JPH11290249A - 電気掃除機およびその吸込口体 - Google Patents

電気掃除機およびその吸込口体

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JPH11290249A
JPH11290249A JP9926598A JP9926598A JPH11290249A JP H11290249 A JPH11290249 A JP H11290249A JP 9926598 A JP9926598 A JP 9926598A JP 9926598 A JP9926598 A JP 9926598A JP H11290249 A JPH11290249 A JP H11290249A
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suction
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周平 大本
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篤至 森下
Junji Naito
順司 内藤
Kiyoshi Ishikawa
清 石川
Yasuhiro Otsu
育弘 大津
Takeyuki Ichino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転清掃体の回転方向が走行方向に対応して
切り換わり掃除性が向上する電気掃除機の吸込口体を提
供する。 【解決手段】 吸込口本体14内に回転清掃体54を軸支し
吸込口30を下面に開口する吸込室26および上方に向けて
吸気口28を開口する吸気室29を連通口31を介して連通し
て区画する。拭き取り部材65を周面の一部に取り付けた
略円筒状のローラ部61を備えた回転体60を連通口31に回
転自在に軸支する。ローラ部61のスリット状の吸気風路
部63の縁に吸気室29に向けて拡開し吸気流を案内し連通
口31および窓部32の縁に当接して回動を規制する上流ガ
イド部64a を設ける。吸込口本体14の前進時、回転体60
が回動し吸気風路部63から回転清掃体54の下方に位置す
る壁状のブレード58に吸気流を吹き付けて逆回転する。
後退時、回転体60が回動し、吸気流を回転清掃体54の上
方に位置するブレード58に吹き付けて逆回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃除機本体に設け
られた電動送風機による吸気流により回転する回転清掃
体を備えた電気掃除機およびその吸込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の吸込口体と
しては、例えば特開平9−28630号公報に記載の構
成が知られている。
【0003】この特開平9−28630号公報に記載の
電気掃除機の吸込口体は、下面に吸込口を開口するケー
ス体内に、回転自在に回転清掃体を収容している。そし
て、この回転清掃体は、軸方向の両端に同軸上に軸流エ
アタービンを一体的に設け、ケース体の後部両端部に開
口する吸気口からの吸気流により、軸流エアタービンが
回転するとともに回転清掃体が回転し、床面上の塵埃を
掻き取って吸込口から吸い込む構成が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−28630号公報に記載の従来の電気掃除機の
吸込口体では、吸気口からの吸気流により回転する軸流
エアタービンにて回転清掃体が一方向のみ回転するのみ
で、掃除状況に応じて回転清掃体の回転方向が切り換わ
らず、掃除性の向上が図れない。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、回転清掃体の回転方向が切り換わり掃除性が向上す
る電気掃除機およびその吸込口体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機の吸込口体は、下面に吸込口を開口するケース体と、
このケース体に臨んで回転自在に軸支された回転清掃体
と、前記回転清掃体を回転させる駆動源と、この駆動源
へ吸気流を吹き付ける向きを切り換えて前記回転清掃体
の回転方向を切り換える吸気流切換手段とを具備したも
のである。
【0007】そして、吸気流を回転清掃体を回転する駆
動源に吸気流を吹き付ける向きを切り換えて回転清掃体
の回転方向を切り換える吸気流切換手段を設けたため、
例えばケース体の走行方向が前進時の際に順回転させて
ケース体の走行性を向上させたり、逆回転させて被掃除
面からの塵埃の掻き出し性を向上させるなど、被掃除面
の状態や掃除状況などに対応して適宜吸気流切換手段に
より吸気流を吹き付ける向きを切り換えることにより回
転清掃体の回転方向が切り換えられ、掃除性が向上す
る。
【0008】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、吸気流
切換手段は、被掃除面と接触してケース体の走行方向を
検出し、この検出したケース体の走行方向の切り換えに
対応して駆動源へ吸気流を吹き付ける向きを切り換えて
前記回転清掃体の回転方向を切り換える走行方向検出手
段を備えたものである。
【0009】そして、被掃除面と接触して検出したケー
ス体の走行方向の切り換えに対応して駆動源へ吸気流を
吹き付ける向きを切り換えて回転清掃体の回転方向を切
り換える走行方向検出手段を設けたため、ケース体の走
行方向に対応して回転清掃体の回転方向が自動的に切り
換わり、掃除性が向上する。
【0010】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体におい
て、ケース体は、吸込口とは別に駆動源へ吹き付ける吸
