JPH11290367A - 手足の温熱治療装置 - Google Patents

手足の温熱治療装置

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JPH11290367A
JPH11290367A JP9883198A JP9883198A JPH11290367A JP H11290367 A JPH11290367 A JP H11290367A JP 9883198 A JP9883198 A JP 9883198A JP 9883198 A JP9883198 A JP 9883198A JP H11290367 A JPH11290367 A JP H11290367A
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heating
wall
limb
rectangular
heating chamber
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JP9883198A
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Yoshihiko Azuma
善彦 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手や足の患部を集中的に効率よく温熱治療
を行えると共に、コンパクトに折り畳みできて収納保管
及び搬送にきわめて便利で、安価に製作できる手足の温
熱治療装置を提供すること。 【解決手段】 それぞれ面状発熱体1a,1b,1c,
1dを備えた4つの方形状加熱壁体2a,2b,2c,
2dを互いに折曲可能に一列状に連設してなる角筒状加
熱室形成ユニット2からなり、このユニット2の一端側
加熱壁体2aには、各加熱壁体相互を折曲して角筒状加
熱室4を形成する時に当該一端側加熱壁体2aと他端側
の加熱壁体dとを連結する連結具6を取り付けてなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足の指、甲、踵、
足首、関節、ふくら脛等、あるいは手の指、その関節等
に疾患がある場合にその患部を加温し、また手や足の切
断手術箇所等を加温して、温熱治療するのに使用される
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、手や足の患部を温熱
治療する場合には、布等を湯で湿して患部に当てる温熱
湿布が広く使用されているが、これは、湿布の温度が短
時間で下がるため、頻繁に湿布の取り替えを行わねばな
らず、非常に手間がかり、面倒である。また、温熱治療
設備として、温水槽やサウナバス等が知られているが、
これらは、全身を温めるため、体力の消耗が比較的激し
く、長い時間継続して使用できず、しかも衣服を脱いで
の使用となるため、非常に面倒であり、手足の温熱治療
装置としては好ましくなかった。
【0003】本発明は、手や足の患部を集中的に効率よ
く温熱治療を行えると共に、手軽に使用することがで
き、またコンパクトに折り畳みできて収納保管及び搬送
にきわめて便利であり、更に安価に製作することができ
る手足の温熱治療装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の手
足の温熱治療装置は、それぞれ面状発熱体1a,1b,
1c,1dを備えた4つの方形状加熱壁体2a,2b,
2c,2dを互いに折曲可能に一列状に連設してなる角
筒状加熱室形成ユニット2からなり、このユニット2の
一端側加熱壁体2aには、各加熱壁体相互を折曲して角
筒状加熱室4を形成する時に当該一端側加熱壁体2aと
他端側の加熱壁体dとを連結する連結具6を取り付けて
なることを特徴とする。
【0005】請求項2に係る発明の手足の温熱治療装置
は、それぞれ面状発熱体1a,1b,1c,1dを備え
た4つの方形状加熱壁体2a,2b,2c,2dを互い
に折曲可能に一列状に連設してなる角筒状加熱室形成ユ
ニット2と、面状発熱体1a,1b,1c,1dを備
