JPH11281618A - 核酸試料混合物中の核酸の種類の比率の測定方法 - Google Patents

核酸試料混合物中の核酸の種類の比率の測定方法

Info

Publication number
JPH11281618A
JPH11281618A JP10101989A JP10198998A JPH11281618A JP H11281618 A JPH11281618 A JP H11281618A JP 10101989 A JP10101989 A JP 10101989A JP 10198998 A JP10198998 A JP 10198998A JP H11281618 A JPH11281618 A JP H11281618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
base sequence
primer
sequence
seq
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10101989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3950546B2 (ja
Inventor
Toshihiro Tsuneyoshi
俊宏 常吉
Masatoshi Kaji
眞壽 梶
Ryuji Kawaguchi
竜二 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIZUOKA INST OF SCIENCE AND T
SRL Inc
Shizuoka Institute of Science and Technology
Original Assignee
SHIZUOKA INST OF SCIENCE AND T
SRL Inc
Shizuoka Institute of Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIZUOKA INST OF SCIENCE AND T, SRL Inc, Shizuoka Institute of Science and Technology filed Critical SHIZUOKA INST OF SCIENCE AND T
Priority to JP10198998A priority Critical patent/JP3950546B2/ja
Publication of JPH11281618A publication Critical patent/JPH11281618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3950546B2 publication Critical patent/JP3950546B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一括した処理により、核酸試料混合物中の核
酸の種類の比率を測定することができる方法を提供する
こと。 【解決手段】 核酸試料群中の各核酸の混合物を遺伝子
増幅法で増幅する工程と、増幅産物を制限酵素で消化す
る工程と、消化物を電気泳動にかける工程と、泳動バン
ドの濃さを測定する工程と、測定された各バンドの濃さ
に基づいて前記核酸試料群中の、核酸の種類の比率を測
定する工程とを含む、核酸試料群中の、核酸の種類の比
率の測定方法を提供した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核酸試料混合物中
の核酸の種類の比率の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】日本産のウナギは、学名がAnguilla jap
onica であり、我が国の消費者の間では最も人気が高
く、価格も高い。一方、外国産のウナギとしては、フラ
ンス産のA. anguilla 、オーストラリア産で斑点のある
A. reinhardti 、オーストラリア産で斑点の無いA. aus
tralis、インドネシア産のA. celebesensis 、フィリピ
ン産のA. marmorata、アメリカ産のA. rostrata 等があ
る。
【0003】養鰻業は、ウナギの稚魚(シラス)を養殖
することにより行われている。シラスは市販のものを購
入する場合が多い。日本産のウナギのシラスと称して販
売されているものの中に外国産ウナギのシラスが混入し
ている場合がある。日本産ウナギのシラスの中に外国産
ウナギのシラスが混入していると、経費をかけて養殖し
ても、外国産ウナギは成長が著しく悪いので、全てが日
本産ウナギの場合に比べ、同じ経費をかけても売上は少
なくなってしまい、養鰻業者が被害を被ることになる。
しかしながら、ウナギのシラスは、日本産も外国産も外
見上、区別がつかない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のウナギのシラス
の場合のように、外見上区別できない生物の種類を識別
する方法として、遺伝子検査による方法が考えられる。
しかしながら、遺伝子検査による方法では、各生物個体
について、それぞれ分析する必要があり、日本産ウナギ
シラスの中に外国産ウナギシラスが混入することが予想
される場合等では、かなりの数のシラスを無作為抽出し
て1個体ずつ分析する必要があるので、効率が悪くコス
