JPH11290344A - 根管口明示用リ−マ−及びファイル - Google Patents

根管口明示用リ−マ−及びファイル

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JPH11290344A
JPH11290344A JP11777698A JP11777698A JPH11290344A JP H11290344 A JPH11290344 A JP H11290344A JP 11777698 A JP11777698 A JP 11777698A JP 11777698 A JP11777698 A JP 11777698A JP H11290344 A JPH11290344 A JP H11290344A
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Keiji Murase
慶次 村瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 まだ拡大していない根管口や細い根管口に初
めて用いることができる根管口明示用リーマーを提供す
る。 【解決手段】 根管口明示用リーマー2は、軸部12、
刃部10、先端部8からなる丸棒状の金属材と、軸部1
2に取り付けられたつまみ14とからなる。先端部8の
先端6は略尖っているが最先端は丸く形成されており、
刃部10に向かって徐々に太くなるテーパー状の先端部
8の外周には刃が形成されておらず、刃部10は先端部
8より一段と径太に構成され、軸部12側にいくにつれ
て徐々に径太になっていく。リーマー2によれば、先端
部8が根管に入った状態で刃部10が根管口に位置で
き、回転力等によって刃部10が根管口を拡大するの
で、通常のリーマーによって根管口及び根管を拡大する
ステップを経ずに、当初から根管口のみを拡大すること
ができ、便利かつ確実な根管治療を施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科治療における
根管治療において、特に根管口付近を拡大し根管口明示
をするのに用いる根管口明示用リーマー及び根管口明示
用ファイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯科の根管治療において根管口を
拡大し、明示することが要請されてきた。
【0003】根管治療では、細い根管を拡大してゆくた
めに、ブローチホルダーに取り付けられたブローチ(図
1)を歯の根管に挿入させ、根管の方向を探った上でリ
ーマー(図2)やファイル(図3(a)、(b)、但
し、図3(b)はHedstroemファイル)を用い
て根管口から根尖付近まで全体を拡大してゆく。リーマ
ーは主に軸まわりに回転させて拡大するのに対し、ファ
イルは主に長手方向に往復させて拡大するものである。
リーマーやファイルはステンレスや近年ではニッケルチ
タン製のものが用いられている。根管の拡大は、神経繊
維を巻とったり、根管壁の菌に冒された部分を除去して
薬品を根管に注入する目的で行われる。
【0004】これら根管治療が必要となった歯牙におけ
る安全で正確かつ早くて簡単な根管拡大は多くの歯科医
の長年の願望であった。特に臼歯部において根管治療が
困難な処置である最大の理由は、根管の入り口である根
管口の場所が確認しづらいことにある。
【0005】根管の拡大は、リーマーやファイルを用い
て行われるのが一般的であるが、これらの作業をやりや
すくするために細くて針の穴ほどの根管口周囲が削られ
拡大されて根管口の位置がはっきり明示されている必要
がある。
【0006】しかしながら、従来から用いられているリ
ーマーやファイルはそのテーパーが一様であり、根管口
付近を重点的に拡大することはできなかった。
【0007】そのため、根管口付近を拡大する器具とし
て、ピーソーリーマー(図4(a))や近年ではゲーツ
グリテンバー(図4(b))が推奨されているが、これ
らの器具はリーマーやファイルと違い、弾性が少なく、
形状も全く違ったものである。これらの器具を湾曲して
いる細い根管に使用すると、その拡大方向がもともとの
根管の方向と一致しているのか不安があり、初回に無理
して使用すると根管と違う方向に進んで拡大されたり、
器具が破折したりしてしまうことになりがちで、ある程
度の太さまでいったんリーマーやファイルで拡大して、
その方向を確認した上、正しい方向に進むように術者が
注意深く気を配りながらでないとこれらの器具が使えな
