る。これにより、従来のように、体重測定兼監視装置4
と警報部5とを接続して警報信号を送信するコード26
が、痴呆性老人等の使用者によってこのコード26が配
設されている壁や体重測定兼監視装置4から引き抜かれ
ることがなく、使用者の異常を介護者に確実に通報する
ことができる。
【0075】なお、上記実施形態では、送信部27は、
第1乃至第5の各警報手段が生成した警報信号と個別I
Dのデータを多重した多重信号を電波に変換して送信ア
ンテナ28から送信し、その電波を受信部29の受信ア
ンテナ30で受信する構成としたが、これに代えて、第
1乃至第5の各警報手段が警報信号を生成したときに、
送信部が赤外線を発信し、その発信された赤外線をその
送信部と対応してその寝台装置が設置されている部屋の
壁又は天井に設けられている受信部が受信して、この受
信信号を受信部と電気的に接続する表示警報部7に送信
し、表示警報部7がその番号等の個別情報を表示すると
共に、警報音を発生する構成としてもよい。
【0076】また、この寝台装置は、従来の例えば既設
の寝台8の各脚部12の下に第1〜第4の荷重検出器9
を敷くことにより構成することができるので既設の寝台
8を利用できて経済的である。
【0077】ただし、上記実施形態では、重心位置演算
手段、移動距離演算手段、移動速度演算手段、重量判定
手段、重心位置判定手段、上限距離判定手段、下限距離
判定手段、速度判定手段、及び時間判定手段は、第1〜
第4の荷重検出器9の荷重信号の入力が完了するのに要
する0.6秒おきにそれぞれの演算及び判定を行った
が、これに代えて、0.6秒×2=1.2秒、若しくは
0.6秒×3=1.8秒、・・・等の一定時間、又は不
規則な時間等の所定時間おきに夫々の演算及び判定を行
うようにしてもよい。そして、上記実施形態では、重量
判定機能(重量判定手段)、上限距離判定機能(上限距
離判定手段)、速度判定機能(速度判定手段)、重心位
置判定機能(重心位置判定手段)、及び下限距離判定機
能(下限距離判定手段、時間判定手段)の5つの機能を
設けた構成としたが、この5つの機能のうち所望の機能
を組み合わせた構成としてもよい。
【0078】そして、上記実施形態の閾値設定装置23
は、図5に示すステップS310において、(D
max +α)×mを演算してこの演算値を上限距
離ad(閾値)として設定する構成としたが、これに
代えて、ステップS310において、(Dmax ×k
)×mを演算してこの演算値を上限距離ad
(閾値)として設定する構成としてもよい。なお、
は予め設定されている変更可能な係数1.2であ
る。同様に、閾値設定装置23は、図6に示すステップ
S410において、(AVmax +α)を演算し
てこの演算値を上限速度av(閾値)として設定す
る構成としたが、これに代えて、ステップS410にお
いて、(AVmax ×k )を演算してこの演算値を
上限速度av(閾値)として設定する構成としても
よい。なお、kは予め設定されている変更可能な係
数1.2である。
【0079】また、上記実施形態の閾値設定装置23
は、図5に示す手順でアクティビティレベルADの上限
距離ad(閾値)を設定する構成としたが、これに
代えて、図9のフローチャートに示す手順で上限距離a
(閾値)を設定する構成としてもよい。まず、こ
の寝台装置を運転する前段階において、コントローラ1
0のモード切り替えスイッチを閾値設定モードに切り替
えて、使用者が寝床部11に上がって通常の寝返り等を
行う。するとアクティビティレベル演算手段がアクティ
ビティレベルADを演算し、閾値設定装置23がそのア
クティビティレベルADを最大アクティビティレベルA
max として記憶部に記憶する(S500)。そし
て、閾値設定装置23は、アクティビティレベル演算手
段が次に演算して得られたアクティビティレベルADを
取り込み(S502)、ADmax がADよりも大き
いか否かを判定する(S504)。そして、ADがAD
max と等しいか若しくはADがADmax よりも
大きくNOと判定したときは、今回の演算により得られ
たアクティビティレベルADを最大アクティビティレベ
ルADmax として記憶部に記憶する(S506)。
次に、最初のアクティビティレベルADが閾値設定装置
23に取り込まれた時から現在までの時間Tが予め設定
されている閾値取り込み時間t(=10分)を超え
たか否かを判定し(S508)、時間t を超えておら
ずNOと判定したときは、ステップS502に戻り上記
処理を繰り返して行う。ただし、ステップS504にお
いて、ADmax がADよりも大きくYESと判定し
たときは、今回の演算により得られたアクティビティレ
ベルADを最大アクティビティレベルADmax とし
て記憶せず、ステップS508の処理を行う。
【0080】そして、ステップS508において、最初
のアクティビティレベルADが閾値設定装置23に取り
込まれた時から現在までの時間Tが閾値取り込み時間t
を超えておりYESと判定したときは、記憶部に記憶
されているADmax に対して(ADmax +α
)を演算してこの演算値を上限距離adとして
設定し(S510)、これで閾値adの設定が終了
