JPH11287131A - ガスタービン設備 - Google Patents

ガスタービン設備

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JPH11287131A
JPH11287131A JP9122198A JP9122198A JPH11287131A JP H11287131 A JPH11287131 A JP H11287131A JP 9122198 A JP9122198 A JP 9122198A JP 9122198 A JP9122198 A JP 9122198A JP H11287131 A JPH11287131 A JP H11287131A
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JP
Japan
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gas turbine
air intake
air
snow
exhaust
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JP9122198A
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English (en)
Inventor
Keiji Tanaka
啓嗣 田中
Shigeo Aoki
繁男 青木
Hitoshi Matsuo
仁 松尾
Katsutoshi Higuma
勝敏 樋熊
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】雪を伴う風が吹く厳しい条件下でも安定して運
転を継続できるガスタービン設備を提供する。 【解決手段】ガスタービン16と、該ガスタービンに導
く空気を取り入れる空気取入室11と、を備えたガスタ
ービン設備において、前記空気取入室11は、複数の空
気取り入れ面を有し、該空気取入面に対応して、空気の
取入量を制御する空気流量調整装置を複数設置し、該空
気流量調整装置を、個別に制御する制御装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン設備に
関し、風雪のある環境下で運転されるガスタービン設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地で使用されるガスタービンについ
ては、特開平6−33795号公報には、圧縮機の低圧段から
の抽気を高圧段側のケーシング外壁面に沿って流して昇
温した後、吸気フィルタに噴射して、吸気フィルタの凍
結防止を図ることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冬期における
一般的対策について示唆されてはいるが、雪を伴う風が
吹く厳しい条件下でのことについては具体的に考慮され
ていない。また、前記公知例では、吸気フィルタに噴出
する媒体に圧縮機により圧縮した空気を用いているの
で、雪を伴う風が厳しく着雪が多い場合には噴出量も多
くなり、少なくともその分は燃焼器に供給される空気が
減少しガスタービンの効率は低下する。
【0004】そこで、本発明の目的は、雪を伴う風が吹
く条件下でも安定して運転を継続できるガスタービン設
備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスタービン
と、該ガスタービンに導く空気を取り入れる空気取入室
と、を備えたガスタービン設備において、前記空気取入
室は、複数の向きに設置された空気取り入れ面を有し、
該空気取入面に対応して、空気の取入量を制御する空気
流量調整装置を複数設置し、該空気流量調整装置を、個
別に制御する制御装置を備える、ことを特徴とする。
【0006】又は、前記ガスタービン設備において、前
記空気流量調整装置は、風向きに応じて個別に制御され
ることを特徴とする。
【0007】又は、ガスタービンと、ガスタービンが設
置される架台と、ガスタービンに連絡し、架台内を通っ
て配置される吸気ダクトと、吸気ダクトに連絡して設置
される空気取入室と、ガスタービンからの排ガスが排気
