JPH11279176A - 1,2,4−オキサジアゾリルキノロン誘導体 - Google Patents

1,2,4−オキサジアゾリルキノロン誘導体

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JPH11279176A
JPH11279176A JP10370898A JP10370898A JPH11279176A JP H11279176 A JPH11279176 A JP H11279176A JP 10370898 A JP10370898 A JP 10370898A JP 10370898 A JP10370898 A JP 10370898A JP H11279176 A JPH11279176 A JP H11279176A
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JP
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quinolin
oxadiazol
compound
methyl
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JP10370898A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ono
一教 大野
Osamu Odai
修 小田井
Kaoru Masumoto
薫 増本
Kiyoshi Furukawa
清 古川
Makoto Oka
眞 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベンゾジアゼピン受容体に対して選択的な高
い親和性を有する化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式〔I〕で表される1,2,4
−オキサジアゾリルキノロン誘導体。 【化1】 (式中、R1 は低級アルキル基,低級シクロアルキル
基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,置換若しく
は非置換アリール基または置換若しくは非置換ヘテロア
リール基を意味し、R2 は水素原子,低級アルキル基,
トリフルオロメチル基,ハロゲン原子,低級アルコキシ
基,アミノ基等を意味する。) 【効果】 本発明の化合物はベンゾジアゼピン受容体に
対して選択的な高い親和性を有するので、ベンゾジアゼ
ピン受容体作用薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬として有用な、
特にベンゾジアゼピン受容体に選択的な親和性を有する
新規な1,2,4−オキサジアゾリルキノロン誘導体お
よびその化合物の医薬としての使用に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ジアゼパムに代表されるベンゾジ
アゼピン(以下、「BZP」と称することもある)系化
合物は抗不安作用を有し、当初抗不安薬として開発され
たが、抗不安作用のほかに抗痙攣作用,鎮静・催眠作用
を有することから、その後のこれらの化合物は、1)抗不
安薬,2)催眠(睡眠)薬,3)筋弛緩薬,4)抗てんかん薬
として広範囲に臨床応用されている。
【0003】BZP系化合物の主な薬理作用は、1)馴化
作用,2)催眠作用,3)中枢性筋弛緩作用,4)抗痙攣作用
などであるが、これらの薬理作用は、それぞれ独立した
作用機序により出現するものではなく、密接に関連した
神経薬理学的機序に起因すると解釈されている。BZP
系化合物はふらつき,眠気,筋弛緩,あるいは認知力や
反射運動能力の低下などの副作用や、耐性,依存性形成
など改善すべき問題点が多く残されている。
【0004】1970年代後半以降,BZP系化合物の薬理
作用の研究の進展により、その作用機序の解明の足がか
りが2つあった。その1つはBZP系薬物による中枢神
経系のγ−アミノ酪酸(以下、「GABA」と称する)
作動性神経情報伝達機構の増強現象であり、もう1つは
BZP特異的結合部位(BZP受容体)の発見と共に、
脳内BZP受容体とGABA受容体との間の機能的連絡
機構の証明である。これらの研究成果により、BZP系
化合物の薬理作用発現にGABA作動性神経情報伝達機
構が関与することがほぼ確立した。
【0005】BZP系化合物の有する前述の副作用や、
耐性,依存性形成など改善すべき諸問題を解決する目的
で、現在ではベンゾジアゼピンとは化学構造上異なる
が、作用機構上同様に機能する非BZP系化合物の開発
研究がなされており、これらの化合物を含めてBZP受
容体作動薬としてまとめられている。このような非BZ
P系化合物の例として、例えば下記化2,化3および化
4で表される化合物が知られている。下記化2で示され
る化合物はジャーナル オブ メジシナル ケミストリ
ー(Journal of Medicinal Chemistry)第34巻206
0頁(1991)に記載されている。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Ra は水素原子,Rb 〜Rd はメ
チル基など、およびRe はメトキシ基などを意味す
る。)
【0008】また、下記化3で示される化合物が特開平
6−192258号公報および特開平7−10874号
公報に記載されている。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Hetはオキサジアゾリル基を意
味する。)
【0011】更に、下記化4で示される化合物が特開平
7−126267号公報に記載されている。
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1 は直鎖状若しくは分岐状のC
1 〜C5 アルキル基など、R2 は水素原子,直鎖状若し
くは分岐状のC1 〜C5 アルキル基など、
【0014】
【化5】
【0015】はCH2 −CH,O−CHまたはHC=C
を意味する。)
【0016】ところが、BZP受容体に対して同様に選
択的な高い親和性を持ちながら全く逆の作用を示す化合
物が非BZP系化合物の中から見出された[Braestrup.
