JPH11281007A - バッチ炉の操炉方法 - Google Patents
バッチ炉の操炉方法Info
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- JPH11281007A JPH11281007A JP10086019A JP8601998A JPH11281007A JP H11281007 A JPH11281007 A JP H11281007A JP 10086019 A JP10086019 A JP 10086019A JP 8601998 A JP8601998 A JP 8601998A JP H11281007 A JPH11281007 A JP H11281007A
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Abstract
法を提供する。 【解決手段】 バッチ炉1から排出される排ガスの一部
をバーナ11の燃焼用空気に混合する強制排ガス循環方
式を採用したバッチ炉1の操炉方法であって、予め定め
られたヒートパターンにしたがってバーナ11への燃料
供給流量を制御するとともに、前記燃焼用空気に混合す
る排ガスの供給流量をバッチ炉1の炉温に基づき定めて
制御する一方、前記燃焼用空気供給流量を前記排ガス供
給流量に基づき定めて制御して所定の空燃比でバーナ1
1を燃焼させるようになっている。
Description
式を採用した例えばベル形コイル焼鈍炉のようなバッチ
炉の操炉方法に関するものである。
として、バッチ炉からの燃焼排ガスの一部を燃焼用空気
に混合させて、燃焼用空気の酸素濃度を低下させること
により炉内での燃焼を緩慢化(火炎温度の低下)させ、
NOx生成の抑制が行われている。この燃焼方式は、強
制排ガス循環方式と呼ばれており、簡便で、NOx低減
効果が顕著であるため広く採用されている。
環方式を採用した従来のバッチ炉では、微量の酸素(2
〜3%vol.)を含む排ガスを燃焼用空気とともにバーナ
に供給するため、余分な酸素が炉内に投入されることに
なり、この結果炉の熱効率(燃料原単位)が低下すると
いう問題がある。加えて、NOx発生量は、燃料ガス供
給量に対する酸素供給量に大きく依存するため、酸素供
給量が増えるとNOx発生量が増え、排ガス循環効果が
低下してしまうという問題もある。本発明は、斯る従来
の問題点をなくすことを課題としてなされたもので、N
Oxの低減と熱効率の向上を可能としたバッチ炉の操炉
方法を提供しようとするものである。
に、本発明は、バッチ炉から排出される排ガスの一部を
バーナの燃焼用空気に混合する強制排ガス循環方式を採
用したバッチ炉の操炉方法において、予め定められたヒ
ートパターンにしたがってバーナへの燃料供給流量を制
御するとともに、前記燃焼用空気に混合する排ガスの供
給流量を前記バッチ炉の炉温に基づき定めて制御する一
方、前記燃焼用空気供給流量を前記排ガス供給流量に基
づき定めて制御して所定の空燃比でバーナを燃焼させる
ようにした。
にしたがって説明する。図1は、本発明に係る操炉方法
を適用したバッチ炉1および制御装置2を示したもので
ある。このバッチ炉1には、バーナ11と炉内温度検出
手段の一形態である熱電対12が設けてあり、またバッ
チ炉1から排気ブロワ13を介在させた排ガス流路14
が延びている。バーナ11には、燃料流量調節弁15を
介在させた燃料供給路16と、燃焼用空気流量調節弁1
7および燃焼ブロワ18を介在させた燃焼用空気供給路
19とが接続してある。さらに、排気ブロワ13の二次
側における排ガス流路14の途中から分岐し、排ガス流
量調節弁20を介在させた分岐流路21が、燃焼ブロワ
18の一次側における空気流路22に接続してある。な
お、燃料供給路16は図示しない燃料供給部に接続して
いる。
用空気供給路19から空気と排ガスとの混合ガスからな
る燃焼用空気がバーナ11に供給され、燃料供給流量は
燃料流量調節弁15、燃焼用空気供給流量は燃焼用空気
流量調節弁17により調節される。一方、バッチ炉1の
排ガスは排ガス流路14の排気ブロワ13により吸引排
気される。また、排ガス流路14から空気流路22に導
く排ガスの流量は排ガス流量調節弁20により調節され
る。そして、燃焼用空気における排ガス/空気の比率
は、燃焼ブロワ18による空気供給流量と排ガス流量調
節弁20による排ガス供給流量により定まる。
回路31と排ガス循環量演算回路32とからなってお
