JPH11346969A - 電気掃除機およびその吸込口体 - Google Patents

電気掃除機およびその吸込口体

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JPH11346969A
JPH11346969A JP16116798A JP16116798A JPH11346969A JP H11346969 A JPH11346969 A JP H11346969A JP 16116798 A JP16116798 A JP 16116798A JP 16116798 A JP16116798 A JP 16116798A JP H11346969 A JPH11346969 A JP H11346969A
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JP
Japan
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suction port
display
intake
rotary cleaning
vacuum cleaner
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Application number
JP16116798A
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English (en)
Inventor
Atsushi Morishita
篤至 森下
Junji Naito
順司 内藤
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転清掃体の回転方向が切り換わり掃除性が
向上するとともに回転清掃体の回転方向の切り換わりを
確実に表示できる電気掃除機を提供する。 【解決手段】 ケース体24内に回転清掃体46を軸支し吸
込口30を開口する吸込室26と上方に吸気口を開口する吸
気室29を連通口を介して連通して区画する。吸気口から
の吸気流が流れる吸気風路部を有し連通口に回転自在に
軸支した回転体55に、吸気流を案内する上流ガイド部59
a に連動片62を設ける。従動後輪を軸支する軸支部37に
表示70a を有し連動片62に係合する連動係合部75を有し
た表示体70を回転可能に軸支する。吸込口本体14の走行
により、回転体55が前後方向に回動するとともに表示体
70が連動して回動する。回転体55にて吸気流を吹き付け
る向きを切り換えて回転清掃体46の回転方向を切り換
え、表示体70にて走行方向を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気口から吸気し
た吸気流により回転する回転清掃体を備えた電気掃除機
およびその吸込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機の吸込口体と
しては、例えば特開平9−28630号公報に記載の構
成が知られている。
【0003】この特開平9−28630号公報に記載の
電気掃除機の吸込口体は、下面に吸込口を開口するケー
ス体内に、回転自在に回転清掃体を収容している。そし
て、この回転清掃体は、軸方向の両端に同軸上に軸流エ
アタービンを一体的に設け、ケース体の後部両端部に開
口する吸気口からの吸気流により、軸流エアタービンが
回転するとともに回転清掃体が回転し、床面上の塵埃を
掻き取って吸込口から吸い込む構成が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−28630号公報に記載の従来の電気掃除機の
吸込口体では、吸気口からの吸気流により回転する軸流
エアタービンにて回転清掃体が一方向のみ回転するのみ
で、掃除状況に応じて回転清掃体の回転方向が切り換わ
らず、掃除性の向上が図れない。
【0005】そこで、回転清掃体の回転方向を切り換え
るために軸流タービンへの吸気流の吹き付ける向きを可
変することにより回転清掃体の回転方向を切り換えるこ
とも考えられるが、回転清掃体の回転方向を確認できな
い。このため、回転清掃体の回転方向が所望の方向にな
っているか否かの確認ができず使い勝手の面で満足でき
るものではない。また、異物を吸い込むなどにより回転
清掃体の回転方向の切り換わりができなくなっても、確
認することができず、効率よく掃除するための回転清掃
体の回転方向の切り換えができない状態で掃除が継続さ
れ、掃除性の向上が図れない。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、回転清掃体の回転方向が切り換わり掃除性が向上す
るとともに回転清掃体の回転方向の切り換わりを確実に
表示できる電気掃除機およびその吸込口体を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機の吸込口体は、被掃除面と対向する下面に吸込口を開
口するとともに前記吸込口とは別個に吸気口を開口する
ケース体と、このケース体に回転自在に軸支された回転
清掃体と、吸気流により前記回転清掃体を回転させる駆
動源と、この駆動源へ前記吸気口から吸気した吸気流を
吹き付ける向きを切り換えて前記回転清掃体の回転方向
を切り換える吸気流切換手段と、この吸気流切換手段の
前記吸気流を吹き付ける向きの切換動作に連動して前記
回転清掃体の回転方向が所定方向であることを表示する
表示手段とを具備したものである。
【0008】そして、吸気流により回転清掃体を回転す
る駆動源に、吸気口から吸気した吸気流の吹き付ける向
きを吸気流切換手段にて切り換えて回転清掃体の回転方
向を切り換えるとともに、吸気流切換手段の切換動作に
連動して表示手段にて回転清掃体の回転方向が所定方向
であることを表示するため、例えばケース体の走行方向
が前進時の際に順回転させてケース体の走行性を向上さ
せたり、逆回転させて被掃除面からの塵埃の掻き出し性