ダクトを介して供給されて、蒸気を発生する排熱回収ボ
イラと、を備えたコンバインドサイクルプラントにおい
て、前記空気取入室は空気取入面を有し、該空気取入面
に設置され温水を噴出する温水噴出装置と、前記排熱回
収ボイラのブロー排水を温水噴出装置に導く経路と、を
有することを特徴とする。
【0008】又は、ガスタービンと、ガスタービンが設
置される架台と、ガスタービンに連絡し、架台内を通っ
て配置される吸気ダクトと、吸気ダクトに連絡して設置
される空気取入室と、ガスタービンからの排ガスが排気
ダクトを介して供給されて、蒸気を発生する排熱回収ボ
イラと、を備えたコンバインドサイクルプラントにおい
て、前記空気取入室は周囲の地面に設置され、温水の供
給される埋設配管と、排熱回収ボイラのブロー排水等の
コンバインドサイクルプラントから排出される温水を前
記埋設配管に導く経路と、を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明す
る。本実施例は一例として、架台上にガスタービンを配
置し、ガスタービン設置位置より下方に前記ガスタービ
ンへ空気を供給する吸気通路を、更に、前記吸気通路よ
り上方に前記ガスタービンからの排気を導く排気通路を
形成したガスタービン設備について説明する。
【0010】図1及び図2はそれぞれ、本発明によるガ
スタービン設備の実施例を示す側面図と空気取入室周囲
の拡大図である。図1及び図2を用いて本発明によるガ
スタービン発電設備の共通構成を説明する。1は火力発
電プラントの主要機器が配置されるタービン建屋、2は
発電機、3は発電機2に直結される低圧蒸気タービン、
4は低圧蒸気タービンに直結される高圧蒸気タービン、
5は低圧蒸気タービン3の下方に直結され、蒸気を水に
戻す復水器、6は高圧蒸気タービン4に直結されるガス
タービン、7はガスタービン6に接続され、ガスタービ
ン6を使用する空気を取り入れる吸気室、8はガスター
ビン6に接続され、ガスタービン6の排気の通路となる
排気ディフューザ、9は静荷重や動荷重を考慮し、堅固
な構造とした鉄筋コンクリート性で、ガスタービン6の
下方から空気を供給する吸気通路を形成した架台、10
は架台9の吸気通路内のトラッシュスクリーンの外側に
設置され、ガスタービン6の放射音を減衰させるために
内部にロックウール等の吸音材をパネル状に組み込んだ
構造とした吸気サイレンサ及び架台9の吸気トンネル内
の吸気サイレンサに接続され、ガスタービン6に空気を
供給する通路となる吸気ダクト、11は架台9の外側で
あってタービン建屋1の外側に配置され、吸気ダクト1
0に接続し、ガスタービン6に空気を供給する通路とな
る空気取入室、12は塵埃を除去した清浄な空気をガス
タービン6に供給する為に、空気取入室11の吸気口に
取り付けられた吸気フィルタ、13は降雪時、風により
雪が直接空気取入室11に吹き付けられることを防止す
る為の屋根、14は屋根13同様、風により雪が空気取
入室11に吹き付けられることを防止する為の壁、15
は壁14に設置され、空気の取入口となるルーバー式ダ
ンパ、16は空気取入室11上方に配置され、排気ディ
フェーザ8と接続し、ガスタービン6からの排気の通路
となるとともに、ガスタービン6の放射音を減衰させる
ために内部にロックウール等の吸音材をパネル状に組み
込んだ構造とした排気サイレンサ、17は排気サイレン
サ16に接続され、排気の通路となる排気ダクト、18
は排気ダクトに接続され、ガスタービン6からの排気ガ
スを利用して熱交換により蒸気を発生させる排熱回収ボ
イラ、19は排熱回収ボイラの排ガス中に含まれる窒素
酸化物を除去する為に、還元性ガスを注入して窒素酸化
物を還元分解する方法や、吸収液と接触させて窒素酸化
物を液に吸収させる方法等種々の科学的処理方法を用い
ている脱硝装置、20,21,22は排熱回収ボイラ1
8内の蒸発器にて加熱された二相流の給水を蒸気タービ
ン側へ導く蒸気と水に分離する高圧,中圧,低圧のドラ
ム、23,24,25は各ドラムに接続され、ボイラ水
の濃縮を防ぐ為にボイラ水の一部を抜き取り排水する為
のブロー管、26はブロー管に接続され、各ドラムから
のブローを集めるブロータンク、27はブロータンク排
