JPH11285113A - 引出し形遮断器 - Google Patents

引出し形遮断器

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Publication number
JPH11285113A
JPH11285113A JP11009992A JP999299A JPH11285113A JP H11285113 A JPH11285113 A JP H11285113A JP 11009992 A JP11009992 A JP 11009992A JP 999299 A JP999299 A JP 999299A JP H11285113 A JPH11285113 A JP H11285113A
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terminal
movable terminal
cradle
fixed
movable
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JP11009992A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takiura
広之 瀧浦
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補助回路用接続端子の可動端子を短くする。 【解決手段】接続端子53の固定端子53Bと可動端子
53Aとが垂直方向に向き合うように配され、可動端子
53Aが台車22の水平移動と連動して垂直方向に移動
し、固定端子53Bと接離するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配電盤のクレー
ドル内に収納された遮断器を出し入れする引出し形の遮
断器に関し、特に、遮断器を制御する補助回路の接続端
子の可動端子が短くて済む引出し形遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】図30は、従来の引出し形遮断器の構成
を示す正面図である。。図30は、この発明の実施例に
かかる引出し形遮断器の構成を示す正面図である。クレ
ードル21が図示されていない配電盤の内部に嵌め込ま
れている。クレードル21の内部には、台車22が収納
され、車輪23を介してクレードル21の底板21Aに
載置されている。台車22の正面には把手22Bが備え
られているとともに、台車22の両側には台車22を電
動で図30の表側或いは裏側へ移動させる引出しレバー
24が取り付けられている。台車22の左奥には、補助
回路用の接続端子28が取り付けられている。
【0003】図31は、図30の装置の平面図である。
台車22に3相の遮断器14が搭載されている。遮断器
14には、クレードル21の内部奥側(右側)へ向けて
三相の可動接触子10Aが突設されている。この可動接
触子10Aのそれぞれと接触する固定接触子10Bが、
絶縁碍管10Cを介してクレードル21に取り付けられ
ている。可動接触子10Aと固定接触子10Bとは互い
に接離可能であり、断路器10を構成している。
【0004】図32は、図30の装置の側面図である。
断路器10は、上下一対の可動接触子10Aを備え、こ
の可動接触子10Aのそれぞれに固定接触子10Bを接
触させている。クレードル21の下部には電動機13が
配され、図示されていない連結機構を介して引出しレバ
ー24に連結されている。図32は遮断器14が運転状
態にある場合の構成であるが、遮断器14が試験状態ま
たは断路状態になると、台車22の前面22Aがそれぞ
れ一点鎖線の位置に移動する。ここでは、それぞれ遮断
器14が運転状態にある場合を運転位置X、試験状態に
ある場合を試験位置Y、断路状態にある場合を断路位置
Zとする。すなわち、運転位置Xにおいては、閉成状態
の断路器10を介して遮断器14内部の主接点が図示さ
れていない主回路に接続されている。試験位置Yにおい
ては、断路器10が開成状態になっている。この試験位
置Yにおいて、遮断器14の動作チェックなどが行われ
る。遮断器14を試験位置Yにするためには、運転位置
Xから電動機13によって引出しレバー24を動作させ
で台車22を移動させる。それによって、断路器10の
可動接触子10Aと固定接触子10Bとを互いに開離
し、遮断器14内の主接点が無電圧状態になる。断路位
置Zは後で詳述されるが、遮断器の補助回路のうち、電
動機13への接続端子だけが接続されている。遮断器1
4を断路位置Zにするためには、試験位置Yから電動機
13によってさらに引出しレバー24を動作させで台車
22を左方へ移動させる。それによって、遮断器14の
補助回路のうち、制御回路の接続端子だけが開離する。
なお、遮断器14を運転位置Xに戻すときは、電動機1
3を逆駆動させることによって断路位置Zから試験位置
Y位置を経由して運転位置Xまで移動させる。
【0005】図31に戻り、補助回路の接続端子28
が、台車22の右側とクレードル21の内壁とに取り付
けられている。この接続端子28の構成については後で
詳述されるが、互いに接離可能な可動端子と固定端子と
よりなる。補助回路は図示されていないが、遮断器14
の制御回路および電動機13の駆動回路よりなり、台車
22内に配されている。この補助回路への給電がクレー
ドル21側から接続端子28を介してなされる。接続端
子28は、クレードル21内を移動する台車22の位置
に連動してその可動端子と固定端子を接離させる。
【0006】すなわち、図32において、接続端子28
は、断路位置Zにあるときは、補助回路の内、電動機1
3の駆動回路だけを接続する。これによって、電動機1
3の駆動が可能になるので、台車22を左右へ電動で移
動させることができる。接続端子28は、台車22が試
験位置Yならびに運転位置Xにあるときは補助回路の全
てを接続する。それによって、接続端子28の接離操作
が全て電動化され、作業者の操作力を不要にするととも
に作業が安全になる。
【0007】次に、接続端子28の構成を述べる。図3
3は、図1の装置の接続端子28の内、可動端子28A
の構成を示す図であり、それぞれ(A)は背面図、
(B)は図4の(A)のA部拡大背面図である。すなわ
ち、図33は、図32の台車22を右側から見た図であ
り、図33(A)において、可動端子28Aの取り付け
金具37が、取り付けボルト36を介して台車の背面側
に取り付けられている。この取り付け金具37に絶縁性
の端子台38が取り付けられ、端子台38の両側には台
車内の補助回路へ結線するための複数の端子ねじ32が
ねじ止めされている。また、取り付け金具37に上下に
は、可動端子28Aを固定端子へ挿入するためのガイド
となるガイドピン31設けられている。さらに、図33
(B)において、端子台38の中央には、絶縁性の挿入
板34が紙面の開口側の突出している。この挿入板34
の左右両面に複数の差し込み導体33が接合されてい
る。この差し込み導体33は銅帯よりなり、後述される
固定端子の受け導体と接触する部分である。35は、差
し込み導体33が端子台38のところで直角に両側へ折
り曲げられた部分であり、それぞれが端子ねじ32で固
定されている。
【0008】図34は、図33の(A)の可動端子28
Aの構成を示す平面図である。ガイドピン31が取り付
け金具37に溶接され、挿入板34の突設方向と平行に
配されている。さらに、ガイドピン31の右端部は尖っ
ていて、後述される固定端子のガイド穴に挿入し易いよ
うになっている。端子台38は挿入板34と一体であ
り、ねじ75を介して取り付け金具37に固定されてい
る。
【0009】図35(A)は図33の(A)の可動端子
28Aの構成を示す側面図であり、図35(B)は図3
5の(A)の要部拡大側面図である。すなわち、図35
の(A)は図34のB矢視図でもある。挿入板34が凹
部34Aと凸部34Bよりなり、その凹部34Aに差し
込み導体33が接合されている。差し込み導体33のう
ち、最上部と、上から二段目の差し込み導体33Aは、
他の差し込み導体33より右方へ長く突出している。こ
の差し込み導体33Aは、電動機の駆動回路へ結線され
る端子である。後述されるように、挿入板34を固定端
子の挿入穴に挿入させたときに、差し込み導体33Aが
まず先に受け導体と接触するようにしておき、台車の電
動操作を可能にする。図35の(B)は,図35の
(A)のC部とD部とE部との拡大図である。図33の