C 等,Neuropharmacol.,22, 1451-1457(1983)]。これら
の化合物の投与により痙攣増強,不安誘発,筋緊張亢進
などの薬理作用が発現する。このことにより、従来の抗
不安薬としてのBZP化合物群をアゴニストとし、この
逆の薬理作用を有する化合物群をインバースアゴニスト
と呼ばれた。
【0017】インバースアゴニストの発見により、BZ
P受容体に結合する化合物の固有活性と薬理活性との関
係について精力的な研究が行われ、その結果、現在では
BZP受容体に結合(親和)する化合物は、複合体機能
の修飾様式により、あるいは化合物の固有活性により、
アゴニスト(さらにフルアゴニストとパーシャルアゴニ
ストに小分類)、インバースアゴニスト(さらにフルイ
ンバースアゴニストとパーシャルインバースアゴニスト
に小分類)およびアンタゴニストに分類されている。ア
ゴニストはBZP受容体への選択的な結合により、GA
BA受容体とClイオンチャンネルのカップリング機能
を増強する方向に作用し、Clイオンチャンネル開閉頻
度の増加によりClイオンの細胞内への流入を増強さ
せ、細胞内の負電荷の増加により細胞活性を抑える。イ
ンバースアゴニストはこのカップリング機能を低下させ
る方向、すなわち、Clイオンチャンネルの開閉頻度を
減少させる方向に作用し、Clイオンの細胞内への流入
を減少させ、細胞内の負電荷の減少により細胞活性を亢
進させる(細胞の興奮性を高める)。アンタゴニストは
それ自体カップリング機能に何ら変化をもたらさず、ア
ゴニストあるいはインバースアゴニストがBZP受容体
に結合するのを阻害する。このようにBZP受容体はG
ABA受容体とClイオンチャンネルの間に介在し、こ
れらと複合体を形成する分子単位として認識されてい
る。
【0018】最近、BZP受容体には少なくとも3種の
サブタイプが存在することが明らかにされ、それぞれω
1 ,ω2 およびω3 受容体と名付けられている。ω1
容体は鎮静・睡眠作用や抗不安作用の発現に、ω2 受容
体は筋弛緩作用に、ω3 受容体は抗狭心作用などの薬理
作用や耐性形成に深く関わっていることが示唆されてい
る。従来のBZP系化合物はω1 およびω2 受容体に結
合してその薬理作用を発現するものと考えられている。
【0019】一般に、BZP受容体に結合する化合物の
固有活性を予測する指標として、GABA存在下と非存
在下でのBZP受容体親和性の比(GABA比)が知ら
れている。固有活性とGABA比との関係では、GAB
GA比が1を越えるものはアゴニスト、GABA比が1
のものはアンタゴニスト、GABA比が1未満のものは
インバースアゴニストとして分類される。化2,化3ま
たは化4に示される化合物のような従来のBZP系化合
物はほとんどのものがGABA比が1を越えアゴニスト
としての固有活性を有している。逆に、GABA比が1
未満でインバースアゴニストとしての性質を有している
ものが、例えば下記化6で示される化合物である。
【0020】
【化6】
【0021】化6に示されるβ−カルボリン誘導体は B
raestrup. C 等,Pro. Natl. Acad.Sci. USA(Proceedin
g of the National Academy of Sciences of the Unite
d States of America), 1980, 77, 2288 に記載されて
いる。
【0022】一方、固有活性と薬理作用との関係につい
ても、多くの研究がなされており、BZPアゴニストは
前述のように、抗不安薬,睡眠障害治療薬(睡眠導入
薬)またはてんかん治療薬として使用される。しかしな
がら、BZPアゴニストの投与は他の作用として健忘作
用をもたらすことが、動物だけでなくヒトにおいてもよ
く知られている。それ故にBZPインバースアゴニスト
に健忘を誘発する作用の逆の作用、すなわち抗健忘作
用,脳賦活作用が期待される。しかも認知機能に重要な
関わりを有しているアセチルコリンの活動がアゴニスト
により低下し、インバースアゴニストにより高まるの
で、インバースアゴニストの中から抗記憶障害作用を持
つものが期待される。したがって、BZPインバースア
ゴニストは脳賦活薬や老年性痴呆、脳血管性およびアル
ツハイマー型痴呆などの記憶障害に対する治療薬として
期待されている。
【0023】ベンゾジアゼピン受容体に対して選択的な
高い親和性を示す、後記式〔I〕で表される本発明の化
合物については未だ全く報告されていない。
【0024】
【発明の概要】本発明は医薬として有用な、特に、ベン
ゾジアゼピン受容体に選択的な高い親和性を有する下記
一般式〔I〕:
【0025】
【化7】
【0026】(式中、R1 は低級アルキル基,低級シク
ロアルキル基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,
トリハロゲノメチル基,置換若しくは非置換アリール基