水を冷却する減温器、28は降雪時、空気取入室11周
囲に雪が積らない様、空気取入室11の周囲に温排水を
通水する為に敷設された融雪用埋設配管、29は屋根1
3上に降る雪を融かす様、温排水を通水させる為に屋根
13の裏面に取付けられた融雪用配管、30は可動ルー
バー式ダンパ15を通過し吸気フィルタ12に付着した
雪や、夜間に生じた霜等により吸気フィルタ12が目詰
まりを起こし、ガスタービン6への供給空気量が所定の
値に達しない場合に、付着した雪及び霜を融かす為の空
気あるいは水を吹出す為のノズル付配管、31は融雪用
配管への通水量を制御する為の調節弁、32は雨水及び
溶けた雪を排水する為の側溝である。第1の実施例を以
下に説明する。本実施例は、空気取入室の裏面に融雪用
配管を取付けた屋根と可動ルーバー式ダンパ15を具備
した壁14にて囲う構造となっており、本例では空気取
入室は、3方向の面から空気を取り入れるようになって
おり、それぞれの面に対応して壁14に可動ルーバー式
ダンパ15のような取入空気の制限機構を備えている。
各面の可動ルーバー式ダンパ15は個別に開度が調整で
きるように電動機33を備えた調整機構を備えている。
【0011】このように、上記可動ルーバー式ダンパ1
5は空気取入室11の複数面に設置されており、降雪
時、風向にあわせて可動ルーバー式ダンパ下に設置され
ている電動機33により開度を調節し、空気取入室11
に雪が侵入することを抑制する。降雪時には風上に位置
する可動ルーバー式ダンパ15の開度を小さくし或いは
閉じ、空気流入量を抑えることにより、雪の侵入を抑制
しつつ、風下の可動ルーバー式ダンパ15の開度は少な
くとも風上側面より開度を大きくし、或いは通常より大
きくして空気流入量を増加させて、全体としてのガスタ
ービン運転に必要な空気供給量を確保することができ
る。このため、雪を併う風がある場合であっても、フィ
ルタの目詰まりを抑制しつつ、プラントの運転を安定に
継続できる。また、風向検知装置を設置して、検知装置
の信号に基づいて前記調整装置を制御し、風上に近い側
の吸気フィルタ面にある可動ルーバー式ダンパ15を閉
じ、風下側の面の可動ルーバー式ダンパ15の開度を前
記風上側の可動ルーバー式ダンパ15より開度を大きく
或いは例えば通常運転時より開度を大きくなるように制
御する制御装置を備えることもできる。必要に応じて目
詰まりの生じていない側の面の可動ルーバー式ダンパ1
5のの開度を通常運転時より大きくし、雪等により閉塞
した面の取入空気を減少を補うようにしてもよい。
【0012】尚、可動ルーバー式ダンパ15は前記構成
に限られるわけではなく、複数方向の面に可動ルーバー
式ダンパ15を設置し個別に開度を制御する機構を備え
ていればよい。更に、雪による吸気フィルタの目詰まり
を解消する際には、対象となる吸気フィルタの前面に設
置された可動ルーバー式ダンパ15を閉鎖すれば、より
効果的に吸気フィルタに付着した雪を溶かすことが可能
となる。
【0013】例えば、かかる状態で前記融雪用ノズル付
配管30のノズルからブロータンク排水を噴口或いは高
温気体を噴出するようにする。ブロータンク排水を利用
することにより、プラント設備の効率を減ずることなく
除雪等が可能となる。
【0014】また、図1のように、ガスタービンのある
面より、下方に空気取入室11が配置されるようなガス
タービン設備(或いはコンバインドサイクルプラント)
では、空気取入室11の周囲の地面は、吸気フィルタ1
2のある空気取入室11から周囲に離れるに従って低く
なるような勾配を施すことが好ましい。
【0015】そして、ブロータンク26からの温排水を
導ことにより、吸気フィルタ12の面の周囲が雪で塞が
れて必要十分な空気を取り入れられなくなることを抑制
することができる。
【0016】更に、吸気取入室11周囲の積雪を抑制す
ることにより、吸気フィルタ12への着雪等を低減でき
るので、着雪等により吸気フィルタが目詰まりし、取り
込む空気量が減少することを併せて抑制できるので、積
雪量が多い地方に設置されるガスタービン設備であって
も、安定した運転ができる。更にその際、別置の加熱装
置等を設置しなくても良いので効率のよいプラントがで
