JP2007167213A - ストッパー機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】介護機器の手すりの腕部の旋回角度範囲を規制するストッパーネジが、その螺合部に対して緩むのを確実に防止する。
【解決手段】入浴用車椅子の手すり6の支持軸12b回りの旋回角度を規制するストッパー機構18は、支持軸12bのねじ孔13の奥部側に螺合された止めネジ14と、ねじ孔13の入口側に螺合されて軸頭部15aがねじ孔13から外側に突き出され、先端部が止めネジ14の頭部に当接されてねじ孔13に締め付けられているストッパーネジ15と、支持軸12bと屈曲部材(回動部材)10の一端部10aに周方向に沿って形成され、ストッパーネジ15の軸頭部15aが挿入された長穴17とを備え、長穴17の周方向における両端部17a,17bのストッパーネジ15の軸頭部15aに対する当接により、支持軸12bに対する屈曲部材10の回動範囲が規制されるように構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】入浴用車椅子の手すり6の支持軸12b回りの旋回角度を規制するストッパー機構18は、支持軸12bのねじ孔13の奥部側に螺合された止めネジ14と、ねじ孔13の入口側に螺合されて軸頭部15aがねじ孔13から外側に突き出され、先端部が止めネジ14の頭部に当接されてねじ孔13に締め付けられているストッパーネジ15と、支持軸12bと屈曲部材(回動部材)10の一端部10aに周方向に沿って形成され、ストッパーネジ15の軸頭部15aが挿入された長穴17とを備え、長穴17の周方向における両端部17a,17bのストッパーネジ15の軸頭部15aに対する当接により、支持軸12bに対する屈曲部材10の回動範囲が規制されるように構成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、相対的に往復移動する固定部材と可動部材との間に設けられ、固定部材に対する可動部材の往復動を一定の移動範囲内に規制するストッパー機構および入浴用車椅子等の介護機器の手すりの旋回動を一定の角度範囲内に規制するストッパー機構に関するものである。
従来、この種の入浴用車椅子の手すりのストッパー機構として、入浴用車椅子の背部の両側に突き出して設けた支持軸に、直角に折り曲げた屈曲部材の一端部を前記支持軸の回りに回動可能に嵌合して支持させ、屈曲部材の他端部に手すりの腕部の基端部を挿入して支持させると共に、前記屈曲部材の一端部と支持軸との嵌合部に支持軸の周方向に沿う長穴を形成する一方、前記支持軸に設けたねじ孔に螺合したネジ部材の頭部を前記長穴内に位置させて、前記ネジ部材の頭部が長穴の長さ方向の両端部に当接して、支持軸に対する屈曲部材の回動が規制される範囲内で、前記手すりの腕部が上下方向に旋回するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−19159号公報
しかしながら、前記ストッパー機構においては、単に、前記ねじ部材が支持軸のねじ孔に螺合して締め付けられているだけであるので、前記入浴用車椅子を長期間使用している間に、入浴用車椅子が振動したり、前記手すりの旋回操作が繰り返されて前記ネジ部材に屈曲部材の長穴の両端部が当接して衝撃が加わると、前記ネジ部材が徐々に緩んでしまい、ストッパー機能を良好に発揮し得なくなるおそれがある。そのため、前記支持軸に他のねじ孔を設けて、このねじ孔に螺合した止めネジの先端を前記ネジ部材のネジ山に押し付けて、ねじ部材の緩み止めを行ったり、ねじ部材を接着剤で支持軸に固定する等の対策をすることも行われるが、いずれも前記ねじ部材の緩みを効果的に防止することができない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、固定部材に対する可動部材の往復動を一定の移動範囲内に規制するストッパーネジが、その螺合部に対して緩むのを確実に防止することができるストッパー機構を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、介護機器の手すりの腕部の旋回角度範囲を規制するストッパーネジが、その螺合部に対して緩むのを確実に防止することができるストッパー機構を提供することである。