気流を導入する吸気口を開口し、吸気流切換手段は、走
行方向検出手段にて検出した前記ケース体の走行方向に
対して回転清掃体を逆回転させる方向に前記吸気流を前
記駆動源へ吹き付ける向きを切り換えるものである。
【0011】そして、吸込口とは別に設けた吸気口から
導入した吸気流を、吸気流切換手段によりケース体の走
行方向に対して回転清掃体を逆回転させる方向に駆動源
へ吹き付ける向きを切り換えるため、吸込口が開口する
ケース体の下面の負圧が減少し、ケース体の被掃除面へ
の吸い付きが軽減し、走行性が向上するとともに、吸気
口からの吸気流を確保し、回転清掃体がケース体の走行
方向に対して確実に逆回転して、塵埃の掻き出し性が向
上する。
【0012】請求項4記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項2または3記載の電気掃除機の吸込口体におい
て、走行方向検出手段は、被掃除面に接触する略円筒状
の回転体を備えたものである。
【0013】そして、被掃除面と接触する回転体を略円
筒状としたため、ケース体の走行が安定し、掃除作業性
が向上する。
【0014】請求項5記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項4記載の電気掃除機の吸込口体において、回転体
は、吸込口の前記ケース体の走行方向の前側および後側
の少なくともいずれか一方の縁に沿って配設されたもの
である。
【0015】そして、ケース体の走行方向を検出して回
転清掃体の回転方向を切り換える走行方向検出手段の被
掃除面に接触する回転体を、吸込口のケース体の走行方
向の前側および後側の少なくともいずれか一方の縁に沿
って配設したため、回転体によりシールリップと同様の
作用が得られて吸込口の負圧が確保され、塵埃を確実に
吸い込む。
【0016】請求項6記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項4または5記載の電気掃除機の吸込口体におい
て、回転体は、被掃除面に接触するシールリップを備え
たものである。
【0017】そして、回転する回転体に被掃除面に接触
するシールリップを設けたため、吸込口の負圧が確実に
確保され、塵埃の吸込口率が向上するとともに、シール
リップが被掃除面から受ける負荷が小さくなり、走行性
が向上する。
【0018】請求項7記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項4ないし6いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
体において、走行方向検出手段は、回転体を一方向の回
転方向に付勢する付勢手段を備えたものである。
【0019】そして、被掃除面に接触する回転体を付勢
手段にて一方向の回転方向に付勢するため、例えばケー
ス体の走行方向が前進から後退に反転する際に回転体が
中立状態となって回転清掃体が回転できなくなることを
防止する。
【0020】請求項8記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項7記載の電気掃除機の吸込口体において、付勢手
段は、ケース体の走行方向が後退方向の際に回転体を後
退方向に対して逆回転させる方向に付勢するものであ
る。
【0021】そして、回転体は、付勢手段によりケース
体の走行方向が後退方向の際に後退方向に対して逆回転
する方向に付勢されるため、例えばケース体の走行方向
が後退方向の際に、掃除作業者の引動操作によりケース
体が被掃除面から浮いた状態となって回転体が被掃除面
から離間しても、回転体が付勢手段により回転して回転
清掃体の回転方向を所望の方向に確保する。
【0022】請求項9記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項2ないし8いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
体において、走行方向検出手段は、被掃除面と接触する
位置に拭き取り部材が設けられたものである。
【0023】そして、走行方向検出手段の被掃除面と接
触する位置に拭き取り部材を設けたため、拭き取り部材
により被掃除面との接触性が向上して走行方向の検出が
確実となり、走行方向に対して回転清掃体の回転方向が
確実に切り換わり、拭き取り部材による被掃除面の塵埃
の拭き取りにより塵埃の捕捉性が向上するとともに、被
掃除面との接触による被掃除面の損傷を防止する。
【0024】請求項10記載の電気掃除機の吸込口体
は、請求項1ないし9いずれか一記載の電気掃除機の吸
込口体において、吸気流切換手段は、吸気流が流通する
回動可能な風路と、この風路に設けられ吸気流をこの風
路内に案内するとともにこの風路の回動を規制するガイ
ド部とを備えたものである。
【0025】そして、吸気流切換手段の駆動源に供給す
る吸気流が流通する回動可能な風路内に吸気流を案内す
るガイド部を設け、このガイド部にて風路の回動を規制
するため、吸気流の風路への案内と風路の回動規制とを
ガイド部にて兼用することにより構成が簡略化する。
【0026】請求項11記載の電気掃除機は、掃除機本
体と、この掃除機本体に接続される請求項1ないし10
いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体とを具備したも
のである。
【0027】そして、回転清掃体の回転方向が切り換わ
り掃除性が向上する請求項1ないし10いずれか一記載
の電気掃除機の吸込口体を備えているため、掃除作業性
が向上するあるいは塵埃の捕捉性が向上することによ
り、掃除性が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の実施
の一形態を示す構成を図面を参照して説明する。
