JPH11284903A - 電子カメラ装置および撮像方法 - Google Patents

電子カメラ装置および撮像方法

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JPH11284903A
JPH11284903A JP10098453A JP9845398A JPH11284903A JP H11284903 A JPH11284903 A JP H11284903A JP 10098453 A JP10098453 A JP 10098453A JP 9845398 A JP9845398 A JP 9845398A JP H11284903 A JPH11284903 A JP H11284903A
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JP
Japan
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image
zoom
emulation
lens
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Application number
JP10098453A
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English (en)
Inventor
Hiroki Atsumi
広城 渥美
Hajime Numata
肇 沼田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の低減を実現することが可能な光学
系の撮影用駆動機構を駆動して画像を取込む電子カメラ
装置および撮像方法の提供。 【解決手段】 レンズ11が基準位置にある場合には、
(a)に示すように被写体200は画像201として示
されるが、レンズ11を基準位置のままにして(すなわ
ち、ズームなしで)被写体200の画像をエミュレート
によりデジタルズームさせてデジタルズーム画像202
を表示し、使用者がシャッターを押すとエミュレート用
のズーム値(距離)を基に制御値を得てズーム機構を駆
動してレンズ11をズームする。レンズ11のズーム後
に撮像を行なうとデジタルズーム画像202と同じ画角
の画像が得られ、表示される。これにより、少ない消費
電力でズーム撮影が行われ、良好な画質のズーム画像が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラ等の
電子カメラ装置における撮影条件の自動設定補助技術に
関し、特に、エミュレートによるモータ制御値の自動設
定補助技術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等の電子カメラ装置は被
写体の光像を取込む光学系と、取込まれた信号を処理し
て画像を得る信号処理系等を有しており、撮像時に取込
まれた画像は液晶表示素子からなる表示部に表示され
る。このような電子カメラ装置の多くは、光学系に絞り
機構のようにモータによって駆動される装置を含んでお
り、絞り機構を例とすると、被写体光量を測定してその
測定結果によりモータを制御して絞りを自動調節してい
る。また、デジタルカメラ等の携帯型電子カメラ装置は
主にバッテリを電源としており、光学系および信号処理
系等に電力を供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子カメラ装置で、絞
り機構を駆動して絞りを自動調節したり、ズーム機構を
駆動してズームを行なったり、アオリ機構を設けて視点
やレンズの光軸に対する角度を変化させるアオリを行な
わせようとする場合、すなわち、光学系を駆動させて最
適な撮影条件の画像を得ようとする場合には、光学系の
撮像用駆動機構(例えば、上述の絞り機構、ズーム機構
またはアオリ機構)をモータによって駆動する必要があ
る。
【0004】モータ駆動用の消費電力量は信号処理系の
駆動用消費電力に比較して大きいので、携帯型電子カメ
ラ装置で撮像の際、好適な画像を得るために何度もカメ
ラアングルを変更したりすると撮影用駆動機構がそのた
びに駆動され、光学系内部の回路での消費電力および信
号処理系等での消費電力に加え、撮影用駆動機構で消費
する大きな電力を要することとなり、結果としてバッテ
リに大きな負担をかけ、電池寿命を短くするという問題
点がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、消費電力の低減を実現することが可
能な光学系の撮影用駆動機構を駆動して画像を取込む電
子カメラ装置および撮像方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに第1の発明の電子カメラ装置は、被写体光像を撮像
素子に取込む撮像レンズを含む光学系と、撮像素子の出
力信号から画像を得る信号処理系とを備えた電子カメラ
装置であって、撮影前には、撮像素子の出力信号をエミ
ュレートして所望のエミュレート画像およびエミュレー
ト値を得るエミュレート手段を備え、撮影時に、エミュ
レート手段によって得られるエミュレート値に基づく制
御値を前記光学系の駆動機構に与えることを特徴とす
る。
【0007】また、第2の発明は上記第1の発明の電子