え、前記各加熱壁体相互を折曲して形成される角筒状加
熱室4の底部に配置される手足載置用加熱壁体5とから
なり、前記ユニット2の一端側加熱壁体2aには、角筒
状加熱室4形成時に当該一端側加熱壁体2aと他端側の
加熱壁体2dとを連結する連結具6を取り付けてなるこ
とを特徴としている。
【0006】請求項3は、請求項1又は2に記載の手足
の温熱治療装置において、前記各面状発熱体1a,1
b,1c,1dは遠赤外線を放射するものからなること
を特徴とする。
【0007】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
の手足の温熱治療装置において、前記加熱室形成ユニッ
ト2の各加熱壁体2a,2b,2c,2dは、補強板7
と、この補強板7の内面に取り付けられた断熱板8と、
この断熱板8の内面に取り付けられた面状発熱体1a,
1b,1c,1dと、これらを内外両面から覆う内布9
及び外布10とから構成されることを特徴とする。
【0008】請求項5は、請求項2〜4の何れかに記載
の手足の温熱治療装置において、前記手足載置用加熱壁
体5は、補強板13と、この補強板13の上面に取り付
けられた断熱板14と、この断熱板14の上面に取り付
けられた面状発熱体3と、この面状発熱体3の上面を覆
うように取り付けられたカバー体15とから構成される
ことを特徴とする。
【0009】請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載
の手足の温熱治療装置において、前記加熱室形成ユニッ
ト2の4つの加熱壁体2a,2b,2c,2dにそれぞ
れ設けられる面状発熱体1a,1b,1c,1dのう
ち、角筒状加熱室4内で対向する2つの面状発熱体1
b,1dは常時通電可能に接続配線され、他の2つの面
状発熱体1a,1cは開閉スイッチ25a,25cを介
して切替え可能に接続配線されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項7は、請求項1〜6の何れかに記載
の手足の温熱治療装置において、前記手足載置用加熱壁
体5は、前記角筒状加熱室4の対向する2つの方形状加
熱壁体の内面間距離と略同一の長さLと、この長さLよ
り短くて足の長さFよりは若干長くなるような幅Wとを
有する矩形状に形成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る手足の温熱治
療装置Aを示し、図2はその使用状態を示している。こ
の温熱治療装置Aは、それぞれ面状発熱体1a,1b,
1c,1dを備えた4つの横長矩形状加熱壁体2a,2
b,2c,2dを互いに折曲可能に一列状に連設してな
る角筒状加熱室形成ユニット2と、前記面状発熱体1と
同様な面状発熱体3を備え、前記各加熱壁体2a,2
b,2c,2d相互を折曲して形成される角筒状加熱室
4の底部に配置される手足載置用加熱壁体5とからなる
もので、角筒状加熱室形成ユニット2の一端側加熱壁体
2aには、前記角筒状加熱室4を形成する時に当該一端
側加熱壁体2aと他端側の加熱壁体2dとを連結する上
下一対の連結具6,6が取り付けられている。
【0012】角筒状加熱室形成ユニット2の各加熱壁体
2a,2b,2c,2dは、それぞれ同じ構造のもの
で、図1の斜視図及び図3の横断面図から分かるよう
に、角筒状加熱室4の室外側に位置するように配置され
る補強板7と、この補強板7の内面に取り付けられた断
熱板8と、この断熱板8の内面に取り付けられた面状発
熱体1a〜1dと、これら補強板7、断熱板8及び面状
発熱体1a〜1dを内外両面から覆うような袋状の内布
9及び外布10とによって構成される。補強板7はベニ
ヤ合板によって形成され、断熱板8は発泡ポリエチレン
からなり、また内布9及び外布10はポリエステル繊維
の織物によって形成される。各加熱壁体2a,2b,2
c,2d相互の連結部分12は、内布9と外布10とを
縫着することによって折曲可能に形成される。
【0013】この加熱室形成ユニット2を製作するにあ