【0029】図5において、1は掃除機本体で、この掃
除機本体1は、上面を開口した下部本体ケース2a、およ
び、この下部本体ケース2aの後部上面を閉塞する上部本
体ケース2bが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して接
合されて前側上面を開口した本体ケース2を有してい
る。そして、掃除機本体1は、本体ケース2の前側上面
を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支してい
る。
【0030】また、本体ケース2は、進行方向の前側下
面に図示しない旋回自在の旋回輪が取り付けられ、本体
ケース2の後側側面に大径の従動輪6が回転自在に設け
られ、掃除機本体1は旋回輪と従動輪6とにて被掃除面
である床面上を走行可能となっている。さらに、本体ケ
ース2の上部には、上下方向に摺動可能なハンドル7が
設けられている。
【0031】そして、掃除機本体1内には、図示しない
電動送風機が収容される電動送風機室が後側に区画形成
され、この電動送風機の吸込側に連通しかつ上方が開放
して蓋体4にて開閉され集塵フィルタを収容する集塵室
が前側に区画形成されている。さらに、掃除機本体1の
前側には、集塵室に臨んで開口しホース8が着脱可能に
接続される接続口9が形成されている。
【0032】また、ホース8は、可撓なホース本体11
と、このホース本体11の一端に設けられ掃除機本体1の
接続口9に着脱可能に差し込み接続される接続管12と、
ホース本体11の他端に設けられ延長管13を介して吸込口
本体14が接続される把持部15とにて構成されている。そ
して、把持部15には、電動送風機の駆動状態を設定操作
する各種スイッチ16,16を有した操作手段17が配設され
ている。
【0033】一方、吸込口本体14は、図1ないし図4に
示すように、走行方向に対して横長で、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などの合成樹
脂製の上面を開口した下部ケース21と、この下部ケース
21の上部に上面の開口を着脱可能に覆い同材質の下面を
開口する上部ケース22とが、下部ケース21および上部ケ
ース22の前面を含む周面に沿って軟質部材の緩衝体23を
挟持して結合固定されて、後部略中央が後方に向けて突
出する凸字状のケース体24を備えている。
【0034】そして、ケース体24は、リブ25により、横
長の吸込室26と、この吸込室26の後部略中央に連通する
風路室27と、この風路室27の両側に位置し上部ケース22
に上方に向けて吸気口28が開口する吸気室29とを区画形
成し、吸込室26の被掃除面である床面と対向する下面に
は吸込口30が開口形成されている。なお、吸気室29と吸
込室26とは、吸気室29を区画する前側のリブ25の下端部
に連通口31が切欠形成され、吸気室29と吸込室26とが連
通する。また、下部ケース21の連通口31に対応する位置
には、下方に向けて開口する横長状の窓部32が開口形成
されている。
【0035】さらに、下部ケース21の前部両端側には、
従動前輪36a が回転自在に軸支された従動前輪室36が形
成されている。また、下部ケース21の後部略中央に方向
に向けて突出する一対の軸支部37,37には、それぞれ図
示しない従動後輪が回転自在に軸支された従動後輪室38
が形成されている。なお、従動後輪は、外周面に起毛布
などの柔軟部材やゴムなどの弾性部材である図示しない
保護シートが設けられている。そして、ケース体24は、
従動前輪36a と従動後輪とにて被掃除面である床面上を
走行可能になっている。
【0036】また、ケース体24の後部中央には、一対の
軸支部37,37間に位置して連通管40が配設されている。
この連通管40は、ケース体24の後部略中央に風路室27に
連通して後方に突設された図示しない略円筒状の連結管
部に回転自在に嵌着された継手部41に、一端を他端が上
下方向に回動自在に連結管部に連通して軸支されてい
る。そして、連通管40は、延長管13およびホース8を介
して掃除機本体1に着脱自在に接続され、吸込口30が掃
除機本体1の接続口9に連通する。
【0037】さらに、ケース体24内には、吸込室26の左
右方向の両端部に位置して設けられた軸受53により回転
自在に軸支された回転清掃体54が配設されている。この
回転清掃体54は、シャフト55と、このシャフト55の両端
部に回転自在に設けられ軸受53に係脱可能に装着される
軸支部材56と、シャフト55に嵌着する筒状部57およびこ
の筒状部57の外周面に壁状でスパイラル状に一体に設け
られた駆動源となる清掃部材としてのブレード58とにて
構成されている。なお、図3において、説明の都合上ブ
レード58は直線状に示している。そして、回転清掃体54
は、吸込口30に臨んで下端が従動前輪36a および従動後
輪にて形成される平面より上方に位置し、平坦な床面で
ある板の間には接触せず吸込口30に入り込む凹凸のある
床面である絨毯にはブレード58が接触するように配設さ
れる。
【0038】また、ケース体24には、吸気室29および吸
込室26を連通する連通口31および下部ケース21の窓部32
を閉塞するように、吸気流切換手段を構成する回転体60
が配設されている。そして、この回転体60は、吸気流切
換手段の走行方向検出手段を構成する略円筒状のローラ
部61と、このローラ部61の軸方向の両端に同軸上に突設
された軸部62と、ローラ部61に径方向にスリット状に貫
通する風路としての吸気風路部63と、この吸気風路部63
の開口縁に沿って突設されたガイド部64とを有してい
る。なお、ガイド部64は、吸気室29側に位置し吸気室29
に向けて拡開する上流ガイド部64a と、吸込室26側に位
置してノズル状に突出する下流ガイド部64b とにて構成
されている。
