JPH11285762A - 自動竪型リング成形機 - Google Patents

自動竪型リング成形機

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Publication number
JPH11285762A
JPH11285762A JP10861298A JP10861298A JPH11285762A JP H11285762 A JPH11285762 A JP H11285762A JP 10861298 A JP10861298 A JP 10861298A JP 10861298 A JP10861298 A JP 10861298A JP H11285762 A JPH11285762 A JP H11285762A
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JP
Japan
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ring
mandrel
rolling
forming machine
roll
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Application number
JP10861298A
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English (en)
Inventor
Eiichi Oka
栄一 岡
Ryuichiro Azuma
龍一郎 東
Masahiro Shimoda
政博 下田
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Mitsubishi Nagasaki Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Nagasaki Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング素材の竪型リング成形機への搬入及び
取付け、竪型リング成形機によるリング素材の圧延成形
及びリング製品の圧延成形完了、並びに竪型リング成形
機からのリング製品の取外し及び搬出、の各々の作業を
自動的に行い、作業の安全性と効率を高め、しかも熟練
作業員を不要にすることにある。 【解決手段】 竪型リング成形機1に圧延成形間隔を制
御する液圧装置2を設け、控ロール16の回転を検知す
るセンサー3を設け、リング素材W0 を搬入し且つマン
ドレル11に取付ける搬入装置4を移動自在に配置し、
マンドレル11からリング製品W1 を取外し搬出する搬
出装置6を移動自在に配置すると共に、リング素材W0
の竪型リング成形機1への搬入及び取付け、圧延成形時
のマンドレル11開放側のスライド支持、竪型リング成
形機1によるリング素材W0 の圧延成形及びリング製品
1 の圧延成形完了、並びに竪型リング成形機1からの
リング製品W1 の取外し及び搬出を制御する制御装置7
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、環状の小径のリ
ング素材を立てた状態で内周側のマンドレルと外周側の
回転するメインロールで挟圧して回転させながら大径の
リング製品に圧延成形する竪型リング成形機に係り、特
に、リング素材の竪型リング成形機への搬入及び取付
け、竪型リング成形機によるリング素材の圧延成形及び
リング製品の圧延成形完了、並びに竪型リング成形機か
らのリング製品の取外し及び搬出、の各々の作業を自動
的に行う自動竪型リング成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、環状の小径のリング素材の中央孔
を横向きにし、リング素材の環状外周を上下向きに立て
掛けて保持し、リング素材の中央孔に挿通されたマンド
レルとリング素材の外周側のメインロールとで内外から
挟圧して回転させながら大径のリング製品に圧延成形す
る所謂竪型のリング成形機が知られている。
【0003】従来の竪型リング成形機を使用したリング
の圧延成形作業において、リング成形機へのリング素材
の搬入及び取付け作業、並びに、圧延成形後のリング製
品のリング成形機からの取外し及び搬出作業は、各々作
業員の人手によって行われている。
【0004】また、マンドレルに中央孔が挿通されて取
付けられたリング素材をマンドレルとメインロールとに
よる内外から挟圧して圧延成形させるために、所定の圧
力でマンドレルをメインロールに移動接近させるための
油圧装置の制御、並びに圧延成形中のリング製品の圧延
成形完了時の判断は、作業員の経験による勘によって行
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リング
素材の中央孔をマンドレルに挿通取付ける作業は、リン
グ素材が1200℃位の高温に加熱されているために、作業
員は火箸で加熱された重たいリング素材を掴んで取付け
なければならず、しかも、マンドレルの周囲に複数の控
ロールが円弧状に配置されているために取付けも容易で
なく、危険を伴う重労働であった。
【0006】同様に、圧延成形後にリング製品をマンド
レルから取り外す作業は、リング製品が圧延で加熱され
ているために、作業員は火箸で加熱された重たいリング
製品を掴んで取り外さなければならず、危険を伴う重労
働であった。
【0007】また、リング素材を圧延成形させるため
に、所定の圧力でマンドレルをメインロールに移動接近
させるための油圧装置の制御は、熟練作業員でないと上
手く操作することが困難であり、さらに、圧延成形中の
リング製品の圧延成形完了時の判断も熟練作業員でない
と困難であった。
【0008】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、リング素材の竪型リング成形機への搬
入及び取付け、竪型リング成形機によるリング素材の圧
延成形及びリング製品の圧延成形完了、並びに竪型リン
グ成形機からのリング製品の取外し及び搬出、の各々の
作業を自動的に行い、作業の安全性と効率を高め、しか
も熟練作業員を不要にすることのできる自動竪型リング
