JPH11281465A - 液面レベルセンサ - Google Patents

液面レベルセンサ

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JPH11281465A
JPH11281465A JP10081996A JP8199698A JPH11281465A JP H11281465 A JPH11281465 A JP H11281465A JP 10081996 A JP10081996 A JP 10081996A JP 8199698 A JP8199698 A JP 8199698A JP H11281465 A JPH11281465 A JP H11281465A
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JP
Japan
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bias
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float
permanent magnet
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JP10081996A
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Shinichi Tamura
真一 田村
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロートアーム回転角度の検出範囲を広くす
ることができる液面レベルセンサを提供する。 【解決手段】 フロートアーム3は、フロート2の上下
動によって回転軸4を中心に回動し、永久磁石11は、
フロートアーム3の回動に伴って回動し、磁気抵抗素子
12の面内にはバイアス磁石14により一定のバイアス
磁界が印加され、磁気抵抗素子12に印加される磁界
は、永久磁石の信号磁界とバイアス磁界とが合成された
合成磁界となり、合成磁界は、永久磁石の回動に伴って
回転する。合成磁界の角度変化は、バイアス磁石がない
場合と比較して、信号磁界の回転に対する変化が小さい
ため、センサ出力がリニアで検出可能なフロートアーム
の検出角度範囲は、バイアス磁石がない場合よりも大き
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯液槽に貯留した
各種液体の液面レベルを検出する液面レベルセンサに関
する。
【0002】
【従来の技術】貯液槽に貯留した各種液体の液面レベル
を検出する液面レベルセンサの1つの方式として、液面
に浮かぶフロートの位置を検出するフロート式の液面レ
ベルセンサが知られている。
【0003】図7に従来のこの種のフロート式の液面レ
ベルセンサの概略構成図を示す。図7に示す液面レベル
センサは、回転軸4に連結されたフロートアーム3の先
端部に液面に浮かぶフロート2が取り付けられ、液面の
レベルに追従するフロート2の上下動をフロートアーム
3の回転角度に変換し、変換された回転角度から液面の
レベルを電気信号により検出するものである。
【0004】この場合、フロートアーム3の回転角度を
リニア(直線的)に電気信号に変換する手段として、図
8に示すような摺動抵抗式が広く用いられている。この
摺動抵抗式は、フロートアーム3のフロート2を取り付
けた反対側に、コンタクト5を保持するコンタクトホル
ダ6が取り付けられる。コンタクト5は、フロートアー
ム3が回転することで、抵抗板8の抵抗部9を摺動する
ようになっている。
【0005】このため、抵抗部9のコンタクト5と電極
7との間の抵抗値は、フロートアーム3の回転角度の位
置に対応した値となるため、フロートアーム3の位置を
リニアな電気信号に変換することができる。
【0006】しかし、この方式にあっては、コンタクト
5を持つため、常にコンタクト5に電流が流れる必要が
あり、貯蔵液体が導電性を有する場合には、使用するこ
とができなかった。また、貯蔵液体が可燃性物質である
場合には、その液体の耐引火性がかなり低下する。さら
に、長期使用による特性劣化または破壊等の信頼性に欠
ける問題点等があった。
【0007】そこで、上記問題点を解決した液面レベル
センサとして、例えば、特開平8−94413号公報に
記載された液面レベル測定装置が知られている。
【0008】この液面レベル測定装置の断面図を図9に
示す。この液面レベル測定装置は、フロート式レベルセ
ンサであり、液面に浮かぶフロート2には回動するフロ
ートアーム3の先端部が連結され、このフロートアーム
3の後端部には回動自在に支承された回転軸4が取り付
けられている。
【0009】また、液面レベル測定装置は、回転軸4を
