JPH1128616A - 筒状体の加工用治具及び加工方法 - Google Patents

筒状体の加工用治具及び加工方法

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JPH1128616A
JPH1128616A JP20255197A JP20255197A JPH1128616A JP H1128616 A JPH1128616 A JP H1128616A JP 20255197 A JP20255197 A JP 20255197A JP 20255197 A JP20255197 A JP 20255197A JP H1128616 A JPH1128616 A JP H1128616A
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JP20255197A
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Kenji Jitsuhara
憲二 實原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状体の周面に沿って移送させながらその加
工を行なう加工装置を、所定の加工位置に案内させるこ
とにより、加工効率を向上させると共に、加工位置の設
定を容易にする。 【解決手段】 筒状体の内周面の軸方向及び周方向に接
当固定させる支持体に、加工装置に係合させるガイド部
材を設ける。また、該ガイド部材に一の加工装置を係合
させて該筒状体の加工後、該ガイド部材に該一の加工装
置に替えて他の加工装置を係合させて加工させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管などの筒状の
被加工物を切削、研削、溶断などの加工を行なう際に使
用する治具の改良及び該治具を利用した加工方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ガス管や各種プラントなどの配管におい
ては、鋼管を順次溶接して連結されている。鋼管の連結
部分の溶接を行なう場合には、これに先立って母材の溶
接すべき面を削り取るいわゆる開先加工が施される。こ
の開先に溶着金属を埋め込ませることにより、接触面積
を大きくして溶接部分の強度を高くするためであり、特
にガス管の場合には極めて高い開先加工の精度が要求さ
れる。開先加工は、通常フライスや旋盤などによる切削
加工の他、グラインダなど研削加工によって行われてい
る。
【0003】また、本発明者が先に開発したものとし
て、筒状体の端部に沿って移送させながら加工する装置
がある。これは、特開平7−51933号公報に開示さ
れているように、回転駆動用モータで回転駆動される移
送ドラムと、バネで該移送ドラム方向に付勢され該移送
ドラムとの間で被加工物を挟み付ける押圧体と、該被加
工物の端面加工用工具とによって構成したものである。
この装置によれば、被加工物の端面形状が真円でなけれ
ばならない旋盤等による加工に比し、移送ドラムで装置
本体を被加工物に沿って移送させながら加工するため、
端面形状を問わず加工精度を極めて高くできる利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼管な
どの筒状体の加工においては、単なる切断にしてもその
切断面を該筒状体の中心軸に対して直角や所定の角度に
しなければならない問題がある。特に、開先加工の場合
には他の筒状体との接合を目的としているため、加工面
を所定の角度にしなければならない必要性が高くなる。
つまり、加工面を正確な角度に加工しなければ、連結す
る筒状体との接合部分に隙間が生じ、精度の高い開先加
工を施しても溶接できなかったり溶接不良となるからで
ある。このため、従来ではグラインダなどで手作業で修
正しているのが現状であり、かなりの手間を要してい
た。例えば、鋼管の埋設作業では現場合わせの場合がほ
とんどであり、接続箇所毎にその接合面を所定の角度に
加工しなければならず、劣悪な作業環境下でかなりの労
力を費やさなければならなかった。
【0005】また、筒状体の加工面を所定の角度に仕上
げる場合においては、その加工の前の段階である程度そ
の角度に形成しておかなければ、加工に著しく時間が費
やされてしまう問題がある。例えば、筒状体の周面に沿
って移送させながら切削加工する加工装置では、一回の
切削で精々数mm程度しか削ることができず、加工前の角
度と異なった角度に加工しようとすると、筒状体の周面
を一周させても僅かに一部分が切削されるだけである。
このため、所定の角度になるまでには、筒状体の周面を
相当回数回動させなければならず、かなりの時間を要し