成形機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明は、環状の小径のリング素材の中央孔の
孔芯を略水平向きにし、リング素材の環状内周をマンド
レルにのせ掛けて保持し、リング素材の中央孔に挿通さ
れたマンドレルとリング素材の外周側の回転するメイン
ロールとで内外から挟圧して、リング素材を回転させな
がら大径のリング製品に圧延成形する竪型リング成形機
において、前記マンドレルを該マンドレルの軸芯方向に
対して直交方向に向けて可動自在に設けると共に所定可
動位置で前記マンドレルの一端を開放状態にし、前記マ
ンドレルとメインロールとを相対的に接近させて圧延成
形間隔を制御する液圧装置を設け、前記マンドレルの外
周側に間隔をあけて円弧状に複数配置された控ロールの
回転を検知するセンサーを設け、リング素材を掴む把持
部を備えリング素材を搬入し且つ所定可動位置で前記マ
ンドレルの開放された一端からリング素材をマンドレル
に取付ける搬入装置を移動自在に配置し、所定可動位置
で前記マンドレルの開放された一端からリング製品をス
ライドして取外し搬出する搬出装置を移動自在に配置す
ると共に、リング素材の竪型リング成形機への搬入及び
取付け、圧延成形時のマンドレル開放側のスライド支
持、竪型リング成形機によるリング素材の圧延成形及び
リング製品の圧延成形完了、並びに竪型リング成形機か
らのリング製品の取外し及び搬出を制御する制御装置を
設けた手段よりなるものである。
【0010】ここで、好ましい態様として、搬出装置に
は傾斜を利用してリング製品を転動搬出する傾斜搬出路
が備えられ、搬入装置と搬出装置は連動して効率的なリ
ング素材の搬入及びリング製品の搬出を行うようになっ
ている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は竪型リング成形機の正面図、図2(A)は
竪型リング成形機の要部側断面図、図2(B)はメイン
ロールとマンドレルの要部側断面図、図2(C)はメイ
ンロールの要部側断面図、図3は搬入装置と一部の竪型
リング成形機の要部側断面図、図4(A)は搬出装置と
一部の竪型リング成形機の要部側断面図、図4(B)は
搬出装置の搬出路の前端側の要部正面図、図4(C)は
搬出装置の搬出路側の部分正面図、図5は自動竪型リン
グ成形機の平面図、図6は自動竪型リング成形機の搬入
装置、搬出装置の一部省略側面図、図7は自動竪型リン
グ成形機の制御装置のブロック図である。
【0012】図において、竪型リング成形機1は、環状
の小径のリング素材W0 の中央孔を孔芯を略水平向きに
し、リング素材W0 の環状内周をマンドレルにのせ掛け
て保持し、リング素材W0 の中央孔に挿通されたマンド
レル11とリング素材W0 の外周側の回転するメインロ
ール12とで内外から挟圧して、リング素材W0 を回転
させながら大径のリング製品W1 に圧延成形する装置で
ある。
【0013】マンドレル11はリング素材W0 の中央孔
に挿通されてリング素材W0 の内周側を押圧して圧延す
るもので円柱状の形状からなり、円柱状の形状を水平状
の横向きにした状態で設置されている。マンドレル11
の一端は固定されてなく、この固定されない一端側には
マンドレル11の中央の直径より小さな支持ロール11
aが回転自在に装着されている。一端側の支持ロール1
1aは後述の支持フレーム15の支持溝15aに係止さ
れて支持される。
【0014】メインロール12はリング素材W0 の外周
側を駆動回転しながら押圧して圧延するもので、左右一
対からなり、左右の各メインロール12は回転軸芯が中
央に向かって斜め上向きにそれぞれ傾斜して設けられ、
その中央で一部が当接した状態で回転するようになって
いる。左右のメインロール12はマンドレル11の上方
となる後述の圧延成形位置13dの真上位置に配置され
ている。
【0015】リング素材W0 の外周側を押圧して圧延す
る左右の各メインロール12はその先端側周面12a
が、先端の中央に向かって拡開する円錐台の側周面の形
状になっていて、その中央で当接する箇所の最下面12
bが下方のマンドレル11の最上面の側周面と平行にな
るように形成されている。また、各メインロール12の
先端側周面12aの下部側には先端側周面12aと内直
角な鍔周面12cがそれぞれ形成されている。左右のメ
インロール12は駆動モーター12dに連動連結されて
いる。
【0016】マンドレル11の他端はアーム13の先端
13aの側面に回転自在に軸支されている。マンドレル
11の他端側にもマンドレル11の中央の直径より小さ
な支持ロール11aが回転自在に装着されている。上記
と同様に他端側の支持ロール11aも後述の支持フレー
ム15の支持溝15aに係止されて支持される。
【0017】アーム13はL字状に折曲された構造から
なり、先端13aの反対側となる基端13bは略直角に
折曲された部分を挟んで反対端に位置している。アーム
13の直角に折曲された折曲部分にはアーム回転軸13
cが設けられていて、アーム回転軸13cはその一端側
が後述の片方の支持フレーム15に水平軸周りに正逆回
転自在に軸支されている。
【0018】これにより、アーム13の先端13aの側
面に軸支されたマンドレル11は、アーム13の折曲部
分のアーム回転軸13cを中心として水平軸周りに正逆
回転自在、つまりマンドレル11はその軸芯方向に対し
て直交方向に向けて可動自在になっている。
【0019】アーム13の折曲部分に設けられたアーム
回転軸13cは、圧延成形位置13dのマンドレル11
の軸芯位置の真下になく、前方側寄りに位置している。
このため、マンドレル11の圧延成形位置13dで、ア
ーム13の先端13aは後方側に斜め下向きに傾いた状
態になっており、又、アーム13の直角に折曲された基
端13bは前方側に斜め上向きに傾いた状態になってい
る。
【0020】アーム13の基端13bには、アーム回転
軸13cを中心としてアーム13を正逆回転駆動させる
アーム用シリンダー14のピストンロッド14aの先端
が正逆回転自在に枢結されている。アーム用シリンダー
14はその中間部に回転支持軸14bが水平に取付けら
れ、その回転支持軸14bの両端が後述の昇降支持盤1
7の前端に設けられた左右の軸受け14cに正逆回転自
在に枢結されている。アーム用シリンダー14には例え
ば油圧シリンダーが使用される。
【0021】アーム用シリンダー14のピストンロッド
