JPH11281303A - 位置測定装置 - Google Patents

位置測定装置

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JPH11281303A
JPH11281303A JP10380198A JP10380198A JPH11281303A JP H11281303 A JPH11281303 A JP H11281303A JP 10380198 A JP10380198 A JP 10380198A JP 10380198 A JP10380198 A JP 10380198A JP H11281303 A JPH11281303 A JP H11281303A
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flange
measurement
wire
wire guide
guide arm
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Kenji Nomi
賢二 能美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定基準面の軸芯と被測定面の軸芯の相対関
係如何にかかわらず、測定基準面から被測定面の位置を
簡単かつ精度よく測定することができ、配管作業の工期
短縮や施工コストを低減することができる信頼性に優れ
た位置測定装置を提供する。 【解決手段】 旋回台15の回転軸芯14を一方のフラ
ンジ管25を取付ける測定基準面11と平行に設定して
いるので、被測定面36を形成する他方のフランジ管3
5が一方のフランジ管25の軸芯の延長線からわずかに
偏心した状態で位置するような場合であっても、旋回台
15の旋回に連動するワイヤ案内アーム17の回転動作
に対する溝型接触センサ22の感度を良好に維持するこ
とができ、ワイヤ20の角度データや距離データを正確
に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、配管作業
において、対向するフランジ管の端部にそれぞれ設けら
れたフランジを新たな別配管で接続する際に、一方のフ
ランジ管のフランジ面を基準として他方のフランジ管の
フランジ面の位置を測定する位置測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、先に、上記した目的に使
用できる位置測定装置の一例として、特開平9−500
6号公報において、図10に示す構成を有する位置測定
装置Bを提示した。図示するように、位置測定装置B
は、フランジ管100のフランジ面101からなる測定
基準面に取付け可能な架台102と、架台102の垂直
フレーム103に摺動自在に取付けられた移動台104
と、移動台104の摺動方向と平行な回転軸芯を中心に
旋回自在に取付けられた旋回台105と、旋回台105
の回転軸芯に直交して回転自在に取付けられた計測軸1
06と、計測軸106の軸芯と直交する軸芯を中心にし
て自由傾動可能に取付けられた導体からなるワイヤ案内
アーム107と、旋回台105の旋回角度及び計測軸1
06の回転角度をそれぞれ計測する第1及び第2の角度
検出センサ108、109と、ワイヤ案内アーム107
から緊張状態で導出され、先端部が測定点となるワイヤ
110の長さを測定するワイヤ長センサ111と、旋回
台105に絶縁状態で取付けられ、ワイヤ案内アーム1
07の幅よりその幅がやや大きい導体からなる溝型接触
センサ112と、溝型接触センサ112がオフの場合の
第1の角度検出センサ108、第2の角度検出センサ1
09、ワイヤ長センサ111の出力値を入力とし、測定
点の位置を演算する制御部113とを具備する。
【0003】上記した構成において、溝型接触センサ1
12は旋回台105に固着されており、図12に示すよ
うに、前後方向に平行間隔をあけて重合状態に配置され
た絶縁素材からなる円弧状支持部材114、115の内
面に、それぞれ導電素材からなるアーム感知部材11
6、117を貼着することによって構成されている。
【0004】次に、図11を参照して、位置測定装置B