いという難点があった。
【0008】そもそも根管口の明示は特に細い根管にお
いてその拡大を容易にするために必要な作業であるにも
かかわらず、ある程度拡大してからでなくては使用でき
ないこれらの器具はリーマーやファイルとその弾性や形
状が全く違っていて一連の拡大作業における微妙な手の
感覚を共有できないこともあって、一般開業医において
は使われなくなっているのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、根管ののび
ている方向に沿った根管口の拡大を確実かつ初回に行う
ことでその後の根管拡大を容易にさせる根管口明示用リ
ーマー及びファイルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、先
端部の先端から基端部に向けて所定距離をおいて前記先
端部の先端から前記基端部に向かう途中に径太の切削部
を有しており、前記切削部で根管口周囲の歯質を重点的
に削り、拡大して根管口を明示することができ、前記所
定距離の部分が根管内に挿入されることによって、前記
所定距離の部分は根管口の拡大が根管の方向に沿って確
実に行われるためのガイドの役割を果たしていることを
特徴とする根管口明示用リーマー及びファイル、からな
る。
【0011】請求項1の本発明によれば、根管口明示用
リーマーやファイルを根管に挿入する際に、まず前記リ
ーマー及びファイルの先端部の先端を根管口に挿入して
いく。前記先端部の先端は根管口から根管の中を進む。
このとき、前記リーマー及びファイルの前記所定距離の
部分は径が太くなっていないので、前記先端部の先端に
追従して根管内をスムーズに進む。前記リーマー及びフ
ァイルの前記所定距離の部分が根管の中に進んだ状態で
は、前記径太の切削部は根管口に位置し、前記基端部に
回転力や上下運動の力を加えると前記径太の切削部が根
管口周囲の歯質を重点的に削り、拡大して根管口を明示
する。前記所定距離の部分が先に根管内に挿入されるこ
とによって前記径太の切削部が根管ののびている方向に
沿って根管口を拡大するので、前記所定距離の部分がガ
イドとなって切削部が根管口において正しい方向、適切
な部位を除去することができる。根管口を拡大した後
は、通常のリーマーやファイルで根管を広くする等の処
置が施される。
【0012】請求項2の本発明は、前記径太部より先端
方向は表面が平面状叉は曲面状で、かつ滑沢であること
を特徴とする請求項1記載の根管口明示用リーマー及び
ファイル、からなる。
【0013】請求項2の本発明によれば、前記径太部よ
り先端方向は、表面が平面状叉は曲面状で、かつ滑沢で
あるので、前記リーマー及びファイルの先端部の先端を
根管口に挿入した後、前記先端部の先端に追従して根管
内をスムーズに進む。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0015】図5は、本発明を適用した第1の実施の形
態の手作業用の根管口明示用リーマー2(以下、「リー
マー2」という)の斜視図である。
【0016】リーマー2は、丸棒状の金属材に樹脂製の
つまみ14が取り付けられた構成となっている。即ち、
リーマー2の基端部には指で把持するためのつまみ14
が取り付けられている。
【0017】つまみ14は中央がややくびれた、ゆるや
かな外周からなる略円柱形である。
【0018】丸棒状の金属材は軸部12、刃部10、先
端部8からなる。
【0019】先端部8の先端6は略尖っているが最先端
は丸く形成されている。先端部8の先端6から刃部10
にかけてはだんだん太くなる緩やかなテーパー状になっ
ているが、最も刃部寄りの部分でも軸部より径が小さく
なっている。先端部8は周囲が滑らかな曲面で形成され
ており、該周囲に刃は形成されていない。
【0020】棒状の金属材の長手方向略中央部より先端
部寄りは先端部8より一段と径太に構成されており、こ
の長手方向略中央部より先端部寄りの外周には刃部10
が形成されている。刃部10も基端側にいくにつれて徐
々に径太になっていき、軸部12に隣接する部分のみ若
干径細になる。刃部10は、丸棒状の金属材の周囲にら
せん状の刃26が形成されたものである。刃26は断面
が山形でその頂部が鋭く尖っている。刃部10のらせん
は、つまみ14を右に回すと刃部10が奥に入っていく
ような向きに形成されている。刃26と刃26の間は断
面U字状の溝28になっており、この溝28もらせん状
に形成されている。