【0039】そして、回転体60は、軸部62がケース体24
に軸支され、ローラ部61の外周面の少なくとも一部に設
けた起毛布などの拭き取り部材65が床面に接地して、軸
方向が左右方向に沿って吸込口30の後側縁に沿うように
回動自在に軸支されている。なお、回転体60の回動は、
上流ガイド部64a が窓部32の縁あるいは連通口31の縁に
当接することにより所定の回動範囲に規制される。
【0040】また、回転体60の吸気風路部63は、上流ガ
イド部64a が窓部32の後側縁に当接した状態で、下流ガ
イド部64b は回転清掃体54の上方に位置するブレード58
に向き、上流ガイド部64a が連通口31を開口するリブ25
に当接した状態で、下流ガイド部64b は回転清掃体54の
下方に位置するブレード58に向くように形成されてい
る。
【0041】さらに、下部ケース21の下面には、吸込口
30の後方に位置しかつ回転体60の間に位置して左右方向
に長手状で回転体60と同様に起毛布などにて拭き取り部
材65が下面に設けられた図示しない清掃体が着脱可能に
装着されている。
【0042】また、回転体60のローラ部61の一端面に
は、図4に示すように、係止爪部67が突設されている。
そして、軸部62に軸支された付勢手段としてのトーショ
ンバネ68の一端側が係止爪部67に係止され、他端側がリ
ブ25の下端部に係止され、回転体60は常時上流ガイド部
64a が下部ケース21の窓部32の縁に当接する状態に回転
方向が一方向に付勢されている。
【0043】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0044】掃除を行う際、掃除機本体1に延長管13お
よびホース8を介して吸込口本体14を接続し、ホース8
の把持部15を持って押動して、吸込口本体14を床面上で
前後に走行させる。
【0045】そして、掃除機本体1の電動送風機の駆動
により発生する吸込力にて、吸気口28,28から吸気され
るとともに吸込口30からも吸い込まれる。ここで、外部
からケース体24の下面を通って吸込口30から吸込室26内
に至る風路抵抗が大きくなり、吸気口28,28からの吸気
量が増大する傾向となる。
【0046】さらに、床面が絨毯など特に毛足の長い絨
毯の場合には、吸込口30から吸込室26内に毛足が入り込
む状態となるので、さらに吸気口28,28からの吸気量が
増大する。
【0047】そして、吸気口28,28から吸気された空気
は、吸気室26内に流入し、上流ガイド部64a に案内され
て回転体60の吸気風路部63を流過し、下流ガイド部64b
から回転清掃体54のブレード58に吹き付けられ、回転清
掃体54を回転して風路室27から連通管40を軸支する連結
管部に至る。
【0048】ここで、掃除の際の吸込口本体14の前進時
には、床面と接触する拭き取り部材65により、回転体60
が走行方向である前進に対して順回転である後方回動
し、上流ガイド部64a が連通口31を開口するリブ25に当
接して回転体60の順回転が規制され、下流ガイド部64b
は回転清掃体54の下方に位置するブレード58に向く。そ
して、吸気室29内に流入した吸気流は、上流ガイド部64
a に案内されて吸気風路部63内を流過し、下流ガイド部
64b から回転清掃体54の下方に位置するブレード58に吹
き付けられ、回転清掃体54が前進に対して逆回転し、床
面から塵埃を掻き出す。
【0049】また、上流ガイド部64a にて後方回動への
回動が規制された回転体60の拭き取り部材65は、起毛の
先端側が後方に伸びる順目状態となり、床面上の塵埃を
撫でて掃き寄せるように床面との摩擦抵抗が小さく走行
感の軽い状態で塵埃を拭き取る。
【0050】一方、掃除の際の吸込口本体14の後退時に
は、回転体60が後退に対して順回転である前方回動し、
上流ガイド部64a が下部ケース21の窓部32の縁に当接し
て回転体60の順回転が規制され、下流ガイド部64b は回
転清掃体54の上方に位置するブレード58に向く。そし
て、吸気室29内に流入した吸気流は、上流ガイド部64a
に案内されて吸気風路部63内を流過し、下流ガイド部64
b から回転清掃体54の上方に位置するブレード58に吹き
付けられ、回転清掃体54が後退に対して逆回転し、床面
から塵埃を掻き出す。
【0051】さらに、上流ガイド部64a にて前方回動へ
の回動が規制された回転体60の拭き取り部材65は、起毛
の先端側が前方に伸びる順目状態となり、床面上の塵埃
を撫でて掃き寄せるように床面との摩擦抵抗が小さく走
行感の軽い状態で塵埃を拭き取る。
【0052】そして、下流ガイド部64b から吹き付けら
れた吸気流は、回転清掃体54の軸方向に対して略垂直
に、すなわち吸込口本体14の走行方向に沿って直線的に
回転清掃体54に吹き付けられた後、回転清掃体54の軸方
向に沿うようにケース体24の中心に向けて集まるように
流れて風路室27から連通管40に流れる。このため、吸気
流が回転清掃体54に作用する距離が長くなって回転トル
クが増大するとともに、吸気流が回転清掃体54により風
路抵抗を受けるために吸込口30からの塵埃を吸い込むた
めの吸込量は確保される。さらに、回転体60および清掃
体が吸込口30の縁に沿うように配設されているため、こ
れら回転体60および清掃体がシールリップのように吸込
口30の負圧を確保する状態となる。このため、効率よく
塵埃が吸い込まれる。
【0053】また、ホース8の把持部15を持って引動す
ることにより吸込口本体14を前進から後退させる際、こ
の引動により吸込口本体14が持ち上げられる力が作用す
る。このため、前進から後退させる際に吸込口本体14が
持ち上げられて回転体60が床面から離間した場合、トー
ションバネ68の付勢により、後退に対して順回転となる
上流ガイド部64a が下部レース21の窓部32の縁に当接す