または置換若しくは非置換ヘテロアリール基を意味し、
2 は水素原子,低級アルキル基,トリフルオロメチル
基,ハロゲン原子,低級アルコキシ基,アミノ基,モノ
若しくはジアルキル置換アミノ基,低級アルコキシカル
ボニルメチルオキシ基,低級モノ若しくはジアルキルア
ミノカルボニルメチルオキシ基または置換若しくは非置
換ベンジルオキシ基を意味する。)で表される1,2,
4−オキサジアゾリルキノロン誘導体およびその医薬と
しての使用に関する。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の諸
問題を解決する目的で非ベンゾジアゼピン系化合物につ
いて鋭意に探索研究した結果、上記式〔I〕で表される
1,2,4−オキサジアゾリルキノロン誘導体が脳内B
ZP受容体に親和性を有し、BZP受容体作用薬として
有用であること、しかも置換基R1 およびR2 を種々変
換することにより、BZPアゴニストのみならずBZP
インバースアゴニストが存在することを見いだし、本発
明を完成した。
【0028】本発明の化合物は上記式〔I〕で表される
が、好適な化合物としては式〔I〕において、R1 が炭
素数1〜3個の低級アルキル基,シクロプロピル基,炭
素数2〜3個の低級アルケニル基または置換若しくは非
置換ヘテロアリール基であり、R2 が水素原子,炭素数
1〜3個の低級アルキル基,ハロゲン原子または炭素数
1〜3個の低級アルコキシ基である化合物が挙げられ、
より好適な化合物としては下記の化合物が挙げられる。
【0029】3−(3−メチル−1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル)キノリン−2(1H)−オン.3
−(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−
イル)キノリン−2(1H)−オン.6−クロロ−3−
(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル)キノリン−2(1H)−オン.6−メトキシ−3−
(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル)キノリン−2(1H)−オン.
【0030】6−プロポキシ−3−(3−メチル−1,
2,4−オキサジアゾール−5−イル)キノリン−2
(1H)−オン.6−メチル−3−(3−メチル−1,
2,4−オキサジアゾール−5−イル)キノリン−2
(1H)−オン.3−〔3−(2−フリル)−1,2,
4−オキサジアゾール−5−イル〕キノリン−2(1
H)−オン.3−〔3−(3−ピリジル)−1,2,4
−オキサジアゾール−5−イル〕キノリン−2(1H)
−オン.
【0031】3−(3−シクロプロピル−1,2,4−
オキサジアゾール−5−イル)キノリン−2(1H)−
オン.3−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)キノリン−2(1H)−オン.3−(5
−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3
−イル)キノリン−2(1H)−オン.3−(5−エチ
ル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)キノリ
ン−2(1H)−オン.
【0032】3−〔5−(2−フリル)−1,2,4−
オキサジアゾール−3−イル〕キノリン−2(1H)−
オン.3−(5−ビニル−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)キノリン−2(1H)−オン.3−(5
−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−3−
イル)キノリン−2(1H)−オン.6−メトキシ−3
−(5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)キノリン−2(1H)−オン.
【0033】本明細書において、「低級アルキル基」お
よび「低級アルキル」部分は炭素数1〜5個の直鎖また
は分岐鎖アルキル基を意味し、例えばメチル基,エチル
基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチ
ル基,ペンチル基等が挙げられる。「低級アルケニル
基」および「低級アルキニル基」は炭素数が2〜6個の
直鎖状または分岐状の炭素鎖を持ち、例えばビニル基,
アリル基,1−プロペニル基,エチニル基,プロパルギ
ル基,2−メチル−1−エチニル基等が挙げられる。
【0034】「シクロ低級アルキル基」は炭素数3〜6
個のシクロアルキル基を意味し、例えばシクロプロピル
基,シクロブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシ
ル基が挙げられる。「アリール基」および「アリ−ル」
部分はフェニル基,ナフチル基等を意味し、その環はハ
ロゲン原子,炭素数1〜3個のアルキル基,炭素数1〜
3個のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基を
有していてもよい。
【0035】「低級アルコキシ基」または「低級アルコ
キシ」部分は炭素数1〜5個の直鎖または分岐鎖アルコ
キシ基を意味し、例えばメトキシ基,エトキシ基,プロ
ポキシ基,イソプロピルオキシ基,ブチルオキシ基,イ
ソブチルオキシ基,tert−ブチルオキシ基,ペンチ
ルオキシ基等が挙げられる。
【0036】「ヘテロアリール基」は窒素原子,酸素原
子,硫黄原子から選択される同一または異なって1〜2
個のヘテロ原子を含んでなる5〜6員芳香族複素環を意
味し、例えばフリル,チエニル,ピロリル,オキサゾリ
ル,イソキサゾリル,ピリジル,ピリダジル,ピリミジ
ル等が挙げられ、これらの複素環基はハロゲン原子,炭
素数1〜3個のアルキル基,炭素数1〜3個のアルコキ
シ基,アミノ基から選ばれる1〜3個の置換基を有して
いてもよい。
【0037】「ベンジルオキシ基」の置換基としては、
ハロゲン原子,炭素数1〜3個のアルキル基,炭素数1
〜3個のアルコキシ基から選ばれる1〜3個の置換基が
挙げられる。また、「ハロゲン原子」とはフッ素原子,
塩素原子,臭素原子またはヨウ素原子を意味する。
【0038】本発明の化合物は下記の製造法により製造
することができる。 ──製造法1── 式〔I〕で表される本発明の化合物は下記一般式〔II〕
【0039】
【化8】
【0040】または、下記一般式〔III 〕
【0041】
【化9】
【0042】(上記式中、R1 およびR2 は前掲に同
じ。)で表される化合物を分子内で脱水閉環させること
により製造することができる。
【0043】本閉環反応は脱水剤を用いて行ってもよい
が、通常反応に影響を及ぼさない適当な溶媒中で加熱す
ることにより行われる。溶媒として、ベンゼン,トルエ
ン,キシレンの如き芳香族炭化水素、テトラヒドロフラ
ン,ジオキサンの如きエーテル類、N,N−ジメチルホ
ルムアミド等が挙げられる。これらの溶媒は単独で、あ
るいは2種以上混合して用いられる。反応温度は用いる
原料化合物の種類等により異なるが、通常50〜150
℃、好ましくは80〜120℃である。
【0044】上記製造法1により製造される本発明の式
〔I〕で表される化合物はクロマトグラフィー,再結
晶,再沈澱等の常法により単離、精製される。
【0045】次に、本発明化合物の原料化合物の製造法
について説明する。前記製造法1で用いられる式〔II〕
の化合物は、下記反応式(化10)に示される方法によ
り製造することができる。
【0046】
【化10】
【0047】(反応式中、R1 およびR2 は前掲に同
じ。)
【0048】化合物(1) またはそのカルボキシル基にお
ける反応性誘導体と種々のアミドキシム(2) とを通常の
アミド化反応条件下に反応させると式〔II〕の化合物が
得られる。
【0049】また、前記製造法1で用いられる式〔III
〕の化合物は、下記反応式(化11)に示される方法
により製造することができる。
【0050】
【化11】
【0051】(反応式中、R1 およびR2 は前掲に同
じ。)
【0052】化合物(3) とヒドロキシルアミンを通常の
方法で反応させると化合物(4) が得られ、次いで、それ
を塩基の存在下カルボキシル基における反応性誘導体と
反応させると式〔III 〕の化合物が得られる。
【0053】前記反応式(化10)における化合物(1)
は、ジャーナル オブ ヘテロサイクリック ケミスト
リー第21巻349頁(1984)に記載の方法に準じ
て、あるいは、下記反応式(化12)に示される方法に
より製造することができる。
【0054】
【化12】
【0055】(反応式中、Rは低級アルキル基またはベ
ンジル基を意味し、R2 は前掲に同じ。)
【0056】化合物(5) と化合物(6) を無水酢酸等の溶
媒中、炭酸アルカリ(例えば、炭酸ナトリウム,炭酸カ
リウム)、重炭酸アルカリ(例えば、重炭酸ナトリウ
ム,重炭酸カリウム)の如き無機塩の存在下、通常25
〜120℃の適宜な温度で縮合反応させることにより化
合物(7) を得ることができる。
【0057】次いで、化合物(7) を、ジャーナル オブ
ヘテロサイクリック ケミストリー第21巻349頁
(1984)に記載の方法に準じて、メタノール,エタ
ノールの如きアルコール類、テトラヒドロフラン,ジオ
キサンの如きエーテル類、酢酸エステル等の溶媒中通常
25〜80℃の適宜な温度で、常圧または加圧下にラネ
ーニッケル,パラジウム−炭素の触媒を用いて接触水素
還元することにより化合物(8) を得ることができる。ま
