JPH112842A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH112842A
JPH112842A JP15490997A JP15490997A JPH112842A JP H112842 A JPH112842 A JP H112842A JP 15490997 A JP15490997 A JP 15490997A JP 15490997 A JP15490997 A JP 15490997A JP H112842 A JPH112842 A JP H112842A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
display device
bus line
crystal molecules
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JP15490997A
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English (en)
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Kazutaka Hanaoka
一孝 花岡
Yasutoshi Tasaka
泰俊 田坂
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置に関し、VA型液晶表示パネル
におけるディスクリネーションラインの発生を防止す
る。 【解決手段】 アクティブマトリクス基板1と対向基板
2との間に、電圧非印加状態で液晶分子4がほぼ垂直に
配向する負の液晶3を挟持すると共に、電圧非印加時の
液晶分子4のプレチルト角θを89°≦θ≦91°とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関す
るものであり、特に、VA型(VerticalAli
gnment型:垂直配向型)のアクティブマトリクス
型液晶表示装置におけるディスクリネーションの解消手
段に特徴のある液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置はAV機器や、パー
ソナルコンピュータ等の表示装置として用いられてお
り、より高画質のものが求められているが、この液晶表
示装置は大きく分けて、アクティブマトリクス型液晶表
示装置と単純マトリクス型液晶表示装置とがあり、この
内、前者のアクティブマトリクス型液晶表示装置が高画
質用として用いられている。
【0003】このアクティブマトリクス型液晶表示装置
は、個々の画素に対応してアクティブマトリクス基板上
にマトリクス状に配置された多数のゲートバスラインと
ドレインバスラインに駆動電圧を印加し、ゲートバスラ
インとドレインバスラインとの交差部に配置された薄膜
トランジスタ(TFT)を選択駆動することにより、対
応する所望の画素をドット表示するように構成されてい
る。
【0004】この様なアクティブマトリクス型液晶表示
パネルとしては、液晶分子の配向の安定性、階調が得や
すい等の理由により通常はTN(Twisted Ne
matic)型が用いられている。
【0005】このTN型の液晶表示パネルの場合には、
電圧オフ時に黒表示となるノーマリブラック型と電圧オ
ン時に白表示となるノーマリホワイト型があるが、ノー
マリブラック型の場合には、液晶分子による偏光状態に
波長依存性があり、電圧オフ時に青っぽく着色するた
め、ノーマリホワイト型が良く用いられている。
【0006】図5(a)参照 ここで、このTN型液晶表示パネルを図5を参照して説
明すると、左側の図に示すように、電圧オフ時には、液
晶分子60は、TFT基板となる透明ガラス基板41及
び対向基板に設けた配向膜(図示せず)に施したラビン
グにしたがって、所定のプレチルト角をもち、且つ、次
第にツイストした(捩じれた)状態で配列している。
【0007】この状態で偏光板61を介して光が入射し
た場合、入射光は液晶分子60により90°回転(90
°旋光)した状態に偏光され、偏光板61の偏光軸Pと
90°ずれた偏光軸Aを有する偏光板62を透過して白
表示となる。
【0008】図5(b)参照このTN型液晶表示パネル
に電圧を印加してオン状態にすると、液晶分子60は立
ち上がり、偏光板61を透過した入射光は偏光作用を受
けないので、偏光板61の偏光軸Pと90°ずれた偏光
軸Aを有する偏光板62によって遮られて黒表示とな
る。
【0009】図5(c)参照 このTN型液晶表示パネルの場合には、電圧オン時に、
図5(b)に示すように、配向膜界面の液晶分子60が
アンカリングにより立ちきらず、黒がやや浮いた状態と
なり、コントラストをあまり大きく取れないという問題
がある。