14aが伸長することによって、アーム13はアーム回
転軸13cを中心としてその先端13aが後方側に回動
しながら下降して、アーム13の先端13aに他端が軸
支されたマンドレル11は、アーム13の先端13aが
後方側に斜め下向きに傾いた状態になって、圧延成形位
置13dに保持される。
【0022】また、アーム用シリンダー14のピストン
ロッド14aが収縮することによって、アーム13はア
ーム回転軸13cを中心としてその先端13aが前方に
回動しながら上昇することになり、アーム13の先端1
3aに他端が軸支されたマンドレル11は、最上端位置
となるリング素材W0 の取付け位置及びリング製品W1
の取外し位置つまり所定可動位置13eに移動する。
【0023】マンドレル11の両端側には、圧延成形位
置13dのマンドレル11の両端側を支持する支持フレ
ーム15が後述の昇降支持盤17の上にそれぞれ立設さ
れている。両支持フレーム15の上端面には圧延成形位
置13dのマンドレル11の両端側を支持する支持溝1
5aがそれぞれ形成されていて、マンドレル11の両端
側はこの支持溝15aに係止されて支持される。
【0024】片方の支持フレーム15はスライド自在に
設けられ、他方の支持フレーム15は固定されている。
即ち、片方のスライド自在な支持フレーム15は、他方
の固定の支持フレーム15に対して後退又は接近して両
支持フレーム15の間隔を拡縮するように設けられてい
る。つまり、スライド自在な支持フレーム15が支持フ
レーム15に対して後退することにより、両支持フレー
ム15はその間隔が拡大し、スライド自在な支持フレー
ム15が支持フレーム15に対して接近することによ
り、両支持フレーム15はその間隔が縮小する。
【0025】スライド自在な支持フレーム15には、こ
の支持フレーム15をスライドさせるスライド用シリン
ダー15bが外側に設けられている。スライド用シリン
ダー15bはその中間部に支持軸15cが取付けられ、
その支持軸15cの両端は後述の昇降支持盤17に設置
された左右の軸受け15dに軸支されている。スライド
用シリンダー15bには例えば油圧シリンダーが使用さ
れる。
【0026】スライド自在な支持フレーム15はその下
部がスライド盤15eの一端に固設されており、スライ
ド盤15eの下方の昇降支持盤17の上面にはスライド
レール15fが敷設されており、このスライドレール1
5fに係合してスライドするスライド係合子15gがス
ライド盤15eの下面に取付けられている。
【0027】両支持フレーム15の内側には複数の控ロ
ール16が円弧状に横設されて配置されている。各控ロ
ール16はその一端が固定側の支持フレーム15の内側
面に回転自在に軸支されている。各控ロール16はその
他端が、両間隔が縮小状態のスライド自在な支持フレー
ム15の内側面に回転自在に支持される。各控ロール1
6の他端は、スライド自在な支持フレーム15が後退し
て両間隔が拡大状態で開放状態になる。
【0028】また、1個の控ロール16は支持フレーム
15の真上側のメインロール12側に配置されている。
このメインロール12側の控ロール16及び支持フレー
ム15側の複数の控ロール16はマンドレル11の外周
側に間隔をあけて円弧状に配置されている。円弧状に配
置された支持フレーム15側及びメインロール12側の
各控ロール16は、圧延成形完了時のリング製品W1
外周側を支持する機能を果たす。
【0029】支持フレーム15を介してマンドレル11
が支持される昇降支持盤17は、上昇してマンドレル1
1をメインロール12に対して接近させて、相対的に接
近するマンドレル11とメインロール12との協動によ
って、リング素材W0 を内外から挟圧して圧延成形させ
る機能を果たすものである。この昇降支持盤17は昇降
自在に支持されている。
【0030】昇降支持盤17は後述の液圧装置2によっ
てその昇降が制御されるものであり、昇降支持盤17の
下方の両側には昇降ガイド17aがそれぞれ設置されて
いる。各昇降ガイド17aは上向きに伸縮しながら昇降
支持盤17の下面側から昇降支持盤17のスムーズな昇
降をガイドする機能を果たす。
【0031】液圧装置2は、予め設定された条件で前記
マンドレル11とメインロール12とを相対的に接近さ
せて圧延成形間隔を制御するものであり、この実施の形
態では昇降支持盤17を上昇させてマンドレル11をメ
インロール12に接近させる構造になっている。
【0032】このため、液圧装置2によって制御されて
昇降支持盤17を昇降する昇降用シリンダー21が昇降
支持盤17の下方に設置されている。昇降用シリンダー
21は上記両昇降ガイド17aの間に上向きに設置され
ている。昇降用シリンダー21には例えば油圧シリンダ
ーが使用される。
【0033】液圧装置2は、例えば油圧シリンダーから
なる昇降用シリンダー21の油圧回路を制御することに
よって、昇降支持盤17を所定の圧力で上昇させて、マ
ンドレル11をメインロール12に対して一定の速度で
接近させながら、リング素材W0 を圧延成形させる構造
になっている。液圧装置2は予め入力された設定条件に
よって制御される。
【0034】センサー3は、前記マンドレル11の外周
側に間隔をあけて円弧状に複数配置された控ロール16
の回転を検知することによって、マンドレル11とメイ
ンロール12によって圧延成形されたリング製品W1
圧延成形完了時を検知する機器である。
【0035】リング製品W1 は、圧延成形完了近くにな
ると、その直径が所定の大きさになって、マンドレル1
1の外周側に間隔をあけて円弧状に配置された控ロール
16に回転しながら接触することになる。そして、回転
するリング製品W1 の外周側が接触した控ロール16も
回転するので、この控ロール16の回転からリング製品
1 が所定の大きさに圧延成形されたことを検知してリ
ング製品W1 の圧延成形完了時を判断するようにしたも
のである。
【0036】この場合、リング製品W1 が接触していな
いにも拘らず何らかの要因で1個だけ控ロール16が回
転するおそれもあるので、センサー3は少なくとも2個
以上の控ロール16の回転を検知することによって、リ
ング製品W1 の圧延成形完了時を検知する構造になって
いる。
【0037】センサー3は、ユニバーサルジョイント3
1、伝動軸32、回転検出器33などから構成されてい