た、化合物(8) は化合物(7) を例えば、含水酢酸中、三
塩化チタンと0〜30℃の適宜な温度で反応させること
により得ることもできる。
【0058】化合物(8) は通常の方法により、酸または
アルカリ条件下で加水分解することにより化合物(1) に
導くことができる。
【0059】前記反応式(化11)において化合物(3)
は下記反応式(化13)に示される方法により製造する
ことができる。
【0060】
【化13】
【0061】(反応式中、R2 は前掲に同じ。)
【0062】化合物(10)は、ジャーナル オブ ケミカ
ル ソサイアティー パーキン 1(Journal of Chemi
cal Society Perkin I) 1520頁(1981)に記載
の方法に準じて、化合物(9) をN,N−ジメチルホルム
アミドとオキシ塩化リンと反応させることにより製造す
ることができる。
【0063】次いで、化合物(10)をメタノール,エタノ
ールの如きアルコール類または水等の溶媒中、通常25
〜100℃の適宜な温度で、硫酸,塩酸,酢酸の如き酸
と反応させることにより化合物(11)に導くことができ
る。
【0064】化合物(12)は、化合物(11)をメタノール,
エタノールの如きアルコール類または水等の溶媒中、通
常25〜100℃の適宜な温度で、炭酸アルカリ(例え
ば、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム)、水酸化アルカリ
(例えば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム)の如き
塩基の存在下、通常25〜100℃の適宜な温度で、塩
酸ヒドロキシルアミンと反応させることにより得ること
ができる。
【0065】化合物(3) は化合物(12)を適当な脱水剤、
例えば無水酢酸等と通常50〜110℃で反応させるこ
とにより得ることができる。
【0066】
【効果】以下に、本発明の代表的化合物についての薬理
試験方法およびその結果を示し、本発明の化合物の作用
の特徴について説明する。
【0067】試験例1:ベンゾジアゼピン(BZP)受
容体結合試験 ライフサイエンス(Life Science) 第20巻2101頁
(1977)に記載の方法によりベンゾジアゼピン受容
体結合試験を行った。7〜8週令のウイスター系ラット
の脳より調整した粗シナプトゾーム膜分画を118mM
塩化ナトリウム,4.8mM塩化カリウム,1.28m
M塩化カルシウムおよび1.2mM硫酸マグネシウムを
含む15mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)に懸濁
(1g脳湿重量/ 20ml)し、受容体膜標品とした。ま
た、標識リガンドとしては〔3H〕ジアゼパムを用いた。
各試験管に濃度既知の試験化合物、〔3H〕ジアゼパム
(最終濃度1.5nM)、受容体膜標品および上記緩衝
液を加えて反応液(総量1ml)とし、反応の開始は膜標
品の添加により行った。0℃、20分間のインンキュベ
ーションの後、受容体に結合した標識リガンドをセルハ
ーベスター(ブランデル社製)を用いてワットマンGF
/Bグラスファイバーフィルター上に吸引濾過して反応
を停止し、直ちに、氷冷50mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.7)5mlで3回洗浄した。次いで、フィルタ
ー上の放射能活性を液体シンチレーションカウンターに
より測定し、全結合量を求めた。また、同時に測定した
1μMジアゼパム存在下における結合量を非特異的結合
量とし、これを全結合量から差し引くことにより特異的
結合量を求めた。さらに、試験化合物が標識リガンドの
特異的結合を50%抑制する濃度(IC50値)をプロビ
ット法より算出した。結果を表1および表2に示した。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】 *:実施例1の化合物を示す(以下同様)。
【0070】試験例2:ベンソジアゼピンω1 とω2
容体結合試験およびGABA比 ジャーナル オブ ファーマコロジー アンド イクス
ペリメンタエル セラピューティックス(Journal of P
harmacology and Experimental Therapeutics)第25
3巻第334頁(1990)の方法に準じて、ベンゾジ
アゼピンω1 とω2 受容体結合試験およびGABA比
(GABA存在下と非存在下におけるBZP受容体の親
和性の比)の算出を行った。7〜8週令のウイスター系
雄性ラットの小脳および脊髄より調整した粗シナプトゾ
ーム膜分画を120mM塩化ナトリウム,5mM塩化カ
リウム,2mM塩化カルシウムおよび1mM硫酸マグネ
シウムを含む50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.