る方向に回転、すなわち後退に対して順回転に切り換わ
るため、回転体60が床面から離間しても確実に回転体60
が回転して回転方向が切り換わる。なお、後退から前進
に走行方向が切り換わる際には、吸込口本体14は作業者
に近付いた状態に位置し、連通管40の端部が上方に回動
した立位状態となり、この状態での前進のための押動に
より、吸込口本体14が床面に押し付けられる状態とな
る。このため、後退時から前進時に切り換わる場合には
床面と回転体60との圧着状態が強くなって摩擦抵抗も強
くなるので、トーションバネ68の付勢に抗して回転体60
が、前進に対して順回転に切り換わって回転する。
【0054】一方、家具などの移動や掃除箇所の移動な
どのためにホース8を床面上において吸込口本体14の下
面が床面から離間して開放した状態となると、開口面積
が大きく、また吸込室26への風路が形成されていない吸
込口30からの風路抵抗が吸気口28,28から吸気室29,29
を介して吸気される風路抵抗より小さくなるので、吸込
口30からの吸い込まれる風量が増大するとともに、吸気
口28,28から吸気される風量が減少する。このため、回
転清掃体54に吹き付けられる吸気風が弱まって回転清掃
体54の回転速度が大きく低減あるいは停止する。
【0055】上述したように、吸気口28,28からの吸気
流を回転清掃体54のブレード58に吹き付ける向きを、吸
気流が流過する吸気風路部63を有し床面に接地する回転
体60により、走行方向の切り換えに対応して切り換えて
回転清掃体54の回転方向を切り換えるため、回転清掃体
54の回転方向が走行方向に対して常に逆回転となり、前
進および後退時でも回転清掃体54による塵埃の掻き出し
性を維持でき、掃除性が向上する。
【0056】また、例えば吸込口30からの吸込流により
回転清掃体54を回転させる場合では、吸込口本体14の下
面の負圧が大きく、吸込口本体14の下面が床面に吸い付
く状態となって走行感が重く感じるが、上記実施の形態
では塵埃を吸い込む吸込口30と吸気口28,28とを別々に
開口形成したため、吸込口本体14の下面の負圧が減少
し、床面への吸い付き状態が軽減して走行感が軽く走行
性を向上できるとともに、吸気口28,28からの吸気流を
確保でき、回転清掃体14を確実に回転できる。
【0057】さらに、回転体60を吸込口30の後側の開口
縁に沿って設けたため、シールリップと同様に吸込口30
が回転体60により覆われる状態となり、別途吸気口28,
28を開口形成しても塵埃を吸い込むための吸込量が得ら
れる吸込口本体14の下面の負圧を確保でき、塵埃の捕捉
性を確保できる。
【0058】また、床面と接触する回転体60は、略円筒
状のローラ部61を有しているため、吸込口本体14の走行
方向の切り換えの際に、回転体60は接地位置が連続して
変化する回転移動するので、走行が安定して掃除作業性
を向上できる。
【0059】そして、回転体60を吸込口本体14の後退時
に後退に対して逆回転させる方向にトーションバネ68に
て付勢したため、吸込口本体14の下面が床面から離間し
易い後退時でも、回転体60がトーションバネ68の付勢に
より、吸込口本体14の下面が接地した状態で後退した場
合と同様に回転し、回転清掃体54に供給する吸気流の向
きを切り換えて回転清掃体54の回転方向を確実に切り換
えできるとともに、例えば回転体60の回動途中の下流ガ
イド部64b が回転清掃体54のシャフト55に向く状態の中
立状態で吸込口本体14の走行が停止したり下面が床面か
ら離間しても、回転体60がトーションバネ68の付勢によ
り回転して、吸気流が確実に回転清掃体54のブレード58
に吹き付けられて回転清掃体54の回転を確保でき、回転
清掃体54による塵埃の掻き出し性を確保できる。
【0060】また、回転体60の床面と接触する範囲の下
面に起毛布などの拭き取り部材65を取り付けたため、拭
き取り部材65により被掃除面との接触性が向上して吸込
口本体14の走行方向を確実に検出、すなわち回転体60が
走行方向に対応して回動でき、走行方向に対して回転清
掃体54の回転方向を確実に切り換えでき、拭き取り部材
65による床面の塵埃の拭き取りによる塵埃の捕捉性を向
上できるとともに、床面との接触による床面の損傷を防
止できる。
【0061】さらに、回転体60の吸気流が流通する吸気
風路部63内に吸気流を案内するガイド部64の上流ガイド
部64a により、回転体60の回動範囲を規制したため、吸
気流の案内と回動規制とをガイド部64の上流ガイド部64
a にて兼用することにより構成を簡略化でき、吸込口本
体14の軽量小型化が図れる。
【0062】また、吸込室26を区画するリブ25を回転清
掃体54の外周に沿って円弧状に形成したため、回転清掃
体54に吹き付けられた吸気流が効率よく回転清掃体54の
ブレード58の先端部に効率よく作用し、回転清掃体54の
回転トルクを向上できる。
【0063】そして、吸気流を回転清掃体54の清掃部材
であるブレード58に吹き付けて回転させるため、回転清
掃体54を回転駆動させる電動機やエアタービンなどの別
部材が不要で、小型軽量化が図れるとともに、吸込口本
体14の下面に掃除できない領域を減少でき、掃除効率を
向上できる。
【0064】一方、吸気口28,28をケース体24の中央を
対称として一対開口形成したため、外観を向上できると
ともに、回転清掃体54に長手方向の略全域で略均等に吸
気流を供給でき、回転清掃体54を安定して効率よく回転
でき、塵埃の掻き出し性を向上できる。
【0065】また、回転体60の間に位置して清掃体を配
設して清掃体をもリールリップと同様に機能させたた
め、吸込口本体14の下面の負圧の確保により吸込量を確
保でき、塵埃の吸込効率を維持でき塵埃の捕捉性を確保
できる。
【0066】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体14が掃除機本体