たっては、例えば、上記ポリエステル繊維製の布材を、
各加熱壁体2a,2b,2c,2dの高さ寸法よりも適
当に長い幅と、各加熱壁体の長さの約8倍程度の長さを
有する帯状に形成し、この帯状布材を長手方向中間部で
2つに折り、この2つ折り布材の一側縁部を縫合すると
共に、折り側端部と反対側の端部を縫合し、更にこの2
つ折り布材を加熱壁体の長さ寸法ごとに縫合して前記連
結部分12をそれぞれ形成し、斯くして袋状に形成され
る各内外布9,10内に補強板7、断熱板8及び面状発
熱体1a〜1dを挿入し、そのあと上記2つ折り布材の
他側縁部を縫合すればよい。
【0014】前記角筒状加熱室形成ユニット2の一端側
加熱壁体2aと他端側加熱壁体2dとを連結する連結具
6は、商品名「マジックテープ」等として知られている
係止布からなるもので、図1に示すように当該連結具6
の一端部が加熱壁体2a側に固着されていて、角筒状加
熱室4の形成時にその先端部が加熱壁体2dの外面、即
ちポリエステル繊維織物からなる外布10に係止される
ようになっている。
【0015】前記手足載置用加熱壁体5は、図4に示す
ように、補強板13と、この補強板13の上面に取り付
けられた断熱板14と、この断熱板14の上面に取り付
けられた面状発熱体3と、この面状発熱体3の上面を覆
うように取り付けられたカバー体15とによって積層状
に構成される。補強板13はベニヤ合板によって形成さ
れ、断熱板14は発泡ポリエチレンからなり、カバー体
15はアクリル樹脂板によって形成され、これら補強板
13、断熱板14、面状発熱体3及びカバー体15から
なる積層体の周縁部が適当な止め具16によって固定さ
れる。
【0016】この手足載置用加熱壁体5は、図2から分
かるように、角筒状加熱室4の対向する2つの方形状加
熱壁体2b,2d又は2a,2cの内面間距離と略同一
の長さLと、この長さLより短くて足の長さFよりは若
干長くなるような幅Wとを有する矩形状に形成されたも
ので、図示のように使用者の両足を当該加熱壁体5の長
手方向と直交させた状態で使用される。このような矩形
状とするのは、手足載置用加熱壁体5には足又は手を載
せるだけであるため足や手が載置できる程度の大きさで
あればよく、そして角筒状加熱室4内で加熱壁体5が容
易に動かないようにすることが望ましいからである。従
って、上記のような長さLと幅Wとを有する矩形状に形
成することによって、加熱壁体5の大きさを極力小さく
できて、製作コストを低減できると共に、左右両端面が
角筒状加熱室4の対向する2つの加熱壁体2b,2d又
は2a,2cの内面に当接するようになるため容易に動
くようなことがなく、使い易い。
【0017】前記角筒状加熱室形成ユニット2の面状発
熱体1a〜1dと手足載置用加熱壁体5の面状発熱体3
とは同じ構造のもので、面状発熱体1a〜1d,3とし
ては、遠赤外線を放射するものが使用される。例えば、
ガラス繊維強化エポキシ樹脂に炭素粉末を塗布して所要
の電気抵抗を有する抵抗膜を形成し、この抵抗膜を複数
層状に重ね合わせて、その両端部に電極を配設し、両電
極間に電気を流すようにしたものが、各壁体の全面を均
一に加熱できると共に、遠赤外線を放射するので好まし
い。
【0018】図6は角筒状加熱室形成ユニット2の電気
回路図を示し、図7は手足載置用加熱壁体5の電気回路
図を示す。各面状発熱体1,3は、温度調節装置17に
より温度制御される。図6に示す角筒状加熱室形成ユニ
ット2側の温度調節装置17は、面状発熱体1a,1
b,1c,1dにトライアック18を接続し、そのトリ
ガー回路に感熱性サイリスタ19を接続し、その作動温
度を任意に設定する可変抵抗器20を設けたものであ
る。感熱性サイリスタ19は面状発熱体1a,1b,1
c,1dの適所に取付けられ、これにより面状発熱体1
a,1b,1c,1dが所定温度に達したときに、感熱
性サイリスタ19の動作によりトライアック18が遮断
状態となる。
【0019】また、トライアック18と並列に半波整流
素子21が接続され、トライアック18が遮断された後
にも半減した電流が流れるように構成され、これによっ