4)に懸濁(1g湿重量/40ml)し、それぞれω1
ω2 受容体の膜標品とした。また、どちらの結合試験に
も、〔3H〕フルマゼニルを標識リガンドとして用いた。
【0071】各試験管に濃度既知の試験化合物、〔3H〕
フルマゼニル(ω1 受容体結合試験の場合は最終濃度
0.3nM、ω2 受容体結合試験の場合は最終濃度1n
M),受容体膜標品,ビククリンあるいはGABAのど
ちらか(最終濃度100μM)および上記緩衝液を加え
て反応液(総量1ml)とし、膜標品の添加により反応を
開始した。37℃、30分間のインキュベーションの
後、受容体に結合した標識リガンドをセルハーベスター
(ブランデル社製)によりワットマンGF/Bグラスフ
ァイバーフィルター上に吸引濾過して反応を停止し、直
ちに、氷冷50mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.7)
5mlで3回洗浄した。続いて、フィルター上の放射活性
を液体シンチレーションカウンターにて測定し、全結合
量を求めた。また、同時に測定した10μMフルニトラ
ゼパム存在下における結合量を非特異的結合量とし、こ
れを全結合量から差し引くことにより特異的結合量を求
めた。次いで、試験化合物が標識リガンドの特異的結合
を50%抑制する濃度(IC50値)をプロビット法によ
り算出した。さらに、GABA存在下と非存在下(ビク
クリン存在下)におけるIC50値の比(GABA存在下
のIC50/ビククリン存在下のIC50)を求め、GAB
A比とした。結果を表3に示した。
【0072】
【表3】
【0073】以上の試験結果に示す通り、本発明の化合
物はベンゾジアゼピン受容体に対して選択的な高い親和
性を有し、BZP受容体作用薬として有用である。しか
も、本発明の化合物の中にはGABA比を指標とした固
有活性において、BZPアゴニストとしての性質を有す
るもの、BZPインバースアゴニストとしての性質を有
するものがある。インバースアゴニストとしての性質を
有する本発明の化合物は、アゴニストとは全く異なった
臨床応用、例えば脳賦活薬,老年性痴呆やアルツハイマ
ー病などの記憶障害に対する治療薬として期待される。
【0074】
【本発明化合物の医薬としての使用方法】本発明の化合
物をベンゾジアゼピン受容体作用薬として使用する場合
は、経口投与、非経口投与あるいは直腸内投与のいずれ
でもよいが、経口投与が好ましい。投与量としては、投
与方法,患者の症状/年齢,処置形式(予防または治
療)等により異なるが、通常0.01〜10mg/kg/日、
好ましくは0.02〜5mg/kg/日である。
【0075】本発明の化合物は通常製剤用担体と混合し
て調製した製剤の形で投与される。製剤用担体として
は、製剤分野において常用され、かつ本発明の化合物と
反応しない物質が用いられる。具体的には例えば、乳
糖,ブトウ糖,マンニット,デキストリン,デンプン,
白糖,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム,合成ケイ酸
アルミニウム,結晶セルロース,カルボキシメチルセル
ロースナトリウム,ヒドロキシプロピルデンプン,カル
ボキシメチルセルロースカルシウム,イオン交換樹脂,
メチルセルロース,ゼラチン,アラビアゴム,ヒドロキ
シプロピルセルロース,低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ポリ
ビニルピロリドン,ポリビニルアルコール,軽質無水ケ
イ酸,ステアリン酸マグネシウム,タルク,カルボキシ
ビニルポリマー,酸化チタン,ソルビタン脂肪酸エステ
ル,ラウリル硫酸ナトリウム,グリセリン,脂肪酸グリ
セリンエステル,精製ラノリン,グリセロゼラチン,ポ
リソルベート,マクロゴール,植物油,ロウ,流動パラ
フィン,白色ワセリン,非イオン界面活性剤,プロピレ
ングリコール,水等が挙げられる。
【0076】剤型としては、錠剤,カプセル剤,顆粒
剤,散剤,シロップ剤,懸濁剤,坐剤,ゲル剤,注射剤
等が挙げられる。これらの製剤は常法にしたがって調製
される。なお、液体製剤にあっては、用時、水または他
の適当な媒体に溶解または懸濁する形であってもよい。
また錠剤や顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよ
い。
【0077】これらの製剤は、本発明の化合物を0.0
1%以上、好ましくは0.05〜70%の割合で含有す
ることができる。これらの製剤はまた、治療上有効な他
の成分を含有していてもよい。
【0078】
【実施例】以下に参考例および実施例を挙げて、本発明
の化合物について具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。なお、表中の記号は次の各
置換基を意味する。Me:メチル基,Et:エチル基,
n−Pr:n−プロピル基,iso−Pr:イソプロピ
ル基,c−Pr:シクロプロピル基,Ph:フェニル
基,DMF:N,N−ジメチルホルムアミド。
【0079】参考例 1 1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3−キノリンカルボン
酸の製造: (1) o−ニトロベンズアルデヒド25g,マロン酸ジエ
チル26.5gおよび無水酢酸(60ml)の混合物に炭
酸水素カリウム25gを加え、110℃で2時間加熱撹
拌した。冷後、反応液を氷水中に注ぎ、終夜撹拌した。
析出結晶を濾取した後ジエチルエーテルに溶かし、10
%炭酸ナトリウムで洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下に留去し、得られた結晶をイソプロパ
ノールから再結晶して、無色固体のo−ニトロフェニル
メチレンマロン酸ジエチル25.5gを得た。融点48
〜50℃.