【0021】軸部12は丸棒状で刃部10よりも径細に
構成され、周囲は滑らかな面で形成されている。軸部1
2は先端部8よりも径太に構成されているので、リーマ
ー2全体の剛性が保たれる。
【0022】根管口明示用リーマーの先端6からつまみ
14の末端までの長さは種類にもよるが、3−4cmが
一般的である。丸棒状の金属材(先端部8、刃部10、
軸部12)は従来のリーマーと同様の材質からなり、鉄
またはニッケルチタンが一般的である。丸棒状の金属材
は長手方向にカーブ状にある程度曲がる弾性を備えてい
る。先端部8と刃部10とを合わせた長さは、16mm
が一般的である。また、先端部8、刃部10及び軸部1
2を合わせた長さは、19mm、21mm、25mm、
29mmのものがある。
【0023】第1の実施の形態の作用を説明する。
【0024】まず、歯科医が根管口明示用リーマー2の
つまみ14を指で持って患者の歯の根管にリーマー2を
挿入していく。挿入の際、まず根管口にリーマー2の先
端部8の先端6を根管口に挿入していく。リーマー2は
先端部8の先端6が略尖っているので細い根管口に挿入
しやすい。しかし、リーマー2の先端6の最先端は丸く
形成されているので、リーマー2が誤って根管でないと
ころに挿入される可能性は小さい。リーマー2を根管口
に挿入しているときは指でつまみ14を若干押し出しな
がら右まわりに回す。
【0025】リーマー2を根管口に挿入していくとリー
マー2の先端6が根管口から根管の中を進んでいく。こ
のとき、リーマー2の先端部8は、刃部10よりも細く
形成されていてかつ外周に刃が形成されていない滑らか
な曲面で形成されているので、根管口及び根管の中をス
ムーズに進むことができる。丸棒状の金属材は長手方向
にカーブ状にある程度曲がる弾性を備えているので、根
管がカーブしていても根管内を進んでいく。リーマー2
の先端部8が根管の中にかなり進んだ状態では、刃部1
0は根管口に位置し、この状態でつまみ14に回転力等
を加えると刃部10が右回りに回転して根管口周囲の歯
質を削って除去し、根管口を拡大する。リーマー2の先
端部8が根管に挿入された状態で刃部10が根管口を拡
大するので、リーマー2の先端部8がガイドとなって刃
部10の根管口の拡大が根管の方向に沿って確実に行わ
れ、正しい方向、適切な歯質部位を削ることができる。
リーマー2で根管口を拡大した後は、通常のリーマーで
根管全体を広くする等、それぞれの治療の目的に沿った
処置がなされる。
【0026】リーマー2によれば、先端部8が根管に入
った状態で刃部10が根管口に位置でき、回転力等によ
って刃部10が根管口を拡大するので、通常のリーマー
によって根管口及び根管を拡大するステップを経ずに、
当初から根管の方向に沿って根管口のみを適切な部位で
拡大することができ、便利かつ確実な根管治療を施すこ
とができる。従って、まだ拡大していない根管口や細い
根管口に初めて用いることができ、忙しい歯科医にとっ
て大変有用なものである。
【0027】図6は、本発明を適用した第1の実施の形
態のエンジン取付用の根管口明示用リーマー4(以下、
「リーマー4」という)の斜視図である。リーマー4
は、上記リーマー2において、つまみ14の代わりにエ
ンジン連結部18を取り付けたもので、これ以外の点は
上記リーマー2と同じ構成である。
【0028】リーマー4はエンジンの回転力によってリ
ーマー4を回転(右回り)させるものであり、そのほか
の作用は上記リーマー2の場合と同様である。
【0029】図7は、本発明を適用した第1の実施の形
態において、先端部38に刃を設けた根管口明示用リー
マー32(以下、「リーマー32」という)の斜視図で
ある。リーマー32は、上記リーマー2において、先端
部38全体に刃を設けたものである。先端部38の先端
6から刃部10にかけては第1の実施の形態と同様、だ
んだん太くなる緩やかなテーパー状になっている。先端
部38の刃は、刃部10の刃26と連続して形成されて
いる。先端部38の刃と刃の間の溝も、溝28と連続し
て形成されている。これら以外の点は上記リーマー2と
同じ構成である。
【0030】リーマー32を根管口に回転させながら挿
入していくとリーマー32の先端6が根管口から根管の
中を進んでいく。このとき、リーマー32の先端部38
は、刃が形成されているので、根管口及び根管を拡大し
つつ根管口及び根管の中を進んでいく。リーマー32の
先端部38が根管の中にかなり進んだ状態では、径太の
刃部10は根管口に位置し、この状態でつまみ14に回