て温度が徐々に降下するように成されている。かくし
て、トライアック18が遮断した後も通電により面状発
熱体1a,1b,1c,1dが相当高い(室温よりも高
い温度)を維持し、従って遠赤外線が継続して発せられ
る。また、半波整流素子21に直列に副温度制御部材2
2接続され、夏期等において半減された電流によっても
昇温する場合に電流を遮断するように成されている。そ
のため、この副温度制御部材22としては感熱性サイリ
スタよりも高温にて開路されるバイメタル等が用いられ
る。23は安全用温度ヒューズ、24は可変抵抗器20
の操作ダイヤルである。また、25a,25b,25
c,25dは、面状発熱体1a,1b,1c,1dに対
応して設けられた開閉スイッチで、このスイッチ25a
〜25dによって、面状発熱体1a〜1dのうち必要と
するものだけを発熱させることができる。尚、手足載置
用加熱壁体5側の温度調節装置17は、図7に示すよう
に、上記角筒状加熱室形成ユニット2側の17と全く同
じである。
【0020】上述したような構成を有する温熱治療装置
の使用にあたっては、先ず、図1及び図2に示すよう
に、角筒状加熱室形成ユニット2の加熱壁体2a,2
b,2c,2dを相互に折り曲げて角筒状の加熱室4を
形成すると共に、この加熱室4の底部に手足載置用加熱
壁体5を配置し、一端側の加熱壁体2aと他端側の加熱
壁体2dとを連結具6によって連結する。しかして、こ
の状態で角筒状加熱室形成ユニット2の加熱壁体2a,
2b,2c,2d及び手足載置用加熱壁体5をそれぞれ
所定温度に加熱し、例えば図2に示すように患者の足を
角筒状加熱室4内に入れて手足載置用加熱壁体5上に載
せる。
【0021】この場合、図6に示す面状発熱体3の開閉
スイッチ25a〜25dを全て閉じると、角筒状加熱室
4内では、4つの加熱壁体2a〜2dの面状発熱体1a
〜1dによって熱が放射されるため、その四方からの熱
と手足載置用加熱壁体5の面状発熱体3から放射される
熱によって、患者の足のふくら脛部分から爪先に至る下
足部全体を十分且つ効果的に温めることができる。その
加熱温度は、角筒状加熱室形成ユニット2及び手足載置
用加熱壁体5にそれぞれ設けられた前記温度調節装置1
7により所望に設定することができる。また、各面状発
熱体1a〜1d,3が遠赤外線を放射するので、加熱室
4の両端が開放していても、この加熱室4内に入れた足
の患部を効果的に温めることができ、十分な温熱効果を
発揮させることができる。
【0022】冬場のように外気温が低いときは、面状発
熱体1a〜1dの開閉スイッチ25a〜25dを全て閉
じて4つの加熱壁体2a〜2dの四方から熱が放射され
るようにするが、夏場のように外気温が低いときは、開
閉スイッチ25b,25d又は25a,25cのみを閉
じて、角筒状加熱室4の対向する何れか一組の加熱壁体
2b,2d又は2a,2cからのみ熱が放射されるよう
にするとよい。また、開閉スイッチ25a〜25dの選
択操作によって、4つの加熱壁体2a〜2dのうちの何
れか1つ又は3つを熱放射させるようにしてもよい。何
れの場合も、手足載置用加熱壁体5からは常に熱が放射
されるようにする。
【0023】図8は、図6と同様な角筒状加熱室形成ユ
ニット2の電気回路図を示したものであるが、特にこれ
は、角筒状加熱室4内で対向する2つの面状発熱体1
b,1dを常時通電可能な状態に接続配線し、他の2つ
の面状発熱体1a,1cをそれぞれ開閉スイッチ25
a,25cによって適宜に開閉できるように接続配線し
たものである。このような角筒状加熱室形成ユニット2
と手足載置用加熱壁体5とを備えた温熱治療装置の使用
において、角筒状加熱室4の全ての加熱壁体2a,2
b,2c,2dから熱放射を行うようにするときは、開
閉スイッチ25a,25cを閉じればよい。
【0024】そして、角筒状加熱室4の対向する2つの
加熱壁体2b,2dからのみ熱が放射されるようにする
ときは、図8に示すように開閉スイッチ25a,25c
を開放させて、加熱壁体2a,2cを非加熱状態とす
る。この際、手足載置用加熱壁体5は、図2に示すよう
