JPH11286320A - 粉末回収装置 - Google Patents

粉末回収装置

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JPH11286320A
JPH11286320A JP8628498A JP8628498A JPH11286320A JP H11286320 A JPH11286320 A JP H11286320A JP 8628498 A JP8628498 A JP 8628498A JP 8628498 A JP8628498 A JP 8628498A JP H11286320 A JPH11286320 A JP H11286320A
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JP
Japan
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powder
belt conveyor
scraper
scraping
weight
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Withdrawn
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JP8628498A
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English (en)
Inventor
Manabu Soma
学 相馬
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送量が増加しても、十分な排出量を確保す
ることができ、しかも押圧のために特別なエネルギーの
供給を必要とすることがない、簡単な構造の粉末回収装
置を提供する。 【解決手段】 2個のロール間に張設されたベルトコン
ベア(2)上の粉末(3)を掻き取り具(5)により掻
き落して捕集する粉末回収装置において、掻き取り具
(5)を、方形櫛歯状の2枚の掻き取り板が、重量スペ
ーサを介して平行かつ両方の歯と間隙が互い違いになる
構造とし、これがベルトコンベア(2)の進行方向に対
向して傾斜して配置されたスライダー(6)に、自重に
よりベルトコンベア表面に常時接触するように取り付た
粉末回収装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトコンベアに
より搬送されてくる粉末を効率よく掻き取って、作業を
能率よく行うための粉末回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、乾燥炉用ベルトコンベア、運
搬用ベルトコンベアなどで搬送されてくる粉末をベルト
コンベアから除去するには、接触式、水洗式、回転ブラ
シ式などの装置が用いられているが、最も汎用されてい
るのは、ゴムのような柔軟な部片を貼り付けた板を固定
し、これをベルトコンベア表面に接触させて掻き落とす
装置である。
【0003】図7は、その中の1例を示す側面図であっ
てベルトコンベア2により搬送された粉末3はベルトコ
ンベアローラ1により反転する際にそのほとんどは自然
落下するが、一部はベルトコンベア表面に付着したまま
移動するので、これをベルトコンベアローラ1の下方に
支持され、ベルトコンベア表面に接触した掻き取り板4
で掻き落とす構造を有するものである。
【0004】図8は、別の例を示す斜視図であって、鋸
歯状の掻き取り板4をベルトコンベア2の上部表面に配
置し、先端を接触させながらベルトコンベアの進行方向
と直角に往復させ、ベルトコンベア上の粉末3を脱離さ
せる構造を有するものである。
【0005】図9は、さらに別の例を示す側面図であっ
て、ベルトコンベアの進行方向に対し傾斜させ、かつコ
ンベアローラの曲率に適合した接触面をもつ掻き取り部
材をベルトコンベア表面に押し付け、粉末を掻き落とす
構造を有するものである。
【0006】しかしながら、図7に示す装置は、常時掻
き取り板がベルトコンベア表面に接触しているため、長
期間にわたって作業を継続すると、接触部が摩耗し、隙
間を生じ粉末の掻き取りが不完全になるし、これを防ぐ
ために押し付ける力を増加させるとベルトコンベアの移
動が阻害される上に駆動エネルギーの損失が大きくな
り、またゴムなどの削り屑が混入し、粉末の汚染を生じ
るという欠点がある。
【0007】次に、図8に示す装置は、鋸歯状掻き取り
板の開口部が上方にいくほど形さい狭くなっているた
め、粉末の搬送量が増えた場合、十分な排出量を確保す
ることができない上、ベルトコンベア表面との接触が点
接触であるため、先端部分の摩耗が著しいという欠点が
あるし、掻き取り板がベルトコンベアの進行方向と直角