軸支する筐体部10、回転軸4と同軸にしてフロートア
ーム3の後端部に取り付けれた永久磁石11、回転軸と
同軸上で対向配置して側壁で仕切られると共に密閉され
た空間部内に収められた磁気抵抗素子12を備えて構成
される。
【0010】すなわち、磁気センサである磁気抵抗素子
12により非接触で検出し、且つ電流経路であるセンサ
部は、密閉構造となっているため、前記問題点を解決す
ることができる。
【0011】永久磁石11は、回転軸4に取り付けら
れ、フロートアーム3の回転とともに同じ角度で同一方
向に回転する。磁気抵抗素子12は、永久磁石11の回
転に伴って永久磁石11の磁界の向きが変化して抵抗値
が変化する。
【0012】このような構成によれば、液体の液面にフ
ロート2が浮かび、液面のレベルの上昇に応じて、フロ
ートアーム3が回転軸4を中心として回転(フロートア
ーム角度が−90°から+90°までの180°)して
フロート2が円弧状の軌跡を描く。
【0013】このとき、図10に示すように、永久磁石
11も角度θだけ回転するので、永久磁石11の回転に
伴って永久磁石11の磁界の向きが変化するから、磁気
抵抗素子12の抵抗値が変化する。
【0014】すなわち、磁気抵抗素子12は、図11に
示すように、第1の磁気抵抗素子12a乃至第4の磁気
抵抗素子12dからなるフルブリッジ構成であり、永久
磁石11により磁気抵抗素子12が受ける磁界13も、
磁気抵抗素子12の面内で矢印方向(反時計方向)に角
度θだけ回転する。
【0015】そして、磁気抵抗素子12の抵抗値は、自
発磁化が磁界方向を向いていると仮定すると、パターン
に対する磁界角度αにより図12に示すように変化す
る。図12からわかるように、磁気抵抗素子12の抵抗
値は、磁界角度αが45°(及び135°)を中心に約
±30°の範囲において、磁界角度αに対して直線的に
変化する。このため、約±30°の範囲において、高精
度に液面のレベルを測定することができる。
【0016】また、パターンに対する磁界方向が、図1
1に示す方向13を基準として変化するように、磁気抵
抗素子12と永久磁石11とを配置することにより、フ
ロートアーム3の角度変化が約60°まで検出できるよ
うになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フロート式の液面レベルセンサにあっては、図7からも
わかるように、フロートアーム3の回転角度θは、場合
によっては最大で180°となることもある。
【0018】しかし、フロートアームの回転角度の検出
範囲が約60°までとなっていたため、検出範囲が約6
0°以上では、フロートアームの回転角度を検出できな
かった。
【0019】本発明は、フロートアームの回転角度の検
出範囲を広くすることができる液面レベルセンサを提供
することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の構成とした。請求項1の発明は、液面
に浮かぶフロートに取り付けられ、フロートの上下動に
よって回転軸を中心に回動するフロートアームと、前記
回転軸に取り付けられ、前記フロートアームの回動に伴
って回動する永久磁石と、この永久磁石の回動による永
久磁石の信号磁界の向きの変化により抵抗値が変化して
前記フロートアームの回転角度を検出する磁気抵抗手段
と、この磁気抵抗手段の面内に一定のバイアス磁界を印
加するバイアス磁石とを備えることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、フロートの上下動によ
ってフロートアームが回転軸を中心に回動すると、永久
磁石もフロートアームの回動に伴って回動する。また、
磁気抵抗手段の面内にはバイアス磁石により一定のバイ
アス磁界が印加されているため、磁気抵抗手段に印加さ
れる磁界は、永久磁石の信号磁界とバイアス磁界とが合
成された合成磁界となる。
【0022】この合成磁界は、永久磁石の回動に伴って
回転するため、抵抗値が変化してフロートアームの回転
角度を検出することができる。また、合成磁界の角度変
化は、バイアス磁石がない場合と比較して、信号磁界の
回転に対する変化が小さいため、センサ出力がリニアで
検出可能なフロートアームの検出角度範囲は、バイアス
磁石がない場合よりも大きくなる。すなわち、フロート
アームの回転角度の検出範囲が広くなる。
【0023】請求項2の発明は、前記磁気抵抗手段及び
前記バイアス磁石を側壁を仕切って密閉した筐体部を備
えることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、筐体部に、磁気抵抗手
段及び前記バイアス磁石を側壁を仕切って密閉したの
で、磁気抵抗手段及びバイアス磁石が液体等に濡れるこ
