JPH1129028A - 液面検出器付き作動液リザーバ - Google Patents
液面検出器付き作動液リザーバInfo
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- JPH1129028A JPH1129028A JP19788597A JP19788597A JPH1129028A JP H1129028 A JPH1129028 A JP H1129028A JP 19788597 A JP19788597 A JP 19788597A JP 19788597 A JP19788597 A JP 19788597A JP H1129028 A JPH1129028 A JP H1129028A
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- hydraulic fluid
- brake
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも独立した2系統の作動液を貯える
作動液リザーバで、任意の1系統の作動液が不足したと
きに1つの磁石とこの磁石に対応する1つの磁気感応素
子により作動液不足を検出することができる液面検出器
付き作動液リザーバを提供すること。 【解決手段】 仕切壁22により仕切られたブレーキ液
室23及びクラッチ液室24のそれぞれに配置したブレ
ーキ用フロート27及びクラッチ用フロート28のう
ち、ブレーキ用フロート27にのみ永久磁石29を設け
ると共に、これらブレーキ用フロート27とクラッチ用
フロート28とに連結部材32を取り付けて相互に連動
可能とする。これにより、磁石29を有さないクラッチ
用フロート27が液量不足により下方へ移動する際、ブ
レーキ用フロート27をこの浮力に抗して連動させ、リ
ードスイッチ31を作動させることができる。
作動液リザーバで、任意の1系統の作動液が不足したと
きに1つの磁石とこの磁石に対応する1つの磁気感応素
子により作動液不足を検出することができる液面検出器
付き作動液リザーバを提供すること。 【解決手段】 仕切壁22により仕切られたブレーキ液
室23及びクラッチ液室24のそれぞれに配置したブレ
ーキ用フロート27及びクラッチ用フロート28のう
ち、ブレーキ用フロート27にのみ永久磁石29を設け
ると共に、これらブレーキ用フロート27とクラッチ用
フロート28とに連結部材32を取り付けて相互に連動
可能とする。これにより、磁石29を有さないクラッチ
用フロート27が液量不足により下方へ移動する際、ブ
レーキ用フロート27をこの浮力に抗して連動させ、リ
ードスイッチ31を作動させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用液圧式ブレ
ーキマスタシリンダまたはクラッチマスタシリンダに適
用され、少なくとも独立した2系統の作動液を貯留する
液面検出器付き作動液リザーバに関する。
ーキマスタシリンダまたはクラッチマスタシリンダに適
用され、少なくとも独立した2系統の作動液を貯留する
液面検出器付き作動液リザーバに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として例えば実開昭5
0−59737号公報に記載のものがある。図6及び図
7はこの従来技術の作動液リザーバの全体を示してい
る。リザーバ本体1の内部空所を第1室3及び第2室4
に区画する仕切壁2が設けられており、これら各室3、
4にはそれぞれ第1フロート7及び第2フロート8がガ
イド部材5、6によって上下方向に移動可能に配置され
ている。これら第1、第2フロート7、8の底部には棒
状の永久磁石9、10がそれぞれ磁極の方向を一致させ
て設けられている。リザーバ本体1の底部にはリードス
イッチ11が配設されており、第1室3、第2室4のい
ずれか又は双方に貯留される作動液の液面17、18が
低下したときに、これに伴って下降する第1、第2フロ
ート7、8の永久磁石9、10から出でる磁束に感応し
て閉成し、図示しない警告灯を点灯させるように構成さ
れている。第1室3及び第2室4はニップル部15、1
6を介して図示しないタンデム型マスタシリンダの各液
圧室に連絡している。
0−59737号公報に記載のものがある。図6及び図
7はこの従来技術の作動液リザーバの全体を示してい
る。リザーバ本体1の内部空所を第1室3及び第2室4
に区画する仕切壁2が設けられており、これら各室3、