する。なお、αは予め設定されている変更可能な定
数(=10cm)である。
【0081】
【発明の効果】第1の発明によると、重心位置演算手段
が寝床部上の使用者の体重の重心位置を演算することが
できるので、使用者が寝床部上のどの位置にいるかを介
護者が認識することができる。使用者の寝床部上の位置
を認識することができると、使用者が目が覚めているか
否かを判断したり、寝台から降りようとしているか否か
等の次の行動を予測することができる。そして、重心位
置判定手段は、寝床部上の使用者の重心位置が寝床部の
予め定めた領域内にあるか否かを判定することができる
ので、例えば寝床部に対して乗り降りするための乗降部
以外に柵が設けられている寝台において、その寝床部の
乗降部を予め定めた領域とすることにより、使用者が寝
台を降りるか若しくは乗り込もうとしていることを介護
者が確実に認識することができる。また、例えば、寝床
部の大きさや乗降部の広さの相違、及び寝台を例えば壁
に沿って設置した場合の乗降部の位置の変更、に応じて
重心位置判定手段が判定する適切な領域を領域設定手段
により設定することができるので、寝台の形状、大き
さ、及び設置場所に制限されることなく第1の発明の寝
台装置を適用することができる。
【0082】従って、介護の必要な使用者の寝床部上の
位置、及び寝床部上の使用者のいる領域の判定結果をこ
の寝台装置から離れた場所で認識できるようにすること
により、介護者は、介護が必要とされる時に、その使用
者の所へ行って介護することができ、介護を必要とする
使用者の要望をその都度確実に満たすことができるし、
介護者が使用者に続けて付き添う必要がなく、介護者の
労力の軽減を図ることができる。
【0083】第2の発明では、第1の警報手段が生成す
る警報信号を、第5の発明では、第2の警報手段が生成
する警報信号を、そして、第7の発明では、第3の警報
手段が生成する警報信号を、第10の発明では、第4の
警報手段が生成する警報信号を、送信手段が無線信号に
変換してその無線信号を受信手段により受信する構成と
している。従って、従来のように、体重測定兼監視装置
4と警報部5とを接続して警報信号を送信するコード2
6が、痴呆性老人等の使用者によってこのコード26が
配設されている壁や体重測定兼監視装置4から引き抜か
れることがなく、使用者の異常を介護者に確実に通報す
ることができるという効果がある。また、第1乃至第4
の各警報手段が警報信号を生成するので、介護者は、寝
床部上の使用者の重心位置等の監視を続けて行う必要が
なく、介護者の労力の軽減を図ることができる。従っ
て、多数の寝台装置を使用する病院、施設、又は老人ホ
ームでは、比較的少数の介護者により多数の老人等の使
用者の介護を効率的に行うことができる。
【0084】第3の発明によると、移動距離演算手段が
寝床部上の使用者の重心位置の移動距離を演算すること
ができるので、使用者が寝床部上で動いた距離を介護者
が認識することができる。そして、使用者の移動距離又
は合計移動距離が上限距離よりも長いと上限距離判定手
段が判定したときは、使用者が目覚めていること、寝台
から離れようとしていること、又は寝床部上で立ち上が
ろうとしていること、等を介護者が認識することがで
き、使用者が危険にさらされる前に介護者が使用者の所
に行って介護することができる。このように、寝床部上
の使用者の重心位置の移動距離又は合計移動距離が、予
め設定した上限距離よりも長いか否かを上限距離判定手
段が自動的に判定するので、介護者がその移動距離に基
づいて使用者を介護する必要があるか否かを判定する必
要がなく、適切に介護を施すことができる。また、例え
ば多数の老人を介護する場合、各老人によって寝床部上
で動く程度が相違しているので、各老人の動きの程度に
応じて適切な上限距離を、上限距離設定手段により設定
することにより多数の老人を極めて効果的に介護するこ
とができる。
【0085】第4の発明によると、この寝台装置を使用
する例えば痴呆性老人等のそれぞれの使用者に応じて、
寝床部上で異常であると判断される移動距離又は合計移
動距離を自動的に演算してその移動距離を上限距離とし
て設定することができる。つまり、上限距離は、使用者
が異常であるか否かを正確に判定することができるよう
に設定する必要があり、上限距離を設定する者の恣意が
入らず、適切な上限距離を手間を掛けずに自動的設定す
ることができる。
【0086】第6の発明によると、寝床部上の使用者の
重心位置の移動距離が、予め設定されている下限距離よ
りも短いか否かを下限距離判定手段が自動的に判定する
ので、介護者がその移動距離に基づいて使用者に寝返り
させる必要があるか否かを判定する必要がなく、適切な
時期に寝返りさせることができる。つまり、介護者は、
介護される者を見ただけでは寝返りさせる必要があるか
否かを即座に判断することが困難であるが、下限距離判
定手段の判定結果により、その使用者に寝返りさせる必
要があるか否かを確実に判断することができ、寝返りが
必要な使用者に寝返りさせることができる。これによっ
て、寝返りが不要な使用者を寝返りさせることにより睡
眠を妨げることがないし、介護者の寝返りさせるための