きる。
【0017】また、第1の実施例のルーバー式ダンパと
共に設置する場合、例えば、風上側の空気取入面である
吸気フィルタ面側の可動ルーバー式ーダンパ15を閉
じ、風下側の面の可動ルーバー式ダンパ15を開けて吸
気と取り込みコンバインドプラント設備を運転する。
【0018】そして、例えば、係る運転状態になったと
き、ノズル付融雪用配管30のノズルから高温水や高温
空気を噴出する。
【0019】これにより、可動ルーバー式ダンパ15を
閉じた側(或いは開度の小さい側)の吸気フィルタ面に
おいて、風上の風雪の厳しい条件にさらされて、フィル
タ面に付着した雪を除去すると共に、可動ルーバー式ダ
ンパ15を開している側(或いは開度の大きい側)の吸
気フィルタ面に付着する雪を抑制して、運転に必要な吸
気量を確保し、良好な吸気を確保でき、機器の健全性を
確保しつつプラントの運転が維持できる。
【0020】また、空気取入室11に屋根及び複数面を
備える可動ルーバー式ダンパ15付き壁を敷設すると、
空気取入室11に直接雪が吹き込むことを抑制でき、着
雪をより低下できる。
【0021】又、ガスタービン発電設備が停止時には、
全面の可動ルーバー式ダンパ15を閉鎖することによ
り、ガスタービン発電設備が停止中でかつ降雪時に雪が
空気取入室11に侵入することを防止できる。これによ
り、次回起動時には可動ルーバー式ダンパ15を開とす
るように制御して運転することにより、円滑な起動が可
能となる。
【0022】第2の実施例を以下に説明する。第2の実
施例は、排熱回収ボイラ18のドラムブロー水を集めた
ブロータンク26の排水を減温器27にて例えば、60
〜80℃程度に減温した温排水を融雪用埋設配管28,
屋根13の裏面に設置された融雪用配管29或いは吸気
フィルタ12近傍の融雪用ノズル付配管30へ、或いは
それぞれ並行に通水し、各部の融雪を行う。融けた雪は
側溝32により排水される。
【0023】上記ブロータンク26からの排水量はガス
タービン発電設備の規模により異なるが、ガスタービン
発電設備の排水としては量が多く、温度も高い。更にガ
スタービン発電設備の運転中には常時排水される。した
がってブロータンク26の排水を利用することにより、
空気取入室11周囲を効果的に融雪し、降雪時において
も所定量の空気をガスタービン6へ供給することが可能
である。そして、ブロータンク26の排水を利用するこ
とにより、ガスタービン発電設備の排熱を有効に利用で
きる。ガスタービン発電設備の発電効率を減じることが
なく、かつ融雪専用の別設の熱源を必要としない円滑に
除雪が可能となる。
【0024】特に、本発明における下方吸気型ガスター
ビン発電設備ではブロータンク26から融雪用温排水を
空気取入室11へ供給した場合、空気取入室11と排熱
回収ボイラ18が近接した構造となっている為、供給途
中における温排水の放熱量が小さくできる。加えて比較
的少量の設備で空気取入室11への供給ルートを構築す
ることが可能となる。
【0025】又、融雪用埋設配管28や屋根13の裏面
に設置された融雪用配管29へ上記ブロータンク26の
温排水を通水させて融雪する。屋根13部に圧力センサ
を設置し、屋根に積った雪の荷重を検出しておけば、所
定の荷重より大きくなったら調節弁31を操作すること
により適時、降雪量に応じた温排水を通水することが出
来る。
【0026】また、ブロータンク26の温排水を融雪用
ノズル付配管30に供給する。
【0027】これにより、プラント設備の効率を減ずる
ことなく、除雪等を抑制し、安定したプラント運転が可
能となる。
【0028】前述のように、実施例1の可動ルーバー式
ダンパ15と併せて用いると、風雪を伴う寒冷地での更
なる安定運転が得られる。
【0029】又、吸気フィルタ12近傍には差圧計測用
センサが設置されて、吸気フィルタ12には空気中の塵
埃付着による目詰まりの経年変化を測定する場合、降雪
時に圧力損失が経年変化以上の増加を示した場合には、
雪の付着による目詰まりと判断し、融雪対象となる吸気
フィルタ12前面の可動ルーバー式ダンパ15を閉鎖
し、融雪用ノズル付配管30へ温排水を通水し、吸気フ
ィルタ12へ温排水を噴射することにより融雪する。
【0030】空気取入室11周囲で溶けた雪は、地面の