の使用方法を簡単に説明する。まず、位置測定装置B
を、測定基準面であるフランジ管100のフランジ面1
01に固定する。ワイヤ案内アーム107の先端からワ
イヤ110を引き出し、先端のフックを被測定面である
他方のフランジ管118のフランジ面119に掛止す
る。ワイヤ110が巻取リール120(図10参照)に
よって張力を付与されていることから、ワイヤ案内アー
ム107がフランジ管118の方に傾動する。
【0005】ここで、ワイヤ案内アーム107が両側に
配置された溝型接触センサ112のアーム感知部材11
6、117(図12参照)のいずれかに当接してオンと
なっているので、図示しない摘まみを所定方向に回し
て、ワイヤ案内アーム107が対向する感知部材11
6、117間の中央部に位置するようにする。このよう
にして、ワイヤ110とワイヤ案内アーム107が直線
状になったとき、ワイヤ案内アーム107が感知部材1
16、117のいずれからも離れるので、溝型接触セン
サ112がオフになった信号が制御部113に出力さ
れ、この信号に基づいて、第1の角度検出センサ10
8、第2の角度検出センサ109、ワイヤ長センサ11
1の出力が制御部113に入力される。
【0006】このようにして得られたワイヤ110の距
離データや角度データに基づいて、所定の数式を用いて
フランジ管118のフランジ面119上の複数の測定点
4、P5 、P6 が求められ、測定点P4 、P5 、P6
を含む面が、フランジ面119の面位置となる。また、
これらの測定点P4 、P5 、P6 の位置データからフラ
ンジ面119の中心位置データも容易に得ることでき
る。そして、これらのデータに基づき、例えば、設計者
はモニター画面を見ながら、一方のフランジ管100と
他方のフランジ管118とを接続する正確な湾曲部の設
計ができるので、再三にわたる現場−工場間の往復が不
要となり、直に本溶接された配管が製造できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した位置
測定装置Bは、未だ、以下の解決すべき課題を有してい
た。即ち、図11において仮想線で示すように、他方の
フランジ管118が一方のフランジ管100の軸芯の延
長線からわずかに偏心した状態で位置するような場合
は、ワイヤ案内アーム107と溝型接触センサ112と
の平面的な位置関係は図12に示すようになる。従っ
て、ワイヤ案内アーム107が、旋回台105の旋回に
よって溝型接触センサ112と接触するためには、相当
大きな回転角度ψ1 だけ回転しなくてはならず、図11
に示す位置にフランジ管118が位置する場合には、位
置測定装置Bによる角度データの検出は不可能となる。
本発明はかかる事情に鑑みなされたもので、測定基準面
の軸芯と被測定面の軸芯の相対関係如何にかかわらず、
測定基準面から被測定面の位置を簡単かつ精度よく測定
することができ、配管作業の工期短縮や施工コストを低
減することができる信頼性に優れた位置測定装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の位置測定装置は、裏面を測定基準面に取付け可能
な架台と、前記架台の表面の一周縁部に直交状態に取付
けられる旋回台載置板と、前記旋回台載置板の前記架台
の中心側と向き合う面に回転自在に取付けられ前記測定
基準面と平行な回転軸芯を有する旋回台と、前記旋回台
に、該旋回台の回転軸芯に直交して回転自在に取付けら
れる計測軸と、前記計測軸に該計測軸の軸芯と直交する
軸芯を中心にして自由傾動可能に取付けられた導体から
なるワイヤ案内アームと、前記旋回台の旋回角度及び前
記計測軸の回転角度をそれぞれ計測する第1及び第2の
角度検出センサと、前記ワイヤ案内アームから緊張状態
に導出され、先端部が測定点となるワイヤの長さを測定
するワイヤ長センサと、前記旋回台に前記ワイヤ案内ア
ームの両側面を挟む状態で取付けられる一対の円弧状板
からなるアーム感知部材を具備し、前記アーム感知部材
間の間隙を前記ワイヤ案内アームの幅よりわずかに広く
し、任意の傾動位置における前記ワイヤ案内アームの前
記アーム感知部材の接触時にオンし、非接触時にオフす