カメラ装置で、駆動機構は撮像素子への光量を制御する
絞り機構であり、制御値は絞り機構を駆動する絞り値で
あることを特徴とする。
【0008】また、第3の発明は上記第1の発明の電子
カメラ装置で、駆動機構はズームレンズを光軸方向に移
動させるズーム機構であり、制御値はズーム機構を駆動
するズームレンズ移動制御値であることを特徴とする。
【0009】また、第4の発明は上記第1の発明の電子
カメラ装置で、駆動機構はアオリ動作を行なうアオリ機
構であり、制御値はアリ機構を駆動するためのレンズの
アオリ角度および光軸に垂直な方向へのレンズの移動値
であることを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装
置。
【0010】第5の発明の撮像方法は、被写体光像を取
込む工程と、取込まれた被写体画像を電気信号に変換す
る工程と、電気信号を処理して画像を得る工程とを有す
る電子カメラ装置において、シャッタ操作前には、撮像
素子の出力信号をエミュレートして所望のエミュレート
画像を得る工程と、シャッタ操作時に、エミュレート画
像を得るためのエミュレート値に応じて光学系の駆動機
構を駆動する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の電子カメラ装置
の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示す
ブロック図である。図1で、デジタルカメラ100は、
光学系1、信号変換部2および信号処理部3からなる信
号処理系、DRAM14、制御部20、操作部30、表
示部40、記録部50を有している。また、図示しない
がデジタルカメラ100は注目被写体に対して自動的に
焦点を合せるオートフォーカス機構を内蔵している。
【0012】光学系1は、撮像レンズ11、絞り機構1
2、ズーム機構13、アオリ機構14等を含み、撮像レ
ンズ11を介して集光された被写体像の光束を後段の撮
影素子(CCD)上に結像させ、信号変換部2は、CC
Dおよび信号変換回路等を含み、前段の光学系1を介し
てCCDに結像した画像を電気信号に変換し、デジタル
データに変換して一定の周期で出力する。
【0013】信号処理部3は、カラープロセス回路およ
びDMAコントローラを有し、信号変換部2からのA/
D変換出力をカラープロセス処理して、デジタルの輝
度、色差マルチプレクス信号(YUVデータ)とし、Y
UVデータをDRAM14の指定領域に転送する。ま
た、記録保存の際にDRAM14に書込まれているYU
Vデータを読み出してJPEG圧縮処理を施し、再生時
に記録媒体(フラッシュメモリ)51に保存記録されて
いた画像データに伸張処理を施してYUVデータを再生
する。
【0014】制御部20はCPU、RAM、ROM等を
有したマイクロプロセッサ構成を有しており、CPU
は、上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ
等にバスラインを介して接続し、ROMに格納されてい
る制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制
御を行なうと共に、光学系1の制御、例えば、信号処理
部3からの輝度信号に応じて絞り機構12に対して制御
信号を送出したり、操作部30からの状態信号に対応し
てズーム機構13又はアオリ機構14に制御信号を送出
し、また、操作部30からの状態信号に対応しデジタル
カメラの各処理機能の実行制御を行なう。
【0015】操作部30は、処理モード切換えスイッ
チ、機能選択用ボタン、メインスイッチ、シャッターボ
タン37および記録/再生モード切換えスイッチ等のス
イッチやボタン(図示せず)の他に、アオリ操作用ボタ
ン34、輝度増減ボタン35,およびズーム操作ボタン
36(+),(−)を構成部分とし、これらのスイッチ
或いはボタンが操作されると状態信号が制御部20に送
出される。表示部40は液晶ディスプレイ装置等の表示
装置から構成されており、撮像時の被写体画像表示およ
び再生時の再生画像表示の他、処理選択時の選択用メニ
ュー等の表示が行なわれる。記録部50は記録媒体(実
施例ではフラッシュメモリ)51上に信号処理部3から
の画像データを記録する。
【0016】図2は、信号処理部3のカラープロセス回
路の構成例を示すブロック図であり、カラープロセス回
路6は、R(赤)成分積分器61,G(緑)成分積分器
62,B(青)成分積分器63,AE(自動絞り)用積
分器64,AF用フィルタ65,AWB回路66,およ
び信号合成回路67を有している。
【0017】信号変換部2のCCDで光電変換された画
像信号は、信号変換部2のA/D変換器5でA/D変換
されカラープロセス回路6に入力される。カラープロセ
ス回路6では、入力信号に対し自動絞り(AE)用信
号,オートホワイトバランス(AWB)用信号,オート
フォーカス(AF)用信号,およびY,Cb,Cr信号
の生成処理等を行なう。ここで、AE用積分器64では
入力信号を積分してその積分値dを出力し、AF用フィ
ルタ65では入力信号からコントラストオートフォーカ
ス用高周波を検出するため、入力信号に対しハイパスフ
ィルタ(HPF)をかけた後にその出力の積分値eを出
力し、AWB回路66ではR成分積分器61,G成分積
分器62およびB成分積分器63によって積分された各