【0080】(2) 上記ジエチルエステル5g,酢酸50
mlおよび水50mlの混合物に25%三チタン水溶液を加
え、室温で20分間撹拌した。反応液にクロロホルム1
0mlを加え、10分間撹拌した後有機層を分取した。硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧で留去した。
残渣にジエチルエーテルを加え、析出結晶を濾取し、無
色固体の1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3−キノリン
カルボン酸エチル3.6gを得た。融点149〜153
℃.
【0081】(3) 上記エステル7.0gと1N水酸化ナ
トリウム200mlの混合物を1時間加熱環流した。氷冷
後、反応液を濃塩酸で酸性にし、析出結晶を濾取した。
得られた結晶を水,イソプロパノールの順に洗浄し、無
色固体の標記化合物6.0gを得た。融点>300℃.
【0082】対応する原料化合物を用いて、参考例1と
同様にして下記化合物を得た。
【0083】(a) 6−クロロ−1,2−ジヒドロ−2−
オキソ−3−キノリンカルボン酸,融点>290℃. (b) 6−メトキシ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3
−キノリンカルボン酸,融点>290℃. (c) 6−プロポキシ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−
3−キノリンカルボン酸,融点>290℃.
【0084】(d) 6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−2
−オキソ−3−キノリンカルボン酸,融点>290℃. (e) 6−メチル−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3−
キノリンカルボン酸,融点>290℃. (f) 6−イソプロピル−1,2−ジヒドロ−2−オキソ
−3−キノリンカルボン酸,融点>290℃.
【0085】参考例 2 1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3−キノリンカルボニ
トリルの製造: (1) 氷冷攪拌下、N,N−ジメチルホルムアミド67.
6gにオキシ塩化リン397gをゆっくりと滴下して調
製した溶液に、アセトアニリドを加え75℃で16時間
撹拌した。反応溶液を氷水中に少しずつ注ぎ、析出した
結晶を濾取して、無色固体の2−クロロ−3−キノリン
カルボキシアルデヒド94.5gを得た。融点137〜
140℃.
【0086】(2) 上記で得られた化合物30gと、酢酸
−水−硫酸(8:6:1 v/v %,300ml)の溶液の
混合物を100℃で3時間撹拌した。冷後、析出した結
晶を濾取し、水,イソプロパノールの順に洗浄し、無色
固体の1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3−キノリンカ
ルボキシアルデヒド16gを得た。
【0087】(3) 水酸化ナトリウム13gの水(50m
l)溶液に氷冷下塩酸ヒドロキシルアミン20.8gを
加えて30分間撹拌した後、上記アルデヒド体17.3
gのエタノール(500ml)懸濁液を加え、5時間加熱
環流した。冷後、水1000ml中に注ぎ10%塩酸で酸
性にした。析出した結晶を濾取し、水,イソプロパノー
ルの順に洗浄して、無色固体の1,2−ジヒドロ−2−
オキソ−3−キノリンカルボキシオキシム15.7gを
得た。
【0088】(4) 上記オキシム体20.7gと無水酢酸
300mlの混合物を1時間加熱環流した。反応液を冷却
後、結晶を濾取し、無色固体の標記化合物17.2gを
得た。融点250〜255℃.
【0089】参考例 3 1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3−キノリンアミドキ
シムの製造:塩酸ヒドロキシルアミン4.27gの水
(50ml)溶液に氷冷下炭酸ナトリウム3.26gを加
えた後、この溶液に1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3
−キノリンカルボニトリル7gのエタノール(300m
l)懸濁液を加え、5時間加熱環流した。溶媒を減圧で
留去し、水を加えて結晶を濾取した。水で洗浄後、無色
固体の標記化合物6.8gを得た。融点>290℃.
【0090】実施例 1 3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5
−イル)キノリン−2(1H)−オンの製造:1,2−
ジヒドロ−2−オキソ−3−キノリンカルボン酸0.9
5gとN,N′−カルボニルジイミダゾールのN,N−
ジメチルホルムアミド溶液を70℃で5時間撹拌した。
次に、アセトアミドキシム0.74gを加え、室温で終
夜撹拌した。この溶液を130℃で3時間撹拌した後、
溶媒を減圧で留去し、残渣をエタノールから再結晶し
て、標記化合物0.42gを得た。融点280〜282
℃.
【0091】対応する原料化合物を用い、実施例1と同
様にして、実施例2〜実施例34の化合物を得た。これ
らの化合物を表4〜7に示す。
【0092】
【化14】
【0093】
【表4】
【0094】
【表5】
【0095】
【表6】
【0096】
【表7】
【0097】実施例 35 6−メトキシ−3−(5−シクロプロピル−1,2,4
−オキサジアゾール−3−イル)キノリン−2(1H)
−オンの製造:6−メトキシ−1,2−ジヒドロ−2−
オキソ−3−キノリンアミドキシム1.17gと炭酸カ
リウム0.83gのメチルエチルケトン(150ml)懸
濁液に、氷冷攪拌下、シクロプロパンカルボニルクロリ
ド0.57gのメチルエチルケトン(50ml)を滴下し
た後、室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧で留去した後、
水を加え、析出結晶を濾取し、水,イソプロパノールの
順に洗浄して乾燥した。得られた粗結晶をDMF100
mlに加え、130℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧で留
去した後、イソプロパノールを加えて析出した結晶を濾
取し、クロロホルム−エタノールから再結晶して、標記
化合物0.3gを得た。融点224〜226℃.