に、当該加熱壁体5の長手方向と熱が放射される加熱壁
体2b,2dの長手方向とが平行するように配置し、し
かしてこの手足載置用加熱壁体5上に患者の足を図示の
ように載せることにより、その足を加熱壁体5によって
下側から加温すると共に、その前後から加熱壁体2b,
2dによって加温することができる。
【0025】また、上記患者の足を、下側からとその左
右両側とからのみ加温したい場合には、図8に示す開閉
スイッチ25a,25cを開放させて加熱壁体2a,2
cを上記の場合と同じく非加熱状態とし、そして手足載
置用加熱壁体5を加熱室4から一旦引き上げて90度回
転させた状態で再び加熱室4内に挿入し、この手足載置
用加熱壁体5の長手方向と加熱壁体2a,2cの長手方
向とが平行するように配置すればよい。こうすることに
より、患者の足を、手足載置用加熱壁体5と、足の左右
両側に対向位置する加熱壁体2b,2dとから放射され
る熱によって加温することができる。
【0026】上述した温熱治療装置Aによれば、足の患
部を集中的に効率良く加温して温熱治療を施すことがで
きる。また、この温熱治療装置Aは、角筒状加熱室形成
ユニット2と手足載置用加熱壁体5とからなるもので、
ユニット2の加熱壁体2a,2b,2c,2d相互を折
曲するだけで角筒状加熱室4を形成でき、そして連結具
6により両端側の加熱壁体2a,2dを容易に連結する
ことができる。しかも、加熱室形成ユニット2は、図示
は省略するが、4つの加熱壁体2a,2b,2c,2d
を互いにジグザグに折り曲げることによって扁平板状に
コンパクトに折り畳むことができ、手足載置用加熱壁体
5と共に、収納保管及び搬送に非常に便利となる。ま
た、この温熱治療装置Aは、構造が簡単で、安価に製作
できるものである。尚、この温熱治療装置Aは、足だけ
でなく、手を角筒状加熱室4内に入れて加温し、手の患
部を温熱治療することができる。
【0027】以上、角筒状加熱室形成ユニット2と手足
載置用加熱壁体5とからなる温熱治療装置Aについて説
明したが、図5には、角筒状加熱室形成ユニット2のみ
からなる温熱治療装置Bを示している。この温熱治療装
置Bの角筒状加熱室形成ユニット2は、前述した温熱治
療装置Aの角筒状加熱室形成ユニット2と同じ構成であ
る。しかして、この温熱治療装置Bの使用にあたって
は、図5に示すように、角筒状加熱室形成ユニット2の
各加熱壁体2a,2b,2c,2dを折曲して角筒状の
加熱室4を形成し、その上下開口部が横向きとなるよう
にして例えばテーブルT上に設置し、この角筒状加熱室
4内に患者の手を図示のように挿入すればよい。各加熱
壁体2a,2b,2c,2dの加熱方法については、前
述した温熱治療装置Aの場合と同様とする。
【0028】この温熱治療装置Bは、角筒状加熱室形成
ユニット2からなるもので、前記温熱治療装置Aと同様
に、4つの加熱壁体2a,2b,2c,2dを扁平板状
にコンパクトに折り畳むことができて、収納保管及び搬
送にきわめて便利となり、また構造が簡単で、安価に製
作できるものである。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る発明の温熱治療装置は、
角筒状加熱室形成ユニットからなるもので、このユニッ
トの加熱壁体を互いに折り曲げて角筒状加熱室を形成
し、連結具で両端側の加熱壁体を連結することによっ
て、簡単容易に温熱治療装置を組み立てることができ
る。そして、角筒状加熱室内に手を入れるだけで、手の
患部を集中的に加温できて効率良く温熱治療を施すこと
ができ、また比較的長時間の使用も可能となる。また、
加熱室形成ユニットは、4つの加熱壁体を互いにジグザ
グに折り曲げることによって扁平板状にコンパクトに折
り畳むことができ、収納保管及び搬送にきわめて便利と
なる。また、構造が簡単で、安価に製作できるものであ
る。
【0030】請求項2に係る発明の温熱治療装置は、角
筒状加熱室形成ユニットと手足載置用加熱壁体とからな
るもので、上記ユニットの加熱壁体を互いに折り曲げて
角筒状加熱室を形成すると共に、この角筒状加熱室の底
部に手足載置用加熱壁体を配置し、更に連結具で両端側