成分の積分値を出力する。これら出力は制御部20に入
力され、制御部20はこれらの信号を基に信号処理部3
のAGCに与えるゲインや、シャッタスピードや、レン
ズ11を制御する制御信号を出力する。
【0018】また、制御部20はエミュレート手段11
0を実行制御してエミュレート用の値を信号処理部3に
与えて輝度信号合成やオートフォーカスの他、自動絞や
ズーム、またはアオリ等のエミュレートを行なわせ、結
果(エミュレートにより得られた画像)を表示部40に
表示させる。
【0019】図3はエミュレート手段110の構成例を
示すブロック図であり、エミュレート手段110は、エ
ミュレート用基準値取得手段111,エミュレート処理
手段112,エミュレート画像表示手段113,確認手
段114,エミュレート値増減手段115およびエミュ
レート値付与手段116を有している。
【0020】エミュレート用基準値取得手段111はデ
ジタルカメラ100の撮影モードに応じて駆動機構に所
定値を与えて、取込まれる被写体光像信号に係わる信号
処理部3の出力値(積分値d)を基にしてエミュレート
用基準値、すなわち取り込まれた被写体光像信号そのも
のの光量(輝度)値を得る。
【0021】エミュレート処理手段112は、エミュレ
ート用基準値Sが最適値Pでない場合には、基準値Sと
最適値Pとから画像信号の輝度を最適輝度にするために
必要な修正輝度値D(エミュレート値)を得る(D=S
−P)。そして、信号処理部3の出力が最適値Pにほぼ
等しくなるように修正輝度値Dに応じた信号を信号処理
部3(R,G,B成分積分器61,62,63)に与え
る。すなわち、画像信号の輝度を最適輝度に変化させる
ためエミュレート値増減手段115に遷移(割込みをか
けて)して値Dを減少させる(実施例1−1)。エミュ
レート画像表示手段113は、信号処理部3からのビデ
オ出力(エミュレート画像)を表示部40に表示する。
【0022】確認手段114は、使用者によるシャッタ
ーボタン37の操作を確認してエミュレート値付与手段
116に遷移する。シャッターボタン37が操作される
まではエミュレート値増減手段115を経てエミュレー
ト処理手段112に戻って、値Dによるエミュレートを
繰り返させる。
【0023】エミュレート値増減手段115は、エミュ
レート処理手段112からの割込みがあった場合に、エ
ミュレート処理手段112に復帰する。なお、値Dを操
作部30から入力するようにしてもよい(実施例1ー
2)。また、エミュレート値付与手段116は最適値P
とエミュレート用基準値Sの差分D’(D=S−P)を
駆動機構制御値(=撮影条件値)に変換して光学系の対
応の駆動機構(撮影条件によって駆動される駆動機構)
に与える。なお、上記各手段は全てをハードウエア回路
で構成してもよいが、本実施例では上記各手段(モジュ
ール)の一部をハードウエア回路で構成し、他をプログ
ラムで構成し、プログラムで構成したモジュールは制御
部20のROMまたはフラッシュメモリ51に記憶して
いる。
【0024】<実施例1−1>図4は、本発明のデジタ
ルカメラの光学系の絞り機構の一実施例を示す図であ
り、図4で光学系1は撮像レンズ11,11’と絞り1
2−1,絞り12−1を駆動するモータMと、モータM
の動作を制御するモータ制御回路12−2からなる絞り
機構12を有している。
【0025】被写体光像は撮像レンズ11および11’
を介して信号変換部2のCCD4上に集光するが、撮像
レンズ11および11’の間には絞り12−1が設けら
れている。絞り12−1はモータMによって光路を狭め
たり拡げたするように動作し、撮像レンズ11’への入
射光量を制御する。モータMは、例えば超小型のパルス
モータであり、エミュレート処理の結果、制御部20か
ら送られる絞り制御値信号をモータMの駆動用パルスに
変換するモータ制御回路12−2によって駆動される。
【0026】図5は、図4の絞り機構を備えたデジタル
カメラの絞り値のエミュレート時に光量の変化を自動的
に行なう場合の動作例を示すフローチャートである。図
5で、撮影モードが選択されると(S1)、制御部20
はモータ制御回路12−2に絞り全開値を送出してモー
タMを駆動させて絞り12−1を全開させる(S2)。
【0027】制御部20は、信号変換部2を介して信号
処理部3に画像信号を入力し、入力信号を基にカラープ
ロセス回路6から出力される積分値d(輝度値)からそ
のときの画像信号の光量値を得てエミュレート用光量基
準値Sとする(S3)。そして、光量基準値Sが最適輝
度値Pにほぼ等しい場合にはS7に遷移し、最適輝度値
Pが得られなかった場合にはS5に遷移する(S4)。
【0028】上記ステップS4で最適輝度値Pが得られ
ない場合には、制御部20は現在の画像信号の輝度を最
適輝度値Pになるまで減少させることにより(S5)、
輝度値のエミュレートを行なう(S6)。上記ステップ
S4で最適輝度値Pが得られた場合には、制御部20は
画像信号の輝度を変えることなく信号処理部3の出力
(YUVデータ)を基に表示部(兼液晶ファインダ)4
0に最適輝度値の画像を表示する(S7)。制御部20
は、使用者がシャッターボタン37を操作したか否かを
調べ、シャッターボタン37が操作された場合にはS1
2に遷移する(S8)。シャッターボタン37が押され
ない場合には最適輝度値Pを変更するために輝度増減ボ
タン35が押されたかを調べ、輝度増減ボタン35が押
