JPH11279369A - ポリプロピレン系樹脂組成物及び自動車内外装部材 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂組成物及び自動車内外装部材Info
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- JPH11279369A JPH11279369A JP8162798A JP8162798A JPH11279369A JP H11279369 A JPH11279369 A JP H11279369A JP 8162798 A JP8162798 A JP 8162798A JP 8162798 A JP8162798 A JP 8162798A JP H11279369 A JPH11279369 A JP H11279369A
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Abstract
いるだけでなく、ウエルド、フローマークが目立たず外
観が良好でインストルメントパネルほか自動車内外装部
材として好適なポリプロピレン系樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】(A)メルトフローレート(MFR)が
0.1〜80g/10分で、非晶部のエチレン含有量比
が30重量%以上であるプロピレン−エチレンブロック
共重合体50〜100重量部、(B)ゴム状重合体を
(A)成分に対して0〜35重量部、(C)無機充填材
を(A)成分に対して0〜35重量部、(D)有機過酸
化物を上記(A)、(B)、(C)成分の合計100重
量部に対して0.005〜0.2重量部を配合して溶融
混練処理した樹脂組成物。
Description
樹脂組成物及び自動車内外装部材に関し、詳しくは外観
が特に良好で、物性バランスがとれ、且つ成形性の良好
なポリプロピレン系樹脂組成物及びこれを射出成形して
なるインストルメントパネル等の自動車内外装部材に関
する。
ールボックス、トリム等の自動車内外装部材に用いられ
る成形材料として、ポリプロピレンをベースとしてゴ
ム、無機充填材等を添加した複合材が数多く提案されて
きた。それらの多くは、ポリプロピレンの剛性、耐熱性
と耐衝撃強度のバランスを改良するものである。さら
に、自動車内外装部材には、物性面からの改良要求のみ
ならず外観面の改良要求が高いレベルで出されており、
射出成形品でのフローマークやウエルドといった樹脂の
流動痕跡に対する解決策が求められている。しかし、ポ
リプロピレンの改質のために過酸化物の存在下で加熱処
理するという提案例をみてもそのほとんどが物性改良を
目的としたものであり、例えば、低温衝撃性、流動性、
塗装性、高剛性の改良を目指したもの(特開昭60−4
2448号公報、特開昭62−235352号公報)、
低温衝撃性、耐熱剛性の改良を目指したもの(特開平8
−302103号公報、特開平8−302105号公
報、特開平8−302106号公報、特開平8−302
114号公報)である。従って、これらの提案をもって
しても、自動車内外装部材用としては外観が充分なレベ
ルにまで達していない。
撃強度の物性面のバランスがとれているだけでなく、ウ
エルド、フローマークの目立たない良外観の成形品を得
ることのできるポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを
用いたインストルメントパネル等の自動車内外装部材を
提供することを目的とする。
につき鋭意検討した結果、非晶部中のエチレン濃度の高
いプロピレン−エチレンブロック共重合体に有機過酸化
物を添加して分解させることが、プロピレン単独重合体
成分の分子量の低下だけでなく、高度の架橋によると推
測される非晶部の耐変形性の向上をもたらし、その結
果、高い剛性・衝撃の物性バランスを保持した状態で、
フローマークやウエルドを目立たなくし、外観の向上も
達せられることを見出し、外観の向上も達せられること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成させた。
る。 (1)(A)メルトフローレート(MFR)が0.1〜
80g/10分で、非晶部成分のエチレン含有量比が3
0重量%以上であるプロピレン−エチレンブロック共重
合体50〜100重量部、(B)ゴム状重合体を(A)
成分に対して0〜35重量部、(C)無機充填材を
(A)成分に対して0〜35重量部、(D)有機過酸化
物を上記(A)、(B)、(C)成分の合計100重量
部に対して0.005〜0.2重量部を加熱混練処理し