とがなくなるので、高精度となる。
【0025】請求項3の発明のように、前記信号磁界の
強度は、前記バイアス磁界の強度以上であることを特徴
とする。
【0026】この発明によれば、信号磁界の強度をバイ
アス磁界の強度以上とすることで、従来よりも2倍以上
のフロートアームの回転角度を検出することができるよ
うになる。
【0027】請求項4の発明のように、前記信号磁界の
強度及び前記バイアス磁界の強度は、前記磁気抵抗手段
の飽和磁界の強度以上であることを特徴とする。
【0028】この発明によれば、信号磁界の強度及びバ
イアス磁界の強度を、磁気抵抗手段の飽和磁界の強度以
上とすることで、リニアなセンサ出力を得る検出角度範
囲を広くすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液面レベルセンサ
の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に本発明
の液面レベルセンサの実施の形態の構成図を示し、図2
に磁気センサの構成図を示す。
【0030】液面レベルセンサは、フロート式レベルセ
ンサであり、液面に浮かぶフロート2には回動するフロ
ートアーム3の先端部が連結され、このフロートアーム
3の後端部には回動自在に支承された回転軸4が取り付
けられている。
【0031】また、回転軸4は、筐体部10により軸支
され、回転軸4には、回転軸4と同軸上にある永久磁石
11が取り付けられている。この永久磁石11は、図2
に示すように、検出する角度範囲(0°から360°ま
で)において、フロートアーム3の回転とともに同じ角
度で同一方向に回転するようになっている。
【0032】磁気センサである磁気抵抗素子12、及び
バイアス磁石14は、筐体部10内に密封されて収納さ
れるとともに、永久磁石11と対向して配置されてい
る。平板状のバイアス磁石14は、磁気抵抗素子12の
下面に密着して配置され、磁気抵抗素子12の長手方向
または長手方向に直交する方向に沿って着磁されてお
り、磁気抵抗素子12に対して面内方向に常に一定のバ
イアス磁界を印加するようになっている。
【0033】また、磁気抵抗素子12には永久磁石11
による信号磁界が印加されるようになっていて、永久磁
石11の回転により、磁気抵抗素子12に対して信号磁
界の向きが変化するようになっている。
【0034】なお、磁気抵抗素子12を有する磁気セン
サは、磁気抵抗素子12の出力信号を処理する図示しな
いセンサ信号処理部を設けてなる。
【0035】磁気抵抗素子12は、図3に示すように、
第1の磁気抵抗素子12aと、この第1の磁気抵抗素子
12aに中点aを介して接続される第2の磁気抵抗素子
12bと、この第2の磁気抵抗素子12bに中点dを介
して接続される第3の磁気抵抗素子12cと、この第3
の磁気抵抗素子12cに中点cを介して接続される第4
の磁気抵抗素子12dとからなるフルブリッジを構成す
る。第4の磁気抵抗素子12dは、第1の磁気抵抗素子
12aに中点bを介して接続される。
【0036】各磁気抵抗素子12a〜12dは、磁界の
変化により抵抗値変化を生じ、この抵抗値の変化を電圧
値の変化として取り出し、取り出した電圧値をセンサ信
号として図示しないセンサ信号処理部に出力するように
なっている。
【0037】次に、このように構成された実施の形態の
液面レベルセンサの動作を図面を参照して説明する。
【0038】まず、タンク内の液体の液面のレベルの変
動に応じて、フロートアーム3が回転軸4を中心として
回転すると、これに伴って、永久磁石11も回転する。
すなわち、フロートアーム3の回転角度の変化に応じ
て、永久磁石11の回転角度も変化する。
【0039】すると、磁気抵抗素子12には、図3に示
すように、永久磁石11が発生する信号磁界11aと、
バイアス磁石14が発生する一定方向のバイアス磁界1
4aとが印加される。このため、磁気抵抗素子12に
は、信号磁界11aとバイアス磁界14aとが加算され
た合成磁界15が印加される。
【0040】図3に示す状態では、信号磁界11aの磁
界ベクトルは、真下方向に向いており、バイアス磁界1
4aの磁界ベクトルは、右方向に向いているため、合成
磁界15は、バイアス磁界14aの磁界ベクトルから反
時計方向に45°回転した方向に向く。
【0041】そして、液面のレベルによってフロート2
が上下動することで永久磁石11が回転すると、信号磁
界11aも磁気抵抗素子12の面内で回転するため、合
成磁界15も磁気抵抗素子12の面内で回転することに
なる。なお、バイアス磁界14aは、常に一定方向に向
いている。
【0042】このときのバイアス磁界に対する信号磁界
の角度とバイアス磁界に対する合成磁界の角度との関係
を図4に示す。図4において、直線的に変化する実線
