JPH11280742A - 抜止ナット - Google Patents
抜止ナットInfo
- Publication number
- JPH11280742A JPH11280742A JP9813098A JP9813098A JPH11280742A JP H11280742 A JPH11280742 A JP H11280742A JP 9813098 A JP9813098 A JP 9813098A JP 9813098 A JP9813098 A JP 9813098A JP H11280742 A JPH11280742 A JP H11280742A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- hexagonal
- circular
- hole
- circular part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 悪質ないたずらに備え重要部分締付箇所のナ
ットを、スパナ利用でも抜取不能にする。 【解決手段】 外形は六角形部と、円形部と、両者を結
ぶ小径部とから成り、貫通孔は上記円形部内面のみをね
じ孔とした抜止ナットを用い、この円形部をボルト端へ
螺合させ、六角形部を締めこんで、小径部をねじり切っ
ておく。
ットを、スパナ利用でも抜取不能にする。 【解決手段】 外形は六角形部と、円形部と、両者を結
ぶ小径部とから成り、貫通孔は上記円形部内面のみをね
じ孔とした抜止ナットを用い、この円形部をボルト端へ
螺合させ、六角形部を締めこんで、小径部をねじり切っ
ておく。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】締込んだナットの外側へ附設
する抜止ナットに関するもので、そのナットをスパナで
は取外し不能とするためのものである。
する抜止ナットに関するもので、そのナットをスパナで
は取外し不能とするためのものである。
【０００２】
【従来技術】本発明を送電線のパイプ鉄塔のフランジボ
ルト用として使用する場合に例をとり説明する。パイプ
鉄塔は、４本の主脚とこれらを連結する支材、そして上
部のアーム部などから構成され、主脚は複数のパイプ部
材をフランジでボルト締め接続されている。その基礎脚
は地上１．５ｍ位にあり、これに次々とパイプを継ぎ足
されている。各パイプ部材のフランジには、それぞれ対
向する複数のボルト孔が穿たれ、ボルトを貫通しナット
で締め込んだ後、ロックナットでゆるみ止めされる。不
法侵入者による思わぬ事故を防ぐために、常時は下部鉄
塔脚のステップを取り外しておいたり、鉄塔の周囲をフ
ェンスで囲んである。ところが、鉄塔の下部フランジボ
ルトを悪質ないたずらで故意に緩められ、鉄塔が倒壊す
るという事故が発生し、これまでの方法では、そのいた
ずら防止策として万全ではなかった。
ルト用として使用する場合に例をとり説明する。パイプ
鉄塔は、４本の主脚とこれらを連結する支材、そして上
部のアーム部などから構成され、主脚は複数のパイプ部
材をフランジでボルト締め接続されている。その基礎脚
は地上１．５ｍ位にあり、これに次々とパイプを継ぎ足
されている。各パイプ部材のフランジには、それぞれ対
向する複数のボルト孔が穿たれ、ボルトを貫通しナット
で締め込んだ後、ロックナットでゆるみ止めされる。不
法侵入者による思わぬ事故を防ぐために、常時は下部鉄
塔脚のステップを取り外しておいたり、鉄塔の周囲をフ
ェンスで囲んである。ところが、鉄塔の下部フランジボ
ルトを悪質ないたずらで故意に緩められ、鉄塔が倒壊す
るという事故が発生し、これまでの方法では、そのいた
ずら防止策として万全ではなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ナットの緩み止めでは
なく、ナットの抜取を不能にする必要が生ずることがあ
る。上記の鉄塔倒壊事故のように、誰かが汎用の六角ナ
ット抜取工具を携行し、悪意をもってナットの除去を行
なおうとした場合に対応するには、通常の抜取工具では
抜取れないナットが必要となってくる。
なく、ナットの抜取を不能にする必要が生ずることがあ
る。上記の鉄塔倒壊事故のように、誰かが汎用の六角ナ
ット抜取工具を携行し、悪意をもってナットの除去を行
なおうとした場合に対応するには、通常の抜取工具では
抜取れないナットが必要となってくる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】部材をボルトナットで締
め付ける場合、ナット外側のボルト端部には、ねじピッ
チでおよそ３ピッチ分の余長ねじ部を設けている。この
ボルト端部の余長ねじ部にいま一つ抜止ナットを附設す