り、予め決められたヒートパターン、例えば加熱・均熱
・冷却パターンに則して時々刻々変化する温度に追従し
てバーナ11の燃焼制御を行う。まず、燃料供給流量を
指示する流量指示信号Aが外部から、例えば別途設けら
れた炉温制御装置から燃焼制御・酸素比制御回路31に
入力される。そして、この燃焼制御・酸素比制御回路3
1は流量指示信号Aに対応する燃料流量調節弁15の弁
開度を決定するとともに、後述する排ガス循環調節弁の
開度情報に基づいて選択されている酸素比テーブルに基
づき、燃焼用空気流量調節弁17の弁開度を決定して、
前記燃料流量調節弁15ならびに前記燃焼用空気流量調
節弁17に、それぞれ開度指示信号XおよびZを出力す
る。前記開度指示信号XおよびZにより前記燃料流量調
節弁15ならびに前記燃焼用空気流量調節弁17は指示
された弁開度に開度調節されるとともに、前記燃焼制御
・酸素比制御回路31に対して弁開度を示す開度信号
B,Eを返送する。これによって、バーナ11に供給さ
れる燃料供給流量と燃焼用空気供給流量が調節される。
Cが排ガス循環量演算回路32に入力され、この排ガス
循環量演算回路32から排ガス流量調節弁20に対して
炉温信号Cに対応する弁開度にする開度信号Yが出力さ
れる。これにより、分岐流路21から燃焼用空気供給路
19に送られる排ガス量、即ち排ガス循環流量が調節さ
れる。また、この排ガス流量調節弁20の弁開度を示す
開度信号Dが燃焼制御・酸素比制御回路31に入力され
る。
Ox濃度は、炉温が高くなるにしたがって急激に上昇す
る。このため、炉温が低い場合には、分岐流路21に排
ガスの一部を導かなくとも、排ガス中のNOx濃度は十
分に低く、規制値以下の範囲内にあり、何等問題はな
い。これに対して、炉温が高くなるにしたがって排ガス
中のNOx濃度も高くなってゆき、やがてこのNOx濃
度は規制値を超えることになる。また、このNOx濃度
と規制値との差は炉温が高くなる程大きくなる。
と、即ち燃焼用空気の酸素濃度を低下させることにより
NOx濃度を低下させることができる故、前記差が大き
くなるにしたがって、換言すれば炉温が上昇するにした
がって、前記排ガス循環流量を段階的に或いは徐々に増
大させる一方、排ガス中には、通常は濃度数%で酸素が
含まれていることから、循環排ガス中に含まれる酸素量
に対応して燃焼用空気の供給量を減少させることで、所
定の空燃比(必要酸素量)を維持し、必要以上の加熱を
なくすことができ、これにより減少させた空気量の分に
応じて熱効率は良くなる。バッチ炉1では、前記排ガス
循環量演算回路32において、NOx規制を守るために
必要な排ガス供給流量が炉温におけるNOx濃度に基づ
き予め定められており、この排ガス供給流量に対応して
排ガス流量調節弁20の開度が決められるようになって
いる。
ス用の排ガス流量調節弁20の開度をパラメータとして
燃焼用空気流量調節弁17の弁開度との関係を示す情
報、例えば排ガス循環流量と燃焼用空気供給流量との関
係を示す空燃比テーブル群Tが予め入力されている。そ
して、燃焼制御・酸素比制御回路31にて、排ガス流量
調節弁20の開度信号Dに基づき空燃比テーブル群Tの
中から該当するものを選択し、この弁開度にする開度信
号Zが燃焼制御・酸素比制御回路31から燃焼用空気流
量調節弁17に対して出力され、燃焼用空気流量調節弁
17の弁開度を示す開度信号Eが燃焼制御・酸素比制御
回路31に入力される。
供給流量に対応する必要酸素流量が定まり、この必要酸
素流量に対応して、さらに排ガス循環流量も考慮して、
燃焼用空気供給流量が決められる。したがって、この燃
焼用空気供給流量と前記排ガス循環流量とから燃焼用空
気流量調節弁17の弁開度が決まり、燃焼制御・酸素比
制御回路31から開度信号Zが出力される。このよう
に、このバッチ炉1では、操炉中における排ガス中のN
Ox濃度に応じて、排ガス循環流量を予め定めておき、
循環排ガス中に含まれる酸素を最大限利用し、その量に
見合った量だけ燃焼用空気の供給量を減少させ、必要最
低限の空気供給を行うようになっている。この結果、過
剰な空気供給による不必要な加熱はなくなり、減少させ
た空気量の分に応じてバッチ炉1の熱効率は良くなる。
排ガス流量調節弁20の開度をパラメータとして、燃料
流量調節弁15と燃焼用空気流量調節弁17との関係を
示す演算式、或いは供給燃料の流量をパラメータとし排
ガス流量調節弁20と燃焼用空気流量調節弁17との関
係を示す演算式を予め燃焼制御・酸素比制御回路31に
