JPH11287194A - 揚水装置 - Google Patents

揚水装置

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JPH11287194A
JPH11287194A JP11938798A JP11938798A JPH11287194A JP H11287194 A JPH11287194 A JP H11287194A JP 11938798 A JP11938798 A JP 11938798A JP 11938798 A JP11938798 A JP 11938798A JP H11287194 A JPH11287194 A JP H11287194A
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pump
container
float
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Application number
JP11938798A
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English (en)
Inventor
Keiji Kato
圭司 加藤
Shusei Ko
修正 高
Hideki Jinno
秀基 神野
Hiroshi Yanai
宏 谷内
Masahiro Kuramasu
政弘 倉益
Ryusuke Kinoshita
竜介 木下
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揚水装置が独自で水面に浮遊でき、フロート
を取り付ける作業が必要ではなく、且つクレーンを使用
することなく人力で移動できる揚水装置を提供するこ
と。 【解決手段】 揚水するための水中ポンプ4と該水中ポ
ンプ4を駆動する水中モータ4−2とフロート材2を一
体にして揚水装置を構成し、該フロート材2は該揚水装
置を水中に投入しても外力に頼らず単独で水面に浮遊さ
せることができる浮力を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排水用の揚水装置に
関し、例えば、河川の支流や揚水路の水位が大雨で上昇
して洪水の危険が生じたとき、或いは洪水現場で排水す
るときに用いる水中ポンプを有する揚水装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の緊急排水用の水中モータ
ポンプを具備する揚水装置は、例えば特公平4−231
19号に示す水中モータポンプのように、トラックで排
水しようとする河川の支流等の近傍まで搬送し、当該支
流等の堤防の上にクレーンで降ろした後、堤防の斜面に
予め準備した基礎上に設置するようになっている。
【0003】また、洪水現場で揚水装置を水面上に浮遊
させて使用する場合は、フロートを別途揚水装置本体に
取り付けて使用している。また、重量が重いため現場で
の人力の移動ができず、位置の移動にクレーン車を用い
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、揚水装
置では、設置するためにクレーン設備が必要で、現場に
予めクレーン設備を用意しておくか、又はクレーン車の
同行が必要であり、且つそのためにクレーンを操作でき
る有資格者の配備も必要となるという問題があった。
【0005】また、支流等の堤防の斜面に設置するた
め、排水設備の緊急配置が必要になると思われる位置に
予めコンクリートなどによる基礎を設けておく必要があ
り、それ以外の場所には設置できないという問題もあっ
た。また、トラックやクレーン車が接近できるように道
路が整備された現場でないと設置が困難であるという問
題もある。
【0006】また、現場の移動にクレーン車を使用する
場合は、クレーンは法規上風速が10m/sを越えると
作業できないので、風速の大きい台風等の緊急時には使
用できないという問題があった。また、洪水現場で揚水
装置を水面上に浮遊させて使用する場合は、洪水現場等
でフロートを揚水装置本体に取り付ける作業は手間がか
かり困難な作業であった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、揚水装置が独自で水面に浮遊でき、フロートを取り
付ける作業が必要ではなく、且つクレーンを使用するこ
となく人力で移動できる揚水装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、揚水するための水中ポンプと