トがかかる。もし、複数の生物個体を一括で処理し、そ
の生物個体群中の生物の種類の混合比率(例えば、一群
のウナギシラスにおける日本産と外国産の比率)がわか
れば手間とコストを大きく削減することができ有利であ
る。
【0005】従って、本発明の目的は、一括した処理に
より、核酸試料混合物中の核酸の種類の比率を測定する
ことができる方法を提供することである。
【0006】本願発明者らは、鋭意研究の結果、核酸試
料混合物についてPCR−RFLPを行い、電気泳動に
より現れる泳動バンドの濃さに基づいて核酸試料混合物
中のの核酸の種類の比率を測定することができることを
見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、核酸試料群中の各核
酸の混合物を遺伝子増幅法で増幅する工程と、増幅産物
を制限酵素で消化する工程と、消化物を電気泳動にかけ
る工程と、泳動バンドの濃さを測定する工程と、測定さ
れた各バンドの濃さに基づいて前記核酸試料群中の、核
酸の種類の比率を測定する工程とを含む、核酸試料群中
の、核酸の種類の比率の測定方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、複数の核酸試料
を含む核酸試料混合物中の核酸の種類の比率を測定する
ものである。核酸試料が由来する生物としては、何ら限
定されるものではなく、例えば、従来技術の項で述べた
ウナギの他に、マグロ、サケ等の魚、ウマ、ウシ、ヒツ
ジ等の哺乳動物、ニワトリ、ウズラ等の鳥類、綿花、ダ
イズ、イネ、ムギ、各種野菜等の植物、カイコ等の昆虫
等を例示することができるが、もちろんこれらに限定さ
れるものではない。また、核酸試料は、生物由来の各種
加工品、例えば、各種生鮮食品や加工食品、羊毛、綿、
繊維製品等に由来するものであってもよい。また、本明
細書において、「核酸の種類」とは、次のことを意味す
る。すなわち、後述の核酸増幅領域中に、問題とする塩
基が相違する塩基配列が2種類以上存在する場合に、各
種類の塩基配列を有する核酸が、それぞれ「核酸の種
類」を構成する。例えば、後述の実施例では、日本産の
ウナギであるAuguilla japonica と、フランス産のウナ
ギであるAnguilla anguilla とを含む生物個体群につい
て試験を行っているが、この場合、増幅領域中に問題と
する塩基が異なる塩基配列が2種類存在するので、「核
酸の種類」は2種類である。この実施例の個体群にさら
にオーストラリア産のウナギであるAnguilla australis
を加え、これら3種のウナギの混合比率を求める場合に
は、「核酸の種類」は3種類である。しかしながら、試
料が3種のウナギ由来の核酸混合物である場合であって
も、日本産と外国産(この例ではanguillaとaustralis
の合計)の混合比率を求めることを目的とする場合に
は、日本産ウナギの塩基配列のみがその他の外国産ウナ
ギと異なる塩基に注目するので、問題とする塩基配列が
異なる塩基配列が2種類存在することになり(つまり、
ある特定の部位の塩基が特定の塩基かそれ以外の塩基か
ということで2種類に分けられる)、従って、「核酸の
種類」は2種類になる。このように、「核酸の種類」
は、同じ核酸試料混合物であっても、検査の目的に応じ
て変化する概念である。さらに、増幅が起きない場合も
1種類の核酸として扱われる。従って、例えば、核酸試
料混合物中に、増幅操作により増幅が起きる核酸と起き
ない核酸が含まれており、増幅が起きる核酸試料の比率
を求める場合も本発明の範囲に含まれる。
【0009】核酸試料混合物中の核酸試料の数は、特に
限定されないが、あまりに多くなると分析の精度が低下
するので、通常、2〜6程度が好ましい。試料の数が2
〜6程度であれば、測定された混合比率から、混合物中
の各核酸の種類に該当する試料の数を特定することが可
能である。もっとも、混合比率から各種類の試料の数ま
でを特定する必要はなく、おおまかな混合比率さえわか
ればよい場合には、試料の数の上限は特にない。また、
存在する可能性のある核酸の種類の数も特に限定されな
いが、あまりに多くなると分析の精度が低下するので、
通常、2〜6種類程度が好ましい。
【0010】核酸試料の調製は、常法により行うことが
できる。なお、核酸試料混合物は、各核酸試料の供給源
からそれぞれ核酸を抽出した後に混合してもよいが、先
に供給源を混合し、それから一括して核酸を抽出する方
が手間が省けるので好ましい。
【0011】次に、核酸試料混合物中に含まれる特定の
核酸領域を遺伝子増幅法により増幅する。なお、増幅さ
れる核酸領域は、上記した核酸の種類が複数存在し得る
領域である。例えば、ウナギの個体群中のウナギの種の
混合比率を求める場合には、後でさらに詳しく述べるよ
うに、ウナギのミトコンドリアのチトクロムb遺伝子中
の領域を増幅領域とすることができる。
【0012】遺伝子増幅法自体は、いくつかの方法がこ
の分野において周知であり、それらのいずれをも用いる
ことが可能である。代表的な方法としてポリメラーゼ連
鎖反応(PCR)を挙げることができるが、これに限定
されるものではない。遺伝子増幅法用の試薬キット及び
装置は市販されているので、それらを用いて遺伝子増幅
法自体は容易に行うことができる。なお、下記実施例に
も、PCRによる増幅の例が具体的に記載されている。
【0013】次に、増幅産物を制限酵素で消化する。消
化に用いる制限酵素は、核酸の種類に応じて異なる長さ