【0010】再び、図5(a)参照 一方、右側の図に示すように、負の液晶を用いたVA型
液晶表示パネルの場合には、電圧オフ時に液晶分子60
は略垂直、例えば、プレチルト角が約87°で立った状
態となり、この状態で偏光板61を介して光が入射した
場合、入射光は液晶分子60による偏光作用を受けない
ので、偏光板61の偏光軸Pと90°ずれた偏光軸Aを
有する偏光板62に遮られて黒表示となる。
【0011】図5(b)参照 このVA型液晶表示パネルに電圧を印加してオン状態に
すると、液晶分子60は倒れるので、偏光板61を透過
した入射光は偏光作用を受けて偏光し、偏光板61の偏
光軸Pと90°ずれた偏光軸Aを有する偏光板62を透
過して白表示となる。
【0012】図5(c)参照 このVA型液晶表示パネルの場合には、電圧オフ時に、
完全な黒が得られるので、非常に大きなコントラストを
得ることが出来るという特徴があるが、TN型液晶表示
パネルに比べて、白の透過率が低いという問題がある。
【0013】特に、視角特性を重視して、僅かにラビン
グを施すことによって、オン時に液晶分子が倒れながら
僅かにツイストする構造のセルの場合、白の透過率がさ
らに低くなるという実験結果が得られているので、TF
Tの構造によって透過率を高める必要があり、一画素の
開口率が重要となる。
【0014】ここで、図6を参照して、従来の液晶表示
装置の概略的構成を説明するが、図6(a)は一画素の
TFT基板側の平面図であり、図6(b)は図6(a)
におけるC−C′を結ぶ一点鎖線に沿った画素全体の概
略的構造を示す断面図である。
【0015】図6(a)及び(b)参照 従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置は、透明ガ
ラス基板41上に例えば厚さ150nmのCr膜を堆積
させてパターニングすることによってゲートバスライン
42及びゲート電極43を形成したのち、その上に例え
ば厚さ400nmのSiN膜を堆積させてゲート絶縁膜
44とする。
【0016】次いで、厚さ15nmのα−Si膜45、
及び、厚さ120nmのSiN膜を堆積させたのち、ゲ
ート電極43をマスクとしたセルフアライン露光を利用
してSiN膜をパターニングすることによってチャネル
保護膜46を形成する。
【0017】次いで、オーミックコンタクト層となる厚
さ30nmのn+ 型α−Si膜47、及び、ドレインバ
スライン48、ドレイン電極49、ソース電極50、及
び、補助容量電極51となるTi/Al/Ti構造の導
電膜を堆積させたのち、RIE(反応性イオンエッチン
グ)によってTi/Al/Ti構造の導電膜及びn+
α−Si膜47を一括してパターニングすることによっ
て、n+ 型α−Si膜47、ドレインバスライン48、
ドレイン電極49、ソース電極50、及び、補助容量電
極51からなるTFT素子部を形成する。
【0018】次いで、全面にSiN膜等の保護膜52を
堆積させたのち、ソース電極50及び補助容量電極51
に対するコンタクトホール53,54を形成し、次い
で、全面にITO膜を堆積して所定のパターンにエッチ
ングすることによって画素電極55を形成する。
【0019】一方、透明ガラス基板からなる対向基板5
6には共通電極(図示せず)を設けると共に、画素電極
55とゲートバスライン42及びドレインバスライン4
8との間に電気的接続性を待たせないために設けた10
0nm程度の間隙を遮光するためのBM(ブラックマト
リクス)57、及び、CF(カラーフィルタ)58を設
け、この対向基板56をスペーサ(図示せず)を介して
TFT基板となる透明ガラス基板41と対向させ、その
間の空間に液晶59を注入することによって液晶パネル
を完成させている。
【0020】これらの画素電極55とゲートバスライン
42及びドレインバスライン48との間の間隙、及び、
貼り合わせ時のBM57との位置合わせのための4〜5
μmのマージンを必要とし、この位置合わせマージンに
より開口率が51%程度に大幅に低下し、VA型液晶表
示パネルは暗い表示しか得られなかった。
【0021】この様な開口率の低下の問題を解決するた
めに、画素電極の端とゲートバスライン及びドレインバ
スラインとが保護膜52を介して重なるようにして、開
口部をゲートバスライン、ドレインバスライン、TFT
素子によって規定することが提案されている(必要なら
ば、特開昭63−279228号公報参照)。
【0022】ここで、図7を参照して、この様な広開口
型液晶表示装置の概略的構成を説明するが、図7(a)
は一画素のTFT基板側の平面図であり、図7(b)は
図7(a)におけるC−C′を結ぶ一点鎖線に沿った画
素全体の概略的構造を示す断面図である。
【0023】図7(a)及び(b)参照 図6の液晶表示装置と略同様の構成であるが、保護膜5
2の代わりに、透明絶縁性樹脂を用いて、例えば、厚さ
2μmの透明平坦化層63を設けると共に、画素電極5