転力等を加えると刃部10が右回りに回転して根管口周
囲の歯質を削って除去し、根管口を拡大する。リーマー
32の先端部38が根管に挿入された状態で刃部10が
根管口を拡大するので、リーマー32の先端部38がガ
イドとなって刃部10の根管口の拡大が根管の方向に沿
って確実に行われ、正しい方向、適切な歯質部位を削る
ことができる。これら以外の作用は上記第1の実施の形
態と同様であるので省略する。
【0031】本発明の第2の実施の形態を図面を用いて
説明する。
【0032】図8は、本発明を適用した第2の実施の形
態の手作業用の根管口明示用ファイル42(以下、「フ
ァイル42」という)の斜視図である。第1の実施の形
態と同一部材には同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0033】先端部8の先端6は略尖っているが最先端
は丸く形成されている。先端部8の先端6から刃部50
にかけてはだんだん太くなる緩やかなテーパー状になっ
ているが、最も刃部寄りの部分でも軸部より径が小さく
なっている。先端部8は周囲が滑らかな曲面で形成され
ており、該周囲に刃は形成されていない。
【0034】棒状の金属材の長手方向略中央部より先端
部寄りは先端部8より一段と径太に構成されており、こ
の長手方向略中央部より先端部寄りの外周には刃部50
が形成されている。刃部50も基端側にいくにつれて徐
々に径太になっていき、軸部12に隣接する部分のみ若
干径細になる。刃部50は、丸棒状の金属材の周囲に、
第1の実施の形態の根管口明示用リーマー2の刃26の
らせんよりも細かくかつ傾斜が立っているらせん状の刃
46が形成されたものである。刃46は断面が山形でそ
の頂部が鋭く尖っている。刃部50のらせんは、つまみ
14を右に回すと刃部50が奥に入っていくような向き
に形成されている。刃46と刃46の間は断面U字状の
溝48になっており、この溝48もらせん状に形成され
ている。
【0035】第2の実施の形態の作用を説明する。
【0036】まず、歯科医が根管口明示用ファイル42
のつまみ14を指で持って患者の歯の根管にファイル4
2を挿入していく。挿入の際、まず根管口にファイル4
2の先端部8の先端6を根管口に挿入していく。ファイ
ル42は先端部8の先端6が略尖っているので細い根管
口に挿入しやすい。しかし、ファイル42の先端6の最
先端は丸く形成されているので、ファイル42が誤って
根管でないところに挿入される可能性は小さい。ファイ
ル42を根管口に挿入しているときは指でつまみ14を
押し出す。
【0037】ファイル42を根管口に挿入していくとフ
ァイル42の先端6が根管口から根管の中を進んでい
く。このとき、ファイル42の先端部8は、刃部50よ
りも細く形成されていてかつ外周に刃が形成されていな
い滑らかな曲面で形成されているので、根管口及び根管
の中をスムーズに進むことができる。丸棒状の金属材は
長手方向にカーブ状にある程度曲がる弾性を備えている
ので、根管がカーブしていても根管内を進んでいく。フ
ァイル42の先端部8が根管の中にかなり進んだ状態で
は、刃部50は根管口に位置し、この状態でつまみ14
に長手方向に沿った往復運動力や軸まわりの回転力を加
えると刃部50が根管口周囲の歯質を削って除去し、根
管口を拡大する。ファイル42の先端部8が根管に挿入
された状態で刃部50が根管口を拡大するので、ファイ
ル42の先端部8がガイドとなって刃部50の根管口の
拡大が根管の方向に沿って確実に行われ、正しい方向、
適切な歯質部位を削ることができる。
【0038】図9は、本発明を適用した第2の実施の形
態において、先端部58に刃を設けた根管口明示用ファ
イル52(以下、「ファイル52」という)の斜視図で
ある。ファイル52は、上記ファイル42において、先
端部58全体に刃を設けたものである。先端部58の先
端6から刃部50にかけては第2の実施の形態と同様、
だんだん太くなる緩やかなテーパー状になっている。先
端部58の刃は、刃46と連続して形成されている。先
端部58の刃と刃の間の溝も、溝48と連続して形成さ
れている。これら以外の点は上記ファイル42と同じ構
成である。
【0039】ファイル52を根管口に挿入していくとフ
ァイル52の先端6が根管口から根管の中を進んでい
く。挿入していく際、ファイル52を長手方向に往復さ
せながら挿入していくが、ときには軸方向に回転させた
りもする。ファイル52の先端部58は、刃が形成され
ているので、根管口及び根管を拡大しつつ根管口及び根