る溝型接触センサと、前記溝型接触センサがオフの場合
に、前記第1の角度検出センサ、前記第2の角度検出セ
ンサ、前記ワイヤ長センサの出力値を入力値とし、前記
測定点の位置を演算する制御部とを具備する。
【0009】請求項2記載の位置測定装置は、請求項1
記載の位置測定装置において、前記測定基準面が、周辺
部に複数のボルト挿通孔を有するフランジ管のフランジ
面によって形成され、前記フランジ面と対向する前記架
台の裏面に、複数のフランジ取付プレートが放射状に同
期して移動可能に取付けられ、該フランジ取付プレート
に、前記ボルト挿通孔を遊嵌状態に貫通可能な連結ボル
トがそれぞれ突設され、かつ、該連結ボルトに、先細テ
ーパ面が前記ボルト挿通孔に挿入される調芯機能を有す
る緊締ナットが螺着される。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1〜図4を参照して、本発
明の一実施の形態に係る位置測定装置Aの全体構成につ
いて説明する。
【0011】位置測定装置Aは、裏面を測定基準面11
に取付け可能な架台12と、架台12の表面の一周縁部
に直交状態に取付けられる旋回台載置板13と、旋回台
載置板13の架台12の中心側と向き合う面に回転自在
に取付けられ測定基準面11と平行な回転軸芯14を有
する旋回台15と、旋回台15に、旋回台15の回転軸
芯14に直交して回転自在に取付けられる計測軸16
と、計測軸16に計測軸16の軸芯と直交する軸芯を中
心にして自由傾動可能に取付けられた導体からなるワイ
ヤ案内アーム17と、旋回台15の旋回角度θ及び計測
軸16の回転角度φをそれぞれ計測する第1及び第2の
角度検出センサ18、19と、ワイヤ案内アーム17か
ら緊張状態に導出され、先端部が測定点となるワイヤ2
0の長さを測定するワイヤ長センサ21と、旋回台15
にワイヤ案内アーム17の両側面を挟む状態で取付けら
れる一対の円弧状板からなるアーム感知部材42、43
を具備し、アーム感知部材42、43間の間隙をワイヤ
案内アーム17の幅よりわずかに広くし、任意の傾動位
置におけるワイヤ案内アーム17のアーム感知部材4
2、43の接触時にオンし、非接触時にオフする溝型接
触センサ22と、溝型接触センサ22がオフの場合に、
第1の角度検出センサ18、第2の角度検出センサ1
9、ワイヤ長センサ21の出力値を入力値とし、測定点
の位置を演算する制御部23とを具備する。
【0012】次に、図1〜図9を参照して、上記した構
成を有する位置測定装置Aの各部の構成について詳細に
説明する。図1に示すように、金属製又は合成樹脂製の
矩形板からなる架台12の裏面には後述するフランジ取
付プレート45、46が放射状に移動自在に取付けられ
ており、このフランジ取付プレート45、46を介し
て、位置測定装置Aは測定基準面11に着脱自在に取付
けられることになる。また、本実施の形態では、測定基
準面11は、フランジ管25のフランジ26のフランジ
面によって形成されている。
【0013】図1に示すように、架台12の表面の一周
縁部の上面には、載置板取付プレート27が連結ボルト
28によって連結されており、載置板取付プレート27
には架台12と直交状態に旋回台載置板13が連結ボル
ト29によって取付けられている。旋回台載置板13の
架台12の中心側と向き合う面上にはボールベアリング
30を介して旋回台15が回転自在に取付けられてお
り、その回転軸芯14は測定基準面11と平行に配列さ
れている。旋回台15の下部の外周面には円弧状の板か
らなるハンドル15aが取付けられており、このハンド
ル15aを操作することによって、旋回台15を回転す
ることができる。
【0014】図2に示すように、旋回台15上には18
0°対向する位置(図示では旋回台15の前後位置)に
は一対の側壁31、32が平行間隔を開けて立設されて
おり、側壁31、32の中間位置部間には、旋回台15
の回転軸芯14に直交して回転自在な計測軸16の両端
が枢支されている。図1及び図2に示すように、計測軸
16の中央部には、計測軸16の軸芯と直交する軸芯を
中心にし自由傾動可能にワイヤ案内アーム17の基部1
7aが枢軸17bによって枢支連結されている。即ち、