入力しておき、この演算式に基づき燃焼用空気流量調節
弁17の開度を決定するようにしてもよい。
によれば、バッチ炉から排出される排ガスの一部をバー
ナの燃焼用空気に混合する強制排ガス循環方式を採用し
たバッチ炉の操炉方法において、予め定められたヒート
パターンにしたがってバーナへの燃料供給流量を制御す
るとともに、前記燃焼用空気に混合する排ガスの供給流
量を前記バッチ炉の炉温に基づき定めて制御する一方、
前記燃焼用空気供給流量を前記排ガス供給流量に基づき
定めて制御して所定の空燃比でバーナを燃焼させるよう
にしてある。
ス循環流量が徐々に増大するようになり、過大な量の排
ガスを循環させることによる不必要な加熱はなくなり、
これによる熱効率の低下は回避できる。また、排ガス中
の酸素も最大限利用して、その量に見合った量だけ燃焼
用空気の供給量は減少し、必要最低限の燃焼用空気だけ
供給するようになる結果、過剰な空気供給による不必要
な加熱もなくなり、減少した空気量の分だけ熱効率は良
くなる等の効果を奏する。
バッチ炉およびその制御系を示す図である。
節弁 21 分岐流路 22 空気流路 31 燃焼制御・酸素比制御回路 32 排ガス循環量
演算回路
Claims (1)
- 【請求項1】 バッチ炉から排出される排ガスの一部を
バーナの燃焼用空気に混合する強制排ガス循環方式を採
用したバッチ炉の操炉方法において、予め定められたヒ
ートパターンにしたがってバーナへの燃料供給流量を制
御するとともに、前記燃焼用空気に混合する排ガスの供
給流量を前記バッチ炉の炉温に基づき定めて制御する一
方、前記燃焼用空気供給流量を前記排ガス供給流量に基
づき定めて制御して所定の空燃比でバーナを燃焼させる
ことを特徴とするバッチ炉の操炉方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10086019A JPH11281007A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | バッチ炉の操炉方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10086019A JPH11281007A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | バッチ炉の操炉方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11281007A true JPH11281007A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13874967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10086019A Pending JPH11281007A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | バッチ炉の操炉方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11281007A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5214721B2 (ja) * | 2008-03-06 | 2013-06-19 | 株式会社Ihi | ボイラの酸素供給制御方法及び装置 |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10086019A patent/JPH11281007A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5214721B2 (ja) * | 2008-03-06 | 2013-06-19 | 株式会社Ihi | ボイラの酸素供給制御方法及び装置 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051227 |
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A521 | Written amendment |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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