を向上させるなど、被掃除面の状態や掃除状況などに対
応して適宜吸気流切換手段により吸気流を吹き付ける向
きを切り換えることにより回転清掃体の回転方向が切り
換えられ、掃除性が向上するとともに、吸気流の吹き付
ける向きを可変する吸気流切換手段による切換動作に連
動して表示手段にて回転清掃体の回転方向が所定の方向
であることを確実に表示できる。
【0009】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、吸気流
切換手段は、被掃除面に接触して回動可能に軸支された
略円筒状の回転体と、この回転体に設けられた作動片と
を備え、表示手段は、前記作動片により移動される表示
体を備えたものである。
【0010】そして、被掃除面に接触して回転可能な吸
気流切換手段の略円筒状の回転体に設けた作動片によ
り、表示手段の表示体を移動させて回転清掃体の回転方
向が所定方向であることを表示させるため、簡単な構成
で吸気流切換手段の吸気流の吹き付ける向きの切り換え
に連動して表示する。
【0011】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項2記載の電気掃除機の吸込口体において、吸気流
切換手段は、吸気流が流通する回動可能な風路と、この
風路に設けられ流通する吸気流を案内するガイド部とを
備え、作動片は、ガイド部に設けられたものである。
【0012】そして、吸気流が流通する回動可能な風路
に設けた流通する吸気流を案内するガイド部に、表示手
段の表示体を移動させる作動片を設けたため、吸気流切
換手段の吸気流の吹き付ける向きの切り換えに連動して
表示する構成が簡略化して、製造性が向上する。
【0013】請求項4記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項2または3記載の電気掃除機の吸込口体におい
て、表示手段は、表示体の移動を規制する付勢手段を備
えたものである。
【0014】そして、表示手段の表示体の移動を規制す
る付勢手段を設けたため、例えばケース体の走行方向が
前進から後退に反転する際に吸気流の吹き付ける向きの
切り換えが中立状態となって回転清掃体が回転できなく
なり表示できなくなることを防止したり、ケース体の走
行方向が後退方向の際に、掃除作業者の引動操作にてケ
ース体が被掃除面から浮いた状態となって回転体が被掃
除面から離間しても、表示体が付勢手段により移動され
て表示するとともに連動する回転体も移動して回転清掃
体を所望の方向に回転する。
【0015】請求項5記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項2ないし4いずれか一記載の電気掃除機の吸込口
体において、表示体は、回動可能に配設されたものであ
る。
【0016】そして、表示体を回動可能に配設したた
め、他の部位に干渉することなく表示体を配設する空間
が縮小し、小型化が図れる。
【0017】請求項6記載の電気掃除機は、掃除機本体
と、この掃除機本体に接続される請求項1ないし5いず
れか一記載の電気掃除機の吸込口体とを具備したもので
ある。
【0018】そして、回転清掃体の回転方向が切り換わ
り掃除性が向上するとともに確実に回転清掃体の回転方
向を表示できる請求項1ないし5いずれか一記載の電気
掃除機の吸込口体を備えているため、掃除性および作業
性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の実施
の一形態を示す構成を図面を参照して説明する。
【0020】図11において、1は掃除機本体で、この
掃除機本体1は、上面を開口した下部本体ケース2a、お
よび、この下部本体ケース2aの後部上面を閉塞する上部
本体ケース2bが、前面を含む周縁にバンパ3を挟持して
接合されて前側上面を開口した本体ケース2を有してい
る。そして、掃除機本体1は、本体ケース2の前側上面
を開閉自在に閉塞する蓋体4を回動自在に軸支してい
る。
【0021】また、本体ケース2は、進行方向の前側下
面に図示しない旋回自在の旋回輪が取り付けられ、本体
ケース2の後側側面に大径の従動輪6が回転自在に設け
られ、掃除機本体1は旋回輪と従動輪6とにて被掃除面
である床面上を走行可能となっている。さらに、本体ケ
ース2の上部には、上下方向に摺動可能なハンドル7が
設けられている。
【0022】そして、掃除機本体1内には、図示しない
電動送風機が収容される電動送風機室が後側に区画形成
され、この電動送風機の吸込側に連通しかつ上方が開放
して蓋体4にて開閉され集塵フィルタを収容する集塵室
が前側に区画形成されている。さらに、掃除機本体1の
前側には、集塵室に臨んで開口しホース8が着脱可能に
接続される接続口9が形成されている。
【0023】また、ホース8は、可撓なホース本体11
と、このホース本体11の一端に設けられ掃除機本体1の
接続口9に着脱可能に差し込み接続される接続管12と、
ホース本体11の他端に設けられ延長管13を介して吸込口
本体14が接続される把持部15とにて構成されている。そ
して、把持部15には、電動送風機の駆動状態を設定操作
する各種スイッチ16,16を有した操作手段17が配設され
ている。
【0024】一方、吸込口本体14は、図1ないし図7に
示すように、走行方向に対して横長で、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などの合成樹
脂製の上面を開口した下部ケース21と、この下部ケース
21の上部に上面の開口を着脱可能に覆う同材質の下面を
開口する上部ケース22とが、下部ケース21および上部ケ
ース22の前面を含む周面に沿って軟質部材の緩衝体23を
挟持して結合固定されて、後部略中央が後方に向けて突
出する凸字状のケース体24を備えている。
【0025】また、ケース体24は、リブ25により、横長
の吸込室26と、この吸込室26の後部略中央に連通する風