てしまうことになり、加工装置の能力を充分発揮させる
ことができない問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記問
題に鑑みさらに鋭意研究の結果、本発明を成し得たもの
であり、その特徴とするところは、物の発明にあって
は、被加工物である筒状体の周面に沿って移送させなが
ら加工させる加工装置を、所定の加工位置に案内させる
ための装置であって、該筒状体の内周面の軸方向及び周
方向に接当固定することにより該筒状体の中心軸に対し
て所定の角度に設けられる支持体に、該加工装置に係合
させるガイド部材を設けたこと。或いは被加工物である
筒状体の周面に沿って移送させながら加工させる加工装
置を、所定の加工位置に案内させるための装置であっ
て、該筒状体の内周面の軸方向と周方向に接当固定する
ことにより該筒状体の中心軸に対して所定の角度に設け
られる支持体と、該支持体の放射方向に弾性体で付勢支
持された複数のリング支持体と、該加工装置に係合させ
るもので複数の該リング支持体に架け渡して支持される
リング部材とによって構成したことにある。
【0007】また、方法の発明にあっては、被加工物で
ある筒状体の周面に沿って加工装置を移送させながら加
工する場合において、該加工装置を係合させることによ
り所定の加工位置に案内させるガイド部材を備えた支持
体を、該筒状体の内周面に接当固定し、該ガイド部材に
一の加工装置を係合させて該筒状体の加工を行った後、
該ガイド部材に該一の加工装置に替えて他の加工装置を
係合させて加工することにある。
【0008】ここで、本明細書中でいう「加工装置」と
は、鋼管など被加工物である筒状体の内周面(及び外周
面)に沿って移送しながら該筒状体の溶断、切削、研磨
等の加工を行なうための装置をいう。加工用工具として
は、例えば切削用のミリングカッタやグラインダ、或い
はガス切断用のトーチなどである。加工装置は、モータ
などによって加工装置本体を走行させるいわゆる自走式
のものの他、人力で移送させる構造のものでもよい。加
工装置を筒状体の周面に沿って移送させるとは、筒状体
に接当させながら移送させるだけでなく、後述するガイ
ド部材やリング部材に固定して筒状体から離反した状態
で移送させる場合も含むものとする。
【0009】「筒状体」とは、金属製の円筒状部材であ
って所定長さに溶断したり、端面を切削若しくは研削加
工するための被加工部材をいう。これの加工としては、
例えばガスやカッタなどによる切断加工、溶接する場合
の開先加工や溶断した後の仕上加工などである。本発明
治具や本発明方法が利用できる筒状体は、φ100mm以
上の内径を有する中空パイプのような円筒状のものであ
ればよいが、この場合必ずしも真円である必要はない。
加工面の角度は、筒状体の中心軸に対して直角にする
他、所定の角度に傾けて加工する場合も含むものとす
る。また、鋼管などの場合は、内周面の軸方向に突出し
たシームが存在するものがある。このようなシームによ
って加工装置の移送に支障が生じる場合には、これをグ
ラインダー等で削ったり、シームの厚みをカバーする厚
みの鉄板等を筒状にして、該シームを挟み付けるように
鋼管の内周面に設け、該シームによる段差を無くすよう
にすればよい。
【0010】「支持体」とは、筒状体の内周面の軸方向
と周方向に接当させて固定することによって、固定時に
該筒状体の中心軸に対して所定の角度になるように構成
したものをいう。これは、筒状体の周方向だけでなく軸
方向にある程度の長さをもって接当させることにより、
支持体の筒状体に対する取付角度が一定となるようにす
るためである。この場合の所定の角度とは、例えば支持
体全体の中心軸や該支持体の一の部材の中心軸が、筒状
体の中心軸と合致若しくは平行になるようにする場合で
ある。勿論、これ以外の予め設定した角度でもよい。こ
のため、加工装置に係合させるガイド部材やリング支持
体を、この支持体に設けることにより、加工装置による
加工面を設定通りの角度にすることが可能となる。例え
ば、筒状体の中心軸と合致若しくは平行となるように支
持体及びガイド部材やリング支持体を設けることによ
り、筒状体の中心軸に対して直角の加工面が得られる。
支持体の構造としては、例えば支持体の軸方向にネジ部
材を設け、これを回転させることによりこれに螺合した
伸縮アームなどを上下動させることで被加工物の内周面
に突っ張らせたり、解除させるようにする。この他、リ
ンク機構や油空圧のシリンダ等を利用して固定させる構
造のものでもよい。
【0011】また、支持体としては種々の内径の異なる
筒状体に装着させた場合でも、これに設けたガイド部材
やリング支持体が所定位置に位置するようにするのが好