に往復運動しているため、搬送速度が大きくなると、そ
の往復運動も大きくしなければならず、粉末の通過が阻
止され、流れの渋滞をもたらすという欠点があった。
【0008】さらに、図9に示す装置は、掻き取り部材
をベルトコンベアの進行方向に対し傾斜し、かつベルト
コンベアローラの曲率に適合した構造に加工するための
煩雑さを伴う上に、その加工精度を確保したり、取り付
け用のユニット形成を慎重に行わなければならない点で
コスト高になるのを免れないという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のベルトコンベアで搬送された粉末の除去装置がも
つ欠点を克服し、搬送量が増加しても、十分な排出量を
確保することができ、しかも押圧のために特別なエネル
ギーの供給を必要とすることがない、簡単な構造の粉末
回収装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ベルトコン
ベアにより搬送されてくる粉末をベルトコンベアから脱
離させ、回収する装置について、種々研究を重ねた結
果、掻き取り具を方形櫛歯状の2枚の板を、歯と間隙と
が互い違いになるように平行に配置するとともに、掻き
取り具に重錘を嵌挿し、その歯を自重でベルトコンベア
表面に押し付ける構造とすることにより、粉末の搬送量
が増大しても、滞留を生じない程度に十分な排出量を確
保することができ、しかも掻き取り具の押圧に外部から
の力を必要とせず、したがって歯の摩耗を抑制しうるこ
とを見出し、この知見に基づいて、本発明をなすに至っ
た。
【0011】すなわち、本発明は、2個のロール間に張
設されたベルトコンベア上の粉末を掻き取り具により掻
き落して捕集する粉末回収装置において、掻き取り具
を、方形櫛歯状の2枚の掻き取り板が、重量スペーサを
介して平行かつ両方の歯と間隙が互い違いになる構造と
し、これがベルトコンベアの進行方向に対向して傾斜し
て配置されたスライダーに、自重によりベルトコンベア
表面に常時接触するように取り付けられていることを特
徴とする粉末回収装置を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に従って本発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明装置の要部を説
明するための略解側面図であって、2個のローラ1,
1′(1のみ示す)の間に張設されたベルトコンベア2
の表面に担持された粉末3は、スライダー6に保持され
た掻き取り具5により掻き落され、容器7に捕集され
る。
【0013】図2は、掻き取り具5を構成する方形櫛歯
状の掻き取り板8の側面図、図3は、2枚の掻き取り板
8,8′により構成された掻き取り具5の下面図、図4
は、その正面図である。
【0014】これらの図において、2枚の掻き取り板
8,8′はそれぞれ方形櫛歯状の開口部a,…と、所定
の間隔の非開口部b,…とを有しており、両者は平行に
配置されている。この一方の掻き取り板8と他方の掻き
取り板8′との開口部aと非開口部bとは、互い違いに
なるように配置され、前者の開口部a,…は、後者の非
開口部b′,…に対応する位置に、また前者の非開口部
b,…は後者の開口部a′,…に対応する位置に取り付
けられている。これらの2枚の掻き取り板8,8′の間
のスペーサ9は、重錘自体で構成するか、あるいは所定
の材料に重錘を埋め込んだ重量スペーサで形成されてい
る。
【0015】この掻き取り具5は、スライダー6によ
り、ベルトコンベアの進行方向に対向して傾斜した状態
で、その自重によりベルトコンベア表面に常時接触させ
て支持されている。この傾斜の程度は、ベルトコンベア
ローラ1の回転軸の上方垂直面からベルトコンベアの進
行方向に15°ないし75°、好ましくは35°ないし
55°の範囲内で選ばれる。この傾斜角が15°よりも
小さいとベルトコンベアに負荷がかかり、流れ不良や蛇
行の原因になるし、75°よりも大きいと圧力不足によ
る掻き取りもれを生じる。
【0016】また、前記の重量スペーサ9は掻き取り具
が、方形櫛歯先端に0.1〜0.3kg/cm2の圧力
に印加しうるように選択するのが有利である。この圧力
が0.1kg/cm2よりも小さいと、掻き取りが不十
分になるし、また0.3kg/cm2よりも大きいとベ
ルトコンベアの損傷や、掻き取り具の歯の摩耗が著しく
なる。掻き取り板8,8′における形状は、必ずしも正
確な方形である必要はなく、部分的に円弧状、波状にな
っていてもよい。
【0017】次に図5は、本発明装置の掻き取り具5の
取り付け状態を示す斜視図、図6は、このような掻き取
り具において、ベルトコンベア上の粉末が通過する流れ
を説明するための模式図である。このような掻き取り具
5が取り付けられた本発明装置においては、図6の矢印
で示された方向に粉末が移動するために、搬送量が大き