4にはそれぞれ第1フロート7及び第2フロート8がガ
イド部材5、6によって上下方向に移動可能に配置され
ている。これら第1、第2フロート7、8の底部には棒
状の永久磁石9、10がそれぞれ磁極の方向を一致させ
て設けられている。リザーバ本体1の底部にはリードス
イッチ11が配設されており、第1室3、第2室4のい
ずれか又は双方に貯留される作動液の液面17、18が
低下したときに、これに伴って下降する第1、第2フロ
ート7、8の永久磁石9、10から出でる磁束に感応し
て閉成し、図示しない警告灯を点灯させるように構成さ
れている。第1室3及び第2室4はニップル部15、1
6を介して図示しないタンデム型マスタシリンダの各液
圧室に連絡している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の作動液リザーバの構成では、第1、第2の各フロー
ト7、8に設けられる永久磁石9、10の磁極の向き
は、それぞれ同一の方向に一致させて配設されているた
め、これら永久磁石9、10は互いに反発し合い、各フ
ロート7、8は互いに遠ざかってガイド部材5、6の外
側壁部に寄る。これにより、永久磁石9、10の間に磁
束密度が低い領域が形成されることになる。よって、両
室3、4の作動液量が共に低下した場合、2つのフロー
ト7、8が互いに反発し合ったまま下降するので、磁束
密度の低い領域に位置するリードスイッチ11が磁気を
感応することができなくなる恐れがある。すなわち、液
面検出を行うことができなくなるという問題がある。
来の作動液リザーバの構成では、第1、第2の各フロー
ト7、8に設けられる永久磁石9、10の磁極の向き
は、それぞれ同一の方向に一致させて配設されているた
め、これら永久磁石9、10は互いに反発し合い、各フ
ロート7、8は互いに遠ざかってガイド部材5、6の外
側壁部に寄る。これにより、永久磁石9、10の間に磁
束密度が低い領域が形成されることになる。よって、両
室3、4の作動液量が共に低下した場合、2つのフロー
ト7、8が互いに反発し合ったまま下降するので、磁束
密度の低い領域に位置するリードスイッチ11が磁気を
感応することができなくなる恐れがある。すなわち、液
面検出を行うことができなくなるという問題がある。
【0004】このように2つの永久磁石9、10を設け
ているので上述したような問題が生じる。なお、これら
永久磁石9、10の磁極を互いに逆向きにして配設する
と、仕切壁2を介して両磁石9、10が吸着してしまう
ので、液面が変化しても両フロート7、8は移動しな
い。
ているので上述したような問題が生じる。なお、これら
永久磁石9、10の磁極を互いに逆向きにして配設する
と、仕切壁2を介して両磁石9、10が吸着してしまう
ので、液面が変化しても両フロート7、8は移動しな
い。
【0005】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、少な
くとも独立した2系統の作動液を貯える作動液リザーバ
で、任意の1系統の作動液が不足したときに1つの永久
磁石とこの磁石に対応する1つの磁気感応素子により作
動液不足を検出することができる液面検出器付き作動液
リザーバを提供することを課題とする。
くとも独立した2系統の作動液を貯える作動液リザーバ
で、任意の1系統の作動液が不足したときに1つの永久
磁石とこの磁石に対応する1つの磁気感応素子により作
動液不足を検出することができる液面検出器付き作動液
リザーバを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、リザーバ
本体の内部空所を第1室と第2室とに仕切る仕切壁と、
永久磁石の磁束により作動する1つの磁気感応素子が前
記リザーバ本体に取り付けられ、前記永久磁石と前記磁
気感応素子との相対位置関係を変化させるために前記第
1室及び第2室の各室内に配置され各室内の作動液量に
応じて移動可能な第1フロート及び第2フロートを有す
る液面検出器付き作動液リザーバにおいて、前記第1フ
ロートにのみ前記永久磁石を設けると共に、前記第1、
第2フロートを相互に連動可能としたことを特徴とする
液面検出器付き作動液リザーバ、によって解決される。
本体の内部空所を第1室と第2室とに仕切る仕切壁と、
永久磁石の磁束により作動する1つの磁気感応素子が前
記リザーバ本体に取り付けられ、前記永久磁石と前記磁
気感応素子との相対位置関係を変化させるために前記第
1室及び第2室の各室内に配置され各室内の作動液量に
応じて移動可能な第1フロート及び第2フロートを有す