5をゲートバスライン42及びドレインバスライン48
にオーバラップするように設けたものである。
【0024】この場合、遮光すべき間隙が存在しないの
で、BMは本来的には不要であるが、投射型液晶表示パ
ネルの場合には、強い透過光によるTFTの誤動作等を
防止するために、TFT部を覆うBM57を設けてい
る。
【0025】この結果、開口率が約71%以上になり、
従来に比べて飛躍的に開口率を上昇させることができ、
この様な広開口型液晶表示パネルをVA型に適用するこ
とにより、非常に高いコントラストと明るい表示を得る
ことができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、広開口型液晶
表示パネルをVA型に適用した場合には、電圧オン時に
発生するバスライン脇のディスクリネーションラインに
よる黒脈が避けられないという問題があり、この事情を
図8及び図9を参照して説明する。
【0027】図8参照 図8は、プレチルト角を約87°とした場合の電圧オン
時の液晶分子の配列の状態の説明図であり、この場合に
は、隣接する画素電極に互いに逆極性の電圧(5V)を
印加し、隣接する画素電極の間の領域の直下にある幅6
μmのバスライン及び共通電極に0Vを印加した場合の
シミュレーション結果を示しており、図において、液晶
分子は釘状のパターンで示し、釘頭の状態で液晶分子の
傾き、捩じれを示している。
【0028】この場合、液晶分子は等電位線に沿って、
次第に捩じれながら配列し、この液晶分子の配列状態に
よって、図において破線で示す光透過曲線が得られ、光
透過率が低くなった部分がディスクリネーションライン
による黒脈となる。
【0029】図9(a)参照 図9(a)は、液晶表示パネルを上から見た状態を示
し、バスライン、即ち、データバスライン48に対する
TFT基板ラビング方向(TFT)及び、対向基板のラ
ビング方向(CF)を示しており、TFT基板ラビング
方向(TFT)と対向基板のラビング方向(CF)のな
す角は45°であり、したがって、ツイスト角が45°
となるようにラビングされている。
【0030】図9(b)参照 図9(b)は図8の左側周辺部の実線の円で囲んだ領域
の液晶分子60の配列状態を示したものであり、液晶分
子60の光学軸と偏光板の偏光軸P,Aのなす角は45
°であり、複屈折が最大になるので白輝度が大きくな
る。
【0031】図9(c)参照 図9(c)は図8の左側中央部の破線の円で囲んだ領域
の液晶分子60の配列状態を示したものであり、液晶分
子60の光学軸と偏光板の偏光軸P,Aのなす角は45
°から大きくずれているので、複屈折は小さく、白輝度
が小さくなり、ディスクリネーションラインとして観察
される。
【0032】この様なディスクリネーションラインは、
開口率の低い画素の場合には、ブラックマトリクスによ
って覆われるため、問題にならなかったが、広開口型と
することによって、新たに問題が発生したものである。
【0033】したがって、本発明は、VA型液晶表示パ
ネルのディスクリネーションラインの発生を防止するこ
とを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明するが、図1(a)は
一画素のTFT基板側の平面図であり、図1(b)は図
1(a)におけるC−C′を結ぶ一点鎖線に沿った画素
全体の概略的構造を示す断面図である。
【0035】図1(a)及び(b)参照 (1)本発明は、アクティブマトリクス基板1と対向基
板2との間に負の液晶3を挟持し、電圧非印加状態で液
晶分子4がほぼ垂直に配向する液晶表示装置において、
電圧非印加時の液晶分子4のプレチルト角θを89°≦
θ≦91°としたことを特徴とする。
【0036】この様に、電圧非印加時の液晶分子4のプ
レチルト角θを89°≦θ≦91°、即ち、90°±1
°とすることにより、電圧オン時に液晶分子4はその倒
れる方向を主張せずに電界方向に従うため、液晶分子4
の光学軸と偏光板の偏光軸のなす角はほぼ45°となる
ので、バスライン、特に、ドレインバスライン8に起因
する横方向電界により生ずるディスクリネーションライ
ンが解消される。なお、このプレチルト角は90°によ
り近い方が望ましい。
【0037】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、アクティブマトリクス基板1に設ける表示電極5
を、透明保護膜を介して、ゲートバスライン7及びドレ
インバスライン8上まで延びて重なるようにしたことを
特徴とする。
【0038】この様に、表示電極5、即ち、画素電極が
ゲートバスライン7及びドレインバスライン8と重なる
ようにすることによって、画素電極とゲートバスライン
7及びドレインバスライン8との間の間隙がなくなり、
したがって、本質的にブラックマトリクスを不要とする