ワイヤ案内アーム17の傾動に連動して計測軸16はそ
の軸芯回りに回転することができると共に、枢軸17b
回りに幅方向に回動することができる。但し、後述する
ように、その回動角度は溝型接触センサ22の一対のア
ーム感知部材42、43によって制限されることにな
る。一方、図1及び図6に示すように、ワイヤ案内アー
ム17の先部にはフック装着孔33が形成されており、
フック装着孔33には、後端がワイヤ20に連結された
フック34が着脱自在に装着されている。そして、図8
に示すように、ワイヤ案内アーム17から引き出された
ワイヤ20は他方のフランジ管35のフランジ36aの
フランジ面によって形成される被測定面36に掛止され
ることになる。
【0015】一端にフック34が連結されているワイヤ
20は、図1及び図5に示すように、特開平9−500
6号公報において提示した位置測定装置Bと同様に、ワ
イヤ案内アーム17に設けたワイヤ挿通孔、計測軸16
に設けたワイヤ挿通孔、及び、旋回台15の一側壁31
に設けたワイヤ挿通孔、及び複数のワイヤガイドプーリ
(図示せず)を介して、センサ等支持板37上に載置さ
れているワイヤガイドプーリ38に巻回された後、同様
にセンサ等支持板37上に載置されているワイヤ巻取ド
ラム39に巻回されている。なお、図1に示すように、
センサ等支持板37も、架台12の一周縁部に、載置板
取付プレート27を介して、測定基準面11と直交状態
に取付けられている。
【0016】図1に示すように、センサ等支持板37上
には、旋回台15の旋回角度θを計測するロータリエン
コーダからなる第1の角度検出センサ18が載置されて
おり、その入力軸は旋回台15に連結されている。かか
る構成によって、第1の角度検出センサ18は、ワイヤ
案内アーム17に連動した旋回台15の旋回角度θを精
密に測定することができる。
【0017】図1及び図2に示すように、側壁31に
は、計測軸16の回転角度φを計測するロータリエンコ
ーダからなる第2の角度検出センサ19が取付けられて
おり、その入力軸には計測軸16の一端が連結されてい
る。かかる構成によって、第2の角度検出センサ19
は、ワイヤ案内アーム17の傾動に連動した計測軸16
の回転角度φを精密に測定することができる。
【0018】図1、図2及び図5に示すように、センサ
等支持板37上には、リニアスケールエンコーダからな
るワイヤ長センサ21が載置されており、その入力軸に
はワイヤ巻取ドラム39の回転軸が連結されている。か
かる構成によって、ワイヤ長センサ21は、フック34
から導出されるワイヤ20の導出長さを精密に測定する
ことができる。
【0019】図1及び図2に示すように、溝型接触セン
サ22は、旋回台15に固着されている。即ち、溝型接
触センサ22は、前後方向に平行間隔をあけて重合状態
に配置された絶縁素材からなる半円形板からなる一対の
支持部材40、41と、支持部材40、41の内面にそ
れぞれ貼着される導電素材からなる一対の半円弧状のア
ーム感知部材42、43から構成されており、支持部材
40、41は、それぞれ、側壁31、32の内面に取付
けられている。そして、アーム感知部材42、43間に
はワイヤ案内アーム17が挟まれた状態で配設されてお
り、アーム感知部材42、43間の間隙は、ワイヤ案内
アーム17の傾動を可能にするためワイヤ案内アーム1
7の幅よりわずかに大きくしている。
【0020】また、図1において、制御部23には、第
1の角度検出センサ18、第2の角度検出センサ19及
びワイヤ長センサ21が接続されており、これらのセン
サからの入力される信号に基づいて、制御部23は、他
方のフランジ管35の被測定面36(フランジ面)上の
任意の点P1 、P2 、P3 (具体的には、フランジ36
aに取付けられた取付ピン)まで導出されたワイヤ20
の角度データと、距離データに基づいて、フランジ管3
5の被測定面36の中心と、空間上の平面位置とを三点
測量の原理に基づいて算出する。
【0021】次に、図1〜図9、特に、図8及び図9を
参照して、位置測定装置Aによる位置測定方法について
説明する。まず、図1及び図8に示すように、位置測定
装置Aを、フランジ管25のフランジ面によって形成さ