労力の軽減を図ることができる。そして、寝床部上での
使用者の下限距離は、使用者の例えば年齢、及び病状等
に応じて、下限距離設定手段により設定することがで
き、これにより、使用者に応じた適切な判定を下限距離
判定手段に判定させることができる。
【0087】第7の発明によると、寝床部上の使用者が
床擦れしない程度の移動を行っているか否かを、移動距
離と時間の両方で監視することができる。
【0088】第8の発明によると、移動速度演算手段が
寝床部上の使用者の重心位置の移動速度を演算すること
ができるので、使用者が寝床部上で動く移動速度を認識
することができる。そして、使用者の移動速度が上限速
度よりも速いときは、目覚めていること、寝床部上で立
ち上がろうとしていること、又は寝台から離れようとし
ていること、等を介護者が予測することができ、この場
合に、介護者が使用者の所に行って介護して、使用者の
危険を防止することができる。そして、寝床部上の使用
者の重心位置の移動速度が、予め設定されている上限速
度よりも速いか否かを速度判定手段が自動的に判定する
ので、介護者がその移動速度に基づいて使用者を介護す
る必要があるか否かを判定する必要がなく、適切に介護
を施すことができる。また、様々な各使用者の寝床部上
の移動速度に応じて適切な上限速度を速度設定手段によ
り設定することができるので、極めて効果的に使用者を
介護することができる。
【0089】第9の発明によると、この寝台装置を使用
する例えば痴呆性老人等のそれぞれの使用者に応じて、
寝床部上での異常であると判断される移動速度を自動的
に演算してその移動速度を上限速度として設定すること
ができる。つまり、上限速度は、使用者が異常であるか
否かを正確に判定することができるように設定する必要
があり、上限速度を設定する者の恣意が入らず、適切な
上限速度を手間を掛けずに自動的設定することができ
る。
【0090】第11乃至第14の各発明によると、寝台
装置に設けられている2つの警報手段のうち所望の警報
手段を選択してその選択した警報手段に警報信号を生成
させることができるので、この寝台装置の使用者の例え
ば症状や病状等に応じてこの寝台装置を使い分けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る寝台装置を示し、
(a)は外観斜視図、(b)は電気回路を示すブロック
図である。
【図2】同実施形態に係る寝台装置のコントローラを示
し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図
である。
【図3】同実施形態に係る寝台装置の寝床部上のX、Y
座標を示す図である。
【図4】同実施形態に係る寝台装置の寝床部上の第1の
警報手段が警報信号を生成する領域を示す斜視図であ
る。
【図5】同実施形態に係る寝台装置のアクティビティレ
ベルADの閾値adの設定手順を示すフローチャー
トである。
【図6】同実施形態に係る寝台装置のアクティビティ速
度AVの閾値avの設定手順を示すフローチャート
である。
【図7】同実施形態に係る寝台装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図8】同実施形態に係る寝台装置の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】同実施形態に係る寝台装置のアクティビティレ
ベルADの閾値adを設定する手順の他の例を示す
フローチャートである。
【図10】従来の寝台装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
7 表示警報部 8 寝台 9(9a〜9d) 荷重検出器 10 コントローラ 11 寝床部 23 閾値設定装置 R、R 乗降部の領域

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた重心位置が上記寝床部の予め設定
    した領域内にあるか否かを判定する重心位置判定手段
    と、上記領域を設定する領域設定手段と、を具備するこ
    とを特徴とする寝台装置。
  2. 【請求項2】 寝台と、寝台の寝床部に掛かる荷重を検
    出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷重信
    号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位置を
    演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手段が
    演算して得られた重心位置が上記寝床部の予め設定した
    領域内にあるときに警報信号を生成する第1の警報手段
    と、上記警報信号を無線信号に変換して送信する送信手
    段と、この送信手段から送信された上記無線信号を受信
    する受信手段と、を具備することを特徴とする寝台装
    置。
  3. 【請求項3】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動距離を演算する移動距離演算手段と、上記移動