勾配により側溝へ導かれ、雨水排水系統により処理され
る。
【0031】ブロータンク26の排水等各機器の温排水
が不足している場合、温排水を各部の融雪に使用する配
管へ並行に通水する代わりに、ある部分の融雪を行った
温排水を別の部分の融雪に再利用することも可能であ
る。
【0032】図3は、第3の実施例を示す。本実施例は
ガスタービン排ガスを熱源とする温排水を空気取入室1
1周囲の融雪用埋設配管28と吸気フイルタ12近傍の
融雪用ノズル付配管30の配管を通水し、融雪用埋設配
管28通過後の温排水を屋根13の融雪に利用する。
【0033】降雪量が小さく、空気取入室11近傍の地
上の融雪に利用した融雪用埋設配管28通水後の温排水
温度が充分高く、屋根13上の融雪に直接利用できる場
合には、融雪用埋設配管28通水後の温排水をそのまま
融雪用配管29へ導き、屋根13の融雪に使用する。
【0034】また降雪量が大きく、融雪用配管29通過
後の温排水温度の低下が著しい為、直接、融雪用埋設配
管28通過後の温排水を屋根13上の融雪に再利用出来
ない場合には、ガスタービン6の排気を高温熱源とし、
調節弁31により降雪量にあわせた温排水の通水量と温
度の調節後、融雪用配管29に通水して屋根13上の融
雪に使用する。ガスタービン6による温排水の加温を例
えば下記の方法により行う。
【0035】第1は、図3に示すとおり温排水を通水す
る配管を排気ダクト17中を通し、排気ダクト17中に
て熱交換させる。
【0036】第2は、ガスタービン6の排気を排気ダク
ト17から抽気し、空気取邪室11近傍に設置した熱交
換器の高温熱源として利用し、上記熱交換器にて加温す
る。このように、排気ダクト17中の排気を高温熱源に
利用した場合、ガスタービンの効率低下を抑制しつつ除
雪ができる。本発明のガスタービン発電設備では空気取
入室11と排気ダクト17が近接した構造となっている
為、比較的少量の設備で温排水の加温を行う系統を構築
することが可能である。
【0037】又、ガスタービン設備では、排熱回収ボイ
ラ18にて発生した蒸気を抽気し、所内用蒸気として蒸
気タービンの駆動用以外の目的に使用する場合がある。
上記の場合には、この所内用蒸気を直接あるいは減温し
て融雪に利用することも可能である。
【0038】排熱回収ボイラ18上部にあるドラムにて
蒸気と水に分離された水のうち、降水管を通して蒸発器
に導かれる水を抽水し、直接あるいは減温して融雪に利
用することも可能である。
【0039】所内用蒸気あるいは降水管中に流れる水を
利用すれば、融雪専用の熱源を必要としない。また、機
器の構造を大きく変更する必要がなく、配管の取合いを
考慮するだけで融雪用温水の供給源を確保することがで
きる。
【0040】本構造を可動ルーバー式ダンパ15を備え
る第1の実施例における融雪用ノズル付配管30の熱源
として利用することができる。
【0041】又、給水ポンプにて復水器5から排熱回収
ボイラ18に導かれるボイラ給水を融雪に利用すること
も可能である。融雪を必要とする空気取入室11は復水
器5と排熱回収ボイラ18の中間に位置しており、ボイ
ラ給水の利用は配管敷設の面で利点を有しており、かつ
給水ポンプの利用により融雪専用のポンプ設置が不要と
なる効果がある。
【0042】図4は第4の実施例を示し、融雪用ノズル
付配管30の排熱回収ボイラ18より取出したガスター
ビン6の排出ガスを通気し、ノズルから雪及び霜に排気
を噴射することにより吸気フィルタ12に付着した雪及
び霜が融かし、吸気フイルタ12の雪及び霜による目詰
まりを解消する。
【0043】尚、排水ガスの一部を再循環する位置は、
ガスタービン6の出口または下流の排熱回収ボイラ18
の一部から再循環させても良く、適宜選択可能である。
【0044】排ガスの一部を圧縮機の取入空気と共に圧
縮機内に導入する。一方その一部を融雪用ノズル付配管
30に導く。本発明におけるガスタービン発電設備にお
いては、空気取入室11と排気ダクト17が近接してい
る為、融雪用空気の供給配管及び配管用断熱材等の物量
増加による建設コストの上昇を小さく抑えることが可能
となることから、融雪用空気としてガスタービンの排気