(B)で説明されたように、差し込み導体33の直角に
折り曲げられた部分35が、それぞれ端子台38にワッ
シャー32Aを介して端子ねじ32で固定されている。
【0010】図36は、図30の装置の接続端子28の
内、固定端子の構成を示す図であり、それぞれ(A)は
正面図、(B)は図36の(A)のF部拡大背面図、
(C)は平面図である。図36(A)において、固定端
子28Bの取り付け金具49が、取り付けボルト46を
介してクレードル側に取り付けられている。この取り付
け金具49に絶縁性の端子台48が取り付けられてい
る。また、取り付け金具37に上下には、可動端子のガ
イドピンを貫通させるためのガイド穴41が設けられて
いる。端子台48の中央には、可動端子の差し込み導体
を貫通させる嵌挿穴50が設けられている。図36
(B)において、可動端子の端子台48の両側からそれ
ぞれ受け導体43を対峙させ、嵌挿穴50に可動端子の
挿入板を貫通させたときに受け導体43が差し込み導体
と接触するようになっている。受け導体43は、端子台
48の両側でそれぞれが端子ねじ42で固定されてい
る。図36(C)において、受け導体43は銅帯よりな
り、互いに対峙する部分が円弧状に形成されている。こ
の受け導体43の円弧状の部分に差し込み導体が摺動す
るようになっている。また、取付け部47は、コの字状
に折り曲げられた取り付け金具49と添え金具51とで
挟持されている。取付け部47は、ねじ47Aによって
クレードル21に固定される。この取り付け金具49
は、ねじ47Aで始めは緩く止めておき、ガイドピンを
ガイド穴41に貫通させ、可動端子の差し込み導体が固
定端子の受け導体43に具合よく接離することを確かめ
た後にねじ47Aのねじ締めが行われる。
【0011】図37(A)は図36の(A)の側面図で
あり、図37(B)は図36(A)の背面図である。図
37(A)において、ガイド穴41は円筒部の内壁で形
成されている。ガイド穴41を軸方向に長い円筒部とす
ることによって、ガイドピンを円筒部の軸方向に正確に
案内することができる。図37(B)は、図37の
(A)を右側から見た図でもあり、可動端子の嵌挿板が
貫通するように添え金具51にも挿入穴50が形成され
ている。また、添え金具51は、図36の(A)の取り
付け金具49を貫通するボルト46で固定されている。
【0012】図38は、図30の台車22が断路位置Z
にある場合の接続端子28の構成を示す図あり、それぞ
れ(A)は平面図、(B)は側面図である。すなわち、
図38は、遮断器の制御回路へ結線される接続端子は断
路されているが、電動機の駆動回路へ結線される接続端
子は接続されている。可動端子28Aのガイドピン31
の先端部がガイド穴41へ挿入されるとともに、挿入板
34の先端部も固定端子28Bの挿入穴に挿入されてい
る。差し込み導体33の内、上から二本の差し込み導体
33Aが、それ以下の差し込み導体33より長いので、
電動機の駆動回路ヘ結線される差し込み導体33Aだけ
が受け導体42と接触している。しかも、この差し込み
導体33Aを介して電動機への給電が可能になったの
で、台車22を図9の状態から右方へ電動で移動させる
ことができる。
【0013】図39は、図30の台車22が試験位置Y
にある場合の接続端子28の構成を示す図であり、それ
ぞれ(A)は平面図、(B)は側面図である。すなわ
ち、図39は、遮断器の制御回路および電動機の駆動回
路へ結線される接続端子がいずれも接続されている。電
動機13と連動して可動端子28Aが、固定端子28B
に対して右方へ移動したので、全ての差し込み導体33
が受け導体42と接触している。したがって、この状態
で、遮断器の動作チェックを行うことができる。
【0014】図40は、図30の台車22が運転位置X
にある場合の接続端子28の構成を示す図であり、それ
ぞれ(A)は平面図、(B)は側面図である。図40の
場合も、遮断器の制御回路および電動機の駆動回路へ結
線される接続端子が全て接続されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、遮断器を制御する補助回路用の
接続端子の可動端子が長いという問題があった。すなわ
ち、補助回路の接続端子を台車とともに水平に出し入れ
させているために、接続端子の出し入れストロークは、
台車の移動距離に左右される。図32に台車22を断路
位置Zから試験位置Yを経て運転位置Xに至るまでの距
離の例が示されている。接続端子の可動端子は、断路位
置Zから運転位置Xまで少なくとも90mmと150m
mの和、すなわち、230mmは移動する。したがっ
て、接続端子の可動端子の長さは、この移動距離230
mmに可動端子と固定端子とを接触させる長さの約20
mmが加わり、少なくとも250mmは必要となる。接
続端子の可動端子が数100mmと長いので、可動端子
を正確に水平になるように配置しないと接触不良になっ
たり、固定端子から出し入れ不能になったりする。その
ために、従来の接続端子の組み立ては非常に難しく、そ
の調整に多くの時間がかかっていた。この発明の目的
は、補助回路用接続端子の可動端子を短くすることにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、配電盤の内部に設けられたクレ
ードルに遮断器を載せた台車が前記クレードルの開口側
へ電動機によって水平に出し入れ可能に設けられ、クレ
ードルの奥には互いに接離可能な固定接触子と可動接触
子よりなる断路器が設けられ、固定接触子はクレードル
の奥に固定されるとともに配電盤内の主回路に接続さ
れ、可動接触子は台車側に固定されるとともに遮断器の
主接点に接続され、遮断器の運転位置では台車がクレー
ドルの奥へ挿入されて断路器が閉成され、遮断器の試験
位置では台車がクレードルの開口側へ引き出されて断路
器が開成され、遮断器の制御回路と台車を移動させる前
記電動機の駆動回路とからなる補助回路が台車側に配さ
れ、前記補助回路は互いに接離可能な固定端子と可動端
子よりなる接続端子を介して配電盤側から給電され、可
動端子が台車側に設けられるとともに固定端子がクレー
ドル側に設けられ、固定端子と可動端子とが前記電動機
による台車の移動と連動して接離し、前記接続端子の固
定端子と可動端子とは、遮断器の試験位置および運転位
置では補助回路への全てが接続され、台車が前記試験位
置よりクレードルの開口側へ引き出された断路位置では
電動機の駆動回路だけが接続され、台車が前記断路位置
よりクレードルの開口側へさらに引き出された盤外位置
では補助回路への全てが遮断されてなる引出し形遮断器
において、前記接続端子の固定端子と可動端子とが垂直
方向に向き合うように配され、可動端子が台車の水平移
動と連動して垂直方向に移動し固定端子と接離するよう
にするとよい。それによって、接続端子のストロークを
台車の移動距離とは無関係に決めることができる。した
がって、可動端子を従来のものよりも大幅に短くするこ
とができる。
【0017】かかる構成において、クレードルの側面に
水平方向に長く形成されたガイド穴と、階段状に形成さ
れ段差の部分が斜めに接続された板カムとがそれぞれ設
けられ、スライドピンが前記ガイド穴に水平方向の移動
自由に貫通し、このスライドピンに固定端子が固定さ
れ、ローラが前記板カムの上面に沿って移動するように
設けられるとともに可動端子に回転自由に取り付けら
れ、可動端子を常時下方に付勢させる引張性の復帰ばね
が可動端子と台車側との間に設けられ、台車の水平移動
に連動して固定端子がスライドピンを介してガイド穴に
案内されて水平方向に移動し、可動端子がローラを介し
て板カムに案内されて垂直方向に移動するようにしても
よい。それによって、台車を遮断器の断路位置から試験
位置を経て運転位置へ移動すれば、それに連動して可動
端子が垂直方向に移動し、固定端子と可動端子とが順次
接続されるようになる。一方、台車を遮断器の運転位置
から試験位置を経て断路位置および盤外位置へ移動すれ
ば、それに連動して可動端子が垂直方向に移動し、固定
端子と可動端子とが順次開離するようになる。
【0018】かかる構成において、クレードルの側面に
水平方向に長く形成されたガイド穴と、階段状に形成さ
れ段差の部分が斜めに接続されるとともに、互いに平行
に配された2つの板カムとがそれぞれ設けられ、スライ
ドピンが前記ガイド穴に水平方向の移動自由に貫通し、
このスライドピンに固定端子が固定され、ローラが前記
2つの板カムの間に介装されて移動するように設けられ