る。これらのユニバーサルジョイント31、伝動軸3
2、回転検出器33などは、固定側の支持フレーム15
の外側後方の昇降支持盤17の上に設置されている。
【0038】ユニバーサルジョイント31は、その一端
が固定側の支持フレーム15に軸支された複数の控ロー
ル16の一端側に連動連結されていて、控ロール16が
回転するリング製品W1 に接触して回転すると、控ロー
ル16の回転に連動して回転する機構になっている。
【0039】この実施の形態では、ユニバーサルジョイ
ント31は他端側に向けて少し斜め下向きに傾斜してお
り、その他端は水平に配置された伝動軸32の一端に連
動連結されている。伝動軸32の両端側は軸受け32a
にそれぞれ回転自在に支持されている。
【0040】ユニバーサルジョイント31に一端が連動
連結された伝動軸32の他端は、伝動軸32の後方側に
設置された回転検出器33に連結されていて、控ロール
16の回転はユニバーサルジョイント31及び伝動軸3
2を介して回転検出器33に伝達されて検出されるよう
になっている。これらの伝動軸32、両軸受け32a及
び回転検出器33は、昇降支持盤17の上に設けられた
テーブル32bの上に設置されている。
【0041】搬入装置4は、高熱のリング素材W0 を掴
んで搬入し、前述した所定可動位置13eの前記マンド
レル11の開放された一端からリング素材W0 をマンド
レル11に取付ける装置で、走行体41、走行体41の
上部先端に設けられた把持部42、走行体41を駆動走
行させる搬入用駆動部43、走行体41を走行する走行
路5などから構成されている。
【0042】走行体41は、架台41a、架台41a上
に設けられた4基の縦フレーム41b、縦フレーム41
bの上部に設けられた上部架台41c、架台41aの下
部に設けられた車軸41d、車軸41dを保持する軸受
け41e、車軸41dの両端に取付けられた車輪41f
などから構成されている。
【0043】架台41aは平面から見て四角形の形状を
有し、その上部には4基の縦フレーム41bが四角形の
各隅角部に上向きに垂直に設けられ、垂直に上向きに設
けられた4基の縦フレーム41bの上部には上部架台4
1cが設けられている。上部架台41cは走行体41の
走行方向に対して直角な幅方向の一方側つまりマンドレ
ル11が設けられている側に突出して設けられている。
【0044】架台41aの下部には走行方向の前後に2
基の車軸41dが幅方向に向けて取付けられている。各
車軸41dはその両端側が架台41aの下面に下向きに
それぞれ取付けられた軸受け41eに回転自在に保持さ
れている。各車軸41dの両端には車輪41fがそれぞ
れ取付けられている。
【0045】走行体41の上部架台41cのマンドレル
11側に向く先端には把持部42が設けられている。把
持部42は高熱のリング素材W0 を掴む機器で、上下一
対の把持爪42a、把持爪42aの把持軸42bを軸支
する把持軸受け42c、把持用シリンダー42dなどか
ら構成されている。
【0046】上下一対の把持爪42aはそれぞれその基
端側に横向き例えば水平状に配置された上下の各把持軸
42bが取付けられ、横向きの上下の各把持軸42bは
その両端が把持爪42aの両外側面側にそれぞれ設置さ
れた左右の把持軸受け42cに軸支されている。
【0047】上下の各把持爪42aは、基端側の各把持
軸42bを中心としてその軸芯周りにつまり上下周りに
回動してその先端側を上下に開閉する構造になってい
て、高熱のリング素材W0 を立てた状態で円形状の外周
側の最上端側及び最下端側を、上下に開いた先端で把持
する。
【0048】上下一対の把持爪42aの基端側の後方に
は、上下の把持爪42aを各把持軸42bを中心として
上下周りに回転駆動させて上下に開閉させる把持用シリ
ンダー42dが配置されている。把持用シリンダー42
dは上部架台41cの上にマンドレル11側に向けて伸
縮するように取付けられている。把持用シリンダー42
dには例えば油圧シリンダーが使用される。
【0049】把持用シリンダー42dはそのピストンロ
ッド42eの先端が上下の各把持爪42aの基端側に連
結されていて、ピストンロッド42eが伸長すると上下
の各把持爪42aは上下に開き、ピストンロッド42e
が収縮すると上下の各把持爪42aは閉じる構造になっ
ている。
【0050】走行体41を走行路5に沿って前進方向又
は後退方向に移動させる搬入用駆動部43は、走行体4
1の架台41aの下方の走行路5の内側に設置されてい
る。搬入用駆動部43には例えば搬入用シリンダー43
aが使用されている。搬入用シリンダー43aは図示し
ないピストンロッドの伸縮方向が走行体41の移動方向
に平行になるように設置されている。搬入用シリンダー
43aには例えば油圧シリンダーが使用される。
【0051】搬入用シリンダー43aは図示しないピス
トンロッドの先端が走行体41の架台41aから下向き
に突設された連結具43bに連結されていて、搬入用シ
リンダー43aはそのピストンロッドが伸縮することに
よって、連結具43bを介して架台41aを前進方向又
は後退方向に移動させる機構になっている。
【0052】走行路5は搬入装置4の走行体41を走行
させる走路であり、左右一対のレール51、及び左右の
レール51を支持する支持フレーム52から構成されて
いる。左右のレール51は、上面、外側面及び下面から
なる断面コ字状の形状を有しており、それぞれ開放され
た内側面が向き合うように配置されている。走行体41
の車輪41fは断面コ字状内部の上面と下面との間に挟
まれ転動して走行体41は移動するようになっている。
この走行路5は後述する搬送装置6の走行体61の走路
も兼用している。
【0053】搬出装置6は、前述した所定可動位置13
eの前記マンドレル11の開放された一端からリング製
品W1 をスライドして取外して搬出する装置で、走行体
61、走行体61の上部に設けられた傾斜搬出路62、
走行体61を駆動走行させる搬出用駆動部63、走行体
61が走行する前述の走行路5などから構成されてい
る。走行路5は前述したように搬出装置6と搬入装置4
の一部を兼ねている。
【0054】走行体61は、架台61a、架台61a上
に設けられた4基の縦フレーム61b、縦フレーム61
bの上部に設けられた上部架台61c、架台61aの下
部に設けられた車軸61d、車軸61dを保持する軸受