の制限断片を生じさせるものを選んで用いる。すなわ
ち、この工程は、この分野において周知の制限断片長多
型(RFLP)法の工程であり、常法により行うことが
できる。
【0014】次いで、消化物を電気泳動にかける。電気
泳動としては、アガロースゲルやポリアクリルアミドゲ
ル等のゲルを用いたゲル電気泳動が好ましい。核酸増幅
産物の制限酵素消化物の電気泳動法自体はこの分野にお
いて周知であり、従来のRFLPと同様に行うことがで
きる。
【0015】次いで、電気泳動により得られる泳動バン
ドの濃さを測定する。バンドの濃さは相対的なものであ
ってよく、各バンドの濃さの比率がとれればよい。バン
ドの濃さの測定は、例えば、電気泳動ゲル上の核酸バン
ドを紫外線吸収又は蛍光法により可視化し、可視化した
泳動バンドパターンを写真に撮り、該電気泳動写真をス
キャナーでスキャンするか、若しくはデジタルカメラで
撮影するか、又は電気泳動写真のネガをフィルムスキャ
ナーでスキャンしてコンピューターに取込み、コンピュ
ーター内で画像解析ソフトを用いて各バンドの濃度を測
定することにより行うことができる。スキャナー、デジ
タルカメラ、フィルムスキャナーは、通常の市販のもの
を用いることができ、解像度は300dpi以上のもの
が好ましい。また、画像処理ソフトとしては、米国NI
H(National Institutes of Health)から「Image 」と
いう名称のソフトが入手可能であり、このソフトを好ま
しく用いることができる。なお、電気泳動バンドの濃度
の測定方法自体は公知であり、例えば小島清嗣著、「ス
キャナを利用した電気泳動ゲルの画像取込みと画像処理
(Image )。医学、分子生物学研究のためのMacintosh
ハンドブック」pp.112-121;「遺伝子解析、データ解析
から論文発表まで」法橋尚宏、丸山和夫編、羊土社(1
992);及びNIH Image 1.44マニュアル:Wayne Rasb
and (1992)に記載されている。また、バンドの濃さを測
定するためには、必ずしもバンドを可視化する必要はな
く、発光強度やフォトン強度を測定機器を用いて測定し
たり、あるいは、核酸増幅に用いるヌクレオチドとして
放射標識したものを用い、バンドの放射能を測定するこ
とによりバンドの濃さを測定することもできる。
【0016】次に、測定された各バンドの濃さに基づい
て、核酸試料群中の核酸の種類の比率を測定する。これ
は、混合物中の各核酸の種類の混合比率が公知である各
対照混合物について試料と同じ操作を行い、そのバンド
の濃さの相対比率と被検試料混合物について得られたバ
ンドの濃さの相対比率とを比較することにより行うこと
ができる。なお、下記実施例に具体的に記載するよう
に、核酸の種類が2種類である場合には、注目する核酸
の比率を横軸にとり、該泳動バンドの濃さの比率を縦軸
にとる検量線を作成すると、この検量線がほぼ直線にな
るので、この検量線を利用して被検核酸試料混合物中の
核酸の種類の比率を求めることができる。
【0017】次に、本発明の方法を、ウナギ個体群中の
ウナギ種の混合比率の測定に用いる場合について説明す
る。
【0018】ウナギの核酸試料の供給源としては、生き
たシラスであってもよいし、成鰻や蒲焼き等、どのよう
な成育段階のものや加工された食品であっても構わな
い。先ず、混合された供給源から、核酸を抽出する。シ
ラス等の供給源から、遺伝子増幅法の鋳型として用いる
DNAを調製する方法としては、特に限定されず、公知
のいずれの方法をも採用することができる。好ましい方
法として次の2通りの方法を挙げることができる。第1
法では、先ず、シラス等を液体窒素で凍結し、すりつぶ
し、SDS含有バッファー中Proteinase Kで例えば56
℃で一夜消化する。得られた消化物を、常法に従いフェ
ノールクロロホルム抽出し、エタノール沈殿したものを
DNA試料として遺伝子増幅法に供する。第2法では、
シラスを1〜2cmに細かく切断するか又は液体窒素で
凍結してすりつぶし、SDS含有バッファー中Proteina
se Kで例えば56℃で15分間〜2時間消化する。得ら
れた消化物を遠心分離(例えば1000 rpm、10分間)
し、上清の一部を取り、例えば98℃で10分間加熱し
て酵素を失活させたものをDNA試料として遺伝子増幅
法に供する。
【0019】遺伝子増幅法は、鋳型として被検核酸試料
混合物を用い、さらに目的とする核酸領域を増幅するた
めに選択された第1及び第2の核酸プライマーを用い
る。ウナギ種の検査のためには、ウナギのミトコンドリ
アのチトクロムb遺伝子中の特定領域を用いることが好
ましい。なぜなら、この領域は、ウナギの種毎に塩基配
列が異なっているからである。
【0020】第1の核酸プライマーは、配列表の配列番
号1、好ましくは配列番号2に示される塩基配列若しく
は該塩基配列に相補的な塩基配列のうち、連続する15
塩基以上から成る塩基配列又は該配列のうち10%以下
の数の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加された塩基
配列を有する核酸から成ることが好ましい。なお、核酸
はDNAでもRNAでもよく、従って、配列中のTはU
であってもよい。核酸プライマーのサイズは、15塩基
〜50塩基程度が好ましい。核酸プライマーの配列は、
配列番号1に示される配列を有する核酸又はその相補鎖
のいずれと同じ配列であってもよい。また、10%以下