た樹脂組成物。 (2)上記(1)に記載の樹脂組成物を射出成形してな
る自動車内外装部材。 (3)自動車内外装部材がインストルメントパネルであ
る上記(2)に記載の自動車内外装部材。
する。 (A)プロピレン−エチレンブロック共重合体 本発明に用いる(A)成分のプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体は、JIS−K−6758により230
℃、荷重2.16kgfの条件で測定したメルトフロー
レート(MFR)が0.1〜80g/10分で、非晶部
のエチレン含有量比が30重量%以上である。非晶部
は、常温パラキシレン可溶成分(又は常温o−ジクロロ
ベンゼン可溶成分)であり、エチレン−プロピレンラン
ダム共重合体を主成分とするものである。その非晶部の
エチレン含有量比は後述する昇温分別法およびNMR分
析装置により測定される。なお、MFRが0.1g/1
0分より小さければ流動性不足のため成形困難になり、
80g/10分より大であれば耐衝撃強度性能が得られ
ない。又、非晶部のエチレン含有量比が30重量%より
小さければ成形品のウエルド部が目立ち、外観が悪化す
る。本発明に用いる前記のプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体の製造方法は、前記性状を満たすプロピレン
−エチレンブロック共重合体が得られる限り、特に制限
されず、公知の方法を用いることができる。例えば、別
々に重合して得られた各成分をブレンドする方法、ある
いは、(a)(i)マグネシウム,チタン,ハロゲン原
子及び電子供与体を含有する固体触媒成分、及び必要に
応じて用いられる(ii)結晶性ポリオレフィンから構成
される固体成分と、(b)有機アルミニウム化合物と、
通常用いられる(c)電子供与性化合物とからなる触媒
系の存在下、重合圧力1〜150kg/cm2G、重合温
度30〜100℃で多段重合を行い、プロピレン−エチ
レンブロック共重合体を製造する方法などがある。
必要に応じゴム状重合体を配合することができる。本発
明に用いるゴム状重合体としては、ポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリルニトリル−ブタ
ジエン共重合体、ポリイソプレン等共役ジエン系化合物
の重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体(エ
チレン・プロピレンラバー)、エチレン−αオレフィン
(炭素数4〜10)ランダム共重合体を挙げることがで
きる。特に、エチレン−プロピレンランダム共重合体
(エチレン・プロピレンラバー)、エチレンと1−オク
テンをランダム共重合して得られる二元共重合ゴムを好
適に用いることができる。
キサジエンおよび3,3−ジメチル−1,5−ヘキサジ
エン等の二個の二重結合を末端に有する直鎖もしくは分
岐鎖のジオレフィン、1,4−ヘキサジエンおよび6−
メチル−1,5−−ヘプタジエン等の二重結合の一つを
末端に有する直鎖もしくは分岐鎖のジオレフィン又はビ
シクロ[ 2,2,1 ] −ヘプテン−2(ノルボルネン)およ
びその誘導体(例えば、エチリデンノルボルネン)等の
環状ジエン炭化水素のような非共役ジエン類を少量、共
重合して得られる多元共重合ゴムは、本発明においては
好ましくない。これらは、本発明の樹脂組成物を得るの
に、過酸化物を用いて加熱処理する際、架橋反応が過度
に進み架橋ゴムが生成し、ブツとよばれる外観不良の原
因となるからである。又、衝撃強度の低下も大きいから
である。
(A)成分のプロピレン−エチレンブロック共重合体を
50〜100重量部として、0〜35重量部であり、よ
り好ましくは1〜10重量部である。ゴム状重合体の配
合量比が35重量部より多いと成形品のウエルドやフロ
ーマークが目立ち、外観が悪化するほか剛性等も不充分
となる。
することができる。無機充填材としては、例えばシリ
カ、ケイソウ土、バリウムフェライト、酸化ベリリウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、ドロマイト、ドーソナイト、硫
酸カルシュム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫
酸カルシウム、タルク、クレー、珪酸カルシウム、モン
モリロナイト、ベントナイト、カーボンブラック、グラ
ファイト、硫化モリブテン、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バ
リウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウムなど、あ
るいは亜鉛、銅、鉄、鉛、アルミニウム、ニッケル、ク
ロム、チタン、マンガン、スズ、白金、タングステン、
金、マグネシウム、コバルト、ストロンチウムなどの金
属及びこれらの金属酸化物、ステンレス鋼、ハンダ、真
鍮などの合金、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、窒化
アルミニウム、炭化チタンなどの金属系セラミックスな
どの粉末、繊維が挙げられるが、これらの中で特にタル
クが好適である。これらの無機充填材は1種用いてもよ
いし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
又は繊維である場合の平均繊維太さは通常10μm以
下、好ましくは5μm以下とする。10μmを超えると
色むらが生じて外観が悪くなることがある。なお、無機
充填材は必要に応じて、公知の表面処理剤により表面処
理して用いることができる。この表面処理剤としては、
例えばステアリン酸、パルミチン酸などの飽和高級脂肪
酸又はその誘導体、オレイン酸などの不飽和高級脂肪酸
又はその誘導体、シラン系カップリング剤、チタネート
系カップリング剤、シリコーンオイル、高級アルコール
などが挙げられる。表面処理する方法については特に制
限はなく、例えば、ヘンシェルミキサー内で、該無機粉
末に表面処理剤を吹きつけ、混合攪拌して処理してもよ
いし、無機粉末の製造段階で同時に処理してもよい。上
記無機充填材の配合量比は、前記(A)成分のプロピレ
ン−エチレンブロック共重合体を100重量部として、
0〜35重量部である。無機充填材の配合量比が35重
量部より多いと成形品のウエルドやフローマークが目立
ち、外観が悪化するほか耐衝撃強度が不充分となる。
ルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、t−
ブチルパーアセテート、t−ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ−
(t−ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ−
メチル−2,5−ジ−(t−ベンゾイルパーオキシ)ヘ
キシン−3、t−ブチル−ジ−パーアジペート、t−ブ
チルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエー
ト、メチル−エチルケトンパーオキサイド、シクロヘキ
サノンパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジ−メチル−
2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジ−メチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、1,3−ビス−(t−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルパーオ
キサイド、1,1−ビス−(t−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−
ビス−(t−ブチルパーオキシ)ブタン、p−メンタン
ハイドロパーオキサイド、ジ−イソプロピルベンゼンハ
イドロパーオキサイド、キュメンハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、p−サイメン
ハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラ−メ
チルブチルハイドロパーオキサイドおよび2,5−ジ−
メチル−2,6−ジ−(ハイドロパーオキシ)ヘキサン
が挙げられる。
物を溶融混練する条件により適宜選択すればよい。溶融
混練は、通常160℃以上の温度で行う。又、有機過酸
化物の添加量は、上記(A)、(B)、(C)成分の合
計100重量部に対して0.005〜0.2重量部であ
る。0.005重量部より少なければ、成形品のウエル
ドやフローマークが目立ち外観が悪化するし、0.2重
量部より多ければ、耐衝撃強度が不充分となる。
は、所望により、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
ほかの熱可塑性樹脂、顔料、耐候剤、酸化防止剤、帯電
防止剤、難燃剤、分散剤などの公知の添加剤を配合する
ことができる。本発明のプロピレン系樹脂組成物の調製
方法については、特に制限はなく、例えば前記(A)成
