JP2001065533A - 緩み防止ボルト - Google Patents

緩み防止ボルト

Info

Publication number
JP2001065533A
JP2001065533A JP24793899A JP24793899A JP2001065533A JP 2001065533 A JP2001065533 A JP 2001065533A JP 24793899 A JP24793899 A JP 24793899A JP 24793899 A JP24793899 A JP 24793899A JP 2001065533 A JP2001065533 A JP 2001065533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
nut
insertion hole
pin insertion
bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24793899A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Nishioka
治 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHIOKA BYORA KK
Original Assignee
NISHIOKA BYORA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHIOKA BYORA KK filed Critical NISHIOKA BYORA KK
Priority to JP24793899A priority Critical patent/JP2001065533A/ja
Publication of JP2001065533A publication Critical patent/JP2001065533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 めねじとの螺合後の確実な緩み防止を、簡単
な構成で可能にする。 【解決手段】 緩み防止ボルト1には、ねじ部4に割り
溝5とピン挿入穴6が設けられ、ナット25をねじ部4
に螺合した後、ピン挿入穴6にピン10を押込んで、ね
じ部4の径を増大させ、ナット25の緩み防止を図るこ
とができる。ピン挿入穴6には、テーパ部7が設けられ
る。ピン10にもテーパ部11が設けられ、ピン10を
ピン挿入穴6に押込むことによって、ピン10のテーパ
部11がピン挿入穴6のテーパ部7を押し広げ、ピン挿
入穴6の周囲に形成される割り溝5によって、ねじ部4
を拡径し、ナット25が戻らないようにする。挿入した
ピン10は、簡単には引抜くことができないので、悪意
やいたずらなどによって、ナット25が緩められるのを
防ぐことができる。専用の工具を用意して、ピン10を
引抜けば、ナット25を緩めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナットと組合わせ
て締結した後で、ナットの緩み防止を図ることができる
緩み防止ボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】ねじによる締結は、比較的小さなトルク
で大きな締結力を発揮させることができ、また締結後に
は締付を増加したり、締付を緩めたりすることも容易で
あるので、広く用いられている。しかしながら、繰り返
し荷重を受けたり振動があったりする部分を締結してい
るねじでは、徐々に締付が緩んで、充分な締結力を維持
することができなくなる可能性がある。このため、ねじ
の緩み止めとして、止めねじ、割りピン、した付座金な
どを用いる方法や、ロックナットを用いる方法や、ばね
座金を用いる方法など、各種の方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ねじによる締結は、た
とえば送電線の鉄塔など、近付くのが困難で、動力を充
分に利用することができない場所に建設される構造物の
締結にも広く利用される。しかしながら、ねじによる締
結では、比較的小さなトルクで締結部分を緩めることが
できるので、数年前に四国で起こった送電線の鉄塔の倒
壊事故などのように、悪意の人が緩めることを効果的に
防止することは困難である。割りピンや止めねじであっ
ても、容易に取外され、締結部分を緩められてしまう。
ロックナットやばね座金による緩み防止も、悪意の人に
対しては無力である。悪意の人やいたずらに対して有効
な緩み止めの方法は、たとえば接着剤で固定する方法な
どであり、手間がかかる。また、ねじを緩める必要が生
じるときには、簡単に緩めることができなくなり、ねじ
全体を機械的に除去する必要が生じる。
【0004】本発明の目的は、簡単な構成で締結部分の
緩み防止を図ることができ、必要時にはねじを緩めるこ
とも可能な緩み防止ボルトを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボルトの軸部