1の下面に直接形成されたアップライト型、その他、掃
除機本体1と吸込口本体14とが一体化された自走式の電
気掃除機、電動送風機から排出される排気風が循環して
この排気風により回転清掃体が回転するものなどいずれ
の構成に適用することができる。
【0067】そして、直接吸気流が吹き付けられて回転
する回転清掃体54を1つ設けて説明したが、複数設けて
もよい。さらに、回転清掃体54としては、ブレード58の
他に、起毛を壁状に設けた回転ブラシや、布ブレード部
を設けたもの、ブラシや布ブレード、ブレード58を組み
合わせたいずれの清掃部材を備えたものでもよい。
【0068】さらに、ブレード58をスパイラル状に設け
て説明したが、軸方向に沿って長手方向を有するように
壁状の壁部を有するいずれの構成でもよい。
【0069】また、回転清掃体54のブレード58に吸気流
を吹き付けて説明したが、回転清掃体54の両端部、ある
いは中間部に駆動源となる軸流タービンを同軸上に設
け、この軸流タービンの壁状の風受板に吸気流を吹き付
けて回転清掃体54を回転させたり、別途無端ベルトや歯
車などの駆動伝達手段を介して回転清掃体54を回転させ
る駆動源となる偏平型のエアタービンに吸気流を吹き付
ける構成としてもよい。
【0070】一方、吸気口28,28を開口する吸気室29,
29を左右両側にそれぞれ設けたが、1つだけあるいは複
数設けてもよい。
【0071】さらに、吸込口30を吸気口28,28と兼用し
て吸込流により回転清掃体54を回転させてもよい。
【0072】また、回転体60を一対の吸気室29,29にそ
れぞれ対応して1つづつ吸込口30の後側に位置して配設
したが、吸込口30の前側に位置して配設したり、前後両
側にそれぞれ配設したり、回転体60を吸込口30の縁に沿
って連結した状態の1つだけ設けてもよい。
【0073】そして、走行方向を検出する部材として
は、回転体60の他に舌片状の部材を回動自在に設けたも
のなどいずれの構造でもできる。
【0074】また、回転体60に起毛布などの拭き取り部
材65を設けて説明したが、ゴムや軟質部材などを設けた
り、弾性部材や可撓性部材などにて形成したシールリッ
プを取り付けたりしてもよい。なお、シールリップを回
転する回転体60に設けた場合、回転体60は走行方向に対
して反対側に回転するとともに、シールリップは先端側
が走行方向に対して反対側である回転体60の回転方向側
に向く状態に弾性変形するため、走行時におけるシール
リップの弾性変形量が少なくなり、シールリップが床面
から受ける負荷が小さくなるので、走行性を向上でき
る。
【0075】さらには、吸込口本体14の走行方向を検出
する構成として、回転体60により機械的に吸気風路部63
を回転させて吸気流を吹き付ける向きを換える構成の他
に、吸気風路部63と回転体60のローラ部61とを別体と
し、ローラ部61の回転により吸気風路部63が回動した
り、吸気風路部63として板状部材を用いて吸気流の流れ
を変えたりスイッチなどを設けて電気的、磁気的、あい
るは光学的に走行方向を検出して、吸気風の吹き付ける
向きを変えるなどいずれの構造でもできる。
【0076】そして、回転体60をトーションバネ68にて
吸込口本体14の後退時に逆回転する方向に付勢して説明
したが、トーションバネ68に限らず、板バネやコイルス
プリング、ゴムなどのいずれの弾性部材などにて付勢
し、付勢する方向も後退時に逆回転する方向に限らな
い。
【0077】また、吸込口本体14の走行方向を検出する
回転体60を設けず、例えばつまみ部を有した操作部にて
吸気風路部63を移動させて吸気流を供給する向きを変化
させる手動式としてもよい。この構成によれば、吸込口
本体14が床面に押しつけられて床面との摩擦抵抗が増大
する前進時において、しっかり塵埃を掻き出すように前
進に対して逆回転させたり、前進時に走行感が軽くなる
ように前進に対して順回転とする切り換えが掃除作業者
により適宜選択でき、床面の塵埃量や床面の種類などに
対応して適宜選択できることにより掃除性を向上でき
る。
【0078】また、連通管40を継手部41を介して連結管
部に軸支して説明したが、直接連通管40を回動自在に軸
支したもの、連通管40が固定されて設けられたものなど
でも同様の効果が得られる。
【0079】次に、他の実施の形態を図6ないし図8を
参照して説明する。
【0080】この図6ないし図8に示す実施の形態は、
図1ないし図5に示す実施の形態の吸気風路部63を回動
させる回転体60の代わりに、整流板71を設けて吸気口2
8,28から吸気され回転清掃体54に吹き付けられる吸気
流の向きを換えるものである。
【0081】すなわち、図6ないし図8に示すように、
回転清掃体54の外周に沿って内周面が円弧状に形成され
た半円形状の上部ケース22の後側上面に、中心を対象と
して左右方向の両側に位置して一対の吸気口28,28を開
口形成する。そして、この吸気口28,28を覆うように吸
気流切換手段を構成する円弧状の整流板71を軸方向が左
右方向に沿って回動自在に配設する。さらに、吸込口本
体14の下面には、下端部が床面に接地する走行方向検出
手段としての略舌片状の検出片72の上端部を回動自在に
軸支し、この検出片72と整流板71とを複数の略棒状の連
結棒73,73にて構成されたリンク機構部74にて連結し、
検出片72の回動に伴って整流板71が回動する。
【0082】そして、吸込口本体14の前進時には検出片
72の先端が後方に向いた順方向に回動して整流板71が吸
気口28,28の上部側を開口させ、円弧状に湾曲する整流
板71にて案内されつつ吸気口28,28の上部から下方に向
けて吸気され、回転清掃体54の下部後方に位置するブレ
ード58に吹き付けて回転清掃体54を走行方向に対して逆
回転させる。また、吸込口本体14の後退時には検出片72