る液面検出器付き作動液リザーバにおいて、前記第1フ
ロートにのみ前記永久磁石を設けると共に、前記第1、
第2フロートを相互に連動可能としたことを特徴とする
液面検出器付き作動液リザーバ、によって解決される。
【0007】本発明は、仕切壁によって仕切られる第1
室および第2室のそれぞれに配置した第1、第2フロー
トのうち、第1フロートにのみ永久磁石を設けると共
に、第1、第2フロートを相互に連動可能とすることに
より、第1室の作動液量が低下したときは勿論のこと、
第2室の作動液量のみが低下した場合でも第1フロート
を第2フロートの移動に伴って連動させることにより液
面検出するようにしている。よって、永久磁石を1つの
みとして第1室および第2室の液面検出を行うことがで
きる。
室および第2室のそれぞれに配置した第1、第2フロー
トのうち、第1フロートにのみ永久磁石を設けると共
に、第1、第2フロートを相互に連動可能とすることに
より、第1室の作動液量が低下したときは勿論のこと、
第2室の作動液量のみが低下した場合でも第1フロート
を第2フロートの移動に伴って連動させることにより液
面検出するようにしている。よって、永久磁石を1つの
みとして第1室および第2室の液面検出を行うことがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0009】図1及び図2は、本発明の実施の形態によ
る液面検出器付き作動液リザーバの全体を示している。
リザーバ本体21の内部空所は仕切壁22により第1室
としてのブレーキ液室23と、第2室としてのクラッチ
液室24とに仕切られている。ブレーキ液室23に対応
するリザーバ本体21の底部には図示しないタンデム型
ブレーキマスタシリンダの2つの液圧室に連絡する2つ
のブレーキ連絡ポート41、42が形成され、クラッチ
液室24に対応するリザーバ本体21の底部には図示し
ないクラッチマスタシリンダの液圧室に連絡するクラッ
チ連絡ポート40が形成されている。ブレーキ液室23
は境界形成壁部38により更に2つの液室に分割され、
これら各液室に対応してブレーキ連絡ポート41、42
が形成されている。このように本実施の形態による作動
液リザーバは、図示しないタンデム型マスタシリンダと
クラッチマスタシリンダの独立した3系統に作動液を供
給するように構成されていると共に、これら2つのマス
タシリンダとは別の位置に配設され、各連絡ポート4
0、41、42を図示しない連絡管を介して各マスタシ
リンダの液圧室に連絡させるようにしている。
る液面検出器付き作動液リザーバの全体を示している。
リザーバ本体21の内部空所は仕切壁22により第1室
としてのブレーキ液室23と、第2室としてのクラッチ
液室24とに仕切られている。ブレーキ液室23に対応
するリザーバ本体21の底部には図示しないタンデム型
ブレーキマスタシリンダの2つの液圧室に連絡する2つ
のブレーキ連絡ポート41、42が形成され、クラッチ
液室24に対応するリザーバ本体21の底部には図示し
ないクラッチマスタシリンダの液圧室に連絡するクラッ
チ連絡ポート40が形成されている。ブレーキ液室23
は境界形成壁部38により更に2つの液室に分割され、
これら各液室に対応してブレーキ連絡ポート41、42
が形成されている。このように本実施の形態による作動
液リザーバは、図示しないタンデム型マスタシリンダと
クラッチマスタシリンダの独立した3系統に作動液を供
給するように構成されていると共に、これら2つのマス
タシリンダとは別の位置に配設され、各連絡ポート4
0、41、42を図示しない連絡管を介して各マスタシ
リンダの液圧室に連絡させるようにしている。
【0010】ブレーキ液室23およびクラッチ液室24
には、各室における作動液の液量に応じて移動可能な第
1フロートとしてのブレーキ用フロート27および第2
フロートとしてのクラッチ用フロート28がそれぞれ配
置されている。このうちブレーキ用フロート27はリザ
ーバ本体21の底部から上方へ突出する略筒状のガイド
部材25の内壁面に案内されて上下移動可能となってお
り、また、クラッチ用フロート28は仕切壁22とリザ
ーバ本体21の側壁の一部により上下移動可能となって
いる。
には、各室における作動液の液量に応じて移動可能な第
1フロートとしてのブレーキ用フロート27および第2
フロートとしてのクラッチ用フロート28がそれぞれ配
置されている。このうちブレーキ用フロート27はリザ
ーバ本体21の底部から上方へ突出する略筒状のガイド
部材25の内壁面に案内されて上下移動可能となってお