    距離演算手段が演算して得られた重心位置の移動距離又
    は2以上の移動距離の合計移動距離が予め設定した上限
    距離よりも長いか否かを判定する上限距離判定手段と、
    上記上限距離を設定する上限距離設定手段と、を具備す
    ることを特徴とする寝台装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の寝台装置において、上
    記移動距離演算手段は、上記重心位置の移動距離又は2
    以上の移動距離の合計移動距離を複数回演算し、上記上
    限距離設定手段は、複数の移動距離又は複数の合計移動
    距離のうち最長のものに基づいて得られた移動距離を上
    記上限距離として設定することを特徴とする寝台装置。
  5. 【請求項5】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動距離を演算する移動距離演算手段と、上記移動
    距離演算手段が演算して得られた重心位置の移動距離又
    は2以上の移動距離の合計移動距離が予め設定した上限
    距離よりも長いときに警報信号を生成する第2の警報手
    段と、上記警報信号を無線信号に変換して送信する送信
    手段と、この送信手段から送信された上記無線信号を受
    信する受信手段と、を具備することを特徴とする寝台装
    置。
  6. 【請求項6】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動距離を演算する移動距離演算手段と、上記重心
    位置の移動距離が予め設定した下限距離よりも短いか否
    かを判定する下限距離判定手段と、上記下限距離を設定
    する下限距離設定手段と、を具備することを特徴とする
    寝台装置。
  7. 【請求項7】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動距離を演算する移動距離演算手段と、上記重心
    位置の移動距離が予め設定した下限距離よりも短いか否
    かを判定する下限距離判定手段と、上記移動距離が上記
    下限距離よりも短いと上記下限距離判定手段が判定した
    ときから、上記移動距離が上記下限距離よりも長いと上
    記下限距離判定手段が判定するまでの時間が予め設定し
    た上限時間よりも長いときに警報信号を生成する第3の
    警報手段と、上記警報信号を無線信号に変換して送信す
    る送信手段と、この送信手段から送信された上記無線信
    号を受信する受信手段と、を具備することを特徴とする
    寝台装置。
  8. 【請求項8】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷重
    を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動速度を演算する移動速度演算手段と、上記移動
    速度演算手段が演算して得られた重心位置の移動速度
    が、予め設定した上限速度よりも速いか否かを判定する
    速度判定手段と、上記上限速度を設定する速度設定手段
    と、を具備することを特徴とする寝台装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の寝台装置において、上
    記移動速度演算手段は、上記重心位置の移動速度を複数
    回演算し、上記速度設定手段は、この複数回の演算によ
    り得られた複数の移動速度のうち最も速いものに基づい
    て得られた移動速度を上記上限速度として設定すること
    を特徴とする寝台装置。
  10. 【請求項10】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷
    重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記
    荷重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心
    位置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算
    手段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心
    位置の移動速度を演算する移動速度演算手段と、上記移
    動速度演算手段が演算して得られた重心位置の移動速度
    が、予め設定した上限速度よりも速いときに警報信号を
    生成する第4の警報手段と、上記警報信号を無線信号に
    変換して送信する送信手段と、この送信手段から送信さ
    れた上記無線信号を受信する受信手段と、を具備するこ
    とを特徴とする寝台装置。
  11. 【請求項11】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷
    重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記
    荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる重量を演算す
    る重量演算手段と、この重量演算手段が演算して得られ
    た上記寝床部上の重量が予め設定した下限重量よりも軽
    いときに警報信号を生成する第5の警報手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた重心位置が上記寝床部の予め設定
    した領域内にあるときに警報信号を生成する第1の警報
    手段と、を有する寝台装置において、 第1の警報手段と第5の警報手段のうちのいずれか一方
    又は両方の警報手段を選択することができ、この選択し
    た警報手段が警報信号を生成することを可能にする選択
    手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  12. 【請求項12】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷
    重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記
    荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる重量を演算す
    る重量演算手段と、この重量演算手段が演算して得られ
    た上記寝床部上の重量が予め設定した下限重量よりも軽
    いときに警報信号を生成する第5の警報手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動距離を演算する移動距離演算手段と、上記移動
    距離演算手段が演算して得られた重心位置の移動距離又
    は2以上の移動距離の合計移動距離が、予め設定した上
    限距離よりも長いときに警報信号を生成する第2の警報
    手段と、を有する寝台装置において、 第2の警報手段と第5の警報手段のうちのいずれか一方
    又は両方の警報手段を選択することができ、この選択し
    た警報手段が警報信号を生成することを可能にする選択
    手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  13. 【請求項13】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷
    重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記
    荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる重量を演算す
    る重量演算手段と、この重量演算手段が演算して得られ
    た上記寝床部上の重量が予め設定した下限重量よりも軽
    いときに警報信号を生成する第5の警報手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動距離を演算する移動距離演算手段と、上記重心
    位置の移動距離が予め設定した下限距離よりも短いか否
    かを判定する下限距離判定手段と、上記移動距離が上記
    下限距離よりも短いと上記下限距離判定手段が判定した
    ときから、上記移動距離が上記下限距離よりも長いと上
    記下限距離判定手段が判定するまでの時間が予め設定し
    た上限時間よりも長いときに警報信号を生成する第3の
    警報手段と、を有する寝台装置において、 第3の警報手段と第5の警報手段のうちのいずれか一方
    又は両方の警報手段を選択することができ、この選択し
    た警報手段が警報信号を生成することを可能にする選択
    手段を具備することを特徴とする寝台装置。
  14. 【請求項14】 寝台と、この寝台の寝床部に掛かる荷
    重を検出して荷重信号を生成する荷重検出手段と、上記
    荷重信号に基づいて上記寝床部上に掛かる重量を演算す
    る重量演算手段と、この重量演算手段が演算して得られ
    た上記寝床部上の重量が予め設定した下限重量よりも軽
    いときに警報信号を生成する第5の警報手段と、上記荷
    重信号に基づいて上記寝床部上の使用者の体重の重心位
    置を演算する重心位置演算手段と、上記重心位置演算手
    段が演算して得られた複数の重心位置に基づいて重心位
    置の移動速度を演算する移動速度演算手段と、上記移動
    速度演算手段が演算して得られた重心位置の移動速度
    が、予め設定した上限速度よりも速いときに警報信号を
    生成する第4の警報手段と、を有する寝台装置におい
    て、 第4の警報手段と第5の警報手段のうちのいずれか一方
    又は両方の警報手段を選択することができ、この選択し
    た警報手段が警報信号を生成することを可能にする選択
    手段を具備することを特徴とする寝台装置。
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