路室27と、この風路室27の両側に位置して吸気口28が略
上方に向けて開口する吸気室29とを区画形成し、吸込室
26の被掃除面である床面と対向する下面には吸込口30が
開口形成されている。なお、吸気室29と吸込室26とは、
吸気室29を区画する前側のリブ25の下端部に連通口31が
切欠形成され、吸気室29と吸込室26とが連通する。ま
た、下部ケース21の連通口31に対応する位置には、下方
に向けて開口する横長状の窓部32が開口形成されてい
る。なお、吸気口28に対向する上部ケース22には、吸気
口28の位置に対応して複数の通孔28a ,28aを開口した
格子部33が設けられている。
【0026】そして、下部ケース21の長手方向の両端部
後面には、長手方向に摺動可能につまみ体34が設けられ
ている。さらに、上部ケース22の長手方向の両端部後面
には、図6および図7に示すように、つまみ体34が係脱
可能に係合する接合爪部35が設けられ、つまみ体34の操
作により下部ケース21および上部ケース22が着脱可能に
接合され、上部ケース22を取り外すことにより吸込室26
および吸気室29の上方が開放する。
【0027】さらに、下部ケース21の前部両端側には、
従動前輪36a が回転自在に軸支された従動前輪室36が形
成されている。また、下部ケース21の後部略中央に方向
に向けて一対の軸支部37,37が突設され、これら軸支部
37,37にはそれぞれ従動後輪38a を回転自在に軸支する
従動後輪室38が形成されている。なお、従動後輪38a
は、外周面に起毛布などの柔軟部材やゴムなどの弾性部
材である保護シート39が設けられている。そして、ケー
ス体24は、従動前輪36a と従動後輪38a とにて被掃除面
である図示しない床面上を走行可能になっている。さら
に、下部ケース21の下面前端部には、従動前輪36a ,36
a 間に位置してシールリップ40が設けられているととも
に、従動前輪36a ,36a より端部側にブラシ体41が設け
られている。
【0028】また、ケース体24の後部中央には、前後に
位置する従動前輪36a および従動後輪38a の回転軸間
で、かつ、左右に位置する従動前輪36a および従動後輪
38a の回転軸間である一対の軸支部37,37間に位置、す
なわち各従動前輪36a ,36a および従動後輪38a ,38a
の略中央に位置して連通管42が配設されている。この連
通管42は、ケース体24の後部略中央に風路室27に連通し
て後方に突設された略円筒状の連結管部43に回転自在に
嵌着された継手部42a と、他端が上下方向に回動自在と
なるよう一端が継手部42a に取り付けられ連結管部43に
連通して軸支された連通管部42b とにて構成されてい
る。なお、連通管42は、継手部42a による回転および連
通管部42b の回動により、連通管部42b の軸方向がケー
ス体24の長手方向に沿うようにすることができる。
【0029】そして、連通管42は、延長管13およびホー
ス8を介して掃除機本体1に着脱自在に接続され、吸込
口30が掃除機本体1の接続口9に連通する。
【0030】さらに、ケース体24内には、吸込室26の左
右方向の両端部に位置して設けられた軸受45により回転
自在に軸支された回転清掃体46が配設されている。この
回転清掃体46は、周面の軸方向にスパイラル状に凹溝が
設けられたシャフト47と、このシャフト47の両端部に回
転自在に設けられ軸受45に係脱可能に装着される略四角
柱状の軸支部材48と、シャフト47の凹溝に長手方向に沿
う一側が係合されてスパイラル壁状に設けられた駆動源
を兼ねる清掃部材としてのブレード50とにて構成されて
いる。なお、回転清掃体46の軸支部材48を係脱する軸受
45は、下部ケース21に設けられ軸支部材48が挿脱可能に
上面を開口する略コ字状の軸受下部45aと、上部ケース2
2に設けられ軸受下部45a に係合する軸支部材48の上面
に押さえ付けるように当接して固定する図示しない軸受
上部とにて構成されている。また、図1および図3にお
いて、説明の都合上、ブレード50はスパイラル状ではな
く直線状に示している。
【0031】そして、回転清掃体46は、その下端が吸込
口30に臨んで従動前輪36a および従動後輪38a にて形成
される平面より上方に位置し、平坦な床面である板の間
には接触せず吸込口30に入り込む凹凸のある床面である
絨毯にはブレード50が接触するように配設される。
【0032】また、ケース体24には、吸気室29および吸
込室26を連通する連通口31および下部ケース21の窓部32
を閉塞するように、吸気流切換手段を構成する回転体55
が配設されている。そして、この回転体55は、吸気流切
換手段の走行方向検出手段を構成する略円筒状のローラ
部56と、このローラ部56の軸方向の両端に同軸上に突設
された軸部57と、ローラ部56に径方向にスリット状に貫
通する風路としての吸気風路部58と、この吸気風路部58
の開口縁に沿って突設されたガイド部59とを有してい
る。なお、ガイド部59は、吸気室29側に位置し吸気室29
に向けて拡開する上流ガイド部59a と、吸込室26側に位
置してノズル状に突出する下流ガイド部59b とにて構成
されている。
【0033】そして、回転体55は、軸部57がケース体24
に軸支され、ローラ部56の外周面の少なくとも一部に設
けた起毛布などの拭き取り部材61が床面に接地して、軸
方向が左右方向に沿って吸込口30の後側縁に沿うように
回動自在に軸支されている。なお、回転体55の回動は、
上流ガイド部59a が窓部32の縁あるいは連通口31の縁に
当接することにより所定の回動範囲に規制される。
【0034】また、回転体55の吸気風路部58は、上流ガ
イド部59a が窓部32の後側縁に当接した状態で、図7に
示すように、下流ガイド部59b は回転清掃体46の上方に
位置するブレード50に向き、上流ガイド部59a が連通口
31を開口するリブ25に当接した状態で、図6に示すよう
