JPH11280122A - 空調機の結露水の再利用方法 - Google Patents

空調機の結露水の再利用方法

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JPH11280122A
JPH11280122A JP10087243A JP8724398A JPH11280122A JP H11280122 A JPH11280122 A JP H11280122A JP 10087243 A JP10087243 A JP 10087243A JP 8724398 A JP8724398 A JP 8724398A JP H11280122 A JPH11280122 A JP H11280122A
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JP
Japan
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rainwater
planters
air conditioner
dew
dew condensate
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Withdrawn
Application number
JP10087243A
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English (en)
Inventor
Yutaka Namiki
裕 並木
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合住宅において下水道に排水されていた空
調機で発生する結露水を、有効に再利用する。 【解決手段】 建造物1の各階に設けてある空調機2
1,22,23で発生する結露水を、雨水収集器6によ
り収集した雨水とともに植栽プランター4にためて、こ
のたまった結露水と雨水をテラスのパーゴラに植えられ
ている蔓植物15…に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅において
空調機から発生する結露水を、下水道に排水することな
く再利用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空調機で冷房を行う場合、空調機内に設
けてある冷却コイルで熱交換されるときに空気中の水分
が結露して結露水が発生する。発生した結露水を処理す
る方法として、一般には、個人住宅の場合は地面にその
まま流しているが、集合住宅の場合は個人住宅の場合に
比べて大量の結露水が発生するため、排水管を通して下
水道に流しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、下水道に結露
水を排水すると下水道料金がかかるとともに、あまり汚
れていない結露水を有効に利用することができなかっ
た。また、日射を和らげるため、テラスのパーゴラ(蔓
棚)に蔓植物を植えている場合がある。かかる場合、通
常は雨水だけで蔓植物は生育可能であるが、夏の暑い時
期や晴天が続いた時は水分の供給量が足りなくなるた
め、水道水を補給しなければならないという問題があっ
た。
【0004】そこで本発明は、集合住宅において下水道
に排水されていた空調機で発生する結露水を、有効に再
利用することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る空調機の結露水の再利用方法は、複数
階の建造物に設けてある空調機で発生する結露水を、収
集した雨水とともに前記建造物で植えられている植物に
供給するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空調機の結露
水の再利用方法の実施の形態を、図面に基づいて説明す
る。
【0007】まず、空調機21,22,23について説
明する。図1に示すように、建造物1の各階には空調機
21,22,23が設置してある。空調機21,22,
23の背後には、空調機で発生した結露水を排水するた
めの排水パイプ21a,22a,23aが取り付けてあ
る。排水パイプ21a,22a,23aは、建造物1の
壁をそれぞれ貫通して、後述する植栽プランター4…に
連結してある。2階及び3階に設置してある空調機2
2,23は、直接膨張方式(冷媒方式)、すなわちフロ
ン等の冷凍機の冷媒液を直接、空気冷却器に供給して、
冷媒液の蒸発作用により空気から熱を奪って冷風とする
方式を採用しているため、冷水を必要としない。これに
対して、1階に設置してある空調機21は、間接膨張方
式(冷水方式)、すなわち直接膨張方式によって水を6
℃程度に冷却し、この冷水を空気冷却器に供給する方式
を採用している。このため、この空調機21は、屋上に
設けたソーラー発電機31により発電した電力により、
吸水ポンプ32を作動させて地下水を汲み上げ、これを
冷水として使用している。
【0008】次に、植栽プランター4について説明す
る。図1に示すように、植栽プランター4は、各階のテ
ラスにそれぞれ設置してあり、植物を栽培するための栽
培容器であるとともに、空調機で発生した結露水や雨水
の貯留槽としての役目を果たすものである。具体的な構
成は、図2に示す通りである。すなわち、植栽プランタ
ー4は、上部が開放した箱の形状をしており、その中央
部を鉛直方向に雨水移送管5が貫通している。なお、雨
水移送管5については後述する。植栽プランター4内の
中央部には、防根シート41が水平に張ってある。防根
シート41は、植物の根が植栽プランター4の底の方ま
で伸びていかないようにするためのものであり、浸透性
を有する素材でできている。植栽プランター4の右側面
には、空調機21,22,23の背後に取り付けてある