該水中ポンプを駆動する水中モータとフロートを一体に
して揚水装置を構成し、該フロートは該揚水装置を水中
に投入しても外力に頼らず単独で水面に浮遊させること
ができる浮力を有することを特徴とする揚水装置にあ
る。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の揚水装置において、揚水装置は水面に浮上させ
たとき、吸込口の没水深さが増大する方向に傾斜するよ
うにフロートの浮心の位置を調整したことを特徴とす
る。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の揚水装置において、揚水装置の吸込口の端面及
び吐出口の端面は、該揚水装置を水面に浮上させたと
き、該水面に対して略垂直になるように水中ポンプの軸
線に対して傾斜させていることを特徴とする。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
又は3に記載の揚水装置において、揚水装置は容器内に
収容され、該容器は揚水装置を人力により直接地面上を
転がすか又は滑らせて移動できる形状に構成されている
ことを特徴とする。
【0012】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
又は3又は4に記載の揚水装置において、容器と水中ポ
ンプの間には移動に伴って容器に加わる衝撃力や摩擦力
を吸収する衝撃緩和材を充填し、水中ポンプに衝撃・振
動が伝わらないように構成したことを特徴とする。
【0013】また、請求項6に記載の発明は、請求項2
乃至5のいずれか1に記載の揚水装置において、容器内
の水中ポンプの位置は揚水装置の水面浮遊時に必ず容器
下部に安定して定着できるよう容器の図心と水中ポンプ
の重心をずらし水中ポンプの重心が底部となるように
し、水面浮遊時の容器の姿勢が一定となるように構成す
ることを特徴とする。
【0014】また、請求項7に記載の発明は、請求項2
乃至6のいずれか1に記載の揚水装置において、容器は
筒状で断面が円形又は略円形又は円形に近い多角形で地
面を転がし易いような構造となっていることを特徴とす
る。
【0015】また、請求項8に記載の発明は、請求項2
乃至6のいずれか1に記載の揚水装置において、容器は
その表面に地面を滑り易くするための橇状の湾曲面部を
有することを特徴とする。
【0016】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
乃至6のいずれか1に記載の揚水装置において、容器に
は移動用の車輪を取り付ける車軸貫通用の孔を設けたこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係る揚
水装置の構造例を示す図で、図1(a)は縦断面図、図
1(b)は図1(a)のA−A断面図、図2(a)は外
観正面図、図2(b)は左側面図、図2(c)は右側面
図である。図示するように、本揚水装置は外部容器1、
浮力用のフロート材2、衝撃緩和材3及び水中ポンプ4
から構成されている。
【0018】外部容器1は上部1−1と下部1−2に分
割され、上部1−1はボルト5で下部1−2に結合され
るようになっている。また、上部1−1の上面が橇状の
湾曲面部を有する断面が変形した半円形状(上部がつぶ
れた半円形状)で、下部1−2はその断面が略円形状と
なっている。上部1−1の上面が橇状の湾曲面部となっ
ているのは、後に詳述するように、本揚水装置を地面上
を滑らす場合に滑り易くするための形状である。
【0019】また、水中ポンプ4はポンプケーシング4
−1を具備し、該ポンプケーシング4−1の両端にはポ
ンプ吸込口4−3とポンプ吐出口4−4が設けられ、吐
出口4−4には排水ホースが接続されるホース接続口4
−5が連結している。また、ポンプケーシング4−1の
ポンプ吸込口4−3とポンプ吐出口4−4の間には羽根
車4−6と水中モータ4−2が配置され、該羽根車4−
6は水中モータ4−2の回転軸に連結され、水中モータ
4−2の回転力で回転するようになっている。また、外
部容器1の下部1−2とポンプケーシング4−1の間に
は衝撃緩和材3が充填されている。また、外部容器1の
上部1−1と衝撃緩和材3の間にはフロート材2が充填
されている。
【0020】外部容器1の両端には本揚水装置を回転移
動する場合に用いる操作用ハンドルとロープ掛けして移
動させる場合のロープ掛けホイールを兼ねた操作・ロー
プ掛けホイール6及び操作・ロープ掛けホイール7が設
けられている。また、外部容器1の上部1−1には本揚
水装置を移動させる場合に車輪を取り付けるための車軸