に、下流ガイド部59b は回転清掃体46の下方に位置する
ブレード50に向くように形成されている。
【0035】なお、上流ガイド部59a には、舌片状に突
出する作動片としての連動片62が突設されている。
【0036】さらに、下部ケース21の下面には、吸込口
30の後方に位置しかつ回転体55の間に位置して左右方向
に長手状で回転体55と同様に起毛布などの拭き取り部材
61を下面に設けた清掃体63が、回転体55と同軸に設けら
れて回転体55とともに回動可能に設けられている。
【0037】一方、下部ケース21の下面には、軸支部37
の従動後輪室38の下面から回転体55および清掃体63を通
って吸込口30の後側縁に連通する下方に向けて凹溝状の
吸塵風路65が設けられている。
【0038】また、一方の軸支部37内には、上方に表示
窓67を上部ケース22に開口する表示室68が、上下に設け
られ先端部が係合するリブ25にて吸気室29に連通して区
画形成されている。そして、この表示室68内には、表示
手段としての表示体70が配設されている。この表示体70
は、図8ないし図10に示すように、略扇柱状の表示部
71を有している。そして、この表示部71の円弧状の外周
面には、外周方向に矢印が互いに反対方向の表示72a ,
72b 、すなわち吸込口本体14の走行方向を示して回転清
掃体46の回転方向が所定方向であることを間接的に示す
表示72a ,72bを有した表示面72が設けられている。な
お、本実施の一形態のものは、後述するように、回転清
掃体46は塵埃の掻き出し性を向上させるために吸込口本
体14の走行方向に対して逆回転するようになっており、
表示72a ,72b の矢印は吸込口本体14の走行方向に合致
するように表示される。言い換えれば、塵埃の掻き出し
性を向上させるために、吸込口本体14を動かすべき方向
を表示72a ,72b で示している。もちろん、表示72a ,
72b を回転清掃体46の回転方向に合致させて、回転清掃
体46の回転方向を直接的に表示するものでもよい。ま
た、表示部71には、中心角の位置に軸方向に突出する回
転シャフト73が一体的に設けられている。
【0039】そして、回転シャフト73は、表示室68を区
画する上下のリブ25に挟持されるように回転自在に軸支
され、表示面72が表示窓67に臨んで表示体70が回転自在
に表示室68内に配設される。なお、表示面72の表示72a
,72b は、表示体70が前方へ回動した際に吸込口本体1
4が後退である旨の表示72a が表示窓67に臨み、表示体7
0が後方へ回動した際に吸込口本体14が前進である旨の
表示72b が表示窓67に臨む。
【0040】さらに、表示体70には、表示面72の前端部
縁近傍に舌片状に一対略V字状に突設され回転体55の上
流ガイド部59a に設けられた連動片62が間に係合する連
動係合部75が設けられている。そして、吸込口本体14の
前進により回転体55が前方へ回動することにより、連動
片62が連動係合部75の上方に位置する連動係合上部75a
に当接して表示体70が後方へ回動して表示窓67に表示72
b が臨み、吸込口本体14の後退により回転体55が後方へ
回動することにより、連動片62が連動係合部75の下方に
位置する連動係合下部75b に当接して表示体70が前方へ
回動して表示窓67に表示72a が臨む。
【0041】また、表示体70には、リブ25に軸支されて
表示室68外に突出する一方の回転シャフト73の先端部
に、表示室68外に位置して回転シャフト73の径方向に舌
片状に突出する付勢支持片76が設けられている。そし
て、付勢支持片76が設けられた回転シャフト73には、表
示室68外に位置して付勢手段としてのトーションバネ77
が軸支されて取り付けられている。このトーションバネ
77は、一端側に付勢支持片76に係合され、他端側が軸支
部37の底面に当接し、表示体70を常時前方へ回動する方
向に付勢、すなわち表示窓67に吸込口本体14を後退させ
るべき旨の表示70aが臨むように付勢する。この付勢に
より、連動係合部75に係合する連動片62を有した回転体
55も常時後方へ回動する状態に付勢される。
【0042】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0043】掃除をする際、掃除機本体1に延長管13お
よびホース8を介して吸込口本体14を接続し、ホース8
の把持部15を持って押動して、吸込口本体14を床面上で
前後に走行させる。
【0044】そして、掃除機本体1の電動送風機の駆動
により発生する吸込力にて、格子部33の通孔28a を介し
て吸気口28から吸気されるとともに吸込口30からも吸い
込まれる。ここで、外部からケース体24の下面を通って
吸込口30から吸込室26内に至る風路抵抗が大きくなり、
吸気口28からの吸気量が増大する傾向となる。
【0045】さらに、床面が絨毯など特に毛足の長い絨
毯の場合には、吸込口30から吸込室26内に毛足が入り込
む状態となるので、さらに吸気口28からの吸気量が増大
する。
【0046】そして、吸気口28から吸気された空気は、
吸気室29内に流入し、上流ガイド部59a に案内されて回
転体55の吸気風路部58を流過し、下流ガイド部59b から
回転清掃体46のブレード50に吹き付けられ、回転清掃体
46を回転して風路室27から連通管42を軸支する連結管部
43に至る。
【0047】ここで、掃除の際の吸込口本体14の前進時
には、図6に示すように、床面と接触する拭き取り部材
61により、回転体55が走行方向である前進に対して順回
転である前方回動し、上流ガイド部59a が連通口31を開
口するリブ25に当接して回転体55の順回転が規制され、
下流ガイド部59b は回転清掃体46の下方に位置するブレ
ード50に向く。そして、吸気室29内に流入した吸気流
は、上流ガイド部59a に案内されて吸気風路部58内を流
過し、下流ガイド部59b から回転清掃体46の下方に位置