の先端側の中央にピン挿入穴が形成され、ピン挿入穴の
周囲に、周方向に間隔をあけて複数の割り溝が形成さ
れ、ナットとの螺合後にピン挿入穴を所定のテーパを有
するピンで拡径することによって、ナットの緩み防止を
図ることが可能であることを特徴とする緩み防止ボルト
である。
【0006】本発明に従えば、ボルトの軸部の先端側の
中央には、ピン挿入穴が形成される。ピン挿入穴の周囲
には、周方向に間隔をあけて複数の割り溝が形成され
る。ボルトの軸部にナットを螺合させた後で、ピン挿入
穴を所定のテーパを有するピンで拡径することによっ
て、割り溝が形成されているねじ部の径が増大し、その
外径がナットの谷の径よりも大きくなり、ナットが後退
することができなくなって、ナットの緩み防止を図るこ
とができる。ボルトの軸部の先端側からピンをピン挿入
穴に押込むことによってナットの緩み防止を図ることが
できるので、ナットとの螺合後にピンを押込むことによ
って、容易に緩み防止を図ることができる。ピン挿入穴
の拡径後に、ボルトの軸の先端側から突出するピンの長
さが短くなるようにしておけば、ピンを容易に引抜くこ
とはできず、悪意をもった人に対しても、簡単な構成で
緩み防止を図ることができる。ピン引抜き用の専用の工
具を用意すれば、ピン挿入穴の拡径後にも、ピンを引抜
き、ナットを緩めることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての緩み防止ボルト1の概略的な構成を示す。緩み防
止ボルト1は、軸線1a方向の一端側に頭部2が設けら
れ、スパナなどの締結工具と嵌合する形状を有する。頭
部2から軸線1aの他端側の方向には、軸3が形成され
る。軸3で、軸線1aの他端側の部分の外周部には、ね
じ部4aが設けられ、所定の形式のねじ山を有するおね
じが形成されている。ねじ部4には、拡径しない状態
で、そのおねじに適合するめねじを螺合することができ
る。すなわち、ねじ部の拡径を行わない状態では、緩み
防止ボルト1を、通常のボルトと同様に取扱うことがで
きる。
【0008】ねじ部4の軸線1a方向の先端側には、周
方向に間隔をあけて複数の割り溝5が形成されている。
ねじ部4の端面の中央には、ピン挿入穴6が開口する。
ピン挿入穴6は、軸線1aに沿って、径が小さくなるテ
ーパ部7を有する。
【0009】図2は、図1の緩み防止ボルト1の右側端
面を見た状態を示す。ピン挿入穴6の開口部の周囲のね
じ部4には、周方向に間隔をあけて複数の割り溝5が形
成されている。ピン挿入穴6を押し広げれば、割り溝5
が形成されているねじ部4は径方向に広がり、ピン挿入
穴6を広げない状態で螺合するナットの内径や谷の径よ
りも、拡げられたねじ部4の谷の径や外径の方が大きく
なり、ナットが後退することができなくなって緩み防止
を図ることができる。
【0010】図3は、図1および図2に示すピン挿入穴
6に挿入するピン10の形状を示す。ピン10は、大略
的には丸棒状であり、軸線10aに沿って一定の外径を
有する。軸線10aの一端側では、外径が先端側になる
につれて小さくなるテーパ部11が形成される。テーパ
部11の形状は、緩み防止ボルト1のピン挿入穴6に形
成されているテーパ部7に適合し、ピン10を緩み防止
ボルト1のピン挿入穴6に押込めば、テーパ部11がテ
ーパ部7を押し広げ、割り溝5によって緩み防止ボルト
1のねじ部4を拡径することができる。
【0011】図4は、図1に示す緩み防止ボルト1を構
造物20の締結に用いている状態を示す。構造物20
は、たとえば送電線用の鉄塔であり、フランジ21,2
2間を締結して組立てられる。フランジ21,22に
は、ボルトの軸が挿通する貫通孔が形成されている。通
常このようなフランジ21,22間の締結は、一方のフ
ランジ21側からボルトの軸部を挿入し、他方のフラン
ジ22側からナット25をボルトの軸部に螺合して行
う。本実施形態の緩み防止ボルト1も、一方のフランジ
21側から軸3を挿入する。なお、緩み防止ボルト1の
頭部2とフランジ21の表面との間には、座金23を挟
んでおく。また、他方のフランジ22側からも、座金2
4を通した後で、ナット25を螺合させる。座金23,
24の使用は、通常のボルトとナットとによる締結でも
一般的に行われている。
【0012】緩み防止ボルト1とナット25とによるフ
ランジ21,22間の締結が終了すると、ピン10をピ
ン挿入穴6に押込んで、ナット25の外部に出ている緩
み防止ボルト1のねじ部4を押し広げて、ナット25の
緩み防止を図ることができる。ねじ部4の先端側には、
複数の割り溝5が設けられているので、ピン10のテー
パ部11がピン挿入穴6のテーパ部7を押し広げれば、
ねじ部4の先端側は径方向の外方に広がり、ナット25
が通らなくなって、緩み防止を図ることができる。ピン
10をピン挿入穴6に押込むためには、たとえばハンマ
などで打込めばよく、簡単な工具でナット25の緩み防
止を図ることができる。なお、ねじ部4の拡径後でも、