の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加された配列であ
っても、鋳型核酸とハイブリダイズ可能であるので使用
することができる。このことを利用して意図的に特定の
塩基を置換したものを用いることにより、意図的に特定
の制限酵素部位を導入することも可能である。
【0021】第2の核酸プライマーは、配列表の配列番
号4、好ましくは配列番号5に示される塩基配列若しく
は該塩基配列に相補的な塩基配列のうち、連続する15
塩基以上から成る塩基配列又は該配列のうち10%以下
の数の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加された塩基
配列を有する核酸から成ることが好ましい。なお、核酸
はDNAでもRNAでもよく、従って、配列中のTはU
であってもよい。核酸プライマーのサイズは、15塩基
〜50塩基程度が好ましい。核酸プライマーの配列は、
配列番号4に示される配列を有する核酸又はその相補鎖
のいずれと同じ配列であってもよい。また、10%以下
の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加された配列であ
っても、鋳型核酸とハイブリダイズ可能であるので使用
することができる。このことを利用して意図的に特定の
塩基を置換したものを用いることにより、意図的に特定
の制限酵素部位を導入することも可能である。例えば、
下記実施例で具体的に記載される第2の核酸プライマー
であるTW11は、5’末端から27番目のアデニンを
意図的にシトシンに置換することによりPstI部位を
導入している。
【0022】なお、第1の核酸プライマー及び第2の核
酸プライマーのいずれか一方をフォワード側プライマ
ー、他方をリバース側プライマーとして用いる必要があ
る。従って、第1のプライマーとして、配列番号1に示
される配列と同一又は相同な配列を有するプライマーを
用いる場合には、第2のプライマーとしては、配列番号
4に示される塩基配列と同一又は相同な配列を有する核
酸の相補鎖を用いる。逆に、第1のプライマーとして配
列番号1に示される配列と同一又は相同な配列を有する
核酸の相補鎖を用いる場合には、第2のプライマーとし
ては配列番号4に示される配列と同一又は相同な配列を
有するプライマーを用いる。なお、周知のように、核酸
鎖とその相補鎖は、バックボーンの5’→3’方向が逆
になっており、一方、明細書における塩基配列は5’側
を左側(上流側)に記載するように決められているか
ら、ある核酸鎖の相補鎖の塩基配列を明細書に記載する
場合、元の核酸鎖の下流側(3’側)と相補的な領域が
上流側(5’側)に記載される。
【0023】この方法では、上記第1及び第2のプライ
マーを用い、ウナギDNAを鋳型DNAとして用いて遺
伝子増幅法により、ウナギDNAの一領域を増幅する。
増幅される領域は、ウナギのミトコンドリアのチトクロ
ムb遺伝子内の領域である。この方法により増幅可能
な、Anguilla japonica のミトコンドリアのチトクロム
b遺伝子領域の塩基配列を配列番号7に示す。また、各
種ウナギの当該領域の塩基配列と、制限酵素部位を図1
及び図2に示す。なお、図1及び図2中、A. japonica
以外のウナギの配列は、A. japonica と異なる部位のみ
記載してある。また、制限酵素の切断部位が矢印で示さ
れていないものは、japonica以外の種において制限酵素
部位が存在するものである。図2は図1の続きである。
【0024】配列番号1に示される配列は、図1に示さ
れる第1番目の塩基(以下、「1nt」のように表示)
〜142ntの領域の塩基配列であり、ウナギ種により
塩基が異なる部位を一般化して一般式として示したもの
である。また、配列番号4に示される配列は、図2に示
される279nt〜410ntの領域の塩基配列であ
り、ウナギ種により塩基が異なる部位を一般化して一般
式として示したものである。第1及び第2のプライマー
を用いて遺伝子増幅を行うと、両方のプライマーによっ
て挟まれた領域が増幅される。
【0025】次いで、遺伝子増幅法により得られた増幅
産物を制限酵素で消化する。図1及び図2に示されるよ
うに、増幅領域には、HinfI、MboII及びRsa
Iの制限酵素部位が含まれるので、これらの制限酵素を
用いてRFLPを行うことにより種の鑑定を行うことが
できる。また、下記実施例で用いられるプライマーTW
11は、japonicaの場合にのみPstI部位が生じるよ
うに、上記の通り人為的に塩基を置換している。これら
のうち、HinfI及びTW11を用いた場合のPst
Iは、japonicaの切断部位のみが外国産ウナギの切断部
位と異なっているので、HinfIとPstIのいずれ
か一方を用いることにより、日本産と外国産との識別が
可能である。また、(1) HinfIと、(2) MboIIと
RsaIとをそれぞれ別個に用い、それぞれにおいて得
られる消化断片の大きさから種を同定することも可能で
ある。例えば、下記実施例において用いられる、配列番
号3で示される塩基配列を有する第1プライマー(TW
6、配列番号7の11nt〜32ntとハイブリダイ
ズ)と、配列番号6で示される第2プライマー(TW1
1、配列番号7の379nt〜408ntの相補鎖とハ
イブリダイズ)とを用いて増幅を行った場合には、下記
表1に示されるサイズの断片を指標として種の同定を行
うことができる。
【0026】
【表1】