の先端が前方に向いた順方向に回動して整流板71が吸気
口28,28の下部側を開口させ、円弧状に湾曲する整流板
71にて案内されつつ吸気口28,28の下部から上方に向け
て吸気され、回転清掃体54の上部後方に位置するブレー
ド58に吹き付けて回転清掃体54を走行方向に対して逆回
転させる。
【0083】なお、この図6ないし図8に示す実施の形
態において、検出片72の代わりに図1ないし図5に示す
回転体60や車輪、ローラなどを用いたり、舌片状ではな
く吸込口30の縁に沿って長手状に形成して吸込口本体14
の下面の負圧を確保する構成としたり、リールリップを
用いるなどしてもよい。さらには、スイッチを設けて電
気的、磁気的、あいるは光学的に走行方向を検出しても
よい。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機の吸込口体に
よれば、吸気流を回転清掃体を回転する駆動源に吸気流
を吹き付ける向きを切り換えて回転清掃体の回転方向を
切り換える吸気流切換手段を設けたため、例えばケース
体の走行方向が前進時の際に順回転させてケース体の走
行性を向上させたり、逆回転させて被掃除面からの塵埃
の掻き出し性を向上させるなど、被掃除面の状態や掃除
状況などに対応して適宜吸気流切換手段により吸気流を
吹き付ける向きを切り換えることにより回転清掃体の回
転方向が切り換えでき、掃除性を向上できる。
【0085】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、被掃除面と接触して検出したケース体の走行方向の
切り換えに対応して駆動源へ吸気流を吹き付ける向きを
切り換えて回転清掃体の回転方向を切り換える走行方向
検出手段を設けたため、ケース体の走行方向に対応して
回転清掃体の回転方向を自動的に切り換えでき、掃除性
を向上できる。
【0086】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体の
効果に加え、吸込口とは別に設けた吸気口から導入した
吸気流を、吸気流切換手段によりケース体の走行方向に
対して回転清掃体を逆回転させる方向に駆動源へ吹き付
ける向きを切り換えるため、吸込口が開口するケース体
の下面の負圧が減少し、ケース体の被掃除面への吸い付
きを軽減でき、走行性を向上できるとともに、吸気口か
らの吸気流を確保でき、回転清掃体がケース体の走行方
向に対して確実に逆回転して塵埃の掻き出し性を向上で
きる。
【0087】請求項4記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項2または3記載の電気掃除機の吸込口体の
効果に加え、被掃除面と接触する回転体を略円筒状とし
たため、ケース体の走行が安定して掃除作業性を向上で
きる。
【0088】請求項5記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項4記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、ケース体の走行方向を検出して回転清掃体の回転方
向を切り換える走行方向検出手段の被掃除面に接触する
回転体を、吸込口のケース体の走行方向の前側および後
側の少なくともいずれか一方の縁に沿って配設したた
め、回転体によりシールリップと同様の作用が得られて
吸込口の負圧を確保でき、塵埃を確実に吸い込んで塵埃
の捕捉性を向上できる。
【0089】請求項6記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項4または5記載の電気掃除機の吸込口体の
効果に加え、回転体に被掃除面に接触するシールリップ
を設けたため、吸込口の負圧を確実に確保でき、塵埃の
吸込口率を向上できとともに、シールリップが被掃除面
から受ける負荷が小さくなって走行性を向上できる。
【0090】請求項7記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項4ないし6いずれか一記載の電気掃除機の
吸込口体の効果に加え、被掃除面に接触する回転体を付
勢手段にて一方向の回転方向に付勢するため、例えばケ
ース体の走行方向が前進から後退に反転する際に回転体
が中立状態となって回転清掃体が回転できなくなること
を防止できる。
【0091】請求項8記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項7記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、付勢手段によりケース体の走行方向が後退方向の際
に後退方向に対して逆回転する方向に回転体を付勢する
ため、例えばケース体の走行方向が後退方向の際に、掃
除作業者の引動操作によりケース体が被掃除面から浮い
た状態となって回転体が被掃除面から離間しても、回転
体が付勢手段により回転して回転清掃体を確実に所望の
方向に回転できる。
【0092】請求項9記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項2ないし8いずれか一記載の電気掃除機の
吸込口体の効果に加え、走行方向検出手段の被掃除面と
接触する位置に拭き取り部材を設けたため、拭き取り部
材により被掃除面との接触性が向上して走行方向を確実
に検出でき、走行方向に対して回転清掃体の回転方向を
確実に切り換えでき、また拭き取り部材による被掃除面
の塵埃の拭き取りにより塵埃の捕捉性を向上できるとと
もに、被掃除面との接触による被掃除面の損傷を防止で
きる。
【0093】請求項10記載の電気掃除機の吸込口体
は、請求項1ないし9いずれか一記載の電気掃除機の吸
込口体の効果に加え、駆動源に供給する吸気流が流通す
る回動可能な風路内に吸気流を案内するガイド部にて風