れる測定基準面11に固定する。ワイヤ案内アーム17
の先端からワイヤ20を引き出し、先端のフック34を
他方のフランジ管35の被測定面36に掛止する。ワイ
ヤ20はワイヤ巻取ドラム39(図1参照)によって張
力を付与されていることから、ワイヤ案内アーム17が
フランジ管35の方に傾動する。
【0022】ここで、ワイヤ案内アーム17が両側に配
置された溝型接触センサ22のアーム感知部材42、4
3(図2参照)のいずれかに当接してオンとなっている
ので、ハンドル15aを所定方向に回して、ワイヤ案内
アーム17が対向するアーム感知部材42、43間の中
央部に位置するようにする。このようにして、ワイヤ2
0とワイヤ案内アーム17が直線状になったとき、ワイ
ヤ案内アーム17が感知部材42、43のいずれからも
離れるので、溝型接触センサ22がオフになった信号が
制御部23に出力され、この信号に基づいて、第1の角
度検出センサ18、第2の角度検出センサ19、ワイヤ
長センサ21の出力が制御部23に入力されることにな
る。
【0023】このようにして得られたワイヤ20の角度
データや距離データに基づいて、所定の数式を用いてフ
ランジ管35の被測定面36上の複数の測定点P1 、P
2 、P3 が求められ、測定点P1 、P2 、P3 を含む面
が、被測定面36の面位置となる。また、これらの測定
点P1 、P2 、P3 の位置データから被測定面36の中
心位置データも容易に得ることできる。そして、これら
のデータに基づき、例えば、設計者はモニター画面を見
ながら、一方のフランジ管25と他方のフランジ管35
とを接続する正確な湾曲部の設計ができるので、再三に
わたる現場−工場間の往復が不要となり、直に本溶接さ
れた配管が製造できる。
【0024】また、本実施の形態では、図1及び図8に
示すように、旋回台15の回転軸芯14を測定基準面1
1と平行に設定しているので、図8において仮想線で示
すように、他方のフランジ管35が一方のフランジ管2
5の軸芯の延長線からわずかな偏心量eで偏心した状態
で位置するような場合であっても、ワイヤ案内アーム1
7と溝型接触センサ22との平面的な位置関係は図9に
示すようになる。従って、ワイヤ案内アーム17は、旋
回台15をわずかな角度ψで旋回するだけで溝型接触セ
ンサ22のアーム感知部材42、43のいずれかと接触
するために、ワイヤ20の角度データや距離データを正
確に得ることができる。
【0025】また、本実施の形態では、図1、図3、図
4及び図7に示すように、フランジ管25のフランジ2
6の周縁部には複数のボルト挿通孔44が設けられてい
る。一方、フランジ26のフランジ面によって形成され
る測定基準面11と対向する架台12の裏面には、複数
(本実施の形態では、図1に示すように、上下方向に2
つ)のフランジ取付プレート45、46がフランジ管2
5の軸芯から放射状に同期して移動可能に取付けられて
いる。なお、フランジ取付プレート45、46の移動を
円滑にするため、架台12の裏面には、幅方向に間隔を
あけて、一対のリニアガイドレール12a、12bが取
付けられている。
【0026】両フランジ取付プレート45、46には、
フランジ26のボルト挿通孔44に遊嵌状態に貫通可能
な連結ボルト47、48がそれぞれ突設されており、連
結ボルト47、48には、先細テーパ面49、50がボ
ルト挿通孔44に挿入される調芯機能を有する緊締ナッ
ト51、52が螺着されている。
【0027】また、本実施の形態では、フランジ取付プ
レート45、46を同調して移動させるため、以下の構
成を有するプレート移動同調機構を用いている。即ち、
架台12の裏面の中央部には、幅方向に平行間隔をあけ
て一対のリニアボールねじ軸53、54が配設されてお
り、それぞれ、右ねじ、左ねじとなっている。一方のリ
ニアボールねじ軸53の基部は架台12の裏面に一対の
軸受55、56によって回転自在に支持されると共に、
その先部はフランジ取付プレート45と架台12の裏面
との間を外方に向けて伸延しており、伸延部はフランジ
取付プレート45に取付けられた筒状ナット57に螺着
されている。他方のリニアボールねじ軸54の基部は架
台12の裏面に一対の軸受58、59によって同様に回