また、本発明の他の目的は、介護機器の手すりの腕部の旋回角度範囲を規制するストッパーネジが、その螺合部に対して緩むのを確実に防止することができるストッパー機構を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係るストッパー機構は、ストッパー保持体と、該ストッパー保持体に形成したねじ孔の奥部側に螺合された止めネジと、前記ストッパー保持体の前記ねじ孔の入口側に螺合されて軸頭部がストッパー保持体から外側に突き出され、先端部が前記止めネジの頭部に当接されて前記ねじ孔に締め付けられているストッパーネジとを備え、該ストッパーネジの軸頭部が、前記ストッパー保持体に対して相対的に往復動可能な可動部材に当接してその往復移動の両端位置を規制するようになっていることを特徴としている。
すなわち、請求項1に係るストッパー機構は、ストッパー保持体と、該ストッパー保持体に形成したねじ孔の奥部側に螺合された止めネジと、前記ストッパー保持体の前記ねじ孔の入口側に螺合されて軸頭部がストッパー保持体から外側に突き出され、先端部が前記止めネジの頭部に当接されて前記ねじ孔に締め付けられているストッパーネジとを備え、該ストッパーネジの軸頭部が、前記ストッパー保持体に対して相対的に往復動可能な可動部材に当接してその往復移動の両端位置を規制するようになっていることを特徴としている。
請求項2に係るストッパー機構は、請求項1に記載のストッパー機構において、前記止めネジの先端部に、先端部を固定部材に当接されて止めネジで押圧された止め具が配置されていることを特徴としている。
請求項3に係るストッパー機構は、座部と背部を有する椅子を設けた介護機器における前記背部の両側に支持部材を設け、該支持部材に回動部材を介して支持された手すりの腕部の、前記支持部材を中心にした上下方向の旋回角度を一定範囲に規制するストッパー機構であって、
前記支持部材と回動部材のうちの一方に形成されたねじ孔の奥部側に螺合された止めネジと、前記ねじ孔の入口側に螺合されて軸頭部が前記ねじ孔から外側に突き出され、先端部が前記止めネジの頭部に当接されて前記ねじ孔に締め付けられているストッパーネジと、前記支持部材と回動部材のうちの他方にその周方向に沿って形成され、前記ストッパーネジの軸頭部が挿入された長穴とを備え、該長穴の周方向における両端部の前記ストッパーネジの軸頭部に対する当接により、前記支持部材に対する回動部材の回動範囲が規制されるようになっていることを特徴としている。
前記支持部材と回動部材のうちの一方に形成されたねじ孔の奥部側に螺合された止めネジと、前記ねじ孔の入口側に螺合されて軸頭部が前記ねじ孔から外側に突き出され、先端部が前記止めネジの頭部に当接されて前記ねじ孔に締め付けられているストッパーネジと、前記支持部材と回動部材のうちの他方にその周方向に沿って形成され、前記ストッパーネジの軸頭部が挿入された長穴とを備え、該長穴の周方向における両端部の前記ストッパーネジの軸頭部に対する当接により、前記支持部材に対する回動部材の回動範囲が規制されるようになっていることを特徴としている。
請求項4に係るストッパー機構は、請求項3に記載のストッパー機構において、前記止めネジの先端部に、先端部を前記回動部材の内周面に当接された摺接部材が配置されていることをを特徴としている。
請求項5に係るストッパー機構は、請求項1〜4のいずれかに記載のストッパー機構において、前記止めネジに、前記ねじ孔に対する締め込み力を高める締付力増加手段が設けられていることをを特徴としている。
本発明は以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係るストッパー機構によれば、ストッパー保持体のねじ孔に螺合されたストッパーネジが、その先端部において前記ねじ孔に螺合された止めネジの頭部に当接されて締め付けられることにより、前記止めネジと突っ張り合わせられて、前記ねじ孔に対する締付力が増大される。これにより、前記ストッパーネジをねじ孔内でしっかりと固定させ、ストッパーネジがねじ孔との螺合部に対して緩むのを確実に防止することができ、可動部材の固定部材に対する移動範囲の規制を確実に行うことができる。