ましい。つまり、本発明の目的からガイド部材やリング
支持体の中心や回転中心が、できるだけ筒状体の中心軸
上やその近傍に位置させるのが望ましいためである。こ
の目的を達成する手段として、例えば支持体の筒状体内
周面に接当する部分に所定の厚みのスペーサ等を設けた
り、取り外すことによって行なう。
【0012】「ガイド部材」とは、加工装置を係合させ
ることによって該加工装置を所定の加工位置に案内させ
るための部材であり、筒状体の内周面に固定される支持
体に設けられるものをいう。このガイド部材としては、
例えば円板、リング、アーム状などである。ガイド部材
は、これ自体可回転若しくは可回動に支持したり、モー
タなどで回転駆動させる他、円板やリングなどの場合に
は固定してもよい。ガイド部材と加工装置との係合は、
加工装置の一部をガイド部材に接当、固定、連結させる
他、別体の連結部材を利用して接当、固定、連結させる
ようにしてもよい。ガイド部材に係合させる加工装置を
取り替えて他の加工を行わせる場合には、加工装置によ
って加工位置が異なる。この場合には連結部材の加工装
置への取り付け位置で調整したり、連結部材の長さを調
整できる構造としてもよい。ガイド部材を可回転に設け
た場合や回転駆動させる場合には、通常ガイド部材の一
部に加工装置に連結させる連結部を設ける。また、ガイ
ド部材が固定された場合には、連結具としてガイド部材
に転動させるローラなどを利用する。
【0013】支持体への取り付け角度としては、筒状体
によっては直角以外の加工面に形成する必要があるた
め、支持体に所定の角度で設けるようにしたり、支持体
自体を筒状体に所定の角度に取り付けるようにしてもよ
い。この他、角度調節可能に支持体に設けるようにして
もよい。角度調節可能に設けるには、例えばガイド部材
と支持体とをピンで軸支したり、一方に球面状の凹部、
他方に球面状の凸部を設けて組み合わせる場合などであ
る。また、ガイド部材の加工装置に連結する部分をバネ
などの弾性体で放射方向に付勢支持する構造としてもよ
い。連結部分を弾性体で付勢支持することにより、ガイ
ド部材の中心軸が円筒体の中心軸から離反していても、
これをカバーして案内部材として正確に機能させること
ができる。また、円筒体自体が真円でない場合にも極め
て有効となる。
【0014】「リング支持体」とは、支持体の放射方向
に弾性体で付勢支持して複数設けられるもので、後述す
るリング部材をこれに架け渡して支持する部材をいう。
リング部材の支持としては、固定や回動可能に支持する
他、モータ等を動力源としてチェーン駆動させるように
してもよい。このため、リング支持体は、リング部材を
複数の弾性体で外方若しくは内方に付勢支持する構造の
ものであって、前述したガイド部材の付勢支持のように
機能するものであればよい。リング支持体としては、例
えばアーム状の部材を複数放射方向に設け、これらの先
端部分にリング部材を架け渡して支持させる。この場合
には、弾性体を外方に付勢させるように設けるが、支持
体に弾性体で内方に付勢したリング支持体を設け、これ
らの間にリング部材を架け渡すようにしてもよい。
【0015】リング支持体も支持体に角度調節可能に設
けるようにしてもよい。この場合、リング支持体全体を
支持体に角度調節可能に設ける他、一部を角度調節可能
に設けるだけでもよい。これは例えば、支持体に固定し
たリング支持体の軸を中心として回動可能に他のリング
支持体を設ける場合である。
【0016】「リング部材」とは、加工装置に連結する
もので、リング支持体に架け渡して設ける環状部材をい
う。リング部材としては、パイプやチャンネル等の型材
などをベンダー等で環状に曲げたものや、環状に打ち抜
いたものなどである。リング部材への加工装置の連結手
段は、前述したガイド部材の場合と同様でよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す発明の
実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は本発明に係る加工用治具1の実施の
形態の一例を示すもので、筒状体の内周面の軸方向と周
方向に接当固定させる支持体2に、加工装置を係合させ
ることによって該加工装置を所定の加工位置に案内させ
るガイド部材3を設けたものである。図では、ガイド部
材3を支持体2に取り付ける状態を示している。支持体
2は、2つの支持板21の間に右ネジと左ネジを刻設し
たネジ部材22を可回転に設け、ネジ部材22を回転さ
せることにより、各ネジ部に螺合させた作動部23をネ
ジ部材22の軸方向に移動させるものである。そして、
支持板21にその放射方向に摺動可能に支持した伸縮ア
ーム24とこの各作動部23を連結体25で連結して、