り、また、クラッチ用フロート28は仕切壁22とリザ
ーバ本体21の側壁の一部により上下移動可能となって
いる。
【0011】本実施の形態では、ブレーキ用フロート2
7の底部に永久磁石29が設けられ、この永久磁石29
の磁束により作動する1つの磁気感応素子としてのリー
ドスイッチ31が、ブレーキ用フロート27の直下方に
おけるリザーバ本体21の底部に配置されている。この
リードスイッチ31が作動したときは図示しない警告灯
が点灯するような回路が構成されている。ブレーキ用フ
ロート27およびクラッチ用フロート28は共に、発泡
剤入りのポリアミド系合成高分子物質(商標名ナイロ
ン)で形成され、両者の発泡率を変えることにより、そ
の重量および浮力が設定されている。そこで本実施の形
態ではブレーキ用フロート27をクラッチ用フロート2
8よりも大きな重量をもたせている。
7の底部に永久磁石29が設けられ、この永久磁石29
の磁束により作動する1つの磁気感応素子としてのリー
ドスイッチ31が、ブレーキ用フロート27の直下方に
おけるリザーバ本体21の底部に配置されている。この
リードスイッチ31が作動したときは図示しない警告灯
が点灯するような回路が構成されている。ブレーキ用フ
ロート27およびクラッチ用フロート28は共に、発泡
剤入りのポリアミド系合成高分子物質(商標名ナイロ
ン)で形成され、両者の発泡率を変えることにより、そ
の重量および浮力が設定されている。そこで本実施の形
態ではブレーキ用フロート27をクラッチ用フロート2
8よりも大きな重量をもたせている。
【0012】リザーバ本体21の内部空所に作動液を注
入するための開口部35には、円形のシール部材34を
介してキャップ33が取り付けられている。また、この
開口部35の下部は、図示するようにブレーキ用フロー
ト27に向かって延びる筒部材36が一体的に形成され
ている。筒部材36の側壁の一部には切欠部36aが形
成されれており、ここにブレーキ用フロート27とクラ
ッチ用フロート28とを仕切壁22を跨いで連結する連
結部材32を遊嵌させている。連結部材32は棒状で、
図示するようにL字型に屈曲されており、その一端部は
ブレーキ用フロート27に固定され、他端部はクラッチ
用フロート28に形成された図3に示す長孔28aに対
し、移動自在に嵌入されている。
入するための開口部35には、円形のシール部材34を
介してキャップ33が取り付けられている。また、この
開口部35の下部は、図示するようにブレーキ用フロー
ト27に向かって延びる筒部材36が一体的に形成され
ている。筒部材36の側壁の一部には切欠部36aが形
成されれており、ここにブレーキ用フロート27とクラ
ッチ用フロート28とを仕切壁22を跨いで連結する連
結部材32を遊嵌させている。連結部材32は棒状で、
図示するようにL字型に屈曲されており、その一端部は
ブレーキ用フロート27に固定され、他端部はクラッチ
用フロート28に形成された図3に示す長孔28aに対
し、移動自在に嵌入されている。
【0013】本実施の形態は以上のように構成される
が、次にこの作用について説明する。
が、次にこの作用について説明する。
【0014】リザーバ本体21の内部空所に作動液が図
2において符号L1 (液面)で示すようにマキシマムラ
インにまで貯えられているとき、ブレーキ用フロート2
7は筒部材36の下端部にてその浮力による上昇位置が
規制されている。他方のクラッチ用フロート28は、連
結部材32によりその浮力による上昇位置が規制されて
いる。このとき連結部材32は図3において実線で示す
ようにクラッチ用フロート28の長孔28aの下端部に
位置している。
2において符号L1 (液面)で示すようにマキシマムラ
インにまで貯えられているとき、ブレーキ用フロート2
7は筒部材36の下端部にてその浮力による上昇位置が
規制されている。他方のクラッチ用フロート28は、連
結部材32によりその浮力による上昇位置が規制されて
いる。このとき連結部材32は図3において実線で示す
ようにクラッチ用フロート28の長孔28aの下端部に
位置している。
【0015】ブレーキ配管系の欠損またはブレーキライ
ニングの摩耗により、ブレーキ液室23の液面L2 がミ
ニマムラインにまで低下すると、ブレーキ用フロート2
7に設けられた永久磁石29がリードスイッチ31に近
接してリードスイッチ31を作動させる。図4に示すよ
うにクラッチ用フロート28はブレーキ用フロート27
の下方移動とともに連動される。これはつまり、ブレー