すなわち、請求項1に係るストッパー機構によれば、ストッパー保持体のねじ孔に螺合されたストッパーネジが、その先端部において前記ねじ孔に螺合された止めネジの頭部に当接されて締め付けられることにより、前記止めネジと突っ張り合わせられて、前記ねじ孔に対する締付力が増大される。これにより、前記ストッパーネジをねじ孔内でしっかりと固定させ、ストッパーネジがねじ孔との螺合部に対して緩むのを確実に防止することができ、可動部材の固定部材に対する移動範囲の規制を確実に行うことができる。
また、請求項2に係るストッパー機構によれば、止め具が固定部材に当接、押圧されて止めネジのねじ孔に対する締付力を高めるので、前記ストッパーネジのねじ孔への固定を一層強固にすることができる。
また、請求項3に係るストッパー機構によれば、介護機器の椅子の背部に設けた支持部材とこれに支持された回動部材のうちの一方のねじ孔に螺合されたストッパーネジが、その先端部において前記ねじ孔に螺合された止めネジの頭部に当接されて締め付けられることにより、前記止めネジと突っ張り合わせられて、前記ねじ孔に対する締付力が増大される。これにより、前記ストッパーネジを前記ねじ孔内でしっかりと固定させ、ストッパーネジがねじ孔との螺合部に対して緩むのを確実に防止することができ、前記支持部材と回動部材のうちの他方に連結された手すりの旋回範囲を、前記支持部材と回動部材のうちの他方に設けた長穴によって定まる範囲に確実に規制することができる。
また、請求項4に係るストッパー機構によれば、止めネジの先端に配置された抵抗部材が、支持部材と回動部材のうちの一方の内周面に当接されて止めネジに押圧されているので、前記支持部材と回動部材のうちの一方の内周面と前記抵抗部材との間に作用する摩擦力によって、前記手すりの支持部材を中心にした旋回動に対して適度の抵抗を付加させることができる。したがって、前記手すりが自重によって勝手に下方に旋回してしまうのを確実に防止することができると共に、所要持には、軽い力で簡単に手すりを旋回させて適宜旋回位置に停止させることができる。
また、請求項5に係るストッパー機構によれば、止めネジが、締付力増加手段によって締付力を高めてねじ孔に螺合されてねじ孔に対して緩むことがなく、ストッパーネジに対して突っ張り力を効果的に発揮させることができるので、ストッパーネジのねじ孔に対する緩み防止の効果を一層高めることができる。
以下、本発明の一実施の形態に係るストッパー機構について添付図面を参照して説明する。
図1において、1は本発明の一実施の形態に係るストッパー機構を適用した入浴用車椅子である。この入浴用車椅子1は、略水平に配置された座部2と、該座部2の後側(図1で右側)に前後(図1で左右方向)に起倒可能に立設された背部3と、該背部3の上方に設けられた頭部4と、先端に足受部5aを有し前記座部2の前側(図1で左側)に上下に揺動可能に設けた脚部5と、前記背部3の両側に上下に旋回可能に支持された手すり6とを設けた椅子上部Aを備えると共に、下部の四隅に設けた車輪7aによって走行する台車7を有し、前記椅子上部Aの前記座部2を前後方向に移動、固定可能に支持する椅子下部Bを備えて構成されている。
図1において、1は本発明の一実施の形態に係るストッパー機構を適用した入浴用車椅子である。この入浴用車椅子1は、略水平に配置された座部2と、該座部2の後側(図1で右側)に前後(図1で左右方向)に起倒可能に立設された背部3と、該背部3の上方に設けられた頭部4と、先端に足受部5aを有し前記座部2の前側(図1で左側)に上下に揺動可能に設けた脚部5と、前記背部3の両側に上下に旋回可能に支持された手すり6とを設けた椅子上部Aを備えると共に、下部の四隅に設けた車輪7aによって走行する台車7を有し、前記椅子上部Aの前記座部2を前後方向に移動、固定可能に支持する椅子下部Bを備えて構成されている。
前記手すり6は、腕部8と、該腕部8の先端部に装着された把持部9と、前記腕部8の基端部に連結された直角に折り曲げられた屈曲部材(回動部材)10とを備え、該屈曲部材10の前記腕部9と反対側において腕部9に対して直角に向けられた一端部10aが、前記背部3をその後面側で支持するパイプからなる縦フレーム11に水平(図2で上下方向)に固定した支持部材12に支持されて、前記腕部9が前記支持部材12を中心にして上下方向(図2で紙面に垂直な方向)に、一定の角度範囲θ、例えば、図1に実線で示す水平状態から鎖線で示すように95°垂直状に起立した状態まで旋回するようになっている。