るとともに可動端子に回転自由に取り付けられ、台車の
水平移動に連動して固定端子がスライドピンを介してガ
イド穴に案内されて水平方向に移動し、可動端子がロー
ラを介して板カムに案内されて垂直方向に移動するよう
にしてもよい。それによって、台車を遮断器の断路位置
から試験位置を経て運転位置へ移動すれば、それに連動
して可動端子が垂直方向に移動し、固定端子と可動端子
とが順次接続されるようになる。一方、台車を遮断器の
運転位置から試験位置を経て断路位置および盤外位置へ
移動すれば、それに連動して可動端子が垂直方向に移動
し、固定端子と可動端子とが順次開離するようになる。
ローラを前記2つの板カムの間に介装したので、可動端
子を常時下方に付勢させる復帰ばねは不要になる。
【0019】かかる構成において、前記2つの板カムの
どちらか一方をクレードルの開口側へ長く延ばすように
してもよい。それによって、台車をクレードルに挿入す
るときにローラを長く延ばされた方の板カムに沿わせれ
ば、ローラを容易に板カムの間に介装させることができ
る。
【0020】かかる構成において、クレードルの側面に
水平方向に長く形成されたガイド穴と、階段状に形成さ
れるとともに互いに平行に配された2つの板カムとがそ
れぞれ設けられ、スライドピンが前記ガイド穴に水平方
向の移動自由に貫通し、このスライドピンに固定端子が
固定され、ローラが前記2つの板カムの間に介装されて
移動するように設けられるとともに可動端子に回転自由
に取り付けられ、上下端がそれぞれ可動端子側および台
車側に回転自由に取り付けられた操作レバーが2本互い
に平行になるように配され、可動端子を常時下方に付勢
させる引張性の復帰ばねが前記操作レバーと台車側との
間に設けられ、台車の水平移動に連動して固定端子がス
ライドピンを介してガイド穴に案内されて水平方向に移
動し、可動端子がローラを介して板カムに案内されると
ともに操作レバーの回動によって垂直方向に移動するよ
うにしてもよい。それによって、台車を遮断器の断路位
置から試験位置を経て運転位置へ移動すれば、それに連
動して可動端子が垂直方向に移動し、固定端子と可動端
子とが順次接続されるようになる。一方、台車を遮断器
の運転位置から試験位置を経て断路位置および盤外位置
へ移動すれば、それに連動して可動端子が垂直方向に移
動し、固定端子と可動端子とが順次開離するようにな
る。
【0021】かかる構成において、クレードルの側面に
水平方向に長く形成されたガイド穴と、クレードルの底
面に上面が階段状であるとともに段差の部分が斜めに形
成された操作カムとがそれぞれ設けられ、スライドピン
が前記ガイド穴に水平方向の移動自由に貫通し、このス
ライドピンに固定端子が固定され、上下端がそれぞれ可
動端子側おび台車側に回転自由に取り付けられた操作レ
バーと、前記電動機と連動する引出し軸を支点にして回
動するとともに上端が可動端子側に回転自由に取り付け
られ、下端にローラが回転自由に取り付けられた変換レ
バーとが配され、可動端子を常時下方に付勢させるねじ
り形の復帰ばねが前記引出し軸に巻回されるとともに、
前記復帰ばねの両端でもって引出し軸と一体の引出しレ
バーと、前記変換レバーとを挟持し、前記ローラが前記
操作カムの上面に沿って移動するように設けられ、台車
の水平移動に連動して固定端子がスライドピンを介して
ガイド穴に案内されて水平方向に移動し、操作カムでも
って案内されるローラを介して回動する変換レバーによ
って可動端子が垂直方向に移動するようにしてもよい。
それによって、台車を遮断器の断路位置から試験位置を
経て運転位置へ移動すれば、それに連動して可動端子が
垂直方向に移動し、固定端子と可動端子とが順次接続さ
れるようになる。一方、台車を遮断器の運転位置から試
験位置を経て断路位置および盤外位置へ移動すれば、そ
れに連動して可動端子が垂直方向に移動し、固定端子と
可動端子とが順次開離するようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる引出し
形遮断器の構成を示す正面図である。クレードル52が
図示されていない配電盤の内部に嵌め込まれるととも
に、クレードル52の内部に台車22が収納され、車輪
23を介してクレードル52の底板21Aに載置されて
いる。台車22の正面には把手22Bが備えられている
とともに、台車22の両側には台車22を電動で図1の
表側或いは裏側へ移動させるための引出しレバー24が
取り付けられている。台車22の左側には、補助回路の
接続端子53が配されている。
【0023】図2は、図1のG矢視図である。上下に可
動接触子10Aが設けられ、この可動接触子10Aのそ
れぞれに固定接触子10Bが接続されている。可動接触
子10Aと固定接触子10Bとは互いに接離可能であ
り、断路器10を構成している。クレードル52の下部
には電動機13が配され、図示されていない連結機構を
介して引出しレバー24に連結されている。図2は、遮
断器14が運転状態にある場合の構成であるが、遮断器
14が試験状態または断路状態になると、台車22の前
面22Aがそれぞれ一点鎖線の位置に移動する。ここで
は、従来の装置で説明したと場合と同様に、遮断器14
が運転状態にある場合を運転位置X、試験状態にある場
合を試験位置Y、断路状態にある場合を断路位置Zとす
る。すなわち、電動機13でもって、台車22を運転位
置X、試験位置Y、断路位置Zの状態に水平移動させ
る。図30の従来の装置と異なる点は、後で詳述される
補助回路用の接続端子の構成であり、クレードル52側
に設けられた2本の水平なガイド穴58の案内によって
接続端子の固定端子が水平方向に移動するとともに、板
カム54との案内によって接続端子の可動端子が垂直方
向に移動するようになっていることである。
【0024】図3は、図1の台車22が盤外位置にある
場合の構成を示す図であり、図3の(A)は、接続端子
53の構成を示す要部正面図、図3の(B)は、図3の
(A)のH1矢視図である。だだし、図3の(A)にお
ける台車22の側面は一部破砕され、台車22の凹み部
22Aの内部が示されている。また、図3の(B)では
クレードル52を除外するとともに、固定端子53Bの
端子カバー75が一部破砕され、その内部が示されてい
る。
【0025】図4は、図3の可動端子53Aの取り付け
構成を示す斜視図である。図4において、案内板66が
ボルト70によって図示されていない台車22の凹み部
にねじ止めされている。案内板66には、垂直方向に長
い長穴68が2本明いている。この長穴68にそれぞれ
2本ずつガイドねじ69が嵌め込まれ、端子支え67に
固定されたナット76にねじ止めされている。ガイドね
じ69の根元には円柱状の段69Aが形成され、段69
Aの径がガイドねじ69のねじ部より僅かに太くなって
いる。この段69Aが長穴68に嵌まり、ガイドねじ6
9が長穴68に沿って上下自由に移動できるようになっ
ている。可動端子53Aは、その差し込み導体77を上
向きにして端子支え67に固定されている。また、ロー
ラ55が軸55Aを介して端子支え67に固定されてい
る。ローラ55は軸55Aに対して回動自由である。こ
の軸55Aと案内板66の穴66Aに復帰ばね63がか
けられ、ローラ55が常時下方へ付勢されている。後で
詳述されるが、ローラ55の下部を後述される板カムで
上下させることによって、ガイドねじ69が長穴68に
沿って上下し、それにつれて可動端子53Aが上下する
ようになっている。復帰ばね63は、ローラ55を図示
されていない板カムに常時押し付け、ローラ55が板カ
ムの上面に沿って移動するようにさせるためのものであ
る。
【0026】図3の(A)に戻り、台車22側面に形成
された凹み部22Aに案内板66がねじ止めされてい
る。一方、板カム54は、クレードル52の内壁に突設
されている。また、クレードル52には、図3の(B)
のように水平方向に長いガイド穴58が2本平行に明け
られている。このガイド穴58にそれぞれスライドピン
57がスライドベース56を介して貫通している。スラ
イドピン57は、図4で示されたガイドねじ69と全く
同じ形をしており、その根元に円柱状の段が形成されて
いる。この段がガイド穴58に嵌まり、スライドベース
56がスライドピン57とともにガイド穴58に沿って
水平方向に自由に移動できるようになっている。スライ
ドベース56には、端子カバー75で覆われた固定端子
53Bが端子支え64を介して取り付けられている。