け61e、車軸61dの両端に取付けられた車輪61f
などから構成されている。
【0055】架台61aは平面から見て四角形の形状を
有し、その上部には4基の縦フレーム61bが四角形の
各隅角部に上向きに垂直に設けられ、垂直に上向きに設
けられた4基の縦フレーム61bの上部には断面が溝型
の上部架台61cが傾斜して設けられている。上部架台
61cは走行体61の走行方向に対して直角な幅方向の
一方側つまりマンドレル11が設けられている側に向け
て斜め上向きに傾斜して設けられている。断面が溝型の
上部架台61cは上面側が開放された形状になってい
る。
【0056】架台61aの下部には走行方向の前後に2
基の車軸61dが幅方向に向けて取付けられている。各
車軸61dはその両端側が架台61aの下面に下向きに
それぞれ取付けられた軸受け61eに回転自在に保持さ
れている。各車軸61dの両端には車輪61fがそれぞ
れ取付けられている。
【0057】走行体61の傾斜する上部架台61cには
傾斜搬出路62が傾斜して設けられている。傾斜搬出路
62は高熱のリング製品W1 を傾斜を利用して搬出する
機器で、リング製品W1 を転動させて搬出する搬出溝6
2a、搬出溝62aをスライド自在に支持する支持ロー
ラ62b及びガイド溝62c、搬出溝62aの溝幅を拡
縮調整する溝幅調整側板62d及び調整ボルト62e、
搬出溝62aをスライド駆動させる搬出溝用シリンダー
62f及びピストンロッド62g、リング製品W1 が搬
出溝62aに挿入されたことを検知する搬出センサー6
2hなどから構成されている。
【0058】搬出溝62aは、上面が開放され両側面と
下面が閉塞された断面溝型の形状を有し、長手方向の両
端が開放されていて、上部架台61cに平行な同一の傾
斜で設けられている。即ち、搬出溝62aは前端が高く
後端が低い傾斜になっていて、搬出溝62aは開放され
た前端からリング製品W1 を取込み、傾きを利用して溝
内を転動させて後端から搬出させる構造になっている。
【0059】搬出溝62aは、上部架台61cの断面溝
型の内部側の上部に上部架台61cに対してスライド自
在に設けられている。即ち、上部架台61cの内部側の
両側面の上部には複数の支持ローラ62bがそれぞれ取
付けられ、搬出溝62aの外部側の両側面の下部には支
持ローラ62bに支持される断面コ字状のガイド溝62
cがそれぞれ形成されていて、搬出溝62aの両側のガ
イド溝62cが支持ローラ62bに支持されることによ
って、スライドする構造になっている。
【0060】搬出溝62aは、内部の溝幅を拡縮調整で
きるようになっている。即ち、搬出溝62aの片側の内
側面には長手方向に溝幅調整側板62dが取付けられて
いる。溝幅調整側板62dの外面側には複数の調整ボル
ト62eが間隔をあけて垂直に取付けられており、搬出
溝62aの片側の側面には各調整ボルト62eの取付孔
が複数形成されていて、各取付孔に取付けられた各調整
ボルト62eを調整することにより、搬出溝62aの溝
幅を拡縮調整するようになっている。
【0061】搬出溝62aに下方となる上部架台61c
の溝型の内部には、搬出溝62aを上部架台61cに対
して前後にスライドさせる搬出溝用シリンダー62fが
配置されている。搬出溝用シリンダー62fはマンドレ
ル11側に向けて伸縮するように取付けられている。搬
出溝用シリンダー62fには例えば油圧シリンダーが使
用される。
【0062】搬出溝用シリンダー62fはそのピストン
ロッド62gの先端が搬出溝62aの下面に連結されて
いて、ピストンロッド62eが伸長すると搬出溝62a
はマンドレル11側に向けて前進し、ピストンロッド6
2gが収縮するとマンドレル11側から後退して離れる
構造になっている。
【0063】搬出溝62aの前部側の下面には、搬出溝
62aの前部側の内部にリング製品W1 が挿入されたこ
とを検知する搬出センサー62hが設けられている。搬
出センサー62hは搬出溝62aの前部側の内部に挿入
されたリング製品W1 に当接することによって検知し、
リング製品W1 が搬出溝62aの内部を転動する際には
搬出センサー62hは下面側に沈んでリング製品W1
転動を妨げない構造になっている。
【0064】走行体61を走行路5に沿って前進方向又
は後退方向に移動させる搬出用駆動部63は、走行体6
1の架台61aの下方の走行路5の内側に設置されてい
る。搬出用駆動部63には例えば搬出用シリンダー63
aが使用されている。搬出用シリンダー63aは図示し
ないピストンロッドの伸縮方向が走行体61の移動方向
に平行になるように設置されている。搬出用シリンダー
63aには例えば油圧シリンダーが使用される。
【0065】搬出用シリンダー63aは図示しないピス
トンロッドの先端が走行体61の架台61aから下向き
に突設された連結具63bに連結されていて、搬出用シ
リンダー63aはそのピストンロッドが伸縮することに
よって、連結具63bを介して架台61aを前進方向又
は後退方向に移動させる機構になっている。
【0066】制御装置7は、リング素材W0 の竪型リン
グ成形機1への搬入及び取付け、圧延成形時のマンドレ
ル11開放側のスライド支持、竪型リング成形機1によ
るリング素材W0 の圧延成形及びリング製品W1 の圧延
成形完了、並びに竪型リング成形機1からのリング製品
1 の取外し及び搬出を各々制御する装置で、制御装置
7にはコンピュータが使用されている。
【0067】制御装置7は、搬入装置4を構成する搬入
用駆動部43の搬入用シリンダー43aの制御を通じて
走行体41を走行路5のレール51に沿って移動させ、
把持部42の把持用シリンダー42dの制御を通じて把
持爪42aを上下に開閉してリング素材W0 の把持及び
把持解除させ、アーム用シリンダー14の制御を通じて
マンドレル11が取付けられたアーム13を圧延成形位
置13dと所定可動位置13eに移動させて、リング素
材W0 の竪型リング成形機1への自動搬入及び自動取付
けを制御している。
【0068】また、制御装置7は、可動側の支持フレー
ム15をスライドさせるスライド用シリンダー15bの
制御を通じて、圧延成形時には可動側の支持フレーム1
5を固定側の支持フレーム15に向けてスライド移動さ
せてマンドレル11の開放された一端側を支持フレーム
15で支持させ、圧延成形時のマンドレル11開放側の