の加熱壁体を連結することによって、簡単容易に温熱治
療装置を組み立てることができる。そして、角筒状加熱
室内に足又は手を入れるだけで、足や手の患部を集中的
に加温できて効率良く温熱治療を施すことができる。ま
た、加熱室形成ユニットは、4つの加熱壁体を互いにジ
グザグに折り曲げることによって扁平板状にコンパクト
に折り畳むことができ、収納保管及び搬送にきわめて便
利となる。また、構造が簡単で、安価に製作できる。
【0031】請求項3に係る発明の温熱治療装置によれ
ば、4つの加熱壁体にそれぞれ設けてある面状発熱体が
遠赤外線を放射するものからなるため、加熱室の両端が
開放していても、この加熱室内に入れた手足を効果的に
温めることができ、十分な温熱効果を発揮させることが
できる。
【0032】請求項4に係る発明の温熱治療装置によれ
ば、加熱室形成ユニットの各加熱壁体は、補強板と、こ
れの内面に取り付けられた断熱板と、これの内面に取り
付けられた面状発熱体と、これらを内外両面から覆う内
布及び外布とによって構成されるから、各加熱壁体に十
分な強度を持たせることができて、頑強な角筒状加熱室
を形成できると共に、面状発熱体から熱を角筒状加熱室
の内部に有効に放射させることができる。
【0033】請求項5に係る発明の温熱治療装置によれ
ば、手足載置用加熱壁体は、補強板と、補強板の上面に
取り付けられた断熱板と、これの上面に取り付けられた
面状発熱体と、これの上面に取り付けられたカバー体と
によって構成されるから、足の載荷荷重にも十分対応で
きる強度を有すると共に、面状発熱体からの熱を角筒状
加熱室の内部に有効に放射させることができる。
【0034】請求項6に係る発明の温熱治療装置によれ
ば、加熱室形成ユニットの4つの加熱壁体にそれぞれ設
けられる面状発熱体のうち、角筒状加熱室内で対向する
2つの面状発熱体は常時通電可能に配線され、他の2つ
の面状発熱体は開閉スイッチを介して切替え可能に配線
されているから、上記2つの面状発熱体のスイッチを閉
じれば、4つの加熱壁体の全部から熱を放射でき、また
上記2つの面状発熱体のスイッチを開放すれば、対向す
る前記2つの面状発熱体のある加熱壁体からのみ熱を放
射でき、従って熱の放射される4つの加熱壁体を必要に
応じて全部使用と半分使用とに簡単容易に使い分けする
ことができて、便利である。
【0035】請求項7に係る発明の温熱治療装置によれ
ば、手足載置用加熱壁体は、角筒状加熱室の対向する2
つの加熱壁体の内面間距離と略同一の長さと、この長さ
より短くて足の長さよりは若干長い幅とを有する矩形状
に形成されているから、加熱壁体を、足又は手を載せる
に足る最小の大きさ形成できて、製作コストを安くで
き、また当該加熱壁体の左右両端面が角筒状加熱室の対
向する2つの加熱壁体内面に当接するようになるため、
角筒状加熱室内で加熱壁体が容易に動くようなことがな
く、使い易い。また、熱の放射される4つの加熱壁体の
全部を同時使用する場合と、対向する所定の2つの加熱
壁体のみを同時使用する場合とに切替えできるようにな
って温熱治療装置においては、手足載置用加熱壁体を角
筒状加熱室内で90度回転した位置に置き換えることが
できるから、例えば足の前後からのみ又は足の左右両側
からのみ熱を放射させることができると云うような所望
の使い方ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る温熱治療装置を示す斜視図であ
る。
【図2】 同上の温熱治療装置の使用方法を示す斜視図
である。
【図3】 角筒状加熱室形成ユニットの加熱壁体の拡大
断面図である。
【図4】 手足載置用加熱壁体の拡大断面図である。
【図5】 本発明に係る他の温熱治療装置示す斜視図で
ある。
【図6】 角筒状加熱室形成ユニットの加熱壁体の電気
回路図である。
【図7】 手足載置用加熱壁体の電気回路図である。
【図8】 角筒状加熱室形成ユニットの加熱壁体の他の
実施形態による電気回路図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 角筒状加熱室形成ユニッ