取付用穴8が設けられている。また、外部容器1のポン
プ吸込口4−3側には該ポンプ吸込口4−3が連通する
開口部1−3が設けられ、該開口部1−3にはストレー
ナ9が取り付けられている。また、ポンプ吐出口4−4
は外部容器1の端部から飛び出している。また、10は
水中ポンプ4に駆動用電力を供給するためのケーブル1
1が接続されるコネクタである。
【0021】図3及び図4は上記構造の揚水装置の使用
例を示す図である。図示するように、洪水等で低地に氾
濫した水面101に排水ホース102をホース接続口4
−5に接続した本揚水装置100を浮遊させ、ケーブル
11を通して水中モータ4−2を駆動することにより、
羽根車4−6が回転する。これにより、水は外部容器1
の開口部1−3に取り付けられたストレーナ9を通っ
て、ポンプ吸込口4−3に吸込まれ、羽根車4−6で加
圧され、ポンプケーシング4−1と水中モータ4−2の
間の間隙、ポンプ吐出口4−4及び排水ホース102を
通って、堤防103の外側に排出される。
【0022】揚水装置100は上記のように外部容器1
内にフロート材2が充填されており、該フロート材2の
浮力により外部容器1の上部1−1の一部が水面101
の上に露出する。即ち、フロート材2の浮力は外力に頼
らず単独で本揚水装置100を水面に浮遊させる浮力を
持っている。また、外部容器1内の水中ポンプ4は揚水
装置100の水面浮遊時に必ず外部容器1の下部に安定
して定着できるように外部容器1の図心と水中ポンプ4
の重心をずらし水中ポンプ4の重心が外部容器1の底部
に位置するようにしている。
【0023】図5は本揚水装置100を人力で移動させ
る場合の例を示す図である。揚水装置100の外部容器
1は上記のようにその断面が略円形状であるから、操作
・ロープ掛けホイール6及び7を人14及び15の人力
で回すと共に、中央部を人16の人力で押すことによ
り、揚水装置100を地面上を容易に移動させることが
できる。
【0024】図6は排水現場で本揚水装置100を堤防
103等の斜面を転がしながら移動する場合の例を示す
図である。図示するように、揚水装置100の外部容器
1の両端に設けた操作・ロープ掛けホイール6及び7に
ロープ12及び13を掛け、そけぞれ14及び15人の
人力で支えながら、揚水装置100を堤防103等の斜
面を転がして低地の水のある場所まで移動させる。
【0025】図7は排水現場で本揚水装置100を地面
上を滑らせて移動する場合の例を示す図である。図示す
るように、揚水装置100の外部容器1の両端に設けた
操作・ロープ掛けホイール6及び7にロープ12及び1
3を結び付け、そけぞれ人14及び15の人力で支えな
がら、斜め地面上を滑り降ろすか又はロープ12及び1
3を引っ張って排水現場まで移動させる。このとき外部
容器1の上部1−1の橇状の湾曲面部を下にして地面を
滑らせるので、揚水装置100は容易に斜面を滑り落ち
る。
【0026】図8は本揚水装置100を人力で移動させ
る場合の例を示す図である。図示するように、操作・ロ
ープ掛けホイール6及び7を介して該ホイール6及び7
の径より大きい径を有する車輪17及び18を外部容器
1の両端に取り付け、人14及び15の人力により揚水
装置100を押し転がすことにより、揚水装置100を
移動する。
【0027】図9は本揚水装置100を人力で移動させ
る場合の例を示す図である。図示するように、外部容器
1の上部1−1に設けた車軸取付用穴8に車輪19、1
9の車軸を通して取り付け、更に外部容器1にロープ1
2及び13を取り付け、該ロープ12及び13を人力で
引っ張ることにより、揚水装置100を移動する。
【0028】図10は本揚水装置100を人力で移動さ
せる場合の例を示す図である。図示するように、外部容
器1の外周に所定の間隔を設けて一対のゴムシート2
0、20を装着し、該ゴムシート20、20の上にタイ
ヤ等のホイール21を装着する。ゴムシート20は内部
に空気を注入することにより、膨脹するように構成され
たものであり、該ゴムシート20の内部に空気を注入す
ることにより、ゴムシート20は膨脹し、ホイール21
は外部容器1の外周に固定される。
【0029】なお、ゴムシート20は外部容器1の上部
1−1の橇状の湾曲面部とホイール21の間に位置する
部分が大きく膨脹するように構成されており、これによ
り大きい間隙となる橇状の湾曲面部とホイール21の間
隙が密に塞がれ、ホイール21は外部容器1の外周に安
定して固定される。このように揚水装置100の外部容
器1に円環状のホイール21を取り付けることにより、
人力で揚水装置100を転がし移動させることが容易に