されていない場合にはS3に戻る(S9)。
【0029】上記S9で輝度増減ボタン35が押された
場合にはアイコンまたはメッセージ等を表示して最適輝
度値Pの増減値の入力を促し、増減入力があると(S1
0)、それを最適輝度値Pに加えて最適値を変更してS
3に戻る(S11)。これにより、使用者の好みの輝度
のエミュレートができる(すなわち、使用者の好みの輝
度を最適輝度値とみなしたエミュレートができる)。
【0030】上記S8で、シャッターボタン37が押さ
れると、制御部20は最適輝度値Pと、そのときの(直
前でもよい)エミュレート用基準値Sとの差分、すなわ
ち修正輝度値D(エミュレート値)を得て、修正輝度値
Dを絞り制御値に変換して絞り機構12のモータ制御回
路12−2に与える。ここで、絞り制御値をAとすると
修正輝度値Dと絞り制御値Aの間には、D=f(A)が
成り立つので、A=f-1(D)として絞り制御値Aを求
めることができる(S12)。
【0031】モータ制御回路12−2は制御値を受取る
とそれをモータMの駆動用パルスに変換してモータMに
与え、モータMは駆動用パルスによって駆動されて絞り
12−1を動作させる(S13)。絞り12−1の動作
が終ると、撮像が行なわれ、被写体光像が取込まれて信
号変換部2および信号処理部3を経て画像がDRAM1
4に一時的に記録されると共に表示部40に表示される
(S14)。
【0032】なお、上記ステップS14で撮像を行なう
場合、画像信号の輝度修正を解除する必要がある。ま
た、上記実施例では、輝度修正を行なう前の画像信号の
輝度値Sと最適輝度値Pとから修正輝度値Dを求めて、
画像信号の輝度を修正するようにしたが、輝度修正後の
画像信号の輝度をモニターすることにより、最適輝度値
Pより下がった場合は輝度を上げ、上がった場合は輝度
を下げるようにして画像信号の輝度が最適輝度になるよ
うに調整してもよい。
【0033】<実施例1−2>上記実施例1−1では、
エミューレート時に与える光量値を自動的に増減させた
が、エミューレート時に与える光量値をボタン操作やア
イコンのポイント操作等による手動入力により与えても
よい。
【0034】図6は、図4の絞り機構を備えたデジタル
カメラの、絞り値のエミュレート時に、光量値を手動で
変化させる場合の動作例を示すフローチャートであり、
S1’〜S3’の動作は図5のS1〜S3と同様であ
り、S10’〜S12’の動作は図5のS12〜S14
と同様である。図6のステップS3’で、制御部20が
信号変換部2を介して信号処理部3に画像信号を入力
し、入力信号を基にカラープロセス回路6から出力され
る積分値d(輝度値)からそのときの光量値を得てエミ
ュレート用光量基準値Sとする。
【0035】次に、制御部20は信号処理部3の出力
(YUVデータ)を基に表示部(兼液晶ファインダ)4
0に光量基準値Sから修正輝度値(後述する光量変更操
作が行なわれない時点では0)を減算した輝度の画像を
表示する(S4’)。制御部20は、使用者がシャッタ
ーボタン37を操作したか否かを調べ、シャッターボタ
ン37が操作されなかった場合にはS6’に遷移し、シ
ャッターボタン37が押された場合にはS10’に遷移
する(S5’)。上記ステップS5’でシャッターボタ
ン37が操作されなかった場合には、エミュレート用光
量値Q(修正輝度値)を変更するために使用者が光量変
更操作を行なったかを調べ、光量変更操作が行なわれな
い場合にはS3’に戻る(S7’)。また、輝度変更操
作が行なわれた場合にはその変更値(増減値)をエミュ
レート用光量値Q(エミュレート値)に加え(S
8’)、変更後のエミュレート用光量値Qを信号処理部
3に与えて輝度値のエミュレートを行ない、S3’に戻
る(S9’)。上記S5’で、シャッターボタン37が
押されると、制御部20はそのときの(直前でもよい)
エミュレート用光量値Qを絞り制御値に変換して絞り機
構12のモータ制御回路12−2に与える。ここで、絞
り制御値をAとすると光量値Qと絞り制御値Aの間に
は、Q=f(A)が成り立つので、A=f-1(Q)とし
て絞り制御Aを求めることができる(S10’)。
【0036】モータ制御回路12−2は制御値を受取る
とそれをモータMの駆動用パルスに変換してモータMに
与え、モータMは駆動用パルスによって駆動されて絞り
12−1を動作させるとともに、画像信号に対する輝度
修正を解除する(S11’)。絞り12−1の動作が終
ると、撮像が行なわれ、被写体光像が取込まれて信号変
換部2および信号処理部3を経て画像がDRAM14に
一時的に記録されると共に表示部40に表示される(S
12’)
【0037】上記実施例1−1,1−2では、デジタル
カメラ100は通常撮影モード開始時に一回だけ絞り機
構を動作させ、その後、シャッタ操作(撮像)までは絞
り機構を動作させずにデジタル処理(エミュレート)に
より画像信号の輝度を変更して画像を表示するので、シ
ャッタ操作(撮像)までの間に行なわれるシャッタチャ
ンス獲得のためのカメラの移動や被写体の移動によって
光量が変動しても、絞り機構を動作させることなくエミ
ュレートにより絞り機構を動作させる場合と同様の輝度
の画像がその都度得られる。そして、シャッタ操作後は
エミュレートで得られた値(修正輝度値)を基に絞り機
構を動作させるので、絞り決定のためのモータ駆動回数
は、シャッタ操作の前後に1回ずつ、計2回でよく、従