分,(B)成分、(C)成分、(D)成分及び必要に応
じて用いられる他の添加成分を、一軸押出機,二軸押出
機,バンバリーミキサー,ニーダ,ロールなどを用いて
160〜300℃で溶融混練する方法等を採用できる。
たプロピレン系樹脂組成物を公知の成形方法(射出成
形、射出圧縮成形、ガス注入射出成形ほか)で成形する
ことにより得ることができ、具体的にはインストルメン
トパネル、ドアトリム、コンソールボックス、シートバ
ックトレー、側面衝突防護部材、バンパー、ガーニシュ
が挙げられる。又、本発明の樹脂組成物は、外観にすぐ
れ、物性バランスが良い点を活かして上記自動車内外装
部材以外にも電気製品のハウジング類、家具、日用品雑
貨等にも使用することができる。
に説明する。成形品の物性は、以下に示す方法により求
めた。 (1)メルトフローレート(MFR) JIS−K−6758に準拠してもとめた。
た。 (2)アイゾット衝撃強度 JIS K7110に準拠して求めた。厚み1/8イン
チのノッチ付き射出成形試験片で、室温(23℃)で測
定した。 (3)曲げ弾性率 JIS K7203に準拠して求めた。室温(23℃)
で、厚み1/4インチの射出成形試験片をスパン長さ1
00mm、荷重速度5mm/分で測定する。 (4)ウエルドマーク、フローマークの外観評価 図1に示す旧配向型(サイドゲート)を用いた射出成形
試験片を目視判断する。点線はウエルドラインであり、
これをシボ面では識別できないため裏面の表面で評価す
る。フローマークの評価も又同じである。 ◎:殆ど認められない ○:若干認められるが実用上問題ないレベル △:幾分認められ、実用上問題となるレベル ×:目立つ
晶部の量ともいう)の測定方法は、試料を5±0.0
5g精秤して容積1000ミリリットルのナス型フラス
コに入れ、さらにBHT(酸化防止剤)1±0.05g
を添加したのち、回転子およびパラキシレン700±1
0ミリリットルを投入する。次いでナス型フラスコに
冷却器を取り付け、回転子を作動させながら、140±
5℃のオイルバスでフラスコを120±30分間加熱し
て、試料をパラキシレンに溶解させる。 次に容積1
000ミリリットルのビーカーにフラスコの内容物を注
いだ後、ビーカー内の溶液をスターラーで攪拌しなが
ら、室温(23℃)になるまで放冷(8時間以上)後、
析出物を金網で濾取する。濾液は、更に濾紙にて濾過
したのち、この濾液を容積3000ミリリットルのビー
カーに収容されたメタノール2000±100ミリリッ
トル中に注ぎ、この溶液を室温(23℃)にてスターラ
ーで攪拌しながら、2時間以上放置する。次いで、析
出物を金網で濾取したのち、5時間以上風乾後、真空乾
燥機にて100±5℃で240〜270分間乾燥して、
23℃パラキシレン可溶成分を回収する。一方、上記
において、金網で濾取した析出物を、再度上記及び
の方法に準じてパラキシレンに溶解したのち、容積3
000ミリリットルのビーカーに収容されたメタノール
2000±100ミリリットル中に素早く熱いまま移
し、2時間以上スターラーで攪拌後、一晩室温(23
℃)にて放置する。次いで析出物を金網で濾取したの
ち、5時間以上風乾後、真空乾燥機にて100±5℃で
240〜270分間乾燥して、23℃パラキシレン不溶
成分を回収する。23℃パラキシレンに対する可溶成分
の含有量(X)は、試料重量をAg、前記で回収した
可溶成分の重量をCgとすれば、 X(重量%)=100×C/A で表される。
ン含有量の測定方法は、13C−NMR装置により決定し
た。スペクトルの解析は、Kazuo Soga,Takeshi Shiono,
Walter Kaminsky,Makromol.Chem.,Rapid Commun.,8 ,3
05(1987)、Alfonso Grassi, Adolfo Zambelli,Luigi Re
sconi, Enrico Albizzati, Romano Mazzocchi, Macromo
lecules ,21,617(1988) らの報告に基づいて行い、エチ
レン含有量を求めた。 13C−NMR装置 装置 :日本電子社製のJNM−EX400型NMR装置 試料濃度 : 220mg/NMR溶媒 3 ml NMR溶媒 : 1,2,4- トリクロロベンゼン/重ベンゼン(90/10vol%) 測定温度 : 130℃ パルス幅 : 45° パルス繰返し時間 :10秒 積算回数 : 4000 回
エチレン含有量比が32重量%であるプロピレン−エチ
レンブロック共重合体(出光石油化学(株)製、IDEMIT
SU PP NAB-052-3)を74kg、ゴム状重合体としてエ
チレン−1オクテンランダム共重合体(MFR=1.