を取出す場所としては、排気ダクト部が適している。ま
た、排熱回収ボイラ18から再循環させる場合にも、本
発明におけるガスタービン発電設備では吸気フィルタ1
2のある空気取入室11は排熱回収ボイラ18と空気圧
縮機との中間に位置しており、融雪用空気の供給系統設
置に必要な物量増加による建設コスト増加への影響を小
さく抑えることが可能である。本構造を可動ルーバー式
ダンパ15を備える第1の実施例における融雪用ノズル
付配管30の噴出気体として用いることができる。
【0045】図5は第5の実施例を示す。第5の実施例
は、融雪用ノズル付配管30に通気する空気を、ブロー
タンク26や排熱回収ボイラを熱源として熱交換器にて
加温後、ノズルから雪及び霜に融雪用空気を噴射するこ
とにより吸気フィルタ12に付着した雪及び霜を融か
し、吸気フィルタ12の雪及び霜による目詰まりを解消
する。
【0046】上記融雪用空気の加温方法としては、融雪
用空気を通気する配管を排熱回収ボイラ18排気通路内
に通し、排気通路内にて熱交換させることにより加温す
ることができる。又は、排熱回収ボイラ18の下流側の
排気通路に融雪用空気を供給するようにしても良い。
【0047】又は上記融雪用空気の加温方法としては、
ガスタービン6の排気を排気通路から抽気し、吸気フィ
ルタ12近傍に設置した熱交換器の高温熱源として利用
し、上記熱交換器にて加温するようにしても良い。
【0048】このように、ガスタービン6の排気を利用
して加温した空気を融雪用ノズル付配管30のノズルか
ら噴出して融雪することにより、融雪専用の熱源を必要
としない。加えて本発明におけるガスタービン設備にお
いては、空気取入室11と排気ダクト17が近接してい
る為、融雪用空気の供給配管及び配管用断熱材等の物量
増加による建設コストの上昇を小さく抑えることが出来
き、又シンプルな構造にすることができる。
【0049】ブロータンク26と減温器27の間、ある
いは減温器27の下流側に熱交換器を設置し、ブロータ
ンク26の排水と融雪用空気を熱交換させることにより
融雪用空気を加温するようにしても良い。図5は減温器
27の下流側に熱交換器を設置して熱交換する場合の例
を示す。上記の加温方法はブロータンク26の低級排熱
を有効利用することにより、本発明におけるガスタービ
ン発電設備の効率低下を招くことなく吸気フィルタ12
部の融雪を行うことが出来る。
【0050】例えば融雪用空気には、吸気ダクト10あ
るいは空気取入室11と壁14により囲まれた空間によ
りガスタービン6への供給空気を抽気して使用する。
【0051】上記ガスタービン6への供給空気を融雪用
空気に利用した場合には、融雪用空気の供給配管物量の
増加を小さく抑えることができる。また融雪用空気の取
入口を吸気ダクト10あるいは除雪用の壁14内に設置
することにより、取入口の雪による目詰まりを防ぐこと
ができ円滑な運転ができる。図5は吸気ダクト10内に
取入口を設置した例を示す。
【0052】又、建設時及びメンテナンス時に使用する
空気駆動の工具類へ空気を供給する為の所内用空気源設
備及び所内用空気配管を設置する場合がある。上記所内
用空気配管より融雪用空気を供給するようにすることも
できる。
【0053】上記所内用空気配管系統より融雪用空気を
供給した場合には、融雪専用の空気供給用コンプレッサ
を必要としない利点がある。
【0054】このように空気を加熱して供給するため排
ガスを直接供給するよりクリーンなガスを供給できる。
【0055】
【発明の効果】本発明により、雪を伴う風が吹きすさぶ
厳しい条件下でも安定して運転を継続できるガスタービ
ン設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における下方吸気方式コンバ
インドサイクルガスタービン発電設備の側面図。
【図2】本発明の一実施例における空気取入室周囲の共
通構成を示す拡大図。
【図3】本発明の一実施例における空気取入室周囲の側
面図。
【図4】本発明の一実施例における空気取入室周囲の側
面図。
【図5】本発明の一実施例における空気取入室周囲の側
面図。
【符号の説明】
1…タービン建屋、2…発電機、3…低圧蒸気タービ
ン、4…高圧蒸気タービン、5…復水器、6…ガスター