するブレード50に吹き付けられ、回転清掃体46が前進に
対して逆回転し、床面から塵埃を掻き出す。
【0048】また、この回転体55の前方への回動によ
り、回転体55の上流ガイド部59a の連動片62が係合する
表示体70の連動係合上部75a を上方に押し上げるように
当接して表示体70が後方へ回動する。そして、表示窓67
から吸込口本体14を前進させるべきである旨の表示72b
が臨み、回転清掃体46が所定方向に回転していることす
なわち掃除作業者にその前進操作が正しいことを報知す
る。
【0049】さらに、上流ガイド部59a にて後方回動へ
の回動が規制された回転体55の拭き取り部材61は、起毛
の先端側が後方に伸びる順目状態となり、床面上の塵埃
を撫でて掃き寄せるように床面との摩擦抵抗が小さく走
行感の軽い状態で塵埃を拭き取る。
【0050】一方、掃除の際の吸込口本体14の後退時に
は、図7に示すように、回転体55が後退に対して順回転
である後方回動し、上流ガイド部59a が下部ケース21の
窓部32の縁に当接して回転体55の順回転が規制され、下
流ガイド部59b は回転清掃体46の上方に位置するブレー
ド50に向く。そして、吸気室29内に流入した吸気流は、
上流ガイド部59a に案内されて吸気風路部58内を流過
し、下流ガイド部59b から回転清掃体46の上方に位置す
るブレード50に吹き付けられ、回転清掃体46が後退に対
して逆回転し、床面から塵埃を掻き出す。
【0051】また、この回転体55の後方への回動によ
り、回転体55の上流ガイド部59a の連動片62が係合する
表示体70の連動係合下部75b を下方に押し下げるように
当接して表示体70が前方へ回動する。そして、表示窓67
から吸込口本体14を後退させるべきである旨の表示が臨
み、回転清掃体46が所定方向に回転していることすなわ
ち掃除作業者にその後退操作が正しいことを報知する。
【0052】さらに、上流ガイド部59a にて前方回動へ
の回動が規制された回転体55の拭き取り部材61は、起毛
の先端側が前方に伸びる順目状態となり、床面上の塵埃
を撫でて掃き寄せるように床面との摩擦抵抗が小さく走
行感の軽い状態で塵埃を拭き取る。
【0053】そして、下流ガイド部59b から吹き付けら
れた吸気流は、回転清掃体46の軸方向に対して略垂直
に、すなわち吸込口本体14の走行方向に沿って直線的に
回転清掃体46に吹き付けられた後、回転清掃体46の軸方
向に沿うようにケース体24の中心に向けて集まるように
流れて風路室27から連通管42に流れる。このため、吸気
流が回転清掃体46に作用する距離が長くなって回転トル
クが増大するとともに、吸気流が回転清掃体46により風
路抵抗を受けるために吸込口30からの塵埃を吸い込むた
めの吸込量は確保される。さらに、回転体55および清掃
体63が吸込口30の縁略全体に沿うように配設されている
ため、これら回転体55および清掃体63がシールリップ40
のように吸込口30の負圧を確保する状態となる。このた
め、効率よく塵埃が吸い込まれる。
【0054】また、ホース8の把持部15を持って引動す
ることにより吸込口本体14を前進から後退させる際、こ
の引動により吸込口本体14が持ち上げられる力が作用す
る。このため、前進から後退させる際に吸込口本体14が
持ち上げられて回転体55が床面から離間した場合、床面
からの規制が解除した回転体55に係合して連動する表示
体70も回動の規制が解除される。したがって、トーショ
ンバネ77の付勢により、表示窓67に吸込口本体14が後退
である旨の表示72a が臨むように表示体70が前方へ回動
し、表示体70の連動係合部75に係合する連動片62を有し
た回転体55も後方へ回動、すなわち吸込口本体14の後退
に対して順回転に切り換わり、回転体55が床面から離間
しても確実に回転体55が回動して回転清掃体46の回転方
向が切り換わる。
【0055】なお、後退から前進に走行方向が切り換わ
る際には、吸込口本体14は掃除作業者に近付いた状態に
位置し、連通管42の端部が上方に回動した立位状態とな
り、この状態での前進のための押動により、吸込口本体
14が床面に押し付けられる状態となる。このため、後退
時から前進時に切り換わる場合には床面と回転体55との
圧着状態が強くなって摩擦抵抗も強くなるので、トーシ
ョンバネ77の付勢に抗して回転体55が、前進に対して順
回転に切り換わって回転する。
【0056】一方、家具などの移動や掃除箇所の移動な
どのためにホース8を床面上において吸込口本体14の下
面が床面から離間して開放した状態となると、開口面積
が大きく、また吸込室26への風路が形成されていない吸
込口30からの風路抵抗が吸気口28から吸気室29を介して
吸気される風路抵抗より小さくなるので、吸込口30から
の吸い込まれる風量が増大するとともに、吸気口28から
吸気される風量が減少する。このため、回転清掃体46の
ブレード50に吹き付けられる吸気風が弱まって回転清掃
体46の回転速度が大きく低減あるいは停止する。
【0057】また、家具の間や家具の下方の隙間を掃除
する際には、連通管42を回転および回動、すなわち継手
部42a による回転および連通管部42b の回動により、連
通管部42b の軸方向をケース体24の長手方向に沿わせ、
延長管13の軸方向に沿って吸込口本体14の長手方向が沿
うようにし、家具の間や家具の下方の隙間に滑り込ませ
て掃除する。
【0058】そして、吸込口本体14の下面には、軸支部
37の従動後輪室38の下面から回転体55および清掃体63間
を通って吸込口30の後側縁に連通する下方に向けて凹溝
状の吸塵風路65が設けられている。このため、吸塵風路
65の近傍では、負圧が生じて塵埃の大きな吸込性が生じ
ている。このことから、例えば吸込口本体14を長手方向
を前後方向に移動して掃除した場合、走行方向の一側に
吸込口30が位置し、反対側に吸込口30に連通する吸塵風
路65が開口する軸支部37が位置する状態となり、走行方