0、密度=0.870、オクテン含有量=24.0重量
%:デュポン・ダウエラストマー(株)社製「EG81
00」)3kg、有機過酸化物として1,3−ビス−
(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン(化薬
アクゾ(株)パーカドックス14)0.06kgをバン
バリーミキサーで混練し、ペレタイズした。得られたペ
レット全量に更に無機充填剤としてタルク(平均粒径4
μm)23kg、ドライカラー顔料(ダークグレイに調
色)1kgを添加して、二軸混練押出機にて220℃の
混練温度で、ローター回転数は850rpm、オリフィ
ス開度は50%で造粒し、220℃の成形温度で射出成
形して評価用試験片を得た。得られたペレット、試験片
を用いて、メルトフローレート(MFR)、アイゾッド
衝撃強度(ノッチつき)、曲げ弾性率を測定し、更にウ
エルド、フローマークの外観検査を目視判定した。試験
結果は、表1に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が42重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-052-2 )に代えた以外は同
じ材料配合で、同様に製造し、評価試験した。試験結果
は、表1に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が47重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-057-1 )に代えた以外は同
じ材料配合で、同様に製造し、評価試験した。試験結果
は、表1に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が37重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP J466HP)に代えた以外は同じ材
料配合で、同様に製造し、評価試験した。試験結果は、
表1に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が47重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-057-1 )77kgに代え、
更にゴム状重合体を無添加とした以外は同じ材料配合
で、同様に製造し、評価試験した。試験結果は、表1に
示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が47重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-057-1 )100kgに代
え、更にゴム状重合体、タルクを無添加とした以外は同
じ材料配合で、同様に製造し、評価試験した。試験結果
は、表1に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が25重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-048-3 )に代えた以外は同
じ材料配合で、同様に製造し、評価試験した。試験結果
は、表1に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が47重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-057-1)に代え、有機過酸化
物の添加量を0.003kgに代えた以外は同じ材料配
合で、同様に製造し、評価試験した。試験結果は、表1
に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が47重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-057-1 )に代え、有機過酸
化物の添加量を0.3kgに代えた以外は同じ材料配合
で、同様に製造し、評価試験した。試験結果は、表1に
示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が25重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-048-3 )77kgに代え、
ゴム状重合体を無添加にした以外は同じ材料配合で、同
様に製造し、評価試験した。試験結果は、表1に示す。
ピレン−エチレンブロック共重合体をMFRが3.0
で、非晶部のエチレン含有量比が25重量%であるプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(出光石油化学
(株)製、IDEMITSU PP NAB-048-3 )100kgに代
え、ゴム状重合体、無機充填剤を無添加にした以外は同
じ材料配合で、同様に製造し、評価試験した。試験結果
は、表1に示す。
性バランスを保持し、かつウエルド、フローマークの外
観性能にもすぐれたポリプロピレン系樹脂組成物が得ら
れ、特に自動車内外装部材に好適に用いられる。実施例
1〜4は、インストルメントパネルに好適な高剛性・高
衝撃の物性バランスがとれ、ウエルド、フローマークの
目立たない良外観が達せられることを示している。又実
施例5の組成物は衝撃強度がそれほど要求されないイン
ストルメントパネル廻り部品として好適であり、実施例
6の組成物は高剛性・高衝撃が不要なトリム部品に好適
である。
Claims (3)
- 【請求項1】(A)メルトフローレート(MFR)が
0.1〜80g/10分で、非晶部のエチレン含有量が
30重量%以上であるプロピレン−エチレンブロック共
重合体50〜100重量部、(B)ゴム状重合体を
(A)成分に対して0〜35重量部、(C)無機充填材
を(A)成分に対して0〜35重量部、(D)有機過酸
化物を上記(A)、(B)、(C)成分の合計100重
量部に対して0.005〜0.2重量部を配合し溶融混
練処理したポリプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1に記載のポリプロピレン系樹脂組
成物を射出成形してなる自動車内外装部材。 - 【請求項3】自動車内外装部材がインストルメントパネ
ルである請求項2に記載の自動車内外装部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8162798A JPH11279369A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ポリプロピレン系樹脂組成物及び自動車内外装部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8162798A JPH11279369A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ポリプロピレン系樹脂組成物及び自動車内外装部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11279369A true JPH11279369A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13751579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8162798A Pending JPH11279369A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | ポリプロピレン系樹脂組成物及び自動車内外装部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11279369A (ja) |
Cited By (3)
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DE112008002889T5 (de) | 2007-10-31 | 2010-09-23 | Sumitomo Chemical Company, Ltd. | Polypropylenharzzusammensetzung, Verfahren zu deren Herstellung und geschäumter Formgegenstand |
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-
1998
- 1998-03-27 JP JP8162798A patent/JPH11279369A/ja active Pending
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