【0027】図3の(B)において、スライドベース5
6にはL字状のレバー61が取り付けられ、このレバー
61とクレードル52側の内壁に突設されたピン60と
の間にもう一つの復帰ばね59がかけられている。この
復帰ばね59は、常時スライドベース56をクレードル
52の開口側、すなわち、図3の(B)の右方へ付勢さ
せている。さらに、台車22側にねじ止めされたL字状
の押し板62が、レバー61の右側へ配されている。可
動端子53Aと固定端子53Bは、複数の差し込み導体
と受け導体とを備えている。この差し込み導体および受
け導体は、互いに嵌合可能であり、図35と図36で示
された従来の装置のものと同様な構成になっている。板
カム54は、階段状に形成され段差の部分が斜めに接続
された板材からなる。図3の(B)は、右方がクレード
ル52の開口側であり、台車22をクレードル52の外
側から断路位置Zに挿入する直前である盤外位置におけ
る構成である。台車22を左方へ移動させれば、ローラ
55が板カム54に沿って移動するので可動端子53A
が自動的に垂直に移動し、断路位置Zと試験位置Yと運
転位置Xとのそれぞれにおいて接続端子53の可動端子
53Aと固定端子53Bとが接続するようになってい
る。図3の(B)における点線の丸印55X,55Y,
55Zは、台車22が運転位置X,試験位置Y,断路位
置Zにそれぞれ移動したときのローラ55の位置を示し
ている。
【0028】次に、接続端子53の接離メカニズムを説
明する。図5は、図1の台車22が断路位置Zにある場
合の構成を示す図であり、(A)は接続端子53の構成
を示す要部正面図、(B)は、図5の(A)のH2矢視
図である。それぞれ図5の(A)は図3の(A)に対応
し、図5の(B)は図3の(B)に対応する。台車22
を図3の状態から手動によって図5の(B)の左方へ移
動させながらローラ55を板カム54の上面に載せ、台
車22を断路位置Zへ置く。ローラ55が板カム54の
上面に載るので、ローラ55を介して可動端子53Aと
端子支え67が押し上げられる。それに連動して、可動
端子53Aが長穴68によって垂直方向にガイドされな
がら上昇する。一方、台車22の移動によって押し板6
2がレバー61を押すので、固定端子53Bもガイド穴
58によって左方へ移動する。断路位置Zで接続端子5
3が接続されるが、可動端子53Aの内、電動機に接続
される右側2列の差し込み導体65だけが固定端子53
B側の受け導体に嵌合するようになっている。この接続
端子53状態は、電気的には、図38の従来の装置にお
いて接続端子28が断路位置にある場合と同じである。
台車22を図3の盤外位置から図5の断路位置へ手動で
押し込めば、後は全て電動操作になる。
【0029】図6は、図1の台車22が試験位置Yにあ
る場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子53の
構成を示す要部正面図、(B)は、図6の(A)のH3
矢視図である。それぞれ図6の(A)は図5の(A)に
対応し、図6の(B)は図5の(B)に対応する。台車
22が図5の状態から図6の(B)の左方へ電動で移動
され、試験位置Yまで来ている。固定端子53Bが押し
板62によって左方へ押されるとともに、可動端子53
Aが板カム54にガイドされながら上昇する。それによ
って、可動端子53Aの差し込み導体が全て固定端子5
3B側の受け導体に嵌合する。ここではまだ、前述のよ
うに図示されていない断路器はまだ投入されいないが、
補助回路用の接続端子53が完全に接続されているの
で、遮断器の動作チェックなどを行うことができる。
【0030】図7は、図1の台車22が運転位置Xにあ
る場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子53の
構成を示す要部正面図、(B)は、図7の(A)のH4
矢視図である。それぞれ図7の(A)は図6の(A)に
対応し、図7の(B)は図6の(B)に対応する。台車
22が図6の状態から図7の(B)の左方へ電動で移動
され、運転位置Xまで来ている。固定端子53Bと可動
端子53Aとが嵌合した状態でガイド穴58にによって
左方へ移動する。ここで、図示されていない断路器が投
入される。
【0031】上述のように接続端子53を垂直に動かす
ように構成することによって、接続端子53の出し入れ
ストロークが短くなる。すなわち、図7に寸法例が示さ
れたように、板カム54の段差は、初段が25mm程
度、途中の段が30mm程度でよい。したがって、接続
端子53の可動端子53Aは、台車22を挿入する位置
から断路位置Zを介して試験位置Yまたは運転位置Xま
で少なくとも25mmと30mmの和、すなわち、55
mm程度しか移動しない。そのために、可動端子53A
の必要長さは、この移動距離55mmに可動端子と固定
端子とを接触させる長さの約20mmが加わり、少なく
とも75mm程度で済む。可動端子53Aの長さは従来
の3分の1で済む。可動端子の長さが100mm以下に
なるので、接続端子53の組み立て容易になり、その調
整時間も非常に少なくなる。その結果、接続端子53の
接触不良も減り信頼性が大いに向上した。なお、台車を
運転位置Xからクレードル52の開口側へ引き出すとき
は、電動機を逆方向に駆動させれば、接続端子53が前
述と逆の経過を辿る。
【0032】図8は、この発明の異なる実施例にかかる
引出し形遮断器の台車22が盤外位置にある場合の構成
を示す図であり、(A)は、接続端子53の構成を示す
要部正面図であり、(B)は、図8の(A)のJ1矢視
図である。図8は、台車22をクレードル52の外側か
ら断路位置Zに挿入する直前の状態の構成であり、それ
ぞれ図8の(A)は図3の(A)に対応し、図8の
(B)は図3の(B)に対応する。図3と異なる点は、
板カム54と互いに平行なもう一つの板カム71が配さ
れたことと、ローラ55に復帰ばねがかけられていない
ことだけである。すなわち、ローラ55が板カム54と
71との間に介装され、可動端子53Aをガイドしてい
る。したがって、ローラ55を下方へ付勢させる復帰ば
ねが不要になる。
【0033】以下に、図8の装置の接続端子53の接離
メカニズムを説明する。図9は、図8の台車22が断路
位置Zにある場合の構成を示す図であり、(A)は接続
端子53の構成を示す要部正面図、(B)は、図9の
(A)のJ2矢視図である。それぞれ図9の(A)は図
8の(A)に対応し、図9の(B)は図8の(B)に対
応する。台車22を図8の状態から手動によって図9の
(B)の左方へ移動させ、断路位置Zへ動かす。それに
つれて、ローラ55が板カム54と71との間に介装さ
れるので、ローラ55を介して可動端子53Aと端子支
え67が押し上げられる。それに連動して、可動端子5
3Aが長穴68によって垂直方向にガイドされながら上
昇する。一方、台車22の移動によって押し板62がレ
バー61を押すので、固定端子53Bもガイド穴58に
によって左方へ移動する。その際、断路位置Zで接続端
子53が接続されるが、可動端子53Aの内、電動機に
接続される右側2列の差し込み導体65だけが固定端子
53B側の受け導体だけに嵌合するようになっている。
図9の状態にすれば、後は全て電動操作になる。
【0034】図10は、図8の台車22が試験位置Yに
ある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子53
の構成を示す要部正面図、(B)は、図10の(A)の
J3矢視図である。それぞれ図10の(A)は図9の
(A)に対応し、図10の(B)は図9の(B)に対応
する。台車22が図9の状態から図10の(B)の左方
へ電動で移動され、試験位置Yまで来ている。固定端子
53Bが押し板62によって左方へ押されるとともに、
可動端子53Aが板カム54と71とでガイドされなが
ら上昇する。その状態では、可動端子53Aの差し込み
導体が全て固定端子53B側の受け導体に嵌合してい
る。ここではまだ、図示されていない断路器は投入され
いないが、補助回路への接続端子53が完全に接続され
ているので、遮断器の動作チェックなどを行うことがで
きる。
【0035】図11は、図8の台車22が運転位置Xに
ある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子53
の構成を示す要部正面図、(B)は、図11の(A)の
J4矢視図である。それぞれ図11の(A)は図10の
(A)に対応し、図11の(B)は図10の(B)に対