できる。また、このように円環状のホイール21の装着
にゴムシート20を用いることにより、外部容器1の断
面が円形でなくとも、円形に近い多角形でもホイール2
1を安定して装着できる。
【0030】上記のように、揚水装置100を地面上を
滑らせ又は回転させて移動させることによって、該移動
に伴って外部容器1に衝撃力や摩擦力が外部容器1に加
わるが、外部容器1と水中ポンプ4の間には衝撃力や摩
擦力を吸収する衝撃緩和材3が充填してあるから、この
衝撃力や摩擦力による有害な衝撃や振動は水中ポンプ4
には伝わらない。
【0031】なお、上記実施例では、揚水装置100の
外部容器1の断面形状を転がすことが容易になるように
円形又は略円形状としたが、円形又は略円形状に限定さ
れるものではなく、円形に近い多角形状でもよい。
【0032】図11及び図12は本発明に係る揚水装置
の他構造例を示す図で、図11は縦断面図(図12のA
−A断面図)、図12は平面図である。図11及び図1
2において、羽根車33は水中モータ31の軸端32に
固定された状態で、吸い込みケーシング34の内部に装
着されている。吐き出しケーシング35は、水中モータ
31を包囲するように構成されている。吸い込みケーシ
ング34と吐き出しケーシング35の間に案内ケーシン
グ36があり、これら3つのケーシング34の前方(図
の左方)には吸込口37、吐き出しケーシング35の後
方(図の右方)には吐出口38及び駆動電力を供給する
ためのケーブル39の引出穴40が設けられている。ま
た、案内ケーシング36の内部には案内羽根41があ
る。
【0033】水中モータ31を起動して羽根車33を回
転させると、吸込口37から吸い込まれ、羽根車33で
加圧され、更に案内羽根41及び羽根車33から付与さ
れたエネルギー中の速度エネルギー分を静圧に変換し、
吐き出しケーシング35と水中モータ31との間に構成
された環状流路42を水中モータ31を冷却しながら通
過し、吐出口38から吐き出される。
【0034】吐き出しケーシング35の外周には、フロ
ート43が設けられている。該フロート43は、例え
ば、低密度の発砲樹脂43aを薄いステンレス鋼板43
bで被覆して構成している。吐き出しケーシング35の
両側面には、車輪44、44’が回転自在に取り付けら
れている。吐き出しケーシング35の上側面には、吐出
口38側から押し引きできるようにハンドル45が取り
付けられている。なお、車輪44、44’及びハンドル
45は搬送時以外は取り外しておくため、容易に着脱が
可能なように構成してもよい。また、吸い込みケーシン
グ34及び吐き出しケーシング35には、繋留ロープを
取り付けるためのラグ46が設けられている。
【0035】図中のG及びMはそれぞれ揚水装置全体の
重心及びフロート43の浮心を示す。揚水装置を水面に
浮上させたときの安定性を確保するため、浮心Mの位置
は重心Gの位置より高くなっている。また、図の例で
は、浮心Mは重心Gに対して軸方向に吸い込み口と反対
側にずらしてある。これは、図13に示すように、揚水
装置を水面に浮かべたとき、吸い込み側が低くなるよう
に傾斜させて、十分な吸い込み没水深さHを確保するた
めの処置である。揚水装置を水平に浮かべても十分な吸
い込み没水深さが確保できる場合は、このような処置は
必要としない。
【0036】本揚水装置では、吸込口37及び吐出口3
8の端面は、浮心Mと重心Gを通る直線に平行、即ち水
中ポンプの軸中心線に対して所定角度傾斜させて構成し
ている。これは、図13に示すように、揚水装置を水面
に浮かべたとき、吸込口37の端面と吐出口38の端面
が水面205に対して垂直になるようにするための処置
である。
【0037】次に、図13及び図14により本揚水装置
の使用方法を説明する。図13は使用状態の立面図、図
14はその平面図である。本揚水装置の配備が必要な場
合は、揚水装置200をトラックが運行可能な現場に最
寄りの地点までトラックで搬送する。この場所から、現
場直近の陸上まで本揚水装置200を手押しで移動す
る。ここで吐出口38に排水ホース201を接続する。
次に、繋留用のラグ46に繋留ロープ202の一端を取
り付け、該繋留ロープ202の他端を岸壁に布設した杭
203等に固定しておく。排水ホース201及び繋留ロ
ープ202を取り付けた揚水装置200を河川の排水し
ようとする支流の堤防204等に沿わせて水中に投入す
る。
【0038】これにより、揚水装置200は、フロート
43の作用により、水面に浮上する。この場合、重心G
と浮心Mの関係位置が図11のようになっていれば、揚
水装置200は図13に示すように、吸込口37が低く