ナット25の締付は容易に行うことができる。
【0013】図4では、緩み防止ボルト1に対して、ナ
ット25を螺合させ、フランジ21,22間の締結を行
っているけれども、たとえばフランジ22に、貫通孔の
代りに緩み防止ボルト1のねじ部4のおねじに適合する
めねじを形成しておけば、フランジ22側の座金24や
ナット25を省いて、より少ない構成部品で締結を行う
こともできる。また、緩み防止ボルト1は、軸線1a方
向の一端側に頭部2を有しているけれども、頭部2の代
りにねじ部を形成し、埋込みボルトとして使用する場合
であっても、本発明を同様に適用することができる。ま
た、軸線方向の両端側にねじ部を形成し、両端側をナッ
トと螺合させる場合には、軸線の両端にピン挿入穴と割
り溝とを形成し、軸線の両端側でのナットとの螺合後
に、ナットの緩み防止を図ることもできる。なお、ボル
トの先端が拡径されるボルトとして、ボルトアンカーも
用いられている。しかしながら、ボルトアンカーでは、
コンクリートなどの基材中に埋め込まれる軸の一端が他
端側でナットを締め込むことによって開くけれども、そ
の締め込みに使用するナットの緩み止めは別途行う必要
がある。
【0014】ピン挿入穴6に打込んで拡径するためのピ
ン10は、ねじ部4に、ナット25との螺合後に新たに
打込むようにしてもよいけれども、予めピン10をピン
挿入穴6に差込んでいる状態で、割り溝5の形成による
ねじ部4のばね性によって、ピン10をピン挿入穴6内
で保持するようにしておくこともできる。ばね性でピン
10を保持している状態では、ねじ部4の外径はナット
25の内径などに適合し、ねじ部4にナット25を自由
に螺合することができるようにしておく。ピン10をピ
ン挿入穴6にたたき込んで、ねじ部4を拡径する段階
で、ナット25の緩み防止を図り、ピン挿入穴6からピ
ン10が簡単には引抜くことができなくなる。
【0015】ナット25の螺合後にピン10をピン挿入
穴6に打込む場合も含めて、ねじ部4の拡径後には、ピ
ン10が緩み防止ボルト1の軸3の端面から突出する長
さHは、できるだけ小さいことが好ましい。Hが小さけ
れば、ペンチやプライヤなどの汎用性がある手工具で
は、ピン10を充分に把持することは非常に困難とな
り、ピン10を引抜くことは不可能に近くなる。ピン1
0の外径に合わせて、短い突出長さHでも充分に把持す
ることが可能なように設計される専用工具を用いれば、
ピン10の突出部分を把持して、ピン10を引抜くこと
ができる。ピン10を引抜けば、一旦緩み防止の状態と
なっているナット25を緩めて取外すこともできる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ナットと
の螺合後に、ボルトの軸部の先端側の中央に設けられる
ピン挿入穴に、所定のテーパを有するピンを押込んで軸
部の先端側を拡径することによって、ボルトの緩み防止
を図ることができる。緩み防止を図る状態でのピンの突
出量を小さくしておけば、ピンを簡単に引抜くことはで
きず、悪意やいたずらでナットが取外されるのを防ぐこ
とができる。ナットの緩みを防止している状態で、ナッ
トを締付けることは可能であり、時間の経過とともに締
結力が低下しても、ナットを締付けて締結力の低下を補
うことができる。専用のピン引抜き用の工具を用意して
おけば、ピンを引抜いて用意にナットを緩めこともでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の緩み防止ボルト1の正
面図である。
【図2】図1の緩み防止ボルト1の右側端面図である。
【図3】図1の緩み防止ボルト1のピン挿入穴6に挿入
するピン10の正面図である。
【図4】図1の緩み防止ボルト1を用いて構造物20を
締結している状態を示す部分図である。
【符号の説明】
1 緩み防止ボルト 3 軸 4 ねじ部 5 割り溝 6 ピン挿入穴 7,11 テーパ部 10 ピン 20 構造物 25 ナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルトの軸部の先端側の中央にピン挿入
    穴が形成され、 ピン挿入穴の周囲に、周方向に間隔をあけて複数の割り
    溝が形成され、 ナットとの螺合後にピン挿入穴を所定のテーパを有する
    ピンで拡径することによって、ナットの緩み防止を図る
    ことが可能であることを特徴とする緩み防止ボルト。