スライド支持を制御している。制御装置7は、圧延成形
前のリング素材W0 のマンドレル11への取付け時及び
圧延成形後のリング製品W1 のマンドレル11からの取
外し時には可動側の支持フレーム15を固定側の支持フ
レーム15から離れる方向にスライド移動させる制御を
行っている。
【0069】更に、制御装置7は、竪型リング成形機1
のメインロール12の駆動モーター12d及び液圧装置
2の昇降用シリンダー21の制御を通じてリング素材W
0 の圧延成形を行い、センサー3の回転検出器33から
の情報によってリング製品W1 の圧延成形完了を行っ
て、竪型リング成形機1によるリング素材W0 の圧延成
形及びリング製品W1 の圧延成形完了を制御している。
【0070】更にまた、制御装置7は、搬出用駆動部6
3の搬出用シリンダー63aの制御を通じて走行体61
を走行路5のレール51に沿って移動させ、アーム用シ
リンダー14の制御を通じてマンドレル11が取付けら
れたアーム13を圧延成形位置13dと所定可動位置1
3eに移動させ、又搬出装置6を構成する傾斜搬出路6
2の搬出溝用シリンダー62fの制御を通じて搬出溝6
2aを前後にスライドさせて搬出溝62aの前部側にリ
ング製品W1 を挿入させ、搬出センサー62hでリング
製品W1 の搬出溝62aの前部側への挿入を検知して、
竪型リング成形機1からのリング製品W1 の自動取外し
及び自動搬出を制御している。
【0071】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。制御装置7に予め必要な
情報、例えばリング素材W0 を圧延成形するときの圧力
や、マンドレル11側をメインロール12側に接近させ
る速度などの各種の条件などを入力した後、制御装置7
を作動させる。
【0072】制御装置7が作動すると、制御装置7から
の指令によって搬入装置4の搬入用駆動部43の搬入用
シリンダー43aが駆動し、この搬入用シリンダー43
aの駆動によって搬入装置4の走行体41は高熱のリン
グ素材W0 が置かれている箇所まで、走行路5のレール
51に沿って移動する。
【0073】走行体41がリング素材W0 の置かれてい
る箇所まで移動すると、制御装置7からの指令によって
搬入用シリンダー43aの駆動は停止され、走行体41
はリング素材W0 の置かれている箇所の前で停止する。
【0074】次に制御装置7からの指令によって把持部
42の把持用シリンダー42dが駆動して、把持用シリ
ンダー42dのピストンロッド42eが伸長して上下一
対の把持爪42aは上下の把持軸42bをそれぞれ中心
として上下に開いて、立てた状態に置かれた高熱のリン
グ素材W0 の円周状の外周側面の上下両端を把持爪42
aの先端で把持する。把持爪42aの先端でリング素材
0 を把持した後、把持用シリンダー42dのピストン
ロッド42eが少し収縮して、把持爪42aの先端側を
少し閉じて把持爪42aの先端で強固にリング素材W0
を把持する。
【0075】把持爪42aの先端にリング素材W0 を把
持すると、制御装置7からの指令によって搬入装置4の
搬入用駆動部43の搬入用シリンダー43aが駆動し
て、把持部42でリング素材W0 を把持した走行体41
は走行路5のレール51に沿って竪型リング成形機1の
前まで移動する。
【0076】このとき、制御装置7からの指令によって
スライド用シリンダー15bは駆動して可動側の支持フ
レーム15を固定側の支持フレーム15から離れる方向
に移動後退させる。また、制御装置7からの指令によっ
て竪型リング成形機1のアーム用シリンダー14は駆動
して、アーム用シリンダー14の伸長していたピストン
ロッド14aは収縮する。ピストンロッド14aが収縮
すると、ピストンロッド14aの先端が基端13bに連
結されたアーム13はアーム回転軸13cを回転中心と
して回転し、アーム13の先端13aに一端側が軸支さ
れたマンドレル11は圧延成形位置13dから所定可動
位置13eに回転移動する。
【0077】所定可動位置13eに回転移動したマンド
レル11はその他端側が開放されている。この開放され
たマンドレル11の他端側に向かって、把持部42で把
持されたリング素材W0 が走行体41によって移動して
くる。このとき、移動してくるリング素材W0 はその中
央孔の位置が開放されたマンドレル11の他端側と同一
延長上にあるため、走行体41がマンドレル11の前ま
で移動してくると、マンドレル11の他端側がリング素
材W0 の中央孔に相対的に挿入して、リング素材W0
マンドレル11に取付けられる。
【0078】リング素材W0 がマンドレル11に取付け
られると、制御装置7からの指令によって把持用シリン
ダー42dのピストンロッド42eが伸長して、リング
素材W0 を把持していた把持爪42aの先端側は上下に
開いてリング素材W0 の把持が解除される。把持爪42
aによるリング素材W0 の把持が解除されると、制御装
置7からの指令によって搬入装置4の搬入用駆動部43
の搬入用シリンダー43aが駆動して、走行体41は走
行路5のレール51に沿って竪型リング成形機1から離
れて、リング素材W0 の置かれている箇所の方向に移動
してそこで停止する。
【0079】リング素材W0 がマンドレル11に取付け
られると、制御装置7からの指令によって竪型リング成
形機1のアーム用シリンダー14は駆動して、アーム用
シリンダー14の収縮していたピストンロッド14aは
伸長する。ピストンロッド14aが伸長すると、ピスト
ンロッド14aの先端が基端13bに連結されたアーム
13はアーム回転軸13cを回転中心として回転し、ア
ーム13の先端13aに一端側が軸支されたマンドレル
11はリング素材W0 の取付け位置の所定可動位置13
eから圧延成形位置13dに回転移動する。
【0080】リング素材W0 が取付けられたマンドレル
11が圧延成形位置13dに回転移動してくると、制御
装置7からの指令によってスライド用シリンダー15b
が駆動して可動側の支持フレーム15を固定側の支持フ
レーム15に向けて移動前進させる。
【0081】制御装置7からの指令によってメインロー
ル12の駆動モーター12dが駆動して一対のメインロ
ール12は回転する。また、制御装置7からの指令によ
って液圧装置2の昇降用シリンダー21が駆動して、マ
ンドレル11が支持フレーム15を介して支持される昇