キ液室23の液面低下に伴ってブレーキ用フロート27
の自重により下方へ移動する力が連結部材32を介して
クラッチ用フロート28をこの浮力に抗して下方へ移動
させるようにしている。
ニングの摩耗により、ブレーキ液室23の液面L2 がミ
ニマムラインにまで低下すると、ブレーキ用フロート2
7に設けられた永久磁石29がリードスイッチ31に近
接してリードスイッチ31を作動させる。図4に示すよ
うにクラッチ用フロート28はブレーキ用フロート27
の下方移動とともに連動される。これはつまり、ブレー
キ液室23の液面低下に伴ってブレーキ用フロート27
の自重により下方へ移動する力が連結部材32を介して
クラッチ用フロート28をこの浮力に抗して下方へ移動
させるようにしている。
【0016】他方、クラッチ配管系の欠損により、クラ
ッチ液室24の液面L3 がミニマムラインにまで低下す
ると、図5に示すように今度はクラッチ用フロート28
が連結部材32を介してブレーキ用フロート27をこの
浮力に抗して連動させる。これはつまり、クラッチ液室
24の液面低下に伴ってクラッチ用フロート28の液面
からの浮上部分が増大し、この増大分の重量と連結部材
32の重量がブレーキ用フロート27に作用することに
より、ブレーキ用フロート27をこの浮力に抗して下方
へ移動させるようにしている。ここで本実施の形態で
は、クラッチ用フロート28の液面L3 から浮上してい
る部分を大きくとり、この浮上部分をブレーキ用フロー
ト27を沈めるだけの重量として利用すべく設定してい
る。これにより、ブレーキ用フロート28に設けられた
永久磁石29をリードスイッチ31に近接させ、よって
リードスイッチ31を作動させることができる。
ッチ液室24の液面L3 がミニマムラインにまで低下す
ると、図5に示すように今度はクラッチ用フロート28
が連結部材32を介してブレーキ用フロート27をこの
浮力に抗して連動させる。これはつまり、クラッチ液室
24の液面低下に伴ってクラッチ用フロート28の液面
からの浮上部分が増大し、この増大分の重量と連結部材
32の重量がブレーキ用フロート27に作用することに
より、ブレーキ用フロート27をこの浮力に抗して下方
へ移動させるようにしている。ここで本実施の形態で
は、クラッチ用フロート28の液面L3 から浮上してい
る部分を大きくとり、この浮上部分をブレーキ用フロー
ト27を沈めるだけの重量として利用すべく設定してい
る。これにより、ブレーキ用フロート28に設けられた
永久磁石29をリードスイッチ31に近接させ、よって
リードスイッチ31を作動させることができる。
【0017】したがって、本実施の形態によれば、ブレ
ーキ液室23またはクラッチ液室24の作動液の液量不
足を、ブレーキ用フロート27にのみ設けた1つの永久
磁石29と、この磁石29に対応する1つのリードスイ
ッチ31により検出することができるので、磁気感応手
段を有さないクラッチ室24における液量不足をも検出
することが可能となる。特に従来の作動液リザーバのよ
うに永久磁石を2つ設ける構成と比べて、これら永久磁
石の相互作用によってリードスイッチの作動が阻害され
ることはないので、確実に液面検出を行うことができ
る。
ーキ液室23またはクラッチ液室24の作動液の液量不
足を、ブレーキ用フロート27にのみ設けた1つの永久
磁石29と、この磁石29に対応する1つのリードスイ
ッチ31により検出することができるので、磁気感応手
段を有さないクラッチ室24における液量不足をも検出
することが可能となる。特に従来の作動液リザーバのよ
うに永久磁石を2つ設ける構成と比べて、これら永久磁
石の相互作用によってリードスイッチの作動が阻害され
ることはないので、確実に液面検出を行うことができ
る。
【0018】また、連結部材32をクラッチ用フロート
28の長孔28aに所定距離だけ移動自在に嵌入させる
ことにより両フロート27、28間に相対移動を許容す
る領域を形成したので、この領域でもって両フロート2
7、28の製造上の重量差および浮力差を調整してリー
ドスイッチ31の作動のばらつきを防止することができ
る。
28の長孔28aに所定距離だけ移動自在に嵌入させる
ことにより両フロート27、28間に相対移動を許容す
る領域を形成したので、この領域でもって両フロート2
7、28の製造上の重量差および浮力差を調整してリー
ドスイッチ31の作動のばらつきを防止することができ
る。
【0019】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