転自在に支持されると共に、その先部はフランジ取付プ
レート46と架台12の裏面との間を外方に向けて伸延
しており、伸延部はフランジ取付プレート46に取付け
られた筒状ナット60に螺着されている。さらに、リニ
アボールねじ軸53、54の基部には、相互に噛合する
歯車61、62が固着されている。
【0028】上記した構成によって、一方のフランジ取
付プレート45(46)を手で操作して架台12の裏面
上を移動すると、他方のフランジ取付プレート46(4
5)も、センタリングを取りながら、同期して容易に架
台12の裏面上を移動することができる。従って、測定
基準面11を形成するフランジ管25の口径が異なる場
合でも、両フランジ取付プレート45、46を同期して
移動して、フランジ管25のボルト挿通孔44に連結ボ
ルト47、48を整合させると共に挿通することがで
き、さらに、連結ボルト47、48を挿通後、調芯機能
を有する緊締ナット51、52を連結ボルト47、48
に螺着することによってフランジ取付プレート45、4
6を介して架台12をフランジ管25に容易かつ確実に
取付けることができる。また、この際、緊締ナット5
1、52の調芯機能によって、ボルト挿通孔44と連結
ボルト47、48が正確に整合していない場合でも、単
に緊締ナット51、52で締め付けていくことのみによ
って自動調芯を図ることができ、架台12を正確にフラ
ンジ管25に取付けることができる。図示の実施の形態
におけるその他の構成について説明すると、図1に示す
ように、旋回台15には、位置測定装置Aを使用してい
ないときにワイヤ案内アーム17を保持するためのアー
ム保持枠63が取付けられている。また、ワイヤ案内ア
ーム17の基部17aにはバランスウエイト64が連設
されている。
【0029】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。例えば、上記した実
施の形態では、旋回台の回転軸芯を測定基準面と平行に
設定するために、フランジ管を架台に連結したが、それ
に加えて、フランジ管を、従来と同様に、旋回台の回転
軸芯を測定基準面と直交する旋回台載置板にも取付可能
な構成とし、位置調整作業の内容に応じて配管連結位置
を選択するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1及び2記載の位置測定装置にお
いては、旋回台の回転軸芯を測定基準面と平行に設定し
ているので、被測定面を形成する他方の配管が測定基準
面を形成する一方の配管の軸芯の延長線からわずかに偏
心した状態で位置するような場合であっても、旋回台の
旋回に連動するワイヤ案内アームの回転動作に対する溝
型接触センサの感度を良好に維持することができ、ワイ
ヤの角度データや距離データを正確に得ることができ
る。
【0031】特に、請求項2記載の位置測定装置におい
ては、測定基準面を形成する配管の口径が異なる場合で
も、両フランジ取付プレートを同期して移動して、配管
のボルト挿通孔に連結ボルトを整合させると共に挿通す
ることができ、さらに、連結ボルト挿通後、調芯機能を
有する緊締ナットを連結ボルトに螺着することによって
フランジ取付プレートを介して架台をフランジ管に容易
かつ確実に取付けることができる。また、この際、緊締
ナットの調芯機能によって、ボルト挿通孔と連結ボルト
が正確に整合していない場合でも、単に緊締ナットで締
め付けていくことのみによって自動調芯を図ることがで
き、架台を正確にフランジに取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る位置測定装置の正
断面図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】図1のI−I線による矢視図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る位置測定装置のワ
イヤ案内アームの先部の説明図である。
【図7】図1のII−II線による矢視図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る位置測定装置によ