る。抜止ナットは六角部と円形部と両者中間の小径部と
から成り、貫通孔は円形部内面だけにねじを切ったもの
とする。
め付ける場合、ナット外側のボルト端部には、ねじピッ
チでおよそ３ピッチ分の余長ねじ部を設けている。この
ボルト端部の余長ねじ部にいま一つ抜止ナットを附設す
る。抜止ナットは六角部と円形部と両者中間の小径部と
から成り、貫通孔は円形部内面だけにねじを切ったもの
とする。
【０００５】また上記の構成において、円筒部がねじ孔
と端部でナットを被う大径孔に形成したものも考えられ
る。円形部をボルト端へ螺合させ、六角部で締込んで、
最後に小径部をねじり切り、円形部だけを残す。この残
された円形部は、外形が円筒型のため、六角ソケットや
六角スパナのような通常の抜き取り工具では容易に取り
外すことができない。さらに円筒部はねじ切る際にボル
トのねじ山とかしめ状態になっているので、パイプレン
チのような特殊工具を使用しても簡単には外れない。ま
た円形部の外径を既存ナットの外径より大きくすると、
円形部が障げとなって既存ナットへのソケット係合はで
きない。
と端部でナットを被う大径孔に形成したものも考えられ
る。円形部をボルト端へ螺合させ、六角部で締込んで、
最後に小径部をねじり切り、円形部だけを残す。この残
された円形部は、外形が円筒型のため、六角ソケットや
六角スパナのような通常の抜き取り工具では容易に取り
外すことができない。さらに円筒部はねじ切る際にボル
トのねじ山とかしめ状態になっているので、パイプレン
チのような特殊工具を使用しても簡単には外れない。ま
た円形部の外径を既存ナットの外径より大きくすると、
円形部が障げとなって既存ナットへのソケット係合はで
きない。
【０００６】また円筒部の外端部に大径孔を設けると、
ナットを被うキャップとなって、工具をナットに掛ける
ことはできない。したがって既存ナットを緩めることに
はきわめて困難が伴う。
ナットを被うキャップとなって、工具をナットに掛ける
ことはできない。したがって既存ナットを緩めることに
はきわめて困難が伴う。
【０００７】
【発明の実施の形態】抜止ナット１は図１，図２の如
く、六角部１ａと円形部１ｂと、両者をつなぐ小径部１
ｃとから成り、その貫通孔は円形部１ｂの内面だけにね
じが切ってあり、ねじ孔１ｄになっている。 図３は鉄
塔脚Ｐ１，Ｐ２の各フランジＦ１，Ｆ２をボルトＢとダ
ブルナットＮで締込んであるボルトのねじ余長部へ、抜
止ナット１を附加した状態を示す。抜止ナット１は円形
部１ｂのねじ孔１ｄをボルトＢ端部のねじ余長部へ螺合
させ、小径部１ｃをねじり切ってある。図３はその結果
円形部１ｂだけ残存した状態を示す。六角部は六角形に
限らず、多角形或いは平行面のようなスパナかけ部を設
けてあればよい。
く、六角部１ａと円形部１ｂと、両者をつなぐ小径部１
ｃとから成り、その貫通孔は円形部１ｂの内面だけにね
じが切ってあり、ねじ孔１ｄになっている。 図３は鉄
塔脚Ｐ１，Ｐ２の各フランジＦ１，Ｆ２をボルトＢとダ
ブルナットＮで締込んであるボルトのねじ余長部へ、抜
止ナット１を附加した状態を示す。抜止ナット１は円形
部１ｂのねじ孔１ｄをボルトＢ端部のねじ余長部へ螺合
させ、小径部１ｃをねじり切ってある。図３はその結果
円形部１ｂだけ残存した状態を示す。六角部は六角形に
限らず、多角形或いは平行面のようなスパナかけ部を設
けてあればよい。
【０００８】図４は、本発明の他の実施形態である。前
記の円筒部１ｂにおいて、端部に大径孔１ｅを設け、ね
じ孔１ｄをボルトの余長ねじ部へ裸合させたとき、その
大径孔がナットのキャップとなって被う。これによりス
パナなどの抜き取り工具をナットに掛けることは皆無で
ある。図５はそのときの使用状態を示す。この状態から
六角部１ａをさらに締め込むと、小径部１ｃで切断さ
れ、円筒部１ｂがナットのキャップとなって残される。
また取り付けの際に、あらかじめ大径部１ｅ内面に接着
材を付着させておけば、より強固になる。
記の円筒部１ｂにおいて、端部に大径孔１ｅを設け、ね
じ孔１ｄをボルトの余長ねじ部へ裸合させたとき、その
大径孔がナットのキャップとなって被う。これによりス
パナなどの抜き取り工具をナットに掛けることは皆無で
ある。図５はそのときの使用状態を示す。この状態から
六角部１ａをさらに締め込むと、小径部１ｃで切断さ
れ、円筒部１ｂがナットのキャップとなって残される。
また取り付けの際に、あらかじめ大径部１ｅ内面に接着
材を付着させておけば、より強固になる。
【０００９】
【発明の効果】既存のボルトナットで締め付けてあるナ
ット外側のボルト余長部に抜止ナットの円形部端部を螺
合させ、六角部を回して中間小径部をねじり切り円形部
を残すだけで、既存ナットを不動のものにすることがで
きる。円形部の端部に大径孔を設けておけば、これがキ