くなっても滞留を生じることなく、円滑に粉末を回収す
ることができる。
【0018】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。
【0019】実施例1 縦3cm、横3cmの開口部5個を6.2cmの間隔で
有する方形櫛歯状掻き取り板2枚を開口部と非開口部と
が互い違いになるように平行に配列し、重錘を含むスペ
ーサで連結して、幅4cm、長さ40.3cmの掻き取
り具を作成した。このものの合計重量は4.2kgであ
り、歯の部分にかかる荷重は0.1kg/cm2であっ
た。ベルトコンベアにより、初期水分8.09重量%、
温度35℃のフェライト材料粉末1000kgを、幅3
0cm、厚さ1cm、搬送速度19.5cm/秒、粉末
流量585cm3/分で運搬し、上記の掻き取り具を傾
斜角度を変えて取り付けた装置を用いて回収し、未回収
粉末の重量を測定した。この回収時における粉末中の水
分は、7.74重量%、粉末温度は25℃であった。こ
のようにして得た結果を表1に示す。
【0020】比較例 図7に示す従来の装置において、先端にゴムを貼り付け
た掻き取り板を、135°での角度で取り付けたものを
用い、粉末の回収を行った。この結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】この表から分るように、同じ傾斜角度で取
り付けた場合、従来の掻き取り板では約20kgの未回
収粉末を生じたのに対し、本発明装置を用いると、未回
収粉末の量は0.014kgと減少した。また、歯に印
加される圧力が0.1kg/cm2ないし0.3kg/
cm2の範囲内では、傾斜角度35〜55度の範囲内で
最も未回収重量が減少した。
【0023】実施例2 実施例1と同じ装置を用い、月14トンの生産を1年間
継続したところ、合計生産量168トンにつき、未回収
重量は2.4kgであった。これに対し、比較例の装置
では3トン以上の未回収重量が発生した。またフェライ
ト粉末材料中の水分を1%蒸発させるのに要する熱量
は、約7100kcalであるが、本発明装置を用いた
場合は、当初の粉末中の水分8.09%が7.03%に
低下し、熱量を節約することができた。さらに、本発明
の回収装置においては、上記の期間中、歯の摩耗による
変換作業は必要とされなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明装置によると、外からの圧力を印
加することなく、掻き取り具の自重を利用して、しかも
粉末の流れを滞留させずに、効率よくベルトコンベア上
の粉末を回収することができる上、従来必要とされてい
た隙間の調整、圧力の調整などの保守管理を省略しうる
という利点がある。さらに、作業工程中に生じる熱によ
り、粉末の水分を蒸発させることができ、冷却及び乾燥
が促進されるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の要部の略解側面図。
【図2】 掻き取り板の側面図。
【図3】 掻き取り具の下面図。
【図4】 掻き取り具の正面図。
【図5】 本発明装置の掻き取り具の取り付け状態を示
す斜視図。
【図6】 掻き取り具における粉末の流れを示す模式
図。
【図7】 従来例の側面図。
【図8】 別の従来例の側面図。
【図9】 さらに別の従来例の側面図。
【符号の説明】
1 ベルトコンベアローラ 2 ベルトコンベア 3 粉末 4,8,8′ 掻き取り板 5 掻き取り具 6 スライダー 7 捕集容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個のロール間に張設されたベルトコン
    ベア上の粉末を掻き取り具により掻き落して捕集する粉
    末回収装置において、掻き取り具を、方形櫛歯状の2枚
    の掻き取り板が、重量スペーサを介して平行かつ両方の
    歯と間隙が互い違いになる構造とし、これがベルトコン
    ベアの進行方向に対向して傾斜して配置されたスライダ
    ーに、自重によりベルトコンベア表面に常時接触するよ
    うに取り付けられていることを特徴とする粉末回収装
    置。
  2. 【請求項2】 掻き取り具が、方形櫛歯先端に0.1〜
    0.3kg/cm2の圧力を印加しうる重量を有する請
    求項1記載の粉末回収装置。
  3. 【請求項3】 掻き取り具の傾斜角がローラの中心軸か
    ら垂直な方向に対し、35度ないし55度の範囲にある
    請求項1又は2記載の粉末回収装置。
JP8628498A 1998-03-31 1998-03-31 粉末回収装置 Withdrawn JPH11286320A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20050607