管の中を進んでいく。ファイル52の先端部58が根管
の中にかなり進んだ状態では、径太の刃部50は根管口
に位置し、この状態でつまみ14に長手方向に沿った往
復運動力や軸まわりの回転力を加えると刃部50が根管
口周囲の歯質を削って除去し、根管口を拡大する。ファ
イル52の先端部58が根管に挿入された状態で刃部5
0が根管口を拡大するので、ファイル52の先端部58
がガイドとなって刃部50の根管口の拡大が根管の方向
に沿って確実に行われ、正しい方向、適切な歯質部位を
削ることができる。これら以外の作用は上記第2の実施
の形態と同様であるので省略する。
【0040】本発明の第2の実施の形態の根管口明示用
ファイル52の変形例を図10を用いて説明する。
【0041】図10は、本発明を適用した第2の実施の
形態の根管口明示用ファイル52の変形例の手作業用の
根管口明示用リーマーファイル62(以下、「リーマー
ファイル62」という)の斜視図である。第2の実施の
形態の根管口明示用ファイル52と同一部材には同一番
号を付してその説明を省略する。
【0042】リーマーファイル62は、棒状の金属材の
長手方向略中央部より先端部寄りが径太のリーマーにな
っていて、該長手方向略中央部より先端部寄りに続く先
端部が径が先端方向に細くなっていくテーパー状のファ
イルになっているものである。すなわち、この変形例
は、長手方向略中央部より先端部寄りの外周がリーマー
になっている点を除けば第2の実施の形態の根管口明示
用ファイル52と同様の構成である。
【0043】リーマーファイル62を根管口に挿入して
いくとリーマーファイル62の先端6が根管口から根管
の中を進んでいく。挿入していく際、リーマーファイル
62を長手方向に往復させながら挿入していくが、とき
には軸方向に回転させたりもする。リーマーファイル6
2の先端部58は、ファイルの刃が形成されているの
で、根管口及び根管を拡大しつつ根管口及び根管の中を
進んでいく。リーマーファイル62の先端部58が根管
の中にかなり進んだ状態では、刃部10は根管口に位置
し、この状態でつまみ14に長手方向に沿った往復運動
力や軸まわりの回転力を加えると刃部10が根管口周囲
の歯質を削って除去し、根管口を拡大する。リーマーフ
ァイル62の先端部58が根管に挿入された状態で刃部
10が根管口を拡大するので、リーマーファイル62の
先端部58がガイドとなって刃部10の根管口の拡大が
根管の方向に沿って確実に行われ、正しい方向、適切な
歯質部位を削ることができる。これら以外の作用は上記
第2の実施の形態と同様であるので省略する。
【0044】本発明の第3の実施の形態を図面を用いて
説明する。
【0045】図11は、本発明を適用した第3の実施の
形態の手作業用の根管口明示用リーマー20(以下、
「リーマー20」という)の斜視図である。第1の実施
の形態と同一部材には同一番号を付してその説明を省略
する。
【0046】丸棒状の金属材の長手方向略中央部より先
端部寄りは先端部8より一段と径太に構成されており、
この長手方向略中央部より先端部寄りの外周には刃部1
0の代わりにやすり部24が形成されている。やすり部
24も基端側にいくにつれて徐々に径太になっていき、
軸部12に隣接する部分のみ若干径細になる。やすり部
24は、丸棒状の金属材の周囲に多数の細かい突起が均
等に散らばるように形成されたものである。該細かい突
起は各々山形でその頂部が鋭く尖っている。
【0047】第3の実施の形態の作用を説明する。
【0048】リーマー20の先端部8が根管の中にかな
り進んだ状態では、やすり部24は根管口に位置し、こ
の状態でつまみ14に回転力等を加えるとやすり部24
が回転して根管口の組織を削って除去し、根管口を拡大
する。加える回転力は右回りでも左回りでもよいので、
回転方向を気にせず使用できる。リーマー20の先端部
8が根管に挿入された状態でやすり24が根管口を拡大
するので、リーマー20の先端部8がガイドとなってや
すり部24が根管口において正しい方向、適切な組織部
位を除去することができる。リーマー20で根管口を拡
大した後は、通常のリーマーで根管全体を広くする等、
それぞれの治療の目的に沿った処置がなされる。
【0049】図12は、本発明を適用した第3の実施の
形態のエンジン取付用の根管口明示用リーマー22(以
下、「リーマー22」という)の斜視図である。リーマ
ー22は、上記リーマー20において、つまみ14の代
わりにエンジン連結部18を取り付けたもので、これ以
外の点は上記リーマー20と同じ構成である。