来のように光量が変動したり、絞りをマニュアル調整す
るたびにモータを駆動させて絞りを開閉する場合に比
べ、消費電力が著しく減少し、電池寿命がその分長くな
った。
【0038】なお、上記実施例1−1,1−2では、図
5,6のステップS2(S2’)で絞りを全開させるよ
うにしたが、絞りの開度はこれに限定されず、例えば、
絞りの開度を50%にするようにしてもよい。このよう
に構成した場合は、図5のステップS5で光量値を減少
させるだけでなく増加させる必要がある。また、ステッ
プS2(S2’)の処理を行なわずに撮影モードを設定
した時点の絞り開度の状態で光量基準値を取得しエミュ
レート処理を行なうようにしてもよい。
【0039】<実施例2>図7は、本発明のデジタルカ
メラのズーム機構の一実施例を示す図であり、(a)は
レンズ11を基準位置に位置付けた例を示し、(b)は
レンズ11とレンズ11’の距離を大きくする方向にズ
ーム用外筒を移動させた例を示す。図7で光学系1はレ
ンズ11を固定したズーム用外筒7−1とレンズ11’
を固定した内筒7−2とズーム用外筒7−1を光軸方向
に移動させるモータM’と、モータM’の駆動を制御す
るモータ制御回路7−3からなるズーム機構7を有して
いる。
【0040】被写体光像は撮像レンズ11および11’
を介して信号変換部2のCCD4上に集光する。ズーム
用外筒7−1はモータM’によって駆動され、レンズ1
1はズーム用外筒7−1の動きに追従して移動し(図6
(b))、CCD4上に投影される被写体光像の大きさ
を制御する。
【0041】モータM’は、例えば、超小型のパルスモ
ータであり、エミュレート処理の結果、制御部20から
送られるズーム制御値信号をモータM’の駆動用パルス
に変換するモータ制御回路7−3によって駆動される。
【0042】図8は光学系およびエミュレートによるズ
ーム動作の説明図であり、(a)はレンズ11が基準位
置にある場合に取込まれた被写体200の画像201を
示し、(b)は、レンズ11を基準位置のままにして
(すなわち、光学ズームなしで)被写体200の画像を
エミュレートによりズームさせたズーム画像202を示
し、(c)はエミュレート値を基に求めたズーム値(距
離)を制御値として、ズーム機構を駆動して取込んだ被
写体画像203を示す。(b)と(c)では画角は同じ
であるが、レンズ11の位置が異っている。
【0043】図9は図7のズーム機構を備えたデジタル
カメラの、エミュレートによるズーム動作例を示すフロ
ーチャートである。図9で、ズーム撮影モードが選択さ
れると(T1)、制御部20はモータ制御回路7−3に
制御値(基準値)を送出してモータM’を駆動させてズ
ーム用外筒7−1を移動させレンズ11を基準位置に位
置付ける(T2)。
【0044】制御部20は、信号変換部2を介して信号
処理部3に画像信号を入力するともに、エミュレート用
ズーム値Q(ズーム倍率値)を1とする(T3)。制御
部20は、ズーム画像を得て表示部(兼液晶ファイン
ダ)40に画像を表示する(T4)。制御部20は、使
用者がシャッターボタン37を操作したか否かを調べ、
シャッターボタン37が操作された場合にはT12に遷
移し、シャッターボタン37が操作されなかった場合に
はT6に遷移する(T5)。
【0045】上記T5でシャッターボタン37が操作さ
れなかった場合には、ズームアップのためズームアップ
操作ボタン36(+)を操作したか否かを調べる(T
6)。ズームアップ操作ボタン36(+)を押すと所定
の増加値(ズームアプップ値)が入力され(T7)、現
在のエミュレート用ズーム値Q(エミュレート値)にズ
ームアップ値dを加算してエミュレート用ズーム値Qを
更新する(T8)。また、上記T6でズームアップ操作
ボタン36(+)が操作されなかった場合には、ズーム
ダウン操作ボタン36(−)を操作したか否かも調べる
(T10)。ズームダウン操作ボタン36(−)を押す
と所定の減少値(ズームダウン値)が入力され(T1
1)、現在のエミュレート用ズーム値Qからズームダウ
ン値dを減算してエミュレート用ズーム値を更新する
(T8)。
【0046】次に、制御部20は更新されたエミュレー
ト用ズーム値Qを基に画角を算出して信号処理部3の出
力を変換してT4に戻る(エミュレート)(T9)。上
記ステップT5で、シャッターボタン37が押される
と、制御部20はエミュレート用ズーム値Qをレンズ1
1の標準位置からの遷移値に変換してこれをズーム制御
値としてズーム機構7のモータ制御回路7−3に与える
(T12)。モータ制御回路7−2は制御値を受取ると
それをモータM’の駆動用パルスに変換してモータM’
に与え、モータM’は駆動用パルスによって駆動されて
ズーム用外筒7−1を標準位置から遷移値分だけ移動さ
せるとともに、エミュレートによるズームアップ(ダウ
ン)を解除させる(T13)。ズーム用外筒7−1の移
動が終ると、撮像が行なわれ、被写体光像が取込まれて
信号変換部2および信号処理部3を経てDRAM14に
一時的に記録されると共にエミュレートにより表示した
画像と同じ画角の画像が表示部40に表示される(T1
4)。
【0047】なお、上記ステップT12,T13でエミ
ュレートによるデジタルズーム値、光学系ズーム値およ
びモータ駆動パルス数(ステップ数)との対応テーブル
を用意しておき、シャッター時および撮像にはこの値を
参照してズーム用外筒7−1を移動させるようにしても