ビン、7…ガスタービン吸気室、8…排気ディフュー
ザ、9…架台、10…吸気サイレンサ・ダクト、11…
空気取入室、12…吸気フィルタ、13…屋根、14…
壁、15…可動ルーバー式ダンパ、16…排気サイレン
サ、17…排気ダクト、18…排熱回収ボイラ、19…
脱硝装置、20…高圧ドラム、21…中圧ドラム、22
…低圧ドラム、23…高圧ドラムブロー管、24…中圧
ドラムブロー管、25…低圧ドラムブロー管、26…ブ
ロータンク、27…減温器、29…融雪用埋設配管、2
9…融雪用配管、30…融雪用ノズル付配管、31…調
節弁、32…側溝、33…電動機、34…吸気ケーシン
グ、35…外気取入口、36…防雪フード、37…プレ
フィルタ、38…粒子フィルタ、39…加熱コイル、4
0…融雪ヒータ付部鳥網、14…ルーバー式ダンパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋熊 勝敏 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービンと、 該ガスタービンに導く空気を取り入れる空気取入室と、 を備えたガスタービン設備において、 前記空気取入室は、複数の向きに設置された空気取り入
    れ面を有し、 該空気取入面に対応して、空気の取入量を制御する空気
    流量調整装置を複数設置し、 該空気流量調整装置を、個別に制御する制御装置を備え
    る、ことを特徴とするガスタービン設備。 ・例えば、架台の上にガスタービンが設置され、架台の
    中をガスタービンに連絡する吸気ダクトが配置され、吸
    気ダクトに連絡し、架台の外に大気を取り入れる空気取
    入室が設置される。
  2. 【請求項2】請求項1のガスタービン設備において、 前記空気流量調整装置は、風向きに応じて個別に制御さ
    れることを特徴とするガスタービン設備。
  3. 【請求項3】ガスタービンと、 ガスタービンが設置される架台と、 ガスタービンに連絡し、架台内を通って配置される吸気
    ダクトと、 吸気ダクトに連絡して設置される空気取入室と、 ガスタービンからの排ガスが排気ダクトを介して供給さ
    れて、蒸気を発生する排熱回収ボイラと、を備えたコン
    バインドサイクルプラントにおいて、 前記空気取入室は空気を取入れる空気取入面を有し、 該空気取入面に設置され温水を噴出する温水噴出装置
    と、 前記排熱回収ボイラのブロー排水を温水噴出装置に導く
    経路と、を有することを特徴とするコンバインドサイク
    ルプラント。
  4. 【請求項4】ガスタービンと、 ガスタービンが設置される架台と、 ガスタービンに連絡し、架台内を通って配置される吸気
    ダクトと、 吸気ダクトに連絡して設置される空気取入室と、 ガスタービンからの排ガスが排気ダクトを介して供給さ
    れて、蒸気を発生する排熱回収ボイラと、を備えたコン
    バインドサイクルプラントにおいて、 前記空気取入室は周囲の地面に設置され、温水の供給さ
    れる埋設配管と、 コンバインドサイクルプラントから排出される温水を前
    記埋設配管に導く経路と、を有することを特徴とするコ
    ンバインドサイクルプラント。
  5. 【請求項5】請求項4のコンバインドサイクルプラント
    において、 前記温水は、排熱回収ボイラのブロー排水であることを
    特徴とするコンバインドサイクルプラント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016080588A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 三菱重工業株式会社 冷却装置および原子力設備

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JP2016080588A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 三菱重工業株式会社 冷却装置および原子力設備

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