(−)で示す直線は、バイアス磁界14aがない場合の
角度特性を示し、“○”印で示す直線は、バイアス磁界
14aと信号磁界11aとの比が1対1である場合の角
度特性を示す。
【0043】“◇”印で示す曲線は、バイアス磁界14
aと信号磁界11aとの比が2対1である場合の角度特
性を示し、“△”印で示す曲線は、バイアス磁界14a
と信号磁界11aとの比が1対2である場合の角度特性
を示す。
【0044】また、永久磁石11が回転したときにおけ
るバイアス磁界14a、信号磁界11a、合成磁界15
の各磁界ベクトルを図5に示す。図5において、横軸
は、バイアス磁界14aに対する信号磁界11aの角度
を示しており、縦軸における3つの矢印の内の上から1
番目の矢印は、バイアス磁界14aの磁界ベクトルを示
し、2番目の矢印は、信号磁界11aの磁界ベクトルを
示し、3番目の矢印は、合成磁界15の磁界ベクトルを
示している。
【0045】図4及び図5からもわかるように、バイア
ス磁界14aがある場合における合成磁界15の角度変
化を、バイアス磁界14aがない場合における信号磁界
14aの角度変化と比較すると、合成磁界15は、信号
磁界14aの回転に対する角度変化が小さくなる。
【0046】例えば、信号磁界11aの強度と、バイア
ス磁界14aの強度との比を1対1とすると、信号磁界
11aが±180°の範囲を変化するのに対して、合成
磁界15は、±90°の範囲を変化することになる。
【0047】そして、永久磁石11が回転することで、
合成磁界15の向きが変化して、磁気抵抗素子12の第
1の磁気抵抗素子12a乃至第4の磁気抵抗素子12d
のそれぞれの抵抗値が変化する。
【0048】さらに、各抵抗値の変化を各中点から中点
電圧として取り出して、図示しないセンサ信号処理部に
出力する。この中点電圧により、液面のレベルを測定す
ることができる。
【0049】一方、磁気抵抗素子12の回転角リニア検
出範囲は、図12からもわかるように、約60°(±3
0°)である。このため、図4において、合成磁界の角
度を約60°(±30°)とした場合における信号磁界
の回転角度検出範囲は、バイアス磁界14aと信号磁界
11aとの比を2対1とした場合には、約90°(±4
5°)となる。
【0050】また、合成磁界の角度を約60°(±30
°)とした場合における信号磁界の回転角度検出範囲
は、バイアス磁界14aと信号磁界11aとの比を1対
1とした場合には、約120°(±60°)となる。
【0051】さらに、合成磁界の角度を約60°(±3
0°)とした場合における信号磁界の回転角度検出範囲
は、バイアス磁界14aと信号磁界11aとの比を1対
2とした場合には、約180°(±90°)となる。す
なわち、実施の形態では、信号磁界による回転角リニア
検出範囲が広がることになる。
【0052】図6にバイアス磁界がない場合、及びバイ
アス磁界と信号磁界との比を可変した場合におけるフロ
ートアーム回転角度に対するセンサ出力を示す。
【0053】図6において、実線(−)で示す曲線は、
バイアス磁界14aがない場合のセンサ出力を示し、
“○”印で示す直線は、バイアス磁界14aと信号磁界
11aとの比が1対1である場合のセンサ出力を示す。
【0054】“◇”印で示す曲線は、バイアス磁界14
aと信号磁界11aとの比が2対1である場合のセンサ
出力を示し、“△”印で示す曲線は、バイアス磁界14
aと信号磁界11aとの比が1対2である場合のセンサ
出力を示す。
【0055】図6から、バイアス磁界がない場合におけ
るリニアセンサ出力に比較して、バイアス磁界がある場
合におけるリニアセンサ出力を得るフロートアーム回転
角度、すなわち、検出角度範囲が大きくなっていること
がわかる。
【0056】このように、磁気抵抗素子12に対して面
内方向に、常に一定のバイアス磁界を印加するバイアス
磁石11を設けたため、リニアセンサ出力を得る検出角
度範囲を広くすることができるから、検出範囲の広い液
面レベルセンサを提供することができる。
【0057】また、磁気抵抗素子12は、図12に示す
関係では、自発磁化が磁界方向を向いているという仮定
の下にあるため、磁気抵抗素子12を飽和磁界以上で動
作させる必要がある。
【0058】さらに、図5に示すように、信号磁界11
aの角度が±90°の範囲において、合成磁界15の強
度は、バイアス磁界14aの強度及び信号磁界11aの
強度を下回ることはなく、この2つの磁界の強度を、磁
気抵抗素子12の飽和磁界以上とすれば、十分である。
【0059】また、筐体部10に、磁気抵抗素子12及
びバイアス磁石14を側壁を仕切って密閉したので、磁
気抵抗素子12及びバイアス磁石14が液体等に濡れる
ことがなくなるので、高精度となる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、フロートの上下動によ