JP24793899A 1999-09-01 1999-09-01 緩み防止ボルト Pending JP2001065533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24793899A JP2001065533A (ja) 1999-09-01 1999-09-01 緩み防止ボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24793899A JP2001065533A (ja) 1999-09-01 1999-09-01 緩み防止ボルト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001065533A true JP2001065533A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17170795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24793899A Pending JP2001065533A (ja) 1999-09-01 1999-09-01 緩み防止ボルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001065533A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167213A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Sakai Medical Co Ltd ストッパー機構
CN108626234A (zh) * 2018-06-26 2018-10-09 浙江长瑞精密零部件制造有限公司 一种核电用防松螺栓
CN109538612A (zh) * 2019-01-21 2019-03-29 刁国正 一种防松动螺母组件和专用扳手
CN110307232A (zh) * 2019-07-03 2019-10-08 王仲文 一种防止松动的螺丝
CN111779751A (zh) * 2020-07-07 2020-10-16 河北北汽福田汽车部件有限公司 一种防松动螺栓结构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167213A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Sakai Medical Co Ltd ストッパー機構
CN108626234A (zh) * 2018-06-26 2018-10-09 浙江长瑞精密零部件制造有限公司 一种核电用防松螺栓
CN109538612A (zh) * 2019-01-21 2019-03-29 刁国正 一种防松动螺母组件和专用扳手
CN110307232A (zh) * 2019-07-03 2019-10-08 王仲文 一种防止松动的螺丝
CN110307232B (zh) * 2019-07-03 2023-06-16 浙江启冠精工机械股份有限公司 一种防止松动的螺丝
CN111779751A (zh) * 2020-07-07 2020-10-16 河北北汽福田汽车部件有限公司 一种防松动螺栓结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3245464B2 (ja) 弛み防止ねじ
EP3587842B1 (en) Fastening structure
US4195547A (en) Anchor bolt assembly
JP3212694U (ja) 緩み防止構造ボルト
US3742809A (en) Expansion anchor with conically tapered and threaded interacting parts
JPH01150008A (ja) アンダカツトされた作孔内に固定される拡張栓
US4537541A (en) Anchor bolt assembly
JP2001065533A (ja) 緩み防止ボルト
JP2012172780A (ja) 締結具の緩み止め装置
KR20080007062A (ko) 너트풀림방지장치
JP3569562B2 (ja) ボルトの緩めトルク低減構造および緩め方法
JPH06193151A (ja) 拡開アンカー
KR20180074324A (ko) 풀림방지 앵커볼트너트 결합체
AU2008200632B2 (en) Locking washer
KR102108429B1 (ko) 핀 고정형 풀림방지 너트 및 그 제조방법
JP2001003915A (ja) 弛み止めナット
JP2001330020A (ja) ねじ用取外し防止材
JP7246119B2 (ja) あと施工アンカー及びその設置構造
JP3194633U (ja) ボルト
CN219317398U (zh) 一种防松动紧固装置
JP3569563B2 (ja) ボルトの緩めトルク低減構造および緩め方法
JP4025908B2 (ja) 木材締結用木ねじ
JP4052727B2 (ja) 締付ボルト・ナットの緩め防止構造
JP3252039B2 (ja) ボルトの緩めトルク低減構造
WO2004065804A1 (en) Locking bolt

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060901

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20061226