向の一側に対向する床面からは吸込口30にて直接吸塵
し、反対側に対向する床面からは吸塵風路65を介して吸
込口30に吸塵する。
【0059】また、掃除により回転清掃体46に糸ゴミな
どが付着した場合には、下部ケース21に設けたつまみ体
34を摺動移動してつまみ体34に係合する上部ケース22の
接合爪部35の係合状態を解除し、上部ケース22を下部ケ
ース21から取り外す。
【0060】この上部ケース22の取り外しにより、吸込
室26の上面が開口して回転清掃体46が露出するととも
に、当接する上部ケース22の軸受上部が回転清掃体46の
軸支部材48の上面から外れて固定状態が解除される。こ
の回転清掃体46の軸支部材48の固定解除により、開口す
る吸込室26の上面から回転清掃体46を取り外し、回転清
掃体46を清掃する。
【0061】また、上部ケース22の取り外しにより、上
部ケース22の格子部33にて覆われた吸気室29の上面であ
る吸気口28が開放する。このため、仮に長期に亘って使
用されることにより格子部33の通孔28a を介して侵入し
た微細な塵埃が堆積していても、容易に除去できる。
【0062】上述したように、格子部33の複数の空気が
流通可能な通孔28a を介して吸気口28から吸気した吸気
流を回転清掃体46のブレード50に吹き付ける向きを、回
転体55にて切り換えて回転清掃体46の回転方向を切り換
えるため、例えばケース体24の走行方向が逆回転させて
床面からの塵埃の掻き出し性を向上させることができ
る。なお、吸込口本体14の走行性を重視する場合には、
前進の際に順回転させればよい。このように、床面の状
態や掃除状況などに対応して適宜吸気流を吹き付ける向
きを切り換えることにより回転清掃体46の回転方向を切
り換えでき、掃除性を向上できる。
【0063】さらに、この回転清掃体46の回転方向の切
換動作に連動して表示体70を移動して表示72a ,72b を
切り換えるため、例えば吸気流の吹き付ける向きを回動
により可変する回転体55の切換動作に連動して吸込口本
体14の走行方向の表示72a ,72b を回転清掃体14の回転
方向の切換に伴って確実に切り換えでき、誤表示を防止
できる。
【0064】そして、この吸気流の吹き付ける向きの切
換動作に連動して表示72a ,72b を切り換える構成とし
て、床面に接触して回転可能な略円筒状の回転体55に設
けた連動片62により、異なる表示72a ,72b を設けた表
示体70を回動させるため、簡単な構成で回転体55の吸気
流の吹き付ける向きの切換動作に連動して表示72a ,72
b を切り換えできる。
【0065】また、回転体55の吸気流が流通する吸気風
路部58に設けた吸気流を案内する上流ガイド部59a に、
表示体70を回動させる連動片62を設けたため、回転体55
の回転による吸気流の吹き付ける向きの切り換えに連動
して表示72a ,72b を切り換える構成を簡略化でき、製
造性を向上できる。また、連動片62を吸気流のガイドに
も利用可能である。
【0066】さらに、表示体70の移動を規制するトーシ
ョンバネ77を設けたため、例えば吸込口本体14の走行方
向が前進から後退に反転する際に吸気流の吹き付ける向
きの切り換えが中立状態となって回転清掃体46の回転お
よび表示ができなくなることを防止したり、吸込口本体
14の走行方向が後退方向の際に、掃除作業者の引動操作
にて吸込口本体14の下面が床面から浮いた状態となって
回転体55が床面から離間しても、表示体70がトーション
バネ77により回動されて表示するとともに連動する回転
体55も回動して吸気流の吹き付ける向きが切り換えられ
て回転清掃体46を所望の方向、すなわち吸込口本体14の
後退に対して逆転方向に回転できる。
【0067】そして、例えば吸込口30からの吸込流によ
り回転清掃体46を回転させる場合では、吸込口本体14の
下面の負圧が大きく、吸込口本体14の下面が床面に吸い
付く状態となって走行感が重く感じるが、上記実施の形
態では塵埃を吸い込む吸込口30と吸気口28とを別々に開
口形成したため、吸込口本体14の下面の負圧が減少し、
床面への吸い付き状態が軽減して走行感が軽く走行性を
向上できるとともに、吸気口28からの吸気流を確保で
き、回転清掃体14を確実に回転できる。
【0068】また、回転清掃体46に吹き付ける向きを吸
込口本体14の走行に伴って回動する回転体55にて切り換
えられ回転清掃体46の回転方向を切り換える吸気流を吸
気する吸気口28を、空気が流通可能な通孔28a を複数有
した格子部33にて閉塞するため、吸気口28から比較的大
きい異物が挿入することを防止し、吸気効率の低下、あ
るいは、侵入する異物による回転体55の動作不良や回転
体55の損傷などの異物の挿入による影響を防止でき、容
易に保守管理できる。
【0069】また、下面に吸込口30を開口する下部ケー
ス21の上面を閉塞して着脱可能に装着され吸気口28を閉
塞する格子部33を有した上部ケース22により下部ケース
21とにて回転清掃体46を軸支するため、上部ケース22を
取り外すことにより回転清掃体46の軸支が解除されると
ともに吸気口28が開放して吸気流が流通する風路である
吸気室29が開放するので、回転清掃体46や吸気室29の清
掃などの保守管理を容易にできるとともに、別途回転清
掃体46を軸支するためのカバーや吸気口28に塵埃の侵入
を抑制する格子部33を別途設ける必要がなく、部品点数
を減少でき、製造性および保守管理性を向上できる。
【0070】さらに、吸気流を吹き付ける向きを変える
吸気流切換手段として、床面に接触して回動可能に軸支
された略円筒状の回転体55を用いたため、床面の状態や
掃除状況などに対応して適宜吸気流を吹き付ける向きを
切り換えて回転清掃体46の回転方向を切り換える構成が
容易に得られ、吸込口本体14の走行に伴って自動的に回
転清掃体46の回転方向を切り換えできるとともに、吸込
口本体14を安定して走行でき、掃除作業性を向上でき
る。