トの面状発熱体 2a,2b,2c,2d 角筒状加熱室形成ユニッ
トの加熱壁体 3 手足載置用加熱壁体の面
状発熱体 4 角筒状加熱室 5 手足載置用加熱壁体 6 連結具 7 補強板 8 断熱板 9 内布 10 外布 13 補強板 14 断熱板 15 カバー体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ面状発熱体を備えた4つの方形
    状加熱壁体を互いに折曲可能に一列状に連設してなる角
    筒状加熱室形成ユニットからなり、このユニットの一端
    側加熱壁体には、各加熱壁体相互を折曲して角筒状加熱
    室を形成する時に当該一端側加熱壁体と他端側の加熱壁
    体とを連結する連結具を取り付けてなることを特徴とす
    る手足の温熱治療装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ面状発熱体を備えた4つの方形
    状加熱壁体を互いに折曲可能に一列状に連設してなる角
    筒状加熱室形成ユニットと、面状発熱体を備え、前記各
    加熱壁体相互を折曲して形成される角筒状加熱室の底部
    に配置される手足載置用加熱壁体とからなり、前記ユニ
    ットの一端側加熱壁体には、角筒状加熱室形成時に当該
    一端側加熱壁体と他端側の加熱壁体とを連結する連結具
    を取り付けてなることを特徴とする手足の温熱治療装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各面状発熱体は遠赤外線を放射する
    ものからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    手足の温熱治療装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱室形成ユニットの各加熱壁体
    は、補強板と、この補強板の内面に取り付けられた断熱
    板と、この断熱板の内面に取り付けられた面状発熱体
    と、これらを内外両面から覆う内布及び外布とから構成
    されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
    手足の温熱治療装置。
  5. 【請求項5】 前記手足載置用加熱壁体は、補強板と、
    この補強板の上面に取り付けられた断熱板と、この断熱
    板の上面に取り付けられた面状発熱体と、この面状発熱
    体の上面に取り付けられたカバー体とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の手足の温
    熱治療装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱室形成ユニットの4つの加熱壁
    体にそれぞれ設けられる面状発熱体のうち、角筒状加熱
    室内で対向する2つの面状発熱体は常時通電可能に接続
    配線され、他の2つの面状発熱体は開閉スイッチを介し
    て切替え可能に接続配線されていることを特徴とする請
    求項1〜5の何れかに記載の手足の温熱治療装置。
  7. 【請求項7】 前記手足載置用加熱壁体は、前記角筒状
    加熱室の対向する2つの方形状加熱壁体の内面間距離と
    略同一の長さと、この長さより短くて足の長さよりは若
    干長くなるような幅とを有する矩形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の手足の
    温熱治療装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000139988A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Yoshihiko Azuma 温熱治療方法

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