ャップとなって既存のフランジナットを被い、汎用の抜
き取り工具をナットに掛けることは全くできない。
ット外側のボルト余長部に抜止ナットの円形部端部を螺
合させ、六角部を回して中間小径部をねじり切り円形部
を残すだけで、既存ナットを不動のものにすることがで
きる。円形部の端部に大径孔を設けておけば、これがキ
ャップとなって既存のフランジナットを被い、汎用の抜
き取り工具をナットに掛けることは全くできない。
【図１】抜止ナットの斜視図である。
【図２】同切断正面図である。
【図３】使用例の正面図である。
【図４】抜止ナットの他の実施形態を示す断面図であ
る。
る。
【図５】同取り付け状態の正面図である。
１ 抜止ナット １ａ 六角部 １ｂ 円形部 １ｃ 小径部 １ｄ ねじ孔 １ｅ 大径孔 Ｐ１，Ｐ２ 鉄塔脚 Ｆ１，Ｆ２ フランジ Ｂ ボルト Ｎ ナット
Claims (2)
- 【請求項１】 外形は六角部と円形部と両者中間の小径
部とから成り、貫通孔は上記円形部のみをねじ孔とした
ナットであって、ボルト端へ円形部ねじで螺合され、六
角部利用の締込により小径部をねじり切り可能としたこ
とを特徴とする抜止ナット。 - 【請求項２】 円形部が端部にナットを被う大径孔を設
けたことを特徴とする請求項１の抜止ナット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9813098A JPH11280742A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 抜止ナット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9813098A JPH11280742A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 抜止ナット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11280742A true JPH11280742A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=14211686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9813098A Pending JPH11280742A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 抜止ナット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11280742A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102518639A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-06-27 | 广州市天薪通信器材有限公司 | 一种专用螺塞及其专用装卸工具 |
| CN102996596A (zh) * | 2012-11-26 | 2013-03-27 | 苏州币龙装饰工程有限公司 | 一种复合螺栓 |
| KR101675982B1 (ko) * | 2015-06-04 | 2016-11-16 | (주)바이브록 | 풀림방지 너트 |
| CN106917804A (zh) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 天津天宇通天精密紧固件有限公司 | 一种便于拆装的紧固件 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP9813098A patent/JPH11280742A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102518639A (zh) * | 2011-12-14 | 2012-06-27 | 广州市天薪通信器材有限公司 | 一种专用螺塞及其专用装卸工具 |
| CN102996596A (zh) * | 2012-11-26 | 2013-03-27 | 苏州币龙装饰工程有限公司 | 一种复合螺栓 |
| KR101675982B1 (ko) * | 2015-06-04 | 2016-11-16 | (주)바이브록 | 풀림방지 너트 |
| CN106917804A (zh) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 天津天宇通天精密紧固件有限公司 | 一种便于拆装的紧固件 |
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