すなわち、前記支持部材12は、前記縦フレーム11に水平に固定された筒部材12aに一端部を嵌合、固着された支持軸12bが、他端部を前記背部3の外側に突き出すように設けられてなり、前記支持軸12bに前記屈曲部材10の前記一端部10aに設けた軸穴10bが嵌合されて、前記屈曲部材10が支持軸12bにその軸回りに回転するように支持されている。前記支持軸12bにはその直径方向に貫通するねじ孔13が支持軸12bの軸方向の中間付近に設けられており、該ねじ孔13には、その奥部側に位置して止めネジ14が螺合され、入口側に位置してストッパーネジ15が螺合されている。
そして、前記止めネジ14は、そのネジ山の中央部もしくは頂部の幅を規格で定められているものより僅かに厚くしたりする等の手段(締付力増加手段)が設けられることによって、前記ねじ孔13に対する締め込み力(摩擦力)を増加させ、止めネジ14に対して緩み方向の抵抗がかかるようになっている。また、前記止めネジ14の先端部には凹部14aが設けられ、該凹部14aに抵抗部材16が嵌入されている。該抵抗部材16は、真鍮、合成樹脂等の比較的軟質で前記屈曲部材10aの軸穴10bとの間に摩擦を高め得る材料からなり、先端部が前記止めネジ14によって前記屈曲部材10の軸穴10bの内周面10bに押圧されている。
また、前記ストッパーネジ15は、その先端部が前記止めネジ14の頭部に当接され、軸頭部15aが前記支持軸12bの外側に突き出されている。なお、前記止めネジ14の頭部とストッパーネジ15の軸頭部15aには、それぞれ、ねじ回し、スパナ掛け用の溝14b、六角穴15bが設けられている。
また、前記ストッパーネジ15は、その先端部が前記止めネジ14の頭部に当接され、軸頭部15aが前記支持軸12bの外側に突き出されている。なお、前記止めネジ14の頭部とストッパーネジ15の軸頭部15aには、それぞれ、ねじ回し、スパナ掛け用の溝14b、六角穴15bが設けられている。
さらに、前記屈曲部材10の一端部10aには、その軸方向における前記支持軸12bのねじ孔13に対応する位置に、前記一端部10aの軸方向に沿う幅が前記ストッパーネジ15の軸頭部15aが丁度嵌入し得る幅とされ、前記一端部10aの周方向に沿って前記軸頭部15aの直径より十分に長く延長された長穴17が形成され、該長穴17の両端部17a,17bが前記ストッパーネジ15の軸頭部15aに当接して、支持軸12bに対する屈曲部材10の一端部10aの回動が制限されることによって、前記腕部8が前記支持部材12を中心にして上下方向(図2で紙面に垂直な方向)に、前記角度範囲θだけ旋回するようになっている。
前記屈曲部材10、屈曲部材10の長穴17、支持部材12(支持軸12b)、支持軸12bのねじ孔13、止めネジ14、ストッパーネジ15、抵抗部材16等によって、前記支持部材12に対する手すり6の腕部8の支持部材12を中心にした回動範囲を規制するストッパー機構18が構成されている。
なお、前記屈曲部材10の他端部10cには、その軸穴10dに前記腕部8の基端部8aが嵌合されており、前記他端部10cに形成された長穴10eと、該長穴10eに嵌入され前記基端部8aに固定されたボルト8bとによって規制される一定角度範囲で、前記腕部8が前記屈曲部材10に対して軸回りに回転するように支持されると共に、コイルばね19によって、前記腕部8の屈曲された先端に設けた把持部9が前記座部2の中央側を向くように付勢され、該付勢力に抗して前記把持部9が外側への手操作で回動し得るようになっている。
なお、前記屈曲部材10の他端部10cには、その軸穴10dに前記腕部8の基端部8aが嵌合されており、前記他端部10cに形成された長穴10eと、該長穴10eに嵌入され前記基端部8aに固定されたボルト8bとによって規制される一定角度範囲で、前記腕部8が前記屈曲部材10に対して軸回りに回転するように支持されると共に、コイルばね19によって、前記腕部8の屈曲された先端に設けた把持部9が前記座部2の中央側を向くように付勢され、該付勢力に抗して前記把持部9が外側への手操作で回動し得るようになっている。
前記構成の入浴用車椅子1の手すり6のストッパー機構18においては、入浴用車椅子1に対して要介護者を乗り降りさせるとき、その他の所要時に、前記手すりを前記背部3に対して起倒(旋回)させるが、その際、背部3(縦フレーム11)の支持部材12のストッパーネジ15に、前記手すり6に連結されている屈曲部材10の長穴17の両端部17a,17bが当接して衝撃が加わることがある。この衝撃は、入浴用車椅子1を長期間にわたって使用している間には繰り返して生じることとなる。しかし、前記ストッパーネジ15は、その先端部を支持部材12の支持軸12bのねじ孔13に螺合された止めネジ14の頭部に当接されて締め付けられ、それらストッパーネジ15と止めネジ14とが突っ張り合わせられ、ストッパーネジ15のねじ孔13に対する締付力が増大されているので、ねじ孔13内でしっかりと固定されて緩むことはない。