該伸縮アーム24を上下動させる構造である。
【0019】また、各支持板21には夫々2本の固定ア
ーム26が設けられ、これの長さによって筒状体内部で
の支持体2の位置が決定される。本例では、外径φ75
0でt18の鋼管4に対し、固定アーム26の半径方向
の長さを357mmとすることによって、該支持体2のネ
ジ部材22の中心軸と筒状体の中心軸が合致するように
設定している。内径が異なる他の鋼管4に対応させる場
合は、固定アーム26と鋼管4の内周面との間に所定の
厚みのスペーサー等を介在させるようにすればよい。こ
の他、固定アーム26を伸縮させる構造としてもよい。
【0020】図2は図1に示した加工用治具1の使用状
態の一例を示すもので、鋼管4の中にこの加工用治具1
を挿入し、所定の位置で支持体2のネジ部材22を回動
させて伸縮アーム24を伸ばし、先端を該鋼管4の内周
面に接当させて固定する。この状態で、ネジ部材22と
支持板21の中心軸が鋼管4の中心軸に合致し、該支持
板21に取り付けたガイド部材3の前面が鋼管4の中心
軸に対して直角の面となる。従って、このガイド部材3
の前面に加工装置である端面切削装置5を接当させなが
ら自走させることによって、中心軸に対して直角の加工
面が得られるこのになる。本例に示す端面切削装置5
は、モータを内蔵した移送ドラム51を回転させて、鋼
管4の周面に沿って周回する構造のもので、該移送ドラ
ム51を鋼管4に押圧させる押圧ドラム52、鋼管4の
端面の加工工具であるエンドミル53を備えている。
【0021】ガイド部材3としては、図3(a)に示す
ようにその周面で案内させるものでもよい。この場合に
は端面切削装置5に連結部材6を設けてガイド部材3に
係合させるようにする。この連結部材6は、ガイド部材
3の周面に転動するローラ61を設けると共に、該ロー
ラ61がガイド部材3に係合するように保持する支持輪
62を設けている。この場合、支持輪62をバネで下方
に付勢させるようにしてもよい。また、ガイド部材3は
同図(b)のように支持板21に角度調節可能に設ける
ようにしてもよい。これは、ガイド部材3を支持板21
にピン31で可回動に設け、該支持板21の後面から角
度調整用ボルト32によって所定の角度に固定する構造
のものである。本発明に係る加工用治具1を利用するこ
とによって、ガス切断用のトーチ、高速カッター、切削
装置、グラインダーなどの加工装置を順次この加工用治
具1に接続して加工させれば、加工位置が一定となって
加工効率が極めて高くなる。しかも、加工装置によって
加工位置を変えた場合でも各加工装置の加工位置の関係
が一定するため、極めて精度の高い加工面を得ることが
可能となる。
【0022】図4は本発明に係る加工用治具1の実施の
形態の他の例を示すもので、ガイド部材3としてアーム
33を支持板21に可回動に支持したものである。この
アーム33は加工装置に連結させる部分を伸縮可能に形
成すると共にバネ34で放射方向に付勢した構造のもの
である。このため、アーム33に加工装置を連結させる
ことにより、該加工装置を鋼管4の内周面に押圧させな
がら移送させることができる。本例に示す加工装置は、
駆動輪54で自走する構造のもので、ガス溶断用のトー
チ55を備えたものである。勿論、加工装置としては自
走式のものに限らず、トーチ55等をアーム33に取り
付けて手動で回動させる構造のものでもよい。
【0023】支持体2の中心軸を鋼管4の中心軸に合致
させる方法としては、前述したスペーサー等を利用する
他、図5に示すように支持板21に均等に回動する支持
脚71を設けることにより、各支持脚71を鋼管4の内
周面に接当させて固定するようにしてもよい。この方式
に依れば、鋼管4の中心軸に自動的に合致できるだけで
なく、支持脚71のストロークが大きくとれるため、径
の異なる鋼管4に対しても極めて容易に対応させること
ができる。
【0024】各支持脚71を均等に回動させるための手
段としては、例えば図6に示すように傘歯車の組み合わ
せで可能となる。これは、作動側傘歯車72の内部にネ
ジ棒74を螺合させ、該作動側傘歯車72を駆動側傘歯
車73で回転させて該ネジ棒74を軸方向に移動させて
支持脚71を回動させる構造である。この場合、作動側
傘歯車72は回動可能に支持された歯車受75に可回転
に支持することによって、ネジ棒74の移動による振れ
に対応させている。この歯車受75は、駆動側傘歯車7
3を可回転に支持するベアリング76を設けた枠体77
に回動可能に設けられ、作動側傘歯車72と駆動側傘歯
車73の位置関係を保持した状態で回動する。従って、
このように配した複数の駆動側傘歯車73のシャフトを
モータMでチェーン駆動させることにより、各支持脚7