なるように傾斜し、水面205から吸込口37の上端ま
での没水深さHを容易にポンプの運転に必要な没水深さ
以上にすることができる。次に、排水ホース201の他
端を所定の排出先まで延長し、駆動電力を供給するため
のケーブル39を電源に接続すれば、運転準備は完了す
る。
【0039】水中モータ31に電源を投入すると、水中
モータ31により羽根車33が回転し、吸込口37から
吸い込まれた水は排水ホース201を通って排出先から
排水される。このとき、揚水装置200は水の吸い込み
に伴い堤防204から遠ざかる方向の反力を受け、この
反力と繋留ロープ202の張力が釣り合って、揚水装置
200は安定に支持される。
【0040】また、揚水装置を水面に浮かべたとき、吸
込口37の端面と吐出口38の端面が水面205に対し
て垂直になるため、排水ホース201が吐出口38の直
後で水平に保持されると同時に水の吸い込みに伴う吸込
口37への反力も水平になり、揚水装置200を安定に
支持できる。
【0041】上記揚水装置100、200は水面に浮か
べて使用するため、据付け用の基礎などの準備が不要と
なる。また、水面に浮かべて使用するので、水位変化に
容易に追従できる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、各請求項に記載の
発明によれば下記のような優れた効果がえられる。
【0043】請求項1に記載の発明によれば、水中ポン
プと水中モータとフロートを一体にして揚水装置を構成
するから、揚水装置を水中に投入しても外力に頼らず単
独で水面に浮遊し、浮遊させるためのフロートを揚水装
置に別途取り付ける必要がない。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、揚水装置
は水面に浮上させたとき、吸い込み口の没水深さが増大
する方向に傾斜するようにフロートの浮心の位置を調整
したので、吸い込み口の没水深さを十分にとることがで
きる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、揚水装置
の吸込口の端面及び吐出口の端面は、該揚水装置を水面
に浮上させたとき、該水面に対して略垂直になるように
水中ポンプの軸線に対して傾斜させているので、揚水装
置は水の吸い込みに伴い堤防から遠ざかる方向の反力を
受け、この反力と繋留ロープの張力が釣り合って、揚水
装置は安定に支持される。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、揚水装置
は容器内に収容され、該容器は揚水装置を人力により直
接地面上を転がすか又は滑らせて移動できる形状に構成
されているから、揚水装置を使用する排水現場で該揚水
装置をクレーン車等を用いることなく、人力で移動させ
ることができる。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、容器と水
中ポンプの間には移動に伴って容器に加わる衝撃力や摩
擦力を吸収する衝撃緩和材を充填し、水中ポンプに衝撃
・振動が伝わらないように構成するので、揚水装置を転
がしたり、滑らせたりして移動しても水中ポンプに衝撃
・振動が伝わることがなく、水中ポンプが衝撃・振動に
より破壊したリ故障することがない。
【0048】請求項6に記載の発明によれば、容器の図
心と水中ポンプの重心をずらして配置し、水面浮遊時の
水中ポンプの重心が容器底部となるようにするので、水
面浮遊時の容器の姿勢が一定となる。
【0049】請求項7に記載の発明によれば、容器を筒
状で断面が円形又は略円形又は円形に近い多角形とする
ので、揚水装置を人力で容易に地面上を転がすことがで
きる。
【0050】請求項8に記載の発明によれば、容器を橇
状の湾曲面部を有する構成とするので、揚水装置を人力
で容易に地面上を滑らすことができる。
【0051】請求項9に記載の発明によれば、容器には
移動用の車輪を取り付ける専用の孔を設けるので、該孔
に車軸を通して車輪を取り付けることにより、揚水装置
を人力で容易に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る揚水装置の構造を示す図で、図1
(a)は縦断面図、図1(b)は図1(a)のA−A断
面図である。
【図2】本発明に係る揚水装置の構造を示す図で、図2
(a)は外観正面図、図2(b)は左側面図、図2
(c)は右側面図である。
【図3】本発明の揚水装置の使用例を示す図である。
【図4】本発明の揚水装置の使用例を示す図である。
【図5】本発明の揚水装置を人力で移動するようにした