また、前記止めネジ14は、前記締付力増加手段が設けられていてねじ孔13に対して緩むことがないので、前記ストッパーネジ15に対して突っ張り力を効果的に発揮させ、ストッパーネジ15の緩み防止の効果を一層高める。
さらに、前記止めネジ14の先端に配置された前記抵抗部材16が、前記屈曲部材10における一端部10aの軸穴10bの内周面に当接されて止めネジ14に押圧されているので、抵抗部材16と軸穴10bの内周面との間に作用する摩擦力によって、前記手すり6の支持軸12bを中心にした旋回動に対して適度の抵抗が付加され、前記手すり6が自重によって勝手に下方に旋回してしまうことがないと共に、所要時には、軽い力で簡単に旋回させて適宜旋回位置に停止させることができる。
さらに、前記止めネジ14の先端に配置された前記抵抗部材16が、前記屈曲部材10における一端部10aの軸穴10bの内周面に当接されて止めネジ14に押圧されているので、抵抗部材16と軸穴10bの内周面との間に作用する摩擦力によって、前記手すり6の支持軸12bを中心にした旋回動に対して適度の抵抗が付加され、前記手すり6が自重によって勝手に下方に旋回してしまうことがないと共に、所要時には、軽い力で簡単に旋回させて適宜旋回位置に停止させることができる。
次に、前記ストッパー機構18に代わる他のストッパー機構20の構成を図4を参照して説明する。
このストッパー機構20は、図4に示すように、前記支持軸12bのねじ孔13に螺合されて軸頭部21aを支持軸12bの外周部に突き出したストッパーネジ21を備えている。該ストッパーネジ21の中心には、外端部側(図4で左端側)にねじ孔21bが設けられ、該ねじ孔の21bの先端側(図4で右端側)に小径軸孔21cが設けられている。前記小径軸孔21cと前記ねじ孔21bとの間は、該ねじ孔21bの下孔21dで連絡されており、該下孔21dは小径軸孔21cより大径となっている。前記ストッパーネジ21には、その先端側から軸方向の中央の位置まで軸方向に沿って延長されたスリット21eが周方向に等間隔をあけて4本設けられている。該スリットの本数は4本以外の複数本であってもよい。
このストッパー機構20は、図4に示すように、前記支持軸12bのねじ孔13に螺合されて軸頭部21aを支持軸12bの外周部に突き出したストッパーネジ21を備えている。該ストッパーネジ21の中心には、外端部側(図4で左端側)にねじ孔21bが設けられ、該ねじ孔の21bの先端側(図4で右端側)に小径軸孔21cが設けられている。前記小径軸孔21cと前記ねじ孔21bとの間は、該ねじ孔21bの下孔21dで連絡されており、該下孔21dは小径軸孔21cより大径となっている。前記ストッパーネジ21には、その先端側から軸方向の中央の位置まで軸方向に沿って延長されたスリット21eが周方向に等間隔をあけて4本設けられている。該スリットの本数は4本以外の複数本であってもよい。
そして、前記ねじ孔21bには、その奥部側(先端側)に第1の止めネジ22が螺合され、入口側に第2の止めネジ23が先端を前記第1の止めネジ22の頭部に当接させて螺合されている。前記第1の止めネジ22は、前記ねじ孔21bに螺合する雄ねじ部22aと、その先方に設けられ前記小径軸孔21cより僅かに直径が大きい平行軸部22bと、該平行軸部22bの軸径から先細となるテーパ軸部22cとからなり、前記雄ねじ部22aがねじ孔21bの最奥部に螺合されたときに、前記テーパ軸22cを介して前記平行軸部22bの先端部が前記小径軸孔21cに挿入され、これにより、前記ストッパーネジ21は、その先端側が前記スリット21eの効果によって拡径され、その雄ねじ部21fの先端側が前記ねじ孔13に緊密に嵌着された状態となるようになっている。なお、前記ストッパーネジ21の軸頭部21aの外端面にはねじ回しを掛ける溝が設けられ、前記第1、第2の止めネジ22,23の頭部にはスパナ掛け用の六角穴が設けられている。