よい。また、上記構成により、デジタルカメラ100は
ズーム撮影モード開始時に一回だけズーム機構を動作さ
せ、その後、シャッタ操作(撮像)まではズーム機構を
動作させずにエミュレート(デジタルズーム)を行なっ
て、所望のズーム値を決定し、シャッタ操作後はエミュ
レートで得られた値を基にズーム機構を動作させるの
で、ズーム用外筒の移動量(遷移値)決定のためのモー
タ駆動回数は、シャッタ操作の前後に1回ずつ、計2回
でよい。
【0048】ズーム用外筒の移動は大きな電力を消費す
るので、銀塩カメラやビデオカメラの場合のようにズー
ム値を変えるたびにモータを駆動させて移動距離を決定
すると電池寿命が通常の場合より短くなるが、本実施例
では2回のズームでよいので従来のカメラに比べ電力消
費が少なくて済み、電池寿命の短縮を抑制できる。ま
た、デジタルズームによる画像は実際に撮像した画像よ
り画質が劣っているが、本実施例ではエミュレートによ
り得たズーム値を用いてズーム機構を駆動して実際に撮
影を行なうのでデジタルズームの場合より画質の優れた
画像を得ることができる。
【0049】なお、上記実施例2の図9のステップT2
でレンズを移動する基準位置は適宜設定することができ
るが、最大望遠となる位置を基準位置とすることが望ま
しい(ズーム操作範囲が最大となるため)。また、ステ
ップT2の処理を行なわずに撮影モードを設定した時点
のズームレンズ位置を基準位置とするようにしてもよ
い。
【0050】<実施例3>図10はアオリ機構付デジタ
ルカメラの一実施例の外観図であり、光学系1はレンズ
11および光路を確保する蛇腹状の胴部8によってカメ
ラ本体100’と接続しているが、光学系1とカメラ本
体100’はアオリ機構9によって相対的に移動され
る。また、図10で、33はエミユレート時のアオリ操
作用ボタンであり、33−1(上部1段目左)はレンズ
11のアオリエミュレート指定ボタン、33−2(上部
1段目右)はレンズ11のアオリエミュレート指定ボタ
ン、33−3(2段目左)は上方への移動操作用ボタ
ン、33−4(2段目右)は下方への移動操作用ボタ
ン、33−5(3段目左)は右方への並行移動操作用ボ
タン、33−6(3段目右)は左方への並行移動操作用
ボタン、33−7(4段目中央)はレンズ角度傾斜操作
用ボタンである。これらのボタンが操作される所定の増
減値がエミュレート値の増減値としてエミュレート手段
110に与えられる。また、33−8はアオリエミュレ
ート停止指示ボタンであり、このボタンが押されると各
エミュレート値を保持してエミュレートを停止する。
【0051】図11は、本発明のデジタルカメラのアオ
リ機構の一実施例を示す図である。図11で光学系1は
レンズ11,11’の間をつなぐ蛇腹状の胴部9−1と
レンズ11,11’を独立に光軸に垂直に移動するモー
タM1,M1’と、レンズ11,11’の光軸を独立に
傾けるモータM2,M2’と、モータM1、M2の駆動
制御を行なうモータ制御回路9−2と、モータM1’、
M2’の駆動制御を行なうモータ制御回路9−3とから
なるアオリ機構9を有している。
【0052】被写体光像は撮像レンズ11および11’
を介して信号変換部2のCCD4上に集光する。レンズ
11および11’モータM1,M2およびM1’,M
2’によって駆動され、アオリ動作を行なって、CCD
4上に投影される被写体光像の位置や歪度を調整制御す
る。
【0053】モータM1,M1’は、例えば超小型のパ
ルスモータであり、エミュレート処理の結果、制御部2
0から送られるアオリ制御値信号をモータM1,M1’
の駆動用パルスに変換するモータ制御回路9−2によっ
て駆動され、レンズ11,11’を上または下、および
右または左方向に移動させる。また、モータM2’,M
2’も同様に超小型のパルスモータであり、エミュレー
ト処理の結果、制御部20から送られるアオリ制御値信
号をモータM1’,M2’の駆動用パルスに変換するモ
ータ制御回路9−3によって駆動され、レンズ11,1
1’をθ1,θ1’を光軸に対して傾ける。
【0054】図12は、図11のアオリ機構を備えたデ
ジタルカメラのアオリ動作の例を示す説明図である。図
12で、(a)はアオリ動作を行なっていない光学系1
の状態(基準姿勢)、(b)はレンズ11と11’の一
方を他の一方に対し右または左に並行に移動させるアオ
リ動作、(c)はレンズ11または11’の一方を右ま
たは左に振って角度を付けるアオリ動作(角度傾斜)を
示している。また、(d)はアオリ動作を行なっていな
い光学系1の状態(基準姿勢)、(e)はレンズ11と
11’の一方を他の一方に対し上または下に並行に移動
させるアオリ動作、(c)はレンズ11または11’の
一方を上または下に振って角度を付けるアオリ動作(角
度傾斜)を示している。
【0055】図13は、図11のアオリ機構を備えたデ
ジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。図
11で、アオリ撮影モードが選択されると(U1)、制
御部20はモータ制御回路9−2,9−3に基準値を送
出してモータMを駆動させて胴部9−1を基準姿勢にす
る(U2)。
【0056】制御部20は信号変換部2を介して信号処
理部3に画像信号を入力すると共に、エミュレート用基
準値θ1=θ1’=2/π、x1=x1’=0、v1=
v1’を得る(θ1,θ1’は光軸との傾斜角、x1,