降支持盤17は上昇する。
【0082】昇降支持盤17が上昇することによってマ
ンドレル11も上昇してその上方側のメインロール12
側に接近し、マンドレル11に取付けられたリング素材
0の外周側が回転する一対のメインロール12の先端
側周面12aの最下面12bに当接し、当接したリング
素材W0 は内周側のマンドレル11と外周側の回転する
一対のメインロール12によって内外から挟圧されて回
転しながら圧延成形される。
【0083】回転しながら圧延成形されるリング素材W
0 は小径厚肉の状態から次第に直径が大きい薄厚の状態
に成形されて行き、所定の直径の大きさのリング製品W
1 になると、マンドレル11の外周側に円弧状に配置さ
れていた複数の控ロール16に接触する。回転するリン
グ製品W1 が控ロール16に接触すると、控ロール16
も回転する。控ロール16の回転はユニバーサルジョイ
ント31、伝動軸32を介して回転検出器33に伝わ
り、回転検出器33では控ロール16の回転の検出す
る。
【0084】そして、回転するリング製品W1 が接触し
て2個以上の控ロール16が回転すると、それぞれの回
転はセンサー3の回転検出器33によって検出され、そ
の情報が制御装置7に送られる。制御装置7ではセンサ
ー3からの情報によって圧延成形完了を判断して、制御
装置7からの指令によって液圧装置2の昇降用シリンダ
ー21の上昇を停止させると共に逆に下降させる。マン
ドレル11が支持フレーム15を介して支持される昇降
支持盤17は下降して所定の位置に下がると液圧装置2
の昇降用シリンダー21は停止する。
【0085】制御装置7からの指令によってスライド用
シリンダー15bが駆動して、可動側の支持フレーム1
5は固定側の支持フレーム15から離れる方向に後退移
動する。そして、制御装置7からの指令によって竪型リ
ング成形機1のアーム用シリンダー14は駆動して、ア
ーム用シリンダー14の伸長していたピストンロッド1
4aは収縮する。ピストンロッド14aが収縮すると、
ピストンロッド14aの先端が基端13bに連結された
アーム13はアーム回転軸13cを回転中心として回転
して、アーム13の先端13aに一端側が軸支されたマ
ンドレル11は、圧延成形位置13dからリング製品W
1 の取外し位置の所定可動位置13eに回転移動する。
【0086】制御装置7からの指令によって搬出装置6
の搬出用駆動部63の搬出用シリンダー63aが駆動
し、この搬出用シリンダー63aの駆動によって搬出装
置6の走行体61は走行路5のレール51に沿って移動
して、リング製品W1 の取外し位置の所定可動位置13
eに回転移動したマンドレル11の前で停止する。
【0087】制御装置7からの指令によって傾斜搬出路
62の搬出溝用シリンダー62fが駆動して、搬出溝用
シリンダー62fの収縮していたピストンロッド62g
は伸長し、ピストンロッド62gの伸長により搬出溝6
2aは走行体61の上部架台61cに沿って所定可動位
置13eに回転移動したマンドレル11に向かってスラ
イドする。そして、スライドして前進する搬出溝62a
の前端からその内部に、マンドレル11に取付けられて
いるリング製品W1 が入り込む。
【0088】搬出溝62aの前端側の内部にマンドレル
11に取付けられているリング製品W1 が入り込むと、
リング製品W1 の外周側の一部が搬出溝62aの前端側
の下面に設けられた搬出センサー62hに当接して、搬
出センサー62hではリング製品W1 が搬出溝62aの
前端側の内部に入り込んだことを検出し、その情報は制
御装置7に送られる。搬出センサー62hからの情報に
よって制御装置7ではリング製品W1 が搬出溝62aの
前端側の内部に入り込んだことを認識する。
【0089】制御装置7からの指令によって搬出装置6
の搬出用駆動部63の搬出用シリンダー63aが駆動
し、この搬出用シリンダー63aの駆動によって搬出装
置6の走行体61は走行路5のレール51に沿ってマン
ドレル11の開放された他端側の外側方まで移動して停
止する。走行体61が移動すると搬出溝62aも一体と
なってマンドレル11の開放された他端側の外側方まで
移動する。この移動によってマンドレル11が挿入され
ていたリング製品W1 は、移動する搬出溝62aと共に
マンドレル11の開放された他端側に移動して他端側か
ら外側に外れてマンドレル11から取外される。
【0090】マンドレル11から取外されたリング製品
1 は、傾斜する搬出溝62aの溝内を転動して搬出溝
62aの後端から搬出される。リング製品W1 が搬出さ
れると、制御装置7からの指令によって搬出装置6の搬
出用駆動部63の搬出用シリンダー63aが駆動し、こ
の搬出用シリンダー63aの駆動によって搬出装置6の
走行体61は走行路5のレール51に沿って逆方向に移
動して所定の箇所に停止する。以後、前述したの同様の
動作が繰り返される。
【0091】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0092】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る自動リング成形機によれば、環状の小径のリン
グ素材の中央孔の孔芯を略水平向きにし、リング素材の
環状内周をマンドレルにのせ掛けて保持し、リング素材
の中央孔に挿通されたマンドレルとリング素材の外周側
の回転するメインロールとで内外から挟圧して、リング
素材を回転させながら大径のリング製品に圧延成形する
竪型リング成形機において、前記マンドレルを該マンド
レルの軸芯方向に対して直交方向に向けて可動自在に設
けると共に所定可動位置で前記マンドレルの一端を開放
状態にし、前記マンドレルとメインロールとを相対的に
接近させて圧延成形間隔を制御する液圧装置を設け、前
記マンドレルの外周側に間隔をあけて円弧状に複数配置
された控ロールの回転を検知するセンサーを設け、リン
グ素材を掴む把持部を備えリング素材を搬入し且つ所定
可動位置で前記マンドレルの開放された一端からリング
素材をマンドレルに取付ける搬入装置を移動自在に配置
し、所定可動位置で前記マンドレルの開放された一端か
らリング製品をスライドして取外し搬出する搬出装置を
移動自在に配置すると共に、リング素材の竪型リング成
形機への搬入及び取付け、圧延成形時のマンドレル開放
側のスライド支持、竪型リング成形機によるリング素材