前記ストッパー機構20によれば、前記ストッパーネジ21の軸頭部21aが、前記屈曲部材10の一端部10aに設けた前記長穴17内にあって、前記屈曲部材10が前記支持部材12の支持軸12bに対して回動した際に、長穴17の両端部17a,17bに当接することにより、前記回動の角度範囲が一定の角度範囲θに規制される。その場合、前記ストッパーネジ21は、前記の通り、雄ねじ部21fがその先端側を前記第1の止めネジ22によって拡径されて前記ねじ孔13に緊密に嵌着されているので、軸頭部21aが長穴17の両端部17a,17bで前記屈曲部材10に当接しても、その衝撃等により緩むことはない。そして、第1の止めネジ22が、その頭部を第2の止めネジ23によって押圧されることによってねじ孔21bに対して緩むことがないので、前記ねじ孔13に対するストッパーネジ21の嵌着の緊密度が確実に維持され、前記ストッパーネジ21の緩み止めの効果を高めている。
なお、前記実施の形態に係る入浴用車椅子の手すりのストッパー機構18においては、前記支持部材12に支持軸12bを設けて、該支持軸12bに設けたねじ孔13にストッパーネジ15を螺合させると共に、前記屈曲部材10に前記支持軸12bに嵌合する軸穴10bと前記ストッパーネジ15の軸頭部15aが挿入される長穴17を形成したが、これに限らず、前記支持部材12に軸穴と長穴を有する筒状部材を設け、前記屈曲部材10にストッパーネジ15を螺合させた支持軸を設け、該支持軸を支持部材12の軸穴に回動自在に嵌合させ、支持部材12の長穴に屈曲部材10のストッパーネジ15の軸頭部15aを嵌入させるようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、本発明を入浴用車椅子の手すりにおけるストッパー機構に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、座部と背部を有する椅子を備えた担架や浴槽内に要介護者を入れるリフト、その他の介護機器における手すりのストッパー機構にも適用することができる。
また、前記実施の形態においては、本発明を入浴用車椅子の手すりにおけるストッパー機構に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、座部と背部を有する椅子を備えた担架や浴槽内に要介護者を入れるリフト、その他の介護機器における手すりのストッパー機構にも適用することができる。
さらに、上記介護機器の手すりの旋回部におけるストッパー機構に限らず、相対的に往復移動する固定部材と可動部材との間に前記ストッパー機構18を適用して、前記固定部材に対する可動部材の往復移動における移動範囲を規制するストッパー機構を構成することができる。
このストッパー機構を前記ストッパー機構18の構成要素を使用して記載すると、次のようになる。すなわち、固定部材としての前記支持軸12b(ストッパー保持体)と、該支持軸12b(ストッパー保持体)に形成したねじ孔13の奥部側に螺合された止めネジ14と、前記支持軸12b(ストッパー保持体)の前記ねじ孔13の入口側に螺合されて軸頭部15aが支持軸12b(ストッパー保持体)から外側に突き出され、先端部が前記止めネジ14の頭部に当接されて前記ねじ孔13に締め付けられているストッパーネジ15とを備え、該ストッパーネジ15の軸頭部15aが、前記支持軸12b(ストッパー保持体)に対して相対的に往復動可能な屈曲部材10(可動部材)に当接してその往復移動の両端位置を規制するようにした構成ということになる。
このストッパー機構を前記ストッパー機構18の構成要素を使用して記載すると、次のようになる。すなわち、固定部材としての前記支持軸12b(ストッパー保持体)と、該支持軸12b(ストッパー保持体)に形成したねじ孔13の奥部側に螺合された止めネジ14と、前記支持軸12b(ストッパー保持体)の前記ねじ孔13の入口側に螺合されて軸頭部15aが支持軸12b(ストッパー保持体)から外側に突き出され、先端部が前記止めネジ14の頭部に当接されて前記ねじ孔13に締め付けられているストッパーネジ15とを備え、該ストッパーネジ15の軸頭部15aが、前記支持軸12b(ストッパー保持体)に対して相対的に往復動可能な屈曲部材10(可動部材)に当接してその往復移動の両端位置を規制するようにした構成ということになる。