応する。台車22が図10の状態から図11の(B)の
左方へ電動で移動され、運転位置Xまで来ている。固定
端子53Bと可動端子53Aとが嵌合した状態でガイド
穴58にによって左方へ移動する。ここで、図示されて
いない断路器が投入された状態になる。
【0036】上述のように2つの板カム54と71とで
接続端子53を垂直に動かすように構成することもで
き、接続端子53の出し入れストロークをが短くするこ
とができる。すなわち、板カム54の段差は、図7と同
様に初段が25mm程度、途中の段が30mm程度でよ
い。したがって、可動端子53Aの必要長さが、可動端
子53Aの移動距離55mmに可動端子と固定端子とを
接触させる長さの約20mmを加え、少なくとも75m
m程度で済むということは、図1の実施例の場合と同じ
である。したがって、可動端子53Aの長さが従来の3
分の1で済み、接続端子53Aの組み立て容易になり、
その調整時間も非常に少なくなる。なお、台車を運転位
置Xからクレードル52の開口側へ引き出すときは、電
動機を逆方向に駆動させれば、接続端子53が前述と逆
の経過を辿る。
【0037】図12は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる引出し形遮断器の台車が盤外位置にある場合の
構成を示す図であり、(A)は、接続端子53の構成を
示す要部正面図であり、(B)は、図12の(A)のK
1矢視図である。図12は、台車22をクレードル52
の外側から断路位置Zに挿入する直前の状態の構成であ
り、それぞれ図12の(A)は図8の(A)に対応し、
図12の(B)は図8の(B)に対応する。図8と異な
る点は、図8の上部の板カム71を板カム73として案
内部73Aをクレードルの開口側(図12に右方)へ長
く延ばしたことだけである。すなわち、この板カム73
の案内部73Aをガイドにして台車22をクレードル5
2の開口側から挿入すれば、楽にローラ55を板カム5
4と73との間に介装することができる。
【0038】以下に、図12の装置の接続端子53の接
離メカニズムを説明する。図13は、図12の台車22
が断路位置Zにある場合の構成を示す図であり、(A)
は接続端子53の構成を示す要部正面図、(B)は、図
13の(A)のK2矢視図である。それぞれ図13の
(A)は図12の(A)に対応し、図13の(B)は図
12の(B)に対応する。台車22を図12の状態から
案内部73Aをガイドにして手動によって図13の
(B)の左方へ移動させ、断路位置Zへ動かす。それに
つれて、ローラ55が板カム54と71との間に介装さ
れるので、ローラ55を介して可動端子53Aと端子支
え67が押し上げられる。それに連動して、可動端子5
3Aが長穴68によって垂直方向にガイドされながら上
昇する。一方、台車22の移動によって押し板62がレ
バー61を押すので、固定端子53Bもガイド穴58に
によって左方へ移動する。その際、断路位置Zで接続端
子53が接続されるが、可動端子53Aの内、電動機に
接続される右側2列の差し込み導体65だけが固定端子
53B側の受け導体だけに嵌合するようになっている。
図13の状態にすれば、後は全て電動操作になる。
【0039】図14は、図12の台車22が試験位置Y
にある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子5
3の構成を示す要部正面図、(B)は、図14の(A)
のK3矢視図である。それぞれ図14の(A)は図13
の(A)に対応し、図14の(B)は図13の(B)に
対応する。台車22が図13の状態から電動で図14の
(B)の左方へ移動され、試験位置Yまで来ている。固
定端子53Bが押し板62によって左方へ押されるとと
もに、可動端子53Aが板カム54と71とでガイドさ
れながら上昇する。その状態では、可動端子53Aの差
し込み導体が全て固定端子53B側の受け導体に嵌合し
ている。ここではまだ、図示されていない断路器は投入
されいないが、補助回路への接続端子53が完全に接続
されているので、遮断器の動作チェックなどを行うこと
ができる。
【0040】図15は、図12の台車22が運転位置X
にある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子5
3の構成を示す要部正面図、(B)は、図15の(A)
のK4矢視図である。それぞれ図15の(A)は図14
の(A)に対応し、図15の(B)は図14の(B)に
対応する。台車22が図14の状態から電動で図15の
(B)の左方へ移動され、運転位置Xまで来ている。固
定端子53Bと可動端子53Aとが嵌合した状態でガイ
ド穴58に左方へ移動する。ここで、図示されていない
断路器が投入された状態になる。
【0041】上述のように,板カム73として案内部7
3Aをクレードルの開口側へ長く延ばしたことによっ
て、台車22をクレードル52の開口側から挿入するの
が楽になることが分かる。したがって、台車22をクレ
ードル52に挿入するときの操作が容易になり、台車2
2の出し入れ時間も短くなる。なお、図12において、
案内部73Aは、板カム54側に設けてもよい。すなわ
ち、板カム54をクレードルの開口側へ長く延ばし、そ
の案内部をガイドにして台車22をクレードル52に挿
入するようにしても操作が容易になる。なおまた、台車
22を運転位置Xからクレードル52の開口側へ引き出
すときは、電動機を逆方向に駆動させれば、接続端子5
3が前述と逆の経過を辿る。
【0042】また、図1、図8、図12に実施例では、
台車22の水平移動とともに可動端子53Aが上昇する
構成であったが、固定端子53Bを可動端子53Aの下
部に配置して、台車22の水平移動とともに可動端子5
3Aを降下させる構成としてもよい。その場合は、各図
の上下を逆にして見た構成となり、動作メカニズムや効
果はどちらの場合も同じである。
【0043】図16は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる引出し形遮断器の構成を示す正面図であり、図
17は、図16のL矢視図である。図16および図17
が、それぞれ図1および図2と異なる点は、後で詳述さ
れる補助回路用の接続端子の構成であり、可動端子が互
いに平行な2枚の板カム81,82の案内によって垂直
方向に移動するようになっていることである。板カム8
1,82は、階段状に形成され、その間にローラ55を
介装させて図示されていない可動端子を上下方向に移動
させるようになっている。
【0044】図18は、図17の装置の可動端子53A
の動作を説明する側面図であり、手前側に配されている
クレードルを除外して内部を見た図である。実線は台車
22が運転位置にある場合の構成であり、点線は台車2
2が盤外位置にある場合の構成である。2本の操作レバ
ー83,84が、上下端において可動端子53Aの端子
支え67と台車22に回転自由に取り付けられるととも
に、互いに平行になるように配されている。操作レバー
84の途中には、引張性の復帰ばね86の一方が掛けら
れ、その他方は台車22に掛けられ、可動端子の端子支
え67を常時下方に付勢させている。運転位置では、操
作レバー83が台車22側に固定されたストッパ85に
よって、それ以上は時計方向に回動しないようになって
いる。台車22が右方へ移動させられ盤外位置に来る
と、後述されるように図示されていない板カムの案内に
よって可動端子53Aが矢印86のように円弧状に移動
する。それによって、2本の操作レバー83,84が点
線の状態になる。その位置で、操作レバー83が電動機
13と連動する台車22を引き出すための引出し軸87
に当接し、操作レバー83,84がそれ以上は反時計方
向には回動しないようになっている。なお、端子支え6
7のガイドねじ88は、台車22側に設けられた図示さ
れていない穴によって端子支え67を円弧状の移動自由
に固定している。
【0045】図19は、図16の台車22が盤外位置に
ある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子53
の構成を示す要部正面図であり、(B)は図19の
(A)のM1矢視図である。だだし、図19の(B)
は、クレードル52を除外するとともに、固定端子53
Bの端子カバー75が一部破砕され、その内部が示され
ている。図3と異なる点は、端子支え67のガイドねじ
88が、前述のように台車22側に設けられた図示され