排水パイプ21a,22a,23aの一端が挿入可能な
孔部4aを形成してある。植栽プランター4内には、オ
ーバーフロー用の排水管42が鉛直方向に設けてある。
排水管42の下端は植栽プランター4の底板を貫通して
おり、上端は防根シート41が設けてある高さにまで達
している。
【0009】次に、雨水移送管5について説明する。図
1,2に示すように、雨水移送管5は、屋上に設けてあ
る雨水収集器6で収集された雨水を、各階の植栽プラン
ター4…に送るためのものである。雨水移送管5は、各
階に設けてある植栽プランター4…の中央部と、建造物
1のテラスの床板12に形成してある貫通孔13を鉛直
方向に貫通している。床板12に形成してある貫通孔1
3は、雨水移送管5の径よりも若干大きめの径をしてお
り、その上部は雨水が入りやすいように広がっている。
したがって、雨水移送管5が貫通孔13を貫通したと
き、両者の間には若干のすき間ができることになり、こ
のすき間内を雨水等が通過可能である。雨水移送管5に
は、U字状をしたストッパー51が取り付けられ、しっ
かりと固定されている。ストッパー51は、テラスの床
板12の上面に当たって、雨水移送管5が下方に移動し
ないようにするためのものである。雨水移送管5の下端
は、後述する地下貯留タンク7内に達している。雨水移
送管5は、植栽プランター4の上部付近の高さのところ
に、横孔52が形成してある。そして、この横孔52
に、雨水移送管5内を流れてきた雨水を植栽プランター
4に流し込むための分岐板53が取り付けてある。分岐
板53は平面V字状をしており、雨水移送管5に形成し
てある横孔52からその下片が植栽プランター4内に向
けてわずかに突出している。分岐板53の上片は、雨水
移送管5のほぼ中央部に達しており、上方から流れてき
た雨水を植栽プランター4に導いている。
【0010】次に、地下貯留タンク7について説明す
る。図1に示すように、地下貯留タンク7は、雨水移送
管5内を流れてきた雨水や、植栽プランター4…からあ
ふれ出た空調機の結露水や雨水を一時的に貯めるための
ものであり、雨水移送管5の長手方向の地中に埋設され
ている。地下貯留タンク7には、地下水還元装置8が連
結してある。地下水還元装置8は、多数の透孔が穿設さ
れた細長いパイプ状をしており、地面と水平に設けてあ
る。地下貯留タンク7から流れてきた雨水等は、この透
孔から地中に浸透することができるようになっている。
【0011】次に、本発明の作用について使用する。図
1,3に示すように、各階に設けてある空調機21,2
2,23で発生した結露水は、排水パイプ21a,22
a,23aを通って植栽プランター4…に流れていく。
また、雨水収集器6により収集された雨水も、雨水移送
管5を通って、分岐板53により各階の植栽プランター
4…に流れていく。各階のパーゴラに植えられている蔓
植物15…の蔓は、植栽プランター4…内まで伸びてい
るため、蔓植物は植栽プランター内の雨水や結露水を吸
収して成長する。雨水や結露水が大量に植栽プランター
4に流れ込み、水位が植栽プランター内に設けてある防
根シートを超えると、雨水等はオーバーフロー用の排水
管42を通ってテラスの床板12に落下する。床板12
に落下した雨水等は、雨水移送管5に取り付けてあるス
トッパー51の開口した部分から、雨水移送管5と床板
12の貫通孔13との間にできているすき間内に入って
いく。そして、雨水等は、雨水移送管5の外周面を伝わ
って、下の階に設置してある植栽プランター4の中に流
れて行く。同じ行程を下の階でも繰り返すが、1階に設
置してある植栽プランター4をオーバーフローした雨水
等は、最終的に地下貯留タンク7に流れていく。地下貯
留タンク7にたまった雨水等は、これに連結してある地
下水還元装置8により地下水として還元される。そし
て、地下に還元された地下水は、前述した吸水ポンプ3
2により吸い上げられ、1階に設置してある空調機21
の冷水として使用される。
【0012】なお、植栽プランター内に溜まった雨水や
結露水を、別個にろ過装置を設けてろ過すれば、再び空
調機の冷水として使用することも可能である。また、空
調機は必ずしも各階に設ける必要はなく、空調機を設け
ない階は雨水移送管だけを通過させるようにしてもよ
い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、集
合住宅において下水道に排水されていた空調機で発生す
る結露水を、有効に再利用することができる。すなわ
ち、テラスのパーゴラに蔓植物を植えている場合、夏の
暑い時期や晴天が続いた時には水道水を補給しなければ
ならなかったが、この時期に頻繁に使用される空調機で
発生する結露水を供給することにより、水道水をほとん
ど補給する必要はなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を表した図である。
【図2】植栽プランターがテラスに設置された状態での
縦断面図である。
【図3】本発明の全体の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 建造物 21,22,23 空調機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数階の建造物に設けてある空調機で発
    生する結露水を、収集した雨水とともに前記建造物で植
    えられている植物に供給することを特徴とする空調機の
    結露水の再利用方法。
JP10087243A 1998-03-31 1998-03-31 空調機の結露水の再利用方法 Withdrawn JPH11280122A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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