例を示す図である。
【図6】本発明の揚水装置を人力で移動するようにした
例を示す図である。
【図7】本発明の揚水装置を人力で移動するようにした
例を示す図である。
【図8】本発明の揚水装置を人力で移動するようにした
例を示す図である。
【図9】本発明の揚水装置を人力で移動するようにした
例を示す図である。
【図10】本発明の揚水装置を人力で移動するようにし
た例を示す図である。
【図11】本発明に係る揚水装置の構造例を示す縦断面
図(図12のA−A断面図)である。
【図12】本発明に係る揚水装置の構造例を示す平面図
である。
【図13】本発明に係る揚水装置の使用状態を示す立面
図である。
【図14】本発明に係る揚水装置の使用状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 外部容器 2 フロート材 3 衝撃緩和材 4 水中ポンプ 5 ボルト 6 操作・ロープ掛けホイール 7 操作・ロープ掛けホイール 8 車軸取付用穴 9 ストレーナ 10 コネクタ 11 ケーブル 31 水中モータ 33 羽根車 34 吸い込みケーシング 35 吐き出しケーシング 36 案内ケーシング 37 吸込口 38 吐出口 39 ケーブル 41 案内羽根 42 環状流路 43 フロート 44,44’ 車輪 45 ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷内 宏 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 倉益 政弘 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 木下 竜介 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揚水するための水中ポンプと該水中ポン
    プを駆動する水中モータとフロートを一体にして揚水装
    置を構成し、該フロートは該揚水装置を水中に投入して
    も外力に頼らず単独で水面に浮遊させることができる浮
    力を有することを特徴とする揚水装置。
  2. 【請求項2】 前記揚水装置は水面に浮上させたとき、
    吸込口の没水深さが増大する方向に傾斜するようにフロ
    ートの浮心の位置を調整したことを特徴とする請求項1
    に記載の揚水装置。
  3. 【請求項3】 前記揚水装置の吸込口の端面及び吐出口
    の端面は、該揚水装置を水面に浮上させたとき、該水面
    に対して略垂直になるように前記水中ポンプの軸線に対
    して傾斜させていることを特徴とする請求項2に記載の
    揚水装置。
  4. 【請求項4】 前記揚水装置は容器内に収容され、該容
    器は揚水装置を人力により直接地面上を転がすか又は滑
    らせて移動できる形状に構成されていることを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の揚水装置。
  5. 【請求項5】 前記容器と水中ポンプの間には前記移動
    に伴って容器に加わる衝撃力や摩擦力を吸収する衝撃緩
    和材を充填し、水中ポンプに衝撃・振動が伝わらないよ
    うに構成したことを特徴とする請求項2又は3又は4に
    記載の揚水装置。
  6. 【請求項6】 前記容器内の水中ポンプの位置は揚水装
    置の水面浮遊時に必ず容器下部に安定して定着できるよ
    う容器の図心と水中ポンプの重心をずらし水中ポンプの
    重心が底部となるようにし、水面浮遊時の容器の姿勢が
    一定となるように構成することを特徴とする請求項2乃
    至5のいずれか1に記載の揚水装置。
  7. 【請求項7】 前記容器は筒状で断面が円形又は略円形
    又は円形に近い多角形で地面を転がし易いような構造と
    なっていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか
    1に記載の揚水装置。
  8. 【請求項8】 前記容器はその表面に地面を滑り易くす
    るための橇状の湾曲面部を有することを特徴とする請求
    項2乃至6のいずれか1に記載の揚水装置。
  9. 【請求項9】 前記容器には移動用の車輪を取り付ける
    車軸貫通用の孔を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれか1に記載の揚水装置。
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