【0027】表1からわかるように、HinfIで消化
した場合に220bp及び118bpの断片が現れるの
は日本産(japonica)のみであるから、日本産か否かを
鑑定するだけが目的であれば、HinfIのみを用いる
ことができる。あるいは、先ず、日本産か否かをHin
fIのみ、又はHinfIと確認のためにPstIを用
いて調べ、外国産であることが判明した試料についての
みMboIIとRsaIを用いて消化を行い、種を同定す
ることもできる。
【0028】本発明の方法は、生物個体群中の特定の種
類の生物個体の混合比率の測定の他、特定の感染症にか
かった生物個体の混合比率、食品又は食料の群中の、特
定の感染症にかかったり又は遺伝子操作を受けた生物由
来の食品又は食料の混合比率、生物由来の繊維製品や糸
等の群における特定の種類の生物個体由来のものの混合
比率等、種々のものの測定に適用することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づきより具体的に
説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0030】実施例1 1.DNA試料の調製 日本産ウナギAnguilla japonica (以下、単に「J」と
表記することがある)及びフランス産ウナギAnguilla a
nguilla (以下、単に「A」と表記することがある)の
シラスを核酸の供給源として用いた。1群5匹とし、第
1群は5匹ともJ、第2群は4匹がJ、1匹がA、第3
群は3匹がJ、2匹がA、第4群は2匹がJ、3匹が
A、第5群は1匹がJ、4匹がA、第6群は5匹ともA
とした。
【0031】各群のシラスをそれぞれ群毎に混合し、液
体窒素で凍結後、乳鉢を用いて細かくすりつぶし、エッ
ペンドルフチューブに投入した。洗浄用バッファー(1M
Tris-HCl (pH8.0) 2.5 ml、0.5M EDTA (pH8.0) 、5M N
aCl 1.0 ml、蒸留水45.5 mlを混合して調製)0.5m
lを加え、すりつぶし、5分間遠心分離した。上澄み液
をデカンテーションで捨て、STEバッファー(1M Tri
s-HCl (pH8.0) 2.5 ml、0.5M EDTA (pH8.0) 1.0 ml、5M
NaCl 1.0 ml、10% SDS 0.5 ml、蒸留水45.0 ml を混合
して調製)0.5mlとProteinase K溶液(10 mg/ml)
40μlを加え、56℃で30分間消化した。消化物を
ボルテックスミキサーで撹拌後、5分間遠心分離し、1
00μlの上清を取り、98℃、10分間加熱処理して
酵素を失活させた。このうち1μlを取って、PCRに
供した。
【0032】2. PCR市販のPCRキット及び装置
を用いてPCRを行った。PCR混合物の組成は次の通
りであった。なお、プライマーとしては、上記したTW
6及びTW11を用いた。
【0033】 蒸留水 14.8μl 10xGA バッファー(Mg2+ 1.5 mM) 2.0μl 2.5 mM dNTP 1.6μl 25μM 各プライマー 0.4μl Taq ポリメラーゼ(5U/ μl) 0.2μl DNA 1.0μl
【0034】PCRは、95℃30秒の変性工程、60
℃30秒のアニーリング工程及び72℃30秒の伸長工
程を35サイクル行った。
【0035】3. RFLP 各PCR産物6μl、10xバッファー1.5μl、H
infI(濃度10U/μl)0.75μl及び蒸留水
6.75μlから成る混合物を37℃で30分間インキ
ュベートすることにより消化を行った。次いで、常法に
より、各消化物を3%アガロースゲル電気泳動にかけ
た。
【0036】4. 泳動バンドの濃さの測定及び混合比
率の測定 泳動バンドをエチジウムブロミドで染色し、紫外線を照
射し、アガロースゲルからのトランスイルミネーター蛍
光をポラロイド667(商品名)白黒フィルムで撮影し
た。この電気泳動写真をマッキントッシュPerforma 522
0 (商品名)とエプソンGT-5000 スキャナ(商品名)で
300dpiで取込み、画像を反転後、NIH Image 1.6
のゲル解析ソフトで処理した。各バンドの積分濃度を泳
動方向にプロットし、ベースラインを手で引いた後、各
ピークの面積を計算し、表計算によりA特有の上の方の
バンド(H)(サイズ398bp)とJ特有の下の方の
バンド(L)(サイズ220bp)の強度比[I(H)/I
(L)]を縦軸にとり、AとJの数の比率を横軸にとって検
量線を作成した。この検量線を図3に示す。
【0037】図3に示すように、検量線はほぼ直線とな
った。従って、混合比率が未知の被検個体群も上記と同
様に処理し、図3に示す検量線を用いることにより、未
知の被検個体群中のJとAの混合比率を測定することが
できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、一括した処理により、
核酸試料混合物中の核酸の種類の比率を測定することが
できる方法が初めて提供された。本発明の方法によれ
ば、各試料についてそれぞれ遺伝子検査を行う場合に比
べ、遥かに簡便かつ迅速に遺伝子検査を行うことができ
る。
【0039】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:142 配列の型:核酸 配列 ATGGCAARCC TACGAAAAAC CCACCCACTY CTAAAAATTG CTAAYGATGC CCTAGTGGAT 60 CTACCAACCC CMTCCAAYAT TTCAGCATGA TGAAATTTTG GCTCTCTYCT AGGAYTATGY 120 CTHATYTCDC AAATCVTYAC AG 142