そして、この場合、前記ストッパー機構18の抵抗部材16に代わる止め具を、前記止めネジ14の先端側に配置して、前記支持軸12b(ストッパー保持体)または他の固定部材に前記止め具を止めネジ14によって押し付け、その反発力により該止めネジ14がねじ孔13内にしっかりと締め付けられるようにされる。前記止め具は、前記抵抗部材16のように屈曲部材10(可動部材)に摩擦抵抗を付与して相対回動させるものではないので、真鍮の他に種々の金属材料を使用することできる。
なお、前記固定部材と可動部材は、一方が固定されているとき他方が相対的に移動するものであり、互いに入れ替わることがあり、固定的に意味するものではない。
なお、前記固定部材と可動部材は、一方が固定されているとき他方が相対的に移動するものであり、互いに入れ替わることがあり、固定的に意味するものではない。
1 入浴用車椅子
3 背部
6 手すり
8 腕部
10 屈曲部材
10b 軸穴
11 縦フレーム
12 支持部材
12b 支持軸
13 ねじ孔
14 止めネジ
15 ストッパーネジ
15a 軸頭部
16 抵抗部材
17 長穴
18 ストッパー機構
3 背部
6 手すり
8 腕部
10 屈曲部材
10b 軸穴
11 縦フレーム
12 支持部材
12b 支持軸
13 ねじ孔
14 止めネジ
15 ストッパーネジ
15a 軸頭部
16 抵抗部材
17 長穴
18 ストッパー機構
Claims (5)
- ストッパー保持体と、該ストッパー保持体に形成したねじ孔の奥部側に螺合された止めネジと、前記ストッパー保持体の前記ねじ孔の入口側に螺合されて軸頭部がストッパー保持体から外側に突き出され、先端部が前記止めネジの頭部に当接されて前記ねじ孔に締め付けられているストッパーネジとを備え、該ストッパーネジの軸頭部が、前記ストッパー保持体に対して相対的に往復動可能な可動部材に当接してその往復移動の両端位置を規制するようになっていることを特徴とするストッパー機構。
- 前記止めネジの先端部には、先端部を固定部材に当接されて止めネジで押圧された止め具が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のストッパー機構。
- 座部と背部を有する椅子を設けた介護機器における前記背部の両側に支持部材を設け、該支持部材に回動部材を介して支持された手すりの腕部の、前記支持部材を中心にした上下方向の旋回角度を一定範囲に規制するストッパー機構であって、
前記支持部材と回動部材のうちの一方に形成されたねじ孔の奥部側に螺合された止めネジと、前記ねじ孔の入口側に螺合されて軸頭部が前記ねじ孔から外側に突き出され、先端部が前記止めネジの頭部に当接されて前記ねじ孔に締め付けられているストッパーネジと、前記支持部材と回動部材のうちの他方にその周方向に沿って形成され、前記ストッパーネジの軸頭部が挿入された長穴とを備え、該長穴の周方向における両端部の前記ストッパーネジの軸頭部に対する当接により、前記支持部材に対する回動部材の回動範囲が規制されるようになっていることを特徴とするストッパー機構。 - 前記止めネジの先端部には、先端部を前記回動部材の内周面に当接された摺接部材が配置されていることを特徴とする請求項3に記載のストッパー機構。
- 前記止めネジには、前記ねじ孔に対する締め込み力を高める締付力増加手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のストッパー機構。
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---|---|---|---|
JP2005366733A JP2007167213A (ja) | 2005-12-20 | 2005-12-20 | ストッパー機構 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107595504A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-01-19 | 陈秀花 | 骨伤护理功能轮椅 |
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-
2005
- 2005-12-20 JP JP2005366733A patent/JP2007167213A/ja active Pending
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