ので、画素の開口率を大きくすることができ、明るい白
表示を得ることができる。
【0039】(3)また、本発明は、上記(2)におい
て、透明保護膜が透明平坦化層6であることを特徴とす
る。
【0040】この様に、透明保護膜を透明平坦化層6と
することによって、TFT基板表面が平坦化され、プレ
チルト角等の微妙な制御が可能になる。
【0041】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、アクティブマトリクス基板
1側に設ける偏光板の偏光軸Pと対向基板2側に設ける
偏光板の偏光軸Aとが互いに直交するようにしたことを
特徴とする。
【0042】この様に、偏光板の偏光軸P,Aが互いに
直交するように配置することによって、即ち、直交偏光
子(クロス・ニコル)とすることによって、ノーマリブ
ラック型にすることができ、電圧オフ時に完全な黒表示
を得ることができ、コントラストを高めることができ
る。
【0043】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかにおいて、アクティブマトリクス基板
1及び対向基板2に設けた配向膜に、電圧印加時に液晶
分子4が所定の方向にツイストするようにラビング処理
を施されていることを特徴とする。
【0044】この様に、電圧オン時に液晶分子4がツイ
ストしながら倒れるように、アクティブマトリクス基板
1のラビング方向9と対向基板2のラビング方向10を
選定してラビング処理を施すことによって、電圧オン時
の視角特性が向上する。
【0045】(6)また、本発明は、上記(5)におい
て、ツイスト角が45°であることを特徴とする。
【0046】この様なツイスト角は、実験的には45°
であることが最も望ましい。
【0047】(7)また、本発明は、上記(1)乃至
(6)のいずれかにおいて、アクティブマトリクス基板
1がTFT基板であることを特徴とする。
【0048】アクティブマトリクス基板1に設けるアク
ティブ素子は、MIM素子やTFT等で良いが、TFT
の場合に最も良い駆動特性が得られる。
【0049】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の実施の形態を図
2乃至図4を参照して説明するが、図2(a)は一画素
のTFT基板側の平面図であり、図2(b)は図2
(a)におけるC−C′を結ぶ一点鎖線に沿った画素全
体の概略的構造を示す断面図であり、また、図3は電圧
オン時の液晶分子の配向の説明図であり、さらに、図4
は液晶分子の配向状態による光透過特性の説明図であ
る。
【0050】図2(a)及び(b)参照 まず、従来の広開口型液晶表示装置と同様に、透明ガラ
ス基板11上に例えば厚さ150nmのCr膜を堆積さ
せてパターニングすることによってゲートバスライン1
2及びゲート電極13を形成したのち、その上に例えば
厚さ400nmのSiN膜を堆積させてゲート絶縁膜1
4とする。
【0051】次いで、厚さ15nmのα−Si膜15、
及び、厚さ120nmのSiN膜を堆積させたのち、ゲ
ート電極13をマスクとしたセルフアライン露光を利用
してSiN膜をパターニングすることによってチャネル
保護膜16を形成する。
【0052】次いで、オーミックコンタクト層となる厚
さ30nmのn+ 型α−Si膜17、及び、ドレインバ
スライン18、ドレイン電極19、ソース電極20、及
び、補助容量電極21となるTi/Al/Ti構造の導
電膜を堆積させたのち、RIEによってTi/Al/T
i構造の導電膜及びn+ 型α−Si膜17を一括してパ
ターニングすることによって、n+ 型α−Si膜17、
ドレインバスライン18、ドレイン電極19、ソース電
極20、及び、補助容量電極21からなるTFT素子部
を形成する。
【0053】次いで、全面に透明度が高く、誘電率が低
いネガ型透明フォトレジスト、例えば、誘電率が3程度
のアクリル系樹脂であるCT(富士ハントエレクトロニ
クステクノロジー株式会社製商品名)或いはPC−33
5(JSR社製商品名)を、例えば、厚さ2.2μm塗
布して、透明平坦化層22とする。
【0054】次いで、透明平坦化層22にソース電極2
0及び補助容量電極21に対するコンタクトホール2
3,24を形成し、次いで、全面にITO膜を堆積して
ゲートバスライン12及びドレインバスライン18と重
なるようにエッチングすることによって画素電極25を
形成する。
【0055】次いで、図示しないものの、全面に配向膜
を設けて、配向方向は規定するが、プレチルト角に影響
を与えないように、即ち、液晶分子30のプレチルト角
が90°になるように、本発明者が既に提案している減
衰ラビング法(必要ならば、特開平4−195119号
公報参照)を用いて、図において破線の矢印で示す方向
にラビング処理を施す。
【0056】一方、透明ガラス基板からなる対向基板2