【0040】配列番号:2 配列の長さ:42 配列の型:核酸 配列 ATGGCAARCC TACGAAAAAC CCACCCACTY CTAAAAATTG CT 42
【0041】配列番号:3 配列の長さ:22 配列の型:核酸 配列 TACGAAAAAC CCACCCACTT CT 22
【0042】配列番号:4 配列の長さ:132 配列の型:核酸 配列 YCTMTACCTN CACATTGCCC GAGGACTTTA CTACGGYTMA TAYCTTTACA AAGARACATG 60 AAACATYGGA GTYGTAYTAT TYCTATTAGT AATAATAACW GCATTCGTRG GRTAYGTRCT 120 YCCATGAGGA CA 132
【0043】配列番号:5 配列の長さ:42 配列の型:核酸 配列 AATAATAACW GCATTCGTRG GRTAYGTRCT YCCATGAGGA CA 42
【0044】配列番号:6 配列の長さ:30 配列の型:核酸 配列 TCCTCATGGA AGTACATATC CTACGACTGC 30
【0045】配列番号:7 配列の長さ: 配列の型:核酸 配列 ATGGCAAACC TACGAAAAAC CCACCCACTT CTAAAAATTG CTAACGATGC CCTAGTGGAT 60 CTACCAACCC CATCCAACAT TTCAGCATGA TGAAATTTTG GCTCTCTCCT AGGACTATGC 120 CTTATTTCGC AAATCCTTAC AGGATTATTC CTAGCAATAC ACTACACATC AGACATTTCA 180 ACTGCCTTTT CCTCAGTAGC CCACATCTGC CGAGACGTTA ATTATGGATG ATTCATCCGA 240 AATTTACATG CAAACGGGGC CTCCTTCTTC TTTATCTGCC TCTACCTACA CATTGCCCGA 300 GGACTTTACT ACGGCTCATA CCTTTACAAA GAAACATGAA ACATCGGAGT CGTACTATTC 360 CTATTAGTAA TAATAACTGC ATTCGTAGGA TATGTACTCC CATGAGGACA 410
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により増幅される、各種ウナギの
ミトコンドリアDNAの増幅領域の塩基配列及び制限酵
素部位を示す図である。
【図2】図1の続きである。
【図3】本発明の実施例において作成された、日本産ウ
ナギとフランス産ウナギから成る個体群中の、日本産ウ
ナギとフランス産ウナギの比率を求めるための検量線を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 竜二 東京都八王子市小宮町51 株式会社エスア ールエル八王子ラボラトリー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核酸試料群中の各核酸の混合物を遺伝子
    増幅法で増幅する工程と、増幅産物を制限酵素で消化す
    る工程と、消化物を電気泳動にかける工程と、泳動バン
    ドの濃さを測定する工程と、測定された各バンドの濃さ
    に基づいて前記核酸試料群中の、核酸の種類の比率を測
    定する工程とを含む、核酸試料群中の、核酸の種類の比
    率の測定方法。
  2. 【請求項2】 可視化された泳動バンドの濃さを測定す
    る工程は、電気泳動ゲル上の核酸バンドの濃度を紫外線
    吸収又は蛍光法による可視像を光学的手法で読み取り、
    濃度値をコンピューターに取込み、データ処理すること
    により行われる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記核酸試料群中の核酸試料の数は2〜
    6である請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記核酸試料群中には、2種類の核酸が
    含まれる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記それぞれの核酸試料は、それぞれ生
    物個体に由来し、生物個体群中の生物の種類の比率が測
    定される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記生物はウナギである請求項5記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記遺伝子増幅法は、配列表の配列番号
    1に示される塩基配列若しくは該塩基配列に相補的な塩
    基配列のうち、連続する15塩基以上から成る塩基配列
    (ただし、TはUであってもよい)又は該配列のうち1
    0%以下の数の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加さ
    れた塩基配列を有する核酸から成る第1の核酸プライマ
    ーと、配列表の配列番号4に示される塩基配列若しくは