【0098】対応する原料化合物を用い、実施例35と
同様にして、実施例36〜実施例75の化合物を得た。
これらの化合物を表8〜11に示す。
【0099】
【化15】
【0100】
【表8】
【0101】
【表9】
【0102】
【表10】
【0103】
【表11】
【0104】実施例 76 3−(5−トリクロロメチル−1,2,4−オキサジア
ゾール−3−イル)キノリン−2(1H)−オンの製
造:1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3−キノリンアミ
ドキシム1.02gとトリクロロ酢酸3.27gの混合
物を85℃に加温した後、更にトリクロロアセチルクロ
リド1.82gを加え、95℃で3時間攪拌した。冷
後、水を加え、析出結晶を濾取し、水,イソプロパノー
ルの順に洗浄した。得られた結晶をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィに付し、メタノール−クロロホルム
(1:50)混合溶媒で溶出し、次いでエタノールから
再結晶して、標記化合物0.4gを得た。融点269〜
270℃.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 眞 大阪府茨木市高田町17番26号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔I〕 【化1】 (式中、R1 は低級アルキル基,低級シクロアルキル
    基,低級アルケニル基,低級アルキニル基,トリハロゲ
    ノメチル基,置換若しくは非置換アリール基または置換
    若しくは非置換ヘテロアリール基を意味し、R2 は水素
    原子,低級アルキル基,トリフルオロメチル基,ハロゲ
    ン原子,低級アルコキシ基,アミノ基,モノ若しくはジ
    アルキル置換アミノ基,低級アルコキシカルボニルメチ
    ルオキシ基,低級モノ若しくはジアルキルアミノカルボ
    ニルメチルオキシ基または置換若しくは非置換ベンジル
    オキシ基を意味する。)で表される1,2,4−オキサ
    ジアゾリルキノロン誘導体。
  2. 【請求項2】 R1 が炭素数1〜3個の低級アルキル
    基,シクロプロピル基,炭素数2〜3個の低級アルケニ
    ル基または置換若しくは非置換ヘテロアリール基であ
    り、R2 が水素原子,炭素数1〜3個の低級アルキル
    基,ハロゲン原子または炭素数1〜3個の低級アルコキ
    シ基である請求項1記載の1,2,4−オキサジアゾリ
    ルキノロン誘導体。
  3. 【請求項3】3−(3−メチル−1,2,4−オキサジ
    アゾール−5−イル)キノリン−2(1H)−オン;3
    −(3−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−
    イル)キノリン−2(1H)−オン;6−クロロ−3−
    (3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
    ル)キノリン−2(1H)−オン;6−メトキシ−3−
    (3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
    ル)キノリン−2(1H)−オン;6−プロポキシ−3
    −(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−
    イル)キノリン−2(1H)−オン;6−メチル−3−
    (3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
    ル)キノリン−2(1H)−オン;3−〔3−(2−フ
    リル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル〕キ
    ノリン−2(1H)−オン;3−〔3−(3−ピリジ
    ル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル〕キノ
    リン−2(1H)−オン;3−(3−シクロプロピル−
    1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)キノリン−
    2(1H)−オン;3−(5−メチル−1,2,4−オ
    キサジアゾール−3−イル)キノリン−2(1H)−オ
    ン;3−(5−シクロプロピル−1,2,4−オキサジ
    アゾール−3−イル)キノリン−2(1H)−オン;3
    −(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−
    イル)キノリン−2(1H)−オン;3−〔5−(2−
    フリル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル〕
    キノリン−2(1H)−オン;3−(5−ビニル−1,
    2,4−オキサジアゾール−3−イル)キノリン−2
    (1H)−オン;3−(5−イソプロピル−1,2,4
    −オキサジアゾール−3−イル)キノリン−2(1H)
    −オンおよび6−メトキシ−3−(5−シクロプロピル
    −1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)キノリン
    −2(1H)−オンの群から選択されるいずれか1つの
    1,2,4−オキサジアゾリルキノロン誘導体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の化合物と生理的に許容される担体を含んでなるベンゾ
    ジアゼピン受容体作用薬用組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の化合物を有効成分とするベンゾジアゼピン受容体作用
    薬。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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