x1’はレンズ11,11’の基準位置からの左右移動
距離x1,x1’、v1,v1’は上下移動距離)(U
3)。そして、画像を得て表示部(兼液晶ファインダ)
40に表示する(U4)。 制御部20は、使用者がシ
ャッターボタン37またはアオリ操作用ボタン33のい
ずれかを操作したか否かを調べ、シャッターボタン37
が操作された場合にはU13に遷移する(U5)。
【0057】上記ステップU5で、移動レンズを選択
し、移動レンズ選択用ボタン33−1,33−2のいず
れかが操作された場合には(U6)、次に、距離増減入
力のためアオリ操作用ボタン33−3〜33−6のいず
れかが押されたか否かを調べ、いずれのボタンも押され
なかった場合にはU10に遷移する(U7)。上記U7
でいずれかのボタンが押された場合には、押されたボタ
ンに対応する距離増減値dが入力さる(U8)。そこ
で、距離の基準値x(x1またはx2)に入力された距
離増減値△xを加えて移動距離X(X1またはX2)を
更新する(U9)。また、角度増減入力のためにアオリ
操作用ボタン33−7が押されなかった場合にはU12
に遷移し(U10)、アオリ操作用ボタン33−7が押
された場合には押された回数に比例する増(減)値Δθ
が入力される(U11)。
【0058】次に、現在のレンズの角度θ1(またはθ
2)に入力された増(減)値Δθを加え、DRAM14
に一時的に記憶されている画像データを取り出してアフ
ィン変換等の画像位相変換処理を施してU4に戻る(エ
ミュレート)(U12)。上記ステップU5でシャッタ
ーボタン37が押された場合には、制御部20はアオリ
用の各エミュレート値の現在値Qと基準値との差分を求
め、それをレンズ11または11’の標準位置からの遷
移値に変換してこれをアオリ制御値として光学系1のア
オリ機構9のモータ制御回路9−2または9−3に与え
る(U13)。
【0059】モータ制御回路9−2または9−3は制御
値を受取るとそれをモータM1,M2またはM1’,M
2’の駆動用パルスに変換してモータM1,M2または
M1’,M2’に与える。モータM1,M2またはM
1’,M2’駆動用パルスによって駆動されてレンズ1
1またはレンズ11’を標準位置から遷移値分だけ移動
または傾斜させ、アオリ機構9にアオリ動作を行なわせ
る(U14)。アオリ動作が加えられると撮像が行なわ
れ、被写体光像が取込まれて信号変換部2および信号処
理部3を経てDRAM14に一時的に記録されると共に
エミュレートによりアオリ効果を得た画像が表示部40
に表示される(U15)。
【0060】上記ステップU10,U11でエミュレー
トによるレンズ移動距離、傾斜角とモータ駆動パルス数
(ステップ数)との対応テーブルを用意しておき、シャ
ッター時および撮像にはこの値を参考にレンズ11また
は11’を標準位置から遷移値分だけ移動または傾斜さ
せるようにしてもよい。また、上記構成により、デジタ
ルカメラ100はアオリ撮影モード開始時に1回だけズ
ーム機構を動作させ、その後、シャッタ操作(撮像)ま
ではズーム機構を動作させずにエミュレート(デジタル
アオリ)を行なって、所望のレンズ移動距離および傾斜
角を決定し、シャッタ操作後はエミュレートで得られた
値を基にアオリ機構を動作させるので、レンズ11また
は11’の移動量(遷移値)または傾斜角決定のための
モータ駆動回数は、シャッタ操作の前後に1回ずつ、計
2回でよい。
【0061】アオリ動作のレンズの移動または傾斜は大
きな電力を消費するので、アオリ動作を行なうたびにモ
ータを駆動させて移動距離や傾斜角を決定すると、電池
寿命が通常の場合より極端に短くなるが、本実施例では
1回の位置調整動作と1回のアオリ動作をおこなうだけ
でよいので電力消費が少なくて済み、電池寿命の短縮を
抑制できる。
【0062】また、エミュレートによる画像は実際に撮
像した画像とは印象が異なったり、画質が劣る場合があ
るが、本実施例ではエミュレートにより得た制御値を用
いてアオリ機構を駆動して実際に撮影を行なうので画質
の優れた画像を得ることができる。
【0063】なお、上記各実施例においては、シャッタ
ー操作前に常時エミュレート値を得る構成にしたが、シ
ャッター操作前はエミュレート値を得ないでエミュレー
トのみ行ない、シャッター操作(撮影)時に、そのとき
のエミュレート画像とエミュレート解除画像とを比較し
てエミュレート値(修正値)を算出して駆動機構を駆動
するようにしてもよい。
【0064】また、シャッタスピード(露光時間)につ
いてエミュレートして表示するようしても良い。すなわ
ち、遅いシャッタスピードを設定した場合は、表示にお
いてもそれに対応する時間に撮像した画像データをたと
えば合成して表示することで、動きのある被写体などの
動きをモニタ上に表現できることになる。この際に単に
合成するだけでなく、「流れ」を表現するように効果を
加えてるとさらに良い。
【0065】更に、実施例の表示手段は液晶表示装置だ
が、表示手段は、CRTやプラズマディスプレイ等何で
も良い。以上本発明の一実施例について説明したが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変
形実施が可能であることはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子カメラ