【0071】また、回転体55を吸込口30の後側の開口縁
に沿って設けたため、シールリップ40と同様に吸込口30
が回転体55により覆われる状態となり、別途吸気口28を
開口形成しても塵埃を吸い込むための吸込量が得られる
吸込口本体14の下面の負圧を確保でき、塵埃の捕捉性を
確保できる。
【0072】そして、回転体55の床面と接触する範囲の
下面に起毛布などの拭き取り部材61を取り付けたため、
拭き取り部材61により床面との接触性が向上して吸込口
本体14の走行方向を確実に検出、すなわち回転体55が走
行方向に対応して回動でき、走行方向に対して回転清掃
体46の回転方向を確実に切り換えでき、拭き取り部材61
による床面の塵埃の拭き取りによる塵埃の捕捉性を向上
できるとともに、床面との接触による床面の損傷を防止
できる。
【0073】また、回転体55の吸気流が流通する吸気風
路部58内に吸気流を案内するガイド部59の上流ガイド部
59a により、回転体55の回動範囲を規制したため、吸気
流の案内と回動規制とをガイド部59の上流ガイド部59a
にて兼用することにより構成を簡略化でき、吸込口本体
14の軽量小型化が図れる。
【0074】そして、吸気流を回転清掃体46の清掃部材
であるブレード50に吹き付けて回転させるため、回転清
掃体46を回転駆動させる電動機やエアタービンなどの別
部材が不要で、小型軽量化が図れるとともに、吸込口本
体14の下面に掃除できない領域を減少でき、掃除効率を
向上できる。
【0075】一方、吸気口28をケース体24の中央を対称
として一対開口形成したため、外観を向上できるととも
に、回転清掃体46に長手方向の略全域で略均等に吸気流
を供給でき、回転清掃体46を安定して効率よく回転で
き、塵埃の掻き出し性を向上できる。
【0076】また、回転体55の間に位置して清掃体63を
配設して清掃体63をもリールリップ40と同様に機能させ
たため、吸込口本体14の下面の負圧の確保により吸込量
を確保でき、塵埃の吸込効率を維持でき塵埃の捕捉性を
確保できる。
【0077】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体14が掃除機本体
1の下面に直接形成されたアップライト型、その他、掃
除機本体1と吸込口本体14とが一体化された自走式の電
気掃除機など、いずれの構成に適用することができる。
【0078】そして、回転清掃体46のブレード50を駆動
源として直接回転清掃体46に吸気流を吹き付けて回転さ
せる構成について説明したが、例えば駆動源をエアター
ビンとし、エアタービンに吹き付ける向きを可変しても
よい。
【0079】さらに、吸込口本体14の走行方向を検出す
る回転体55を設けず、例えばつまみ部を有した操作部に
て吸気風路部58を移動させて吸気流を供給する向きを変
化させる手動式としてもよい。この構成によれば、吸込
口本体14が床面に押しつけられて床面との摩擦抵抗が増
大する前進時において、しっかり塵埃を掻き出すように
前進に対して逆回転させたり、前進時に走行感が軽くな
るように前進に対して順回転とする切り換えが掃除作業
者により適宜選択でき、床面の塵埃量や床面の種類など
に対応して適宜選択できることにより掃除性を向上でき
る。
【0080】また、回転清掃体46としては、ブレード50
の他に、起毛を壁状に設けた回転ブラシや、布ブレード
部を設けたもの、ブラシや布ブレード、ブレード50を組
み合わせたいずれの清掃部材を備えたものでもよく、ス
パイラル状に限らず軸方向に沿って設けてもよい。
【0081】一方、吸気口28を開口する吸気室29を左右
両側にそれぞれ設けたが、1つだけあるいは複数設けて
もよい。
【0082】また、回転体55を一対の吸気室29にそれぞ
れ対応して1つづつ吸込口30の後側に位置して配設した
が、吸込口30の前側に位置して配設したり、前後両側に
それぞれ配設したり、回転体55を吸込口30の縁に沿って
連結した状態の1つだけ設けてもよく、回転体55の他に
舌片状の部材を回動自在に設けたものなどいずれの構造
でもできる。
【0083】そして、連通管42の継手部42a を軸支して
説明したが、継手部42a を設けず直接連通管部42b を回
動自在に軸支して連通管42としたもの、連通管42が固定
されて設けられたものなどでも同様の効果が得られる。
【0084】また、表示手段として、表示体70にて吸込
口本体14の走行方向を表示する他に、発光ダイオードな
どにて表示したり、液晶表示装置を用いて表示させるな
ど、吸気流を吹き付ける向きの切換動作に連動して表示
を切り換えるいずれの構成でもよい。
【0085】そして、吸込口本体14の走行方向を表示し
て間接的に回転清掃体46の回転方向を表示する他に、回
転清掃体46の回転方向を直接表示するなど、回転清掃体
46の回転方向が所定方向であることに表示するいずれの
表示でもよい。
【0086】また、略扇形状の表示体70を回動して説明
したが、例えば一面に表示72a ,72b を有した略板状の
表示体を摺動移動して表示を切り換えるなど、表示体70
の形状や表示の設けられる状態、吸気流切換手段の吸気
流の吹き付ける向きを切り換える動作に連動させる構成
などにより切り換え表示するための移動状態を適宜選択
できる。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機の吸込口体に
よれば、回転清掃体を回転する駆動源に吸気口から吸気
した吸気流の吹き付ける向きを、吸気流切換手段にて切
り換えて回転清掃体の回転方向を切り換えるとともに、
吸気流切換手段の切換動作に連動して表示手段にて回転
清掃体の回転方向を表示するため、例えばケース体の走
行方向が前進時の際に順回転させてケース体の走行性を
向上させたり、逆回転させて被掃除面からの塵埃の掻き
出し性を向上させるなど、被掃除面の状態や掃除状況な
どに対応して適宜吸気流切換手段により吸気流を吹き付
ける向きを切り換えることにより回転清掃体の回転方向