の圧延成形及びリング製品の圧延成形完了、並びに竪型
リング成形機からのリング製品の取外し及び搬出を制御
する制御装置を設けたことにより、リング素材の竪型リ
ング成形機への搬入及び取付け作業を自動的に行うこと
ができ、また、竪型リング成形機によるリング素材の圧
延成形及びリング製品の圧延成形完了を自動的に行うこ
とができ、さらに、竪型リング成形機からのリング製品
の取外し及び搬出作業を自動的に行うことができる。こ
れにより、作業の安全性と効率を高めることができ、し
かも熟練作業員を不要にすることのできる等、極めて新
規的有益なる効果を奏するものである。
【0093】請求項2のように、搬出装置には傾斜を利
用してリング製品を転動搬出する傾斜搬出路が備えられ
ている場合には、リング製品を傾斜を利用して無動力で
搬出することができる。
【0094】請求項3のように、搬入装置と搬出装置は
連動して効率的なリング素材の搬入及びリング製品の搬
出を行う場合には、リングの自動成形作業をより効率的
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す竪型リング成形機
の正面図である。
【図2】(A)はこの発明の実施の形態を示す竪型リン
グ成形機の要部側断面図である。(B)はこの発明の実
施の形態を示すメインロールとマンドレルの要部側断面
図である。(C)はこの発明の実施の形態を示すメイン
ロールの要部側断面図である。
【図3】この発明の実施の形態を示す搬入装置と一部の
竪型リング成形機の要部側断面図である。
【図4】(A)はこの発明の実施の形態を示す搬出装置
と一部の竪型リング成形機の要部側断面図である。
(B)はこの発明の実施の形態を示す搬出装置の傾斜搬
出路の前端側の要部正面図である。(C)はこの発明の
実施の形態を示す搬出装置の傾斜搬出路側の部分正面図
である。
【図5】この発明の実施の形態を示す自動竪型リング成
形機の平面図である。
【図6】この発明の実施の形態を示す自動竪型リング成
形機の搬入装置、搬出装置の一部省略側面図である。
【図7】この発明の実施の形態を示す自動竪型リング成
形機の制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 竪型リング成形機 11 マンドレル 11a 支持ロール 12 メインロール 12a 先端側周面 12b 最下面 12c 鍔周面 12d 駆動モーター 13 アーム 13a 先端 13b 基端 13c アーム回転軸 13d 圧延成形位置 13e 所定可動位置 14 アーム用シリンダー 14a ピストンロッド 14b 回転支持軸 14c 軸受け 15 支持フレーム 15a 支持溝 15b スライド用シリンダー 15c 支持軸 15d 軸受け 15e スライド盤 15f スライドレール 15g スライド係合子 16 控ロール 17 昇降支持盤 17a 昇降ガイド 2 液圧装置 21 昇降用シリンダー 3 センサー 31 ユニバーサルジョイント 32 伝動軸 32a 軸受け 32b テーブル 33 回転検出器 4 搬入装置 41 走行体 41a 架台 41b 縦フレーム 41c 上部架台 41d 車軸 41e 軸受け 41f 車輪 42 把持部 42a 把持爪 42b 把持軸 42c 把持軸受け 42d 把持用シリンダー 42e ピストンロッド 43 搬入用駆動部 43a 搬入用シリンダー 43b 連結具 5 走行路 51 レール 52 支持フレーム 6 搬出装置 61 走行体 61a 架台 61b 縦フレーム 61c 上部架台 61d 車軸 61e 軸受け 61f 車輪 62 傾斜搬出路 62a 搬出溝 62b 支持ローラ 62c ガイド溝 62d 溝幅調整側板 62e 調整ボルト 62f 搬出溝用シリンダー 62g ピストンロッド 62h 搬出センサー 63 搬出用駆動部 63a 搬出用シリンダー 63b 連結具 7 制御装置 W0 リング素材 W1 リング製品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の小径のリング素材の中央孔の孔芯
    を略水平向きにし、リング素材の環状内周をマンドレル
    にのせ掛けて保持し、リング素材の中央孔に挿通された
    マンドレルとリング素材の外周側の回転するメインロー
    ルとで内外から挟圧して、リング素材を回転させながら
    大径のリング製品に圧延成形する竪型リング成形機にお
    いて、前記マンドレルを該マンドレルの軸芯方向に対し
    て直交方向に向けて可動自在に設けると共に所定可動位
    置で前記マンドレルの一端を開放状態にし、前記マンド
    レルとメインロールとを相対的に接近させて圧延成形間
    隔を制御する液圧装置を設け、前記マンドレルの外周側
    に間隔をあけて円弧状に複数配置された控ロールの回転
    を検知するセンサーを設け、リング素材を掴む把持部を
    備えリング素材を搬入し且つ所定可動位置で前記マンド
    レルの開放された一端からリング素材をマンドレルに取
    付ける搬入装置を移動自在に配置し、所定可動位置で前
    記マンドレルの開放された一端からリング製品をスライ
    ドして取外し搬出する搬出装置を移動自在に配置すると
    共に、リング素材の竪型リング成形機への搬入及び取付
    け、圧延成形時のマンドレル開放側のスライド支持、竪
    型リング成形機によるリング素材の圧延成形及びリング
    製品の圧延成形完了、並びに竪型リング成形機からのリ
    ング製品の取外し及び搬出を制御する制御装置を設けた
    ことを特徴とする自動竪型リング成形機。
  2. 【請求項2】 搬出装置には傾斜を利用してリング製品
    を転動搬出する傾斜搬出路が備えられた請求項1記載の
    自動竪型リング成形機。
  3. 【請求項3】 搬入装置と搬出装置は連動して効率的な
    リング素材の搬入及びリング製品の搬出を行う請求項1
    記載の自動竪型リング成形機。
JP10861298A 1998-04-02 1998-04-02 自動竪型リング成形機 Pending JPH11285762A (ja)

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