1を均等に回動させることが可能となる。また、支持脚
71としては、周面にローレット加工を施したローラを
設けるなど、鋼管4の内周面に接当させる部分に滑り止
め機能を付加するのが好ましい。
【0025】図7(a)はガイド部材3の他の例を示す
ものである。これは、支持板21の放射方向の四方に突
出した状態にリング支持体35を設け、各リング支持体
35にリング部材36を架け渡して支持したものであ
る。リング支持体35は、先端にバネ37で外方に付勢
したローラ38を設けたもので、該ローラ38によって
リング部材36を回動可能に支持している。そして、リ
ング部材36には加工装置や連結部材を連結するための
連結部39を設けている。リング部材36は、ローラ3
8で可回動に支持する他、図の鎖線で示すように各ロー
ラ38にスプロケットホイール40を設け、これにチェ
ーン41を掛けてモータMで駆動させるようにしてもよ
い。
【0026】リング支持体35は、同図(b)のように
水平方向のリング支持体35を、垂直方向のリング支持
体35に対してピン31で回動可能に支持し、垂直方向
のローラ38を首振り自在に設けることによって、各ロ
ーラに架け渡すリング部材36の角度調節を行なうよう
にしてもよい。ただ、リング支持体35の角度調節にお
いては、現場合わせのように鋼管4を回転させることが
できない場合があるため、あらゆる方向に角度調節でき
るようにする必要がある。このため、支持体2の取り付
け位置を鋼管4の周方向に移動させて調節する他、同図
(a)のようにリング支持体35を固定させる支持板2
1の取付孔27を長孔にすれば、回動可能に支持したリ
ング支持体35の位置の調整を行なうことができる。
【0027】このガイド部材3を設けた加工用治具1の
使用状態は、図8に示すようにリング部材36に設けた
連結部39に端面切削装置5に設けた連結部材6を連結
することによって、該端面切削装置5の加工位置がリン
グ部材36の回動方向に案内されることになる。このよ
うに、リング部材36が架け渡すローラ38をバネ37
で付勢支持されていることから、リング部材36の回転
中心が鋼管4の中心軸から離反していても、これを吸収
して加工装置のガイドに影響を及ぼさない利点がある。
また、実際問題として鋼管4自体が真円でないことが多
い点や、直角以外の加工面に形成する場合に、ほぼ真円
のリング部材36と鋼管4の内周面との隙間の差が部分
的に拡大する点から極めて有効となる。
【0028】本例に示したリング部材36は、可回動若
しくはモータMで回転駆動するように設けているが、回
動することなく固定した状態に設けるようにしてもよ
い。この場合には、加工装置に取り付ける連結部材6に
前述したようなローラ61を設けて、これをリング部材
36に転動させるようにすればよい。この場合でもリン
グ部材36を支持する部分をバネ37で付勢させておけ
ば、前述した効果を損なうことなく同様に実施すること
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明に係る加工用治具
は、鋼管などの筒状体の中心軸に対し極めて正確に所定
の角度の基準面を設定することが可能となる。従って、
この治具を基にして加工装置で加工させれば、極めて精
度の高い加工面が得られ、溶接などの後加工が容易且つ
設計通りの強度が得られる。また、加工装置の連結部を
バネ等の弾性体で付勢させるようにすれば、直角のみな
らず直角以外の角度に加工する場合や、筒状体の内部に
固定させる支持体の位置、筒状体の真円度にかかわら
ず、加工装置を確実に所定の加工位置に案内することが
できるなど極めて有益な効果がある。
【0030】本発明に係る加工方法は、加工用治具を筒
状体の内部に固定し、これのガイド部材に接続した一の
加工装置で加工した後、該ガイド部材に他の加工装置を
付け替えて加工させることにより、加工位置が一定して
効率よく種々の加工を行なうことができる。しかも各加
工装置による加工位置が一定するため、精度の高い加工
を行なうことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工用治具の実施の形態の一例を
示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した加工用治具の使用状態を示す横断
面図である。
【図3】(a)は本発明に係る加工用治具の実施の形態
の他の例を示す横断面図、(b)はガイド部材のさらに
他の例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る加工用治具の実施の形態のさらに
他の例を示す横断面図である。
【図5】支持体の実施の形態のさらに他の例を示す概略
背面図である。