路の回動を規制するため、吸気流の風路への案内と風路
の回動規制とをガイド部にて兼用することにより構成を
簡略化できる。
【0094】請求項11記載の電気掃除機によれば、回
転清掃体の回転方向が切り換わり掃除性を向上できる請
求項1ないし10いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
体を備えているため、掃除作業性あるいは塵埃の捕捉性
を向上でき、掃除性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の吸込口体の実施の一形態
の吸込口本体を示す前進時の側面断面図である。
【図2】同上後退時の側面断面図である。
【図3】同上平面断面図である。
【図4】同上回転体近傍を示す断面図である。
【図5】同上掃除機本体を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す吸込口本体の前
進時の側面断面図である。
【図7】同上吸込口本体の後退時の側面断面図である。
【図8】同上整流板および検出片の配設状況を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 14 吸込口本体 24 ケース体 28 吸気口 30 吸込口 54 回転清掃体 58 駆動源となるブレード 60 吸気流切換手段としての回転体 61 走行方向検出手段としてのローラ部 63 風路としての吸気風路部 64 ガイド部 65 拭き取り部材 68 付勢手段としてのトーションバネ 71 吸気流切換手段を構成する整流板 72 走行方向検出手段としての検出
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 清 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 (72)発明者 大津 育弘 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内 (72)発明者 市野 雄之 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社テ ック秦野工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に吸込口を開口するケース体と、 このケース体に臨んで回転自在に軸支された回転清掃体
    と、 前記回転清掃体を回転させる駆動源と、 この駆動源へ吸気流を吹き付ける向きを切り換えて前記
    回転清掃体の回転方向を切り換える吸気流切換手段とを
    具備したことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】 吸気流切換手段は、被掃除面と接触して
    ケース体の走行方向を検出し、この検出したケース体の
    走行方向の切り換えに対応して駆動源へ吸気流を吹き付
    ける向きを切り換えて前記回転清掃体の回転方向を切り
    換える走行方向検出手段を備えたことを特徴とした請求
    項1記載の電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 ケース体は、吸込口とは別に駆動源へ吹
    き付ける吸気流を導入する吸気口を開口し、 吸気流切換手段は、走行方向検出手段にて検出した前記
    ケース体の走行方向に対して回転清掃体を逆回転させる
    方向に前記吸気流を前記駆動源へ吹き付ける向きを切り
    換えることを特徴とした請求項1または2記載の電気掃
    除機の吸込口体。
  4. 【請求項4】 走行方向検出手段は、被掃除面に接触す
    る略円筒状の回転体を備えたことを特徴とした請求項2
    または3記載の電気掃除機の吸込口体。
  5. 【請求項5】 回転体は、吸込口の前記ケース体の走行
    方向の前側および後側の少なくともいずれか一方の縁に
    沿って配設されたことを特徴とした請求項4記載の電気
    掃除機の吸込口体。
  6. 【請求項6】 回転体は、被掃除面に接触するシールリ
    ップを備えたことを特徴とした請求項4または5記載の
    電気掃除機の吸込口体。
  7. 【請求項7】 走行方向検出手段は、回転体を一方向の
    回転方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とした
    請求項4ないし6いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
    体。
  8. 【請求項8】 付勢手段は、ケース体の走行方向が後退
    方向の際に回転体を後退方向に対して逆回転させる方向
    に付勢することを特徴とした請求項7記載の電気掃除機
    の吸込口体。
  9. 【請求項9】 走行方向検出手段は、被掃除面と接触す
    る位置に拭き取り部材が設けられたことを特徴とする請
    求項2ないし8いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
    体。
  10. 【請求項10】 吸気流切換手段は、 吸気流が流通する回動可能な風路と、 この風路に設けられ吸気流をこの風路内に案内するとと
    もにこの風路の回動を規制するガイド部とを備えたこと
    を特徴とする請求項1ないし9いずれか一記載の電気掃
    除機の吸込口体。
  11. 【請求項11】 掃除機本体と、 この掃除機本体に接続される請求項1ないし10いずれ
    か一記載の電気掃除機の吸込口体とを具備したことを特
    徴とする電気掃除機。
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