6には共通電極(図示せず)を設けると共に、TFT部
を覆うBM27及び開口部を覆うCF28を設けたの
ち、全面に配向膜(図示せず)を設けて、同じく減衰ラ
ビング法を用いて、図において太い実線の矢印で示す方
向にラビング処理を施し、電圧オン時の視角特性が良好
になるように、矢印の方向から見たなす角を135°と
する。
【0057】次いで、対向基板26をスペーサ(図示せ
ず)を介してTFT基板となる透明ガラス基板11と対
向させ、その間の空間に、電圧オフ時に液晶分子30の
光学軸が垂直になる負の液晶29、例えば、MJ−95
785(メルク社製商品名)を注入することによって液
晶パネルを完成させる。
【0058】この液晶表示パネルに電圧を印加すると、
液晶分子30はラビング方向に沿って、透明ガラス基板
11から対向基板26に向かって、右回りに倒れながら
45°ツイストすることになり、白表示が得られる。
【0059】図3参照 図3は、プレチルト角を90°とした場合の、電圧オン
時の液晶分子の配列の状態の説明図であり、この場合に
は、隣接する画素電極に互いに逆極性の電圧(5V)を
印加し、隣接する画素電極の間の領域の直下にある幅6
μmのバスライン及び共通電極に0Vを印加した場合の
シミュレーション結果を示しており、図において、液晶
分子は釘状のパターンで示し、釘頭の状態で液晶分子の
傾き、捩じれを示している。
【0060】この場合、液晶分子は等電位線に沿って、
比較的ランダムに捩じれながら配列し、この液晶分子の
配列状態によって、図において破線で示す光透過曲線が
得られ、従来のようなディスクリネーションラインによ
る黒脈は見られない。
【0061】図4(a)及び(b)参照 図4(a)は、図3の円で囲んだ領域における横から見
た液晶分子30の配向状態を示し、図4(b)は同じ液
晶分子を上から見た状態を示すものであり、図から明ら
かなように、上から見た場合には、多少のばらつきはあ
るもののほぼ同じ方向を向き、この様な状況は液晶の各
部分において同様に見られる。
【0062】図4(c)参照 図4(c)は液晶表示パネルを上から見た状態を示し、
液晶分子30の光学軸と偏光板の偏光軸P,Aのなす角
は45°であり、複屈折が最大になるので白輝度が大き
くなることが分かる。
【0063】図3から明らかなように、この様な液晶分
子30の配向は、液晶29の各領域においてほぼ同様な
状態になっているので、一画素全体において、ほぼ均一
な光透過率となり、ディスクリネーションラインが消失
する。
【0064】この様に、本発明においては、VA型液晶
表示パネルを用いており、良好な黒表示が得られるので
コントラストを非常に大きくすることができ、また、デ
ィスクリネーションラインを消失させているので広開口
型のTFT基板構造を採用することができ、それによっ
て、従来のTN型液晶表示パネルを越える程度の白輝度
を得ることができ、さらに、透明保護膜として透明平坦
化層を用いているので、液晶分子のプレチルト角を微妙
に制御することができる。
【0065】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明は、実施の形態通りの構成に限られるもので
はなく、例えば、プレチルト角は厳密に90°である必
要はなく、±1°以内、より好適には、±0.5°以内
のずれが許容される。
【0066】また、本発明におけるTFT基板構造は、
広開口型が望ましいが、広開口型に限られるものではな
く、図6に示した従来型でも良く、この場合にも、ディ
スクリネーションラインの問題を考慮する必要がなくな
るので、ブラックマトリクスの設計が容易になる。
【0067】また、本発明における、透明保護膜は、必
ずしも透明平坦化層である必要はなく、図6に示した従
来の液晶表示装置の様に、SiN膜等の保護膜を用いて
も良いものである。
【0068】また、本発明においては、電圧オン時の視
角特性を向上するために、ラビング処理を施している
が、必ずしも必要ではなく、ラビングレスでプレチルト
角が90°になるようにしても良い。
【0069】また、本発明の実施の形態においては、高
輝度の投射型液晶表示パネルを前提として説明している
ため、TFT部を覆うようにブラックマトリクスを設け
ているが、投射型以外の用途の場合には設ける必要は必
ずしもない。
【0070】また、本発明の実施の形態においては、α
−SiからなるTFTをアクティブ素子として説明した
が、アクティブ素子はα−SiTFTに限られるもので
はなく、多結晶Siを用いたTFTでも良く、さらに
は、MIM素子等の他のスイッチング素子を用いても良
いものである。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、負の液晶のプレチルト
角を略90°に設定しているので、横方向電界に起因す