ていない穴によって円弧状の移動自由に取り付けられて
いること、固定端子53Bに押さえ板90が取り付けら
れていること、可動端子53Aに押し板89が取り付け
られていること、端子支え67と台車22との間の操作
レバー83,84が介装されていること、操作レバー8
4の途中と台車22との間に復帰ばね86が介装されて
いること、傾斜部の無い階段状の板カム81,82が図
示されていないクレードルに固定されていることであ
る。図19のその他は、図3の構成と同じである。
【0046】次に、接続端子53の接離メカニズムを説
明する。図20は、図16の台車22が断路位置Zにあ
る場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子の構成
を示す要部正面図、(B)は図20の(A)のM2矢視
図である。それぞれ図20の(A)は図19の(A)に
対応し、図20の(B)は図19の(B)に対応する。
台車22を図19の状態から手動によって図20の
(B)の左方へ移動させると、ローラ55が板カム82
の左端82Aに当接するので操作レバー83,84が端
子支え67を押し上げる。それによって、ローラ55が
板カム82の上面に載り、可動端子53Aが断路位置Z
のところへ来る。また、そこで、固定端子53Bのレバ
ー90と可動端子53Aの押し板89が当接する。固定
端子53Bは復帰ばね59によって常時右方へ付勢され
ているが、押し板89によって固定端子53Bの水平方
向に位置決めがなされる。ここでは、可動端子53Aと
固定端子53Bとは接触するが、図5で説明されたこと
と同様に、可動端子53Aの内、電動機に接続される右
側2列の差し込み導体65だけが固定端子53B側の受
け導体に嵌合するようになっている。図20の状態にす
れば、後は全て電動で操作することができる。
【0047】図21は、図16の台車22が試験位置Y
にある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子5
3の構成を示す要部正面図、(B)は図21の(A)の
M3矢視図である。それぞれ図21の(A)は図20の
(A)に対応し、図21の(B)は図20の(B)に対
応する。台車22が図20の状態から図21の(B)の
左方へ電動で移動され、試験位置Yまで来ている。固定
端子53Bが押し板89によって左方へ押されるととも
にローラ55が板カム82の途中に段82Bに当接する
ので可動端子53Aが上昇する。それによって、可動端
子53Aの差し込み導体が全て固定端子53B側の受け
導体に嵌合する。ここではまだ、前述のように図示され
ていない断路器はまだ投入されいないが、補助回路用の
接続端子53が完全に接続されているので、遮断器の動
作チェックなどを行うことができる。
【0048】図22は、図16の台車22が運転位置X
にある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子5
3の構成を示す要部正面図、(B)は図22の(A)の
M4矢視図である。それぞれ図22の(A)は図21の
(A)に対応し、図22の(B)は図21の(B)に対
応する。台車22が図21の状態から図22の(B)の
左方へ電動で移動され、運転位置Xまで来ている。固定
端子53Bと可動端子53Aとが嵌合した状態でガイド
穴58にによって左方へ移動し、操作レバー83がスト
ッパ85と当たる位置で接続端子53が止まる。この位
置で、図示されていない断路器が投入される。
【0049】上述のように接続端子53を垂直に動かす
ように構成することによって、接続端子53の出し入れ
ストロークが短くなる。すなわち、図22に寸法例が示
されたように、板カム82の段差は、図7の場合と同様
に、初段が25mm程度、途中の段が30mm程度でよ
い。したがって、接続端子53の可動端子53Aは、台
車22を挿入する位置から断路位置Zを介して試験位置
Yまたは運転位置Xまで少なくとも25mmと30mm
の和、すなわち、55mm程度しか移動しない。そのた
めに、可動端子53Aの必要長さは、この移動距離55
mmに可動端子と固定端子とを接触させる長さの約20
mmが加わり、少なくとも75mm程度で済む。可動端
子53Aの長さは従来の3分の1で済む。可動端子の長
さが100mm以下になるので、接続端子53の組み立
て容易になり、その調整時間も非常に少なくなる。その
結果、接続端子53の接触不良も減り信頼性が大いに向
上した。なお、台車22を運転位置Xから盤外位置へ引
き出すときは、電動機を逆方向に駆動させれば、接続端
子53が前述と逆の経過を辿る。また、操作レバー8
3,84が2本配されているのは、可動端子53Aを常
時水平状態に保つためである。
【0050】図23は、この発明のさらに異なる実施例
にかかる引出し形遮断器の構成を示す正面図であり、図
24は、図23のN矢視図である。図23および図24
が、それぞれ図16および図17と異なる点は、後で詳
述される補助回路用の接続端子の構成であり、クレード
ル52の底板21Aに固定された操作カム95の案内に
よって可動端子が垂直方向に移動するようになっている
ことである。操作カム95は段差の部分が斜めに形成さ
れた階段を備え、その上にローラ95に沿わせてある。
このローラ95が変換レバー97を介して図示されてい
ない可動端子を上下方向に移動させるようになってい
る。
【0051】図25は、図24の装置の可動端子53A
の動作を説明する側面図であり、手前側に配されている
クレードルを除外して内部を見た図である。実線は台車
22が運転位置にある場合の構成であり、点線は台車2
2が盤外位置にある場合の構成である。操作レバー92
が、上下端において可動端子53Aの端子支え67と台
車22に回転自由に取り付けられている。一方、その操
作レバー92の隣に電動機13と連動する引出し軸87
を支点にして回動するとともに上端が可動端子53Aの
端子支え67に回転自由に取り付けられ、下端にローラ
95が回転自由に取り付けられた変換レバー97が配さ
れている。運転位置では、操作レバー92が台車22側
に固定されたストッパ96によって、それ以上は時計方
向に回動しないようになっている。台車22が右方へ移
動させられ盤外位置に来ると、後述されるように図示さ
れていない操作カムの案内によって変換レバー97が反
時計方向に回動し、可動端子53Aが矢印99のように
円弧状に移動する。それによって、操作レバー92と変
換レバー97とが点線の状態になる。その位置で、変換
レバー97が台車22に固定されたストッパ98と当接
し、引出し軸87に当接し、変換レバー97と操作レバ
ー92とがそれ以上は反時計方向には回動しないように
なっている。なお、端子支え67のガイドねじ88は、
台車22側に設けられた図示されていない穴によって端
子支え67を円弧状の移動自由に固定している。
【0052】図26は、図23の台車22が盤外位置に
ある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子53
の構成を示す要部正面図であり、(B)は図19の
(A)のP1矢視図である。だだし、図26の(B)
は、クレードル52を除外するとともに、固定端子53
Bの端子カバー75が一部破砕され、その内部が示され
ている。図19と異なる点は、端子支え67と台車22
との間の操作レバー92が介装されていること、変換レ
バー97が引出し軸87を支点にして回動するとともに
上端が可動端子53Aの端子支え67に回転自由に取り
付けられ、下端にローラ95が回転自由に取り付けられ
ていること、可動端子53Aを常時下方に付勢させるね
じり形の復帰ばね100が引出し軸87に巻回されると
ともに復帰ばね100の両端でもって引出し軸87と一
体の引出しレバー24と、変換レバー97とを挟持して
いることである。図26のその他は、図19の構成と同
じである。
【0053】次に、接続端子53の接離メカニズムを説
明する。図27は、図23の台車22が断路位置Zにあ
る場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子の構成
を示す要部正面図、(B)は図27の(A)のP2矢視
図である。それぞれ図27の(A)は図26の(A)に
対応し、図27の(B)は図26の(B)に対応する。
台車22を図26の状態から手動によって図27の
(B)の左方へ移動させると、ローラ95が操作カム9
4の左端に乗り上がるので変換レバー97が端子支え6