    該塩基配列に相補的な塩基配列のうち、連続する15塩
    基以上から成る塩基配列(ただし、TはUであってもよ
    い)又は該配列のうち10%以下の数の塩基が置換、欠
    失、挿入若しくは付加された塩基配列を有する核酸から
    成る第2の核酸プライマーを用いて行われる請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の核酸プライマーとして、配列
    表の配列番号2に示される塩基配列若しくは該塩基配列
    に相補的な塩基配列のうち、連続する15塩基以上から
    成る塩基配列(ただし、TはUであってもよい)又は該
    配列のうち10%以下の数の塩基が置換、欠失、挿入若
    しくは付加された塩基配列を有する核酸から成るプライ
    マーを用い、前記第2の核酸プライマーとして、配列表
    の配列番号5に示される塩基配列若しくは該塩基配列に
    相補的な塩基配列のうち、連続する15塩基以上から成
    る塩基配列(ただし、TはUであってもよい)又は該配
    列のうち10%以下の数の塩基が置換、欠失、挿入若し
    くは付加された塩基配列を有する核酸から成るプライマ
    ーを用いる請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の核酸プライマーとして、配列
    表の配列番号3に示される塩基配列(ただし、TはUで
    あってもよい)を有する核酸から成るプライマーを用
    い、前記第2の核酸プライマーとして、配列表の配列番
    号6に示される塩基配列(ただし、TはUであってもよ
    い)を有する核酸から成るプライマーを用いる請求項8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記制限酵素は、HinfI、Pst
    I、MboII及びRsaIから成る群より選ばれる1又
    は2以上の制限酵素である請求項7ないし9のいずれか
    1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記制限酵素はHinfIである請求
    項10記載の方法。
JP10198998A 1998-03-30 1998-03-30 核酸試料混合物中の核酸の種類の比率の測定方法 Expired - Lifetime JP3950546B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10198998A JP3950546B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 核酸試料混合物中の核酸の種類の比率の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10198998A JP3950546B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 核酸試料混合物中の核酸の種類の比率の測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11281618A true JPH11281618A (ja) 1999-10-15
JP3950546B2 JP3950546B2 (ja) 2007-08-01

Family

ID=14315258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10198998A Expired - Lifetime JP3950546B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 核酸試料混合物中の核酸の種類の比率の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3950546B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001075156A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Procede et appareil d'identification de microbes, procede de creation d'une base de donnees pour l'identification de microbes, programme d'identification de microbes et son moyen d'enregistrement
JP2011000061A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Hikari Corporation:Kk 非ジャポニカ種ウナギ検出に利用可能なプライマーセット、非ジャポニカ種ウナギ混入の検査方法およびウナギ種同定方法
JP2016140289A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 株式会社光コーポレーション ウナギの種の同定補助方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5388049B2 (ja) * 2008-06-10 2014-01-15 島根県 トビウオ類の特異的検出法