が切り換えられ、掃除性が向上するとともに、吸気流の
吹き付ける向きを可変する吸気流切換手段による切換動
作に連動して表示手段にて回転清掃体の回転方向を確実
に表示できる。
【0088】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、被掃除面に接触して回転可能な吸気流切換手段の略
円筒状の回転体に設けた作動片により、表示手段の表示
体を移動させて回転清掃体の回転方向を表示させるた
め、簡単な構成で吸気流切換手段の吸気流の吹き付ける
向きの切り換えに連動して表示できる。
【0089】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項2記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、吸気流が流通する回動可能な風路に設けた吸気流を
案内するガイド部に、表示手段の表示体を移動させる作
動片を設けたため、吸気流切換手段の吸気流の吹き付け
る向きの切り換えに連動して表示する構成を簡略化で
き、製造性を向上できる。
【0090】請求項4記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項2または3記載の電気掃除機の吸込口体の
効果に加え、表示手段の表示体の移動を規制する付勢手
段を設けたため、例えばケース体の走行方向が前進から
後退に反転する際に吸気流の吹き付ける向きの切り換え
が中立状態となって回転清掃体の回転および表示ができ
なくなることを防止したり、ケース体の走行方向が後退
方向の際に、掃除作業者の引動操作にてケース体が被掃
除面から浮いた状態となって回転体が被掃除面から離間
しても、表示体が付勢手段により移動されて表示すると
ともに連動する回転体も移動して吸気流の吹き付ける向
きが切り換えられて回転清掃体を所望の方向に回転でき
る。
【0091】請求項5記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項2ないし4いずれか一記載の電気掃除機の
吸込口体の効果に加え、表示体を回動可能に配設したた
め、他の部位に干渉することなく表示体を配設する空間
を縮小でき、容易に小型化できる。
【0092】請求項6記載の電気掃除機によれば、回転
清掃体の回転方向が切り換わり掃除性が向上するととも
に確実に回転清掃体の回転方向を表示できる請求項1な
いし5いずれか一記載の電気掃除機の吸込口体を備えて
いるため、掃除性および作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の吸込口体の実施の一形態
の吸込口本体を示す上部ケースを取り外した状態の平面
図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上底面図である。
【図4】同上後面図である。
【図5】同上側面断面図である。
【図6】同上前進時の吸込口本体を示す吸気室近傍の側
面断面図である。
【図7】同上後退時の吸込口本体を示す吸気室近傍の側
面断面図である。
【図8】同上前進時の吸込口本体を示す表示体近傍の側
面断面図である。
【図9】同上後退時の吸込口本体を示す表示体近傍の側
面断面図である。
【図10】同上表示体を示す斜視図である。
【図11】同上掃除機本体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体 14 吸込口本体 24 ケース体 28 吸気口 30 吸込口 46 回転清掃体 50 駆動源となるブレード 55 吸気流切換手段としての回転体 58 風路としての吸気風路部 59 ガイド部 62 作動片としての連動片 70 表示手段としての表示体 77 付勢手段としてのトーションバネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面と対向する下面に吸込口を開口
    するとともに前記吸込口とは別個に吸気口を開口するケ
    ース体と、 このケース体に回転自在に軸支された回転清掃体と、 吸気流により前記回転清掃体を回転させる駆動源と、 この駆動源へ前記吸気口から吸気した吸気流を吹き付け
    る向きを切り換えて前記回転清掃体の回転方向を切り換
    える吸気流切換手段と、 この吸気流切換手段の前記吸気流を吹き付ける向きの切
    換動作に連動して前記回転清掃体の回転方向が所定方向
    であることを表示する表示手段とを具備したことを特徴
    とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】 吸気流切換手段は、被掃除面に接触して
    回動可能に軸支された略円筒状の回転体と、この回転体
    に設けられた作動片とを備え、 表示手段は、前記作動片により移動される表示体を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機の吸込口
    体。
  3. 【請求項3】 吸気流切換手段は、吸気流が流通する回
    動可能な風路と、この風路に設けられ流通する吸気流を
    案内するガイド部とを備え、 作動片は、ガイド部に設けられたことを特徴とする請求
    項2記載の電気掃除機の吸込口体。
  4. 【請求項4】 表示手段は、表示体の移動を規制する付
    勢手段を備えたことを特徴とする請求項2または3記載
    の電気掃除機の吸込口体。
  5. 【請求項5】 表示体は、回動可能に配設されたことを
    特徴とする請求項2ないし4いずれか一記載の電気掃除
    機の吸込口体。
  6. 【請求項6】 掃除機本体と、 この掃除機本体に接続される請求項1ないし5いずれか
    一記載の電気掃除機の吸込口体とを具備したことを特徴
    とする電気掃除機。
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