るディスクリネーションラインの発生を防止することが
でき、それによって、広開口型のアクティブマトリクス
基板を用いてVA型液晶表示パネルを構成することがで
きるので、完全な黒表示による高いコントラストと高い
白輝度を得ることができ、ひいては液晶表示装置の高画
質化及び高輝度化に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の概略的構成の説明図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態における液晶分子の配向の
説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における光透過特性の説明
図である。
【図5】従来の液晶表示装置の液晶分子の配向と光透過
特性の相関の説明図である。
【図6】従来の液晶表示装置の概略的構成の説明図であ
る。
【図7】従来の広開口型液晶表示装置の概略的構成の説
明図である。
【図8】従来の液晶表示装置における液晶分子の配向の
説明図である。
【図9】従来の液晶表示装置における光透過特性の説明
図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板 2 対向基板 3 液晶 4 液晶分子 5 表示電極 6 透明平坦化層 7 ゲートバスライン 8 ドレインバスライン 9 ラビング方向 10 ラビング方向 11 透明ガラス基板 12 ゲートバスライン 13 ゲート電極 14 ゲート絶縁膜 15 α−Si膜 16 チャネル保護膜 17 n+ 型α−Si膜 18 ドレインバスライン 19 ドレイン電極 20 ソース電極 21 補助容量電極 22 透明保護膜 23 コンタクトホール 24 コンタクトホール 25 画素電極 26 対向基板 27 BM 28 CF 29 液晶 30 液晶分子 41 透明ガラス基板 42 ゲートバスライン 43 ゲート電極 44 ゲート絶縁膜 45 α−Si膜 46 チャネル保護膜 47 n+ 型α−Si膜 48 ドレインバスライン 49 ドレイン電極 50 ソース電極 51 補助容量電極 52 保護膜 53 コンタクトホール 54 コンタクトホール 55 画素電極 56 対向基板 57 BM 58 CF 59 液晶 60 液晶分子 61 偏光板 62 偏光板 63 透明平坦化層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクティブマトリクス基板と対向基板と
    の間に負の液晶を挟持し、電圧非印加状態で液晶分子が
    ほぼ垂直に配向する液晶表示装置において、電圧非印加
    時の前記液晶分子のプレチルト角θを89°≦θ≦91
    °としたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 上記アクティブマトリクス基板に設ける
    表示電極を、透明保護膜を介して、ゲートバスライン及
    びドレインバスライン上まで延びて重なるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 上記透明保護膜が、透明平坦化層である
    ことを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 上記アクティブマトリクス基板側に設け
    る偏光板の偏光軸と上記対向基板側に設ける偏光板の偏
    光軸とが互いに直交するようにしたことを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 上記アクティブマトリクス基板及び対向
    基板に設けた配向膜に、電圧印加時に上記液晶分子が所
    定の方向にツイストするようにラビング処理を施されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 上記ツイスト角が45°であることを特
    徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 上記アクティブマトリクス基板が、TF
    T基板であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か1項に記載の液晶表示装置。
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KR100448043B1 (ko) * 2000-12-01 2004-09-10 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 광 누설이 제거된 프린지 필드 스위칭 모드 액정표시장치
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