7を押し上げる。そこで、固定端子53Bのレバー90
と可動端子53Aの押し板89が当接する。固定端子5
3Bは復帰ばね59によって常時右方へ付勢されている
が、押し板89によって固定端子53Bの水平方向に位
置決めがなされる。ここでは、可動端子53Aと固定端
子53Bとは接触するが、図20で説明されたことと同
様に、可動端子53Aの内、電動機に接続される右側2
列の差し込み導体65だけが固定端子53B側の受け導
体に嵌合するようになっている。図27の状態にすれ
ば、後は全て電動で操作することができる。
【0054】図28は、図23の台車22が試験位置Y
にある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子5
3の構成を示す要部正面図、(B)は図28の(A)の
P3矢視図である。それぞれ図28の(A)は図27の
(A)に対応し、図28の(B)は図27の(B)に対
応する。台車22が図27の状態から図28の(B)の
左方へ電動で移動され、試験位置Yまで来ている。固定
端子53Bが押し板89によって左方へ押されるととも
にローラ95が操作カム94の途中の段94Bに沿うの
で可動端子53Aが上昇する。それによって、可動端子
53Aの差し込み導体が全て固定端子53B側の受け導
体に嵌合する。ここではまだ、前述のように図示されて
いない断路器はまだ投入されいないが、補助回路用の接
続端子53が完全に接続されているので、遮断器の動作
チェックなどを行うことができる。
【0055】図29は、図23の台車22が運転位置X
にある場合の構成を示す図であり、(A)は接続端子5
3の構成を示す要部正面図、(B)は図29の(A)の
P4矢視図である。それぞれ図29の(A)は図28の
(A)に対応し、図29の(B)は図28の(B)に対
応する。台車22が図28の状態から図29の(B)の
左方へ電動で移動され、運転位置Xまで来ている。固定
端子53Bと可動端子53Aとが嵌合した状態でガイド
穴58にによって左方へ移動し、操作レバー92がスト
ッパ96と当たる位置で接続端子53が止まる。この位
置で、図示されていない断路器が投入される。
【0056】上述のように接続端子53を垂直に動かす
ように構成することによって、接続端子53の出し入れ
ストロークが短くなる。すなわち、図22に寸法例が示
されたように、板カム82の段差は、図7の場合と同様
に、初段が25mm程度、途中の段が30mm程度でよ
い。したがって、接続端子53の可動端子53Aは、台
車22を挿入する位置から断路位置Zを介して試験位置
Yまたは運転位置Xまで少なくとも25mmと30mm
の和、すなわち、55mm程度しか移動しない。そのた
めに、可動端子53Aの必要長さは、この移動距離55
mmに可動端子と固定端子とを接触させる長さの約20
mmが加わり、少なくとも75mm程度で済む。可動端
子53Aの長さは従来の3分の1で済む。可動端子の長
さが100mm以下になるので、接続端子53の組み立
て容易になり、その調整時間も非常に少なくなる。その
結果、接続端子53の接触不良も減り信頼性が大いに向
上した。なお、台車22を運転位置Xから盤外位置へ引
き出すときは、電動機を逆方向に駆動させれば、接続端
子53が前述と逆の経過を辿る。また、操作レバー92
は、変換レバー97とともに可動端子53Aを常時水平
状態に保つ役目を担っている。
【0057】
【発明の効果】この発明は前述のように、接続端子の固
定端子と可動端子とが垂直方向に向き合うように配さ
れ、板カムによって可動端子が台車の水平移動と連動し
て垂直方向に移動して固定端子と接離させることによっ
て、接続端子の可動端子を従来のものよりも大幅に短く
することができ、接続端子の組み立て容易になり、かつ
その調整時間も非常に少なくなる。その結果、接続端子
の接触不良も減り信頼性が大いに向上した。
【0058】かかる構成において、可動端子を垂直方向
にガイドする2つの板カムの一方をクレードルの開口側
へ長く延ばすことによって、台車をクレードルに挿入す
るときに操作が容易になり、台車の出し入れ時間も短く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる引出し形遮断器の構
成を示す正面図
【図2】図1のG矢視図
【図3】図1の台車が盤外位置にある場合の構成を示す
図であり、(A)は、接続端子の構成を示す要部正面図
であり、(B)は、図3の(A)のH1矢視図
【図4】図3の可動端子の取り付け構成を示す斜視図
【図5】図1の台車が断路位置にある場合の構成を示す
図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面図、
(B)は、図5の(A)のH2矢視図
【図6】図1の台車が試験位置にある場合の構成を示す
図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面図、
(B)は、図6の(A)のH3矢視図
【図7】図1の台車が運転位置にある場合の構成を示す
図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面図、
(B)は、図7の(A)のH4矢視図
【図8】この発明の異なる実施例にかかる引出し形遮断
器の台車が盤外位置にある場合の構成を示す図であり、
(A)は、接続端子の構成を示す要部正面図、(B)
は、図8の(A)のJ1矢視図
【図9】図8の台車が断路位置にある場合の構成を示す
図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面図、
(B)は、図9の(A)のJ2矢視図
【図10】図8の台車が試験位置にある場合の構成を示
す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は、図10の(A)のJ3矢視図
【図11】図8の台車が運転位置にある場合の構成を示
す図あり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面図、
(B)は、図11の(A)のJ4矢視図
【図12】この発明のさらに異なる実施例にかかる引出
し形遮断器の台車が盤外位置にある場合の構成を示す図
であり、(A)は、接続端子の構成を示す要部正面図、
(B)は、図12の(A)のK1矢視図
【図13】図12の台車が断路位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は、図13の(A)のK2矢視図
【図14】図12の台車が試験位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は、図14の(A)のK3矢視図
【図15】図12の台車が運転位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は、図15の(A)のK4矢視図
【図16】この発明の異なる実施例にかかる引出し形遮
断器の構成を示す正面図
【図17】図16のL矢視図
【図18】図17の装置の可動端子の動作を説明する側
面図
【図19】図16の台車が盤外位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図19の(A)のM1矢視図
【図20】図16の台車が断路位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図20の(A)のM2矢視図
【図21】図16の台車が試験位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図21の(A)のM3矢視図
【図22】図16の台車が運転位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図22の(A)のM4矢視図
【図23】この発明のさらに異なる実施例にかかる引出
し形遮断器の構成を示す正面図
【図24】図23のN矢視図
【図25】図24の装置の可動端子の動作を説明する側
面図
【図26】図23の台車が盤外位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図19の(A)のP1矢視図
【図27】図23の台車が断路位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図27の(A)のP2矢視図