たが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明
の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0020】例えば以上の実施の形態では、ブレーキ液
室23を第1室、クラッチ液室24を第2室として説明
したが、これら第1室、第2室をすべてブレーキ液室と
し、タンデム型マスタシリンダの2つの液圧室にそれぞ
れ連絡させるようにしてもよい。
室23を第1室、クラッチ液室24を第2室として説明
したが、これら第1室、第2室をすべてブレーキ液室と
し、タンデム型マスタシリンダの2つの液圧室にそれぞ
れ連絡させるようにしてもよい。
【0021】また以上の実施の形態では、ブレーキ液室
23の液面低下によるブレーキ用フロート27の移動に
伴ってクラッチ用フロート28を連動させるようにした
が、長孔28aを大きく形成して、ブレーキ液室23の
み液面が低下したときブレーキ用フロート27のみを移
動させるようにしてもよい。
23の液面低下によるブレーキ用フロート27の移動に
伴ってクラッチ用フロート28を連動させるようにした
が、長孔28aを大きく形成して、ブレーキ液室23の
み液面が低下したときブレーキ用フロート27のみを移
動させるようにしてもよい。
【0022】さらに、以上の実施の形態では、ブレーキ
用フロート27およびクラッチ用フロート28を同材質
としてそれぞれ発泡率を変化させることにより、相互に
重量差および浮力差を変えるようにしたが、これらを同
じ発泡率としてそれぞれ浮上体積を変えることにより、
浮力の差を発生させることも可能である。
用フロート27およびクラッチ用フロート28を同材質
としてそれぞれ発泡率を変化させることにより、相互に
重量差および浮力差を変えるようにしたが、これらを同
じ発泡率としてそれぞれ浮上体積を変えることにより、
浮力の差を発生させることも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液面検出器
付き作動液リザーバによれば、リザーバ本体の内部空所
において仕切壁により仕切られた第1室および第2室の
それぞれに配置した第1フロートおよび第2フロートの
うち、第1フロートにのみ永久磁石を設けると共に、こ
れら第1、第2フロートを相互に連動可能としたので、
永久磁石を有さない第2フロートが作動液不足により移
動するときに第1フロートをも連動させて移動させるこ
とによって第2室の液量不足を検出することができ、よ
って、1つの永久磁石とこれに対応する磁気感応素子だ
けで第1、第2室の作動液量不足を確実に検出すること
ができる。
付き作動液リザーバによれば、リザーバ本体の内部空所
において仕切壁により仕切られた第1室および第2室の
それぞれに配置した第1フロートおよび第2フロートの
うち、第1フロートにのみ永久磁石を設けると共に、こ
れら第1、第2フロートを相互に連動可能としたので、
永久磁石を有さない第2フロートが作動液不足により移
動するときに第1フロートをも連動させて移動させるこ
とによって第2室の液量不足を検出することができ、よ
って、1つの永久磁石とこれに対応する磁気感応素子だ
けで第1、第2室の作動液量不足を確実に検出すること
ができる。
【図1】本発明の実施の形態による液面検出器付き作動
液リザーバの全体を示す正面図である。
液リザーバの全体を示す正面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図で
ある。
ある。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の拡大矢視
図である。
図である。
【図4】図2の作用を示す側断面図である。
【図5】図2の作用を示す図4と同様な側断面図であ
る。
る。
【図6】従来の液面検出器付き作動液リザーバの全体を
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【図7】図6における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
ある。
21 リザーバ本体 22 仕切壁 23 ブレーキ液室 24 クラッチ液室 27 ブレーキ用フロート 28 クラッチ用フロート 28a 長孔 29 永久磁石 31 リードスイッチ 32 連結部材
Claims (6)
- 【請求項1】 リザーバ本体の内部空所を第1室と第2
室とに仕切る仕切壁と、永久磁石の磁束により作動する