装置および撮像方法によれば、モータ駆動はシャッター
操作後に1回行なうだけでよいので、モータ駆動によっ
て撮像を行なう場合の電力消費量が著しく減少し、電池
寿命の延長に寄与し得る。また、デジタル処理によるエ
ミュレートで得た画像ではなく光学系の駆動機構の駆動
による実際の撮像を行なうので、所望の撮像方法でより
画質のよい画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子カメラ装置の一実施例としてのデ
ジタルカメラの回路構成例を示すブロック図である。
【図2】カラープロセス回路の構成例を示すブロック図
である。
【図3】エミュレート手段の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明のデジタルカメラの絞り機構の一実施例
を示す図である。
【図5】図4の絞り機構を備えたデジタルカメラの絞り
値のエミュレート時に光量の変化を自動的に行なう場合
の動作例を示すフローチャートである。
【図6】図4の絞り機構を備えたデジタルカメラの、絞
り値のエミュレート時に、光量値を手動で変化させる場
合の動作例を示すフローチャートである。
【図7】本発明のデジタルカメラのズーム機構の一実施
例を示す図である。
【図8】光学系のエミュレートによるズーム動作の説明
図である。
【図9】図7のズーム機構を備えたデジタルカメラの、
光学系のエミュレートによる動作例を示すフローチャー
トである。
【図10】アオリ機構付デジタルカメラの一実施例の外
観図である。
【図11】本発明のデジタルカメラのアオリ機構の一実
施例を示す図である。
【図12】図11のアオリ機構を備えたデジタルカメラ
のアオリ動作の例を示す説明図である。
【図13】図11のアオリ機構を備えたデジタルカメラ
の、光学系のエミュレートによる動作例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 光学系 3 信号処理系 7 ズーム機構 7−1 ズーム用外筒(ズーム機構) 7−2 モータ制御回路(ズーム機構) 9 アオリ機構 9−1 胴部(アオリ機構) 9−2,9−3 モータ制御回路(アオリ機構) 12 絞り機構 12−1 絞り(絞り機構) 12−2 モータ制御回路(絞り機構) 100 デジタルカメラ 110 エミュレート手段 M モータ(絞り機構) M’ モータ(ズーム機構) M1,M1’,M2,M2’ モータ(アオリ機構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光像を撮像素子に取込む撮像レン
    ズを含む光学系と、撮像素子の出力信号から画像を得る
    信号処理系とを備えた電子カメラ装置であって、 撮影前には、前記撮像素子の出力信号をエミュレートし
    て所望のエミュレート画像およびエミュレート値を得る
    エミュレート手段を備え、 撮影時に、前記エミュレート手段によって得られるエミ
    ュレート値に基づく制御値を前記光学系の駆動機構に与
    えることを特徴とする電子カメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は撮像素子への光量を制御
    する絞り機構であり、 前記制御値は絞り機構を駆動する絞り値であることを特
    徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構はズームレンズを光軸方向
    に移動させるズーム機構であり、前記制御値はズーム機
    構を駆動するズームレンズ移動制御値であることを特徴
    とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構はアオリ動作を行なうアオ
    リ機構であり、前記制御値はアオリ機構を駆動するため
    の光軸に対するレンズの傾斜角度および光軸に垂直な方
    向へのレンズの移動値であることを特徴とする請求項1
    記載の電子カメラ装置。
  5. 【請求項5】 被写体光像を取込む工程と、取込まれた
    被写体画像を電気信号に変換する工程と、前記電気信号
    を処理して画像を得る工程とを有する電子カメラ装置に
    おいて、 シャッタ操作前には、前記撮像素子の出力信号をエミュ
    レートして所望のエミュレート画像を得る工程と、 シャッタ操作時に、前記エミュレート画像を得るための
    エミュレート値に応じて光学系の駆動機構を駆動する工
    程と、を備えたことを特徴とする撮像方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003078801A (ja) * 2001-09-04 2003-03-14 Nikon Corp 電子スチルカメラ
JP2007508586A (ja) * 2003-10-07 2007-04-05 レンズベイビーズ エルエルシー 迅速なティルト写真のための可撓レンズマウントシステム
US10453183B2 (en) * 2015-04-28 2019-10-22 Sony Corporation Image processing apparatus and image processing method

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