【図28】図23の台車が試験位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図28の(A)のP3矢視図
【図29】図23の台車が運転位置にある場合の構成を
示す図であり、(A)は接続端子の構成を示す要部正面
図、(B)は図29の(A)のP4矢視図
【図30】従来の引出し形遮断器の構成を示す正面図
【図31】図30の装置の平面図
【図32】図30の装置の側面図
【図33】図30の装置の接続端子の内、可動端子の構
成を示す図であり、それぞれ(A)は背面図、(B)は
図33の(A)のA部拡大背面図
【図34】図33の可動端子の構成を示す平面図
【図35】(A)は図33の(A)の可動端子の構成を
示す側面図であり、(B)は図35の(A)の要部拡大
側面図
【図36】図30の装置の接続端子の内、固定端子の構
成を示す図であり、それぞれ(A)は正面図、(B)は
図36の(A)のF部拡大背面図、(C)は平面図
【図37】(A)は図36の(A)の側面図、(B)は
図36(A)の背面図
【図38】図30の台車が断路位置にある場合の接続端
子の構成を示す図であり、それぞれ(A)は平面図、
(B)は側面図
【図39】図30の台車が試験位置にある場合の接続端
子の構成を示す図であり、それぞれ(A)は平面図、
(B)は側面図
【図40】図30の台車が運転位置にある場合の接続端
子の構成を示す図であり、それぞれ(A)は平面図、
(B)は側面図
【符号の説明】
52:クレードル、22:台車、10:断路器、13:
電動機、14:遮断器、53:接続端子、53A:可動
端子、53B:固定端子、65:差し込み導体、54,
71,73,81,82:板カム、94:操作カム、5
5,95:ローラ、57:スライドピン、58:ガイド
穴、83,84,92:操作レバー、97:変換レバ
ー、86,100:復帰ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配電盤の内部に設けられたクレードルに遮
    断器を載せた台車が前記クレードルの開口側へ電動機に
    よって水平に出し入れ可能に設けられ、クレードルの奥
    には互いに接離可能な固定接触子と可動接触子よりなる
    断路器が設けられ、固定接触子はクレードルの奥に固定
    されるとともに配電盤内の主回路に接続され、可動接触
    子は台車側に固定されるとともに遮断器の主接点に接続
    され、遮断器の運転位置では台車がクレードルの奥へ挿
    入されて断路器が閉成され、遮断器の試験位置では台車
    がクレードルの開口側へ引き出されて断路器が開成さ
    れ、遮断器の制御回路と台車を移動させる前記電動機の
    駆動回路とからなる補助回路が台車側に配され、前記補
    助回路は互いに接離可能な固定端子と可動端子よりなる
    接続端子を介して配電盤側から給電され、可動端子が台
    車側に設けられるとともに固定端子がクレードル側に設
    けられ、固定端子と可動端子とが前記電動機による台車
    の移動と連動して接離し、前記接続端子の固定端子と可
    動端子とは、遮断器の試験位置および運転位置では補助
    回路への全てが接続され、台車が前記試験位置よりクレ
    ードルの開口側へ引き出された断路位置では電動機の駆
    動回路だけが接続され、台車が前記断路位置よりクレー
    ドルの開口側へさらに引き出された盤外位置では補助回
    路への全てが遮断されてなる引出し形遮断器において、
    前記接続端子の固定端子と可動端子とが垂直方向に向き
    合うように配され、可動端子が台車の水平移動と連動し
    て垂直方向に移動し固定端子と接離することを特徴とす
    る引出し形遮断器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、クレード
    ルの側面に水平方向に長く形成されたガイド穴と、階段
    状に形成され段差の部分が斜めに接続された板カムとが
    それぞれ設けられ、スライドピンが前記ガイド穴に水平
    方向の移動自由に貫通し、このスライドピンに固定端子
    が固定され、ローラが前記板カムの上面に沿って移動す
    るように設けられるとともに可動端子に回転自由に取り
    付けられ、可動端子を常時下方に付勢させる引張性の復
    帰ばねが可動端子と台車側との間に設けられ、台車の水
    平移動に連動して固定端子がスライドピンを介してガイ
    ド穴に案内されて水平方向に移動し、可動端子がローラ
    を介して板カムに案内されて垂直方向に移動することを
    特徴とする引出し形遮断器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のものにおいて、クレード
    ルの側面に水平方向に長く形成されたガイド穴と、階段
    状に形成され段差の部分が斜めに接続されるとともに互
    いに平行に配された2つの板カムとがそれぞれ設けら
    れ、スライドピンが前記ガイド穴に水平方向の移動自由
    に貫通し、このスライドピンに固定端子が固定され、ロ
    ーラが前記2つの板カムの間に介装されて移動するよう
    に設けられるとともに可動端子に回転自由に取り付けら
    れ、台車の水平移動に連動して固定端子がスライドピン
    を介してガイド穴に案内されて水平方向に移動し、可動
    端子がローラを介して板カムに案内されて垂直方向に移
    動することを特徴とする引出し形遮断器。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のものにおいて、前記2つ
    の板カムのどちらか一方をクレードルの開口側へ長く延
    ばしたことを特徴とする引出し形遮断器。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のものにおいて、クレード
    ルの側面に水平方向に長く形成されたガイド穴と、階段
    状に形成されるとともに互いに平行に配された2つの板
    カムとがそれぞれ設けられ、スライドピンが前記ガイド
    穴に水平方向の移動自由に貫通し、このスライドピンに
    固定端子が固定され、ローラが前記2つの板カムの間に
    介装されて移動するように設けられるとともに可動端子
    に回転自由に取り付けられ、上下端がそれぞれ可動端子
    側および台車側に回転自由に取り付けられた操作レバー
    が2本互いに平行になるように配され、可動端子を常時
    下方に付勢させる引張性の復帰ばねが前記操作レバーと
    台車側との間に設けられ、台車の水平移動に連動して固
    定端子がスライドピンを介してガイド穴に案内されて水
    平方向に移動し、可動端子がローラを介して板カムに案
    内されるとともに操作レバーの回動によって垂直方向に
    移動することを特徴とする引出し形遮断器。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のものにおいて、クレード
    ルの側面に水平方向に長く形成されたガイド穴と、クレ
    ードルの底面に上面が階段状であるとともに段差の部分
    が斜めに形成された操作カムとがそれぞれ設けられ、ス
    ライドピンが前記ガイド穴に水平方向の移動自由に貫通
    し、このスライドピンに固定端子が固定され、上下端が
    それぞれ可動端子側おび台車側に回転自由に取り付けら
    れた操作レバーと、前記電動機と連動する引出し軸を支
    点にして回動するとともに上端が可動端子側に回転自由
    に取り付けられ、下端にローラが回転自由に取り付けら
    れた変換レバーとが配され、可動端子を常時下方に付勢
    させるねじり形の復帰ばねが前記引出し軸に巻回される
    とともに、前記復帰ばねの両端でもって引出し軸と一体
    の引出しレバーと、前記変換レバーとを挟持し、前記ロ
    ーラが前記操作カムの上面に沿って移動するように設け
    られ、台車の水平移動に連動して固定端子がスライドピ
    ンを介してガイド穴に案内されて水平方向に移動し、操
    作カムでもって案内されるローラを介して回動する変換
    レバーによって可動端子が垂直方向に移動することを特
    徴とする引出し形遮断器。
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