1つの磁気感応素子が前記リザーバ本体に取り付けら
れ、前記永久磁石と前記磁気感応素子との相対位置関係
を変化させるために前記第1室及び第2室の各室内に配
置され各室内の作動液量に応じて移動可能な第1フロー
ト及び第2フロートを有する液面検出器付き作動液リザ
ーバにおいて、 前記第1フロートにのみ前記永久磁石を設けると共に、
前記第1、第2フロートを相互に連動可能としたことを
特徴とする液面検出器付き作動液リザーバ。 - 【請求項2】 前記第1、第2フロートは、所定領域で
は相対的に移動し、その他の領域では一方のフロートが
他方のフロートをこの浮力に抗して連動させるようにし
たことを特徴とする請求項1に記載の液面検出器付き作
動液リザーバ。 - 【請求項3】 前記第1、第2フロートを連動させる手
段は、一端が前記第1フロートに固定され、他端が前記
仕切壁を跨いで前記第2フロートに形成された長孔に移
動自在に嵌入された連結部材により構成される請求項2
に記載の液面検出器付き作動液リザーバ。 - 【請求項4】 前記永久磁石を前記第1フロートの移動
軸線方向の前記リザーバ本体の底部側に設けると共に、
この永久磁石と対向する前記リザーバ本体の底部に前記
磁気感応素子としてリードスイッチを配置したことを特
徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の液面
検出器付き作動液リザーバ。 - 【請求項5】 前記第1室は、ブレーキマスタシリンダ
の液圧室に連絡可能なブレーキ液室であり、前記第2室
は、クラッチマスタシリンダの液圧室に連絡可能なクラ
ッチ液室であることを特徴とする請求項1から請求項4
のいずれかに記載の液面検出器付き作動液リザーバ。 - 【請求項6】 前記ブレーキ液室は、2つの液圧室を備
えるタンデム型マスタシリンダの各々に連絡可能に2つ
のポートを形成していることを特徴とする請求項5に記
載の液面検出器付き作動液リザーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19788597A JPH1129028A (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 液面検出器付き作動液リザーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19788597A JPH1129028A (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 液面検出器付き作動液リザーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1129028A true JPH1129028A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16381926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19788597A Pending JPH1129028A (ja) | 1997-07-08 | 1997-07-08 | 液面検出器付き作動液リザーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1129028A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016222148A1 (de) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Fluidbehälter mit einem strömungsoptimierten Anschlussstutzen |
-
1997
- 1997-07-08 JP JP19788597A patent/JPH1129028A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016222148A1 (de) * | 2016-11-11 | 2018-05-17 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Fluidbehälter mit einem strömungsoptimierten Anschlussstutzen |
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