JP5590781B2 (ja) 2008-07-10 2014-09-17 オリンパス株式会社 標的核酸比率推定方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001075156A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Procede et appareil d'identification de microbes, procede de creation d'une base de donnees pour l'identification de microbes, programme d'identification de microbes et son moyen d'enregistrement
JP2011000061A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Hikari Corporation:Kk 非ジャポニカ種ウナギ検出に利用可能なプライマーセット、非ジャポニカ種ウナギ混入の検査方法およびウナギ種同定方法
JP2016140289A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 株式会社光コーポレーション ウナギの種の同定補助方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3950546B2 (ja) 2007-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1806051B (zh) 通过(例如)t细胞受体v/d/j基因中的重复鉴定克隆性细胞
Shepherd A non-destructive DNA sampling technique for herbarium specimens
Balitzki-Korte et al. Species identification by means of pyrosequencing the mitochondrial 12S rRNA gene
CN106434949A (zh) 一种达氏鲟微卫星标记及其筛选方法和应用
KR102062452B1 (ko) 터봇 친자 식별용 유전자 마커 및 이를 이용한 친자 확인방법
Hird et al. Rapid detection of chicken and turkey in heated meat products using the polymerase chain reaction followed by amplicon visualisation with vistra green
JP7072277B2 (ja) 帆立貝雌雄判定方法
CN114836543A (zh) 斑鳢雌性分子标记引物及其应用、鉴别斑鳢性别的方法
KR20000067924A (ko) 피그의 새끼 크기 증가에 대한 유전 마아커로서의 프로락틴
JP3950546B2 (ja) 核酸試料混合物中の核酸の種類の比率の測定方法
US20210332433A1 (en) Method for identifying genetic sex of Portunus trituberculatus
JPH1099085A (ja) ヒトミトコンドリアdnaの多形性
KR20050046330A (ko) 유전자 감식에 의한 소고기의 원산지 추적 및 개체식별 방법
Eriani et al. Body size characteristics and polymorphism in GH and GHRH genes of Simeulue Buffalo of Aceh, Indonesia
JP2019062815A (ja) 虫由来dnaの断片を増幅するためのプライマーセット、及び、それを用いた虫種の同定方法
CN1196755A (zh) 确定猪皮毛颜色基因型的方法
EP0298656A1 (en) Polynucleotide probes
Schenkelaars et al. The polymorphism of Hydra microsatellite sequences provides strain-specific signatures
Tao et al. A simple, affordable, and rapid visual CRISPR-based field test for sex determination of earlier porcine embryos and pork products
KR102269653B1 (ko) 고양이의 골연골이형성증을 예측 또는 진단하기 위한 단일염기 다형성 마커 조성물 및 이를 이용한 예측 또는 진단 방법
CN114875157A (zh) 与黄颡鱼个体生长性状相关的snp标记及应用
CN109628611B (zh) 一种影响肉牛肌内脂肪含量的arid5b基因突变位点及其应用
CN111826449A (zh) 获得雌核发育鳙畸形性状相关分子标记的方法及其应用
CN110951892A (zh) 用于几种鲟鱼物种鉴定的ssr引物对组、试剂盒、鉴定方法及应用
CN111378765A (zh) 速生草鱼个体的snp标记及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term