【0050】リーマー22はエンジンの回転力によって
リーマー22を回転させるものであり、そのほかの作用
は上記リーマー20の場合と同様である。この場合もエ
ンジンの回転方向は右回り、左回りを問わない。
【0051】上記本発明の第1−第3の実施の形態では
棒状の金属材における径太部が長手方向略中央部より先
端部寄りとしたが、径太部はこの位置に限らず、長手方
向略中央部でも、長手方向略中央部より基端部方向でも
適用できる。
【0052】なお、上記図7−図12に示した根管口明
示用リーマー32、20、根管口明示用ファイル42、
52、根管口明示用リーマーファイル62は、手作業用
のものであるが、図示はしないが各々つまみ14の代わ
りにエンジン連結部18が取り付けられたエンジン取付
用のものもある。
【0053】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、細い根管口
に挿入しやすく、挿入した後も根管の中をスムーズに進
むことができ、根管口において正しい方向で根管口明示
が行える。即ち、根管口明示用の器具を使用するために
根管を拡大するというステップを経ずに、叉、根管拡大
に用いるリーマーやファイルと同様の感触で最初に根管
口のみを拡大することができ、その後の根管拡大を著し
く容易にすることができる。
【0054】請求項2の本発明によれば、前記径太部よ
り先端方向は前記先端部の先端に追従して根管内をスム
ーズに進むので、ブローチホルダーに取り付けられたブ
ローチで根管を探るのと同じ感覚で根管口に挿入でき、
最初に根管口のみを拡大することで、その後の根管拡大
を著しく容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の、ブローチをブローチホルダーに取り
付けた状態を示す正面図。
【図2】 従来のリーマーの正面図。
【図3】 従来のファイルの正面図で、(a)は通常の
ファイル、(b)はHedstroemファイル。
【図4】 (a)は従来のピーソーリーマーの正面図、
(b)は従来のゲーツグリテンバーの正面図。
【図5】 本発明を適用した第1の実施の形態の手作業
用の根管口明示用リーマーの斜視図。
【図6】 本発明を適用した第1の実施の形態のエンジ
ン取付用の根管口明示用リーマーの斜視図。
【図7】 本発明を適用した第1の実施の形態におい
て、先端部に刃を設けた根管口明示用リーマーの斜視
図。
【図8】 本発明を適用した第2の実施の形態の手作業
用の根管口明示用ファイルの斜視図。
【図9】 本発明を適用した第2の実施の形態におい
て、先端部に刃を設けた根管口明示用ファイルの斜視
図。
【図10】本発明を適用した第2の実施の形態の、先端
部に刃を設けた根管口明示用ファイルの変形例であるリ
ーマーファイルを示す斜視図。
【図11】本発明を適用した第3の実施の形態の手作業
用の根管口明示用リーマーの斜視図。
【図12】本発明を適用した第3の実施の形態のエンジ
ン取付用の根管口明示用リーマーの斜視図。
【符号の説明】
2、4、20、22、32 根管口明示用リーマー 6 先端 8、38、58 先端部 10、50 刃部 14 つまみ 18 エンジン連結部 24 やすり部 26、46 刃 28、48 溝 42、52 根管口明示用ファイル 62 根管口明示用リーマーファイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部の先端から基端部に向けて所定距
    離をおいて前記先端部の先端から前記基端部に向かう途
    中に径太の切削部を有しており、前記切削部で根管口周
    囲の歯質を重点的に削り、拡大して根管口を明示するこ
    とができ、前記所定距離の部分が根管内に挿入されるこ
    とによって、前記所定距離の部分は根管口の拡大が根管
    の方向に沿って確実に行われるためのガイドの役割を果
    たしていることを特徴とする根管口明示用リーマー及び
    ファイル。
  2. 【請求項2】 前記径太部より先端方向は表面が平面状
    叉は曲面状で、かつ滑沢であることを特徴とする請求項
    1記載の根管口明示用リーマー及びファイル。
JP11777698A 1998-04-13 1998-04-13 根管口明示用リ−マ−及びファイル Pending JPH11290344A (ja)

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