ってフロートアームが回転軸を中心に回動すると、永久
磁石もフロートアームの回動に伴って回動する。また、
磁気抵抗手段の面内にはバイアス磁石により一定のバイ
アス磁界が印加されているため、磁気抵抗手段に印加さ
れる磁界は、永久磁石の信号磁界とバイアス磁界とが合
成された合成磁界となる。
【0061】この合成磁界は、永久磁石の回動に伴って
回転するため、抵抗値が変化してフロートアームの回転
角度を検出することができる。また、合成磁界の角度変
化は、バイアス磁石がない場合と比較して、信号磁界の
回転に対する変化が小さいため、センサ出力がリニアで
検出可能なフロートアームの検出角度範囲は、バイアス
磁石がない場合よりも大きくなる。すなわち、フロート
アームの回転角度の検出範囲が広くなる。
【0062】また、筐体部に、磁気抵抗手段及び前記バ
イアス磁石を側壁を仕切って密閉したので、磁気抵抗手
段及びバイアス磁石が液体等に濡れることがなくなるの
で、高精度となる。
【0063】また、信号磁界の強度をバイアス磁界の強
度以上とすることで、従来よりも2倍以上のフロートア
ームの回転角度を検出することができるようになる。
【0064】さらに、信号磁界の強度及びバイアス磁界
の強度を、磁気抵抗手段の飽和磁界の強度以上とするこ
とで、リニアなセンサ出力を得る検出角度範囲を広くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面レベルセンサの実施の形態の構成
図である。
【図2】磁気センサの構成図である。
【図3】磁気抵抗素子に加わる合成磁界を示す図であ
る。
【図4】バイアス磁界に対する信号磁界の角度とバイア
ス磁界に対する合成磁界の角度との関係を示す図であ
る。
【図5】永久磁石が回転したときにおけるバイアス磁
界、信号磁界、合成磁界の各磁界ベクトルの変化を示す
図である。
【図6】フロートアーム回転角度とセンサ出力との関係
を示す図である。
【図7】従来のフロート式の液面レベルセンサの概略構
成図である。
【図8】摺動抵抗式の構成を示す図である。
【図9】従来の液面レベル測定装置の断面図である。
【図10】図9の液面レベル測定装置の磁気センサの構
成図である。
【図11】図10の磁気センサにおける磁気抵抗素子の
パターンと永久磁石の磁界とを示す図である。
【図12】図10の磁気センサにおける磁気抵抗素子の
パターンに対する磁界角度と抵抗値との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 タンク 2 フロート 3 フロートアーム 4 回転軸 5 コンタクト 6 コンタクトホルダ 7 電極 8 抵抗板 9 抵抗部 10 筐体部 11 永久磁石 11a 信号磁界 12 磁気抵抗素子 14a バイアス磁界 15 合成磁界

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液面に浮かぶフロートに取り付けられ、
    フロートの上下動によって回転軸を中心に回動するフロ
    ートアームと、 前記回転軸に取り付けられ、前記フロートアームの回動
    に伴って回動する永久磁石と、 この永久磁石の回動による永久磁石の信号磁界の向きの
    変化により抵抗値が変化して前記フロートアームの回転
    角度を検出する磁気抵抗手段と、 この磁気抵抗手段の面内に一定のバイアス磁界を印加す
    るバイアス磁石と、を備えることを特徴とする液面レベ
    ルセンサ。
  2. 【請求項2】 前記磁気抵抗手段及び前記バイアス磁石
    を側壁を仕切って密閉した筐体部を備えることを特徴と
    する請求項1記載の液面レベルセンサ。
  3. 【請求項3】 前記信号磁界の強度は、前記バイアス磁
    界の強度以上であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の液面レベルセンサ。
  4. 【請求項4】 前記信号磁界の強度及び前記バイアス磁
    界の強度は、前記磁気抵抗手段の飽和磁界の強度以上で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    1項記載の液面レベルセンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4772159B1 (ja) * 2010-08-05 2011-09-14 株式会社フレスコーヴォ 地盤改良機
CN107209042A (zh) * 2015-04-06 2017-09-26 株式会社村田制作所 液面检测装置

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