る位置測定動作の説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る位置測定装置によ
る位置測定動作の説明図である。
【図10】従来の位置測定装置の正断面図である。
【図11】従来の位置測定装置による位置測定動作の説
明図である。
【図12】従来の位置測定装置による位置測定動作の説
明図である。
【符号の説明】
A 位置測定装置 P1 点 P2 点 P3 点 e 偏心量 θ 旋回角度 φ 回転角度 ψ 角度 11 測定基準面 12 架台 13 旋回台載置板 14 回転軸芯 15 旋回台 15a ハンド
ル 16 計測軸 17 ワイヤ案
内アーム 17a 基部 17b 枢軸 18 第1の角度検出センサ 19 第2の角
度検出センサ 20 ワイヤ 21 ワイヤ長
センサ 22 溝型接触センサ 23 制御部 25 フランジ管 26 フランジ 27 載置板取付プレート 28 連結ボル
ト 29 連結ボルト 30 ボールベ
アリング 31 側壁 32 側壁 33 フック装着孔 34 フック 35 フランジ管 36 被測定面 36a フランジ 37 センサ等
支持板 38 ワイヤガイドプーリ 39 ワイヤ巻
取ドラム 40 支持部材 41 支持部材 42 アーム感知部材 43 アーム感
知部材 44 ボルト挿通孔 45 フランジ
取付プレート 46 フランジ取付プレート 47 連結ボル
ト 48 連結ボルト 49 先細テー
パ面 50 先細テーパ面 51 緊締ナッ
ト 52 緊締ナット 53 リニアボ
ールねじ軸 54 リニアボールねじ軸 55 軸受 56 軸受 57 筒状ナッ
ト 58 軸受 59 軸受 60 筒状ナット 61 歯車 62 歯車 63 アーム保
持枠 64 バランスウエイト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面を測定基準面に取付け可能な架台
    と、 前記架台の表面の一周縁部に直交状態に取付けられる旋
    回台載置板と、 前記旋回台載置板の前記架台の中心側と向き合う面に回
    転自在に取付けられ前記測定基準面と平行な回転軸芯を
    有する旋回台と、 前記旋回台に、該旋回台の回転軸芯に直交して回転自在
    に取付けられる計測軸と、 前記計測軸に該計測軸の軸芯と直交する軸芯を中心にし
    て自由傾動可能に取付けられた導体からなるワイヤ案内
    アームと、 前記旋回台の旋回角度及び前記計測軸の回転角度をそれ
    ぞれ計測する第1及び第2の角度検出センサと、 前記ワイヤ案内アームから緊張状態に導出され、先端部
    が測定点となるワイヤの長さを測定するワイヤ長センサ
    と、 前記旋回台に前記ワイヤ案内アームの両側面を挟む状態
    で取付けられる一対の円弧状板からなるアーム感知部材
    を具備し、前記アーム感知部材間の間隙を前記ワイヤ案
    内アームの幅よりわずかに広くし、任意の傾動位置にお
    ける前記ワイヤ案内アームの前記アーム感知部材の接触
    時にオンし、非接触時にオフする溝型接触センサと、 前記溝型接触センサがオフの場合に、前記第1の角度検
    出センサ、前記第2の角度検出センサ、前記ワイヤ長セ
    ンサの出力値を入力値とし、前記測定点の位置を演算す
    る制御部とを具備することを特徴とする位置測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定基準面が、周辺部に複数のボル
    ト挿通孔を有するフランジ管のフランジ面によって形成
    され、前記フランジ面と対向する前記架台の裏面に、複
    数のフランジ取付プレートが放射状に同期して移動可能
    に取付けられ、該フランジ取付プレートに、前記ボルト
    挿通孔を遊嵌状態に貫通可能な連結ボルトがそれぞれ突
    設され、かつ、該連結ボルトに、先細テーパ面が前記ボ
    ルト挿通孔に挿入される調芯機能を有する緊締ナットが
    螺着されることを特徴とする請求項1記載の位置測定装
    置。
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