【図6】図5に示した機構の支持体の作動構造の実施の
形態の一例を示す部分断面図である。
【図7】(a)はガイド部材のさらに他の例を示す正面
図、(b)はガイド部材の角度調節の一例を示す平面図
である。
【図8】図7(a)に示した加工用治具の使用状態の一
例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 加工用治具 2 支持体 21 支持板 22 ネジ部材 23 作動部 24 伸縮アーム 25 連結体 26 固定アーム 27 取付孔 71 支持脚 72 作動側傘歯車 73 駆動側傘歯車 74 ネジ棒 75 歯車受 76 ベアリング 77 枠体 3 ガイド部材 31 ピン 32 角度調整用ボルト 33 アーム 34 バネ 35 リング支持体 36 リング部材 37 バネ 38 ローラ 39 連結部 40 スプロケットホイ
ール 41 チェーン M モータ 4 鋼管 5 端面切削装置 51 移送ドラム 52 押圧ドラム 53 エンドミル 54 駆動輪 55 トーチ 6 連結部材 61 ローラ 62 支持輪

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物である筒状体の周面に沿って移
    送させながら加工させる加工装置を、所定の加工位置に
    案内させるための装置であって、該筒状体の内周面の軸
    方向及び周方向に接当固定することにより該筒状体の中
    心軸に対して所定の角度に設けられる支持体に、該加工
    装置に係合させるガイド部材を設けたことを特徴とする
    筒状体の加工用治具。
  2. 【請求項2】 支持体は、均等に回動可能に支持した複
    数の支持脚が周囲に配された支持板を複数並列に連結し
    たものである請求項1記載の筒状体の加工用治具。
  3. 【請求項3】 ガイド部材は、支持体に角度調節可能に
    設けられたものである請求項1記載の筒状体の加工用治
    具。
  4. 【請求項4】 ガイド部材は、加工装置に連結させる部
    分を弾性体で放射方向に付勢支持したものである請求項
    1記載の筒状体の加工用治具。
  5. 【請求項5】 被加工物である筒状体の周面に沿って移
    送させながら加工させる加工装置を、所定の加工位置に
    案内させるための装置であって、該筒状体の内周面の軸
    方向と周方向に接当固定することにより該筒状体の中心
    軸に対して所定の角度に設けられる支持体と、該支持体
    の放射方向に弾性体で付勢支持された複数のリング支持
    体と、該加工装置に係合させるもので複数の該リング支
    持体に架け渡して支持されるリング部材とによって構成
    したことを特徴とする筒状体の加工用治具。
  6. 【請求項6】 リング支持体は、支持体に少なくとも一
    部が角度調節可能に設けられたものである請求項5記載
    の筒状体の加工用治具。
  7. 【請求項7】 リング支持体は、ローラである請求項5
    記載の筒状体の加工用治具。
  8. 【請求項8】 被加工物である筒状体の周面に沿って加
    工装置を移送させながら加工する場合において、該加工
    装置を係合させることにより所定の加工位置に案内させ
    るガイド部材を備えた支持体を、該筒状体の内周面に接
    当固定し、該ガイド部材に一の加工装置を係合させて該
    筒状体の加工を行った後、該ガイド部材に該一の加工装
    置に替えて他の加工装置を係合させて加工することを特
    徴とする筒状体の加工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007313623A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Toshiba Mach Co Ltd 回転型加工機
JP2008126335A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Nagoya City 管内用穿孔装置
US8124418B2 (en) 2004-06-25 2012-02-28 Japan Science And Technology Agency Method for electrochemically measuring phosphoric acid and/or phosphate
CN114055207A (zh) * 2021-11-23 2022-02-18 内蒙古工业大学 一种管状铝合金加工防变形固定设备

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